日本は津波による大きな被害をうけるだろう UFOアガルタのシャンバラ 

コンタクティやチャネラーの情報を集めています。森羅万象も!UFOは、人類の歴史が始まって以来、最も重要な現象といわれます。

OSI(アメリカ空軍特別調査部)の書類を見ていくと、「JASDAF(航空自衛隊)」の204Aに従って」という文章が出てきます(4)

 

  

『輪廻転生を信じると人生が変わる』

山川紘矢    ダイヤモンド社    2009/9/11

 

 

 出会いには必ず目的がある

<この世に偶然はない>

・「この世に偶然はありません」精神世界のことを勉強し始めると、必ず、この言葉に出会います。

 

・昔の人は、知っていたのです。人は決して偶然に出会うのではないことをー。私たちは皆、必ず何か目的があって出会っているのです。

 では、生まれる前から運命は決まっているのでしょうか?はい、ぼくはそう思っています。

 

・抵抗をやめると、「起こったことは、起こることになっていたのだから、すべてそのまま、ありがたく受け入れよう」ということになり、生きやすくなります。

 「抵抗」しなければ、軋轢も起こりませんし、エネルギーを無駄に使う必要がありません。

 生まれる前に、「自分が生まれてくる国を選んできた」とか、「自分で自分の両親を選んで生まれてきた」とも言います。

 

・今、ぼくは運命100パーセント、自由意思100パーセントだと考えています。一瞬一瞬を自分の自由意思で選択しているのだけれど、それさえ、もう決まっているということです。

 

・ぼくも精霊から何度もメッセージを受け取りました。「1分1秒、狂いがない」のだと。出会う人と出会うべくして出会い、起こることは起こるべくしてその時に起こるのです。

 山あり谷あり、波瀾万丈の人生を生きて来て、今、「この世に偶然はない」と、心からそう思います。すべては意味があって起きてくるのです。

 

輪廻転生を信じると人生が変わる

・「死」は肉体という衣を脱ぎ捨てて、「向こう側の世界」に戻っていくだけと考える方が理にかなっているような気がするのです。

 

・ソウルメイト、縁の深い人という者も確かにあります。恋人、夫婦、家族になったりするのは縁が深いからだ、と考えれば、なにか納得がいきます。「縁のある人を大切にしよう」という気持ちにも自然となります。

 

・ぼくたち夫婦は、精神世界の本を20年以上も翻訳してきました。「内容を本当に信じて翻訳しているのですか?」と聞かれることがあります。もちろん、信じているから翻訳しているのです。

 

本当に起こったことだけ書きます。>

・リアが言うには、セント・ジャーメインというのは、ぼくにメッセージを伝えたがっている精霊の名前だそうです。

 セント・ジャーメインとは英語発音です。あとで調べてみると、日本語ではサン・ジェルマン伯爵と呼ばれているのだと知りました。

 ともかくその日、まったくの初対面でぼくのことを何も知らないリアを通して、サン・ジェルマン伯爵から伝えられたメッセージは驚くべき内容でした。とても信じられませんでした。

 

こちら側では、多くの精霊や天使たちが、一生懸命活動して人々に覚醒をうながしています

<精霊の導きによってすべてがとりおこなわれている>

・精霊は何でも知っています。世の中の動きは、実はすべてが計画されているのです。

 

・そのとき初めて、自分は前世で中国、ロシア、アメリカなどにいたことを聞かされたのでした。もちろん、すぐに信じたわけではありません。輪廻転生など、まだそのときは信じていませんでしたから。

 

・精霊は「いずれあなたがた(ぼくと妻)も、私たちと直接、交信できるようになる」とも言ったのですが、そんなことが自分たちに起こるなんて、とうてい信じられることではありませんでした。

 

<自分に起こることは自分が引き起こしている>

・精霊は「地球に大きな変動が起こります。1987年7月、カリフォルニアに大地震が起こり、カリフォルニア州は海に沈みます。これから日本に帰国する途中、カリフォルニアに行って、そこで会った人たちにそのことを伝え、地震のときにカリフォルニアにいないようにさせなさい」(その後、カリフォルニアでは地震は起こりませんでした。いいえ、起こったのだけれど、沈没するような規模ではありませんでした。)

 

<精霊が伝える情報が100%正確ではないこともある>

・エクスレイ夫人いわく、亡くなったご主人が部屋に現れるのだそうです。夫が生前、可愛がっていた犬が気配を感じ、生きていた主人にしていたのとそっくり同じようにしっぽを振って喜ぶのだそうです。

 

<私たちの生は壮大な宇宙の計画の一環>

・人生、必要なことしか起こらないのです。

 

・ぼくらが翻訳した『ザ・シークレット』(ロンダ・バーン著/角川書店)をはじめ、「引き寄せの法則」について書いてある本がたくさんでていますが、本当の「引き寄せの法則」とは、エゴでお金を引き寄せるという技術ではありません。「自分のところに来たものは、全て自分が引き寄せた」と知ることです。自己責任ということです。

 

<本気で思ったことは実現する>

・誕生日から割り出される運命は、ほんの一部にすぎないのです。

 

<人生に間違いはひとつもない>

 必要なら助けはいつでもやってくる

・誰にでも守護霊や指導霊がついていて、向こう側の世界から助けています。守護霊は亡くなった両親や、その両親、つまりおじいさんやおばあさんのことが多いです。ぼくたちのところに最初に出てきた指導霊は、サン・ジェルマン(セント・ジャーメイン)伯爵でした。

 

・サン・ジェルマン伯爵には、本当にいろいろお世話になりました。今この時点でも、ぼくたちだけでなく、いろいろな人を向こう側から助けているそうです。今は、「必要なら、あなたのところへすぐにやってきますから、いつでも呼んでください」と言って、どこかへ行っています。

 

・こうして、その日から今にいたるまで、ぼくたちは直接、指導霊から具体的に指示を受け取っています。その助けがなかったら、大変な病気の時期を乗り切れなかったことでしょう。

 

・翌日、新しい指導霊からメッセージがきました。アシジの聖フランチェスコでした。

 

・次にやってきたのはイエスでした。あまりのことに、イエスからメッセージが来るということは長い間、誰にも話しませんでした。

 

 過去にとらわれず、今に焦点を合わせて生きればいい

・過去生など知らないほうがいいそうです。過去生を知ったばかりに脳が勝手にあれこれ妄想して、大変なことになるかもしれません。

 

 

 

『ルポ 現代のスピリチュアリズム

織田淳太郎  宝島新書   2010/3/10

 

 

 

『アウト・オン・ア・リム』翻訳とサン・ジェルマン伯爵

・サン・ジェルマン伯爵は、歴史上に実在したとされる謎の人物である。1700年代にヨーロッパを中心に活動し、数々の超常的な伝記を残しているが、その一つが「不老不死の錬金術師」としての顔だった。

 

・1710年にサン・ジェルマン伯爵に会った作曲家のジャン・フィリップ・ラモーは、「50歳前後に見えた」同伯爵が、その25年後に再会した時は「25歳ぐらいにしか見えなかった」と、自身の日記に残している。

 

・このサン・ジェルマン伯爵の年齢の退行現象を証言するのは、ラモーだけではない。同じく1710年、同伯爵に会ったジニルジ伯爵夫人は、それから40年後に再会したときも「まったく歳をとった感じには見えなかった」と証言している。

 

・サン・ジェルマン伯爵自身、自分の年齢を300歳とも2000歳とも口にしているが、これは催眠術師でもあった彼の他者に与える力の催眠効果だったという説もある。

 

・一方、サン・ジェルマン伯爵は錬金術師だけでなく、絵画や音楽、医学、歴史などの知識が豊富で、タイム・トラベラー、つまり時空を超える旅人としても知られていた。「イエス・キリストに会ったこともある」と、彼は口にしたという。「イエスが水をワインに変えた時は、みんなが驚いていた。それがカナの婚礼の奇跡として後世に知られるようになった」。

 

・同伯爵は自分の過去世や未来世も知っており、あるときはフランシス・ベーコンとしての人生を歩み、あるときはキリストの父、ナザレのヨセフだったときの自分の人生を語った。1822年にサン・ジェルマン伯爵と会ったという人物が現われ、同伯爵の言葉としてこう伝えた。「私は、これからインドに行く」それから117年の1939年、アメリカの飛行士がチベットの山奥でサン・ジェルマンと名乗る中世の身なりをしたヨーロッパ人行者と遭遇したと話している。

 

・「そのサン・ジェルマン伯爵について研究していたOさんという大学教授が『サン・ジェルマン伯爵は20世紀終わりの日本に現われると自ら予言している』と言うんですよ。驚いてましたね。『あなたたちのところに出てきたんですか』」と(笑)。

 

 

『「宇宙人と地球」の超真相!』 

工学博士 深野一幸  (徳間書店)   1997/10

 

 

 オスカー・マゴッチの「深宇宙探訪記」の分析(宇宙の霊的存在)

・「宇宙の霊的存在」 肉体を持たない様々な意識体(霊的生命体)を、マゴッチの情報で分類してみると。

 

1、 ガーディアン(守護神)―昔、人間であったが、霊的に進化し、霊的存在となった。人間世界の指導をしている。

 

2、 アセンディド・マスター(高級教師)ガーディアンより、さらに進化した霊的存在の生命体。7人存在し、7色の虹のように輝いている。第7密度であり。7次元にいる。

 

3、 創造主(偉大な潜在界)さらに上位には、金白色のとてつもなく大きな光で全てを包含する存在がある。グレート・マニフェスト(偉大な潜在界)と呼ばれている。神・宇宙意識などとも呼ばれる。

 

4、 コズミック・トラベラー(宇宙の旅人)-ガーディアン委員会の下で、ガーディアン委員会の特命事項を遂行する宇宙人。ガーディアン委員会の代理人であり、実行部隊の隊長である。5次元(第5等級)に存在する。肉体を持った人間になったり、目に見えない透明な人間になったりすることができる。宇宙人のクェンチンは、コズミック・トラベラーの一人である。

 

・その下に肉体を持ち進化した宇宙人(人間)がいる。肉体を持つが、地球人の目には見えない。3次元及び4次元に住む。地球人は、波動が低い3次元世界に住む。霊的に向上すると波動が上がり、レベルが上がる仕組みになっている。

 

 

 

『天使クラブへようこそ』

(山川紘矢)(マガジンハウス)   1999/9

 

 

 <宇宙人に会える日がすぐそこに来る予感がします>

・「そういうこの僕も、一度だけ、確かにUFOを見たことがあります。それはもう10年ほども前のことですが、ある日、知り合いの方で、UFOをいつも見るという若い女性が、赤坂の我が家を訪ねてきたことがありました。彼女には、いつもUFOがくっついていて、彼女を守っているらしいのです。でも、彼女以外には見えないなんて、ちょっと残念、その若い女性が、帰る時、地下鉄の青山1丁目駅まで送っていきました。草月会館の横から青山通りに出て、高橋是清公園のところを左に曲がったときのことです。前方の西の空に、何か不思議な光が見えるのです。あまり大きくない光間のですが、その動きがとても奇妙、クルクルと輪を描くような動き方で、今まで見たこともないようなものです!思わず彼女の顔をのぞき込んで、「あれ、あの光は何?」と聞いてしまったんです。「UFOよ」と彼女は平然として、別にとりたてて驚くことも、喜ぶこともなげでした。やれやれ。

 

・というわけで、僕もとうとう、彼女と一緒にいたおかげで、UFOを見てしまったらしいんです。そんなに大きなものでもなく、単なる光で、たいしたものではなかった、というのが、僕の感想です。もっとちゃんとしたコーヒー皿みたいな形のUFOか、ぜいたくかもしれませんが、UFOが編隊を組んで飛んでいるのとかを見てみたいのです。

最近、アリゾナ州で大勢の人が目撃したそうですが、日本ではあまりニュースになりませんでしたね皆さんの中で、UFOだけでなく、宇宙人が見える人がいますか?この間、バシャールあや子さんという方に会ったら、彼女は、アリゾナ州セドナに行った時、宇宙人に会ったのだと言ってました。背が低くて可愛いのだそうです。そして、とても友好的なんだということで、その宇宙人と話をしたとも言っていました。彼女は、宇宙人の口真似、動作までもしてくれたのです。でたらめな作り話をする人とも思えないから、きっと本当のことなんだろうと思います。彼女は、エササニ星の住人、バシャールをチャネルする人なのだから、宇宙人にあっても、不思議ではないということでしょうか。しかし、同じ場所にいた人でも、その宇宙人が見えない人もいるそうです。特定の人にだけ見える透明人間のようなものなのかな? やっぱり、見えない僕にとっては不思議です。

 

・UFOを見たという人の話はよく聞きます。有名なちゃんとした人もいっぱいいるんです。一人一人の体験は、本当にそれぞれです。僕たちが最初に翻訳したシャーリー・マクレーンの『アウト・オン・ア・リム』(地湧社、角川文庫)には、UFOを見た人の話、さらにはマヤンという名の宇宙人に会ったという話が出てきます。マヤンは小柄な女性で、アーモンド形の眼をしていたそうです。その『アウト・オン・ア・リム』には精霊も出てくるのですが、僕は訳している時、精霊の話も、宇宙人の話も、まさか、そんなことはありうるはずがない、って思っていました。

 

・そうしたら、精霊のほうは本当に出てきちゃったんです。サン・ジェルマン伯爵という人《?》です。最初はアメリカ人のリア・バイヤースというチャネラーを通してでてきたのですが、初めて、サン・ジェルマン伯爵と話した時、『近い将来、チャネラーを通さないで、直接、お前たちと交信するから』と言われたのです。でも、その話は、とても信じられなかった。しかし、それは本当だったのです。サン・ジェルマン伯爵からのメッセージを、直接テレパシーで受け取ることが出来るようになり、それを自動書記でノートに書き写し、いろいろなことを教えてもらいました。講演会やセミナーの時は、僕たちのまわりにいて、精霊たちがすべてを取り仕切ってくれるのです。実際に自分に起こっていることですから、これはもう疑いことはできません。このことから察しえるに、友好的な宇宙人だって、いつ何時、僕の目の前に現れるかもしれない、ということになります。

 

ある知り合いの男性のことなんですが、彼は宇宙船の中で行なわれた国際会議ならぬ、宇宙会議に出席したことがあると、声をひそめて僕に言ったんです。彼は何か怖がっている様子で、詳しい話はしてくれませんでした。他人には話してはいけないと口止めされていると言っていました。怪しいよね。この話は、いくらこの僕でも、素直には信じられないのですが・・・・・。でも仮に、この僕が自分には天使がくっついていて、いろいろ教えてくれるんだ、とそこらの人に言っても、『まさか、そんなこと』と人には思われることでしょう。僕も、宇宙人に会った、と言う人ぐらいまでなら信じられるけれど、宇宙船の中で、会議に出席したという話を聞いても、『まさか、そんなこと』となかなか信じられません」。

 

 

 

三島由紀夫の霊界からの大予言』

(霊界通信が警告する地球破局後の人類)

(太田千寿)(にちぶん文庫)   1994/7

 

 

 

<死後の三島由紀夫は、太田千寿を通じて自動書記で霊界通信を送ってきた>

・編集部「霊界へ行ってから、肉親とか親類とかいう血縁者や、生前親しくしていた人たちに会えるのでしょうか?」

三島「めぐり会える人と、なかなか会えない人といます。霊界へ行くと輪廻転生のもとへもとへと帰っていくのです。だから、かならずしも会えるというものではありません。霊界に来て、すぐに三段も四段も上がってしまう霊魂もあるのです。それは、霊界では霊力の強い魂が修行している段階に、引っ張られていってしまうのです。そういう仕組みになっていますから、肉親と霊界でのサイクルが、よっぽど同じでなければ会えないでしょうね。僕は、妹にはすぐに会えましたけれど、まだ父にも祖母にもめぐり合っていません。いつか会うときがあるかもしれませんが、それがすぐくるのか、何十年、何百年先か分からないのが実情です」。

  たとえば、幽霊の出るのも、霊界の一種の演技です。霊界には完全にコンピュータ式になっている映像システムがあって、それを使って幽霊を人間界に送り込んでみる」。

 

  

『銀河のスクロール』

(星乃遊子)(太陽出版)     1999/1

 

  

<日本に最初に降り立ったのは、シリウス人で、天使の存在だった>

<現代人はテレパシー能力を失ってしまった>

シリウス人の贈り物  「シリウス幾何学模様のネット」>

 地球の次元上昇に積極的に係わる決定をした宇宙の存在たちは、縄文時代に肉体を持ち、日本に居住していました。日本に最初に降り立ったのは、シリウス人で、彼らは東北地方の青森県を中心に、下北半島津軽半島十和田湖周辺から秋田県の一部や岩手県全域に渡り活躍していました。

 非常に博学で穏やかなシリウス人は、縄文人に文明の手ほどきをし、精神性を高める導きをしました。そして、東北の地で統合を目指す人種の交配に携わり、その種を縄文人に植え付け、『統合を目指すアジア人種』を作り出し、幾世紀にも渡って種を増やし、人間のグリッドとして存在し続けるように計画したのです。この混合種を生み出す遺伝子操作の知恵を与えてくれたのは、外宇宙(私たちの住む銀河の外)の創造の役割を担う大マゼラン銀河の存在でした。

 ・現在も東北地方一帯は、大切な役割をする地場としてボルテックスやグリッドが設定され健在であり、崇高なエネルギーを感じとれる場として静かに控えています。シリウス人の居住範囲は、北海道、東北、信越、関東、中部、西から南は瀬戸内周辺全域に広がりましたが、日本海側の新潟、北陸、鳥取、島根までは、グリッドの設定も限られており、居住という形はとっておりません。

 

シリウスの黄金のネット>

・「宇宙の中心太陽とシリウス、プレアデスのエネルギーが点火され、さらにマヤ、天王星のエネルギーが添加、黄金色に光り輝くエネルギーグリッドが完成しました」。

 「惑星ニビルと木星土星の生命体は、宗教で地球人を簡単に洗脳できることを見抜き、『示し申したもの=神』となりました。ニビルや木星土星の選民になりたがった者に権力支配の力を与えたのです。そこで、高次元の存在をはじめシリウスの存在は、三次元の地球上の生命体全てが四次元以上の彼らと同様に、魂の自由な選択ができ、多次元宇宙とテレパシーで交流ができるようにするため、太古の昔から今にいたるまで、努力をしているのです」。

 

 

現代社会のスピリチュアルな真相』

スザンヌ・ワード  ナチュラル・スピリット   2008/11/22

 

 

<ハトン;10月14日の大型宇宙船の出現>

ハトン(宇宙艦隊司令官)

・かって見たこともないような大きな宇宙船をその日に出現させ、数日間あなたたちの上空にはっきりとわかるようにする計画があります。

 搭乗員たちは準備万端で私たちの存在を動かし難いものにすることにワクワクしています。

 

・この惑星上の敵意に満ちた勢力は、私達が、こんなに近くにいることや存在していることさえ示す証拠をあなたたちに知ってほしくないので、必要とあればどんな手段を使ってでも阻止しようとするでしょう。

 

・私たちが、何百万もの数ですぐ近くにいることを疑わないでください。もちろんその時になって、私たち全員があなた達の惑星に着陸するわけではありません。

 

・私たちのほとんどはあなた達の目の見えない所で仕事をしていますが、愛する地球に与えてきた私たちの世話を続けるためには、そのようにしなければなりません。そうすることで、彼女が本来の第5密度にある惑星領域に向かって着実に登り続けられるようになるのです。

 

・「多次元」というのが包括的な用語ですが、テレパシー交信回路が開かれないと会話を始められないと言う事実は変わりません。

 

  

 ■■■ 私が思うこと、聞いたこと、考えること ■■■

 

・日本の神話には空飛ぶ円盤の記述が「天の磐船」として載っているといわれます。物部氏の祖であるニギハヤヒ命は、河内に降臨する際、天磐船(あめのいわふね)に乗って大空を駆けめぐったといわれます。UFOの複雑怪奇な運動性能は、現代の科学者でも理解不能だといわれます。

 

能登半島の「氣多大社」のウィキペディアWikipedia(フリー百科事典)を・見ますと、「能登半島の付け根、羽咋市北方に日本海に面して鎮座する。祭神の大己貴命は出雲から舟で能登に入り、国土を開拓したのち守護神としてこの地に鎮まったとされる。古くから北陸の大社として知られ、中世・近世には歴代の領主からも手厚い保護を受けた。

現在は本殿など5棟の社殿が国の重要文化財に指定されているほか、国の天然記念物の社叢「入らずの森」で知られる」とのこと。

 

(創建)

 

社伝(『気多神社縁起』)によれば、第8代孝元天皇の御代に祭神の大己貴命が出雲から300余神を率いて来降し、化鳥・大蛇を退治して海路を開いたという。

 

また『気多社島廻縁起』では、気多大菩薩は孝元天皇の時に従者を率いて渡来した異国の王子とし、能登半島一体を巡行して鬼神を追放したと記される。『気多社祭儀録』では、祭神は第10代崇神天皇の御代の勧請とし、神代からの鎮座とする説もあると記される。

 

一説として、孝元天皇の御代には七尾市に鎮座(現・気多本宮、位置)し、崇神天皇の御代に当地に遷座したとも伝えられる。

 

 

能登半島には人身御供伝説の「猿神」の伝承もあり、「猿神」等の動物タイプの異星人か、そのエイリアン・アニマルの「獣人」なのか、ハヌマーンのようなインド神話における「猿神」なのか、伝承では詳しくはわかりません。人間の女を狙って「獣人」は、現れたといわれます。人間を食うと言う伝説も、アブダクション(誘拐)の古代版なのでしょうか。堕天使が地球の女を狙って降りてくるといわれます。堕天使の性的な能力は異常に高いともいわれます。いずれも怪説のようですが。堕天使の目に見えない世界のことは、ほとんど誰も分からないといわれます。堕天使が太古から売春やスパイ、麻薬と関係していたといわれます。はるかに進化した異星人のセックスについても分かりません。人間の感覚や常識とは、かけ離れていることでしょうか。人間と直接、神々とがコンタクトしようとすると、モンスタータイプの悪魔が妨害するようなのです。オリオンETグループが、邪悪なオリオン星人といわれているようです。

 

・「気多大菩薩は孝元天皇の時に従者を率いて渡来した異国の王子とし、能登半島一体を巡行して鬼神を追放したと記される」といわれます。私達の銀河は直径が10万光年あり、その意味では龍神の発進母星シリウス、牛神のオリオンはお隣の星、隣接する恒星といってよいといわれます。スター・ウォーズでは「牛神」が「龍神」をテクノロジーの面で圧倒し、「爬虫類的異星人(レプティリアン)を低層4次元に追いやったといわれます。

 

・世界中で、モンスター・タイプの異星人や「獣人」、エイリアン・アニマルが「人間の女」をねらったという人身御供伝説があるようです。そして、悪魔を作った「人間タイプの異星人」が登場して、「悪魔や獣人」を追放したり殺したりしたという伝説があるようです。「獣人」やモンスター・タイプの宇宙人も「異次元移動」ができたようで、当時の農民たちには理解不能の状態であったようです。現代のグレイタイプの異星人のアブダクション(誘拐)のように、太古からアブダクション(誘拐)があったようです。グレイと人間の交雑種が「エササニ人」といわれます。グレイと人間の交雑種が「エササニ人」といわれます。エササニはオリオンの方向にあります。「「時空間を超えてこの地球にやってきて、人類をアブダクション(誘拐)し、受精して、子孫を作りました。それがバシャールだ」といわれます。堕天使がモンスター・タイプの生物を作り、神に嫌われることをしたといわれています。そこで、神は「大洪水」等の天変地異を起こし、モンスター・タイプを全滅させたという説もあります。しかしながら、現代でも空飛ぶ円盤から、エイリアン・アニマルの「獣人」をエイリアンが降ろしているといわれます。

 

・不思議なことに、太古に異星人、「異人」や空飛ぶ円盤の伝説があった場所には、現代もUFOの目撃事件があるといわれます。UFOが時空を超えているからかもしれません。現代では、「はるかに進化した宇宙人が人間の精神体に侵入してくる時代だ」そうです。人間の肉体や精神に自由に憑依したり離れたりする宇宙人は、誰も識別できないといわれます。異星人が空飛ぶ円盤で飛来する時代から、人間の精神に憑依する時代ですので、謎ばかりです。 「グレイ」は人間の無意識の中に入ってくる」といわれます。当然のことながら、自衛隊と米軍の関係から、世界的に情報ネットワークが確立されているようです。「知る人ぞ知る」話なので、私たち一般人は、理解できません。「人は皆、記憶喪失の異星人だ」といわれますので、「人間化した宇宙人」や「宇宙人化した人間」のパーソナリティーが多いそうです。

 

・映画『スター・ウォーズ』でもモンスター・タイプの宇宙人に、鎖でつながれた王女がでてくるシーンがありましたが、異類混血といいましょうか、動物タイプやモンスター・タイプの異星人や「獣人」等が「人間の女性」を狙った歴史があるようです。異類混血がスター・ウォーズの原因だともいわれます。異星人が人間タイプを作った時に、女性が男性よりも後に作られたのが背景にあるという説もあったようです。また現代のアブダクション(誘拐)も「生体実験」が目的だともいわれます。現在でも「売春」が性風俗、裏社会のシステムになっています。ブラジルでは異星人とのセックス事件も報告されています。リラ星人エロヒムのコンタクティであるフランスのクロード・ボリロン・ラエルによると遺伝子操作による「不死の惑星」に行ってきたそうです。そこでリラ星には、セックス用の人間と同じバイオ・ロボットがいたといわれます。しかし、今なお、底層4次元にモンスター・タイプが生存しているともいわれます。堕天使が地球の女を狙って降りてくるといわれます。堕天使の性的な能力は異常に高いともいわれます。堕天使が太古から売春やスパイ、麻薬と関係していたといわれます。いずれの話も私たち一般人には、理解不能です。

OSI(アメリカ空軍特別調査部)の書類を見ていくと、「JASDAF(航空自衛隊)」の204Aに従って」という文章が出てきます(3)

 

 

  『木村さんのリンゴの奇跡のひみつ』

植物と会話し、宇宙人と語る不思議な男の物語

小原田泰久   学研パブリッシング  2010/3/23

 

  

<宇宙人>

<人を幸せにする木村マジック>

・すべてのものに魂は宿っているんだ。

 

・何しろ、木村さんは、11年の歳月をかけて無農薬・無肥料でリンゴを栽培するという偉業を成し遂げるまで、私たちの想像を超える苦労をしてきた人だ。

 

<木村少年、龍との遭遇>

・紙とペンを持ってきて、スラスラと絵を描きながら不思議体験を説明する木村さん。龍との遭遇、UFOや宇宙人とのコンタクト、あの世への訪問など、一晩がかりでも語り尽くせないほどの体験談がある。

 

・「2本の松の木は、今では太くなっているけど、当時はすごく細かったな。龍は、どちらかの木の上に尻尾で立ったのな。上を向いてまっすぐに立った。松の木よりも長かったな。

 私がよお、面白いなと思ったのは、あんなでかい龍が上に乗っているのに、松の木が揺れないことな。だから、私は、みんなにいっているのな。龍の重さはゼロだって」

 しばらく、松の木の上にいた龍は、そのまま空高く飛び去った。我にかえった木村少年は、あのストップしてしまったおじさんはどうしただろうと、道路の向かい側を見た。すると、何事もなかったように、おじさんは歩き始めていた。

 

・いったい、何が起こっていたのだろうか。

 木村少年はそのとき、時間の流れが、通常の何千分の一、何万分の一という世界の中に入り込んでしまったのではないだろうか。だから、おじさんは止まってしまったし、普段は、猛スピードで動いているために人間の目には見えない(だろうと思う)龍の姿も見ることができた。そんなことがあり得るのだろうか。でも、そう考えるしか説明のできない現象だ。

 

<妖精と話す子どもたち>

・木村さんは、両親から見えない世界を否定するような大人になる教育を受けていなかったようだ。だから、常識という枠を超えてものを考えることができた。そして、さまざまな神秘的な体験をすることになるのだ。

 

<座敷わらし、光の乱舞、龍との再会>

岩手県には、その旅館だけでなく、何軒か座敷わらしに会える宿があるのだそうだ。そして、どの旅館でも、座敷わらしに会った人には幸運が訪れているという。

 東北というのは、こんな話が似合う場所である。柳田國男の『遠野物語』とか宮澤賢治の世界が、東北の根底には流れている。

 私には、座敷わらしの話を単なるファンタジーとして片づけることができない。光を見たとか、写真に写ったという話があるけれども、この章の冒頭にも書いたが、私も青森県の種差海岸で、宙に光の粒が飛び交っているのを何回も見ているからだ。

 

・キリストの墓もある。『東日流外三郡誌』と同じようにウソだ本当だという議論を呼んだ古文書『竹内文書』には、キリストのことが書かれている。ゴルゴダの丘で殺されたキリストは偽者(弟のイスキリ)で、本物は津軽の地へ逃れてきて、ここで亡くなったというのだ。この墓があるのが戸来村(現在の新郷村)で、戸来はヘブライイスラエル民族)に通ずるというのも、ひょっとしたらそんなこともあったのではと興味をそそられる。

 

・そして、下北半島には恐山がある。死者の霊を呼ぶ口寄せはよく知られている。そのせいか、青森県には霊能者が多い。「青森の神様」と呼ばれている木村藤子さんのように全国的に有名になった霊能者もいれば、まだ名は知られていないけれども、地元では知る人ぞ知るというすごい力をもった霊能者がいるんだという話は何度も聞いた。

 

<おむすびとリンゴの奇跡>

青森県ということで、もうひとり紹介したい人がいる。

 木村さんの畑から、岩木山神社を右手に見て車を走らせ、しばらくして左手に折れると湯殿という温泉場があって、その一番奥に、「森のイスキア」という癒しの家がある。ここの主は、佐藤初女さんという80年代後半の女性である。初女さんのもとへは、悩みを抱えた人がたくさん訪ねてくる。

 

・初女さんの代名詞のようになっているのが“おむすび”である。

 

・「私が自然栽培をしてきて感じるのは、すべてのものに魂があるということです。仏教でもそう教えているはずです」

 

・木村さんは無農薬・無肥料でリンゴを育て、米や野菜も同じように栽培する方法を指導している。そのため、農薬批判の旗頭という見方がされている。しかし、木村さんは農薬を頭ごなしに批判しているわけではない。逆に、病気や虫で苦労した分、農薬のありがたみを知っている。農薬を使っていれば、葉っぱが一枚落ちる音にオドオドする必要はなかった。手で害虫をひとつひとつ取る作業もしなくてすんだ。そして、あんな極貧の中で苦しむこともなかったのである。

 

<畑に現れた謎の光>

・目をこらして見ると、その光は人間のような形をしている。それも、宙に浮いて、すごい速さで畑を移動している。

 

・それ以来、木村さんは自宅の庭で何度もUFOを目撃している。

 畑で奇妙な光が走り回っている直前にも、UFOらしき物体を目撃した。夜、外に出たら、空にフランスパンみたいな物体が浮かんでいるのが見えたのだ。

 

・その飛行物体は、遠くの空に1メートルくらいに見えたという。雲が下を流れていたというのだから、かなりの高度である。それでその大きさに見えたという。雲が下を流れていたというのだから、かなりの高度である。それでその大きさに見えたのだから、ジャンボジェツトなど比べ物にならないほどの巨大な物体である。

 

<ネコのような目をもつ人らしき影>

・「なんで目が覚めたのかわからない。目が覚めて、ふっと外を見たのな。そしたら、畑で見たあのふたり。やっぱり、目がぎょろっと光っていた。4つな。だから、ふたりだと思う。2階なのに、あいつらは宙に浮いているのな。はしごなんかなかったのにな」

 まるで金縛りにあったみたいに体は動かず、声を出すこともできなかった。

 ふたつの影が窓に近づいてきた。すると、鍵のかかったサッシが、自動的に開いたのだ。さすがの木村さんも、その瞬間は、何が起こっているのか、冷静に分析することなどできなかった。

逃げようとしたが体は硬直してしまっている。

「そのふたりは、私に近づいてきて、拉致するみたいに、両脇をもって、外へ連れて行こうとするのな。もがこうとするんだけど。すごい力だから身動きができない。そこで、記憶が途切れてしまったな」

 

・気がついたら、木村さんはベンチに座っていた。公園にあるような板張りの粗末なものだった。大きな建物の中らしかった。静かで音はまったくなかった。木村さんは、右横にふたりの人間が座っているのに気がついた。奥にいるのは男性で、アメリカの海兵隊員のように見えた。若くて刈り上げた頭が印象的だった。その隣、木村さんと海兵隊員らしい男性の間に座っていたのが、金髪の若い女性。髪の毛が長かった。

 

・やがて、木村さんを拉致したふたりの宇宙人が姿を見せた。そして、無言で、最初に海兵隊員、次に金髪の女性を、両脇に抱えるようにして連れて行った。

 次は自分だなと、意外と冷静に状況を判断していた木村さんだったが、なかなか迎えが来ない。

「ちょっと退屈になって、窓があったので、椅子にのぼって外を見てみたのな。そしたら、竪穴式住居がいっぱい並んでいるみたいな感じで、光がずらっと見えたのな。マンションかアパートなのかなと思いながら見ていたら、例のふたりがやってきて、私を両側から抱えたのな」

 

・そして、そこから記憶が空白になり、気がついたら拉致されたときと同じようにふたりの宇宙人に両脇を抱えられ、自宅の2階の窓の外にいたという。そして、彼らと一緒に部屋に入ったかと思うと、宇宙人の姿は消えていた。そのまま眠りにつき、目が覚めたときにも、記憶ははっきりと残っていた。

 

アブダクション経験者は3億8500万人

・そして、また別の調査によると、ちょっと驚きだけれども、世界中のどこでも人口の約5.5パーセントがアブダクションを体験している可能性があるというのである。

 

<宇宙人の存在は地球人の価値観を変えるのか>

私は、「ムー」という雑誌に木村さんのUFO体験を書いた。そこには、木村さんが描いたUFOのイラストも掲載した。それを見たひとりの知り合いが、自分もあれとよく似たUFOを見たことがあるんだといい出した。

 

「あの世」で出会った「この世」の女性

・UFOや宇宙人との遭遇はなかったが、木村さんは再度、神秘体験をすることになる。

 7年ほど前、リンゴも順調に実るようになっていたころの話だ。

 ある日、木村さんは体がだるくなって横になったところ、そのまま意識を失ってしまった。大変な高熱だったらしい。半日ほど、木村さんの意識は戻らなかった。

 目が覚めたとき、木村さんは、「あの世へ行ってきた」と感じたという。意識を失っている間のことが、記憶に鮮明に残っていたからだ。

 

・木村さんの最初の記憶は、上からフワフワと降りてくる大きなシャボン玉だった。何だろうと思っていると、吸い込まれるように、その中に入ってしまった。そして、木村さんを乗せたまま上へ上がって行くと、3メートルほど上がっていったん止まり、またすぐに上がり出した。まわりをキョロキョロみると、ずっと向こうに女性らしき人がふたり、同じようにシャボン玉に乗って上がって行くのが見えた。

 この後、木村さんはあの世らしき世界を旅することになるが、三途の川や花畑があって、懐かしい人に会えるという世界ではなかった。

 

・ここから時間を先送りして、驚きの結末、後日談を先に紹介しておきたい。

 意識を失った数か月後のこと。木村さんの講演会が横浜であった。講演の前、ひとりの女性から会場に「お話ししたいことがあるので、講演が終わったら会いたい」と電話が入った。約束どおりに木村さんがロビーで待っていると、若い女性が声をかけてきた。そして、驚くべきことを、木村さんに伝えたのだ。

「ひととおりの身の上話をした後、こういったのな。『シャボン玉のようなものに乗りませんでしたか。ふたりの女性が見えたと思います。そのうちのひとりが私です。私は、あなたの案内役です』ってな」

 あのときの出来事はだれにも話してなかった。まったく初対面のその女性が知るはずのないことである。木村さんは歯のない口をぽかんとあけて、その女性の顔を見た。

 以来、その女性と会うチャンスはない。

「きっと、本当に死んだとき、あの人が案内してくれるんだろうな」

 美人で良かったと、木村さんは大きな声で笑った。

 

・話を戻そう。シャボン玉のあとの記憶は真っ暗闇の中だった。木村さんは、糸で引っ張られるように、方向もわからないまま歩いていった。砂の上を歩いているような感覚だった。しばらく暗闇を歩いていくと、急に明るくなって大きな門が見えてきた。門をひとつくぐり、ふたつくぐりして、結局は6つの門をくぐった。最後の門をくぐると、髪が長くて白いワンピースとドレスを着た男性か女性かわからないふたりが待っていた。シャボン玉の女性ではなかった。

 

・ふたりの後をついていくと、窓も戸もない家がたくさん並んでいる場所に出た。そこには男か女かわからない人がひとりずつ住んでいた。「背中を横切ってはいけない」と、木村さんの心に響いてくる声があった。

 はるか遠く見ると、山があって、その麓に白い糸が見えた。なんだろうと思ったら、すぐにその場所に瞬間移動した。白い糸に見えたのは、たくさんの白い服を着た人の行列だった。みんな、土に足をつけず、すーっと音も立てずに移動していた。

 行列の先には川があった。順番がくると、その川を仰向けになって流れていく。「この人たちはどこへ行くのか」と心の中でたずねたら、「生まれ変わり」という声が聞こえてきたという。

 

  • 次の瞬間、木村さんは最初の門の所に立っていた。

「門を出たり入ったりしていると、ものすごい音の地鳴りがしたのな。地震かと思ったら、だれかに自分の名前を呼ばれた気がして、あれっと思ったら、シャボン玉に乗っていたのな。帰りは早かったな。自分が寝ている姿を3メートルくらいの高さから見て、その後、重なるように自分の体の中へ入っていったな」

木村さんは生還した。

 

<宇宙人にもらった丸い玉の正体>

・UFOの話に戻る。木村さんは、帰されるときに、丸い玉をもらった。木村さんの著書『すべては宇宙の采配』(東邦出版)では、その丸い玉をもった木村さんが表紙になっている。実際には、朝、目覚めると丸い玉は消えてしまっていたが、その玉には、何か重要なメッセージがあるように思える。

 

<UFOの中で見た地球のカレンダー>

・畑でふたりの宇宙人に遭遇したしばらく後のことである。リンゴが実らず、極貧の中で苦しんでいた時期だ。木村さんは、幻想とも思える不思議な感覚の中で、ソクラテスを思わせるような老人と出あった。体に白い布を巻きつけ、あごに髯をたくわえていた。

「待っていたよ。手伝ってもらいたいことがある」

 

・「終わった後、『これは何ですか?』って聞いたのな。そしたら、『地球のカレンダーです』っていうのな」

 木村さんは、これは地球の終わるまでのカレンダーだと思って、「これで全部終わりですが、あとはないのですか?」と聞いたそうだ。そしたら、「ありません!」という答えが返ってきた。ああ、これだけの年数で地球は終わるんだと思ったときに、木村さんは目を覚ましたという。

「マヤ歴が2012年で終わっているといわれているけど、あれよりは長かったな。でも、地球は永遠に続くと思っていたから、意外に早く結末が訪れるんだなと驚いたことは覚えている。その枚数はだれにもいってはいけないといわれているので、どんなことがあってもしゃべらないけどな」

 その後、UFOに連れ去られるという大事件があるわけだが、そのときにも、木村さんは地球のカレンダーを見せられている。ソクラテスのような人に見せられたのと同じ年数だったという。

 

・木村さんは、想像を絶する苦労を経て成功させた無農薬でのリンゴ栽培から、さまざまな教訓や知恵を得た。そして、さらには、UFOや宇宙人、あの世という神秘的な世界にも触れて、世の中が物質だけでできているのではないということを、身をもって知らされた。

 

無農薬農法が病気を広めた?

・話は20年以上も前、1989年のことになる。Eさんは、隣の畑の持ち主であるYさんから訴えられた。これをリンゴ裁判と呼んでいる。

 

・そんなこともあって、ほかの農家は、Eさんが農薬を散布しないから黒星病が広がったとEさんを責める行動に出た。防除組合からも農薬散布を要請する文書が届き、組合員の署名も集められた。彼らは、Eさんが農薬を散布しないために発生した黒星病の「被害者」だった。その被害者代表として、隣接する畑の持ち主であるYさんが175万円の損害賠償を求めて訴えたのである。

 Eさんが農薬を使わなくなったのは、健康被害があったからである。

 

裁判で認められた「農薬を使わない自由」

・この裁判は決着がつくまで3年の月日を要した。結果は、痛み分け(和解)だった。次のような和解文が裁判官から読み上げられた。

「YさんとEさんは今後お互いの農法を尊重しながら、より良いリンゴ栽培技術の確立のために努力し、Yさんの土地の境界から20メートルの範囲を緩衝地帯として、緩衝地帯ではEさんはリンゴ以外の果樹を栽培する。Yさんも出来る限り低農薬栽培の実践に努力する」

 

・リンゴは農薬を使わないと育たないというのが絶対ともいえる常識だったのはすでに述べた。そして、リンゴ農家の人たちは、病気が発生すればどんどん広がっていって地域全体が全滅すると信じ込んでいた。長年、そう教え込まれてきたのだから仕方のないことである。

 

・「逆に、無農薬で大変な苦労をしたから、だれよりも、農薬のありがたみがわかるのな」木村さんはしみじみと語る。私は、何もいわずに、木村さんの話を聞き続けた。

「だけど、農薬や肥料は、やがて世の中から必要がなくなるものだと思うな。青森でリンゴの売上げが2000億円なのに、農薬にどれくらいのお金を使っていると思う?大学の試算で900億円、全農だと1200億円も使っているわけだ。これでは採算のとれる農業ができるわけがない。使わなくても収穫できるものなら、それに越したことはないと、だれでも思うよな」

 

・「だから、UFOや宇宙人の話も、話すことを反対したり、誤解する人もいるけれども、私はどう思われたっていいのな」

 

・「私にとっては、無農薬・無肥料でリンゴを栽培したりしたことも、宇宙人らしきものに出あったり、あの世らしきところを見てきたのも同じ真実だから」

 

不可能を可能に変える男・木村秋則

・1個のリンゴも実らない時期が何年も続いた。半端な苦しさではなかった。それを思い起こせば、こうやってリンゴがなってくれていること自体、どれほど幸せなことかわからないというのだ。

 

・彼らは、無農薬・無肥料でリンゴをつくるという、今までだれもできなかったことに長年挑戦しつづけていた。それが原因で、夫は、まわりの人たちから「カマドケシ!」と中傷され、妻はそんな木村さんを縁の下で支えてきた。

 

・ヨーロッパでリンゴ栽培が始まって200年。日本で120年。リンゴは、農薬や肥料がないと育たないというのが常識だった。それをひとりの男が、11年の歳月をかけて覆したのだ。大変な苦労があったのは当然のことだった。カマドケシというのは、津軽の方言で破産者のことをいう。人を蔑む最低の言葉である。

 

  

『天国はここにあり  新 天使クラブへようこそ』

山川紘矢    ダイヤモンド社    2010/6/18

 

  

<私たちが体験できる最も美しいものーぼくが「天界」に行ったときのこと>

・さて、いよいよ夢の中で、ぼくが天界に行ったときのことをお話ししましょう。

 

・トイレの壁をぼんやりと見ていたのですが、そのトイレの壁がスーッと動いてゆくではありませんか!「あれって」と思っているうちに、ぼくの体をトイレからスーッと、どこかへ運ばれていったのです。

―そこはもう、広々とした別世界でした。全体が明るい水色の世界で、白いギリシャ風の柱が立っている大広間みたいなところに着きました。

 そして何人もの白いローブのようなものをまとった人たちが三々五々、楽しそうに談笑しているのです。中には竪琴を持った人もいて、天界のようでした。

 

・ぼくはズボンをおろしたままの姿ですから、すっかりあわててしまい、ひざを少しまげて前を隠していました。

そこにいる人たちは、おしり丸出しのぼくを見て、みんなして楽しそうに大笑いをしているのです。声は聞こえませんでした。テレパシーの世界のようでした。

 ぼくははずかしくて、やっとズボンをたくしあげたのです。ざわめきが一段落すると、向こうのほうから、とても威厳に満ちたレオナルド・ダ・ヴィンチのような素晴らしい風貌の男性が現れました。ぼくに会いに来たようです。

 彼はぼくの顔をじっと見つめました。その目は、慈愛に満ちているという表現がぴったりです。しかし、なぜかぼくに同情するような顔つきでした。

 ほんの何十秒間のことだった気がします。ふと気がつくと、ぼくはベッドの上に座っていました。トイレに入っていたのも、現実のことではなかったのです。

 

・あのレオナルド・ダ・ヴィンチのような方は、誰だったのか、あれはいったい、何の体験だったのかー。今でも忘れることができません。

 

・それから、ぼくはひどい病気を3年間やりました。先ほども書きましたが、ゼンソクです。そのために、とうとう公務員を辞めなくてはならなかったほどでした。発作が起こると動けなくなるのです。いつもベッドの上でうめいていました。

  

 

『心霊の文化史』   スピリチュアルな英国近代

吉村正和      河出書房新社  2010/9

 

  

<神智学と心霊主義

ヴィクトリア女王がインド皇帝に即位した1877年と同じ年に、ブラヴァツキー夫人の主著『ヴェールを脱いだイシス』が出版され、その2年後に神智学協会の本部がニューヨークからインドに移る。ブラヴァツキー夫人はもともと心霊主義霊媒として活躍しており、古代密儀宗教、新プラトン主義、ヘルメス主義、フリーメイソン、魔術など西洋神秘思想を心霊主義に導入しようとしていた。『ヴェールを脱いだイシス』はその集大成であり、神学と科学の融合による新しい宗教すなわち神智学を提唱したのである。

 

・神智学に変容した心霊主義には、もう1つ重要な理論が加わる。1859年にはダーウィンの『種の起源』が出版され、地球上の生物は『聖書』が説くような神の創造によるものではなく、原始的な生物から自然淘汰(自然選択)によって進化していく過程を「進化」と呼び、そのメカニズムを膨大な標本と精緻な理論によって証明したのである。環境に適応できたものが生き残り、適応できなかったものは死滅するという生存競争を通して生物の多様性が説明できるというものである。

 

・この理論は人間社会に適用されて社会ダーウィニズム社会進化論)となり、ヴィクトリア時代帝国主義イデオロギーを裏付けることになる。19世紀において科学技術に基づく物質文明を享受していた白人(アーリア人)は、この理論に基づいて、白人こそ世界を支配する能力を備えた人種であり、白人以外の人種を教導していく責務があるとして白人至上主義を「科学」的に正当化する。

 

<神智学協会の創設>

ブラヴァツキー夫人>

ブラヴァツキー夫人はエジプトやインドなど世界を遍歴したのちに1873年にニューヨークに到着する。すでにエジプトでは心霊協会を組織したり、パリでは霊媒ダニエル・ホームと接触したり、フランス系フリーメイソンと行動を共にすることもあり、自ら霊媒としての能力を十分に養っていた。1874年に後の盟友ヘンリー・S・オルコット大佐と出会うのも、ヴァーモント州チッテンデンにおける霊媒エディ兄弟の降霊会においてである。

 

・神智学の歴史においてもっとも重要な年となる1875年、オルコット大佐は、エジプトの「ルクソール同胞団」に所属する「トュイティト・ベイ」なる人物から手紙を受け取るようになる。古代から継承される霊知を少数の選ばれた賢者にのみ伝えるという「未知の上位者」という存在は、フリーメイソン(特に厳格戒律派)やイギリス薔薇十字協会に見られる発想である。ブラヴァツキー夫人の「トュイティト・ベイ」(後に「マハトマ」という神智学のアイデアに変容する)は、この「未知の上位者」の発想を借用している。心霊主義の系譜では、ウィリアム・ステイントン・モーゼスの指導霊インペラトールを除くと、そうした発想はほとんど見られない。ブラヴァツキー夫人は心霊主義と降霊会を厳しく批判しているが、モーゼスだけは例外として高く評価しているのは、両者の体系にある種の親縁性があるからである。

 

<マハトマの登場>

<インドでの反響>

・神智学協会は、インドの人々には好意的に受け入れられたが、キリスト教伝道を続けていたイギリス人宣教師たちには嫌悪の対象となっていたことは容易に想像できる。神智学協会が人格神を明確に否定していたこと、キリスト自身がマハトマの1人に位置づけられていることも宣教師たちには衝撃的であった。

 

・マハトマとはマハ=大、アートマ=霊から成り、大賢者としてのゴータマ(釈迦)から伝わる大宇宙の秘儀に精通している。マハトマは単独ではなく、複数のマハトマが存在しており、「グレイト・ホワイト同胞団」という結社を構成している。それぞれのマハトマは、さらにチェラ(弟子)にその秘儀を継承していく義務があり、たとえばマハトマ・モリヤのチェラがブラヴァツキー夫人であるということになる。マハトマは神智学の根本にある教えであるが、存在自体が当初から疑問視されてきた。霊的存在として本来不可視の存在とみれば説明がつくが、

ブラヴァツキー夫人の場合には、マハトマは地上でしばしば目撃される(!)ことがある。当初はダヤーナンダ・サラスヴァティーがマハトマと重ねられたこともある。

  

 

『宇宙からの大予言』

迫り来る今世紀最大の恐怖にそなえよ

松原照子   現代書林  1987年1/10

 

  

予言者誕生の物語

・私は、いつもいろいろなことを見ようとして暮らしているわけではありません。ただ人に質問されると、テレビのスイッチを入れたように、目の前に画像が映し出されます。テレビや映画のように映るのですから、私にとっては別段大変なことではありません。

 

・私自身、信じきれないところがありますが、私の不思議はまだまだ続きます。私が触ると病気が治るという人が増え、また不思議と良くなる方々が増え始めています。

 

・それに、眠る前にいろんな方が私を訪ねて来て、この世の不思議を教えて帰ります。そして、その人々が私に「今回のことは発表しなさい」と、ささやくのです。

 

<ささやく人々の訪問>

ブルーグレーのおばあちゃん

・「あなたはだれ?」1982年春のことです。いつものように本を読み、眠ろうとした朝の4時ごろです。ベッドの横に、ロシア系の老婆が立っていました。「おばけ」とよく出会う私は、また「おばけ」かと気にもとめず、眠ろうとしたのですが、老婆はいつまでも私を凝視し続けています。ほほはたるみ老婆の顔ですが、グレーの中にブルーが光るその目は、若々しく燃え、けっして老いた人の目ではありません。

 

<黒い法衣の僧侶>

・ブルーグレーのおばあちゃんと黒い法衣の僧侶は、たびたび現れますが、いつも決まって5時の鐘音の前に姿を消します。私の5時消灯の習慣も、この二人の時間割に準じてのものなのです。

 

・いつもはやさしいブルーグレーのおばあちゃんが、怒り顔です。後ろの方々の中に、私は、初めて見る口ひげと顎ひげのある50歳ぐらいのやせた西洋人を見出し、その方に救いを求めました。

 

<出会い、不思議な世界>

・私は、ブルーグレーのおばあちゃんが率いる皆様に見せられたこと、聞かされたことを『恐怖の大予言』と称する小冊子にまとめ、自費出版しました。1985年10月のことです。

 

・私の会う“おばけ“の方々は、我々と同じように足もあり、ごく普通に歩きます。その姿は、50年ぐらい前までのファッションで江戸時代や戦国時代のいでたちではありません。

 

・夜、帰宅途中に"おばけ"に会うと、私は、つい、「こんばんは」と、話しかけてしまいます。

 すると、その方々は、私と一緒に歩き出し、我が家へ一緒に入ろうとするのですが、「南無阿弥陀仏」と合掌すると、私のことを気にしていないという素振りで帰っていきます。

 

<ささやく人々の正体>

・その方の話によると、ブルーグレーのおばあちゃんは、ブラヴァツキー夫人といって近世に神智学を復興した初代会長、ひげの西洋人はクート・フーミ大師だそうです。彼らは、数千年も古くから密かに伝えられてきた神智学に関係のある人たちでした。

 

・そして、“地球コントロールセンター”とは、彼らのいるシャンバラであって、ここに地球のそれこそすべてを支配している超人(アデプト)の方々がおられ、ブッダもキリストも、そこから来られたのだというのです。正体を知ったあとも、私は、あの方々に会い続けています。

 

  

OSI(アメリカ空軍特別調査部)の書類を見ていくと、「JASDAF(航空自衛隊)」の204Aに従って」という文章が出てきます(2)

奇跡のリンゴ「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録>

・リンゴ農家の人々にとって、美しい畑を作ることは、豊かな実りを得るために欠かせないというだけでなく、おそらくはある種の道徳ですらあるのだ。

 そういう意味でも、そのリンゴの畑の主が、カマドケシという津軽弁の最悪の渾名で呼ばれているのは、仕方のないことだったかもしれない。

 

・なぜ、そんなに荒れているのか。

近所の農家で、理由を知らぬ者はいない。

農薬を散布しないからだ。

この6年間というもの、畑の主はリンゴ畑に一滴の農薬も散布していない。当然のことながら、リンゴの木は病気と害虫に冒され、春先に芽吹いた葉の大半が、夏になる前に落ちてしまう。おかげで、この何年かは花も咲かなくなった。

 

・今日は朝からずっとリンゴの木の下で、腕枕をして寝ていた。

カマドケシは、竈消しだ。一家の生活の中心である竈を消すとは、つまり家を潰し家族を路頭に迷わせるということ。農家にとってこれ以上の侮蔑はないのだが、その男にはいかにも相応しい悪口だった。

 いや、男が畑に座り込んだり寝たりして、ほんとうは何をしているか知ったら、カマドケシどころか、ついに頭がおかしくなったと思ったかもしれない。

 男は眠っていたわけではない。夏の強い日差しの下で、生い繁った雑草から立ち上がる青臭い匂いに包まれながら、リンゴの葉を食べる害虫を見ていた。

 

・リンゴの木を荒らす害虫を数え上げればきりがない。

春先の新葉や花芽を喰うトビハマキやミダレカクモンハマキなどのいわゆるハマキムシ類に始まって、葉を食べるシャクトリムシに、アブラムシ、ハダニ、果実を冒すシンクイムシにカイガラムシ……。代表的な種に限っても、30種類は下らないと言われている。

 

・農薬を使わずにリンゴを育てる。簡単に言えば、それが男の夢だった。少なくともその時代、実現は100%不可能と考えられていた夢である。

 

・リンゴの無農薬栽培などという難題に取り組んだおかげで、木村の一家が長年にわたってひどい窮乏生活を強いられたという話は聞いていた。けれど、それはもう10年以上も昔のことだ。

 現在は新聞やテレビでも取り上げられるくらい有名な人で、全国には彼の信奉者がたくさんいる。国内だけでなく、外国にまで農業を教えに行ったりもしているのだ。

 

・木村の人生がNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組で紹介されたのが、その12月の初めのことだった。

 

・木村が狂ったひとつのものとは、いうまでもなくリンゴの無農薬栽培だ。今現在ですら、それは不可能だという専門家は少なくない。農薬を使わなければ、リンゴを収穫することは出来ない。現実のリンゴ栽培を知る人にとって、それは常識以前の問題なのだ。

 

・実を言えば、現在我々が食べているリンゴのほとんどすべてが、農薬が使われるようになってからから開発された品種だ。つまり、農薬を前提に品種改良された品種なのだ。

 

・リンゴという果物は、農薬に深く依存した、現代農業の象徴的存在なのだ。

 もっとも、そんな理屈を持ち出すまでもなく、リンゴを作っている農家なら誰でも、農薬の散布を怠れば畑がどれだけ簡単に病虫害の餌食になるか身をもって知っている。農薬を使っていても、その散布時期や方法を誤れば病害虫は発生するのだ。

 

・けれど、涙ぐましいまでの努力でなんとか持ちこたえた青森県のリンゴの畑も、明治40年代にはモニリア病と褐斑病というリンゴの病気の相次ぐ蔓延によって、今度こそ壊滅の危機に瀕することになる。とりわけ明治44年の褐斑病の激発ではリンゴの葉が早い時期に落葉したため、翌年の春先になってもリンゴの花が咲かず2年連続の大不作となった。

 

この絶対絶命の危機を救ったのが、農薬だった。

記録によれば、日本のリンゴ栽培史上、初めて農薬が使われたのは明治44年。褐斑病の流行で、青森県のリンゴ畑が壊滅的害を受けた年のことだった。

 

褐斑病で全滅しかけていたリンゴの木が息を吹き返すのを目の当たりにして、リンゴ農家は先を競って農薬を導入するようになる。ぺニシリンが結核という恐ろしい病を撲滅したように、手の施しようがなかったリンゴの病気を農薬が駆逐したのだ。

 病虫害という自然の脅威に対抗する手段を手に入れ、農家の人々はようやく安定したリンゴの栽培ができるようになったのだ。

 農薬がなければ、青森県でもリンゴ栽培が終息してしまっていたに違いない。

 

明治20年代から約30年間にわたって、全国の何千人というリンゴ農家や農業技術者が木村と同じ問題に直面し、同じような工夫を重ね続けていた。何十年という苦労の末に、ようやく辿り着いた解決方法が農薬だった。

 

・1991年の秋に青森県を台風が直撃して、リンゴ農家が壊滅的な被害を受けたことがある。大半のリンゴが落果しただけでなく、リンゴの木そのものが嵐で倒れるという被害まで被った。県内のリンゴの被害額だけでも742億円にのぼる。ところが、木村の畑の被害はきわめて軽かった。他の畑からリンゴの木が吹き飛ばされて来たほど強い風を受けたのに、8割以上のリンゴの果実が枝に残っていたのだ。リンゴの木は揺るぎもしなかった。根が不通のリンゴの木の何倍も長く密に張っていたというだけでなく、木村のリンゴは実と枝をつなぐ軸が他のものよりずっと太くて丈夫に育っていたのだ。

 

・NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」の収録のスタジオで、木村秋則さんにお目にかかったその日。住み慣れた「文明」というものを覆っていた厚い天蓋が外れ、どこまでも広がる深い青空が露わになった。

 

・あれから1年半。ノンフィクション・ライターの石川拓治さんが、木村秋則さんの人生を取材して1冊の本にまとめて下さった。頁をめくると、木村さんとお話しして得たすばらしい感触がよみがえってくるとともに、まだまだ知らなかった木村さんの側面をも知るよろこびに包まれる。

 不可能とも言われた無農薬、無肥料でのリンゴ栽培。その実現に向けて苦闘してきた木村秋則さんの人生は、まるで一篇のドラマを見るようである。

 

  

『地球に生まれたあなたが今すぐしなくてはならないこと』

木村秋則   KKロングセラーズ   2014/3/28

 

  

<わたしたちの想像を超えた世界が存在する?>

・17歳の時に、わたしは「龍」を見ています。この時、周りの時間も空間も止まったような体験をしました。

 時間の隙間に紛れ込んだかのようでした。

 時間も空間もわたしたちが「ある」と思っているだけで、それをはるかに超えた世界(次元)が存在します。

 死後の世界も同時に存在しています。

 わたしたち人間が、この地球の生命体として頂点に立っていると考えるのは、どんなものか?

 

<わたしの見た光景が地獄図絵の中にあった>

・2歳のときに死ぬ予定だったのが生き永らえ、その後の人生で宇宙人や龍に遭遇するなど不思議と思われる体験を何度もしていますが、ひょっとしたら人に見えないものが見えるのは、地獄に行ったときに、頭の周波数のようなものが変わってしまったせいではないかと思います。

 

 波長が合わないと見えない。

 波長が合うから見えるのです。

 

 見えないものを見ることのできる人がいたから、地獄だって、龍だって天使だとかも絵になったり、彫刻になってさ。世界中の美術館に残ってるでしょう。見えないものを見ることのできる人は、世界中にいるんだ。

 

<気づいたときに大きなシャボン玉の中に包まれていた>

・大人になってから、もう一度死後の世界をさまよいました。

 インフルエンザから高熱を出し、下着一枚で電気毛布にくるまっていたときのこと、寒くて震えながらいつの間にか意識を失っていました。

 気がついたときには辺りに大きなシャボン玉がいくつも浮かび、いつの間にかその中の一つに包まれていました。

 室内で寝ていたのですから上にあるはずの天井がなぜか感じられず、そのまま3メートルほどの高さに浮かびあがって自分の身体を見下ろしていました。

 不思議なことに、横たわる自分の亡骸が、誰のものなのかわからないのです。

そのうちに女房が現れてわたしの身体を揺すっている光景を、ずっと「誰なんだ、あの人は誰なんだ」と思いながら自分自身を見下ろしていました。

 

<生まれ変わる人の列>

・その後も歩き続けて、6つ目の門をくぐると、肩まで髪の伸びた人が二人すっと現れ、「案内する」と申し出るのでついていきました。

 しばらくするとなだらかな斜面に家のような建物が無数に立ち並ぶ場所に出ました。

 どの家にも窓も戸もなく、一軒に一人ずつ、白いゆるやかな着物をまとった人が住んでいる様子です。

 そこで白い帯状のものが、はるか向こうの山まで糸のように続いているのを見ました。

 近づくとその帯は白い着物の人々が、ずらりと並んで、何かの順番を待っているのだとわかりました。

 列は一本の川から伸びていて、案内人のように見える肩まで髪の伸びた人が、二人、川に入っていました。

 列に並んでいる人はみな同じような顔で、自分の順番が回ってくると川に背を向けて立ち、案内人の二人によって川に流されていきます。

「何をしているんですか?」と聞くと、「生まれ変わる人たちです」という答えが返ってきました。

 

<「23回生まれ変わっていますね」>

・二度目の臨死体験には、後日談があります。

 一年ほどたったある日、わたしは講演を行っていました。話を終えたとき、わたしに会いたいという女性からの電話がかかってきたのです。

 時間に余裕があったので承諾をし、待つ間に駐車場で煙草を吸っていました。

 駐車場は車でいっぱいでしたが、車間の細い隙間を通して、一台の車が現れ、若い女性が降りるのが見えました。

 驚いたことに、一面識もないその女性は、わたしの居場所を知っているかのようにまっすぐこちらに向かって歩いてきたのです。

 彼女の側からはわたしは物陰に隠れて見えないはずなのに、不思議でたまりませんでした。

 さらに驚くことには、その女性は、わたしがシャボン玉に乗って浮かんで行ったとき、別のシャボン玉に自分も乗って一緒にあの世に行ったと言うのです。彼女はわたしの体験した一部始終をすべて知っていました。

 彼女は自分のことを「木村さんのあの世への案内人」と呼んでいました。

 わたしが自分自身を知らないということが、その女性がどうしてもわたしに伝えたかったことなのでしょうか。

 名前も連絡先も聞かなかった今では、知る術もありません。

 

・不思議な訪問者は、彼女だけではありませんでした。ある日ひょっこりとうちを訪ねてきた高齢の男性がありました。

 津軽弁の訛りがないところから、青森の人ではない様子です。ここは誰々の家ですか、と聞くこともなく、「ごめんください」と玄関を開けて入ってきました。

 たまたまわたしが出たのですが、お互いに一言も口にすることなく、無言のときが流れました。

 その人はわたしの顔をじっとみると、「23回生まれ変わっていますね」とつぶやきました。

 記憶が確かではないのですが、23回生まれ変われば、死んだ後に自分がやらなくてはならないことをたくさん背負っていると、そんなことを言われた気がします。

 その人は、「ありがとうございました」とそのまま帰ってしまいました。

 

・不思議な体験が、こうも重なり過ぎてしまい、「現在」も、「過去」も、「未来」も、わたしたちが、時間を区切って範囲を決めてしまっているだけで、本当は同時に存在していて、自由に行き来ができるのではないかと思うようになりました。

 

<わたしは、青森県弘前市に住むリンゴ農家です。>

昨年、わたしの半生が「奇跡のリンゴ」という映画になって、全国で放映されたもんですから、道で会う人から「あっ!木村秋則だ‼」と呼び捨てにされるようになりました。

 

・リンゴ農家の常識では、リンゴの無農薬栽培は絶対不可能と言われています。ところが女房の農薬に弱い体質を少しでも楽にさせようと、リンゴの無農薬栽培を始めたばかりに、わたしのリンゴ畑は病気と害虫が蔓延し、荒れ果て、リンゴは一つも実らず、収入も途絶えて、家族を極貧の生活に陥れてしまいました。

 家族には大変な苦労をかけ続け、わたし自身も何度も挫けそうになりました。岩木山に登って、首をくくろうと自殺を考えたこともありましたが、10年あまりの歳月をかけて、世界で初めて、リンゴの無農薬栽培に成功したのです。

 誰もリンゴの無農薬栽培の方法は教えてはくれませんでした。

 

・10年近くに及ぶ苦闘の末にようやく実ったリンゴは、2年経っても腐らない「奇跡のリンゴ」と呼ばれるようになりました。

 リンゴが実をつけてくれるようになったのは、「本当に大切なことは目に見えない」と気づいてからです。

 大切なものは、「目に見えない部分」にこそあり、そんな見えないものを見る心が、奇跡を起こす力になるのです。

 

宇宙からのメッセージを聞く>

・わたしには、人に話してもなかなか信じてもらえない不思議体験がたくさんあります。

 それが「奇跡のリンゴ」に直接に結びついたとは思いません。でも、奇跡の一部を担ってくれたのは、宇宙のエネルギーだったのではないかと感謝しています。

 

<なぜなのか?わたしによく起こる不思議な出来事>

・2013年だけでも、わたしはUFOに3~4回出会いました。どうしてなのだろうと、不思議でなりません。

 2013年11月中旬の夜7時ごろ、畑から自宅に戻ってトラックから降りたとき、空を見上げたら南方にUFOが飛んでいるのが見えました。

 

・わたしの家の周辺は、よくUFOが見える地域として有名なのです。このときのUFOはひさしぶりに見た感じでした。遠くで輝いていただけで、とくになにも話してくれませんでした。UFOはわたしに、なにかメッセージを発することもあるし、一瞬姿を見せるだけで、無言でさっといなくなってしまうこともあります。

 

屋久島の出張先でもUFOに出会った>

・2013年には、屋久島でもUFOに出会いました。

 

・このUFOはカメラで撮ることができませんでした。

 かなり激しく横と縦に90度の角度で動いていました。

周りにいただれかが屋久島空港に電話をして、「今、飛んでいる飛行機はありますか」と聞いたところ、1機もないということでした。

 このUFOもまた、なにかを伝えたかったのかなと思っています。

このときも会話をすることができませんでした。

 

<北海道仁木町で出会った二本の虹とUFOの不思議>

・今、わたしは北海道余市郡仁木町で、「自然栽培の塾」をやっています。

 

・「自然栽培」を広めるために、以前からわたしは地主さんたちに、耕作放棄地を貸してほしいと交渉しつづけてきました。

 その願いがかなって、わたしが訪れたその日、仁木町が耕作放棄地を協力しましょうということに決まったのです。

 決まったと聞いたそのときでした。真っ昼間だったのに、太陽を真ん中にはさんで、虹が太陽のすぐ両脇に2本、まっすぐに立ち上がったのです。ほんとうに不思議な気持ちでした。

 そして、この日の晩にもUFOを見たのです。

 

ソクラテスのようなギリシヤの哲学者と夢の中で話したこと>

・リンゴ栽培の先行きがまったく見えず、日々の食べものにもこと欠くような生活をしていた頃のことですから、ずい分前のことですが、わたしはまったく口をきかなくなっていたことがあります。

 

・答えを求め続け、考え続けていたその頃、夜の畑で地球のものとは信じられないものを目にしました。月明かりの中、発光する丸太のような物体が、リンゴの木の間を高速スピードで移動して、突然消えてしまったのです。

 直感的に、これは宇宙人ではないかと感じました。

 

・畑に光る丸太を目撃した同じ頃、ソクラテスのようなギリシャの哲学者と会話する夢を見ました。

 

・さらに、何のカレンダーなのかとわたしがたずねると、「地球のカレンダーだ」と答えるのです。

 他には板はなく、「枚数を数えたね」と言われて、今動かした数を思い出しました。

 板一枚が一年を表すとすると、板がすべて終わったあとの地球はどうなるのかと思ったのです。

 それで「地球は後はないんですか」と尋ねると、「ない」との返事が返ってきました。

 

<UFOで宇宙人に連れ去られたことがある>

・それから畑で目撃した宇宙人に再び出会ったのは、リンゴがようやく生産できるようになった40歳のときでした。

 深夜にいきなり寝室の窓が開いたと思うと、黒ずくめの身体に二つの大きな目が輝く生物が二人、連れだって現れたのです。

 彼らはわたしの両脇を抱えると、二階の窓から外に連れ出してそのまま上空に上がって行きました。

 気がつくとUFOのようなものの船内に連れ込まれていました。

 UFOの中にはわたしと同じように連れて来られたらしい白人の男女がいました。彼らは裸にされて観察されていましたが、わたしは観察されることなく、宇宙船の操縦室のような部屋に連れていかれました。

 宇宙船の内壁が、彼らが手を触れるだけでガラス張りのように透明になるのを目撃して、あっけにとられました。

 

・この動力物質を、彼らはKと呼んでいるように聞こえました。

彼らの説明では、地球人が知っている元素は120くらいで、そのうち使っているのは30にも満たない、けれども「我々は256の元素をすべて使っている」とのことです。

 地球人を極めて低能と言わんばかりでした。

 宇宙人は、Kのことを「永久エネルギー」と呼んでいました。そして、「その物質は地球人には作れない、頭が悪いから」と、ちょうど人間が猿を見下げるような感じで話しました。

 下等生物扱いはされましたが、彼らが熱を持たないエネルギーを取り出す方法を持っていることは確かです。

 彼らは熱のない、光だけは存在する世界に生きているのでしょうか。

 光そのものが彼らのエネルギーだったのか、それはわかりません。

 

<地球のカレンダーはあと何枚も残っていない>

・宇宙人にカレンダーの見方を教えてもらい、最後の数字を確認しました。宇宙人からも、そして夢からも地球がなくなると告げられた、その問題の日。それがいつなのかは、しっかりと覚えていますが、人に言ったことはありません。

 もし、わたしがそれを口外したら、大変なことになると思うからです。だから、地球がなくなる日を一日でも先に伸ばすために、わたしたち地球の住人はなにをしなければならないのか。それを優先して生きていかなければとわたしは思うのです。

 

<宇宙人は「木村は今、なにをしているのか」を見ているのかな>

・しばしば宇宙人と遭遇したという話をするためか、きっとわたしが宇宙人にお願いして力を借りているのだろうと言う人がいます。

 でも、そうではありません。

 奇跡と言われているリンゴ、コメ、野菜などの「自然栽培」に成功したからといって、わたしはこれまで、天や神仏や宇宙人などのお願いしたことはないのです。

 あの、自殺しようと岩本山をうろついたときだって、「リンゴが一個でも実ってくれるように、答えを教えてくれませんか」とは言いませんでした。

 わたしが宇宙人を何度も見た、というのは事実です。

 でも、宇宙人にわたしがなにか願いごとをしたことは、一度もないのです。

 逆に、彼らは、「木村は今、なにをしているのか」を見ようとして来ているのかもしれません。

 すぐ近くの星から彼らは来ているのではと、感じることがあります。

 

<奇妙な体験が、脇目もふらずに働く原動力>

ソクラテスの夢の中で、そしてUFOの中で、わたしは地球のカレンダーが終わる日を確認しました。

 でも、それは気が遠くなるほど未来の話ではありません。

 

<肥料のガス化がオゾン層を攻撃し生態系を破壊>

・このようなフロンガスへの取り組みは、期待したほどの効果はなかったのです。さまざまやってみても、まったく大気汚染が修復されていないのです。

 米国大気圏局の研究者は、それについて本格的な研究調査をしました。その結果、世界中の農家が使用している肥料、とくに亜酸化窒素が原因だということが判明したのです。

 

<今という瞬間を感謝し、自然のままに生きる>

・わたしは、無農薬はすばらしい、無肥料はすばらしいということを言っているわけではありません。

 無農薬でも無肥料でもできるのだから、今使っている農薬や肥料をせめて半分にしても、農業はできるだろうと提言しているだけなのです。

 

<農薬・肥料・除草剤はいらなかった>

・私が提唱する農業は、農薬・肥料・除草剤をまったく使わない栽培法です。

 

簡単に言えば、わたしの提唱する自然栽培農法の根幹は次のようなことです。

1.まず、大豆を植えなさい。

2.それから、野菜などの作物を育てなさい。

3.そして、雑草を育てなさい。

4.結果、雑草は邪魔物ではなく、土を作る基礎になります。

  現代農業は、土を作るという大きな作業をしてこなかった。

 

<18世紀末にゲーテによって示されていた農法>

・「大豆を植え、野菜を植え、雑草を育てなさい。そうすれば、永遠に農業は可能である

 このゲーテの言葉こそ、わたしがこれまで自分で悪戦苦闘してきた自然栽培の原点だったのです。その哲学がすでに18世紀の終わりに示されていました。

 

<わたしもそれが当たり前だと思っていた>

・リンゴは農薬で作ると言われるほど、栽培には農薬散布を欠かすことができませんでした。わたしの一家の収入はリンゴが頼りでした。

 リンゴの害虫は30種を下らないと言われています。

 虫食いのない、甘くて、大きなリンゴを作るには、青森県で発行されているリンゴ用の防除暦を使わなければなりません。時期ごとに散布すべき農薬と濃度が設定されており、その使用すべき農薬の容量といったら大変なものでした。

 

・妻は農薬の臭いで吐き気をもよおすほどで、散布中に畑で倒れたこともあります。その症状がだんだんひどくなっていったのです。

 妻の健康を考えると、農薬を防除暦通りに使うことができなかったのです。

 

<ムシが1匹、2匹出たら、すぐ農薬をまく農業はおかしいのでは>

・一般の農家が殺虫剤もなにも使わなければ、リンゴの場合、90%減収するそうです。

 青森県のようにリンゴが基幹産業のところでは、「農薬なしに、リンゴは生産できない」というのは間違いではありません。

 でも、リンゴ以外のイネや野菜などは、30%程度の減収で済みます。

だから、わたしが言いたいのは、ムシが1匹、2匹出たからといって、すぐに農薬をまいてしまう現在の日本の農業は、おかしいのではということです。

 

<日本の農薬使用量は世界一>

・リンゴ栽培は、昆虫、カビ、ウィルスなどとの闘いで、防除暦に従ってやれば、それらの悩みから解放されるのはだれでもわかっています。

 でも、それには大量の農薬を散布する必要があり、人体へのリスクがあるのです。その大きなリスクを背負って栽培しなければならない。

 リンゴ栽培の歴史は、ムシと病気との絶望的な闘いだったのです。

「本当に現代農業は、リスクを背負わなければやっていけないのか」

 わたしの自然栽培は、そんな疑問からのスタートでした。

実は、日本での農薬使用量は世界で一番多いのです。

除草剤の使用量もまた、世界一です。

 

OSI(アメリカ空軍特別調査部)の書類を見ていくと、「JASDAF(航空自衛隊)」の204Aに従って」という文章が出てきます(1)

 

 

 

『UFOとローマ法王、そして自然栽培』

空飛ぶ円盤で日本を変えた男

高野誠鮮   学研プラス   2017/9/26

 

 

 

<UFO伝説が羽咋の救世主に?!>

・すると、奇妙な古文書が見つかりました。地元の正覚院という寺に伝わる『氣多古縁起』という文献ですが、その中に「成山飛行虚空神力自在」という文言があったんです。神力によって虚空を自在に飛行する、と読めます。

 羽咋に「そうはちぼん」という不思議な飛行物体の伝承があることも知りました。「西山の中腹を徐々に西に移りゆく怪しき火を、そうはちぼん、或はちゅうはちぼんと云ふ」(原文ママ)などという文献が伝わっているんです。

 「そうはちぼん」とは、日蓮宗で使われる仏具です。シンバルのように左右を触れあわせて音を出すもので、その形状は、鍋のフタや麦わら帽子に似ています。ほかの文献を見ると、この飛行物体は、わりと頻繁に目撃されていることがわかりました。

 

ここに出てくる眉丈山近辺には、「鍋が空から降ってきて人をさらう」という不思議な神隠し伝説も伝わっていました。

「これって、UFOのことじゃないか!?」そう気づいたときには、思わず鳥肌が立ちました。

 これは町おこしに使える!と思いまして、賛同してくれるメンバーを何人か集め、「羽咋ミステリークラブ」というUFO町おこし団体をつくりました。

 しかし、UFOで町おこしといっても、手もとにあるのは古い文献コピーだけ。

 

・次は「外堀作戦」です。「羽咋市がUFOで町おこしをはじめた」というニュースを各地の新聞社やテレビ局、タウン誌編集部と、APやロイターといった外電に流しました。結果は上々で、北海道の一部ではかなり盛りあがり、九州の新聞にも掲載されました。海外ではアメリカの「ウォール・ストリート・ジャーナル」をはじめ、16紙が記事にしてくれ、そうした動きを知った東京の新聞が、情報を流してくれたりもしました

 ここまできたら、そろそろ地元で具体的なことをしないといけません。そこで、知人の両親が経営しているうどん店で「UFOうどん」を出してくれないかと頼み、それを「週刊プレイボーイ」に取材してもらいました。

 

そうはちぼん伝説

・桜の花も散って、大分暖かくなった夕暮時分や、向かい側の眉丈山の中腹から、上の方にいくつもの火の魂が出たもんや。

その火の魂は、いくつも連なって横になって、一の宮の神様の方角へ歩いて行くが、谷に入っては消え、また山の上に現れるという。

不思議な火の魂で、小田中や高畠のもんは、

「そりゃ、また、そうはちぼんがでたわい」と言うた。

 

<「宇宙とUFO国際シンポジウム」の実現>

・この資金をもとに、1990年11月17日から25日までの9日間、羽咋市主催で「第1回宇宙とUFO国際シンポジウム」を開催しました。会期中は、人口2万5000人の羽咋市に4万5000人以上の人が集まり、市内の店はどこも大繁盛でした。

 

<「コスモアイル羽咋」は幕末の出島>

・「宇宙とUFO国際シンポジウム」の成功がきっかけとなり、UFOの町、羽咋の拠点となる施設がほしいという話が出てきました。そこで旧自治省主催のリーディングプロジェクトに応募したんです。UFOを幕末の黒船に、羽咋を出島にたとえ、「宇宙の出島、能登羽咋のプロジェクト」という趣旨で、UFOによる町おこしの企画書を作成しました。すると、「おもしろい!」と採用され、52億6000万円の予算が国から下りることになりました。

 こうして建設されたのが、UFOをテーマとする初の公的な施設「コスモアイル羽咋」です。

 

<UFOを信じる人間はバカなのか?>

・こうした資料が物語るように、各国では優秀な人材がUFOの調査・研究に没頭しているんです。

 ある大学教授から「まともな科学者はUFOの研究なんてやっていない」といわれたときにはカチンときました。ならば、実際にUFOの研究をしているハーバード大学スタンフォード大学の教授は、まともじゃないというのでしょうか?

 

・私は、「UFOが存在する」といっているのではありません。UFOを目撃したら報告しなさいと書かれた書類が存在する、ということです。UFOを

目撃することがありえないなら、そんな報告義務規定をつくったりはしないはず。

 じつは、そうした書類の存在を含め、UFO現象というのは、ものすごく軍事色・政治色が強い事柄なんです。事実、コスモアイル羽咋の展示物の約3分の1は、軍人が持っているファイルや、軍から出てきた資料です

 

「JANAP」とは、陸海空軍共通交付のことで、アメリカ軍およびカナダ軍所属のパイロットだけでなく、民間のパイロットにもこの規定が適用されます。また、報告した目撃情報をみだりに口外した場合は、科料もしくは懲役に処すとも書いてあります。

 

<UFO問題は故意に隠されている>

・ビル・ムーアという、興味深い人物もいました。彼は日本でいうと矢追純一さんのような存在で、アメリカのUFO情報、とくに軍からの資料は、すべて彼を通して出てくるんです。ロズウェル事件に関する情報もそうでした。おそらく軍の関係者が、彼は使いやすいと判断したんでしょう。

 

<取材中に起こった不可解な出来事>

・ファイルは、「CEⅠ(第1種接近遭遇)」から「CEV(第5種接近遭遇)」までありました。第1種接近遭遇とは、500メートル以内の距離でUFOを目撃すること、第5種接近遭遇とは、異星人と直接的な対話や通信を行うこととされています。つまり、すでに地球人と異星人とのやりとりが開始されているということになります。

 

日蓮もUFOを目撃していた!>

「彼ら」は、古今を通じて、各国政府の指導者や要人と会っているようです。

 

それによれば、日蓮が龍の口の刑場で首を切られそうになったとき、江の島のほうから月のごとく輝く毬のようなものが飛んできて、それが放った光によって首切り役人の刀がバラバラに折れてしまったので、処刑どころではなくなったと書かれています。深夜なのに「日中のごときなり」とありますから、急にすごく明るくなったのでしょう。また、「龍ノ口法難」の後、佐渡流罪になるまでの約1か月は、相模の本間邸に日蓮が拘束されていたのですが、そこの梅の木に天使が降りてきて、それを見た武士たちが恐れをなしたという記事があります。

 日蓮が夜な夜な庵を出て、七面山まで行くのを見た弟子たちが「怪しい」と思ったという逸話も残されています。まあ、女性でもいるのではないかと思ったんでしょう。跡をつけてみると、やはり山の中で女性に会っている。ところが、その女性が忽然と消えてしまうんです。翌日、「ゆうべお会いになっていた方はどなたですか」と弟子が尋ねると、「七面大天女だ」という答えが返ってきたそうです。その七面大天女が、日中、辻説法をやっているときに、聴衆の中に現れたそうです。弟子たちが「今日もいるな」と思っていた、なんていう話もあります。でも、そのときも忽然と姿を消します。

 

<UFOは「不都合な真実」>

・ところが、先に述べたように、そういうことをいわれて困る連中がいる。だからケネディは暗殺されたし、UFOにかかわる人々も、おいそれとは口を割りません。

 

カール・セーガンは、1968年にロサンゼルスで開かれた「ロケット会議」で、面白い発言をしています。このころは、アポロ計画の意義が問われていた時期でしたが、月はエイリアンの前線基地になっている可能性が高く、アポロ計画は、これを調査するためのものである、というんです。これは、セーガンがアメリカの大きなプロジェクトにかかわる前の話です。

 

<世界政府樹立の窓口は日本!?>

・そろそろ地球は危ない時期にきていますが、むしろ、そのこと自体が希望になりえます。危険な状況を打開するために、地球政府樹立の可能性を示す流れが、どこかで出てくるはずなんです。

 

じつは1982年に、アメリ最高裁が「国の安全保障を脅かすようなUFO情報に関しては、公開しなくてよい」という判断を示したんです。それ以来、貴重なUFO資料はいっさい表に出てきません。

 

<5万年以上前から「彼ら」は来ていた>

教科書には、「じつに不愉快な結論だが、エイリアンのコントロールによって、ほかの惑星から地球に飛来しているのがUFOである」ともはっきり書かれています。

 

<日本での目撃情報はアメリカが管理!?>

OSI(アメリカ空軍特別調査部)の書類を見ていくと、「JASDAF(航空自衛隊)」の204Aに従って」という文章が出てきます。これは、「自衛隊の報告義務規定に従って報告された」ということを意味します。つまり、自衛隊にもUFOの報告義務規定があるということにほかなりません。

 

これ以上は明かせない危険な話

・さらに調べていくと、特定の町に行き当たりました。ごく普通の町ですが、その町全体がNRO(アメリカ国家偵察局)だったんです。これには驚きましたね。普通のガソリンスタンドやクリーニング店の従業員もすべてNROの職員で、よそからの移住者は入れません。町全体がNROという組織なんです。それ以上詳しいことは、危なくていえません。

 

ウ・タント事務総長は、「ベトナム戦争が終わったら、次はUFO問題だ」と語っていました。ところがアメリカの横ヤリが入って、事務総長の座から引きずり降ろされたんです。広報担当官をしていたコールマンは、何も悪いことをしていないのに職を解かれました。解雇処分です。

 

<UFOの飛行原理はすでに解明済み!>

・つまり、エネルギーのフラクタル変換技術、いってもればエネルギーを分離・回転・圧縮する高度な技術をUFOそのものが担っているわけです。それがおそらく飛行原理でしょう。

 

科学者が遭遇した異星人「ウラニデス」

・UFOについて真実に近い情報をつかんだ人たちは失踪したり、殺されたりします。偽物は生きながらえますが………。

 

・オーベルト博士は、「ラニデス」という異星人と一緒に、UFOに搭乗したと明かした最初の科学者です。コールマンに連れられて、フランクフルトでお会いしたんですが、病院のベッドで点滴を打っている状態でした。

 

・しかし博士は、連合国のものではないと最初から認識していました。「連合国側は、あんなに高い技術を持っていない」といいつづけたんです。

 博士によれば、UFOは「ラニデス(の技術によるもの)だ」と。地球人が持つ技術との差は、歴然としていると感じたようです。「地球上に、あんな飛行ができる航空機は存在しない」と、話していました。

 

バチカンはUFO情報を秘匿している

バチカンが昔からUFOの情報を収集していることは、公然の秘密です。近年では、バチカンのサンピエトロ大聖堂の真上で静止しているUFOを、観光客がビデオ撮影したこともあります。

 

コロラドでUFOに触った大学教授

・ただ、地球製のUFOは、まだ実用段階ではありません。テスト走行くらいはやったりしているけれど………。

 

VIPの「心臓をとめる」超能力者

X線より的確に乗客の荷物を透視!

・ただ、旧ソ連にかぎったことではありませんが、本物の超能力者というのは、絶対に表には出てきません。テレビにちょいちょい出てくるのは、たいしたことのない人たちですよ。とんでもない能力者がいるんです。

 

奇跡のリンゴ」はなぜ腐らないのか

・完全無農薬・無肥料で栽培した「奇跡のリンゴ」の生みの親、青森県でリンゴ農家を営む木村秋則さんは、間違いなく「本物」のひとりです。

 

・「日本を救うためには、小さな木村秋則を100人、200人とつくらなくてはいけないと思います。一緒にやっていただけますか」木村さんは私の誘いを受け入れてくれ、「自然栽培実践塾」が実現したのです。

 

<木村さんのUFO体験>

<UFOの中での奇妙な出会い>

・無農薬・自然栽培の「奇跡のリンゴ」をつくった木村秋則さんは、UFOに乗ったことがあると聞いていました。コスモアイル羽咋を立ち上げた私にしてみれば、興味津々どころではありません。機会があれば、詳しいことをお聞きしたいと思っていました。

 

・たとえば、UFOに乗せられた話をしていたときに「彼ら、マスクをしていたよ」と。これまでの書籍や記事には出ていない話です。 

 なぜUFOの中でエイリアンがマスクをするのか?それは、UFOの中へ連れてきた地球人たちが呼吸できるように、内部の空気を調整しているからです。

 

じつは地球外の惑星に着陸していた!

・UFOに乗せられた話にはつづきがあります。どうも、別の惑星へ着陸して、そこの施設の中から、外の様子を見せてもらったようなのです。

 木村さんは、「外の様子を見たら、あれは地球じゃなかった」と話していました。「どうしてわかったんですか」と尋ねると、「家の形が全然違った」というんですカッパドキアというか、サグラダ・ファミリアのような尖塔状の建物が見えたと。建物の内側に光が見えたそうですから、夜景だったのかもしれません。

 

UFOに乗った木村さんが連れていかれた場所は、亜空間ではないと思います。これまでの証言から、外の風景は惑星に降り立ったことを示しますが、建物の形などからは、そこが地球外の場所であったことを示しています。

 

UFOが教えてくれる、この世の向こう側

・仏教では、人間の精神、物質、エネルギーという三者の関係が説かれています。精神はエネルギー化できる。物質化できる。精神のエネルギーを物質化できるし、精神自体をエネルギー化することもできるんです。

 

<腐る野菜・枯れる野菜>

木村秋則さんがはじめた自然栽培とは、肥料、農薬、除草剤を使わない農法です。化学肥料はもちろん、有機肥料もいっさい使いません。

 

・驚くかもしれませんが、日本の農産物は、海外では汚染野菜に指定されて、輸出できないものがとても多いのです。

大きな原因は硝酸態窒素と残留農薬です。

 

日本発の自然栽培「ジャポニック」の新たな芽

・そこで、「〇〇式」ではなく、農薬・肥料・除草剤をいっさい使わない、日本人が確立した農法という意味を込めて「ジャポニック」という名前にしようと思っています。

 

<ジャポニックが日本を救う>

・ただ、問題がまったくないわけではありません。長いこと農薬や肥料を使っていると、土にはどうしても残ってしまいます。バランスが悪い土のままなのです。そのような土の場合は、自然栽培に切り替えても3年くらいは収穫できません。その3年という期間をなんとかしのいでいただかねばなりません。なかには我慢ができなくなり、木村さんにだまされたというような思いから、化学肥料をまいてしまう人たちもいます。

 

<健康を脅かす遺伝子組み換え作物

羽咋市では現在、小中学校の給食に自然栽培の食材が提供されています。私は、病院食にも使われることを期待しています。可能性は広がりつつあります。微生物を医学に取り入れた研究が普通になる時代も、そう遠くないと思っています。

 

<自然栽培は現代の地動説>

・これまでの時代には、目で見て確認できるものが学問の対象でした。しかし、自然栽培が扱うのは、「肉眼では見えない生物の多様性」にほかなりません。

 

<「だれか」が敷いた見えないレール>

自然栽培とUFOをキーワードにして結びつくことができるのは、世界中で木村秋則羽咋市しかありません。

 

・UFOで町おこし、限界集落からの脱却、そして自然栽培の普及と、私は10年ごとに異なる大きなプロジェクトにかかわってきました。次の10年間で目指すのは、自然栽培の普及を加速させて国策レベルまで引きあげること。これしかありません。

 

 

 

<●●インターネット情報から●●>

ウェッブサイト「青柏祭でか山保存会」より引用

 

<猿神退治の話「山王社の人身御供>

昔、七尾の山王神社へ毎年美しい娘さん一人を人身御供に差出すのがならわしであった。その年も一本の白羽の矢が某家の屋根に立った。娘を差出せとのお告げである。

 

 その家の主は、何とかして娘を助けることができないものか、と考えあぐねて、ある夜のこと、身の危険もかえりみず、社殿に忍び入って様子をさぐってみた。

 

 草木も眠る丑三つ(深夜、今の午前2時から2時半)の頃、何やら声が聞こえる。耳をすますと、「娘を喰う祭りの日が近づいたが、越後の『しゅけん』は、よもや自分が能登の地にひそんでいることは知るまい。」と呟いているのであった。

 

 人身御供を要求しているのは何者なのか、また、その者が恐れている『しゅけん』とは、何なのか、娘の父は知る由もなかったが、兎も角、越後へ赴き、『しゅけん』なるものの助けをかりようと出かけた。

 

 『しゅけん』の所在を八方尋ね、ようやく会うことができた。それは、全身真白な毛で覆われた狼であった。

 

 娘の父が事情を話し助けを求めるのに対し『しゅけん』は深くうなずき「ずい分以前に、よその国から3匹の猿神が渡ってきて、人々に害を与えたので、そのうち2匹まで咬殺してやった。あとの1匹は所在をくらましてしまったが、能登の地に隠れておろうとは夢にも知らなかった。それでは、これから行って退治してやろう。」と、娘の父親を伴い、波の上を飛鳥のように翔けて、明くる日の夕方に七尾へ着いた。

 

 祭りの日、『しゅけん』は娘の身代わりに唐櫃(からびつ)に潜み、夜になってから神前に供えられた。

 その夜は、暴風雨の夜であった。

 雨風の音までかき消すような格闘の音が物凄く、社殿も砕けてしまう程であった。

 

 翌朝、町の人々は連れ立ってこわごわ社殿へ見に行くと、朱に染まって1匹の大猿が打倒れ、『しゅけん』もまた、冷たい骸となって横たわっていた。

 町の人々は、『しゅけん』を厚く葬り、後難を恐れて、人身御供の形代(かたしろ)に3匹の猿に因み、3台の山車を山王社に奉納することになった。ということだ。

 

鹿島郡誌』〈上巻〉による。『七尾のでか山』(松浦五郎著)から抜粋

 

 

 

『リンゴが教えてくれたこと』

木村秋則      日本経済新聞出版社  2009/5/8

 

  

・(木村秋則)1949年生まれ。川崎市のメーカーに集団就職するが、1年半で退職。71年故郷に戻り、リンゴ栽培を中心とした農業に従事。農薬で家族が健康を害したことをきっかけに78年頃から無農薬・無肥料の栽培を模索。10年近く収穫ゼロになるなど苦難の道を歩みながら、ついに完全無農薬・無肥料のリンゴ栽培に成功する。

 

りんごは古来、農薬で作ると言われるほど病虫害が多い

・そして慣行農業から移行後、11年目に畑全面に咲いてくれた花の美しさは一生忘れることができません。

 

・リンゴがならない期間があまりにも長かったので、その間キュウリやナス、大根、キャベツなどの野菜、お米を勉強できました。野菜やお米は今から20年以上も前に相当の成果を得て、その後様々なノウハウを盛り込み今日に至っています。

 

私の農業はこれといって目新しいことが一つもありません。せいぜい野菜の脇に大豆を植えるくらいです。

 

・空き地があったら豆を植えましょう。金にならなくてもいいから、日本を守るために植えましょう。農家の人は土を守るためです。自然栽培はすぐに結果が出ません。土づくりのために少なくとも3年かかります。時間はかかりますが、豆は土壌改良につながり、ビールのつまみになります。一石二鳥です。

 

・無収入時代があまりにも長かったので、私には金儲けという字が縁遠く、そういう言葉が出たのかもしれません。

 

<熱心な韓国>

・韓国には何度も足を運びます。韓国では日本よりも食、農に対する関心が高く、KBS放送が私の特集を組んだりしています。韓国は日本と並んで世界で最も農薬散布が多い国々です。

 

・年に約6百人の韓国人が勉強にやって来ます。食と農の安全は消費者も生産者も関心のある問題です。クリスチャンの牧師さんが1年に4、5回も来ます。牧師だけでは生活できないから農業をやっているのだそうです。

 

<皮膚が剥け、痕が真っ赤に>

・当時は、一般のリンゴ栽培農家と一緒で、木村農園も農薬散布で徹底した病虫害の防除を行い、化学肥料も十分に使用して生産を確保していました。農協から表彰されてもいいほど使っていました。

 ところがその農薬ですごく家族の体が痛めつけられ、私も負けたことが無農薬の畑に切り替えるきっかけになりました。トウモロコシをやったのも、成功すれば農薬で苦しむリンゴ栽培から転換できる、家族を守れるかもしれないと思ったからです。

 

・トウモロコシ栽培は5年ほど続きましたが、リンゴにかかりきりになる事態に至ってやめました。今、この岩木山一帯の嶽高原はトウモロコシの一大産地です。「嶽きみ」ブランドで有名になりました。続けていればそのパイオニアとして名を刻まれていたでしょう。ところがそれどころではなく魔性のリンゴの泥沼に足を取られ、生きるために愛するラクターも人手に渡ることになりました。

 

「かまど消し」と言われて

・その頃から病虫害が増えたということで、世間からの風当たりが強くなり、非難されました。青森県は黒星病、斑点落葉病、腐らん病などのリンゴの病害虫に関する条例を定め、肥料、農薬等の資材で徹底した防除管理を行っていました。通告された畑は無視すると強制伐採のうえ30万円の罰金が科せられます。リンゴは全国の40パーセントのシェアをもつ青森県の主要産業ですから無理もありません。

 最初の2、3年は私に同情的な目を向けてくれた近隣の生産者も、毎年葉を落とし収穫が上げられない状況に病虫害の発生を恐れ、見る目が厳しくなってきました。

 

かまど消しだから相手にするな」と言われました。「かまどの火を消す」という意味で青森では「破産者」を意味します。

 世間というものは私を「かまど消し」「ろくでない」「アホ」と言って罵倒しました。「ドンパチ」とも言われて意味がわからないので、実家に行ってお袋に聞いてみました。するとバカよりたちの悪い、手に負えないバカのことを「ドンパチ」ということがわかりました。

 

・三人の娘の授業料を払えず待ってもらいました。子供が先生から言われてすごく不憫でした。何一つ買ってあげたものがありません。娘たちは一個の消しゴムを三つに分けて使っていました。

 

<食べたことのないお父さんのリンゴ>

・当時小学6年生だった長女が「お父さんの仕事」という題の作文で「お父さんの仕事はリンゴづくりです。でも、私はお父さんのつくったリンゴを一つも食べたことがありません」と書きました。これにはズシンと来ました。食べさせたくても一つも実らないから食べさせてやれないのです。

 

・この頃女房に「いつ別れでもいいから」と言ったことがあります。こんなバカと結婚して、このままでは幸せになれないから、再婚してやり直してくれと。女房はウンともスンとも言いませんでした。

 

<北海道を転々出稼ぎ>

<毎日が虫との戦い>

どこから、なぜ、これほどの虫が湧いてくるのか。虫をいくら取っても終わりません。当時、家族みんな手作業で取りましたが、スーパーの買い物袋がすぐ一本の木から取れる虫で一杯になりました。

 

どん底の日々>

<死を覚悟して見つけたこと>

<田んぼも手放す>

・ぽつんと座っていると、二人の自分が現れて問答を始めます。

「無農薬なんてやめろ。家族のことを考えろ」と責める者がいます。

もう一方は「頑張って続けるしかない。きっと何とかなる」と励ます者でした。

責める者が強くて私はさいなまれました。

今でも夢だったのかと思うことが一つあります。

 あの作業小屋に座っていたら突然、目の前に行ったこともないグランドキャニオンのような絶壁が現れました。そこにお釈迦様のように胡坐をかいたまま下りていく。どこまでどこまでも下りていく。同じ光景を何回も見たのです。夢でそんなことを見ていたのか。飛び込むのではなく胡坐をかいたまま下りていくのです。

 女房にもこのことを伝えました。何を意味しているのでしょうか。いろんな悩みや考えごとがいっぱいあって自分を追い詰めていたから見えたのでしょう。

 

・経済的にも限界でした。現金収入がないので税金が払えませんでした。農協の出資金を回してもそれで足りるはずはなく、家財や畑は差し押さえの対象になり、頻繁に裁判所の調査員が来るようになりました。二反(20アール)あった田んぼも手放さざるを得ず、生活のために欠かせなかった18俵とれる田んぼがなくなるのは大きな痛手でした。

 

<青虫のいないキャベツ畑>

・自然栽培のキャベツには青虫が全く見当たりません。私はキャベツ畑の下にマメ科のからすのエンドウを植えました。「農薬を使わないから虫が来る」という考えは間違っています。

 

  

奇跡のリンゴ』 「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録

石川拓治 NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」

幻冬舎    2011/4/12

 

  

<宇宙人に会った話>

・木村が酔って気分が良くなると、決まってする不思議な話がある。

宇宙人に会った話だ。

 

・「あれはさ、まだ軽トラックを売る前だから、無農薬栽培を始めて2年とか3年目くらいのことだ。幽霊現象や心霊現象も「宇宙人現象」と理解すればかなり分かるようです。夕方、何時頃かな、もうあたりは薄暗くなっていた。畑仕事が終わって、家に帰ろうと思って、軽トラの運転席に座ったの。そしたら、目の前に人が立っている。妙な人だった。全身が銀色に光っていて目も鼻も見えないのな。その銀色の人が、フロントガラス越しに、じっとこっちを覗き込んでいる。私、動けなくなってしまってな。目だけ動かして、何をするつもりだろうと思って見ていたら、なんと私のリンゴ畑に入っていくんだ。葉っぱが落ちて、荒れ放題の畑にな。それでさ、ものすごいスピードで畑の中を走り回っているんだよ。それから、ふっと消えたのな。いったい今のは何だったんだと、その時は首を傾げるばかりであったんだけどな。

 

・しばらくして、今度は夜中だ。夜中に起き出して、布団の横に座って、考え事をしていたときのことだ。寝床は二階にあるんだけどもな、カーテンが揺れて窓が開いたのな。そこから、人が二人入ってきた。小さくて、影のように真っ黒な人であった。その二人が私の両腕をつかんでさ、その開いた窓から外に出るの。気がついたら、空中に浮かんでいるのよ。下を見たら、家の屋根が見えた。黒い人たちは、何も言わない。私は二人に腕をつかまれたまま、どんどん上昇していった。空のかなり高いところに、ものすごく大きな宇宙船のようなものが浮かんでいてな、私はその中に連れ込まれたの。連れ込まれたのは、私だけじゃなかった。先客が二人いたのな。一人は若い白人の女の人、もう一人は白人の男だった。頭は角刈りでさ、なんか軍人のような感じであったな。しばらくそこに座らされていたんだけれど、そのうち一人ずつどこかへ連れていかれた。最初は女の人、それから軍人風の男、最後が私であった。歩いていくと、二人は平らな台のようなものにそれぞれ寝かされているのな。裸にされてよ。どういうわけか、逃げようとか、抵抗しようという気は起きなかった。ただ、私も裸にされるんだなと思いながら歩いていったの。ところが私は服を脱がされなかった。宇宙船の操縦室のようなところに連れていかれたの。操縦室といっても、計器のようなものは見あたらなかったな。そこで、どういう風にしてこの宇宙船が飛んでいるかを教えてくれてな。宇宙船の動力源だという、黒っぽい物質を見せてくれた。これで、空中に浮かぶんだとな。それから別の部屋に連れていかれた。そこには黒い人ではなくて、昔のギリシャの哲学者の……ソクラテスみたいな人がいた。大きな板が何枚もあってさ、それをこっちからこっちへ移動させろと言うんだ。よく見たら、地球のカレンダーなのな。一枚が一年。過去のカレンダーではないよ、未来のカレンダー。何枚あるんだろうと思って、数えてみたんだけどもよ……」

 何枚あったかは、いつも教えてくれない。そうたくさんはなかったと言う。

 

ユングに言わせれば、空飛ぶ円盤は全体性の象徴ということになる。大きな困難に陥って自分を取り戻そうともがいているときに、現代人が見る典型的な幻視のひとつだ。中世の人々なら神を見た。神を信じられなくなった現代人は、そのかわりに空飛ぶ円盤を見るというわけだ。地上は現実の象徴であり、宇宙からやって来る何者かはその現実からの救いを意味する。ある意味では現実逃避なのだろうけれど、その何者かが円盤であることに重要な意味がある。困難に突き当たって分裂した自我は、再びひとつの完全な姿に戻ろうとする。円形や球体はその統一された完全な自我の象徴なのだ。何年もリンゴ栽培に失敗し続け、追い詰められて脳味噌が二つに割れそうなくらい混乱していた木村が、空飛ぶ円盤の幻を見たとしてもそれほど不思議ではない。

 もっとも、酔っている木村は、そういう現実的な解釈で自分の話が片付けられそうになると、とっておきのオチを持ち出して対抗する。

 

・「何年か経ってから、家でテレビを見ていたのよ。よくあるでしょう、『空飛ぶ円盤は実在する』みたいなよ、UFOの特集番組だ。その中に、宇宙人に連れ去られたという人が出てきた。それがさ、あの白人の女の人だったの。女房も一緒に見ていたんだけれど、驚いていたよ。私と同じ話をするんだもの。円盤の中には自分以外にも二人の地球人がいた、一人は軍人のような男で、もう一人は眼鏡をかけた東洋人だったって。それ、私のことでないかってな。あははは、あの時はさすがの私もびっくりしたよ」

 妻の美千子に、その話を確かめたことはない。困らせることになるのは、わかりきっているからだ。木村にしても、その話をするのは、酒を飲んだときに決まっている。

 だから、もちろんそれは木村のファンタジーなのだ。

 

・円盤とリンゴは何の関係もないようだけれど、木村の無意識の中ではおそらく深いつながりがある。円盤も無農薬のリンゴも、不可能の象徴なのだ。誰もがそんなものは幻だと言う。その円盤に乗ったということは、木村が不可能を克服するということだ。無農薬のリンゴは完成し、そして木村は完全な自己を取り戻す。

不可能を可能性にすること。

無農薬でリンゴを栽培することに、木村の全存在がかかっていたのだ。

 

<りんご農家が病害虫の駆除に膨大な手間と時間をかけている>

・しかし、その農家・木村さんの作るりんごは、農薬どころか有機肥料も一切使わず、そして「腐らない」といいます。いったいどんな秘密があるというのでしょうか。

 

・木村さんの無農薬でのりんご作りには、8年にも及ぶ試行錯誤の末に辿り着いた、独自のノウハウがありました。それでも木村さんは、相変わらずこう言いました。

「私、バカだからさ、いつかはできるんじゃないかって、ただイノシシみたいに突き進んだのさ」

 

時価総額のトップテン(12位まで)を米国企業が独占。ちなみに日本企業はトヨタの29位が最上位。この30年間で進行したのはアメリカの一人勝ち現象である。(5)

 

amazonに「大前研一」といれますと477件の書籍が分かります。『日本の論点2017~18』、『「0から1」の発想術』、『ニュースで学べない日本経済』、『プロフェッショナル・リーダーシップ』等があります。多作の経営コンサルタントとして知られているようです。「各論はいくらでもある。しかし論点を整理して一つに絞るならば、約1000兆円(14年6月時点で1039兆円)を超える巨大な国家債務をどうするか、という問題に尽きると私は考える」と語っていました。1000兆円の国家債務が気になる経営コンサルタントのようでした。金融資産を見逃していると指摘されています。経営コンサルタントですが、企業ばかりでなく、国家のコンサルタントや政治のコンサルタントもしている多能な人のようです。政治家を志して1995年の東京都知事選挙に立候補しましたが、落選しています。また第17回参議院議員通常選挙に出馬しましたが、それも落選しています。政治家に転身したかったようですが、苦労人で残念な結果でした。ちなみに、オリンピックの話題が豊富ですが、ブラジルといえば路上犯罪が物凄いと報道されていました。路上での青少年の強盗のテレビ映像を見ていると誰もブラジルに行きたいと思いませんでした。オリンピック・パラリンピックは、なんとか終了しましたが、ブラジルの路上は今も非常に危険のようです。ブラジルは、失業率も高く犯罪と麻薬が蔓延している危険な国だといわれます。社会情勢から見ると、オリンピック・パラリンピックを開くのは問題があったといわれます。

 

「1000兆円の国家債務」については、さまざまなエコノミストや経済学者の見解があるそうです。本当に懸念している学者も多いようです。やはり財務省の指導に政治家も従うのでしょう。増税のスタンスは変わらないようです。「国民一人当たり1000万円の借金」ということも民主党野田佳彦元総理もかつては強調していた理論でした。確かに、そのように言われると私たち一般人は、不安になるものです。私たち一般人は、各政党の「政策」を詳しく分析する時間はありませんが、斬新な「政策」を実施することは大変な作業のようです。国家政策については、国家経営の実務に精通したベスト&ブライテストのテクノクラートのドリームチームの英知を結集した「国家改造計画」が求められているといわれます。「1000兆円の国家債務」については、心配する必要はないという経済学者も少なくないようです。「あと900兆円の国債を発行しても問題はない」という学者もいます。資産を引いた「純債務」を考えるべきだという説があります。このような基本的な問題で見解が分かれるのですから、エコノミストや学者の資質が窺われます。

 

道州制」の議論も「夢の様な万能の素晴らしい」解決策のように言われています。そして多くの有識者が賛同しているようです。はたしてそうなのでしょうか。道州制が実現すると、混乱して一番不便になるのは一般大衆ではないのでしょうか。行政サービスが物凄く劣化する可能性もあるといわれます。道州制は中央集権の欠陥の反省から出てきているそうですが、道州制になると、またまた「道州制の官僚に牛耳られる」のではないのでしょうか。「反官僚の思想」が根底にあるともいわれます。言うは易く行うは難しの「道州制」だそうです。ユートピアを目指して地獄になるのでしょうか?!「道州制」は均等発展に反するので憲法違反という説もあると指摘されています。

 

・「昔から政治が一番遅れている。票の請負業のようなもの」といわれます。政治家は選挙民の対応に追われて、勉強ができないそうです。政治家が法律を作ろうとすると10人以上の政策秘書が必要だともいわれます。「日本の政治家はアメリカのロビイストのような役割を果たしている」という説もあります。大統領選挙後のアメリカ政界ですが、アメリカと日本の政治システムは大きく違っているともいわれています。世界政治ではトランプ大統領の動きが注目されています。

 

大前研一氏は、中曽根元首相の選挙コンサルタントもしたようです。現代では選挙コンサルタントの職業もあるようです。インターネット情報によると、アメリカ大統領選挙で、トランプ陣営に辣腕の選挙コンサルタント、ポール・マナフォート氏が参加したと報道されていました。米国の選挙コンサルタントには学ぶべきことが多いともいわれます。豊富な経験の経営コンサルタントとして、今日の日本社会に「多くの提言」がなされています。米国の派手で長い選挙戦も特異なものだといわれます。

 

・「ベーシック・インカム」とか「政府の貨幣発行権の発動」とかエコノミストや経済学者等が様々な斬新な提案を行っているといわれます。ヘリコプター・ベンの話もありました。エコノミスト間ではへリコプター・マネーが話題になっていました。超金融緩和などで、紙幣を大衆にいき渡せるという手法です。そのほうが経済原理に則しているというのです。それには賃金を上げてもらわないといけないようです。国民の「分け前の分配、再分配」がうまくいかなくなります。「働かざる者食うべからず」という時代錯誤的な考えに対するものにベーシックインカムの概念があるといわれます。

 

・また「女性が働く必要のない社会」というベーシックインカムユートピア世界の発想もあるといわれます。新約聖書の『テサロニケの手紙二』3章10節には「働きたくないものは食べてはならない」という一節があるそうです。「財源の裏付けのない政策は実現できない」という固定観念も変えていく必要があるようです。そして、世界では、さまざまな新税を考え実施したり、アンダーグラウンド経済の現金をあぶり出し徴税しようとする動きもあります。そして先進的な経済政策の話については、日本的な対応が限界のようです。世界に先例がないとできないようです。ベーシック・インカムもスイスでは国民投票で否決されたといわれます。

 

・50年前の経済学理論と今のそれを比較しても人類の格段の進化がわかります。「職業を研究している天使」もいるといわれますが、「経済を研究している天使(高等知性体)」もいることでしょうか。エイリアンの超テクノロジーだけが注目されているようですが、エイリアンの「超経済学」もあることでしょうか。「その彼らは地球から68光年離れた惑星クイントニアに住む宇宙人で母星から“エリア51”まで45分で移動できる」といわれます。グレイタイプの異星人のようです。異星にも日帰り旅行ができるようです。「エイリアン・テクノロジー・リバース・エンジニアリング(宇宙人科学技術工学)」ばかりでなく、さまざまな文明の蓄えられた文明情報・知識が手に入るようです。エリア51白鳥座61番星の異星人とコンタクトしていた日本人科学者もいたといわれます。「恒星間飛行技術」ばかりではなさそうです。現代の科学者には想像を絶するようなものばかりでしょうか。それにしてもYou Tubeには「説明のできない(ニセモノ)動画」が豊富に取り上げてあるようです。ちなみにYou Tubeの「グーグル・アース」の動画で「エリア51」の上空からの基地を見みますと、奇妙なことが分かると語られています。広大なエリア51のあちこちに、いろいろと基地が新規に造られているのがわかるそうです。そして、異星人のデザインとしか思えないような奇怪な形の基地も見られるといわれます。

 

・遥かに進化した異星人(大天使)が大きな組織や国家を統括しているともいわれます。どうだったのでしょうか。イルミナティの空飛ぶ円盤はタイム・トラベルができ、「米軍の将軍が同乗していた」ともいわれます。「竜座人(ドラコ)が遥かに進化しており、このレプティリアン型生物の交雑種がイルミナティである。交配人種であるイルミナティが地球を管理している」ともいわれます。「イルミナティは宇宙人の集団なので強力なのだ」そうです。政府の中に政府があってアメリカ大統領といえどもコントロールできないといわれます。「いざ大統領が就任すると、この話題には関与せずという概要が出されるのだ。こうした態度は“大統領の黙秘症候群”と呼ばれている」と語られています。宇宙人情報を公開すると主権が危うくなるともいわれます。

 

・リラ星人は人類に3万年進化しているそうです。リラ星人も人類の源流ともいわれ謎の多い宇宙人種族のようです。リラ星人のエロヒムが「人間を実験室で創った」といわれます。リラ星人エロヒムのコンタクティであるフランスのクロード・ボリロン・ラエルによると遺伝子操作による「不死の惑星」に行ってきたといわれます。地球の人類と進化段階が同じ程度の異星も非常に多くあるそうで、「宇宙連合」とのコンタクトによる膨大な情報が必要となりましょう。「現代的な解釈ですと堕天使ルシファーとかリラ星人のサタン(悪魔)という言葉は、遺伝子科学者の研究集団の名前だ」といわれます。おぞましい堕天使のイメージではなく、「科学者」だというのです。地球製の「空飛ぶ円盤」も具体化しているという情報もあるようです。米国が秘密協定を結んだのはラージノーズグレイというオリオン星人といわれています。オリオン星人は人類に5万年進化しているといわれ、「人間の魂の交換」ができるようです。

 

アブダクション(誘拐)事件も、空飛ぶ円盤に乗った宇宙人の科学者とバイオロボットのグレイがインプラントなどの「生体実験」をしているといわれます。グレイと人間の交雑種が「エササニ人」といわれます。エササニはオリオンの方向にあります。「時空間を超えてこの地球にやってきて、人類をアブダクション(誘拐)し、受精して、子孫を作りました」と語られています。それがエササニ人のバシャールだというのです。

 

政府の貨幣発行権の発動は、「禁じ手」、「最後の手段」だそうです。が、「政府の貨幣発行権が常識化」することがいつかは断定できませんが世界で常識化するときがきましょう。もちろん「弱い経済の国」では、貨幣を異常に多く発行するとアフリカの某国のように凄まじいハイパーインフレになるそうですが。ヨーロッパのユーロの通貨危機とかの話がありましたが、ユーロ通貨を以前の状態に戻す動きも出てくるでしょうか。以前には「イタリアのリラは比較的弱い通貨だったがユーロはドルに匹敵する強い通貨であるためユーロ高傾向にあり、輸出や観光に依存しているイタリア経済界からはリラに戻そうと言う声も出た」といわれます。「政府の貨幣発行権の発動」の話は経済学と無縁な私たち一般人にも分かりやすい話のように思われます。昔から独立戦争をするのも「貨幣発行権」を手に入れるためだともいわれます。

 

「米国のドルの発行高と円の発行高を数量比較すると、1ドル=50円が相当」という説・議論もあったようです。現在の世界経済の混乱に対して、学者や実務家・金融家の議論が、かまびすしいと語られています。「政府紙幣の発行」を主張するエコノミストは増えているようです。日本は従来から「二番手戦略」をとり、他国を先に走らせて実見させ、その結果を評価して、次の手をうとうとする戦略を常套手段としてきたといわれます。欧州ではベーシックインカムも様々な実験が行われるようになったようです。

 

・日本中のエコノミストや経済学者の説は汗牛充棟のようです。「政府紙幣の発行」という見解は私たち一般人にも分かりやすい説のようです。政府系のエコノミストの説が主流の構造では、官庁エコノミストは、なかなか革新的なことは主張できないといわれます。日本では増税問題が政治問題化していました。日本の「失われた20年」の経済は容易に改善できないようです。消費税増税の問題は、どのような結果になるのでしょうか。

 

・「古典的な経済手法では、増税やむなしという話になる」といわれます。しかし、ベーシック・インカムとか新しい経済学が提唱されているようですが、社会的に革新的なことを実行に移すことは難しいようです。ノーベル経済学受賞者でも実際の経済の運営は難しいそうですので、「日本の失われた20年」の経済運営も容易ではないようです。

 

・「来年のことを言うと鬼が笑う」といいますが、来年の予測でさえ難しく、まして未来の予測は、普通の人ではできないようです。2011年は大震災でひどい年でした。また日本経済や企業も大震災や2011年のタイの洪水なので大きく影響をうけました。2011年のタイの洪水は予測できた日本企業はあったのでしょうか。災害の予測も海外や国内の企業立地を考える上で、企業経営上、絶対に必要となりました。断層地帯と原発の立地が問題とされていましたが、国民としては早くクリアにしてもらいたいものです。企業経営には、天変地異のリスク予想も必須なものになりました。

 

ジュセリーノ・ノーブレガ・ダ・ルースというブラジルの夢見の預言者で、神か神に近い者とコンタクトしているという人物が、「2011年が日本経済の破綻」、「2012年、阪神大震災が起こる」と預言していたので気味が悪い思いでした。「天災は忘れたころにやって来る」ようです。

 

・欧米の支配階層を統括するフリーメーソン。米国のWASPはマネジメント万能至上主義の精神的資本主義をすすめているのでしょうか。フリーメーソンイルミナティの関係もよくわからないようです。「メイソン結社員でないと商売がうまくいかない」ともいわれています。「日本の知識人が欧米人を理解できないのはフリーメーソンを知らないからだ」ともいわれます。

 

・国のシステムのリストラが必要となりましたが、病気になれば医者が必要になるように、国政や国の施策に通じた日本戦法を駆使できる政策の策士が必要といわれます。国家経営の実務に精通したベスト&ブライテストのテクノクラートのドリームチームの英知を結集した「国家改造計画」が求められているそうです。当然ながら、政府にはベスト&ブライテストが集結しているはずですが。

 

・現在の日本経済の惨状や「失われた20年の日本経済」は、政治家や公務員に人を得なかった、経済官僚の弊害か、能吏が活用されなかった結果なのでしょうか。どの政党、政治家にしろ今まさに政治の季節、あらゆる政策に常に改革が必要だといわれます。そして『平成維新の断行』が望まれていました。言うは易く行うは難しで、なかなかうまくいっていません。アベノミクスの限界が言及されています。日経平均株価も勢いがなくなりました。安倍総理自身もアベノミクスの失敗を認めたといわれます。

 

・政策を批判したり新政策を提案したりすることは、私たち一般人には無理なことでしょう。政府紙幣の発行と日銀券の発行に関しても闇の権力が関与しているのでしょうか。荒唐無稽な話も少なくないようです。

 

・闇の勢力やサタンと呼ばれるリラ星人が、人類の営みに関与しているとは、誰も分からないことでしょうか。マネーのメカニズムに「モロクの神」が関与していたという話も私たち一般人には、理解不能なことが多いようです。

 

・今は百家争鳴(多くの知識人・文化人が、その思想・学術上の意見を自由に発表し論争すること)の時でしょうか。 

ウィキペディアWikipedia(フリー百科事典)でみると百花斉放百家争鳴は1956年から1957年に中華人民共和国で行われた政治運動。『中国共産党に対する批判を歓迎する』という主旨の内容であり、これを受けて中国国民はさまざまな意見を発表したが、百花運動の方針はまもなく撤回され、共産党を批判した者はその後の反右派闘争で激しく弾圧された」とのこと。「中国人は国を捨てた人でないと信用ができない」という中国社会特有の国内事情があるといわれます。

 

・経済官僚に比較すると外務官僚の評判は、昔から悪いようです。やはり時代の流れに対応してこなかったからでしょうか。官僚制度も制度疲労が指摘され、行政改革などで「天下り」等の規制が行われました。昔は高度成長を指導した優秀な官僚といわれましたが、時代の流れに、劣化した組織になったようです。

 

・「殺伐としてきます。自ら命を絶ち切る人が年間3万人を超える事態が約10年も続いていますからね」ということですが、有効な対策をひねり出す力が政治家や官僚には無理なのでしょうか。いろいろと対策がうたれ、総数では減ってきたようですが、「日本における自殺は主要な死因の一つであり、10万人あたりの自殺率は20.9人であり、OECD平均の12.4人と比べて未だに大きい値である(2014年)」といわれます。

介護の悲惨な事件も後を絶ちませんが、何とか対策はないものでしょうか。子供の貧困も問題になっています。ソ連製なのかどうか不明の「自殺企画の発狂薬」については数十年前の新聞に載っていたといわれます。日本の海外援助も数十年のノウハウがあり、大胆に見直し、リストラすべきだといわれます。「問題のない所はない。改革は恒常的に遅れている」といわれます。

 

・「人が二人あつまると政治の話になる」という世相ではなく、政治の話には限界がないのでしょうか。限られた予算、限られた処遇、増えない税収、十分でない福祉予算を削る財政赤字ということで、補助金カットがすすみます。「「官僚と政治家、どっちが勝つか」こんな評論も多い。他の先進国から見たら噴飯ものだ」と指摘されています。

 

「3百万人の寝たきり老人」のほかに要介護の高齢者、その他数百万人の障害者や難病や奇病に悩む人々など、十分な福祉とはいえず、この面からも福祉が崩壊しているようです。自殺数もなかなか減りません。これらの状況は事前に予測できたことのようです。私たち一般人は、厚労省のように正確な数字と実態は知りませんが、年金問題にしても様々な社会福祉政策の改革が急務のようです。年金問題でも厚生省の官僚は劣化したといわれました。優れた官僚による近代化の指導、戦後経済の再生という神話もなくなりつつあるといわれます。

 

・気になるのは医者でも原因が分からない奇病や難病が増えてきていることです。子供の難病や奇病も増えているといわれます。現代医学では対応できないようです。財政赤字ということで、子どもの貧困問題、待機児童の問題等、国民へのサービスが低下しています。行政コストや立法コスト、司法コストを削減する大胆なリストラが必要だそうですが、「身を切る改革」は難しいようです。

 

・当然、厚労省も中・長期計画を持っているものと思われますが、どのようなものでしょうか。この本(『チェンジ!』)は15年前に書かれていますが、高齢化もすすみ、国民の状況は悪化していることでしょう。著者(舛添要一氏)も国会議員になってから、様々な問題に直面したようです。その後は都知事でしたが、2020年の東京オリンピックパラリンピックで多忙のようでした。しかし都知事の旅行費の経費が問題になり、公私混同が批判され、退任しました。期待された人でしたので、それゆえに反発は大きかったと指摘されています。

 

・「日本は先進国だ」そうですが、「日本は先進国なのだろうか」という声も街中では大きくなってきているようです。財政赤字の問題で、福祉予算が削られています。どこの省庁も「より以上の予算を」ということで、税金の無駄遣い対策や行政改革による行政効率化もうまくいっていないそうです。予想以上に遅れた面や近代化の進んでいない面が増えてきているようです。「女性の登用も先進国とはいえない」そうです。女性の眼から見ると「政治や経済の後進性」を痛切に感じることでしょうか。いつまでも「政治が遅れている」ということでは複雑化する社会問題に対応できないでしょう。

 

・「昔から政治が一番遅れている。票の請負業のようなもの」といわれます。困っている人も増えており、単に政治の貧困としては片づけられないといわれます。「失政」が増えている時代に、私たち一般人は、政治意識を高めていく必要があるといわれます。「失政」を詳しく調べていくと恐るべきことが分かるのかもしれません。「失政」が予想以上に多いともいわれます。補償も十分とはいえません。「あまり知られていないことだが、日本の社会保障というのは、先進国とは言えないくらいお粗末なモノなのである」といわれます。為政者の認識も自覚もないといわれます。

 

・「道州制」などの政策の理論闘争よりも現実的に具体的に国民への行政サービスを改善すべき時でしょう。道州制はより一層の国民へのサービス低下になるのではないかという懸念があるといわれます。行政や政治も大幅なリストラが必要です。税金による税収が伸びないので消費増税、福祉活動にNPOなどの民間資金と民間活力の導入など、様々な対策が打ち出されておりますが、政府紙幣の発行なども一案でしょうか。しかし、現実的な政策とは言えないそうです。「それこそ税金の無駄遣いを止めて、国民の血税を費用対効果を考えて政策財源にあてるべきだ」そうです。

 

・社会問題に対する解決策もいろいろと提唱されておりますが、現実的に具体的にすぐに実現できる対策が望まれています。私たち一般人も政治意識を高めて政治に要求していかなければならないでしょう。地方議員の近未来の姿は欧米のようにボランティア議員の流れだといわれます。

 

・選挙で洗礼を受けて、選挙で苦労する人が多いようです。官僚と国会議員の役割と選抜方法は全く違いますが、日本のシステムでは、選挙に資金も含めてものすごいエネルギーが必要なようです。よくいわれるように「地盤、看板、カバン」が選挙には必要であるといわれます。公職が特定の人々に固定しないようにするには、「負けた場合の本人や家族が背負うリスクが大きすぎるので、選挙に出る顔ぶれがいつも同じになってしまうという問題点もある」というところを変えていく必要があるそうです。政治家のスキャンダルがネットで世界に発信されている時代です。

 

・政治の“世襲”の問題も各政党でいろいろと規制ができておりますが、選挙は世襲でも大変だといわれます。選挙に落ちて捲土重来を期している人も多いことでしょう。選挙コストを大幅に下げていく必要があるようです。国民の目も厳しくなっており、説明責任が求められるようです。政治資金の相続の面で“世襲”は有利だそうです。「数千万円から数億円の政治資金の相続は大きい」と語られています。

 

・政治の改革には、公募制とか選挙資金の問題とかさまざまな改正がなされているようです。インターネットを選挙の直接の投票機械にする案は、まだアメリカでも実現されていません。やはり、投票率が上がり、直接民主制の道を開くという事で、技術的な問題もあり、大きな抵抗勢力があるようです。選挙結果が大きく違ってくると指摘されています。ですが、インターネットというメディアは米国並みに利用されるようになることでしょう。まだインターネット利用の規制が多くありますので、規制緩和に進むものと思われます。

 

・私たち一般人は、「選挙のプロ」でもないので、選挙のどこの部分を変えていくことが「政治の近代化」に繋がるのか分かりません。「政治が一番遅れている」ともいわれます。議員定数の問題でも改革が遅れておりますが、政治の近代化をすすめてもらいたいものです。より合理的な選挙システムが望まれているようです。政治の古い悪いイメージを直していきたいものです。それにしても「外国の選挙プロに学ぶことは、まだまだ無尽蔵にある」といわれます。

 

 

 

******************************** ・ブログ名称: UFOアガルタのシャンバラ

日本は津波による大きな被害をうけるだろう

・第2のブログ名称:UFOパラレル・ワールド 神の国か?」「人類の原郷か?」 「天上のエルサレムか?」・・・・・・・・・

「パラレル・ワールドに住む宇宙人、天国に出入りし転生と憑依を自由に操るシリウス星人の殖民星が、地球か?」、「ネガティブのシリウス星人の地球支配があまりにも巧妙なので、しょっちゅう戦争が起こるのだろうか?」

「金髪碧眼のノルディックが住んでいたアガルタのシャンバラ情報の集大成を目指す・・・・・・・・・・」「金星蛇人と火星霊人の戦争はその後どのように展開したのだろうか」 日本民族の神話の原郷『高天原(たかまがはら)』は、『都市型の超巨大宇宙船』なのか!?」「平家がプレアデス星人の末裔で、源氏がオリオン星人の末裔なのか」 「小人族のグレイの母船に同乗する金髪碧眼のノルディックは、”悪魔の王””ルシファー”なのか?!」

「円盤は神人や異人、悪魔の乗り物なのか!?」「天使は神の秘密諜報員なのか」「神は最初のフリーメーソンなのか」

「UFOは、人類の歴史が始まって以来、最も重要な現象なのか。UFO問題とは、人間にとっての死の問題を解くことなのだろうか。UFOはフリーメーソンの創作なのか」

「全宇宙を創ったという“虹の神々”も地球に来ているのだろうか」

イルミナティなどのフリーメーソン組織に入ると神に会えるのだろうか」「金星の神々は地球に到着するやいなや、イニシエーションのためのフリーメーソン本部を設けたのだろうか」「フリーメーソン結社はこの大地が創出されるよりずっと前から、さまざまな太陽系をめぐって、存在していたのだろうか」

国際連合の設立に動いたキリストの星、アプ星人とは」

「人は皆、記憶喪失の異星人だろうか」

「はるかに進化した天使のような宇宙人は、人間の守護霊や背後霊なのだろうか」「セドナ上空に見えないエーテルのシティが滞空するのだろうか」

 

グーグルのブロガーにも書いています→UFOパラレル・ワールド

 

 

 

 

時価総額のトップテン(12位まで)を米国企業が独占。ちなみに日本企業はトヨタの29位が最上位。この30年間で進行したのはアメリカの一人勝ち現象である。(4)

 

 

『チェンジ!』   日本が変わるべき50のこと

参議院議員・国際政治学者 舛添要一   ダイヤモンド社   2002/1/31

 

 

 

<「福祉」は元が取れる公共事業だ>

・いま実行すべき政策の第一は福祉の充実である。こんなことを言うと、舛添はマタマがおかしくなったと思われるかもしれないが、福祉は金食い虫であるという。その先入観を根本から変えなければいけない。

 

<一人が寝たきりになると年5百万円の税金が使われる>

・福祉こそが財政と人心安定の二つの面において、最も効果的な政策だと言える。

 

<「寝たきり」問題は国民的課題だ>

・いま日本には3百万人の寝たきり老人がいる。一人の老人に身寄りがだいたい5人いるとして、千五百万~2千万人くらいの人間が関わっていることになる。要するに5人に1人くらいは、身内で要介護の人を抱えているのだ。これは国民の一大関心事である。国民的課題である。

 

・一人の高齢者が寝たきりになると、いったい年間いくらぐらいの税金が使われるのか、みなさんはご存じだろうか。じつは、5百万円という大金が一人の高齢者だけのために使われていくのである。

 

・既にご存じの方もおられると思うが、私の母も家の廊下での転倒と言う小さな事故がきっかけとなって、それまで軽症だった老人性痴呆を一気に悪化させ、やがて5年間にもわたる車椅子と寝たきりの生活を余儀なくされるに至った。

 

・しかも、その負担は国や自治体だけでなく、その家族にもかかっていく。私は、5年間、母の介護のためにほぼ毎週、母の住む福岡県と東京の間を行き来した。妻と2人で行くと、交通費だけで1回の往復は十万円、年間5百万円でそれを計5年やったわけだから、ざっと2500万円をJRや航空会社に支払った計算になる。

 

・私は、当時まだ普通に自由業をやっていたから、その金も何とか工面できたが、これが一般のサラリーマンだったらまず不可能だったろう。

 

<福祉が充実すれば社会的コストは下がる>

・あるいは老人施設を作るのも一つの方法である。たとえば、老人ホームを作って、そこに百人のお年寄りを入れれば、家で介護に携わっていた主婦などが共働きを再開できる。つまり百人の働き手が増えるし、ヘルパーさんの雇用も増える。福祉への公共投資は十分に元が取れるのである。

 

<ITの機器を買うのでなく、ITで時間を買うのだ>

<ITは時間を作り出す道具>

・家事と仕事を持っていると、人の2倍働かないといけない。どこかで時間を削るしかない。ITはまさにその時間を作り出す道具ではないかと思う。

 

<21世紀の廃藩置県をやってみよう>

・私が提唱するのは道州制である。47都道府県をやめて道と州に分けるのである。

 

・3250ある市町村を千から八百ぐらいに減らしてもよい。市町村合併は非常にメリットがある。まず規模のメリット、小さな村だと財政の8割が交付税などという馬鹿げたことが起きるが、大きくなれば自前の税金でやっていける。

 

本を読め、考えを書け!

・インターネットで得られる情報がすべてを網羅しているわけではないからだ。だから、私は、基本的には本を読むことだと思う。が、問題なのは、読書の時間がコンピュータとテレビによって失われていることである。努めて読書をする。やはり人の上に立とうと思うなら書を読むしかない。

 

読むこと」と「書くこと」。これが一番思考力を鍛える。人の考えを知り自分の考えをまとめることで、自分が変わってくる。物事を良いほうに変えるためには、まず自分自身が変わる必要がある。

 

・今こそ、私たちの英知を結集して、経済を回復し、夢と希望にあふれた新しい日本を構築しなければならない。

 

 

『選挙の裏側ってこんなに面白いんだ!スぺシャル』

三浦博史 前田和男     ビジネス社   2007/6

 

 

 

大手広告代理店が選挙を仕切る?><去勢された日本の大手広告代理店

・ちょっと選挙をかじったことがある人は「実は、選挙は大手広告代理店の電通が仕切っている」と訳知り顔にいう。しかし、「選挙の常識」からすると、実情はいささか違う。

 

アメリカの選挙PRノウハウ>

・そのとき、アメリカの選挙と日本の選挙のもっとも大きな違いは、戦後日本が失ったPRのノウハウにあることを知ったのである。

 

アメリカには多くのPRコンサルタントがターゲットを決めて、その関心事を引き出し、それに対して選挙CMをつくる。そのうえで、そのCMを打つのにもっとも効果的な媒体(メディア)はなにかという戦術のもとで、テレビやCMや雑誌、新聞のスペースなどの枠をとる。そして、その効果の検証を行い、次の製作にフィードバックする。

 

・少なくとも広告代理店は政党に常駐させ、PRのノウハウをもったスタッフをきちんと揃えてのぞむべきなのである。

 

<政党CMよもやま話><崩れつつある大手代理店の寡占状態>

・ところが今は、そうした大手代理店の寡占状態が崩れつつある。自民党も今ではコンペで、これなら選挙に勝てると思ったところを採用する。ダメだと思ったら、たとえ電通でも使わないようになった。自民党も、電通一社に頼るのではなく、PR会社を採用した。それがブラップジャパンという独立系の代理店である。

 

<選挙の日米格差>

大統領選の雌雄を決した伝説のCM

・秀逸な候補者には、黙っていても人は集まるし、金も集まる。人も、金も、票も集まらない人は、自然とコースから外れていく。アメリカでは、そうした選挙が当たり前で、スポーツ選手にしろ、ジャーナリストにしろ、大物スターにしろ、そうした例がいくらでもある。ネット上の呼びかけだけで、何十万人のサポーター、何十億ドルという資金が集まる。そうした能力を備えている人が政治家になり得る風土があると考えていい。個人の献金額は十ドル、二十ドルほどだ。

 

・日本では選挙で借金を背負うケースもある。自分の退職金なり、貯金なり、資産を使い、政党の公認料ももらって、さらに寄付を集め、借金をする。アメリカにくらべるとクリーンな選挙である。

 負けた場合の本人や家族が背負うリスクが大きすぎるので、選挙に出る顔ぶれがいつも同じになってしまうという問題点もある。

 

・日米で何が一番違うかといえば、米国はメディア、とくに映像の影響力が大きい。アメリカでは選挙の結果を左右するのはテレビコマーシャルとテレビ討論。

 

国政選挙と外資系PR会社

・それではアメリカの選挙のプロが日本に来て、そのまま通用するのかどうか?アメリカのプロは、なんといっても「キャッチコピー」づくりがすばらしい。有権者の心をグサッとつかむ。これがプロとアマの分かれ目、成功と失敗の別れ道となる。

 

民主党は説明不足?>

民主党を引き合いに出すが、岡田党首のときにアメリカのPRカンパニー「フライシュマン・ヒラード」を使ったが、あれは失敗だったろう。フライシュマン・ヒラードは、PRカンパニーとしては米国でも著名な会社だが、ワシントンDCでは民主党共和党も「フライシュマン・ヒラード」など使わない。米国の選挙コンサルタントは、「なんで?」と不思議な顔をしていた。

 

・事実、自民党は「ブラップジャパン」というエージェントを使ったが、世耕弘成広報委員長は、なぜこの会社を使うのか、社長の見識やキャリア、手法、実績などを議員が納得するように説明していた。選挙資金をカンパしてくれた支持者、政党助成金として税金を拠出した国民に対しても、これからは政党も説明責任が問われることだろう。

 

・それと、国政選挙や、国政そのものの広報に外資系を呼び入れることは、私は賛成できない。「広報」とは有り体に言うと、裸の姿をすべて見せることである。外資系の会社に国家の裸を見せていいわけがない、と私は思う。

 

・話がそれたが、外国の選挙プロに学ぶことは、まだまだ無尽蔵にある。しかし、だからといって、彼らが日本の選挙を担当して、すぐに勝てるほど日本の選挙は甘くない。

 

野田聖子に学ぶ選挙に強い政治家

6万軒歩いて、かかとを疲労骨折

・彼女の言によると、「そのころは志もないし、政策もなければ抱負もない。ただ選挙好きのおじさんたちの言うなりに運動をはじめました」ということになる。

 

 でもそのとき、彼女がなにをやったかというと、1日百軒、選挙までに1万人と会うというすさまじい「ドブ板」。集まった名簿を地図に落して、女の子の案内で1軒1軒回って歩く。

 

・目からウロコが落ちる思いだった。次の選挙では原点にもどって、また歩き作戦。6万軒ぐらい歩いたころ足のかかとを疲労骨折。が、1ヶ月で治し、また歩き始めた。結局彼女自身が7万軒、両親が1万軒ずつ歩いてくれた。結果は、両親と娘が歩いた総軒数とほぼ同じ得票数、9万5734の得票。衆議院初当選だった。

 

 

 

 

 

 

 ■■■ 私が思うこと、聞いたこと、考えること ■■■

 

・毎年8月は、広島や長崎の原爆投下の日、終戦の日ということで、メディアにも多くの報道が出てきます。戦前、戦中、戦後の悲惨な話は、過去に多くの書物に記録されてきました。日本ばかりでなく、世界中で数千万人の死傷者をだしたのですから。Amazonのすべてのカテゴリーに「戦争」といれますと、10万件以上わかります。「war」といれますと70万件以上となります。体験談も膨大な量となります。「人類の歴史は、平和な時代よりも戦争の時代が長かった」そうです。悲惨な陰惨な戦争の話ばかりで、調べる気もしないといわれます。

 

ガストン・ブートゥールは「古来、人間が戦争を起こす理由はただ一つしかない」と言って、その理由を「若者が増えすぎることにある」と語っています。「戦争の結果、人が死ぬ」のではなく、「若者がたくさん生まれ、人口が増えすぎると、戦争が起きて人口調整する」と答えたといわれます。

ブートゥールは「若者がたくさん戦死すれば、戦争は当初の開戦目的に関係なく自然に終わりを迎える」と指摘しています。「ブートゥールは古代のアラブでは男の子を尊び、女の赤ん坊はしばしば殺されていたと書いている。女性の人口が減ればいきおい出産数が減る。人口調整としては最も効果的な方法である」と述べています。

 

・スイスのように100%の核シェルターと国民皆兵的な総務省管轄の郷土防衛隊で備える必要があると指摘されています。都心を狙った水爆で、国会も皇居も霞が関も吹っ飛んで一巻の終わりになるといわれます。マクモニーグルの未来透視に「23世紀と24世紀における2度の大戦で人類の人口が6分の1に大激減する」というのがあります。

スイスの国防政策や「民間防衛」を参考にする必要があるといわれます。

戦争のパラダイム・シフトが起こり、短期間で国(都市住民)が滅亡する核兵器の時代に移行しているといわれます。「世界の歴史は、秘密結社同士の戦争の歴史である」といわれます。「専守防衛」だからこそ核兵器をもつ必要があると専門家は主張しています。税金の無駄遣いを止めて「沖縄、広島、長崎こそ核シェルターのモデル都市になるべきだ」といわれます。良識の国会の「ノーシェルター政策」は、一般国民が恥をかくといわれます。

 

・「時価総額のトップテン(12位まで)を米国企業が独占。ちなみに日本企業はトヨタの29位が最上位。この30年間で進行したのはアメリカの一人勝ち現象である」といわれます。過去において、日本も含めて世界の有識者のほとんどは「アメリカは衰える」という論旨でした。ところが、アメリカの諜報機関の一部だけは「アメリカは発展段階の初期段階にある」と指摘されています。原因は、その国土にあると思われますが、さまざまな理由や背景があるといわれます。特にエイリアン・エンジニアリングの力が圧倒的のようです。「エイリアン・テクノロジー・リバース・エンジニアリング(宇宙人科学技術工学)」によって、米国は最強国の地位を失わないと指摘されています。つまり「エイリアン・テクノロジー・リバース・エンジニアリング(宇宙人科学技術工学)」は米国の一人勝ちになるのでしょうか?

 

・私たち一般人や世界中の人々は、毎日、快適にパソコンやスマートフォンを利用しています。それがエイリアン・エンジニアリングによって作られたものだという認識は全くありません。エイリアン・エンジニアリングの他の分野の応用は、アメリカの大企業や研究所によって、かなり進められていると指摘されています。フリーエネルギーの話も荒唐無稽、奇妙奇天烈、支離滅裂、眉唾物で疑念がわきます。「ケシュ財団のフリーエネルギー装置「マグラブ」の話もどうなっているのでしょうか?私は、詳しくは調べていませんが。フリーエネルギーの話は奇妙な話になるそうです。「エイリアン・テクノロジー・リバース・エンジニアリング(宇宙人科学技術工学)」は、ロシアも研究しているのでしょうか。「モスクワには多くの異星人が住んでいる」というリーク話もあるそうです。「エイリアン・テクノロジー・リバース・エンジニアリング(宇宙人科学技術工学)」も大衆がパニックになるので、アバブ・トップシークレットの情報操作をしているといわれます。ネガティブなオリオンETグループが情報操作しているのかもしれません。しかしながら、最新兵器に応用されたり、地球製の「空飛ぶ円盤」が製作されているという与太話も豊富だといわれます。

 

・EUと英国の関係も「島国」という特殊性があるからだと指摘されています。ヨーロッパでは、国境を超えて人々が往来して、人種の交流が自然に毎日混ざりますが、英国は島国という歴史的な背景から、移民に拒否反応が出てくると指摘されています。また、中国「一帯一路」の終焉が見えてきたといわれます。

 

・政府のホームページを見ますと多用な成長戦略の具体化が見られます。「女性が輝く日本!」ということで、女性管理職登用を促進することをうたった法律も可決されました。政府にはベスト&ブライテストが集結しているはずですが?!アベノミクスも数字的には、明確な結果がでています。安倍総理自身もアベノミクスの失敗を認めたといわれます。経済学者の見解も変化してきています。成長戦略も「具体化の途中」ということで、望ましい成果がでることが期待されています。経済政策も多くの専門家のさまざまな学説が、交錯しています。インターネット情報『東洋経済ONLINE』によると、「安倍首相の「女性活用促進」は中途半端過ぎる」「大企業の義務は目標の設定と公表だけ」「「3本目の矢」改革のほかの多くの施策と同様、設定したのは聞こえのいい目標だけで、それを達成するための戦略は何一つない。

しかも、適用されるのは従業員が300人を超える企業だけだ。全会社員の30%にすぎず、50~64歳の社員で管理職になれるのはそのうちの14%だけだ。30%の14%は、わずか4%になる。残りの96%に含まれる女性はどうなるのか」とのこと。ヒューマン・リソースの女性の活用も欧米並みになるには、さまざまな障害があるといわれます。「男社会」はいつ壊れるのでしょうか。長い期間が必要のようです。「女性の登用も先進国とはいえない」そうです。ここでも「経営者の思考」を大きく変えるような契機が必要のようです。色々な統計のランクを見ても、世界における日本のランクが下がってきています。「日本は先進国だろうか」という声も街中では増えてきているようです。経営管理では人事管理が遅れているといわれます。長時間労働」や「非正規雇用」の問題も経済合理性を追求した結果のようですが、人口の減少の要因が大きく企業社会の経営に影響を与えてくるものと語られています。社会のあらゆる事に「先進的である」ということは不可能なことでしょう。社会の遅れた面、非近代性、後進性、頭の古い面が予想以上に増えてきています。時代遅れの面の改革の速度も大変遅いようです。分配の問題も多くあるといわれます。様々な改革が身を結び本の題名のように『世界が日本経済をうらやむ日』がきてほしいものです。

 

・TPPは、アメリカのトランプ大統領によって、突然の離脱という結果になりました。他の国は、突然梯子を外されたかのようでした。実に政府は面食らったようです。クリントン候補も、最初は賛成でしたが、最後にはTPPを精査して再交渉するような公約に変わったと報道されていました。クルーグマン博士の文章を見ても、民主党でもあまり積極的に賛成する人が少なくなったようです。「経済学者も説明できないTPP」と語っています。それにもかかわらず、日本ではTPPを何とか残りの国で効力を発行しようとして動いていると指摘されていました。恥の上塗りといわれました。TPPをトランプ大統領が脱退したのも自由貿易主義が行き過ぎればアメリカの労働者が地獄を見るからなのでしょうか。クルーグマン氏からの報告では、学者や政治家もTPPにネガティブであったようです。そこを目ざといトランプ大統領共和党スタッフが切り込んだと指摘されていますオバマ大統領の政策の否定」「民主党の政策の否定」が、トランプ大統領の選挙戦の作戦だったといわれます。オバマ大統領やクリントン候補のネガティブ・キャンペーンは派手に展開したともいわれます。アメリカの独特の選挙戦の手法のようです。新しい「切り口」で激戦を勝ち残ったと語られています。最後には、法律家同士の合戦に終わるといわれます。FBI長官の解任劇もありましたが、今後、さまざまな人事の動きがでてくると指摘されていました。アメリカでも政権交代とは大きな事件のようです。共和党民主党では政策が大きく違ってくるそうです。トランプ大統領を引きずり下ろす動きもあるといわれます。ちなみに安倍総理自身もアベノミクスの失敗を認めたといわれます。今後アベノミクスの政策の修正が行われていくようです。

 

アメリカの学者も中国崩壊を懸念する者が増加しているようです。米中間のサイバー戦争が懸念されています。人口大国なので「サイバー犯罪も激増する」ともいわれます。ハニートラップ大国のスパイが巧妙に背後に存在するのかもしれません。サイバー戦争でも人民解放軍将官や将校の名前が新聞で報道されたりしました。私たち一般人には、理解不能なことが多いようです。「制御不可能な国という中国固有の歴史的条件がある」と指摘されています。「誰も13億人を食わせられないので戦争をする」といわれます。「来世はブタでも良いから中国人には生まれたくない」と回答する者もいるほど、事態は深刻だと指摘されています。「15年と16年ともに経済成長率はマイナスではないだろうか。そうであれば、これは、日本にとって明らかにリーマンショック以上の衝撃が襲う」という説もあります。

 

ノーベル経済学賞の受賞者は、ほとんど欧米の学者でしめられています。特に米国の学者が非常に多いといわれますインターネット情報によると「「日本で研究している限り、経済学賞は今世紀も無理だろう」。いよいよそんな言葉まで囁かれ始めた日本人にとっての鬼門・ノーベル経済学賞。日本人候補者として長年候補に挙がっていた宇沢弘文氏と青木昌彦氏が昨年の2015年に死去され、現在有力視されているのは、米プリンストン大の清滝信宏教授のみ」とのこと。日本の経済学者には英語の壁があるといわれます。

 

・「でも、本命で言えば清滝さん。この人はリーマンショックの後の2011年、2012年あたりに注目されて以降、経済学賞における村上春樹的な存在になった感があります。毎年取るんじゃなかろうか、というね。あと、浜田宏一さんも……ただ浜田先生が取るとなるとFRB議長だったベン・バーナンキも取りかねない」とのこと。

 

・「受賞に関して調べてみたところ、アメリカ国籍を持っている……今話題の二重国籍もカウントするとアメリカは56名、全受賞者の約68%、イギリス国籍が9名、その他の国は3名から1名と分散しています。旧英領含めて世界の13ヵ国が受賞している。男女比が76名中、女性はエリノア・オストロム1人。女性には厳しい賞だと言えますね」とのこと。

 

・実際の経済の問題に対する対策は、最先端の学者たちにも難しいといわれます。米国のノーベル賞受賞者の経済学者でも日本経済の問題を解決することは難しいようです。安倍総理自身もアベノミクスの失敗を認めたといわれます。その後の対策も検討されているようです。年金問題に対しても「自衛」するという案も、一般の人々にウォールストリートのファンドマネジャー並みの能力を求めるのも無理といわれます。ファンドマネジャーにも怪しいのがいる時代だといわれます。なかなか「本物の投資の専門家」を探すことは難しいようです。世界的にも「投資の詐欺事件」が横行しています。タックスヘイブンに世界中の金持ちの資産が逃避していると語られています。今の時代、国民の血税のタックス・イーターが増殖しているのかもしれません。当然ながら、「経済問題が一番重要」で企業と同じように政府には「中期計画」「長期計画」という計画があると思います。年金問題では、官僚や政治家の劣化が顕著だともいわれます。しかし、国民は官庁という「最大のシンクタンク」に頼らざるをえないでしょう。

 

「そもそも年金についてマジメに考えている政治家や役人は過去にも、そして今現在も、いないと思ったほうがいい」という話も逆説的な寂しい話のようです。あまり知られていないことだが、日本の社会保障というのは、先進国とは言えないくらいお粗末なモノなのであると語られています。

 

・「移民問題」もTPPのように国論を2分する大きな問題になるのでしょうか。賛成派と反対派の論理がきわめて対照的です。世界中の移民問題は人種的な問題を含んでいる微妙な問題ともいわれます。移民の国アメリカでも1400万人の不法移民問題が大きな政治課題となっています。その数字は1100万人ともいわれています。移民を法律的に認めなくても、日本に「職」を求めて、近未来には1000万人ほどの外国人労働者が日本に棲みつくともいわれます。現在でも多くの外国人労働者が住んでいます。外国人労働者数は約91万人といわれます。移民を認めなくても、非常に多くの外国人が「職」を求めて日本に行きたい、と語るといわれます。世界中の「失業」の問題は深刻ですアメリカの1400万人の不法移民も、そもそもメキシコ等に「職がない」ことが原因だといわれます。また「日本には移民に与える土地がない」と指摘されています。「移民の問題も移民に土地を与えることができないので受け入れられない」といわれます。昔は「移民を出す」貧しい国でしたが、根本的には「土地がなかった」ということが原因でした。昔の日本人移民は官僚の失政もあって、大変苦労をしたといわれます。欧米の例でも分かるように、難民や移民の問題は複雑な問題、トラブルを国内に持ち込むといわれます。しかし、単純に「移民を入れろ」という有識者は、少なくないともいわれます。各政党でもさまざまな移民の政策が検討されているともいわれます。「年金問題」も解決できないのに「移民問題」だとなおさら解決不能といわれます。松下幸之助氏も「日本の国土の狭小さが致命的」と述べています。境界争いも多いといわれます。「移民の問題も移民に土地を与えることができないので全く受け入れられない」といわれます。外国人労働者も労働問題、トラブルが多いと指摘されています。外国人労働者を入れるよりも、AIとか他の手段で「労働革命」を実現すべきだといわれます。昔は移民を出す貧しい国でしたが、現在は先進国で豊かな国だともいえなくなってきているといわれます。様々な分野の世界ランキングで日本の地位は低下しています。

 

「財源の裏付けのない政策は実現できない」が、ベーシックインカムを提唱する学者も増えているそうです。ベーシック・インカムの背景には、近未来には「職」が少なくなってくるという背景があるといわれます。つまり、働きたくても「人工知能化やロボット化」で、単純労働の職も少なくなるというのです。働く意思があるのに職業がないという状況が増えると語られています。専門的な職業も「人工知能化やロボット化」の影響を強く受けるといわれます。人口減少で、「労働革命」の動きもでてきております「労働革命」もプラスとマイナスの面を持っています。「女性の登用も先進国とはいえない」そうです。女性の登用で、人手不足を補う動きも広まっています。「パート化」も労働革命の一現象だといわれます。つまり人手不足による「労働革命」は、「賃金の高騰化」と「パート化」という両極端の現象を生んでいくというのです。あらゆる現象にはプラスとマイナスの面の両面があります。「長時間労働」も劇的に改善されるのかもしれません。政治の費用対効果の向上、行政サービスの効率等、問題は山積みといわれます。生産性も問題も先進国の上位ではありません。「分け前の問題、利益や税金の分配、再分配の問題になり、赤字財政のもと財源をひねり出すためにも大胆なリストラが必要だ」と語られています。

 

時価総額のトップテン(12位まで)を米国企業が独占。ちなみに日本企業はトヨタの29位が最上位。この30年間で進行したのはアメリカの一人勝ち現象である。(3)

 

日本の論点  2015~16』

大前研一  プレジデント社   2014/11/14

 

 

 

さて、今の日本にとって最大の論点は何だろうか。

・種切れのアベノミクス、冷え込んだ中国や韓国との関係、集団的自衛権と日本の安全保障、歯止めのかからない少子高齢化、グローバルな人材を生み出せない学校教育……各論はいくらでもある。しかし論点を整理して一つに絞るならば、約1000兆円(14年6月時点で1039兆円)を超える巨大な国家債務をどうするか、という問題に尽きると私は考える。

 

・国家債務の問題はこの土砂災害の構造とよく似ている。市場が返済不能と判断したとき、土砂降りのように売り浴びせられて、薄皮のような信用の上に成り立っていた日本国債はズルリと滑って暴落し、日本は財政破綻する。ところが累積債務が危険水域に入っていることを認識していながら、政府はいまだに大型予算を組み、国債を発行し続けている。

 

・大体、世界的に見ても、都市化が進行する中でバラマキをやって地方が“創生”した試しはない。砂地に水を撒くようなものだ。人気取りの無駄なバラマキ政策がまたもや繰り返されて、国の財政基盤はさらにぬかるむ。国債暴落→債務危機という土砂崩れがいつ起きても不思議ではないのだ。

 

・40兆円の税収しかないのに、100兆円の予算を組んでいれば綻びが出るのは当たり前である。そうした赤字を埋め合わせるために発行してきた国債や地方債などの債務残高は1000兆円を超えて、世界最大の国家債務を刻々更新し続けている。

 

・1000兆円を超える国の借金ということは、国民一人当たり1000万円の借金があるということだ。生まれてきたばかりの赤ん坊もマイナス1000万円の十字架を背負っているわけで、その子たちに返せるわけがない。

 

・一方、少子高齢化で借金を返す立場の就業者は年毎に減っている。就業人口は毎年80万人ずつ減っていく計算になるが、それでは現場が回らなくなるということでリタイアを引き延ばして、かろうじて毎年30万~40万人のマイナスに押しとどめている。国の負債は増え続けているのに、就業人口は毎年30万人以上減っているのだから、“地滑り”のエネルギーはますます蓄積されていく。

 

・国家債務問題を日本が自力で解決しようとすれば、アプローチの筋道は二つしかない。一つは歳出を抑えること。税収40兆円に対して国債の利払いだけで25兆円もあるのだから、実質的に使える税収は15兆円ほどしかない。その範囲の歳出に抑えれば、とりあえず流血は止まる。財政破綻したギリシャ以上の超緊縮財政に移行せざるをえないから、国家公務員の3分の1を削るくらいの抜本的な行政改革が必要になる。

 もう一つは歳入を増やすことだ。要するに増税、それとも超増税である。税収が見込めるのは消費税ぐらいしかない。単純計算で消費税を20%ぐらいに引き上げなければならないだろう。

 超倹約か、超増税か、あるいは両方か――。国家債務の解決策はこれしかない。ところが、そうした正論を真正面から訴える政治家はほとんど選ばれないし、マスコミも報道しない。従って、この超難題を解決しようという国民的議論が立ち上がってこない。

 

その手のリーダーによって導かれる「戦争」もまた、国家債務問題を解決する一手段なのである。>

・繰り返すが、今の日本にとって最大の論点は国家債務問題であり、この明らかな物理現象を見て見ぬふりをしてやり過ごしていることである。

 もしアメリカで日本と同じような状況が生まれたら、「20年先には破綻する」という前提で議論が始まって、歳出を抑えようという方向に進むだろう。しかし、日本では散発的な議論が始まって、歳出を抑えようと方向に進むだろう。しかし、日本では散発的な議論しか出てこないし、今なお史上最大の予算を組んでいる。

 

自民党民主党自民党というここ数年の政権交代の流れを見てきてわかったことは、政権党が変わっても、政治主導でも官僚任せでも、永田町と霞が関が主体になっている限りは、国家債務問題は動かないということだ。

 

・では、動かすにはどうすればいいか。解決策の一つは道州制にあるというのが私の考え方だ。

 中央政府が一つの答えを追い求めてもなかなかうまくいかない。それならば10の道州に行政単位を分けて、10個のエンジンでそれぞれにバラバラな答えを出してアイデアを競う。たとえば国家債務の半分を冷蔵庫に入れて、残り半分を人口比やGDP比で割って各道州に負担させるのだ。

 

<大前流「超参謀メソッド」大公開>

<マハティールの参謀として日本を見る>

<中曽根さんの打てば響くような理解力>

・日本の政治家でいえば、中曽根康弘元首相が遜色ない資質を持っていたと思う。中曽根さんの場合、「日本をこうしたい」という自分なりのシナリオを持っていた。こだわっていたのは日米関係をイコールパートナーにすることで、「イコールパートナーはこうあるべきだ」というビジョンが中曽根さんの頭の中に明確にあった。

 

・中曽根さんとの関係は参謀というよりブレーンのようなもので、最初のきっかけは86年の総選挙で自民党の戦い方を提案したことだった。

 前回選挙では、ロッキード事件で逮捕された田中角栄元首相が一審で有罪判決を受けたことで政治倫理が大きな争点になり、自民党単独過半数を割る敗北を喫した。自身三期目、しかも自民党単独政権を目指す中曽根さんとしては、次の総選挙での必勝を期していたが、事前の票読みでは形勢不利で惨敗の可能性すらあった。

 そこで中曽根さんに授けたアイデアが「衆参ダブル選挙」だった。

 

<課題はいつの時代もある参謀のタネは尽きない>

・30年来の付き合いがある会社の仕事をしていると、課題がますます難しくなっていて、戦略を考え抜いて先方に提示するまで今でも緊張する。

 

 課題はいつの時代もある。だから参謀のタネは尽きない。『企業参謀』では、「参謀五戒」という形で参謀の心得を説いている。

 

一 参謀たるもの、「イフ」という言葉に対する本能的怖れを捨てよ

二 参謀たるもの、完全主義を捨てよ

三 KFS(key Factors Success 戦略の成功の鍵)に徹底的に挑戦せよ

四 制約条件に制約されるな

五 記憶に頼らず分析を

 

・今の時代にあえて付け加えるなら、「自分のインタレスト(利益、利害)を捨てよ」ということだろう。

 

・自分のインタレスト、自社のインタレストは捨てて、「この人を輝かせるためにどうしたらいいか」だけを考える。ただし、それは自分の理想や要望であってもいけない。無理な戦略を提言して「それはいいけど、俺には無理だ」と言われたら仕方がないし、無理強いして失敗させたら元も子もない。

 大将の能力、力量を正しく見極められなければ、参謀は務まらない。

 

オリンピックバブルに騙されてはいけない

日本を活性化できるのは東京の「西高東低」を是正する大規模開発だ

<長距離通勤は人生を消耗させる>

・日本の大都市の特徴として、都市の西側のほうが東側よりも地価が高くなるという傾向がある。東京・大手町からJRや地下鉄で15分、30分、1時間というふうに同心円を描くと、同じ時間・距離でも西側と東側では土地の値段が4倍くらい違うことがわかる。

 

・こうした「西高東低」の傾向は、今後大規模開発によって十分に変更可能だと私は考える。

例えば、これから東京都内に家を買おうというビジネスマンが、一切のバイアスを取り除いて通勤の利便性だけで物件選びをするとすれば、絶対に“西側”は選ばないだろう。

 

<職住近接の24時間タウン>

・私は千葉県木更津市から神奈川県横浜市金沢八景辺りまでの東京湾岸一帯を再開発して、ウォーターフロント100万人都市を誕生させようという「湾岸100万都市構想」をかねてから提唱している。東京都下で中核になるのは、先述の築地、勝鬨、晴海エリアである。

 

・オリンピックのような国家的イベントが成長のきっかけになるのは、途上国においてだろう。本当に日本を活性化できるのは、東京の「西高東低」を是正するような大規模開発だ。

 

バブル崩壊前夜の中国とどう付き合うか>

1億円以上持つ中国人の50%は国を出る準備をしている

・「習近平国家主席は日本との関係改善に前向きな気持ちを持っているが、中国の軍事利権とエネルギー利権の関係者は、日本との関係が悪化するほど、予算が取れるから、日中関係を煽っている」

 

巨大市場としての魅力は薄れリスクがクローズアップ

・しかし10年のワンサイクルを経た今日、中国の巨大市場としての魅力は減退し、逆にカントリーリスクが顕在化し、中国経済はいつバブルが弾けてもおかしくない状況だ。

 

・労働コストの上昇で、中国の生産拠点としてのメリットは失われつつある。逆に政治家や役人の腐敗、先進国から大きく遅れた法整備、当局の不条理な規制や指導など、爆発的な成長の陰に覆い隠されてきた中国経済の暗部が露わになり、チャイナリスクがクローズアップされるようになった。

 

・特に邦人企業の場合は、戦後の歴史問題のために、反日運動や嫌がらせの標的になりやすい。日本政府が尖閣国有化を言い出したときに、さまざまな対日報復措置の指揮を執ったのが習近平国家主席(当時は国家副主席)だった。習近平体制は今後10年続く可能性もあり、当面、日本の企業に中国で浮かぶ瀬はなさそうだ。そのような視点に立って、企業経営はアジア戦略を見直す、リバランスする作業が必要ではないか、と思う。

  カントリーリスクの高い中国のウエートを落として、今後、10年、20年、中国で何が起きても耐えられるくらいまで中国依存を減らし、ほかのアジア諸国の配分を高めていくべきだろう。

 

<カリスマ的指導者は中国では出ない>

・最近の調査で「修復しがたい敵意」を相手に対して持っている人が日本・中国とも90%という信じられない悪循環に陥っている原因は、尖閣国有化だけではなく、中国共産党の事実を歪曲した広宣活動がその根底にあると知るべきだ。ソ連と比べるとその点がかなりクリアになる。ペレストロイカ(改革)とグラスノスチ(情報公開)で旧ソ連を否定し、解体に導いたゴルバチョフ、その後のエリツィンプーチンのようなカリスマ的指導者は中国では出てこない。

 

チャイナリスクと向き合う覚悟を>

共産主義は貴族や資本家から収奪した冨の分配については説明していても、富をどうやって生み出すのか、皆でつくった富をどうやって分けるか、という論理がきわめて弱い。ここが一番の問題で、共産主義とは「皆が貧しい時代の教義」なのである。

 

・当然、中国社会には不満が充満している。これまでにも年間20万件くらいのデモやストライキがあったが、主役は土地を取り上げられた農民など貧しい人たちだった。しかし、成長が止まり、土地バブルが崩壊するとなると先に豊かになった“はず”のインテリ層、小金持ち、中金持ちが不満分子の中核となってくる。

 

・倹約令と腐敗の摘発で民衆の不満をなだめようとしているが、それで改革開放で決定的となった貧富の格差の拡大が埋まるわけではない。結果として、中国の政治と経済の矛盾はますます拡大し、人民の目を外に向けるために周辺諸国との関係が緊張する。

 今の中国指導層にそれ以外の知恵も歴史を見直す勇気もない、と理解すれば、日本企業は中国の次の10年は、チャイナリスクと向き合う覚悟と準備をするべきだろう。同時にアジアの他の諸国との「リバランス」を検討することも必要となる。

 

・(結論!)企業経営はアジア戦略を見直し、リバランスする作業が必要。カントリーリスクの高い中国のウエートを落とし、今後、10年、20年、中国で何が起きても耐えられるくらいまで中国依存を減らして、ほかのアジア諸国の配分を高めていくべき。

 

 

<●●インターネット情報から●●>

 

ウィキペディアWikipedia(フリー百科事典)より抜粋

 

大前研一

<主張>

・移民政策を行うべきだと主張し、1990年代前半より「グリーンカード制」導入を提案している。

 

道州制の導入を主張している。

 

・18才成人制の導入に肯定的な立場である。

 

・2008年、日本経済新聞上にて『これからは韓流。日本は韓国を見習え』と韓国経済を評価する主張をしていたが、6年後の2014年には『サムスン電子と心中か? 韓国経済の暗雲』という表題でPRESIDENT紙上にて「サムスン電子がコケたら皆コケた」という韓国経済の脆弱性を批判している。

 

北方領土旧ソ連の“正式な戦利品”であり、「北方領土は日本固有の領土」という日本側の主張は史実を曲げていると主張している。

 

・医療費抑制策として、救急車の有料化を主張している。

 

・地方議員はすべて無給のボランティアにすべきだと主張している。

 

・航空機が東京都心上空を通過するルートをとる、都心の飛行拡大案については、騒音などの問題をきちんと議論するという条件付きで、基本的賛成の立場をとっている。

 

アベノミクスに対しては20世紀型の経済政策だとし、批判的な立場をとっている。2014年時点で、日本経済の根本的な問題は「低欲望社会」にあり、個人が1600兆円の金融資産、企業が320兆円の内部留保を持っているのに、それを全く使おうとせず、貸出金利が1%を下回っても借りる人がおらず、史上最低の1.56%の35年固定金利でも住宅ローンを申請する人が増えていないことが解決すべき問題だと主張している。

 

・トマ・ピケティの2015年現在「日本は格差が拡大している」という主張に対し、たしかに、「相対的貧困率」や「ジニ係数」など日本で格差が拡大しているかのように見えるデータもあるが、日本で格差が拡大していることを示す現象はどこにもないとし、ピケティは日本に対し勉強不足だと批判している。ピケティは日本に対し、「資産家の高所得層に高税を課し、資産を持たない若者や中低所得層の所得税を引き下げる累進課税にすべきだ」と指摘したが、大前は「日本は世界で“最も社会主義化した資本主義国”だと思う。だから資産家に対して累進課税で高税を課すべきだというピケティ教授の主張は、全く当てはまらないと考えている」としている。

 

アジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加は愚の骨頂であり検討する価値すらないと主張している。

 

地熱発電に関して、日本に最も適した再生可能エネルギーであり、注力すべきと主張している。

 

カネボウ東芝オリンパス事件などの粉飾決算事件を指摘し、監査法人は最長でも5年で代えるというルールにすべきと主張している。

 

・首都高の地下化を提言している。

 

・韓国に対しては、いくら日本を批判しても自国の改善にはつながらないことに思い至り、自分たちが真の先進国になるためにはどうすればよいか、冷静に考えられるようになるまで待つほうが良く、それまでは、韓国が何を言おうが無視して、韓国パッシングするスタンスが賢明であると主張している。

 

 

『 COURRiER  April 2016』

 

 

 

『「無条件に月13万円をお渡しします」人生を変える社会実験が始まった』ベーシックインカム 貧困対策の“切り札”をめぐる欧州各国の議論沸騰)

何もしなくても最低限の生活費が保障されるとしたら、あなたは働くだとうか?究極のバラマキともいわれるベーシックインカムの影響を調べる実験の結果は、はたして。

 

・すべての国民が無条件で政府発行の小切手を月1000ユーロ(約13万円)をもらえるとしたら、その国はより良い国になるのだろうか?1000ユーロといえば、ドイツ人の月平均所得の半分以下だが、生活保護受給者の給付金の2倍以上の額だ。ベーシックインカム基本所得)としてその金額が支給されるとしても、人は毎日ベッドから出て仕事に出かけたり、何かの生産的なことをしたりするのだろうか?

 

・ドイツで実際に行われている「メイン・グルンデインコメン(わたしのベーシックインカム)」というささやかな実験は、こうした疑問を検証するものだ。クラウドファンディング型の寄付を財源として民間人が行っており、現在までに26人が、自由に使えるお金として月1000ユーロを受け取っている。

 この実験は、ドイツで続いてきたユートピア論争に新たな展開をもたらしている。欧州各国で貧困が拡大し、ワーキングプアが増加するなか、昨年ドイツが最低賃金制度の導入に踏み切ったことも、議論に油を注いでいる。

 

フィンランドでは、昨年誕生した中道右派政権が、ベーシックインカム導入に向けて予備調査を開始すると発表した。

 

フィンランド以外でも、スイスが今年、ベーシックインカム導入の可否を問う国民投票が行われる予定だし、オランダでもこの制度を支持する声が高まっている。

 

<月にたった13万円でも、人間は健康を取り戻せるのです>

<13万円で自由になれる>

・一方ドイツでは、この議論はいまに始まったことではない。ベーシックインカムに対する国民の支持は以前から強い。

 

・“ミニ・ベーシックインカム”とでもいうべき児童手当がすでに機能している。18歳未満の子(学生は25歳未満)が対象で、最低でも月額184ユーロ(約2万4000円)が給付される。

 だが、日常の生活費を給付する試みは、ベルリンの企業家ミヒャエル・ボーマイヤー(31)が2014年に立ち上げた「わたしのベーシックインカム」プロジェクトが初めてだ。

 

13万円でよく眠れる

・ボーマイヤーによれば、当選者のほとんどは、その後も仕事を辞めない。だが、当選したことをきっかけに、人生に対する見かたが大きく変わるのだという。

 

<タダ働きにも報いを>

ベーシックインカム制度には4つのポイントがある。全国民に与えられること、個人に与えられること、無条件であること、そして、つつましい生活を送るには充分な金額であること。

 

・現在のドイツ社会では、家族の世話や家事、社会貢献活動、学校の部活のコーチといった目立たない仕事を、無報酬で引き受けている人が少なくない。もしドイツで全国民を対象とするベーシックインカムが導入されれば、きっと良い結果をもたらすだろうとキッピングは考える。

「世の中には、オフィスや工場で発生する仕事よりも、給料が出ない仕事のほうが多いのです」

 

・だが、経済学者の意見は真っ二つに分かれている。なかには「ばかげた制度」だと切り捨てる学者もいる。

 

・「各政党ともまったく意見がまとまらないのです。ベーシックインカムである程度の収入が保証されたら、働く意欲がなくなるのではないか?財源はどうやって確保するのか?こうした点を不安視する声が、どの政党でもあまりにも強いのです」

 

 

原発大震災の超ヤバイ話』

知らない方が幸せかもしれない

阿部芳裕  ヒカルランド      2011/7/12

 

 

私が勧めるベスト・シナリオー政府は貨幣を自らの手で発行せよ!

・最後に、まったく検討されていませんが、ベストのシナリオとして私がお勧めするのが、政府の貨幣発行権を発動することです。

 

・日銀券は、日本銀行が持っている国債などの資産の分だけ発行できることになっています。ですから、国債日本国政府の借用証書ということになります。当たり前ですが。

 

日本銀行は「銀行の銀行」という役割を持ち、日銀の発行する銀行券を市中銀行が借り受け、融資を通して世の中に流通させます。

 

・銀行は融資において“無”からお金をつくり出しているのです。この融資によってつくり出された預金通貨はすべて借金が元になっています。さて、政府には貨幣発行権があります。何も銀行からお金を借りる必要はありません。

 政府が必要なら、必要なだけお金を作れば良いのです。実際、硬貨は政府が作っています。硬貨は作れば作っただけ経費を差し引いて政府の一般会計の歳入の部に入ります。借金にはなりません。そして、何も10円、50円、100円、500円だけしか作ってはいけないわけではありません。

 

・いくらでも必要な額のお金を作れば良いのです。たとえば、100兆円必要があったら、100兆円札を一枚作って、それを日銀の政府口座に入金します。そうすれば、政府の口座に100兆円のお金が記載されます。政府は必要なときに必要なだけ現金を引き出しても良いし、振込先を指定して送金することもできます。

 

<貨幣発行権を持つ政府がわざわざ銀行からお金を借りることは馬鹿げています>

・これは単に歴史的な経緯で、銀行家にとって都合の良い通貨制度ができあがってしまっているだけで、本当に馬鹿げたことを全世界で習慣的に行っているのです。

 政府が貨幣発行権を発動したときの経済効果は、日銀の直接引き受けとほぼ同じです。一つ違うのは財政赤字になりませんから、健全と言われる3%程度のインフレになるまではいくら発行しても大丈夫です。むしろ発行すればするほど景気が良くなり財政赤字は解消されます。ですから、復興費用だけではなく、被災者への補償や再生可能エネルギーや新エネルギーへの転換、送電網の整備などに、どんどんお金を発行するべきです。

 

 

『2012年 大恐慌に沈む世界 甦る日本』

三橋貴明   徳間書店    2011/10/3

 

 

<日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない>

・まことにごもっとも、日本やアメリカなどの先進国の自国通貨建て国債のデフォルトなど、考えられないというより、あり得ない。何しろ、国債を発行する中央政府は、「徴税権」および「通貨発行権」を持ち合わせているのである。

 

・自国通貨を発行できる中央政府が、自国通貨建ての国債のデフォルトなど起こすはずがない。国債価格が下落し、長期金利が低迷した場合、中央政府中央銀行に命じ、国債を買い取らせてしまえば済むのである。

 

・無論、中央銀行による国債買い取りが続くと、その国のインフレ率は上昇していく。とはいえ、ここで問題にしているのは「自国通貨建て国債のデフォルト」である。

 

・問題にしているのは「日米の政府がデフォルトするか否か」であり、インフレ率上昇ではない。「政府のデフォルト」と「インフレ率上昇」は全く別の現象であり、解決策も異なる。

 

 

『優良惑星への超ジャンプ』  2012年から始まります!

中丸薫  徳間書店  2010/2/28

 

 

マネー信仰と悪魔崇拝は同じ・債務と利子で人間を縛るのは宇宙の禁じ手・無利子の政府紙幣を発行せよ

・超ハイテクで実現「自立自営農業国家日本」・黄金文明の秘宝日本の発動

 

ベーシック・インカムがたとえば、日本人一人当たり月額15万円ずつ支給するという考え方はどうでしょう。>

<優良惑星への超ジャンプは日本がモデルとなって、一番最初に実現しなければなりません>

 

通貨発行権を握られていては、いつも好不況の波にさらされて、心の問題に向き合うことができなくなります。日本は率先して、インチキ金融システムから脱却していきましょう。民主党の皆さんは、英断を下してほしいと思います。

 

・政府は無利子のマネーを発行することに踏み切ってください。

地方の隅々にまでお金を行き渡らせてください。

中小企業にもお金を行き渡らせて活力をよみがえらせてください。

国民の皆さんも声を上げてください。

国民の大きな支持がないとこれはできません。

 

・そして日本は持てるテクノロジーのすべてを食糧生産と新鮮な水の供給とフリーエネルギーの開発に振り向けてください。

 

民主党の政策は、もうこれ以上経済成長はないから、政府の権限を地方に渡して、地方は国を頼ることなく地方ごとにやっていきなさいという方向です。それはよいでしょう。しかし、そのためのマネーサプライを無利子でやってください。そこをこれまでどおりにやってしまいますと借金の無限ループにますます日本中がはまってしまうのですよ。そこがわかっていますか。

 

・それと鳩山さんは、いずれ日本の主権を世界的な機関・政府に譲り渡す構想のようですが、それが闇の権力の計画そのものなのがわかっていますか?

 

<主権の委譲>

鳩山由紀夫首相のホームページには「憲法試案」が掲載されています。

 

御覧の通り、「通貨の発行権その他の国家主権の一部を国際機構に委譲」と明確に書いています。つまり、日本の国家主権を世界政府に譲渡すると明言しているのです。この重大事を日本国民がどれだけ認識しているのでしょうか?

 

 

<●●インターネット情報から●●>

 

ウィキペディアWikipedia(フリー百科事典)より

 

『働かざる者食うべからず』

 

<歴史>

近年の日本では、本来の意味から離れ、経営者にとって都合の良いプロパガンダに変わり、「失業者は食わずに我慢しろ」「営業成績の悪い営業マンは給料を与えない」という意味で使われることがある。日本は社会主義国のように労働の機会のすべてを握っていないので、すべての失業者に適当な職業を紹介できない。よって、職業安定法などで失業対策をする義務を負っている。なお、職業安定法による失業対策自体は、雇用を生み出しているのではないため、不景気の際には雇用を生み出す施策を講じることも求められる。

 

現実的に働いていない者の中から「(病気、障害などで)働きたくても働けない」者を選別するのは簡単なものではないために、ベーシックインカムの議論も生まれている。

 

「勤労の義務」は日本国憲法第27条第1項に規定されている教育・納税と並ぶ日本国民の3大義務であるが、そもそも、日本のような資本主義社会において、労働は倫理的性格の活動でなく、労働者の生存を維持するためにやむをえなく行われる苦痛に満ちたものである。人類の最終目的が、全てを機械化・自動化するによることにより、生きる為に必要な労働から解放されることであるならば、「働かざる者食うべからず」は時代錯誤といえるのかもしれない。

 

 

『国家機能を立て直す』

若手政治家が目指す、新しい日本のかたち

衆議院議員 野田佳彦ほか フォースプレス  2009/4/30  

 

 

 

<意見の言える外交戦略が重要>

・年金、医療、介護などで高齢化社会の問題は、どうしても公がサポートしなければいけません。しかし、社会保障費を約2200億円も削るなどの無理を強いてきたので、そのツケが回ってきました。で医療崩壊や年金は崩壊を招いている。

 

・殺伐としてきます。自ら命を絶ち切る人が年間3万人を超える事態が約10年も続いていますからね。

 

・「日本はアメリカの51番目の州」という極端な意見もありますが、それぐらい外交で日本が主張するという場面はなかったですね。安全保障もそうですし、経済もそうです。アメリカの過剰消費によって日本の輸出はなりたっているので、意見も言わない。外交も経済も依存型になっているのです。

 

<互いに主張し合うのが本当の外交>

・どちらかといえば、外務省にはアメリカにものを言えないタイプの人ばかりが集まっていますよね。

 

・損をさせられる、収奪される。そういう事態になったら文句を言うべきですよね。そのときですら文句をいえない。それは問題ですね。

 

・日本に外務省はあるが、外交はないのです。

 

<チャンスがあるから地方へ旅立つ>

・特に地方の疲弊は深刻ですね。私も選挙の応援などで地方へ出向きますが、ほとんどの店のシャッターが閉まっている商店街をときどき見かけます。限界集落などは見るに忍びない風景ですね。日本の原風景のような場所が壊れています。

 

・特に農業をどうやって立て直すかという課題がありますね。地方に、もっとさまざまなビジネス・チャンスが広がるべきですが、基本は農業です。いま農業者が約312万人、漁業者が約21万人。極端にいえば、この333万人が1億2000万人の胃袋を賄っている。しかし、後継者がどんどんいなくなっています。

 

民主党の政策は「農家の戸別所得補償」です。簡単に言えば、所得を補償する案ですね。

 

・農業土木の予算を削り、従来の農業予算のなかに直接農業者へ届くように行いますので、決してばらまきではないのです。

 

・地方で頑張りたいと思う方は、増えてくると思います。悲惨なかたちで地方へ逃げるというよりも、むしろチャンスがあるから旅立つイメージです。家賃も安いし、健康にもいいし、仕事もある。そんな国づくりをしていくといいと思います。