UFOアガルタのシャンバラ 日本は津波による大きな被害をうけるだろう

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手術や抗がん剤でがんの治療をしても、5年後の生存率は、何もしなかった場合と変わらないケースが多いことから、がんとは闘わない方が良いという説もある。(1)

 

 

『ヘルシーエイジング  東大が考える100歳までの人生設計』

東京大学高齢社会総合研究機構    幻冬舎  2017/3/16

 

 

 

・ヘルシーエイジングとは、身心が衰えてきても、そこそこ元気に楽しく、自分らしく、自立的に暮らし続ける。ほどほど健やかな歳のとり方をめざす考え方。

 

<100歳までの人生後半戦をどう生き抜くか>

・現在の日本人の平均寿命は男性81歳、女性87歳(2015年)。これは、まだまだ延びて、2050年頃には、男性84歳、女性90歳になると予測されている。また、平均余命で見れば、現在65歳の人の平均的な寿命は男性84歳、女性89歳。さらに、同年齢の人達の中で最も多数の人が死亡する年齢(死亡年齢最頻値)は、男性86歳、女性92歳である。このように、90歳や100歳まで生きることは当たり前の時代になっているわけだが、問題は、ピンピンコロリとは逝けず、死ぬ前に要介護や寝た切りになって自立的に暮らせなくなること。たとえば、2009年に、亡くなられた方の平均的要介護期間(要介護2以上の期間)は、男性1.6年・女性3.5年だった。これは平均値なので、要介護にならずに亡くなられた方もいれば、何年も寝た切り生活をされた方もいるわけだ。

 

<「ヘルシーエイジング」とは>

・寝た切りになってオムツをあてられて何年も生きながられるのは嫌だし、重い認知症になって家族や社会に迷惑をかけるのもつらい。でも、なかなか死ねない。なんとかお迎えが来るまでは、身心が多少衰えてきても、そこそこ元気に楽しく、自分らしく、できるだけ自立的に暮らし続けたい。こうした歳のとり方を、最近は「ヘルシーエイジング」と呼ぶようになってきた。

 

<寝た切りにならない老後のために>

・ヘルシーエイジングをめざすといっても、サラリーマンは、定年退職をして家に引きこもってしまうと心も身体も弱ってしまう。

 

・「ヘルシーエイジング」とは、要するに、要介護にならないよう自分の生活をデザインすることである。日本の高齢者が要介護となる原因は、①骨・関節疾患が約25%(うち転倒・骨折だけでも約12%)、②脳血管障害が約19%、③認知症が約16%である(2013年)。これら3大要因は、生活習慣の改善(食事・運動・休養)で予防あるいは発症を遅らせることができる。また、転倒骨折や脳血管障害の発作については住環境の改善でリスクを低減できる。つまり、食事・運動・休養と住環境をデザインすることがが、ヘルシーエイジングの鍵となる。

 

<人生後半の生活を自分でデザインしよう>

・つまり、自分の近未来の変化(要するに老化)を直視し、変化に対応したライフスタイルをデザインして、それを実行することがポイント。

 

・「ヘルシーエイジングを実現するための生活の指針集」。つまり60歳からの「食う・寝る・遊ぶ(+活動する・仕事する)」のライフデザインの方法を示したマニュアルだ。

 

<ヘルシーエイジングとは>

・これを見ると、低下のパターンには、①生涯元気型(ピンピンコロリ型)、②ダラダラ下り型、③早死型、の3タイプがあることがわかる。

  • の生涯元気型(ピンピンコロリ型)を望む人は多いと思うが実際には

 

少ない。③の早死型の原因の多くはがんか脳血管障害である。ちなみに、日本の高齢者の死亡原因は、がん・心筋疾患・肺炎・脳血管障害・老衰・自殺・事故の順である(2015年)。

 主流はダラダラ下り型である。加齢とともに、心身が次第に虚弱化していく。途中で大病したり大怪我したりで、大きくヘコんだり、その後少し回復したりもするパターンである。

 ダラダラ下り型の人の生活能力が低下し要介護になる3大要因は、①筋力低下や転倒骨折、関節や脊柱の障害などによる運動機能の障害(25.0%……うち転倒骨折によるもの11.8%)、②脳血管障害による片麻痺など(18.5%)、③認知症(15.8%)である。

 

<寝た切りにならないために(要介護3大要因の予防法)>

・要介護になる3大要因(①運動機能障害、②脳血管障害、③認知症)は、いずれも生活習慣の改善で、かなり予防できる。少なくとも発症を遅らせることができる。

 

<要介護3大要因の予防法>

  • 運動機能障害(ロコモ)筋力低下を防ぐ

 

・女性では65歳以上になると、60%以上が、変形性膝関節症のための膝の痛みや骨粗鬆症による腰痛・背痛・背中の曲がりなどを訴え、日常動作や歩行に不自由が生ずる。男性では椎間板の変性や骨棘、脊柱管狭窄症などによる、腰や背中の痛みや脚のしびれなどにより日常生活の活動性が低下する。こうした関節障害や腰の痛みは、筋力低下によることが多いので、鎮痛剤などの薬では治らないが、食事療法や運動療法で痛みが取れることが多い。

 

  • 脳血管障害:メタボと糖尿病を防ぐ

 

・脳血管障害と心筋梗塞の原因は、高血糖症(糖尿病)・高脂血症・高血圧症・内臓脂肪過剰、つまりメタボリック症候群(メタボ)だといわれている。メタボ対策については、後の戦略編で詳しく説明するが、結局は、ロコモ対策と同様、適切な食事と運動と休養だ。

 

・糖尿病というのは、血中の濃度(血糖値)が常時高く、そのため体の様々な部分がダメージを受ける病気。病状が進むと、血糖値を常時測って、血糖値が高くなるとインスリンを注射して血糖値を下げないといけない生活になる。しかし、そういう人でも、糖質(炭水化物)を大幅に減らした食事にして、食後でも血糖値が上がらないようにすれば、しだいにインスリンを使わなくても生活できるようになる。といっても、これは糖尿病が治ったわけではなく、薬に頼らず、食事で糖尿病をコントロールできる状態になったということだ。ともあれ、糖尿病の予防には、むやみに血糖値を上げないような生活習慣、つまり適切な食事と運動と休養を心がけることがポイントだ。

 

 

認知症の原因は、基本的には老化なので、根本的な治療や予防は難しいが、発症を遅らせたり、進行を遅らせたり、生活上の障壁にならないよう配慮することはできる。

 

認知症の5つの型

 認知症には、以下の5つの型があるといわれている。

  • 脳の血管がつまっておこる脳血管性認知症
  • 右の(1)、(2)両方の混合型

 

 

(2)は要するに脳血管の動脈硬化である。(1)のアルツハイマー型も動脈硬化と関係が深いことがわかってきた。また、(4)も脳の血行を良くして不要なタンパク質がたまらないようにすることが効果的であることがわかってきた。

 つまり、認知症になるリスクを減らす、あるいは進行を遅らせるためには、動脈硬化を防ぐことがポイント。つまり、糖尿病、高血圧、脂質異常、脳卒中などを予防するのと同じである。

 

認知症の方法>

認知症を予防する基本は、脳の血行を良くすることらしい。運動しながら頭を使うこと、たとえば、歩きながら頭の中で引き算をすると、認知症の予防になるという説がある。要するに、全身と脳の血行を良くして、脳内の代謝を促進するのが良いらしい。

 そもそも脳は、重さ約1.5㎏で体重の2%程度しかないが、その脳では、全身の酸素消費量の1/4(25%)を使う。つまり、脳では全身で消費するカロリーの1/4を消費しているので、それだけの血液が脳の中を流れていかないといけない。

 

  • がんについて

 

・がんという病気の本質

 がんとは簡単にいうと、まず、何かの拍子に遺伝子の配列や働き方が変わってしまった細胞が発生し、これがどんどん増殖して大きくなり、また、あちこちに転移して、体の機能を損なったり、痛みや出血を引き起こすようになる病気。

 人間の体の中では、ふだんでも遺伝子配列の一部が変異した細胞が生じているのだが、こうした「遺伝子の壊れた細胞」は自滅して死ぬようになっているし、自滅機能も壊れてしまった細胞が生じた場合でも、こうした「異質な細胞」は、体の免疫機能によって殺される。ところが、体の免疫機能が弱っていたり、細胞の変異が免疫機能によって見つけにくいものであったりすると、この変異した細胞が、免疫機能の隙をついてどんどん増殖して、大きな塊…つまりがんになってしまうことがある。

 したがって、がんの治療方法は、がん細胞の塊を外科手術で切りとってしまうか、放射線をあてて殺すか、癌細胞に作用する毒(抗がん剤)で殺すか、体の免疫機能を何らかの方法で特別に活性化して癌を殺すかのいずれか、または、いくつかの組み合わせということになる。

 

・癌ができた人の中には、少数だが、何もしなくても、あるいは食事や生活習慣を変えることで、弱っていた免疫機能が活性化して癌が消えてしまう人もいる。また、手術や抗がん剤で、一度は癌細胞を殺してとり除いても、体の免疫機能を弱ったままにして、生活習慣を変えないでいると、ふたたび癌細胞が発生し増殖することになる。

 手術や放射線治療では、すべての癌細胞をとり切れない場合が多いこと。抗がん剤を使っても効かない場合が多く、体へのダメージから体力・免疫力を下げてしまうだけのことも多いこと。手術や抗がん剤でがんの治療をしても、5年後の生存率は、何もしなかった場合と変わらないケースが多いことから、がんとは闘わない方が良いという説もある。

 とはいえ、大腸がんで腸が閉塞してしまった場合など、ただちに手術をしないと命にかかわる場合もあるし、万人には効かなくとも、2割程度の人に対しては劇的に効く抗がん剤もあるので、一概に、がんとは闘わない方が良いともいえない。

 

<がんの予防>

・このようにがんの治療法については、まだ決め手がないが、がんの予防や再発防止のためには、がんのタネとなる「遺伝子の壊れた細胞」が体内で生ずるリスク(たとえば放射線被爆や発がん物質の摂取など)を避け、体の免疫機能を正常に保つよう食事や生活習慣に配慮し、ストレスに上手に対応し、安眠を確保することがポイントである。

 肥満はがんになるリスクを高め、適度な運動はがんになるリスクを下げるという。また、多種類の野菜や果物、全粒の穀類(玄米など)や豆類を食べ、肉類(牛・豚・羊)を控えめにするとがんになるリスクを下げるともいわれるが、これは、そうした食生活が、腸内環境を整え、肥満を防ぎ、栄養のバランスを確保して体調を良くし、これらの結果として体の免疫機能が向上することが、がんになるリスクを下げるのだろう。

 

・正常な細胞の遺伝子を壊して癌細胞のタメをつくる「発がん物質」の代表はタバコ。その他、酒(アルコール飲料)や、コールタール、煤煙、ベンゼンディーゼルエンジンの排ガス、紫外線なども、2013年の国際がん研究機関(IARC)のランクづけでは、グループ1(発がん性あり)に分類されている。

 

<食生活と発がんリスク>

・日本人は塩分を摂りすぎなので胃がんが多いという説がある。これについては、単に食塩の摂取総量が多いためではなく、胃壁を傷める塩気のきつい塩辛などの塩蔵品を常食することが原因だとする調査結果がある。すきっ腹に塩辛で熱燗をキューっとやるのは呑助にはたまらない快楽であるが、確かに胃袋には強いストレスだろう。また、強い酒や、塩気のきついものの他、茶粥のような熱いもの、アク抜きをしないワラビなどアクの強いものなど、要するに粘膜を傷めるものは、食道がん胃がんになるリスクを高めるらしい。一方、大腸がんについては、腸内環境を整えるため食物繊維を摂ることや、乳酸菌を摂ることが良いといわれている。

 こうして見ると、結局のところ、がんの予防についても、鍵は「食う・寝る・遊ぶ(適切な食事・安眠休息・心身の運動)」のようだ。

 

<基本原則は「食う・寝る・遊ぶ/働く」>

・以上のように、寝た切りにならず、できるだけ元気に自立的に生涯を全うしようというヘルシーエイジングのためには、適切な食生活、自分に合った心身の活動、十分な休養を心がけ、自分のスタイルと必要に応じた生活環境を整え、適度なストレスを避けつつ、社会との適度なつながりを保つこと。これが基本原則である。

 

食養生の心構え>

<脂肪を増やすな・筋肉を減らすな>

<食べすぎはいけない。栄養不足もいけない>

・食を通じて心身の健康を保つこと、つまり、食養生の基本は、①食べる炭水化物と脂質(およびアルコール)の量をコントロールして余分な体脂肪を増やさないことと、②必要十分なタンパク質、ミネラル、ビタミン、必須脂肪酸などを摂って体の組織を維持することだ。

 

<減量するならタンパク質と運動を>

・メタボ対策や、膝や腰への負担を減らすために、減量しようという人は、タンパク質を十分に摂り、運動をして、筋肉が減らないようにしないと、体の基礎代謝量が減って、かえって体脂肪が増えたり、筋力低下から運動障害を起こすことになる。

 

<体内で脂質に変わるアルコール>

・余分な資質をためこまないという点では、酒(アルコール)も大きなカロリー源だ。

 

<薬では治らない生活習慣病

・高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病は、薬では治らない。生活習慣、つまり日々の食事と運動・休養などの方法を変えないと治らない。にもかかわらず、病院では、食事や運動の指導はあまり行われず、血圧や血糖値を下げるための対処療法的な薬が処方されるだけのことが多い。危険な状態の場合は、症状を抑えることも重要だが、薬で症状を抑えたからといって、生活習慣を改めないと、だんだん薬が効かなくなって、病気が重くなっていく。

 また、関節の痛みや腰痛も、薬では治らない。食事と運動で筋力を回復することによって症状は改善する。鎮痛剤は痛みの原因をとり除くわけではないし、むしろ、副作用で動作を鈍らせるので、筋力低下を進行させることになる。

 

 

 

『今あるガンが消えていく食事』

進行ガンでも有効率66.3%の奇跡

「20個あった肝臓ガンがすべて消失」「膵臓ガンが1/3に縮小した」

済陽高穂   マキノ出版  2008/10/15

 

 

 

 

<再発を含む進行ガンでも、きちんと食事療法を行っていけば、6~7割が改善する>

・現在までの約10年間に、食事指導を行った各種ガンの症例について、集計結果が出ました。対象は、胃ガン、大腸ガン、肝臓・膵臓のガン、前立腺ガン、悪性リンパ腫など、計20例です。いずれも晩期ガンを含む進行ガンで、根治手術後の再発例も約半数含みます。

 これらの患者さんに食事療法を行ったところ、完全治癒13例、改善58例、不変2例、進行3例、死亡34例で、有効率66.3%という結果を得ました。さらに、乳ガン・前立腺ガン・悪性リンパ腫といった、ガンのなかでも食事療法が効果を示しやすいものについては、70~75%の有効率となっています。

 つまり、再発を含む進行ガンでも、きちんと食事療法を行っていけば、6~7割が改善するのです。

 

<質と量に気をつければ牛乳・乳製品は健康食になる>

・ヨーグルト以前に、その材料となる牛乳について、最近は肯定的な意見と否定的な意見があり、迷う人も多いのではないでしょうか。

 私は、この問題の決め手は「量」と「質」だと思っています。

 牛乳は、カルシウムをはじめとする栄養素を豊富に含む天然の健康食品ですが、乳脂肪を多く含むので、とりすぎるとかえって肥満や脂質異常症の危険が増すこともあります。

 

・実は、私自身も昼食には必ずヨーグルトドリンクを500ミリリットルとっているのですが、最初は牛乳を飲んでいました。同じ外科医として尊敬する先生が、50年来、リンゴと牛乳の昼食をとり、90歳を超えてもかくしゃくとしておられるのに感銘を受け、50歳になったときから同じ内容の昼食をとり始めたのです。

 しかし、昼食としてリンゴ1個と牛乳1リットルをとっていたところ、牛乳を飲むとどうもおなかがゴロゴロと不安定になるうえに、半年で4キロも太ってしまいました。そこで、リンゴ1個とヨーグルトドリンク500ミリリットルに換えたところ、おなかの調子がよくなり、体重も戻ってすこぶる快調になりました。

 牛乳でおなかが不安定になるのは、牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素が不足しているせいです。

 

・いずれにしても、卵と乳製品(ヨーグルト)については、「オボ・ラクト・ベジタリアン」(卵と乳製品はとる菜食主義者)という言葉もあるほど、ほかの動物性食品とは一線を画す「天然の健康食品」ですので、「高品質のものを適量(300グラム程度。とりすぎないよう注意)」という条件を守ったうえで、ぜひとり入れてください。

 

<キノコのβ―グルカンと海藻のフコイダンが免疫力を増強>

・さて、ヨーグルトと並んで、すぐれた免疫賦活力を持つとされるのがキノコと海藻です。シイタケをはじめとするキノコ類には、「β―グルカン」と呼ばれる免疫賦活物質が含まれています。

 その一部は医薬品にされ、当初は注射薬としてガン治療に用いられていました。私たちも使いましたが、残念ながら、これはあまり効かず、とくに進行ガンには効きませんでした。ところが、最近になって、ナノテクノロジーによってβ―グルカンを微粒子にしたサプリメントが開発され、これをとるとリンパ球がふえ、免疫力が上がることがわかってきました。

 

・海藻もキノコも、食物繊維を豊富に含むので、前述の「プレバイオティクス」の視点からも、野菜と並んでおすすめしたい食品です。毎日の食事に、ぜひたっぷりとり入れましょう。

 

<ハチミツ、レモン、ビール酵母も習慣的にとる>

・ハチミツは、古来、滋養に富む食品として知られてきました。幅広いビタミン・ミネラルやオリゴ糖などを含み、花粉も多く入っています。ハチミツに含まれる花粉は免疫を賦活することがわかっています。

 そこで、ガンの食事療法では、1日に大さじ2杯程度のハチミツをとることをおすすめしています。

 

・ハチミツとともに、毎日習慣づけてとってほしいのがレモンです。

 レモンには、ビタミンC、クエン酸ポリフェノールカリウムなどの有効成分が豊富に含まれています。ここまで述べてきたとおり、いずれもガンの抑制には欠かせない重要な成分です。

 目安として、1日2個のレモンをとるようにしましょう。

 

・以上のほか、ガンの患者さんにすすめているものとして、ビール酵母食品(エビオス錠)があります。ここまで紹介してきたのはみな自然の食品でしたが、ビール酵母食品だけはサプリメントです。

 

ビール酵母食品は、こういった植物性たんぱくと動物性たんぱくの、いわば「いいとこどり」の食品なのです。そこで、動物性食品を厳しく制限するガンの患者さんの食事療法に取り入れるには最適というわけです。

 そこで、私のガンの食事指導では、ビール酵母食品を朝晩10粒ずつ、1日合計20粒とってもらっています。

 

<オリーブ油、ゴマ油を活用して脂肪酸バランスをとる>

・しかし、現代人の食生活では、このうちn・6系の多価不飽和脂肪酸に属するリノール酸の摂取量が非常に多くなっています。これは、油を使った加工品や外食メニュー、スナック菓子などに、リノール酸の多い植物油が多く使われているのが大きな理由です。

 リノール酸は、体に適量が必要な「必須脂肪酸」で、欠乏すると皮膚症状などを起こすのですが、あまりにも偏って多くとりすぎると弊害が出てきます。最近では、n・6系の多価不飽和脂肪酸に極端に偏った食生活は、ガンを含む生活習慣病の危険性を増す一因になるといわれます。

 

・このバランスを是正するには、植物性脂肪酸全体をとりすぎないように気をつけたうえで、n・6系の多価不飽和脂肪酸が多い一般的な植物油を少なくし、できるだけn・3系の多価不飽和脂肪酸や一価不飽和脂肪酸の摂取の割合をふやす必要があります。

 とくに、ガンの患者さんがとる植物性脂肪としては、シソ油やエゴマ油、亜麻仁油などがすすめられます。ただし、これらは加熱すると酸化しやすいので、原則として生で使うドレッシングなどに限定して使うほうがよいでしょう。

 

トランス脂肪酸は、液状の不飽和脂肪酸を固めるために、水素を添加して飽和脂肪酸に変化させる過程でできるもので、マーガリン、ショートニング、スナック菓子、フライドポテト、プロセスチーズなどに多く含まれています。

 トランス脂肪酸は、LDLコレステロールをふやして動脈硬化の危険を高めるとともに、前述したメカニズムでマクロファージの活性を弱め、免疫機能を低下させるといわれています。

 

・欧米では、数年前からトランス脂肪酸に関して規制の動きが出ています。日本でも、最近、自主規制などの動きが見られるようになってきました。とくに、ガンの食事療法では、トランス脂肪酸の多い食品はさけるようにしましょう。

 なお、チーズは乳糖のほとんどが分解されている消化のよい乳製品としておすすめできますが、トランス脂肪酸のことを考慮し、食べるならナチュラルチーズを選ぶとよいでしょう。

 

<自然水を飲む>

・水分は代謝に不可欠で、成人の体内では、1日に2リットル前後の水が使われ、入れ替わっています。その水を、何でとるかは重要な問題です。

 

・しかし、健康を気遣うなら、とくにガンの食事療法では、水道水を飲むことをおすすめできません。水道水中には、添加された塩素やフッ素が含まれ、それを摂取することで、体内で活性酸素がふえるからです。

 ガンの患者さんに限らず、病気の人やお年寄りは、できるだけ水道水は飲まずに、自然水を飲むことをおすすめします。

 

・ガンの食事療法では、大量の野菜ジュースを飲むので、それほど多くの水は飲まないかもしれませんが、それでもストレートに吸収されるものだけに、飲むときは必ず自然水か浄水器を通した水を飲みましょう。お茶やコーヒーなどを飲むときも同じです。

 以上の8項目に加え、断酒と禁煙も大切です。

 

<ガンを起こす4つの要因がわかってきた>

・さまざまな統計をもとに、ガンの原因の約30%が喫煙、40~50%は食品やそれに準ずるもの(添加物など)だと発表しました。つまり、およそ半数は「口から入るもの」が原因となっているわけですから、そのことだけを考えても、ガンの対策として「食事」はたいへん重要です。

 

・これまでわかっている食品関連のガンの原因のなかで、とくに私が重要視しているのは、次のようなものです。

 

塩分のとりすぎ(ミネラルのアンバランス)

クエン酸回路の障害

過剰な活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酵素の一種)の発生

動物性のたんぱく質・脂肪のとりすぎ

 

<塩分のとりすぎ>

<塩分の多い食事は胃ガンの危険性を高める>

・塩分は、とくにとくに胃ガンと深いかかわりがあり、さらにはガン全般ともかかわっています。

 

・当時、秋田県は、脳卒中が非常に多い県として知られていました。保存の利く漬物や塩蔵品による塩分摂取量が多いことや、塩辛いものをつまみながらお酒を飲む人の多いことが、大きな理由と考えられました。つまり、塩が脳卒中の発症率を高めている”主犯”とされたのです。

 

秋田県では、独自に「秋田県立脳血管研究センター」という研究施設をつくり、脳卒中をへらすための研究と減塩を呼びかける運動を始めました。

 

・すると、それに伴って、脳卒中の発症は、全国平均よりわずかに多いくらいになり、秋田県の数値だけを見ると、およそ半分にまでへらすことができました。

 ところが、改善したのは脳卒中だけではありませんでした。脳卒中が半減するとともに、胃ガンの発症が3分の1になったのです。減塩の意外な副産物でした。このことが話題となり、研究者が胃ガンと塩分の関係に注目する大きなきっかけとなったのでした。

 

<塩分とピロリ菌がタッグを組んで胃ガンをふやす>

<ガンを改善するには「限りなく無塩に近い食生活」が必要>

クエン酸回路の障害>

<発ガンのリスクを高めるATPの不足>

クエン酸回路がうまく回らなくなってATPが不足すると、細胞内外のミネラルバランスがくずれて発ガンにつながることが、最近になってわかってきました。

 

<過剰の活性酸素の発生>

<ガン・生活習慣病・老化の元区になる活性酸素

・ここで威力を発揮するのが、活性酸素を除去する働きを持つ「抗酸化物質」です。ビタミンA(カロテン)・C・Eや、数百種類以上あるといわれるポリフェノールなどは、その代表格で、新鮮な野菜・果物に多く含まれています。

 多くのガンの食事療法で、新鮮な野菜・果物の大量摂取をすすめるのは、ここに大きな理由があります。生ジュースや青汁、そのほかの形でとる大量の野菜や果物は、活性酸素の除去を通じて、ガンのリスクを下げ、進行を阻止する大きな力になってくれるのです。

 

<動物性のたんぱく質・脂肪のとりすぎ>

<動物性脂肪をとりすぎるとマクロファージがムダに使われる>

・多くのガンの食事療法では、動物性食品を制限しています。動物性食品とは、広い意味でいえば魚や鶏肉も含めた魚介・肉類ですが、狭い意味では四足歩行動物、つまり、牛・豚肉を指します。

「済陽式ガンの食事療法」では、魚介類と鶏肉は、種類や部位を選べば「少量ならよい」としていますが、牛・豚肉はかなり厳しく制限します。とくに、ガンの手術から、少なくとも半年くらいの間、あるいは、手術が不能な進行ガンで、食事療法を徹底して行うような場合は、完全に禁止です。

 なぜなら、失・豚肉は、その脂肪もたんぱく質も、それぞれにガンの発生・悪化を促す要因となるからです。

 

<アニマルプロテインは発ガンを促す>

・最近では、脂肪だけでなく、動物性たんぱく質(アニマルプロテイン)も、ガンのリスクを高めることがわかってきました。

 

<動物性食品は悪玉菌をふやして大腸ガンのリスクも高める>

・動物性食品については、もう一つ別の面でも、ガンとの関連が注目されています。それは、腸内細菌を介して起こる大腸ガンへの影響です。

 私たちの腸には、300種類・100兆個といわれる腸内細菌が棲んでいます。この腸内細菌には、健康づくりに役立つ「善玉菌」と、逆に毒性を持っていて病気のもとになる「悪玉菌」があり、両者は絶えず、”勢力争い”をしています。

 

<自ら試して考案した合理的な「星野式ゲルソン療法」>

・主な禁止事項と野菜・果物の大量摂取など、大きな指針は原法どおりですが、野菜ジュースは「1回400ミリリットルを1日3回以上飲む」としています。原法より野菜ジュースが少なくなる分、ビタミンC剤などを補給します。

 また、ニンジンジュースにリンゴを加えて飲みやすくする、植物性でありながら動物性たんぱくに似た味わいを持つ代用たんぱくを活用するなど、実践者ならではのきめ細かい提案もされています。

 

<50年の歴史を有しガンや難病に実績のある「甲田療法」>

・甲田療法では、患者さんの状態に応じて、断食や少食療法、玄米生採食を適宜行います。玄米生採食とは、文字どおり、玄米採食のすべてを加熱しないで生でとる方法で、主食は生の玄米粉とし、大量の青泥(葉菜をすり鉢ですったりミキサーにかけたりしてドロドロの状態にしたもの)や青汁、根菜のすりおろしをとるのがポイントです。朝食は抜き、昼と夜は玄米生採食にします。

 甲田先生は、薬をいっさい使わず、これらの療法で多くのガンや数々の難病を治療しておられます。

 

ゲルソン療法と甲田療法は、違いもありますが、次のような主要な部分では共通しています。

 

・動物性の脂肪とたんぱく質の禁止

 

・塩分制限(甲田療法では自然塩を適量なら可)

 

・大量の生野菜の摂取(ゲルソン療法では野菜ジュース、甲田療法では青汁やすりおろし)

 

・胚芽(未精白穀物)の摂取(ゲルソン療法ではオートミールや全粒粉の小麦粉、ライ麦パン、甲田療法では玄米)

 こうした共通点に、ガンの食事療法の重要な要素があるのではないかと考えたことも、私にとっては大きな参考になりました。

 

<米国では食事とガンの関係がくわしく研究されている>

・5000ページに及ぶこのレポートでは、「ガンや心臓病など種々の慢性病は、肉食中心の誤った食生活が生み出した『食原病』であり、薬では治らない」と断じ、「私たちはこの事実を率直に認め、ただちに食生活を改善する必要がある」と述べています。

 さらに、その具体策として、「肉を中心とした高エネルギー・高脂質の動物性食品をへらし、できるだけ未精製の穀物、野菜、果物を多くとる」ことを提言しています。

 

・そのなかでは、ガン抑制効果の最も高い食品として、ニンニク、キャベツ、大豆、ショウガ、ニンジンなどが、それに次ぐ食品群としてタマネギ、お茶、柑橘類などがあげられています。

 

<ガン対策にも有効な健康食として米国で大人気の日本食>

・「ガンの原因の30%は喫煙、35%は食事であり、アルコールや薬剤、添加物などを含めると、ガンの原因の40~50%は食品(口から入るもの)である」と発表しました。

 

・全米にある128の大学のうち、現在では半数以上が「医科栄養学」、つまり、医学部における栄養教育を重視しているそうです。

 以上のような研究と、それを受けた具体的政策、食事指導の成果で、ここ十数年、米国ではガンがへり続けているのです。米国に限らず、多くの先進国では十数年前から、ガンの栄養指導を行なっています。

 この分野では、残念ながら、日本はかなり立ち後れています。現代の日本のガン医療は、そろそろ真剣に食事との関連を考えていかなければならない分水嶺にきていると思われます。