日本は津波による大きな被害をうけるだろう UFOアガルタのシャンバラ 

コンタクティやチャネラーの情報を集めています。森羅万象も!UFOは、人類の歴史が始まって以来、最も重要な現象といわれます。

ケネディを暗殺したリー・オズワルドが<デビルマン>と呼んだ世界的な悪魔集団はほんとうにあるんだ。連中は悪魔を体のなかに住まわせて、悪魔の為に奉仕している。(1)

 

 

『神秘学マニア』

荒俣宏    集英社  1994/7/1

 

 

 

ナチスと超人願望>

<超人願望の理論的支柱となったメンデルの遺伝学>

ヒトラーの支配したナチス・ドイツオカルト帝国であったと、よくいわれる。そのみなもとには、魔術を使える人間=超人というひとつの定見があったと考えられる。ハプスブルクのルドルフⅡ世やバイエルンのルートヴィヒⅡ世には、たしかにそのような気質があった。その系譜にヒトラーが名をつらねても、ふしぎはない。ところで、この問題を歴史的な展開として眺めると、二つくらいの大きな流れに区分できると思う。

 ひとつは、ヒトラーなどのようで、リーダーシップをもてる人物、超人的な指導者への願望、いわゆる英雄願望である。もうひとつは、生物学的ないしは民族学的にすぐれたものへの願望がある。ヒトラー国家社会主義者であったから、その観点からいうと、ドイツ民族全体が優秀種族であるということを前提にした超人願望である。

 

ヒトラーはそういう優秀種族の血をまもるために、ユダヤ人を殺戮したり、ジプシーを弾圧した。この基礎になった生物学的な「なぜ、アーリア人が優秀なのか」という論拠こそが、20世紀の遺伝学のいちばんおもしろいというか、不思議な現象だろうと思う。

 これを具体的に示したのが、ドイツ語圏であるオーストリアのメンデル(1822~84)だった。またいっぽうで、ド・フリース(1848~1935)という植物学者がオランダにでてくるが、このふたりがある意味で遺伝学を確立する。

 

なかでもナチスに大きな影響を与えたのがメンデルだった。かれは遺伝が現実に存在する血と血を混ぜあわせるとどうなるのか、ということを明確にしようとした。

 

・超人願望が純粋にオカルティックなものであれば、それは肉でなく霊的な問題だから、シュタイナー(1861~1925)のように民族霊の展開でもよかった。あるいはアーリア民族は古くて、優秀な民族であり、髪の毛も金髪で金に近くなっているという錬金術的な発想でもよかったまた、それだけであれば、たぶん、人間を組織的に殺したりするところまではいかなかっただろう。超人願望があのように狂気の様相を帯びたのは、背景に肉体の形質をコントロールする科学があったからだという事実、これが非常に大きいのではあるまいか。

 

<混血によるアーリア社会の退化への危機>

・そういう混血の問題があり、それに加えてメンデルの法則が明確になってきて、純粋性を保つためには、交雑は危険なんだということがいわれだした。

 アーリア人は優秀なのだというだけではなく、とにかくアーリア人のなかにいろいろな血が混じることによって、アーリア社会はどんどん退化していくぞという主張が、大きな訴えだったわけだ。つまりナチスの超人願望は、民族の血をどうまもるかという問題であり、どう発展させていくかという問題ではなかったことになる。

 

ヒトラーがボリシェヴィズムのソ連を嫌った理由にも、別の意味での遺伝学と対決したことにあった。ソ連では、能力や形態は遺伝の力で劣悪なものから優秀なものが出てくると考えられた。ヒトラーたちがやっていたように、一国のあるいは一民族全体の先祖返りという発想は、ボリシェヴィズムとは相いれないものだったことも原因している。

 ボリシェヴィズムというのはダーウィン論ないし、ド・フリース論に近かった。かれらは、最初は労働者という形で参加するけれども、しだいに学習をして、政治に目覚めて、やがて社会主義に移行して、つぎに共産主義となり、革命という事件を繰り返しつつ、全体としては世界国家の完成をめざす。これはまさに進化論だ。しかも 世界がかならずそうなってしまうという予言を出している。そうするとかならずバッティングする相手は、ドイツ民族となる。自分たちの優秀をまもるのは<外へ発展しないことである>というメンデリズムに立脚した超人思想なのである。

 

断種から絶滅へとエスカレートするナチスの政策

・さらに新しい精神治療として、アーリア人的な生活を再現するということがはじまった。過酷な森のなかに住んでいた古代のアーリア人たちの体験をなぞってみようというものである。森のなかにはいり、静かな自然と接点をもって生活する、そういうかなり土着的な、現代の緑の党と同じようなことをかれらは行なった。アーリア人はすばらしい肉体をしており、目はブルー、髪の毛は金髪、そして肉体は完璧な八頭身だった。これは何かというと、ギリシア彫刻的な世界がいっぽうにあり、もういっぽうには、森で木を切っていた野生児たちがいたことになる。それがかれらの肉体の理想像だった。

 

・これがしだいに拡大していき、ナチスの政策となり、それによって断種と絶滅というふたとおりのことが行われたのだ。

 劣等な遺伝子をバラまいている人びとをいかに阻止するか、ということで、最初に重要視されたのが断種だった。X線をかけて不妊にしてしまう、あるいは特殊な植物を育て、その植物からつくった薬を飲むと不妊になってしまうとか、いろいろな方法が考えられた。そして、これがさらにエスカレートして、絶滅が志向されたのである。

 このような動きを理解するためには、超人願望をいままで述べてきたような観点で眺めなおす必要がある。そうでないと、何かオカルティックな、観念的なリーダーの扇動だけがドイツの民衆を突き動かしたという錯覚におちいるだろう。

 

ユダヤの世界革命幻想に結びついたメンデリズム

ヒトラーがでる前から、ドイツにはすでに犠牲がいた。それは何かというと、非常に極端ないい方になるが、ドイツ人にとっての異質の血というか、エイリアンたちだった。具体的にはドイツでいちばん多かったユダヤ人と、つぎに多かったジプシーである。

 

<ブラヴァツキーの霊的進化論>

・近代神智学運動の開祖となったブラヴァツキーの神秘学にあって、人類の霊的進化を解きあかすことは最も重要な使命であった。というのは、仏教のカルマ(業)を支柱としての人間の由来が、その神秘思想の支えとなるからなのだ。つまり、人間はもともと宇宙的存在であるからこそ、アストラル界や霊界に居住できる潜在能力を秘めているというのだ。

 

・―—これはじつに壮大な進化のヴィジョンといわなければなるまい。地球に生きる人間という存在は、鉱物から下降してきた物質としての獣形と、究極の霊的存在から同じように下降してきた霊性とが、たまたま釣りあって停滞してしまった状態―—進化のデッド・エンドにあたっているというのだ。したがって人間の完成をめざす霊体への復帰は、叡智を高めて霊性を強化し、肉体との均衡状態を打破することから開始されなければならない。

 ブラヴァツキーによれば、完成をめざす人間の進化は、まず完璧な言語の開発をもってその緒につくという。こうして彼女の主著『シークレット・ドクトリン』は宇宙的進化の第4形態すなわち人間の歴史をつぎのように展望するのだが、引用をつづけよう――。

「人類は根源人種のうち<アトランティス人種>の段階を経て現人類の時代にはいった。そしてこの境目にノアの洪水は発生した。第5人種すなわち現人種は宗教とその指導者を有し、やがて強大になるが、たとえば地上に生残していた<月色の肌をした人種>などは絶滅してしまう」

 

<シュタイナーの人類進化説>

・ともあれ進化のデッド・エンドにあたるわが現人種は成立した。われわれはここで、人間による人間自身の進化史をさらに延長させるばんになるわけだが、ブラヴァツキーが『シークレット・ドクトリン』を出版した直後には、生理学者デュポア=レーモンが『自然界における7つの鍵』と題した書物を発表して、人間の意識の起源だとか進化の方向は不可知であるとする<認識能力限界論>だとかを喧伝した。

 

・そこで神秘的人類進化史のつづきは、シュタイナーの名著『アカシヤ年代記より』によって検討することとしたい。ちなみに、シュタイナーはブラヴァツキーの第一回期を土星期、第二回期を太陽期、第三回期を太陰(月)期と呼び、第四回期を地球期とする用語の変換を行っている。

「われわれは第四の人種において<自意識>にめざめ、今日に至っている。われわれはこの意識をさらに発展させ、地球がつぎの惑星に変化発展する段階では、千里眼などの超意識を獲得することだろう。そして新たな意識の萌芽は現人種にもすでにあらわれているのである。むろん、霊性の進化にともない人間の形態もまた変化をとげる。透視能力者がいま人間の周囲に見る光暈状の外殻は、まさにその原像である。われわれはつぎの惑星に至って、現在オーラと呼ばれている光の雲を、はっきりとした形態として目撃できるようになる。また、いまのわれわれは言葉によってイデアのおぼろげな影を想起するだけにとどまっているが、未来においては、これが現実味を帯びた映像として現出するであろう。たとえば、<赤>という言葉を発し、また<赤>という概念を思考すれば、その赤がたちまち眼前にあらわれるようになるのである。すなわち、<自意識=イメージ意識>の獲得期にはいるのである。

 

・以上の進化に達する時期を、われわれは<木星期>と呼ぶ。人類は木星において新たな生活を開始するからである。そしてつぎの<金星期>に進化すると、人間は意識によってイメージを喚起するだけでなく、具体的に事物を創造することが可能となる。これを金星意識といい、霊的進化の第六回期に発生する。こうして人類は七回期の最期のヴァルカンに転移し、ついに人類としての完成を迎える。ここでわれわれの意識は霊的段階に至り、肉体を完全に脱却する。われわれはいまだに知られていない神秘の惑星ヴァルカンでの人類は、現人類の想像もおよばぬ形態をもつ」

 

<カリフォルニアの悪がドラッグの問題にすぎないのなら、なぜ十字架を吊るす必要があるんだ?>

<SLAテロ集団>

・連中の第2の攻撃は、1974年2月、ハースト・コーポレーション会長ランドルフ・A・ハーストに宛てられた脅迫状から始まった。

 おそろしいのは、脅迫状に書かれていたとおり19歳になるハーストの娘パトリシアが白昼堂々カリフォルニア大学の寮から誘拐されたこと。ただし、これが単なる小遣い目当ての犯罪ではないことはすぐにわかる。連中は、アメリカの貧民ぜんぶに食糧を分配しろと迫っている。そして新しいコミュニケのなかでは、「人民の敵」の娘として彼女を処刑する予定だ、と当局に嚇しをかけてきている。

 

・LSD、暴力、そしてそのふたつが結びついた残虐な犯罪、カリフォルニアが何よりもぼくたちを魅惑するのは、この土地がもっている邪悪な文化――LSDと暴力を中心にした新しいライフ・スタイルとデス・スタイル――にあると思う。そのことは、ティモシー・リアリーがはじめてLSDセッションを開いた昔から、イメージとして一般の人びとの頭にこびりついてきた。そしていま悪魔という名のまったく新しい生活スタイルがこの土地に根をおろしたとしても、それは偶然でも運命でもない。

 

・それにしても、なんでこんな悪がカリフォルニアにとり憑いたんだろう?自由なレジャーランド、北部のエリート階級WASPに叩きのめされてきた少数民族派の本拠地、そしてLSD文化のメッカ。でも、理由はそれだけじゃない、サンフランシスコの水晶占い師バシリーが唱えるとっぴな説――カリフォルニアは、地形的にいってレムリアとムー大陸の残存地域に当たり、それら旧大陸の心霊的な遺産がここをユニークな土地柄にしているのだ、っていう説も、かんたんには笑い飛ばせない。けれど、どっちにしろカリフォルニアの悪は、いまぼくたちの目の前にある。その証拠に、27歳の悪魔祓い芸術の実行者ニーク・カースンは、かれの兄弟の口を借りて、カリフォルニアの悪のものすごさをつぎのように知らせてくれている—―

ケネディを暗殺したリー・オズワルドが<デビルマン>と呼んだ世界的な悪魔集団はほんとうにあるんだ。連中は悪魔を体のなかに住まわせて、悪魔の為に奉仕している。いいかい!キリスト教の連中がいっている<第二の到来>は、もう終わっているんだ!ただ、いまのところジーザス・クライストだけが顔を見せてないけれどね。ところが、悪魔のほうはちゃんと活動を開始している。ついでにいっとくとね、悪魔が最初に襲ったのはロサンジェルスなんだ」

 

<第三の眼運動の推進者>

・人間にもうひとつの眼があって、それがふたつの眼では見えなかったものを見る機能をもっていたらな、と考えるのは、ぼくだけではないはずだ。むかしイギリスに、「おれは生前ダライ・ラマであって、雪男とも会話したことがある超能力者だ」っていうふれこみでセンセーションを起こしたロブサング・ランパなる男がいた。そいつは1956年に「第三の眼」っていう本をだして有名になったのだけれど、あとでランパというのはシリル・ホスキンという立派なイギリス人で、チベットなど行ったこともない男だったことがスッパぬかれた。そとのき、かれは弁明として、「1949年に、おれは銃弾を頭に受け、そのショックで前世を思いだしたのだ」としゃべった。その後かれは12冊の本をだし、長衣と線香と呪文のはいったLPをセットした「瞑想キット」を発表したりした。この人物も、そういう意味では<第三の眼>の発見者だろうけれど、あまりにもインチキくさいこと、その方法が昔からある新興宗教のそれとたいしてちがわないことで、ぼくはあまり興味を感じていない。

 

 

<日本人が地球の覇者になるなんて考えてもみなかった>

<日本最大の奇書『竹内文書』>

・おそろしいことだと思う。この日本に、ひょっとしたら世界のラスト・ヒーローになりかねないような仕事に没頭している日本人が少数ちゃんと存在しているのだ。それがどうも、昔から考古学と平田篤胤あたりを通じて興味を抱いてきた神道に関係していて、しかもその先で自民党みたいな政党だとか右翼だとか、要するに天皇制をめぐるいくつかの団体につながったりしていて—―。

 

・ここに1冊の古文書がある。この本、もち主だった竹内宿禰の子孫が本の内容を公開したことで不敬罪に問われたとき、水戸裁判所に没収され、戦災で焼失してしまったから、写本しか現存しない。漢字渡来以前の日本文字「神代文字」でつづられていて、なかにはナント3百億年にもわたる日本民族の歴史がえんえんと書きつらねてある。その本の名は、『竹内文書』といって、日本三大奇書のひとつに数えあげられる奇本中の奇本なのだ。つまり、日本のネクロミコン。

 

中央アジアの奥地で誕生した日本民族が、いまから約2億年にフキアエズ朝という国家をおこし、以後大陸をさすらい、島国日本へ渡って大和朝廷をつくりあげるまでの歴史を書いたこの本、おどろいたことに当時日本が世界文化の華だったと記してある。当時日本は人智のメッカとしてあがめられ、キリスト、モーゼ、孔子、シャカといった古代のスーパーマンたちが霊能修業のために、ぜんぶ渡来しているというのだ!しかも日本の天皇は「天の浮き船」というUFOまがいの飛行艇に乘りこみ、世界各地を旅していたとも書いてある。その証拠に『竹内文書』には当時としてはまったく驚異的な世界地図さえ載っている。

 

・ところで、世紀の奇書『竹内文書』がひろく世間に発表されたのは、明治30年代にまでさかのぼる。発見者竹内巨麿氏は日本の古代史に登場する武人竹内宿禰の子孫であり、茨城県北茨木郡天津山に法泉寺という寺を建てて、世界一国家日本の復活をめざす新興宗教『天津教』を建てた人だが、この竹内氏が、同家に先祖代々つたわる古文書を出版したところから、奇書の歴史は始まる。

 

・たとえばキリストは、弟イスキリが身代わりになってゴルゴタの丘で処刑されたあと、シベリアまわりで4年間かけて日本に渡来し、十来太郎大天空と改名してミユ子という日本女性をめとり、3人の女の子にめぐまれて118歳で死んだし、モーゼのほうも能登宝達山神道を勉強し、その土地で死んでいる。キリストも孔子マホメットも、世界じゅうの偉人が20歳から30歳にかけて動向のしれない空白期間をもっているのは、ぜんぶ日本へ来て修業していたせいなのだ。

 

<日本にあるキリストの墓>                                                                                                                                                                                                                                                                    

国鉄八戸駅から車で2時間近く行った山あいに、キリストの墓のある村として有名な戸来村(正式には青森県三戸郡新郷)がある。戸来とはヘブライ、つまりユダヤを意味するものだけれど、もともと東北地方にはユダヤと因縁のふかい地名がたくさんあり、十来とか十和田湖とか、「十」のつく地名は、英語のジュー(Jew)つまりユダヤ人と繋がりがある。

 

・もつとも東北に古代文化の一大中心地があって、そこに当時の偉人がすべて渡来していたことを裏づける資料は、なにも、『竹内文書』や戸来村だけに限らない。現在ぼくたちがなんの気なしにつかっている言葉や、一見すると意味のなさそうな民謡の噺詞に、古代文明の名残りがちゃんと隠されている。アメリカの神学者だった故川守田英二博士は、いまではすっかり意味を失っている日本語が、じつはユダヤ語だったことを立証していることを知ったとき、ぼくもちょっとした衝撃を感じた。なにしろ川守田先生はつぎのような例をつぎからつぎにだしてくるのだから――

 

ナンジャラホイ――天子をばエホバまもりたまう。

コラ、コラ――踊れ、踊れ。

サッサア――よろこべ、歌え。

ハリャリャ――ハレルヤ(エホバを称えよ)

ヨイヨイサ――エホバの栄光は主権者の栄光なり。

ドッコイショ――打ちくだけ、生き残れ。

エンヤラサー ――われエホバを崇める。

シャン、シャン—―安全だ、安全だ。

ホッチョイセー ―—敵を引っぱりだせ!

 

神道と聖書>

・それならば、当時の日本をそれだけ魅力的にした文化とは何か?ここで日本古来の宗教システムであるところの「古神道」が、俄然クローズアップされてくる。『竹内文書』やそれいがいの古文書が暗にほのめかしているのは、日本民族と日本の神霊文化とはムー大陸から直接伝来した「洪水前期」に人類の姿だったという仮説だが、これが問題。なぜならば、日本の神道に伝わる「神話」とユダヤの『聖書』とは、それぞれ裏と表の関係に立っているだけで内容的にまったく同じだからだ。その理由は両書ともムー大陸の最も神聖な経典『聖なる霊感の書』を翻訳したものだかららしい。

 

・そういえば、ユダヤ教神道も、お参りのときかしわ手を打ったり、塩をまいたり神輿をかついだり、さらには聖堂の前に犬の石像を置いたりする習慣があり、礼拝の前に水で手を浄めるところまでよく似ている。かんたんにいえば、日本とユダヤは同一宗教、したがって日本の神道は世界最高の宗教という論理が成り立ってくる。皇室の菊の紋章は、その昔ダビデ王の宮殿にも輝いていたそうだ。

 

・それよりももっと学術色をだした団体に「神理研究会」というのがあって、ここから毎月『さすら』という機関誌がでている。ここは日本古来の文字を研究し、『竹内文書』の解読や神道の秘伝を公表していて、話に聞くと自民党議員会館のなかに連絡所があったりする相当本格的な団体らしい。怖いから直接コンタクトはしていないが、メンバーには大陸書房刊『古事記以前の書』をだした吾郷清彦氏をはじめ、国学神道キリスト教や空飛ぶ円盤の関係者たちが名前を連ねている。機関誌の『さすら』は神田の宗教専門古書店に行けば手にはいる。

 それにしても『さすら』という名前は、外国版『竹内文書』って感じの『ネクロミコン』にでてくる宇宙最初の生命体ウボ=サスラとピッタリ同じで気味がわるい。この機関誌の中には、『竹内文書』のなかの「秦の始皇帝が39歳で日本に上陸した」っていう記事に関する説明が載っていておもしろい。もっとすごいのは、大陸時代からの日本の神の系譜を順序だてて、それぞれの神にどんな子孫が対応するかをまとめた図表。どういうわけか吉永小百合までが神孫の系図にちゃんと登場していた。

 

<超常現象にみる人間の可能性 コリン・ウィルソン vs. 荒俣宏

・(荒俣)わたしは、コリン・ウィルソン現象とでも呼ぶべき熱い時代に、ウィルソンさんの仕事をひとつの目標にしながら、日本で文筆を弄してきた者です。ですから、ウィルソンさんの本はずいぶん昔から読んでおりまして、まず日本でも大評判になった『アウトサイダー』から読み、あなたのいくつかの小説も翻訳しました。

・(ウィルソン)わたしが『オカルト』を書くきっかけになったのは、1968年にアメリカの出版社から依頼がありまして、わたしは同意したんです。当時の私の立場はそうした問題についてはとても懐疑的なものでした。ところが、この著作を始めると同時に、いろいろなおもしろい霊の体験に突き当たるようになったんです。

 

・しかし、死後の世界について、いろいろ学ぶにつれて、霊の存在を確信するに至りました。十分な証拠があるからなんです。わたし自身は、自分が死んだあとに霊として残るかどうかなんて、あまり興味がありませんが、その存在は確信しています。

 

・(荒俣)というのは、コリン・ウィルソンさんは、ご存知かどうか、実際に体験なさるとおもしろいと思うんですが、たとえば朝鮮半島や日本の沖縄まだ巫女さんがいるんですね。東アジアのこうした巫女たちは、われわれがごく一般的にいうところの神とコンタクトができる、あるいは神とコミュニケーションができるパワーをもっているといわれています。

 

・(ウィルソン)コーンウォールに引っ越す直接のきっかけは、じつは妻の両親なんですよ。あるとき、わたしたちが住んでいたロンドンのアパートに妻の両親を夕食に招待したんです。そのときわたしと妻はまだ結婚していなかったんですが、両親はわたしがホモで6人の愛人がいるなんていったんですよ(笑)。そうしたら、夕食に招いたお客のひとりが近くの電話まで走って、ありとあらゆる新聞社に電話をかけまくったんですよ。わたしたちは警察に連絡して、なんとか両親を無事逃げさせることができたんですが、かれらが帰った途端、新聞社が押しかけ始めました。6社くらいと話をした後、これはもう、ここを逃げださなければならないと思ったんです。まず、デボン州へ行ったんですが、新聞記者がそこまで追いかけてきたので、アイルランドまで逃げたんです。結局、そこにもたくさんの記者が追いかけてきましたけれど。最後には、この騒動の顛末が載った『タイム』がでたので、イギリスのどの新聞にもわたしたちの写真がでることになってしまったんです。わたしがロンドンへ戻って、出版社を訪ねると、「お願いだから、ロンドンを離れてください。それでなければつぎの本を書けなくなりますよ」といわれ、その事件以来、わたしたちはコーンウォールに住んでいるんです。もう35年近くになりますね。

  

『失われた空飛ぶ円盤「ナチスUFO」の謎』

飛鳥昭雄・三神たける 学研   2012/1

レンデルシャムのUFO着陸事件の真相と「アダムスキー型円盤」の正体に迫る!!

 

 レンデルシャムの森

・いわば事件の裏づけともいえる証人が見つかったことで、彼女たちの確信は深まった。1980年12月26/27日の深夜早朝、レンデルシャムの森にUFOが着陸し、それをアメリカ兵が目撃したに違いない、と。

 <異星人との会見>

・問題はUFOの底部に描かれた丸い窓である。スケッチでは、そこから地上に筒状の光線が伸びている。ロバーツによれば、丸い窓はUFOの出入り口で、ここから伸びた光線の中をヒューマノイドが降りてきたというのだ!!

 人間形をしたヒューマノイドについて、ロバーツは、はっきりと「ET」と述べている。ETとは、いうまでもなく異星人のことである。身長は3フィートぐらいで、だいたい1メートル弱、洋ナシを逆さまにしたような頭に毛髪らしきものはなく、目が大きいほか、鼻や口は目立たなかったというから、いわゆる「グレイ」と呼ばれる異星人と考えて間違いない。

 <ウールビット事件と緑の子供>

UFO事件が起こったレンデルシャムの森の近くで、中世に不思議な事件が起こっている。ある日、洞窟の中から全身の肌が緑色をした子供がふたり、突然、現れたのである。彼らは、いったい何者なのか。レンデルシャム事件の異星人を考えるうえで、実は、重要な手掛かりにもなるので紹介したい。

 ・時は12世紀、レンデルシャムの北西、サフォーク州にウールビットという村があった。今でこそ大きな市街だが、当時は、まだ人口の少ない寒村で、広大な自然が残っていた。その一角に大きな洞窟があった。あるとき、そこから見知らぬ男女、ふたりの子供が姿を現した。

 彼らと出会った村人は、まさにあぅけにとられた。当時としては非常に珍しい服装をしていたのだ。銀色の繊維で編んだような布衣は、それまでに聞こえたいかなる国の服飾とも異なり、人々を驚かせた。服だけではない。皮膚の色も異なっていた。なんと緑色をしていたのである。緑色の顔料を使ったかのように、体の色が鮮やかなグリーンをしていたのだ。

 緑の子供たちは、まったく言葉が通じなかった。まだ現代でいう英語も、言語として確立していなかった時代で、村のだれひとり、彼らの言葉を理解することができなかったという。

 ・だが、男のほうの衰弱が激しく、キリスト教に入信させるために洗礼を施した後、息を引き取った。幸い、女の子は生きつづけ、やがて言葉を理解するようになった。彼女が後に語ったところによると、自分たちはセントマーチンズランドという国からやってきた。そこは太陽がない地下世界で、あたかも空が夕焼けのように光っていた。故郷では親兄弟を含めて、みな肌が緑色だった。あるとき、父親に連れられて外出した際、嵐に遭遇。大きな轟音が響いたと思ったら、あたりが真っ黒となり、気がつくと洞窟の中に兄弟ふたりだけがいたというのだという。

 アグネスと名づけられた緑の女の子は、成長するにしたがって、徐々に皮膚の色が薄くなり、成人するところには普通の人間とまったく同じ皮膚の色となった。彼女はリチャードデカルン家の使用人として雇われた後、ふつうの結婚をして、夫より長生きしたと伝えられている。

 ・興味深いことに、同様の話はスぺインにもある。こちらは時代が下って、1887年、やはり、あるとき洞窟から男女、ふたりの兄弟の子供が現れたが、いずれも不思議な服装をしており、皮膚が緑色をしていた。男の子のほうは食べ物を拒否しつづけ、やがて衰弱死したものの、女の子は、その後も生きつづけたという。

 話の内容は、ほとんど同じである。状況から考えて、都市伝説のようにイギリスからスぺインに緑の子どもの話が伝わった可能性が高い。地元の人が信じやすいように、スぺインの話として広められたと考えられる。

 ・ただひとつ、スぺインの事件で興味深いのは、緑の子供たちの容貌だ。彼らはスぺイン人とはまったく違う顔をしており、アーモンド形をした目をもち、アジア系の人種を思わせたというのだ。アーモンドアイのアジア系の風貌をした子供。それは、どこかリトルグリーンマンとして知られる謎の生物、もしくは異星人を彷彿とさせる。

 <妖怪UMAとしての河童

・有名どころでは、1984年8月に対馬で起こった河童遭遇事件では、残された足跡をめぐって警察が調べるという事態にまで発展した。正式に捕獲はされていないものの、どうやら未知なる生物としての河童、もっと正確にいうならば、昔の人が河童と呼んだ謎の生物が存在する可能性が非常に高い。実際、筆者の手元には、和歌山で撮影されたという生きた河童の写真もある。

 ・河童という生物が存在する証拠のひとつとして、その呼称の豊富さがある。ガッパ、ガラッパ、スイコ、ヒョウスンボ、メドチ、エンコウなど、河童の別名は非常に多く、沖縄のケンムン、キジンムナーや北海道のコロポックルなども、小人のような姿をした未確認動物UMAとしての河童がモデルであると考えてもいい。

 ・当然ながら、その意味ではUMA河童の生息は日本列島だけに限られるものではない。お隣の中国にも、水虎や河伯など、河童と同類と思われる水辺の妖怪がいる。石田英一郎が著した『河童駒引考』によると、河童的妖怪は全世界に存在するという。イギリスのリトルグリーンマンやノッカーも、その意味で河童の類いだといっていいだろう。

 なかでも、アメリカの河童はリアルだ。近年の目撃事件に限っていえば、ドーバーデーモンやカエル男、トカゲ男など、実に多種多様な河童型のUMAが報告されている。

 <地球内天体アルザル>

・バード少将自身は、直接、公表はしなかったが、実は、北極圏で異世界に迷い込んだとき、巨大な葉巻型UFOに遭遇しているのだ。『M-ファイル』には、少将の言葉として、飛行物体はニューヨークのエンパイヤーステートビルよりも大きく、崇高な魂に触れたような体験であったと記されている。UFOは外宇宙ではなく、北極圏に入口がある異世界から飛来する。

 

・では、本当に地球は空洞なのかといえば、そうではない。バード少将は異世界侵入前後、暗闇に浮かぶピンク色をした天体を目にし、写真撮影している。つまり、だ。地球は空洞ではないが、その中心に異世界が広がり、地球よりもひと回り小さな天体が浮かんでいるのだ。

 そう、亜空間である。地球内部には亜空間が存在するのである。地球には地磁気がある。

 リコネクションによって解放された莫大な量のエネルギーはプラズマを恒常的に生みだし、亜空間を形成しているのだ。

 しかも、驚くことに、そこには未知なる天体が存在した。アメリカ軍が地球内天体に与えたコードネームは「アルザル」!!

 失われたイスラエル10支族が今も住むという楽園アルザルとは、なんと地球内天体のことだったのである。預言者に導かれて北極圏に至った失われたイスラエル10支族は、何らかの理由でプラズマに包まれ、そのままプラズマ・トンネルを通って、地球内アルザルへと侵入してしまったのだ。

 亜空間に浮かぶ天体アルザルの地上は、地球の表面のように明るいが、上空に太陽が輝いているわけではない。あくまでも、アルザルの上層大気がオーロラのように輝いているのだ。

 <ウールビット事件の緑の子供と五色人>

・12世紀、イギリスのウールビットに現れた緑の子供たちはいう。自分たちの故郷はセントマーチンズランドという太陽のない世界だった、と。国名は別にして、太陽がなく、いつも夕方のような世界とは、まさに地球内天体アルザルの地上世界、そのものである。

 しかも、スぺインに伝わったと思われる同系の話では、彼らの容貌はアジア系、すなわちモンゴロイドだったという。

 

・これは失われたイスラエル10支族の特徴と同じだ。ユダヤ人、すなわちイスラエル人は白人だという先入観があるかもしれないが、民族的に彼らはコーカソイドでもなければ、アーリア系でもない。長い間に白人と混血したせいもあるが、730年にカスピ海沿岸にあったハザール汗国という白人国家の民がユダヤ教に改宗し、その末裔がヨーロッパに広がったことが原因で、本来のユダヤ人、イスラエル人はアラブ人たちと同じセム系の民族、アジア系という意味で、モンゴロイドと同族なのだ。

 

・事実、北に向かった失われたイスラエル10支族のうち、東へ向かった別動隊は騎馬民族となって、4世紀に朝鮮半島を経て、日本列島へと侵入し、大和朝廷を開いた。日本の古代天皇は失われたイスラエル10支族のうち、ガド族であることがわかっている。つまり、日本人とエイリアンは民族的に兄弟なのである。ロズウェル事件の墜落UFOの中にいたエイリアンの死体を見たとき、アメリカ兵が日本人を連想したのも無理はない。

 ・では、ウールビットの緑の子供たちも、失われたイスラエル10支族なのか、その答えはノーである。彼らはアルザル人ではあるが、失われたイスラエル10支族ではない。混血している可能性は否定できないが、失われたイスラエル10支族よりも古くからアルザルに住んでいた人々である。アルザルの先住民とでもいえばいいのだろうか。

 ・緑人ともいうべきアルザル人の素性を知る手掛かりが、実は日本にある。古史古伝のひとつ『竹内文書』である。一般にアカデミズムからは偽書の烙印を押されている古文書だが、これには原本が存在する。竹内巨麿が筆写した『竹内文書』には、現代の地名や現代の文章が多数出てくるが、原本には、これがない。

竹内文書』の正体については、いずれ機会を改めて論じたいと思うが、古史古伝を意図的に仕込み、世に出した勢力がいるとだけ、ここではいっておこう。古史古伝には、ある隠された目的があるのだ。

 ・さて、その『竹内文書』には、『聖書』でいうノアの大洪水に相当する天変地異のことが記されている。それ以前「造化気萬男身光天津日嗣天皇(つくりのしきよろづおみひかりのあまつひつぎのすみらみこと)」の即位から6億8660万8621歳のときに、天皇の弟妹たちが「五色人」を生んだという。五色人と、黄人、青人、赤人、黒人、白人のことで、彼らは全世界に広がり、今日でいう五色の吹流しのもとになったという。

 ・ここで注目は「青人」である。青といっても、ブルーではない。葉の色を青々と表現するように、これはグリーンのこと、つまり緑人の意味なのだ。ノアの大洪水以前、地球上には緑人がいた。大洪水後は姿を消したが、なんと彼らの一部は地球内部、アルザルにいた。きっと五色人、すべているのだろう。五色人が、いつどうしてアルザルへ入ったのかは、今のところわからないが、ウールビットに現れた緑の子供たちは、アルザルの先住民である青人=緑人だったに違いない。