日本は津波による大きな被害をうけるだろう UFOアガルタのシャンバラ 

コンタクティやチャネラーの情報を集めています。森羅万象も!UFOは、人類の歴史が始まって以来、最も重要な現象といわれます。

今やバイオテロの脅威と常に背中合わせの時代だ。ウイルスの保存推進派は、新たな感染発生に対応できる、人類の唯一の希望を葬り去ってしまうのは狂気の沙汰だと、強く主張している。(1)

 

『絶対に行けない世界の非公開区域99』

ガザの地下トンネルから女王の寝室まで

ダニエル・スミス 日経ナショナルジオグラフィック社   2014/12/19

 

 

 

こんな場所があったのか!

世界にはさまざまな理由による「立ち入り禁止」エリアがある。

〇研究施設やプライベート施設。

〇どこにあるかが秘密にされている。

〇著しく危険。

〇軍事的あるいは政治的機密事項。

〇噂されてはいるが誰も見たことがない。

本書では99カ所を厳選し、地域ごとに紹介している。

 

「秘密や謎が始まれば、悪魔や悪事も目前にある」>

・数多の政治家や企業の広報担当者は自分たちの透明性を約束し、私たち皆がこの巨大で開かれた社会で重要な役割を担っていると説く。

 しかし、たいていの人々は、世の中にはあまりにもたくさんの事が自分たちのあずかり知らないところで動いているようだと感付いている。私たちの毎日の暮らしに大きな影響をおよぼす多くの物事が、閉ざされた扉の奥で決められているようなのだ。20世紀に数百万人の人々が犠牲になったヒトラースターリンの独裁政治体制につながるところがあるからだ

 戦争は、国民の名の下に行われるが、国民が心底納得できる説明がなされることはない。経営上の意思決定は、解雇されるまではまったくの闇の中である。そして公人とは、人前で道理を説きながら、陰ではまったく裏腹の行動をとる人物のことだ。

 

リシュリューの施政の前提となったのは、国民の目がある所では、政治に必要なことが実行できない場合もあるという認識だった。「国家にとって機密はもっとも本質的なものである」というのがリシュリューにしてみれば唯一当然の真理だった。

 

・程度の差はあれ、長期的な目的を達成するために機密は不可欠だ。社会生活においても然り。多くの場合、戦争の終結には「秘密の和平交渉」がつきものだし、ビジネス社会でも「秘密の取引」があるからこそ、そこに雇用が維持されたり、生まれたりする。

 結局のところ、秘密の必要性と秘密に対する不信とのせめぎ合いは続くということだ。私生活ではプライバシーを強く主張する人ほど、公的生活に透明性を要求する。好むと好まざるとにかかわらず、秘密や秘密主義は私たちの社会の基本要素だ。つまりは実際問題として、世界の大部分は一般大衆にとって立ち入り禁止の場所なのである

 

・「我々は周りで踊って推測する。秘密は真ん中に座って真実を知っている

 

HAARP研究施設  米国アラスカ州

(非公開の理由)(立ち入り制限):米国防総省管轄下の大気に関する研究施設。

 

高周波活性オーロラ調査プログラム(HAARP)とは「電離圏物理学および電波科学で最先端をいく調査施設」であると自ら述べている。その目的は「軍事および民間における通信とナビゲーションシステムに影響を与える、地球電離層の物理的および電気的特性に関する知識の向上」にあるという。

 

・HAARPは、米空軍と米海軍、米国防高等研究計画局の資金提供で運営される電離層の研究プログラムだ。電離層とは、地表からの高度55~800キロに存在する大気の層をさす。

 

・HAARPのもっとも重要な施設は電離層観測装置(ISRI)だ。周波数範囲2.8~10メガヘルツの電波を照射する、高出力の高周波無線送信装置である。

 

・機密プロジェクトではないにもかかわらず(HAARPは全米の大学に共同研究を呼びかけている)、この施設で事業活動を行う者以外は、敷地内への立ち入りが禁止されている。軍が出資していること、HAARPについては数々の陰謀説がささやかれてきた。大気を攪乱して航空機の飛行を阻害する、天候を操作して異常気象や津波地震を発生させる、さらには人を洗脳する技術を開発しているとまで噂された。SF小説に登場する殺人光線マシンまがいのISRIが、陰謀論者の確信をますます深めていることは間違いない。

 

ボヘミアングロープ   米国カリフォルニア州ソノマ郡

(非公開の理由)(機密事項):秘密組織ボヘミアンクラブの年次総会開催場所。

 

・美しいセコイアの森に囲まれたボヘミアングロープには、毎夏、世界中から最高権力を握る男たちが集う。そこでは放蕩の限りがつくされているとも、異教信仰の儀式が行われているとも伝えられ、疑惑の目が向けられてきた。また、こうした無法状態の中で、政財界に影響をおよぼす重大な決定が行われているのではないかという強い疑念の声も上がっている。

 

ボヘミアンクラブは、サンフランシスコのテイラー街に本部を置く、男性だけに許された会員制クラブである。文化的な紳士社交クラブの拠点として、「サンフランシスコ・クロニクル」紙の記者らによって1872年に設立された。しかし間もなく、その門戸が社会の幅広い分野に開かれると、サンフランシスコの金と権力を握る人々が、クラブの実権を握るようになる。現在のボヘミアンクラブの典型的な会員像とは、ある一定の年齢層の裕福な白人で、政治指向は共和党寄りであるとされる。

 現在、入会には15年以上待たされることを覚悟しなければならない。入会費2万5000ドルのほか、年会費5000ドルも必要だ。なにより必要なのは会員として認められることであり、そのためには超一流のコネとアイビーリーグ卒業の学歴が必須だ。会員には綺羅星のごとくの顔ぶれがそろう、アイゼンハワーニクソン、フォード、レーガン、ブッシュ父子といった歴代大統領のほか、小説家のマーク・トウェイン、新聞王のウイリアムランドルフ・ハースト、俳優のクリント・イーストウッド、ロックフェラー家の人々など、各界著名各人の名がずらりと並ぶ。

 

スカイウォーカー・ランチ   米国カリフォルニア州マリン

(非公開の理由)(立ち入り制限):映画『スター・ウォーズ』製作者の私有地。

 

・スカイウォーカー・ランチの敷地面積は20平方キロにおよぶが、そのうち利用されているのはわずか0.06平方キロだ。1978年、ジョージ・ルーカスは空前のヒット作『スター・ウォーズ』の収益を投入して、この広大な土地を購入した。世間の視線に邪魔されることなく、自分とスタッフの創造力を存分に発揮できる場所となっている。

 

ホーソーン陸軍補給基地  米国ネバダ州ミネラル >

(非公開の理由)(高度なセキュリティ):世界最大の弾薬庫。

グレートベースンネバダ州の大部分を占める広大な半乾燥地帯だ。その西側に位置するウォーカー湖の南岸に、この巨大な貯蔵施設がある。総面積5万9500ヘクタールにおよぶ敷地には、2500もの「イグルー」が並び、陸軍の予備弾薬が保管されている。このほか、通常兵器の修理・無効化・廃棄処理などの役割も担う。

 

スカンクワークス  米国カリフォルニア州パームデール

(非公開の理由)(機密事項):軍事利用を主目的とする先端研究のための民間施設。

 

・スカンクワークスは米国の航空機製造会社ロッキード・マーティン社の極秘開発部門、「ロッキード・マーティン先進開発計画」(ADP)の通称である。数十年にわたり、官民の画期的な機密プロジェクトに関わってきた。独立した組織として、技術開発の最先端にいる。

 

エリア51    米国ネバダ州南部

(非公開の理由)(機密事項):米防衛実験基地および地球外生命体・物体を目撃したとされる場所。

 

エリア51ネバダ州にある米国空軍施設の一部で、隣接するカリフォルニア州エドワーズ空軍基地の管轄下にあると見られている。航空機や武器の開発・試験の拠点であれば、その存在はひた隠しにされて当然だ。ところがエリア51は、「秘密の場所」どころか、おそらく世界一有名な「公然の秘密」である。宇宙人が地球に飛来した確かな証拠が隠されているという陰謀論が根強いからだ。

 

エリア51は荒涼としたネバダ砂漠にあり、一番近い街からもおよそ40キロ離れている。総面積3万6000ヘクタールにおよぶ敷地には、巨大な航空機格納庫と7本の滑走路、レーダーアンテナやさまざまな小さな管理棟、宿舎や食堂などの施設が並ぶ。

 

エリア51内に広がるグルーム湖の乾燥した塩原は、第2次世界大戦中に爆弾や大砲の試験が行われていた場所だ。1950年代、政府がロッキード社のスカンクワークスと協力関係を締結してからは、U-2偵察機の試験場として使われた。

 

こうしたことから、機密性は常に重要課題となってきた。従業員には機密保持の宣誓が求められ、ほかの開発チームの詳細な業務内容を察知することがないよう、基地内の建物には窓がないという。

 しかし、エリア51がまとう謎めいた雰囲気が、この基地では地球上の想像をはるかに超える何かが行われているに違いない、と夢見る人々の妄想をかきたてた。天候の操作やテレポーテーション(瞬間移動)、さらにはタイムトラベルといった研究が行われているというのだ。中でも有名な陰謀論は、エリア51ではUFOや宇宙人の研究が行われているというものだ。

 そうした議論の多くは、1947年、米国ニューメキシコ州ロズウェル近郊に墜落した宇宙船の残骸と宇宙人が、エリア51に運び込まれたとする噂が発端となっている。その年の7月、ロズウェルの陸軍飛行場は、未確認飛行物体を回収したとするプレスリリースを発表した。その直前の数日から数週間のあいだに、円盤状の物体が空を飛んでいるのを見たという報告が相次いでいた。陸軍はすぐに発表を撤回したが(後年になって機密解除された文書には、目撃された物体は極秘の調査気球だったとある)、すでにマスコミが情報を察知したあとだった。

 

ロズウェルの伝説はその後もさまざまな波紋を呼び、1970年代にピークを迎える陰謀論満載の書籍や報告書、ドキュメンタリー番組や映画などが続々と登場して、ちょっとした産業が生まれた。宇宙船が回収された、いやその乗組員も一緒に捕らえられた。宇宙人の遺体解剖の様子を記録した映像を紛失したという、いかにも都合のよい話まで現われた。

 

・1989年、ボブ・ラザーなる人物の登場で、騒ぎは一層過熱する。彼はインタビューに答え、自分はエリア51で働く物理学者であり、少なくとも9機の宇宙船を目撃している、当局は宇宙船を分解調査して技術を利用しようと目論んでいるなどと語った。

 熱狂的なUFOファンの説によれば、エリア51と地下トンネルで結ばれた倉庫があって(有名な「18番格納庫」もその一つ)、宇宙船の残骸はすべてそこに保管されているのだという。中には、実際にプロジェクトを率いているのは宇宙人だと言いだす者まであった。こうした噂の真相は確認されていないし、また証明されることもないだろう。しかし、宇宙人の存在を信じる人々にとっては、実に心躍る話なのだ。

 ことの真相がどうであれ、これからエリア51を訪れてみようと考えているのなら、米政府はごく一部の人々を除き厳重に立ち入りを制限している場所だということを忘れてはならない。1995年、特定の環境規制対象から外すという大統領命令にビル・クリントンが署名するまで、政府はエリア51の存在について、公式には認めてこなかった。エリア51は1997年に機密解除されたが、ここで行われているプロジェクトについては、今も最高機密扱いとなっている。

 

エリア51は政府作成の地図には一切掲載されていない。敷地周辺のあちこちに看板が立てられていて、無断侵入者に対しては武器の使用が許可されていると警告している。周囲に張りめぐらされたフェンスには人の動きを感知するモーションセンサーが備えられ、上からは屈強な警備兵たちが監視の目を光らせる。宇宙人に興味があるなら、家で『E.T.』のDVDでも見ている方が無難だ。

 

隠された秘密

・UFOファンは、エリア51に立ち並ぶ格納庫には墜落した宇宙船や、その残骸が保管されていると主張している。しかし実際には、先端技術を使った試作機が格納されていると考えられる。陰謀論を唱える人々の多くが、基地内最大の格納庫である「18番格納庫」は、宇宙からやってきたあらゆる物の墓場と化しているという。

 

E.T.故郷にドライブする

ネバダ州道375号線周辺にはUFOの目撃報告が集中した場所だ。「E.T.ハイウエー」の標識は州当局によって1996年に設置され、その年の4月に近くの町、レイチェルで落成式が行われた。現在、レイチェルではエイリアンやエリア51関連の記念品を売る店で賑わっている。

 

グラナイトマウンテン記録保管庫   米国ユタ州リトルコッドンウッド渓谷 >

(非公開の理由)(高度なセキュリティ):モルモン教の記録保管庫

 

モルモン教が運営する「グラナイトマウンテン記録保管庫」は、ユタ州にある岩山の地下深くに建設されている。一般客や報道関係者の見学が許可されることは滅多にない。なぜモルモン教会はこれほどまで厳重に世間の目を遠さけようとするのか、長年にわたり疑念の声が上がっている。これに対し教会は機密保持ではなくセキュリティ確保のためとしている。

 

ADXフローレンス刑務所  米国コロラド州フレモント

(非公開の理由)(高度なセキュリティ):米国でもっとも警備が厳重な刑務所。

 

米国のもっとも危険な犯罪者たちを収監するADXフローレンス刑務所。「ロッキー山脈のアルカトラズ」との異名をもつ。ここに服役しているのは、筋金入りのテロリストや普通の刑務所に収監するには危険すぎる囚人たちばかりだ。多くの受刑者たちにとって、この刑務所を去る時は棺桶に入る時になるだろう。

 

ダルシー基地    米国ニューメキシコ州リオアリバ

(非公開の理由)(存在未確認):地球外生命体の地下基地があると疑われている。

 

・陰謀説を信じる人にとって、ダルシー基地ほど想像をかきたてられる場所はないだろう。具体的な証拠はほとんど存在しないにもかかわらず、この基地の存在を信じる人たちは、政府と宇宙人とが共謀して恐怖の人体実験を行う本拠地だと主張する。その存在の真偽はともかく、ダルシー基地は、陰謀説がどのようにして広がっていくのかを知るうえで格好の事例だ。

 

・米国ニューメキシコ州の山中に秘密の地下基地があるという噂の元をたどれば、間違いなくポール・ベネウィッツに行きつく。ベネウィッツはUFO調査を副業とする技術企業家だ。1970年代の初め、ベネウィッツは空に奇妙な光が現われるのを何度も見たと言いだした。彼が住むアルバカーキの近郊にある、カートランド空軍基地に何か関係があるのではないかというのだ。

 基地にはかねてより、極秘の開発計画を行っているという噂が絶えなかった。例えば、1940年代には、原爆を開発するマンハッタン計画に関わっていたロスアラモス国立研究所のスタッフが、ここを輸送拠点として使用していたという説。また、地下には弾薬保管施設があって、それは世界最大規模の核兵器貯蔵施設だという説もあった。

 

・夜空の奇妙な光を目撃したのはベネウィッツだけではなかった。この頃、ニューメキシコではウシの惨殺体が相次いで発見されるなど、他にもさまざまな謎の現象が報告されていたのだ。ベネウィッツはある女性に会って話を聞くことにした。失われた記憶を引き出すために女性には催眠術がかけられた。催眠術下で語られた話によれば、彼女と息子は宇宙人に誘拐されて地下の実験室に連れていかれ、そこで解体されたウシを目撃したという。女性はまた、マインドコントロールのために何かを体内に埋め込まれたと語った。

 彼女の話にすっかり夢中になったベネウィッツは、夜空に現れる光を撮影したとされるビデオ映像などの証拠をかき集めた。電波受信システムを構築し、UFOの通信記録だとするテープも作製した。1980年も終わりに近付いた頃、ベネウィッツはカートランド基地の当局者と会い、UFOの脅威を示すと確信する証拠物件を見せ、力説した。彼の話はまともには受け取られず、申し訳程度の追跡調査が行われただけだった。

 

・しかし、ベネウィッツは自分の主張を諦められなかった。それどころか疑いはますます膨らみ、ついに1982年、「空中現象調査機関(APRO)」の関心を引き寄せることになる。APROの中心人物の一人、ウイリアム・ムーアがベネウィッツに近付いた。ある確信にいたっていたベネウィッツはムーアに持論を語る。地球にやってきた異星人には友好的な「ホワイト」と邪悪な「グレイ」の2種類がいる。グレイは地下深くの基地に住んでいて、それはダルシー近郊のアーチュレタ・メサ山の下にあるというのだ。

 ダルシーはヒカリヤ・アパッチ族居留地にある小さな町で、ニューメキシココロラドの州境に位置している。人口は約2500人、静かな田舎町で、標高2800メートルのアーチュレタ・メサ山を望む。ベネウィッツによれば、特別に建設されたこのアーチュレタ・メサ山の地下基地で、グレイが地球人の人体実験を行うことに、ホワイトハウスは合意しているという。

 1980年代、ムーアはベネウィッツに彼の疑惑を裏付けるのに都合のよい「証拠」を提供しつづけた。宇宙人が地球にやってきて、米政府と共謀し、人体実験やマインドコントロールを行っているとするベネウィッツの話を世間に広めることにも一役買った。ベネウィッツは結局、ただの変人というレッテルを貼られることになった。

 

・1989年になってムーアは、ベネウィッツに対し意図的に偽情報を流す陰謀に関わっていた(カートランド空軍基地の職員と結託していたという噂もある)ことを公表した。このような策略の唯一の目的は、ベネウィッツに墓穴を掘らせて徹底的に信用を失墜させることにあったと考えられる。その後ベネウィッツは精神のバランスを失い、2003年に亡くなった

 結局、ダルシー基地について確固たる物的証拠は何も示されてはおらず、

ベネウィッツの想像の産物以外の何ものでもないと思われる。しかし、多くの根本的な疑問が未解決のままだ。もし、ベネウィッツがただの変人なら、このような手間ひまをかけて潰しにかかった理由は何だったのか?彼が遭遇したものは異星人とはまったくの無関係だが、当局にとっては嗅ぎまわれたくないものだったのか? 偽情報はまさに人々の目をくらますための作り事で、ダルシー基地の噂は、同じぐらい衝撃的なほかの何かを隠蔽するためのでっち上げだったのではないか? 真相の隠し場所として、途方もない嘘の山をしのぐものがあるだろうか? ひょっとして、ベネウィッツの言う通りだったとしたら………。

 

シャイアン・マウンテン複合施設  米国コロラド州エルパソ

(非公開の理由)(機密事項):北米の治安維持を担っている地下センター。

 

・シャイアン・マウンテン複合施設には、ノーラッド(NORAD)および、近年新たに設置された米国北方軍(USNORTHCOM)の代替指令センターが置かれている。米国とカナダの共同組織であるNORADは、領空域の監視および両国に対する潜在的脅威の発見を担う重要拠点だ。不正な活動がおよぼす危険を評価し、適切な警告を発する。

 

核廃棄物隔離試験施設   米国ニューメキシコ州デラウェア盆地

(非公開の理由)(立ち入り制限):米国の核廃棄物の深地層貯蔵施設。

 

ニューメキシコ州エディ郡にある核廃棄物隔離試験施設は1999年に運用が開始され、米国の超ウラン放射性廃棄物のほとんどが集まるゴミ捨て場となっている。安定した地層と地質学的な特性からこの場所が選ばれ、35年間で3万8000回におよぶ放射性廃棄物の投入が予定されている。今後1万年にわたって敷地内への立ち入りはできない。

 

米国疾病対策センター  米国ジョージア州デカルブ郡ドルイドヒル

(非公開の理由)(立ち入り制限):世界に2カ所ある天然痘ウイルスの保管場所の一つ。

 

公衆衛生の向上と疾病予防研究を目的とする米国疾病対策センターCDC)は、天然痘ウイルスの保存を許可されている世界でわずか2カ所の施設のうちの一つだ。今日、幸いなことに天然痘は全世界から撲滅されている。永遠にウイルスを葬り去るべきか、それとも研究のために少量を保存しておくか、議論が巻き起こっている。

 

CDCは、米国国立防衛マラリア予防対策活動事務局として1942年に設立された。その本拠地としてアトランタが選ばれたのは、当時の米国南部で流行していた蚊が媒介する風土病対策がおもな目的だったからだ。組織は何度か名前を変えながら、その活動範囲を広げていった。現在は1万5000人を雇用し、数十億ドル規模の年間予算を有する組織となっている。

 

CDCはバイオセーフティレベル4の実験室を有する数少ない組織の一つでもある。バイオセーフティレベルとは、特定の有害な微生物や病原体などの取り扱いについて厳しい予防措置を定めた分類基準だ。CDC天然痘ウイルスの保存を認可されているのは、こうした厳格な安全とセキュリティの基準に合致していることによる。これほど高度な防護手段の対象となるのは、天然痘のほか、エボラやマールブルグなど、ほんの一握りのウイルスだけだ。

 天然痘は何世紀にもわたって世界中で何百万人もの命を奪ってきた。1796年に英国人医師エドワード・ジェンナーによってワクチンが発見されるまで、天然痘は手の打ちようのない病気と考えられていた。数十年にわたる世界規模でのワクチン接種計画が功を奏し、1980年、世界保健機関(WHO)は天然痘の根絶を宣言した。天然痘は人類が初めて世界から完全に撲滅することに成功した感染症となった。自然感染(研究室内での事故による感染ではない)による最後の天然痘患者は、ワクチン接種を受けていなかったソマリア人の病院従業員だった。

 

・こうして、保有されている天然痘ウイルスを廃棄、破壊する計画が立ち上げられた。しかし米国と当時のソ連は、将来の研究のために厳重な管理の下で少量を保存することは認めるべきだと主張した。ウイルスを安全に保存できる環境の一つとされたのがCDCであり、もう一つがロシアのコルツォボにあるロシア国立ウイルス学・生物工学研究センターだった。

 

CDCでは450ほどのサンプルを保存している(サンプルの一部には、その由来に応じてニックネームがついている。「ハーベイ」はジブラルタルで感染した米国人から、「ヤマモト」は日本から、「ガルシア」は南米から採取したウイルスといった具合だ)。サンプルは鎖と南京錠で固定した冷凍庫に入れられ、厳重な管理体制が敷かれている建物内に保管されている。サンプルを取り扱える研究者は10人もいない。

 

・残されている天然痘サンプルを破壊すべきかどうかについて、WHOは定期的に再検討を続けている。貯蔵サンプルの廃棄を支持する人々は、ウイルスを保存さえしなければ新たな感染は発生しえないと指摘する。一方、保存派は、現在の2カ所に保存されているもの以外に、地球上に天然痘ウイルスが絶対に存在しないとは言い切れないと主張する。

 1980年代に世界中の保存サンプルが廃棄された陰で、捨てずに隠し持っている国があるとは考えたくないが、確かなことは誰にも分からないのだ。さらに、1980年のWHOによる根絶宣言以降に生まれた世代は種痘の接種を受けていない。ワクチン接種を受けていても、その免疫力は10年しかもたないことを示す証拠もある。今やバイオテロの脅威と常に背中合わせの時代だ。ウイルスの保存推進派は、新たな感染発生に対応できる、人類の唯一の希望を葬り去ってしまうのは狂気の沙汰だと、強く主張している。

 

燃えつづける町セントラリア  米国ペンシルベニア州コロンビア郡

(非公開の理由)(立ち入り制限):50年間燃えつづけている、かつての炭坑町。

 

・セントラリアはかつて賑わいをみせた炭坑町で、2000人を超える人々が住んでいた。しかし1962年、坑内で火災が発生。消火活動は失敗し、燃えるに任せて自然鎮火を待つことになった。鎮火にはあと250年かかるともいわれている。かつての町の面影を残すものはほとんどなく、住民は10人前後だ。彼らは政府から見捨てられた町の住人なのだ。

 

イェール大学のトゥーム  米国コネチカット州、イェール大学

(非公開の理由)(立ち入り制限):秘密結社スカル・アンド・ボーンズの本部。

 

米国の大学に数ある秘密結社の中でも、イェール大学のスカル・アンド・ボーンズ(骸骨と骨)の知名度は傑出している。その集会は「トゥーム(墓)」と呼ばれる建物で開かれる。歴代のメンバーにはそうそうたる世界の有力者たちが名を連ねる。スカル・アンド・ボーンズは権力者たちのトレーニングキャンプだと評する識者もあるほどだ。

 

 

 

『エイリアン』

科学者が語る地球外生命

ジム・アル=カリーリ  紀伊国屋書店  2019/8/28

 

 

 

みんなどこにいるんだ?

フェルミが出した結論は、「恒星間旅行に要する距離はとても長いから、光速を超えるものはないという相対性理論の制約により、エイリアンはだれも途方もない長旅をして地球を訪れることなど考えないだろう」というものだった。

 

空飛ぶ円盤――目撃と陰謀論をおおまかにたどる 

・あなたは犬の散歩に出かけている。午後も遅い時刻で、あたりは暗くなりだしている。すると空に明るい光が見える。動いている?そう思える。

 

・そしてふと気づく。そうか! レチクル座ゼータ星系から、アメリカ政府の秘密委員会「マジェスティック・トゥエルヴ(MJ-12)」の黙認を受けて、テレパシー能力のある3人のグレイ(ステレオタイプの宇宙人を、肌の色からこう呼ぶ)の操縦でやってきた偵察機にちがいない。あなたが誘拐されるのはその直後かもしれず、それから体が麻痺して息が詰まり、時間が欠落して、性器のあたりに痛みを感じる。

 

・私はちょっとふざけている。だが、ほんのちょっとだ。人間の脳の力とはそんなものであり、UFO研究者は、世界中の何千、何万ものUFO遭遇報告を構成する事実と虚構、誤信、信憑性の低さが複雑にからまった結び目をほどこうとするのが仕事で、それはおそろしく大変なものなのである。UFOを信じる人も、疑う人も、「信じたがる」人も、UFOの話題には引き込まれやすい(しかもそれを面白がる)。

 

アメリカのジャーナリスト、ドナルド・キーホーは、著書『空飛ぶ円盤は実在する』において1940年代後半の空飛ぶ円盤騒動を調べ、地球は確かに異星文明に観察され訪問されているときっぱり結論づけた。だが、UFO研究――空飛ぶ円盤のような現象の研究――は明らかに「厳密な科学ではない」。

 

・UFOはまだ実際には地球にやってきていないかもしれないが、われわれの空想ではすでにいたるところに来ている。映画『マーズ・アタック!』(1996年)ではホワイトハウスの芝生に降り立つし、ロズウェル事件以来おなじみの地球外生命「グレイ」は、大きなアーモンド形の目をして、近ごろは絵文字(👽)があるほどよく知れわたっている。

 

ケネス・アーノルド事件 「超音速の空飛ぶ円盤、アイダホのパイロットが目撃」

・空飛ぶ円盤を思い描こう。今あなたの頭に浮かんだイメージは、1947年6月24日、見事に晴れわたった火曜日の、午後3時になる1分前に誕生したものだ。アイダホの実業家でアマチュアパイロットでもあったケネス・アーノルドは、コールエアという軽飛行機で、ワシントン州のチヘーリスから、レーニア山国立公園を超えてヤキマまで、160キロメートルあまりの距離を飛行していた。

 

・ほどなく、残りの人生を決めることになるものを目にした。自分の機を照らす、鏡の反射のように明るい一連の閃光だ。そのときほかに見えていた機は、25キロメートルほど後方のDC-4だけだった。そしてアーノルドは光のもとに気づいた。「数珠つなぎになった9個の奇妙な飛行物体」だった。ガンの群れという可能性を排除してから、ジェット機のたぐいにちがいないと考えたが、それを見きわめられず苛立ちを募らせた。陸軍航空軍諜報部への報告で、アーノルドは見たままにこう描写している――「鎖状の列」をなして飛ぶガンの群れ。彼はDC-4とポケットに入れていた道具をもとに大きさを見積もり、レーニア山からアダムズ山まで飛ぶのにかかった時間を計ることで速度も割り出した。時速1900キロメートル超。当時はまだ聞いたこともない速度だった。

 

・血気盛んなメディアはすぐにそのネタをつかんだ。6月26日、『イースト・オレゴニアン』紙は、謎の物体に対するアーノルドの描写を何通りか引用した。「パイ焼き用の型のように平たい」「コウモリにも似た形」「中国凧の尾のよう」、そしてなにより有名なのが、「空飛ぶ円盤」と「皿のよう」という表現だ。

 

・興味深いことに、アーノルドは、当初受けたいくつかのインタビューでは地球外生命仮説に触れていない。ところが、マローとのインタビューではこう語っている。

 私は自分の考えについて、おおむね主張を控えていました。もちろん、根っからのアメリカ人として、私たちの科学や陸軍航空軍のしわざでないとしたら、地球外からのものと考えたい気がします。

 

ロズウェル事件  「RAAF、ロズウェル地区の牧場で空飛ぶ円盤を捕獲」

これは、何百万ドルにもなるエイリアン市場の火つけ役となった、1947年7月の見出しだ。その日に何が起きたのか、それからの年月で話がどう発展していったのかを詳しく検討するには、無数の記事や書籍、テレビのドキュメンタリー、それにエイリアンの話題をとくに扱っていそうなネット情報のおよそ半分を、丹念に調べる必要がある。だが手短に言えばこうだ。牧場主のウィリアム・“マック”・ブラゼルが、ニューメキシコ州の小さな市ロズウェルの北西にあった草地に奇妙な破片が散らばっているのを見つけた。最近ニュースになった「空飛ぶ円盤」(かの有名なケネス・アーノルド事件から数週間しか経っていなかった)の残骸かもしれないと思った彼は、保安官へ通報し、保安官は軍――ロズウェル陸軍飛行場(RAAF)の第509爆弾部隊――へ報告した。破片の回収を監督したのは、ジャシー・A・マーセル少佐だ。「空飛ぶ円盤捕獲」の記事は、公開されるや大騒ぎになる――その後、謎の破片がフォートワース陸軍飛行場へ移されると、記事が取り下げられた。マーセルがしゃがんで破片を持ち上げている写真は有名である(今ではレーダー反射器か気象観測気球のたぐいと公式に確認されている)。とりあえずそこまでは、ほぼだれもが認めるところだろう。しかし、破片がすり替えられていたのではないか?記事の取り下げは、政府によるもみ消しがあった証拠なのか?

 

・今日、いつしかパロディに陥っているものの、ロズウェルは現代アメリカの大衆文化で重要な一部をなし、政府不信の大きな象徴となっている。2016年にはヒラリー・クリントンが、UFOへの政府の関与を調査することを選挙公約にまでした。それが、票を集めそうなほど大いに人々の興味を引くことなのである。ビル・クリントンバラク・オバマも、トークショー番組「ジミー・キンメル・ライブ!」に出演してUFO問題への自分たちの関与について軽口をたたき、クリントンは、二期目の任期中にロズウェル文書の再調査を命じたことを認めている。キンメルがクリントンに、ロズウェルエリア51について「エイリアンがそこにいるのを目にしていたら、私たちに教えてくれますか?」と尋ねると、ビルは「ええ…………そうしますよ」と答え、大喝采を浴びた。とはいえ、そう答えるものだとは、あなたも思うだろう。ロズウェルは決して「事件解決」となりえないのだ。

 

エリア51  エリア51も地球外生命も存在する、とNASA長官は語る」

……ただ、それらは同じ場所ではない。世界一有名な極秘軍事基地へようこそ。エリア51――政府の機密物保管庫――は、物理的な場所というよりむしろ心理的な象徴だ。これまで、25年で、ここはロズウェルとともに、エイリアン全般のいわば代名詞となった。いまや、大衆文化にしっかりと根づいており、『インデペンデンス・デイ』(1996年)などの映画や無数のテレビ番組に登場するSFの舞台となっているのだ。さらにまた、聖櫃[モーセ十戒を刻んだ石板が収められた箱のこと]の正式な保管施設にもなっている。数十年間、アメリカ軍はその存在を認めようとさえしなかったが、今ではグーグル・アースで上空を通過して楽しむことができる。

 

・そこの周囲は、1980年代に人気の「円盤目撃」スポットとして再び賑わった。理由はきっとおわかりだろう。このあたりを走る、アメリカでもとりわけひとけのない道路「ETハイウェイ」375号線では、伝聞や目撃や陰謀論が、生まれてはとめどなく掛け合されている。

 

1990年代の初めにエリア51を有名にした人々がいる。とくに興味深いのがボブ・ラザーで、彼は、1989年にジョージ・ナップというラスヴェガスのテレビレポーターから「デニス」という偽名で取材を受け、のちに本名で再びインタビューされている。ラザーは、グルーム・レイクのエリア51にほど近いパプース乾湖に造られた、さらに極秘の付属施設(丘の斜面にジェームズ・ボンドばりにカムフラージュされた格納庫を備えている)「S-4」で、「上級スタッフ科学者」として数か月働いていたと言った。超極秘の「マジェスティック」レベルの機密取扱許可を受けて、空飛ぶ円盤の仕組みを理解すべくリバースエンジニアリング(分解調査)をおこなうプロジェクトに従事し、「115番元素」を反物質駆動のたぐいで用いる推進システムをとくに専門としていたという。そして自分が見た9機の円盤について、射出成形したかのように継ぎ目も溶接跡もなく、つや消しアルミニウムのようだったと語っている。ラザーは、乾湖の上で1機の円盤のテストも目にした。エイリアンは見なかったが、ブリーフィング(概要説明)の文書でエイリアン解剖の写真は見ていたらしい。

 ラザーの職歴と学歴は、多くの人に疑われている。彼がもっていると言った立派な学位は、記録に残っていないのだ。これは、さまざまな身の危険とともに、当局が自分の存在を消そうとしている明白な証拠だと彼は訴えている。

 

レンドルシャムの森事件 「UFOがサフォークに着陸。公式の発表!」>

・「英国版ロズウェル」と称されるこの事件は、当時アメリカ空軍に使われていた、サフォーク州のウッドブリッジとベントウォーターズというふたつのイギリス空軍基地で、2度の夜にわたって起きた。これにはUFO目撃譚の典型的な要素がすべて含まれている。背景に軍、複数の信頼できる目撃者、「メン・イン・ブラック」による隠蔽、宣誓証言、大きな注射器による尋問。だがそれは、核施設付近でのETとの遭遇だったのか? あるいは、近くにあるオーフォードネス灯台にすぎなかったのか? 報告や、供述や、インタビューでの発言は、時とともに変わったが、話の骨子は以下のようなものだ。1980年12月26日の未明、アメリカ空軍のジム・ベニストン率いるパトロール隊が、レンドルシャムの森の謎めいた光を墜落した飛行機によるものと考え、調査に向かった。

 

のちのインタビューでペニントンが描写した三角形の機械的な物体は、一辺が2、3メートルで、まったく音を立てず、エンジンや乗員室らしきものは見当たらなかった。触った印象については、「黒く滑らかで、ガラスのよう」と報告している。また、側面のひとつに記号があるのに彼は気づく。知られているどの言語でもなく、図形やシンボルだ(ロズウェルの破片にあった記号を思わせるかもしれない)。午前2時45分、その物体は空中に数十センチメートル浮かび上がり、なおも音を立てずに、上昇して姿を消した。あとで地上に着陸痕が見つかった。

 

ホルトは「ホルト文書」と呼ばれる国防省への正式な書状に出来事を記したが、のちに出来事の一部を削除した。ほかの目撃者も報告書を提出したが、年月とともに話が修正され、尾ひれが付いていく。空軍憲兵隊員のラリー・ウォーレンは、二度目のUFOを別の視点から目撃し、奇妙な光をなんらかの機体と解釈して、「宇宙人」を見さえしたと主張している。そうした目撃者は、尋問され、ダークスーツを着た特別調査部の謎の人物たちから、公文書への署名を促されたとも語る。その人物たちを、あの「メン・イン・ブラック」――UFO目撃者の口封じをするのが仕事である政府職員――だと考える人もいる。ペニントンは、彼らに「自白剤」のペントタールを注射された、と退行催眠によって述べている。

 

灯台がその正体だったというのが、今なお最も支持されている説明だが、尽きせぬ話は人を魅了しつづけている。とくに、目撃者の多くは(ロズウェル事件と違って)まだ存命中で、イアン・リドパスやジェニー・ランドルズなどの「超常現象」専門の作家が今もこの話についてあれこれ語っているからである。