日本は津波による大きな被害をうけるだろう UFOアガルタのシャンバラ 

コンタクティやチャネラーの情報を集めています。森羅万象も!UFOは、人類の歴史が始まって以来、最も重要な現象といわれます。

「風に乗るもの」として「噂」「ウイルス」などが話題になるといくつかのメディアで2019年に発表したが、それは現実となった。(2)

 

誰も知らない『都市伝説の真実』 

世界は陰謀で動いている!! 

  並木伸一郎  Gakken    2016/9/20

 

 

 

闇の勢力

この世には、現実に「陰謀=謀略」が横行している!

 

・そして、その陰謀を操っているものたち――。

 それが何世紀にもわたって世界を陰から操ってきたといわれる秘密結社フリーメーソンイルミナティだ。彼らは政治さえも動かす世界最大で最古の秘密組織である。しかし、実はその彼らを手下として操っている、正体も実体も謎に包まれた恐るべき「陰の組織」が存在する

 本書では、その彼らを総称して「闇の勢力」と記している。

 

恋人と写った証拠写真を発見!!

ヒトラーはブラジルで95歳まで生きていた!!

ナチス第3帝国の総統となり、人類史上最大の悪夢、第2次世界大戦を引き起こしてヨーロッパを蹂躙したアドルフ・ヒトラーだが、2016年3月にナチスの残党を追跡していたブラジル系ユダヤ人、シモーニ・レニー・グエレイロ・ディアスによって、ヒトラーがブラジル人の愛人と95歳まで生きていた、という証拠写真が公開された。写真は死の2年前(1984年)に撮影されたもので、黒人のガールフレンドであるクティーニャと一緒に幸せそうにポーズをとっている。

 

シモーニによれば、ヒトラーがベルリンの地下壕で死んだというのは真っ赤なウソで、密かにドイツを脱出してアルゼンチン経由でパラグアイに飛び、ブラジルのマットグロッソ州にある小さな町に落ち着いた。そこではアドルフ・ライプツィヒという仮名で静かに暮らし、地元民には「年老いたドイツ人」として知られていたと、著書『ヒットラー、その生と死』のなかで述べている。

 

<UFOと異星人の陰謀>

アインシュタインオッペンハイマーが記した機密文書

“知の両巨頭”はUFOの脅威をいち早く警告していた!

・「現代物理学の父」、アルバート・アインシュタインが、「原爆の父」として知られるロバート・オッペンハイマーと共同で記した機密文書『天体の住民たちとの関係』が、最近になって開示された。

 書かれたのは1947年6月で、ふたりは地球に異星人が侵入してきた場合を想定して、次のように記している。

地球外生命体が地球で生活したいという意思を示した場合、言語等を通じたコミュニケーションの確立が必要となるだろう<中略>地球の特定地域が彼らに占有された際、現行の国際法ではない、異なる基盤の上に新しい法律が制定されるべきであり、『天体間人民法』とでも呼ばれるものになるだろう<中略>彼らがもし、すべての平和的協力体制を拒否し、地球に対して切迫した脅威となる場合、防衛行動は危険を回避する目的のみにおいて必要となる<後略>…」

 異星人との交戦を避けよ、と明記しているのが、印象的だが、アインシュタインは実際に同様のアドバイスアメリカ大統領に送っている。

 

・1952年7月19日の夜には、空軍基地のレーダーが超高速で移動するUFO群をキャッチ。首都ワシントンを脅かした。迎撃機の出動に迫られた。時の大統領ハリー・トルーマンは、自らアインシュタインに電話をしてアドバイスを求めた。すると彼は「未知なる知性体の科学技術力が不明である以上、戦闘することは絶対に避けるべきだ」と答えた。これを受けてトルーマンは、軍に「迎撃せよ、ただし攻撃してはならない」と命令を下した。戦闘機が接近すると、奇妙なことにUFOは肉眼からもレーダーからも消えてしまうということが繰り返された。

 

アメリカ政府が長年にわたって隠蔽してきたUFOと異星人の存在

・1947年の「ケネス・アーノルド事件」を皮切りに、全米で空前のUFO目撃騒動が起こったが、同時期に書かれているこの文書には、前述のように軍部が異星人の存在を事実として捉えていることが記されている。文書が機密扱いになった理由もそこにあったのだ。

 

ナチス・ドイツアルデバラン星人の謎

美しき霊媒が導いた超テクノロジー

ヒトラーナチスといえば、南極秘密地下基地の存在や地底人、異星人とのコンタクトなどと、謎めいた噂話がつきまとっているが、その最たるものにUFOがある。

 

ナチスのUFOには2系統あって、ひとつはトゥーレ協会が開発した「ハウニヴー」シリーズ。これは墜落したUFOから得たテクノロジーが絡んでいるという。最終的には、アダムスキータイプと呼ばれる空飛ぶ円盤「V7」を開発している。

 

・もうひとつはヴリル協会の開発による「ヴリル」シリーズ。これにはおひつじ座のアルデバラン星系異星人から供与された反重力テクノロジーによる、“ヴリル・エンジン”が関与していた。ヴリルとは、そのエネルギーをもってすれば電磁力や重力も思いのまま、万物の破壊も再生も自在になるという超パワーのことだ。

 このヴリル協会にはヒトラーをはじめ、ナチスの主だった幹部が入会していた。そして、そこには5人の女霊媒師がいた。いずれもアーリア人的容姿をした美女たちだったが、中でもマリア・オルシックはずば抜けた霊能力を秘めており、アルデバランにある惑星のスメラン人とチャネリングをしていたという。ナチス・ドイツは、マリアを介してその超科学を教示され、かつ地球に飛来していたスメラン人とコンタクト。

 

・そうして得たテクノロジーによって1944年、時空間も移動できる惑星間飛行用の円盤型機「ヴリル7型機」を完成させたのだ。1945年3月、ナチス陥落を察知したマリアたち霊媒は、ヴリル7型機を駆って惑星スメランへと旅立ってしまったという。

 

・同時期、スメランのバックアップで、ナチス親衛隊将軍のハンス・カムラーの指揮のもと、最強の超極秘高性能兵器が研究されていた。それが「ナチス・ベル」あるいは「ディグロッケ」と呼ばれる、反重力推進機構と時空間航行も可能な超兵器だった。だがヒトラーは、このディグロッケが開発途上であったため、実践に投入することは叶わなかったのだ。

 

・ヴリル協会の元幹部のリーク情報では、戦後のペーパークリップ作戦でこのテクノロジーがカムラーらナチスの幹部たちとともに、アメリカに渡ったという。カムラーは悪名高き毒ガス室を設置した男で、歴史上では自殺したことになっているが、その死体は発見されていない。それもそのはずで、彼はアメリカに渡り、ディグロッケの実験機を発展継承させていたのである。

 

そして驚くべきことに惑星スメランから帰還してベルリンの地下壕に身を潜めていたマリア・オルシックもアメリカ軍に見つかって本土に連行され、この超兵器の開発に関わっていたというのだ。

 

・1947年7月に起きた「ロズウェル事件」、そして1965年にペンシルベニア州ケクスバーグに墜落したのもこのディグロッケだったということは、第1章で述べた。ちなみに、マリアはUFO開発がひと段落した後もアメリカの極秘研究に数か月ほど協力していたが、ロズウェル事件以降、墜落した機体とともにライトパターソン基地に送られたという。

 マリアがその後、どうなったのか?スメラン人との交信は続いていたのか?

 

テレパシーを操る異星人「J-ROD」とは ⁉

エリア51でUFOの技術を指導していた⁉

アメリカ、オハイオ州デイトンにあるライトパターソン空軍基地でエンジニアとして働いていたビル・ユーハウス(当時78歳)は、1990年にテレビ番組で衝撃的な発言をした。

 それは、ネバダ州のグルームレイク空軍基地、いわゆるエリア51に設置された地下施設、サイト4(通称S-4)で、空軍パイロットによるUFOシミュレーターの操縦訓練計画に従事していた、というものだった。

 

・ビルによるとシミュレーターが開発されたのは1958年のこと。機体のベースは1953年にアリゾナ州キングマンで回収された地球外製UFOで、随所に地球外のテクノロジーが応用されている。

 

・そして飛行訓練のリーダーを務めていたのは、「ジャロード=J―ROD」と呼ばれる異星人だったというのだ。名前の由来は、Jに似た文字を棒(ROD)のように羅列する。彼ら特有の言語表現からとられた。

 

・「J―RODの身長は1.5メートルで、肌は灰色。アーモンド形の目には真っ黒なレンズがはまっているようだった。寿命が長いらしく、私が初めて会ったときには人間に換算して200歳を超えていたと聞いている

 ビルがエンジニアをやめてから随分たっているため、すでにJ―RODは死亡していると思われる。彼の話が本当だとしたら、近年アメリカで目撃されるUFOは、異星人に操縦術を学んだ人間が操っているのだろうか。

 

アメリカ政府が異星人と交わした「悪魔の密約」

アイゼンハワー大統領国民を裏切っていた ⁉

アメリカ政府はUFOと異星人の存在を、いまだ公式には認めていない。だが、元米海軍情報将校だった故ミルトン・ウィリアム・クーパーが、「ザ・シークレット・ガバメント」(1988年5月23日付)と題する文書(以下、クーパー文書)の中で、アメリカ政府と異星人が「悪魔の密約」を交わしたと暴露している。

 

・クーパー文書では、アメリカ政府は異星人がもつ高度なテクノロジーの提供と引き換えに、家畜の特定の部位を切り取り、体内の血を抜き取るアニマル・ミューティレーションや人間の誘拐、さらには異星人との異種交配実験を許可したというのだ。

 

・異星人との正式な協定が結ばれたのは1954年2月20日。場所はカリフォルニア州エドワーズ空軍基地でのことだった。正午きっかりにレチクル座ゼータ星から飛来した3機のUFOが上空に姿を現し、うち1機が滑走路に着陸。ドーム形の機体から灰色の長いローブを身にまとった全権大使“クリル”が降り立った。姿形はグレイタイプの異星人だ。空軍基地のブルールームと呼ばれる特別室に招かれたクリルは、そこで待機していたアイゼンハワー大統領と握手を交わし、互いに協力体制を敷くことが確認されたという。

 

密約で定められたのは次の5項目だ。

  1. 異星人は、アメリカに関わる問題のいっさいに関知しない
  2. 同時に、アメリカ政府も異星人たちの行動に干渉しない
  3. アメリカ政府以外のいかなる国とも協定を結ばない
  4. アメリカ政府は異星人の存在を公にしない
  5. 異星人はアメリカ政府の求めに応じて革新的なテクノロジーを提供する

 

そしていざ調印となったとき、クリル側から新たに6番目の項目が提示された。それは人間を誘拐し、医学的な検査や遺伝子工学の実験を行うというものだった。さらには、彼らの“食料”として、人間を提供することも強要されたのである

 こうして、のちに「悪魔の密約」と称される協定が、アメリカ政府と異星人との間で正式に締結されてしまったのである。

 

・この密約に基づいて異星人と共有する地下基地が建設されたのは、1957年になってからだった。大統領の避難用の地下壕を作るという名目で巨額の資金が投じられ、地下基地建設は遂行された、とクーパー文書には記されている。

 

・問題の地下基地は2か所ある。ひとつはニューメキシコ州ダルシィ郊外の山岳地帯、アーチュリータ・メサの一角で、先住民居留地の地下にある「ダルシィ基地」、もうひとつがネバダ洲のエリア51内の「S4」だ。

 

恐怖! ダルシィ地下基地の全貌

研究内容は遺伝子工学どころではない!

アメリカ、ニューメキシコ州ダルシィの山岳地帯、アーチュリータ・メサの地下深くにある「ダルシィ基地」は、レチクル座ゼータ星から地球を訪れたレチクル星人とアメリカ政府の間で交わされた、共同の秘密基地だとされている。表向きは「遺伝子工学研究施設」だが、それ以外にも原子操作、クローン技術、人間の超能力研究、マインドコントロール技術、人間と動物の交配、視覚・聴覚マイクロチップの埋め込み技術、そして人間の拉致・捕食に関する技術などが研究されているという。

 

・目撃者の情報によると、数百キロも続く巨大な地下空洞の上に建設されている基地は7層構造になっている。基地全体の面積はニューヨークのマンハッタンに匹敵し、第1階層は政府機関と施設メンテナンス車両の保管庫で占められ、張り巡らされた道路網を電気自動車が行き来している。第2階層は基地のオフィス、そしてトンネル掘削機やUFOの保管庫で、第3階層は政府機関で占められている。第4階層では人間の精神や夢の管理、催眠術、そしてテレパシーに関する研究やマインドコントロールを扱う部署だという。

 

・第5階層には人間の体の各部位が琥珀色の液体で満たされた巨大なバットに入れられ、整然と並ぶ。そして異星人の食料として提供されるのだという。

 

・第6階層もまた醜い場所だ。遺伝子研究専用の施設があり、人間と動物の交配実験が行われている。魚やアシカ、鳥、そしてネズミなどが遺伝子組み換えによって姿を変えられ、人間も2本以上の腕や脚をもっていたり、コウモリのような翼を生やした者もいるという。

 第7階層では子どもを含む多くの人間が冷蔵保存されている。人間のクローン化実験も成功しており、生まれたクローンは基地内で奴隷として働かされているとされている。

 

・現在、ダルシィ基地ではレチクル星人の他に、爬虫類人型エイリアンのレプティリアンとその手下であるグレイタイプのエイリアンも居住しているらしい。このおぞましい施設が白日の下にさらされる日は来るのだろうか……。

 

太陽の異変と超巨大UFO出現の謎

“彼ら“はスターゲイトからやってきたのか ⁉

・今、太陽がおかしい!

 2008年1月、太陽が新たな活動期「サイクル24」に入ったことが確認された。このサイクル24は1000年に1度の超活動期と予測され、勢力を強めて極大期に向かうと思われたが、突然沈静化。以後も黒点が消滅したりするなど、活動が低下したかと思うと今後は急激に黒点が増加し、ときには陸地を思わせる暗黒の図形が現れたりするなど、不安定な状態が続いている。特に11年周期で起きるはずの極大期を迎えていないのは明らかに異常だ。

 

・幸いなことに、太陽磁場逆転はまだ起きていない。だがいつ、それも突発的に起こるかもしれないのだ。そして、その太陽の異変にリンクするかのようにUFOの姿が目撃されているのをご存じだろうか。

 NASAは、これまでにSOHO、SDO、STEREOなど、太陽を観測する人工衛星や宇宙探査機を打ち上げてきた。そして、これらの衛星群が送信してくる太陽の画像の中には、超巨大UFOが幾度となく写り込んでいるのだ。

 これらの物体はUFO研究者の間で「ソーラー・クルーザー」と呼ばれ、ある画像ではレーザービームのような直線状の光線を照射している。

 形態もさまざまで、立体的で金属的な球形、キューブ型、天使が羽を広げたような天使型、さらには映画「トランスフォーマー」に登場するオートボットのようなUFOが確認されている。

 

2013年以降、「ソーラー・クルーザー」の目撃頻度はさらに増え、十字架型や惑星クラスの超弩級のものまで捉えられている。特に2014年7月に出現した円盤型UFOは、太陽から余剰なエネルギーを吸い取っているかのように見えて不気味だ。「ソーラー・クルーザー」に関して、NASAは間違いなく認識しているにもかかわらず、黙して語らない。これらが人工物だとすれば、太陽の強大な重力や超高温にも耐えられるスペックを誇るであろうことは必至だし、それを生み出した者も人類の想像を超えるテクノロジーの持ち主だ。

 近年、太陽活動の異変によって近傍空間にスターゲイト(異次元空間)が創出されているという説がある。だとすれば、「ソーラー・クルーザー」は遠い宇宙の彼方か別世界からスターゲイトを通ってやって来ているのだろうか?

 

イルミナティが企む2020年の大災厄

東京オリンピックで何かが起きる ⁉

・M6.5を超える大地震が世界規模で立てつづけに起きている。日本においては、2011年3月11日の東日本大震災、そして2016年4月14日の熊本地震が新しい。複数の大陸プレートが交錯する境界域に位置する日本は、宿命的に地震が多い国である。だとしても、数百年に一度あるかどうかという“想定外”規模の地震が、こうもたてつづけに発生するものだろうか?

 

これまでイルミナティカードは、「ダイアナ妃の死」「湾岸戦争」「9・11」やアメリカのNSA(国家安全保障局)局員だったエドワード・スノーデンが告発した「NSAの盗聴」などを予言したことでも知られるが、地震にまつわるカードもいくつかある。3・11をそのまま表したような「原発事故」や「津波」といったカードや、津波をとらえたレーダー画像とされるカードもある。なかでも不気味なのが、ニュージーランドカンタベリー地震(2011年)を予言したとされるカードで、そこには人工地震であることを明記するように「地震兵器」というタイトルがつけられているのだ。

 

そして今もっとも気になるのが、「複合災害」というカードだ。なんと、これが東京オリンピックで起こる何らかの災害を暗示していると噂になっているのだ。というのも、カードに描かれている、倒壊する時計塔が東京・銀座のシンボルである老舗の商業ビルを、そして逃げ惑う人々の服の色――青、黄、黒、緑、赤の5色がオリンピックを表しているというのである。そういわれてみれば確かに、この図柄は大地震で東京が壊滅的な被害を受けているように見えなくもない。

 

・単なる都市伝説といってしまえばそれまでだが、そもそも近代オリンピックの父であるピエール・ド・クーベルタン男爵自身、「フリーメイソンのメンバーだったのだから、オリンピックにフリーメイソンイルミナティが介在していたとしても、何ら不思議ではないのだ。

 

・ちなみに、フリーメイソンが実質的に運営を支配したとされる2012年のロンドンオリンピックは、懸念されていたテロ被害など発生することもなく、無事に閉幕したが、この大会には、イルミナティの予言のカードはなかった。それを思うに、いっそう件のカードの存在が不気味に思えてならない。来るべき2020年の東京大会が、何事もなく開催されることを祈るばかりだ。

 

 

 

『バブルを抱きしめて』

島村洋子   KKベストセラーズ    2018/5/19

 

 

 

オカルトだらけ

ノストラダムス本を読み漁り、放課後にはコックリさん、塾の帰りには口裂け女。ヒヤヒヤしっぱなしの子供だった。

 

1997年の7の月

・何しろオウムによる一連の事件について有識者をはじめとして、そこらの町のおじさんまでが、「あんな頭の良い人たちが、何でこんなインチキ宗教にだまされるのかわからない」と言っていたが、そりゃ世代の問題である。

 私たちは(といっても幅広く昭和30年代生まれと40年代生まれくらい)は、1999年7月で自分たちは死ぬと思っていたのである。わりとマジな話。

「それ、あんたが頭が悪いからだろう?」と訊きたい大人はたくさんいると思う。

 

・これは行きずりの恋を繰り返すしかないな、貯金をしてもどうせ未来もないわけだしな、とか見ず知らずの大昔のフランス人の言ったことに人生設計を変えられているわけである。そう、見ず知らずのフランス人だ。

 ミシェル・ド・ノートルダム

 いわゆるノストラダムスは16世紀にフランスにいた医師にして占星術師にして詩人で料理研究家(なんで?)だ。

 私たちの世代にはレオナルド・ダ・ヴィンチより有名にして重大な人物だ。

 どうとでもとれる象徴的な詩を書き続け、私たちを混乱させる人なのだがそんなことはどうでもいい。

 

・何百年も前の外国人がやってきて、私たちを煽動したわけではないからだ。私たちを煽動(といってもいいだろう)したのは日本人と日本の出版社である。

 なんたって五島勉

 私は子供ながらに本を出したいと思っていたのでいつもちゃんと奥付を読んでいた。

 そこでいろんな本は売れても5刷とかまあそんなところだなと知っていたのに、五島勉ノストラダムスの大予言』は358刷とか、見たこともない数字が並んでいたのである

 将来はなんとなく本を書きたいと思っていた私は、これはものすごくいい商売なのではないかと睨み、大注目した。

 そのうちクラスの学級文庫ノストラダムス関連書籍で埋め尽くされ、時々「ツタンカーメンの呪い」という類の本を見かけるようになった。

 あとは仮面ライダー怪獣図鑑とUFOである。私たちの脳はまちがいなく「何か」にやられていた。

 

・そして西洋的なものにかぶれられなかった人は「八つ墓の祟り」だと思ったり、水木しげる漫画にはまったり、土俗的な方向に向かうのだ。

 

・放課後は有志が残ってコックリさんをやり始めるわ、早く家に帰ったら心霊写真のテレビ番組を見なくちゃならないわ、塾の帰りには口裂け女待ち伏せされるわ、もはやふらふらである。

 オカルト、と一言で片づけてしまえばそれまでだけど子供の時の成育過程で刷り込まれたことは案外に影響する。

 私は34歳までをヒヤヒヤ生きてきた。これを少数派だとは思わない。

 何しろテレビのワイドショーで長嶋一茂が、

「もうノストラダムスの大予言が怖くて大人になるのをどうしようと思っていた」と言ってたのも聞いて、ほらここにも、と意を強くしたくらいである。

 しかし大人になって恥も外聞もなく、「ノストラダムスの大予言を信じてた」とは言いづらいし、羹に懲りてなまずを吹く、との言い方とはちょっと違うが、その後のオカルト的なことには全否定する自分がいたりして、昭和の頃の純粋な自分を返してくれと思ったりもしている。

 

なのに私は40過ぎてUFOを見たのだ

勝鬨橋の近くにあるデニーズでお茶を飲んでいてふと顔を上げたら、東京タワーの上に何やら飛行物体が。

 ヒュッと動いたりホバリングしたり飛行機のようなよく見かける動き方ではなかった。しかもいわくいいがたい光に包まれている。

 あ、今、私はついにUFOを見ているというわくわく感というか、ほらやっぱり感で胸がいっぱいになった頃、それは消えた。

 それから二度程、UFO的な物を目撃するのだがいつも東京タワーの近くにそれは現れる。

 何かその辺りに宣伝のための飛行体みたいなものがあるのだろうかと訝しんだりもしたが、近くまで行って見上げてみても何もない。

 他の方向に出現してもいいだろうとも思うが、私にとってUFOは東京タワーとセットなのである。

 何度か写真に撮ろうと試みたりもしたが、黒い斑点が写ってるだけの何てことはないものが撮れてしまった。

 錯覚だとしたら錯覚のほうがありがたい気もする。

 昭和の頃はUFO番組が真っ盛りでほぼ毎週のようにやっていて楽しかった。

 小さいUFOを田んぼで捕えた小学生たちやUFO内部に連行されて何かを埋め込まれた人やらもう都道府県名や詳細をいまだに記憶しているくらいだ。

やおい」といわれる、いわゆる「ボーイズラブ」の総称を私はしばらく日本テレビのディレクターだったUFO評論家のことだと本気で信じていた。

 何人かで集まったら意味もなくスプーンを曲げようとしていたし、ESPカードといわれる超能力開発に使われるカードを手作りして当てっこしたりしていた。

 もう大人になったら変な宗教に入信する下地はばっちりである。逆にリアリストになる数もでてきそうだけど。

 

念力を送る

・夏休みともなれば新倉イワオが出てきて、地縛霊だの守護霊だのふつうにあるものとして解説していたし、まぁ加工技術もたいしてない頃のほうがインパクトのある写真が多く、夜眠れないレベルのものもあったと記憶している。

 今の子供はYou Tubeとか何かで怖い写真などを見ているのだろうが、「あー、こんなのどうせヤラセ」とか冷めた目で見ているんだろうなぁ。

 昭和の子供たちは公園で行われていた紙芝居の絵にも怖がったりしていた。

 半分顔が溶けている男とか牙のすごい女とか、よくあんなに気色悪いタッチの絵が描けたなあと思うくらいだ。

 この前、CSで懐かしの「木曜スペシャル」をやっていたので見たら、ユリ・ゲラーが初登場の回だった。

 

・あげく、大きな存在に頭を垂れるのではなく、麻原彰晃だの何だの修行で超能力を手に入れたと称する人間を信じ、それを目指して自分も何とかしようと思い始める。

 

・しかし実はこの無駄がポイントなのだな。

 ネス湖ネッシーがいたって、ネッシーはおいしく食べられるわけもないし、ツチノコがたって見て美しい生き物でもないし栄養価が高いとも聞かない。

 うまい牛や脂ののったウナギを発見するほうが役に立つ。

 想念でやりとりするよりは電話をしたほうが確実だ。

なのに人間は確実性のないことが好きなのである。

1999年の正月、私はついにいよいよか、と思った。

 みんないい大人だから口にはしなかったと思うが、私の世代の人たちは心に期するものがあったと思う(ほんまか!)

 しかしその夏、何も起きなかった。起こってほしかったのかもしれない。

 

心の中で般若心経を

・それまで毎月1回上京していた私は2000年に東京に引越しすることにした(そんなにもノストラダムスに影響されていたのか!)。

 そして上京したあと私は幽霊と思われるものをバンバン見るようになるのだ。

 もはや冝保愛子も亡くなり、オウム事件のあと一連のオカルト番組もなくなったのにいったい私に何が起きたというのだろう。

 

しかし見たものは見たんだ。

 丹波哲郎風に言うと、見たんだから仕方がない、といった感じである。

 寝ているとタタタタ、と何かが近づいてくる気配とともにドーンと乗られて金縛りが続くので、しばらくベッドルーム行かなかったりもした。

 金縛りは脳の作用で、レム睡眠だがノンレム睡眠だかの影響だと自分に言い聞かせるとして、タタタタ、と何かが四つんばいで近づいていて来るあの感じは何なのだろう。

 あれもレム睡眠だか、ノンレム睡眠だかの影響なのだろうか。耳にはものすごく不快な金属音が続き、体はびくとも動かず、胸には圧迫感がある。

 心の中で般若心経を唱えても駄目だった。

 そこで私はあっという間に金縛りが解ける方法を独自に編み出したのだ。

それは心の中で呼びかける法方である。

「あなたはきっとこの世の者ではない人なんだろうと思うけど、どうせならこんなことしないで私に宝くじを当てるとか、私の本がバカスカ売れるとか、そういうことをしてくれる?してくれたら私もあなたが成仏するように協力する。とりあえずお金くれるかなぁ」と言ってみるのである。

 するとてきめんに効くのだ。

 あっという間に胸の上の何かは消え去り、金属音も聞こえなくなり、体も動くようになる。

 やっぱり金を得るっていうのは、あの世の人でも難しいんだなぁとしみじみする。

 精神的な幻覚だとしたらなおいっそう私は金に支配されていたのか、やっぱりか。

 

しかし目撃したのがひとりではない場合はどうだろう。

 ある雨の夕方、私は家の近くの橋を知り合いとともに歩いていた。

 傘をさして並んでいたのだが、後ろからすごいスピードで自転車が来るのがわかった。

 チリリリリン、と激しくベルが後ろから鳴り、風圧がした。ひゅーっという音とともに自転車が猛スピードで私たちの間を駆けぬけた。

 しかし、それは目に見えなかったのだ。

 私たちの間を通り抜けて前に出る自転車など存在しなかったのである。

 不思議だと思ったが、その日はそれで忘れた。

 ところが翌日、一緒にいた知り合いから電話があり、ドアのチェーンを締めようとしたら何か音がする。

 よく聞いてみたら自転車のチリンチリンという音のような気がするので、家族の者にも聞いてもらったらどうやら自転車の音である。でも姿はない。

 寝ようとしてうとうとしていると枕元にダウンジャケットの青年が立っていた。どうやらついてきたらしい。

 その後、近くの不動産屋の人とバーで会った時に、

「クレーム出ちゃってお客さんがすぐ退去するんですよ」と悲しそうにしてたので理由を尋ねると、

「いやー、近くに幽霊でるからいやだって、橋の近くなんですけどね」と言う。

「もしかしてその幽霊は自転車に乗ってる?」という私の言葉に彼は、

「そうです、そうです。ご覧になりましたか?めちゃめちゃ有名なんですよね、ちゃりんこ幽霊」と返事をした。

その後もちゃりんこ幽霊は自転車なのにタクシーと並行して走り、追い抜いたりもした。運転手はそれをふつうの人間だと思っているので、「すごいスピード出ますねぇ」なんて言っているのだ。

 この世には幽霊なんていないのかもしれないが、このたくさんの目撃者がいる不思議な事象はどう理由をつければいいのだろう。

 

・友人の話で私が一番好きな話を最後に。

うちのおじいさんね、後ろから呼んでも絶対に振り向かないんです。ぐるっと完全に向こう側にまわってからこちらをむくんです

 と友人が言ったので不思議な話だなと思ってよくよく聞いてみたら、

「若いときに『お水をください』って声がするので振りむいたら血だらけの兵隊さんが後ろにいたんですって。それであわててポンプで水をくんで後ろを見たら兵隊さんはもういなかったそうです」ということだった。

 日本というのはこういうエピソードとともに湿度をもって存在していたのに、1999年の7の月以降、ふつうに乾いた先進国になったかもしれない。

 

 

 

『オカルト』  現れるモノ・隠れるモノ・見たいモノ

森達也      角川書店  2012/4/10

 

 

 

 「現状は、誠実な能力者には不幸でしょう」オカルト・ハンターの返信はすぐに来た

・とにかく対談は行われた。以下は『STUDIO VOICE』2008

年12月号に掲載された対談の一部だ。

 

(佐藤)取材を通していろいろ目にしても、それでも信じ切れないという感覚も面白いですよね。僕もUFOは見ているんです。アメリカのセドナという、パワースポットとして最近有名になっている場所で。否定しようのないUFOを、僕を含めてそこにいる全員が見たんです。

(森)ヴィジュアル的にはどんなUFOですか?

(佐藤)三角形の平らな形で、とにかくサイズが大きいんですよ。僕が見たやつもだいぶ遠くに見えていたのに、かなりの大きさだった。番組の取材で行ってたんですけど、訊かれて「全長1キロぐらいだった」と答えながら、後で自分でも変だと思ったんですけど。でもそうとしか答えようのない大きさでした。

(森)そのときテレビのカメラは回っていましたか?

(佐藤)カメラは回ってたんですけど、その時に僕の側を向いていたんです。それでぱっと振り向いて、ピントと明るさを調整しているうちにスーと行っちゃって、結局は撮れなかったんです。ただ、あれを見てもあまり自分の認識が変わらないことが不思議だなと。

 

・ビジュアル的には否定しようがないUFOが、いきなり目の前に現れた。しかも1人ではなくおおぜいのスタッフたちも、同じように目撃している。ところがよりによってその瞬間、カメラは違う角度を向いていた。

……もしそんな説明を受けたのなら、否定論者はここぞとばかり、「結局はトリックやイカサマだからこそ、そんな言い訳をするのだ」と言うだろう。

 その見方がまったくの見当はずれだとは思えない。でも、超能力を持つことを自称する男たちを被写体にしたドキュメンタリーを実際に撮り、その後は否定と肯定とが入り交じった感情でずっとオカルト的な現象に興味を持ってきた僕としては、「結局はトリックやイカサマだから」式のわかりやすい理路を当然のように主張されると、何となく不安になる。指の隙間から何かがこぼれ落ちているような感覚だ。とても微妙だけで、でもとても大切な何かが欠落している。