日本は津波による大きな被害をうけるだろう UFOアガルタのシャンバラ 

コンタクティやチャネラーの情報を集めています。森羅万象も!UFOは、人類の歴史が始まって以来、最も重要な現象といわれます。

最新医学エビデンスに基づく本当に正しい食事法は、「何を食べるか」ではなく、「食べない時間を増やす」たったこれだけだった。(1)

 

『「空腹」こそ最強のクスリ』

医学博士 青木厚    アスコム   2019/1/26

 

 

 

空腹パワーであらゆる不調を撃退しよう!

1日2食のプチ断食が、僕の集中力の秘密です

いま話題の半日断食で、頭がさえる。疲れない。無理なくやせる。

 

最新医学エビデンスに基づく本当に正しい食事法は、「何を食べるか」ではなく、「食べない時間を増やす」たったこれだけだった。

 

・睡眠時間を合わせて「1日16時間は食べない」だけ。この半日断食で細胞内の悪いタンパク質や感染症を引き起こす病原菌が掃除され、全身の細胞がみるみる修復!

 

・この方法なら、炭水化物も、脂肪も好きなだけ食べて問題ない!

 

「ものを食べない時間」を作り、「空腹」を楽しむ。それだけで、病気知らずの体が手に入ります。

中性脂肪が激減し、脂肪肝が改善!

 

・高かった血圧が下がり、体重も減少!

 

・これまで健康や長寿、アンチエイジングのための、さまざまな食事法が紹介されてきました。しかし最新の医学エビデンスに基づき、近年、「食べものの内容を制限する」ことよりも「食べない時間を増やす」ことにより注目が集まっています。

 

この本で紹介する食事法は、2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した「オートファジー」研究をもとに生み出されました

 オートファジーとは、「古くなった細胞が新しく生まれ変わる」体の仕組みのことです。

 週に一度でも、まとまった空腹の時間を作ると、食べすぎがもたらす害が取り除かれ、加齢や食生活によるダメージがリセットでき、オートファジーが活性化して体が、内側から若々しく蘇ります。

 しかもこの食事法は誰でも簡単に実践でき、すぐに効果を実感できます。がんや認知症、糖尿病や高血圧などの病気の予防にも役に立つと考えられる、まさに奇跡の食事法なのです。

 みなさん、この本を読んで、ぜひ空腹という最高のクスリにより、健康と若さを手に入れましょう。

 

「1日3食」「食べすぎ」が、疲れやすい体を作る

1日3食というのは、それだけで「食べすぎ」になってしまう可能性があります

 

・成人が1日に必要とするカロリーは、1800~2200キロカロリー前後といわれています。

 ハンバーガーとポテトフライ、ドリンクのセットだけで、1000キロカロリーは軽く超えますし、ファミレスに行けば、800~1000キロカロリー程度のメニューがたくさん並んでいます。

 つまり、1日3度食事をとることで、本来必要な量の1.5~2倍のカロリーを摂取してしまう……というのは、十分にありうることなのです

 

高血圧、老化、生活習慣病………。肥満は百害あって一利なし!

食べすぎは、様々な体の不調を招きます。>

・まず、内臓の疲れ。胃腸や肝臓は、私たちが食べたものを、何時間もかけて消化しますが、本来処理できる量を超える食べものが、ひっきりなしに運ばれてくると、内臓は休みなくフル回転で働き続けなければならず、疲弊します。

 その結果、内臓の働きが低下し、栄養素をきちんと吸収できない、老廃物を排出できない、免疫力が低下するなど、さまざまな問題が生じてしまうのです。

 

・また、食べすぎは、肥満を招きます。 私たちが摂った糖質や脂質の一部は、脳や筋肉、内臓などが働くためのエネルギーとして使われますが、余った筋肉や肝臓に蓄えられ、それでもおさまりきらなかった分は中性脂肪として、脂肪細胞に蓄えられます。

 

つきすぎた脂肪、とくに内臓脂肪からは、悪玉ホルモンが分泌され、血糖値の上昇、高血圧、血栓形成などを招きます。

 また悪玉ホルモンは慢性炎症状態を引き起こし、がんを発症する場合もあります

 ほかにも、食べすぎには「体を錆びさせる活性酸素を増やす」といったデメリットがあります。

 食べすぎは、疲れやだるさの原因となるだけでなく、糖尿病や高脂血症などの動脈硬化性疾患、脳出血脳梗塞狭心症心筋梗塞などの虚血性心疾患、そしてがんの原因ともなるのです。

 

さまざまな病気の温床となる「糖質の摂りすぎ」

・しかも、現代日本人の食事は、特に糖(糖質)が多くなりがちです。成人が1日に必要とする糖質は、170gといわれています。

 茶碗一杯のご飯(白米)に含まれる糖質は50g程度ですから、ご飯を1日3杯食べれば、それだけでほぼ、本来必要な糖質は摂取できてしまいます。

 つまり、1日3杯のご飯に加えて、デザートなどを食べれば、それだけで糖質過多になるのです。

 

・しかし、糖質の摂りすぎによる最大の問題は、「糖質が、血糖値を急上昇させる」点にあります。

 

・こうした、ジェットコースターのような血糖値の乱高下は、「食後すぐ眠くなる」「だるくなる」「イライラする」などの症状をもたらします。

 さらに、糖質の摂りすぎによって血糖値が高い状態が続くと、

  • 細胞が徐々にインスリンを受けつけなくなる。
  • すい臓が頑張って、もっとインスリンを分泌しようとする。
  • すい臓が疲弊する。

といったことが起こるようになり、すい臓でのインスリン分泌量が低

下する「2型糖尿病」の発症につながります

 

糖尿病になると、血糖値が下がらないため、全身の血管がダメージを

受け、網膜症、腎症、心筋梗塞脳梗塞認知症、がんといった病気にかかるリスクが高まってしまいます。

 

血糖値が下がり、脂肪が分解され、細胞が生まれ変わる方法がある

・「食事のカロリー数を減らす」「糖質を減らす」など、さまざまな方法が考えられますが、この本で私がおすすめしたいのは、「ものを食べない時間(空腹の時間)を作る」というものです。

 

・空腹の時間を作ると、まず内臓がしっかりと休むことができ、血糖値も徐々に下がります。また、最後にものを食べてから10時間ほどたつと、肝臓に蓄えられた糖がなくなるため、脂肪が分解されエネルギーとして使われるようになり、16時間を超えると、体に備わっている「オートファジー」という仕組みが働くようになります。

 オートファジーとは、「細胞内の古くなったタンパク質が、新しく作り替えられる」というもので、細胞が飢餓状態や低酸素状態に陥ると、活発化するといわれています。

 体の不調や老化は、細胞が古くなったり壊れたりすることによって生じます。

 

・オートファジーによって、古くなったり壊れたりした細胞が内側から新しく生まれ変われば、病気を遠ざけ、老化の進行を食い止めることができるのです。

 つまり、空腹の時間を作ることで、

・内臓の疲れがとれて内臓機能が高まり、免疫力もアップする。

・血糖値が下がり、インスリンの適切な分泌が促され、血管障害が改善される。

・脂肪が分解され、肥満が引き起こすさまざまな問題が改善される。

・細胞が生まれ変わり、体の不調や老化の進行が改善される。

といったさまざまな「体のリセット効果」が期待できます。まさに、「空腹は最高のクスリ」なのです。

 

・空腹の時間以外は、何を食べていただいてもかまいませんし、空腹の時間中であっても、どうしてもお腹が空いた場合は、ナッツ類などであれば、いくら食べていただいてもかまいません。

 

 オートファジーを働かせるためには、連続して16時間以上の空腹の時間が必要ですが、睡眠時間をうまく組み込めば、無理なく実行することができるでしょう。できれば毎日続けていただくのが理想的ですが、週1回、週末だけ実行していただくだけでも、リセット効果は得られるはずです。

 

半日断食が、体の不調や病気、老化を遠ざけてくれる

たとえば朝食だけ抜いて、昼と夜は普通に食べる。起きている時間の半分だけがんばる半日断食、それだけで実行できてしまいます。

 

繰り返しになりますが、空腹の時間を作るだけで、食べすぎや糖質の摂りすぎによる弊害をリセットしてくれます。

 カロリー計算など、難しいこと、面倒なことを考えなくても、内臓の疲れがとれ、血糖値が下がり、脂肪が落ち、細胞が生まれ変わり、さまざまな体の不調や病気、老化を遠ざけることができます。

 みなさんもぜひ、「空腹」という最高のクスリによって、病気知らず、疲れ知らず、老化知らずの体を手に入れてください。

 

「1日3食とるのが体にいい」は、間違いだった

1日3食とると、体は日々弱っていく

・「1日3食が理想的である」という考え方には、確固たる裏付けはありません。

 それどころか、1日3回食事をとると、あとで詳しくお話しするように、

・胃腸をはじめ、内臓が十分に休むことができず、疲弊してしまう。

・体内で炎症が起きやすい。

・「食べすぎ」を招き、肥満になりやすい。

高血糖になりやすい。

・老化が進みやすい

 など、体や健康にさまざまなダメージを与えることになるのです。

 

食後の慢性的な眠気は、血糖値が上がっている証拠

・「食べた後、異様に眠くなったり、疲れたり、だるくなったりする状態が、ずっと続いている」という人は、血糖値が慢性的に高くなっている可能性がるといえるしょう。

 

習慣や惰性を捨て、体の声を聞くことが真の健康への第一歩

・あなたの内臓は、もしかしたら、休息を求めているかもしれません。

 特に年齢を重ねるにつれて、1日に必要とするカロリーは少なくなっていきます。1日3食にこだわる必要は、まったくないのです。

 

1日3食は、胃腸を疲れさせ、体の不調を招く

1日3食では、内臓は十分に休むことができない

・ところが、1日3度食事をすると、朝食から昼食までの間隔は4~5時間、昼食から夕食までの間隔は6~7時間程度となり、前の食事で食べたものが、まだ胃や小腸に残っている間に、次の食べるものが運ばれてきてしまいます。

 すると胃腸は休む間もなく、常に消化活動をしなければならなくなり、どんどん疲弊していきます。

 

胃が疲弊すると、肌や髪にも悪影響をもたらす

・1日3回、せっせと食事をとり続け、胃腸が疲弊すると、体にはさまざまな不調が現れます。

 まず、胃腸が疲れ、消化機能が衰えると、食べものからきちんと栄養分を摂ることができなくなり、体に必要なビタミンやミネラル、微量元素不足に陥り、疲れやすくなったりだるくなったり、肌や髪のコンディションが悪くなったりします。

 また、「胸焼け」「胃もたれ」「食欲不振」が起こりやすくなります。

 

腸内環境の悪化が、全身にダメージを与える

・ちなみに、加齢や胃の疲れによって胃液が減り、消化が不十分な食物が腸内に入ってくると、やはり腸内細菌のバランスが崩れ、腸内環境は悪化します。

 さらに、腸で発生した有害物質は、血液に乗って全身にまわります。そのため、肌荒れがひどくなったり体臭がきつくなったり、ときにはがんなどの病気が引き起こされたりすることもあるのです。

 

・また、腸には食べものを消化・吸収し、不要なものや老廃物を排泄するだけでなく、「体内に侵入しようとする異物(ウイルスや毒素など)を排除し、体を守る」という「免疫機能」も備わっています。

 腸の機能が衰え、腸内環境が悪くなると、免疫力が低下して風邪や肺炎などの感染症にかかりやすくなる、アレルギーがひどくなる、がんが発生する、といったことも起こりやすくなるのです。

 

「食事」が本当に始まるのは、食べものを口にした後

・さまざまな役割を一手に担っているのが、肝臓なのです。

 そのため、食事の間隔が狭く、次から次へと食べものが入ってくると、肝臓はふる回転で働かねばならず、どんどん疲弊していきます。

疲れにより肝臓の機能が衰えると、本来肝臓で解毒されるはずの毒素や老廃物が体内に残ったり、作られるエネルギーの量が減ったりするため、体が疲れやすくなります。

また、お酒がおいしく感じられなくなったり、食欲が低下したり、あるいは肝炎や脂肪肝、肝硬変、さらには肝臓がんなど、肝臓自体の病気や障害が引き起こされたりするおそれもあります。

 

そして、人間に休息が必要であると同様、内臓にもまとまった休息が必要なのです。

 

がん、糖尿病、心筋梗塞脳梗塞。年齢を重ねるごとに「食べすぎ」のダメージは大きくなる

1日3食は、気づかぬうちに「食べすぎ」を招く

・つまり、ふだんから慢性的に食べすぎている人の場合、「胃が膨らんでいる状態」が当たり前になっていて、「本来、体が必要としている量」以上の食べものも、どんどん受け入れてしまいます。

 

食べすぎは、DNAや細胞をも傷つける

・また、食べすぎは、体内の活性酸素を増やします。

 活性酸素には「ものを酸化させる(錆びさせる)力」があり、それによって体内に侵入ウイルスや異物などを殺菌・排除しますが、一方で、活性酸素の攻撃は、身体(体内のDNAや細胞)をも傷つけます。

 

・そして、活性酸素が必要以上に増えると、細胞が酸化されたり傷つけられたりするため、細胞の老化が進行し、お肌のシワやシミの原因となったり、細胞に障害が生じ、がんなどさまざまな病気が引き起こされたりする可能性があります。

 

ご飯や肉の食べすぎが、あなたの命を危険にさらす

・「食べすぎる人」のほとんどは、ご飯や麺類、パン、甘いものなど、「糖質」の多いものや、肉、油など、「脂質」の多いものを取りすぎています。

 糖質や脂質を過剰に摂れば、血液中の中性脂肪や、「悪玉コレステロール」と呼ばれるLDL-コレステロールが増え、それらは血管壁に付着します。それだけ血管は狭くなります。

 その結果、血液の流れが悪くなり、

・栄養が体のすみずみまでいきわたらなくなったり、老廃物がきちんと排出されなくなったりするため、疲労や冷え、肌荒れなどが起こりやすくなる。

・血管や心臓に大きな負担がかかって血圧が高くなり、動脈硬化が生じて脳梗塞心筋梗塞脳出血心不全などのリスクも高くなる。

 

・さらに、糖質の多いものを食べすぎると、血糖値が高くなります。その状態が続くと、糖尿病になるリスクも高くなるのです。

 

脂肪細胞は無限に増大していくから怖ろしい

・食べすぎの弊害として、忘れてはならないのが、「内臓脂肪」です。

 

 ・細胞脂肪は柔軟性が高く、中性脂肪を取り込んで、もとの数倍の大きさにまで膨れ上がることができます。

 これが「脂肪がつく」「脂肪が増える」といわれる状態ですが、このように、無限に容易を増やすことができるのは、人体の中では脂肪細胞だけなのです。

 

・肥大化した脂肪細胞からは「TNF-α」や「IL-6」などの「悪玉ホルモン」が分泌されるようになり、糖尿病や高血圧、慢性炎症状態を導いてがんになるリスクも高くなります。

 

増えすぎた脂肪が、血液やリンパの流れを悪くする

・実は脂肪には、

・エネルギーを貯蔵する。

・体温を維持する。

・内臓の位置を保つ。

・クッション代わりとなって、外部の刺激から体を守る。

・ホルモンや胆汁などの原料となる。

・各種ビタミンの吸収を助ける。

 といった働きがあります。

 つまり、人間にとってなくてはならないものではあるのですが、脂肪が必要以上に増えすぎると、体にはさまざまな影響が生じます

 

・ところが、肥大化した脂肪が血管やリンパ管を圧迫すると、血液やリンパの流れが悪くなり、心臓に負担がかかり、高血圧や心不全、むくみの原因となります。

 その結果、心臓病のリスクが高くなる、全身の各器官の働きが悪くなるなど、体にさまざまな不調が現れるようになるのです。

 

実は皮下脂肪よりもタチが悪い、悪玉ホルモンを分泌しやすい内臓脂肪

・また、あまり知られていないのですが、脂肪細胞にはさまざまなホルモンなどを分泌し、体の機能を調整するといった働きもあります。

 

・つまり、食べすぎによって脂肪が過剰に増えると、悪玉ホルモンの作用により、

・血管の傷が修復されない。

血栓が溶けない。

・腫瘍が増殖する。

・血糖値が高くなる。

 といったことが起こりやすくなり、糖尿病、脳出血脳梗塞心筋梗塞、がんなどの病気を発症するリスクが高くなるのです。

 

年齢を重ねるごとに、食べすぎのダメージは大きくなる

・このように、1日3食の食生活、そして食べすぎは、体に大小さまざまなダメージを与えます。しかもそのダメージは、年齢を重ねるごとに、どんどん大きくなっていきます。

 

アメリカの最新研究が証明。「空腹」こそが長寿と健康のカギだった

アメリカの研究で明らかになった、「空腹」の効果

・食べすぎによる害から体を守り、健康や若さを維持する、シンプルな方法。それは、「ものを食べない時間(空腹の状態)を作ること」です。

 近年、アメリカの医学界では、空腹(断食)と健康に関する研究がさかんに進められ、数多くの論文が発表されています。

 以前から、「カロリー摂取を控えることが、さまざまな病気を遠ざけ、長生きにつながる」ことはわかっていましたが、これらの論文には、断食をすることが体重や体脂肪の減少につながること、そして、

・糖尿病・悪性腫瘍(がん)、心血管疾患(心筋梗塞狭心症など)、神経変性疾患アルツハイマー認知症パーキンソン病気など

などの予防に効果的であることが述べられているのです。

 

「空腹」「断食」のハードルは、それほど高くはない

・できるだけ無理なく空腹の時間を作り、

・胃腸や肝臓などを休ませてあげること

・脂肪を燃焼させ、減らすこと

・血液の状態を改善させること

が大事なのです。

 

睡眠時間8時間+8時間=半日断食で、効果を最大限に享受できる!

・そして、たどりついたのが「16時間以上、空腹の時間を作ると、最大の効果が得られる」という結論でした。つまり、起きている時間の半分、半日の断食でできるのです。

「16時間は長い」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、睡眠時間とうまく組み合わせることで、無理なく実行していただけるはずです。

 

「空腹」が人本来の生命力を引き出す。最新研究でわかった「オートファジー」という奇跡

さて、私が「16時間」にこだわるのには、理由があります。

 まず、最後にものを食べて10時間ほどたつと、肝臓に蓄えられた糖がなくなって脂肪が分解され、エネルギーとして使われるようになります。

 そして、16時間たつと、今度は体の中で「オートファジー」が機能し始めるのです。

 

私たちの体は、約60兆もの細胞でできており、細胞は主にタンパク質で作られています

 日々の生活の中で、古くなったり壊れたりしたタンパク質の多くは体外に排出されますが、排出しきれなかったものは細胞内にたまっていき、細胞を衰えさせ、さまざまな体の不調や病気の原因となります。

 

・一方で、私たちはふだん、食べたものから栄養を摂取し、必要なタンパク質を作っています。

 ところが、なんらかの原因で栄養が入ってこなくなると、体は生存するために、なんとか「体内にあるもの」でタンパク質を作ろうとします。

 そこで、古くなったり壊れたりした、細胞内のタンパク質を集め、分解し、それらをもとに、新しいタンパク質を作るのです。

 

・新しく元気なミトコンドリアが細胞内にたくさんあればあるほど、たくさんのエネルギーを得られ、人は若々しく、健康でいられるのですが、オートファジーによって、このミトコンドリアも新たに生まれ変わります。

 つまり、オートファジーとは、古くなった細胞を、内側から新しく生まれ変わらせる仕組みであるといえます。

 細胞が生まれ変われば、体にとって不要なものや老廃物が一掃され、細胞や組織、器官の機能が活性化し、病気になりにくく若々しい体になるのです。

 さらにオートファジーには細胞内に侵入した病原菌を分解・浄化する機能もあり、健康であるために欠かすことのできない仕組みなのです

 

空腹が、細胞の生まれ変わりのスイッチになる

・ただ、オートファジーには、ある特徴があります。

 食べるものによって得られた栄養が十分にある状態では、オートファジーはあまり働かないのです。

 なぜならオートファジーは、体や細胞が強いストレスを受けた際にも生き残れるよう、体内に組み込まれたシステムであり、細胞が飢餓状態になったときや低酸素状態になったときにこそ、働きが活発化するからです。

 具体的には、最後にものを食べてから16時間ほど経過しなければ、オートファジーは活性化しません。

 つまり、空腹の時間を作らない限り、オートファジーによって細胞を産まれ変わらせることはできないのです。

 

なお、2016年には、東京工業大学大隅良典栄誉教授が、オートファジーの研究でノーベル生理学・医学賞を受賞しています

 オートファジーは今、世界中の注目を集めているといえるでしょう。

 「空腹」は、1日3食の習慣や食べすぎが体に与えたダメージをリセットし、体を内側から蘇らせてくれます。

 まさに、空腹こそが最強のリスクなのです

 

空腹のとき、体ではどんな奇跡が起こっているのか

内臓の働きを復活させ、活性酸素の害から体を守る――空腹の奇跡①

・まとまった空腹の時間を作ると、まず、内臓の働きがよくなります。

 

活性酸素の量が減るともいわれています

 つまり、活性酸素がもたらす細胞の老化や病気を、予防することができるのです。

 

脂肪の分解、血流の改善で、生活習慣病をまとめて遠ざける――「空腹」の奇跡②

・最後にものを食べてから10時間ほど過ぎたあたりから、体内では、脂肪の分解が始まります。

 

・つまり、空腹の時間が長くなればなるほど、体内の余計な脂肪が分解され、減っていくのです。

 

・また、脂肪が分解されれば、血液中の資質が減り、圧迫されていた血管が解放されますし、トータルで12~24時間、ものを食べない時間を作ると、血液中の糖質も20%程度低下するともいわれています。

 

オートファジーで、若々しく健康な体を手に入れる――「空腹」の奇跡③

・そのため、オートファジーには、がんや糖尿病をはじめとする生活習慣病アルツハイマー認知症感染症などの予防効果や、肌や筋肉などの老化防止の効果があると考えられています。

 

なお、空腹の時間を作ると、「ケトン体」という代謝産物が増加するといわれています

 ケトン体とは、体内の中性脂肪や筋肉が分解されて生み出されるエネルギー源です。ケトン体には活性酸素や炎症から神経細胞を保護してくれる作用があります。

 ケトン体も、空腹によって得られるメリットの一つだといえるでしょう。

 

空腹力で、がんの原因を取り除く

「空腹」は、がんのリスクを遠ざける

・「空腹の時間を作る」食事法なら、何を食べてもかまわないため、他の方法に比べて継続しやすいといえるのではないでしょうか。

 

人間にはもともと、がんを予防するシステムが備わっている

・私たちの体は、約60兆の細胞からできています。

 それらの細胞は日々、分裂を繰り返して生まれ変わっており、細胞が分裂する際には、遺伝子(DNA)が持つ情報にしたがって、正確にコピーされます。

 しかし、なんらかの原因でDNAが傷つけられると、細胞のコピーミスが生じて突然変異を起こし、がん細胞が生まれるきっかけとなります。

 胃や腸などの臓器の表面部分に傷がつき、その傷が修復される際にミスが発生して、がん細胞が生まれることもあります。

 

なおDNAは外部からの刺激や活性酸素などによってさまざまな攻撃を受けており、体内では毎日3000~5000個ものがん細胞が生まれています。

 ただ、人間の体にはDNAを修復する酵素があり、傷ついたDNAはすぐに修復されます。

 また、DNAが修復不可能な傷を受けた場合、体はすぐその細胞を除去し、がん細胞の発生を防ぎます。これを「アポトーシス」といいます

 もし修復もアポトーシスもきかなかった場合には、全身の血液を駆け巡り、パトロールをしている免疫細胞が、発生したがん細胞をきちんと除去してくれます。

 

 人体は、こうした二重三重の防御システムによって、がんから守られているのですが、DNAへの攻撃回数が増えたり、加齢などにより修復機能やアポトーシス機能、免疫機能が衰えたりすると、生き残るがん細胞が現れます。

 

オートファジーによる細胞の修復が発がんリスクを下げる

・さて、空腹の時間を作ることが、なぜがんの予防につながるかというと、「脂肪を減らし、肥満を解消する」からです。

 

・特に大腸がん、肝臓がん、胆嚢がん、すい臓がん、子宮がん、腎臓がんなどは影響を受けやすく、肥満が健康に及ぼす害がわかってきました。

 同じく日本癌学会の発表では、がんが発生する主要な原因は、たばこ(30%)と肥満(30%)です。

 肥満にならないということは、たばこを吸わないことと同じほど重要なのです

 

空腹こそが、がんのさまざまな原因を取り除いてくれる

・すでにお話ししたように、最後にものを食べてから10時間ほどたつと、脂肪、特に内臓脂肪の分解が始まります。

 つまり、まとまった空腹の時間を作ることは、がんの予防にも大きく役立つということになります。

 もちろん、空腹は、肝臓がんの原因となる脂肪肝の改善にも効果的です。

 

ただ、一つ気をつけなければいけないのが、すでにがん(悪性腫瘍)が体内に発生している場合は、空腹が逆効果になるおそれもある、ということです。

 がん細胞には、飢餓状態に陥りやすいという特徴があるため、治療においてはしばしば、がん細胞に栄養が送られないようにする「兵糧攻め」が行われます。

 ところが、オートファジーが働くと、自分で栄養を作り出すため、がん細胞が生き残りやすくなってしまうのです

「空腹の時間を作る」食事法は、あくまでも予防のためであり、すでにがんを発症しているという方は、医師の指示に従うようにしてください。

 

 

 

『やって良かった!1日1食』  病気にならない生き方

船瀬俊介  フォレスト出版   2018/4/20

 

 

 

身体は疲れず、仕事は軽く2~3倍

少食ブームは終わらない!やってみればわかる、1日1食の効果。長生きしたけりゃ、食べるのを減らしなさい!

 

・「自然な生き方をすれば、120歳まで生きることができるだろう」これは、古代ギリシャの医聖ヒポクラテスの言葉です。

 

・ヨガの教えがあります。「一生に食べる食物の量は決まっている」つまり、大飯食らいは、食いおさめが、早くきます。少なく食べる人ほど、長く生きるのです。

 

・有名なヨガ指導者、沖正弘導師は若い頃インドで。152歳のヨガ行者に出会い、その指導を受けています。

 行者の食事は、すべて生菜食で、1日の量は、まさに手のひらに載るほど少量だったのです。私の1日1食の暮しは、このような超人的暮らしには及びませんが、根本はベジタリアンの食事です。すべて自炊で。

 

・3年以上になりますが、こなせる仕事量が2~3倍になりました。かつて、1日の原稿ノルマは400字詰め、30枚。今は、軽く60~80枚をこなしています。そして、疲れない。1日101枚の最高記録も達成。単行本は1冊4日のペースで書けるようになりました。かつてより頭もシャープになっているんです。

 

<1日1食で若返ったビートたけし

「オイラは1日1食しか食べないよ。朝は野菜ジュースだけ」ビートたけしさんが、さらっと語っています。

 

・それは「朝起きたらまず、野菜ジュースをタップリ飲んで、その後は晩飯まで何も食わない」「軍団のヤツラやら、付き人を連れて焼き肉を食いにいくこともあるけど、オイラは肉をサンチュに巻いてちょこちょこ食って終わりだよ」「まァオイラは自分のリズムに合うからってことで1日1食にしている……」

 たけしさんの知人の話も面白い。「60代になってまるでぜい肉がついていないオイラの知り合いは、いつも『腹3分』にしてるっていってた。常に、食いたい量の4分の1しか腹に入れないんだって

 

カロリー制限すると長寿遺伝子がオンになって、若さを保てる。それはもはやだれもが知っている医学の常識です。

 もう一つの理由は禁煙です。

 

<30年以上、1日1食のタモリ流>

もう一人の有名な1日1食主義者が、タモリさんです。

「オレ1日1食しか食べない」ギネスブックにも登録された長寿番組「笑っていいとも!」内でのコメント。

 

・身近な関係者の話によれば、「タモリさんはイグアナ芸でデビューしたときから1日1食」といいます。そして、夜8時を過ぎると一切、食べない」。その節制ぶりに脱帽です。

その少食主義のライフスタイルを見習って、芸能界にファスティング(断食)が広がっていった」とのことです。