日本は津波による大きな被害をうけるだろう UFOアガルタのシャンバラ 

コンタクティやチャネラーの情報を集めています。森羅万象も!UFOは、人類の歴史が始まって以来、最も重要な現象といわれます。

折口の眼差しのなかにあったヤクザやゴロツキのたぐいは、そうした聖なる異人の末裔であった。(2)

 

『茨城の妖怪図鑑』

中沢健  TOブックス  2019/7/1

 

 

 

人が生んだ蛇――朝房山

・ヌカヒメという女性が、名前も知らない男性との間に生んだ子が、蛇だったという伝説がある。ヌカヒメはごくごく普通の人間であると思われるので、相手の男性が妖怪だったのかもしれない。

 ヌカヒメとその兄のヌカヒコは生まれてきた蛇を神の子だと思い、祭壇に安置していた。だが、蛇はあっという間に大きくなってしまう

 

・人と会話を交わした、雷を自由に操り、飛行する能力まで持っていることから考えても、その正体はただの蛇ではなかったのであろう。ヌカヒコが考えた通り神の子であったのかもしれない。

 謎の男の正体を探るうえで一つヒントになりそうな都市伝説がある。イギリスで唱えられ、その後世界的に広まった爬虫類型異星人(レプティリアン)の存在だ。密かに地球へ大量に飛来しているという宇宙人の中でもレプティリアンはかなりの数を占めていると言われている

 興味深いのは、このレプティリアンは爬虫類の中でもトカゲやワニ、亀などではなく、蛇に近いDNAを持つとも言われていることだ。

 UFOは雷と同様のエネルギーを使い飛来するという話を主張するUFO研究家もおり、ヌカヒメとの間に子供を作った男性がレプティリアンである可能性も考えられるのだ。

 

<茨城のニンゲン

・その昔、茨城県の海岸に不気味な死体が漂着したことがあるという。嵐の夜のことだ。海岸に、巨大な人間の死体が打ち寄せられた。死体の身長はおよそ15メートルほどあった。半ば砂に埋まって横たわっていたが、騎乗して近寄った人の持つ弓の先端だけが、死体の向こう側にいる人からかろうじて見えたという。その巨大さがよく伝わる表現だ。

                   

一つ目妖怪   ――桜川市

・日本人なら誰でも知っているであろうメジャー妖怪「一つ目小僧」を代表に、一つ目の妖怪にまつわる伝説は日本全国にある。

 茨城県桜川市では、毎年2月8日に「八日祭り」と呼ばれる行事が行われている。

 これは、長さ約1.3メートル、幅約60センチ、重さ約12キロほどもある巨大なわら草履を作り、その草履を掲げることで「こんな大きな草履を履く巨人が、この地にはいるんだぞ」と一つ目妖怪を威嚇して、町に一つ目妖怪が侵入するのを防ぐというものである。

 

金色姫    ――日立市つくば市神栖市

・金色姫と呼ばれる不思議な美女の話がいくつかの町で伝わっている。

 代表的な話として、日立市に伝わる金色姫の話を紹介しよう。

 海岸に一隻の船が流れ着いた。そこには美しい女性が乗っており、インドの王の娘で、金色姫だという。継母にいじめられた結果、王である父に「やさしい人のいる国に流れ着くように」と船で流されたのだと語る。

 

・金色姫が化けた蚕は繭を作った。その繭から出てきた成虫の蚕はたくさんの卵を産んで、多くの蚕が生まれた。これらの蚕が吐いた糸はとても上質なもので、村は大変栄える結果になったという。

 

女に化けた狐     ――瀧ケ崎市

竜ケ崎市に古くから伝わる不思議な話を紹介しよう

 忠五郎という情が深くて親孝行な男がいた。忠五郎は、母のために土浦まで薬を求めた帰りに、キツネが狩人に撃たれそうになっているのを助けてあげた。その日の夕方、五十くらいの男と、二十歳くらいの若い女が忠五郎を訪ね、宿を貸してほしいと頼んできた。二人を泊めてやると翌朝、女は「両親を亡くしたため、奥州岩城(福島県)から鎌倉の伯父のところへ世話になろうと下男を連れてきたのに、その下男に昨夜のうちにお金を持って逃げられてしまいました。しばらくここに置いてくれませんか」と頼んできた。忠五郎は頼みを聞いてあげて、その女を置いてやることにした。女はとても働き者だったので、近所の人が仲人をして忠五郎は女と結婚することになった。そして二人の間には三人の子供が生まれた。平和な日々が続くが、ある日、女の正体がキツネであることが忠五郎にバレてしまう。正体がバレてしまったキツネは、忠五郎の元から去っていく。

 キツネが化けた女が去った後も三人の子供は忠五郎の家に残り、それぞれ立派に育ったという。

 

笠間の十三天狗    ――笠間市

笠間市にある愛宕山では年に一度、「馬鹿野郎!」「この野郎!」といった罵声が聞こえてくる日がある。

 

笠間市では12月の第3日曜日に「悪態まつり」というお祭りがおこなわれている。これは日本三大奇祭の一つとも言われている。これは日本三大奇祭の一つとも言われているお祭りで、天狗に紛争した氏子たちに向かって参加者は「馬鹿野郎!」「この野郎!」「いい加減にしろ!」と罵声を浴びせ続ける。

 悪態をつけばつくほど縁起も良いという実に変わったお祭りなのである。

 

奈美松・古津松      ――石岡市

・昔、美しい男と女がいた。お互いのうわさを聞き、お互いに会いたいと思っていいたところ、歌垣(相互に求愛の歌謡を掛け合う呪的信仰に立つ習俗)の際に二人は偶然出会うことが出来た。二人は人々から離れて松の木の下に隠れ、お互いの思いを語りあったという。夢中になって語り合ううちに、夜が明けた。二人は、周囲の人に見られることを恥ずかしく思い、恥じ入るあまり松の木に化けてしまった。男を奈美松といい、女を古津松という。

 

鬼のういじ   ――高荻市

・日本一有名な昔話である「桃太郎」。この物語はどこが発祥の物語であるのか諸説あり、国内にはいくつかの「桃太郎の里」として売り出している場所がある。

 物語の内容も地域によって細部に違いがあって、高荻市に伝わる「桃太郎」では、鬼は鬼ヶ島ではなく、山奥に暮らしている。また、「ういじ」という名前も付けられている。

 

小美玉市の河童    ――小美玉市

・人間に悪さをしようとした河童が、手を斬り落とされてしまうという話は日本中で伝わっている。そのため、河童は手のみのミイラが伝わっているケースも多い。

 小美玉市にも、悪さをしようとしたところを、地元の殿様に刀で手を斬られてしまった河童の話がある。必死で謝ったカッパに殿様は手を返してやった。河童はそのお礼として、殿様に秘伝の薬の作り方を伝授したり、魚を毎日届けたという。

 

ねねこ河童     ――利根町

利根川に住んでいた女河童

 この女河童は、日本中に存在する河童の中でもトップクラスの力を持つと言われている。

 赤城の忠治河童、佐倉の繁三河童、江戸の長兵衛河童、伊豆の佐太郎河童、清水の次郎長河童、潮来の伊太郎河童といった関東の河童たちを配下として従えさせていた大親分でもあったと伝えられている。

 

千波湖の河童   ――水戸市

・河童というと、昔の人が目撃していた妖怪というイメージが強い。しかし、茨城県では80年代に入ってからも複数の人間から河童を目撃したという報告がある。

 1987年に千波湖の脇を流れる桜川に河童が現れて、それを目撃した小学生たちが河童に目がけて石を投げつけたというのだ。

 

ねがい天狗とかない天狗     ――稲敷市

稲敷市にある大杉神社には、長い鼻を持つ天狗と烏天狗の像やお面などが並べられている。

 長い鼻を持つ天狗は「ねがい天狗」、烏天狗は「かない天狗」と呼ばれていて、どんな願いごとでも、しっかりと神様(大杉大明神)の元まで届けてくれる。その結果、どんな願いごとでも叶えてくれる神社として有名になり、多くの人々が大杉神社を訪れるようになった。

 

ひょうたん入道    ――鉾田市(旧鹿島郡

・その昔、鹿島郡のお寺で、巨大な大入道が現れて人を驚かせたことがある。

 この大入道に遭遇したお坊さんが、見事に退治したところ、その正体は大きなひょうたんが化けた姿であったという。

 民話や伝説によると、いろいろな姿に化けるのは、狸や狐のような動物だけではない。

 

うつろ舟    ――鉾田市

・今から二百年ほど前に、鉾田市の海岸に不思議な形状の舟が漂着したことがあった。

 当時の人たちは、その舟の正体が分からず、不気味に思い、舟に乗っていた乗員(奇妙な言葉を使う女性であった)ごと、海へと送り返してしまった。

 この舟の絵を見た現代の人々は「まるでUFO(空飛ぶ円盤)のようだ!」と驚いた。

 うつろ舟と、その乗員との遭遇は、茨城県民と宇宙人のコンタクトの記録だったのであろうか?

 

茨城・UFO宇宙人目撃事件簿

・ここでは、その中から、UFOと宇宙人の目撃事件について少しだけ紹介させていただこう。茨城には妖怪だけじゃない、宇宙人もたくさん来ているのだ‼ 

桜川市石岡市との境に位置する加波山の上空は、UFO目撃多発地帯としても知られている。目撃の大半はジグザグに飛行する発行体であるが、筑西市にある某接骨院に務める柔道整復師の男性は加波山上空に飛来した巨大な葉巻型UFOを目撃している。

 

  • UFO否定派を肯定派に変えた超巨大UFO!

 それまでUFOの存在など全く信じていなかった男性が、稲敷市の県道でUFOを目撃。以来、肯定派に変わってしまった。

 目撃したのは、2013年1月3日。風のまったくない寒い夜だったという。車で移動中に、50メートルから100メートルはある巨大な物体が空を飛んでいたのを目撃した。

 

河童の手のミイラ      ――土浦市

・河童が侍に手を切り落とされたという話は日本中に伝わっており、そのため河童の手のミイラも多くの場所で保管されている。

 もちろん、河童伝説が多い茨城県も例外ではない。土浦市(佐野子町)の公民館には、河童の手のミイラが今でも大事に残されている

 上野動物園のスタッフが、この河童の手を鑑定したこともあったそうだが、その正体は特定できなかったらしい。

 佐野子町では6月に「かっぱ祭り」を開催しており、このミイラが一般に公開されるのも、お祭りの時のみである。

 

アマンジャク     ――稲敷郡

・天邪鬼(あまのじゃく、あまんじゃく)は日本全国に伝わる鬼の妖怪である。人の心を読むことが出来て、人の口真似をしていたずらをするのが特徴だ。茨城県の一部では、山彦を「アマンジャク」と呼んでいた。また木の精霊などもアマンジャクと呼ぶことがあったらしく、一般的には鬼の妖怪として広く伝わっている天邪鬼も地域によってはバリエーションがあったようだ。

 

牛久沼の河童    ――牛久市

・河童は日本各地に伝わる、日本を代表する妖怪である。河童が出る場所として、有名なのが牛久沼。

 河童が伝わっている他の場所では聞かないエピソードとしては、いたずらをしていた河童を捕まえた農民が、河童を縛り付けたという松の木――通称「河童松」なるものも残されている。

 伝説によると、河童は松の木に縛られ、暑い夏の日差しで河童の皿は干上がっていった。河童は村人に泣きながら「これからは悪いことはしません」「今までの罪ほろぼしにお百姓さんの役に立つことをさせてください」と詫びた。村人たちは河童を許してやり、沼へ戻してやったのだという。

 

ダイダラボウ    ――水戸市

茨城県には、巨人にまつわる伝説が多く残されている。その中でも有名なのが、水戸のダイダラボウだ

 水戸には高さ15メートルのダイダラボウの像があるのだ。このダイダラボウ像は、中に入ることも出来て、展望台になっている他、茨城の巨人伝説にまつわる貴重な資料も展示されている。

 またダイダラボウ像の近くには、巨人の足跡を模して造られた池などもある。

 しかし驚くべきは、15メートルもある像も、伝説のダイダラボウと比べたら、だいぶ小さく作られているということだ。何せ、足跡一つを見ても幅36メートル、長さは72メートルもあったというのだから、想像を遥かに超える巨大なスケールの妖怪だったのである。

 ちなみに、ダイダラボウ像が作られた場所は、書物に記録されているものとしては日本最古の貝塚である「大串貝塚」のある場所でもある。

 

ダンデェさん――稲敷市

大田魔神――利根町

ダイダッポウ――ひたちなか市

デーダラボウ――日立市常陸太田市城里町

ダイダラボッチ――つくば市古河市

デーナガボウ――潮来市

 

 巨大なダイダラボウ像が設置されている大串貝塚ふれあい公園。

 ダイダラボウ像の中に入ると、茨城県に伝わるダイダラボウ以外の巨人についても紹介されている。茨城の妖怪伝説を調べるうえでは外せないスポットである。

 一口に巨人と言っても、地域によって名前にもこれだけバリエーションがあるのは面白い。

 

  • 天狗の山

笠間市にある愛宕山は、天狗の住む山と言われている。なお、愛宕山という名前の山は日本各地に存在している。茨城県内でも大子町愛宕山がある。天狗を捜索する際は、間違わないように気を付けよう。

 飯綱神社に現れた十三天狗。「仙境異聞」という書物によると、元々は五天狗であったらしい。その後、十二天狗になり、最終的には十三人の天狗が集うこととなった。

 

 

 

『月刊ムー  2017年5月号』

 

 

 

伝説のダイダラボッチは実在した!!  飛鳥昭雄+三神たける

<戦前、茨城県に身長10メートル超の巨人が出現!!>

飛鳥昭雄が、独自のルートで驚くべき写真を入手!!戦前に撮影されたいうその写真に、超弩級のヒト型生物が写っていたのだ!!この巨人こそ、日本各地に伝わる伝説のダイダラボッチなのか!?

 

・最初に見たとき、B氏は驚愕のあまり、言葉を失った。無理もない。そこに写っていたのは、身長10メートルは優に超える巨人だったからだ。

 

・B氏によると、風景から察するに撮影されたのは茨城県常陸太田市下高倉の山中らしい。

 

・古くから常陸地方には巨人ダイダラボッチの伝説がある。『常陸国風土記』によると、筑波山の山頂が双峰になっているのは、そこにダイダラボッチが腰かけたからだとか、水戸にはダイダラボッチも模した巨大な像まである。

 もし仮に、B氏の写真がホンモノであれば、これまで説話の中だけの存在だと信じられてきたダイダラボッチの実在性がにわかに高まってくる。

 

・写真は全部で3枚。連続撮影されており、被写体の巨人が画面の向こうに移動する様子がわかる。徐々に影が薄くなり、最後には、ほとんど消滅しかけているのである。

 まるで心霊写真である。世界初の幽霊巨人なのか。別次元に溶け込むように消えたとするならば、考えられる可能性が、もうひとつある。

 

・地球内天体と地上とは、ある条件が重なるとプラズマ・トンネルが形成され、ときに物体や生物がテレポートする。ひょっとして、写真の巨人もまた、きわめて短い時間ではあるが、亜空間を通じて地上に出てきた地底世界の巨人なのかもしれない。

 

 

<●●インターネット情報から●●>

ウィキペディアWikipedia(フリー百科事典)より、

ダイダラボッチは、日本の各地で伝承される巨人である。類似の名称が数多く存在するが、以下では便宜的にダイダラボッチと呼称する。山や湖沼を作ったという伝承が多く、元々は国づくりの神に対する巨人信仰がダイダラボッチ伝承を生んだと考えられている(鬼や大男などの妖怪伝承が巨人伝承になったという説もある)。

 

柳田國男は『ダイダラ坊の足跡』(1927年(昭和2年)4月、中央公論社)で日本各地から集めたダイダラボッチ伝説を考察しており、ダイダラボッチは「大人(おおひと)」を意味する「大太郎」に法師を付加した「大太郎法師」で、一寸法師の反対の意味であるとしている。

 

 

 

<●●インターネット情報から●●>

「ROCKET NEWS24」から引用

<マジか!? 台湾でダイダラボッチみたいな怪物が激写される

ダイダラボッチとは、古くから日本に伝わる伝説的な巨人である。山や沼を作るといわれており、あの富士山を作ったのもダイダラボッチというウワサもある。映画『もののけ姫』の「ディダラボッチ」を思い出した人も多いだろう。

 

そんなダイダラボッチみたいな怪物が台湾で激写されていたのでご報告したい。撮影したのは警察官。なんとiPhone 4で撮影したのだという。場所は台湾の台東県にある標高3310メートルの嘉明湖近辺であるとのことだ。

 

問題の写真を確認すると……そこには水掻きの付いた半透明の巨人が写っている。距離のわりには大きく写っているところを見ると、実物サイズは巨人サイズだと思われる。まさにダイダラボッチのようではないか!

 

YouTubeには、色調整により謎の巨人をより分かりやすく映した動画「Huge Cloaked Alien Spotted In Taitung? 2012」もアップされているので、合わせて確認してみるとよいだろう。

 

ちなみにモバイル機器の専門家、CGの専門家、そしてプロカメラマンなどに写真の真偽を鑑定してもらったところ、「風景写真に画像を合成した可能性は低い」との結果だったそうな。はたしてこれはダイダラボッチなのか。それとも……!?

 

  

 

『全国妖怪事典』

千葉幹夫 編集     講談社  2014/12/11

 

 

 

青森県

・(アカテコ) 道の怪。八戸町。小学校前のサイカチの古木から赤い小児の手のようなものが下がった。この木の下に17、8歳の美しい娘が振り袖姿で立つことがあり、この娘を見た者は熱病にかかるという。

 

・(カッパ) 水の怪。河童。五所川原では、人の命を取るというので八幡社に祀っている。藤崎では、河童には踵がないのでそれを粘土で補って子供を誘う。だから薄闇で見知らぬ人に声をかけられたら踵をたしかめよといましめる。

 

・(カワオンナ) 道の怪。河女。土堤に現れ、美女となって男に話しかける。ほかの人にはこの河女は見えない。

 

・(カワタロウ) 水の怪。河童。岩木川で腕を切られた河太郎は、5歳ばかりの童子で、髪をおどろに被っていた。腕は4、5歳の小児のようで、指は4本、根元に水掻きを持ち、爪は鋭く、肌は銭苔のような斑紋があり、色は淡青く黒みを帯びていた。

 

・(ザシキワラシ) 家にいる怪。旧家にいる一種の精霊。ザシキボッコ、クラワラシ、クラボッコ、コメツキワラシ、ウスツキコ、ホソデ、ナガテなどともよばれる。赤顔、垂髪の小童で旧家の奥座敷などにいる。これがいる家は繁盛するが、いなくなると衰亡する。ザシキワラシのいる家の座敷に寝ると枕返しをされたり押さえつけられたりするが、人を害することはない。野辺地町の富者の家運が傾きかけたある夜、ザシキワラシが奥座敷で帳面を調べていたという。

 

・(ニンギョ) 海の怪。津軽の海に流れついた。唐紅の鶏冠があり、顔は美女の如く、四足は瑠璃をのべたようで鱗は金色に光り香り深く、声はヒバリ笛のように静かな音だった。

 

・(メドチ) 水の怪。河童のこと。十和田―猿のような顔で身体が黒く、髪をさらっと被った10歳くらいの子供という。女の子に化けて水中に誘う。人間に子を生ませる。紫色の尻を好む、相撲が好きだが腕を下に引くと抜ける。

 

・しかし一旦見込まれると逃れられず、友達や親戚に化けてきて必ず川に連れ込む。生まれつきの運命だという。津軽藩若党町の子が川で溺れた。水を吐かせようと手を尽くすと、腹のうちがグウグウとなり、たちまち肛門から長さ1尺6、7寸で体が平たく頭の大きなものが走り出て四辺をはね回った。打ち殺そうとしたが、川に飛び込まれた。

 

・(ヤマオンナ) 山の怪。山女。南津軽郡井筒村。農夫が羽州田代嶽で会った。丈6尺、肌が非常に白く裸体で、滝壺の傍らに座って長い髪を水中に浸して梳っていた。

 

岩手県

・(アンモ) 家にくる怪。北上山系。姿を見た者はいないが、正月15日の月夜の晩に太平洋から飛んでくる。

 

・(オクナイサマ) 家にいる怪。上閉伊郡土淵村。14、5歳の子供姿で、近所が火事のとき火を消してまわったという。

 

・(カッパ) 水の怪。河童。真っ赤な顔で、足跡は猿に似ており、長さ3寸、親指が離れている。松崎村で二代にわたり河童の子を産んだ家があり、子は醜怪な形だった。栗橋村橋野の大家には駒引きに失敗した河童の詫び証文がある。岩手県紫波郡煙山村赤林でも河童の子を産んだ女がいた。女は産屋に誰も入れなかったが、中からクシャクシャと小声の話が聞こえたという。

 

宮古に伝わる証文は筆でぬりたくってあるだけで、とても文字のように見えない。栗橋村栗林には、駒引きに失敗した河童が左の腕を噛み切って指で書いた詫び証文がある。この河童は、川から上がって許された家に入りザシキワラシになった。主家思いであったという。詫び証文は釜石にもある。下閉伊郡田野畑村の証文には「又千、又千」とあった。

 紫尻を好むという。上閉伊郡宮守村では、駒引きに失敗した河童が喉のはれをひかせる薬の調合を教えた。上閉伊郡大槌村赤浜でも河童はザシキワラシであるように信じている。嬰児のようで赤く、ジイジイジイと鳴く。相撲を好み、子供と相撲をとった。陸前高田市横田では河童は直接骨接ぎをするといい伝える。

 

・(カブキレワラシ) 木の怪。土淵村。マダの木に住み、時に童形になって座敷に忍び込み、家の娘に悪戯をする。また胡桃の木の三又で遊ぶ赤い顔がこれだという。

 

・(カワタロウ) 水の怪。川太郎。下太田村。日ごろ子供と遊んでいた。親には決して語るなと戒めていたが、ある子が禁をやぶり、村の若者が鎌を持ってさんざんに追い回した。翌朝、川太郎は子供らに、もう一度非道をすれば北上川はじめ処々の川から、仲間を数百集めて報復するといった。一説にはこの家の姫に夜な夜な通ったともいう。

 

・(ザシキワラシ) 家にいる怪。座敷童子童女だともいう。上閉伊郡――布団を渡り、頭にまたがる。釜石・遠野――笛太鼓で囃しながら来る。枕返しをする。赤い友禅を着た17、9歳の娘であるという。土淵村――赤い頭巾を被った赤顔で、足音は3、4歳くらいの子供のもの。土淵村栃内――神檀の前に掛けてあった鐘を家人の留守中ガンガン叩いた。土淵村田尻――夜半、懐に入ってくすぐり、たまらず起きて襟を合わせると、今度は袖口から手をいれてくすぐった。土淵村本宿――運動場に見知らぬ子供が一人おり、体操の時などどうしても一つ余計な番号が出た。尋常小学校1年生にしか見えなかった。

 

・江刺村――ザシキワラシのなかでも最も色白く綺麗なものをチョウピラコという。附馬牛村――土蔵の中で終夜、喧嘩でもしているような荒びた音がして、翌朝、極めて美しい一人の子供が死んでいた。3、4歳くらいで顔が透き通るように白かった。隣家のザシキワラシと喧嘩して殺されたとか、ザシキワラシの夫婦の喧嘩だとかいった。

 

・(カラコワラシ) 家にいる怪。夜の子の刻になると、座敷の床の間から黒い半衣物を着て現れ、杓を持って水をくだされといった。ザシキワラシの一種。

 

・(サルノフッタチ) 動物の怪。猿の経立。人によく似る。女色を好み里の婦人を盗み去ることが多い。

 

・(ショウジョウ) 動物の怪。猩々。人面獣身で人語を解し酒色を愛すという。

 

・(チョーメンコ) 山の怪。和賀川がつくる深い渓谷に住む。姿形は不明だが、夕暮れ時、遊びほうけているワラシたちがいると必ず出てくる。

 

・(テング) 山の怪。天狗。早池峯山。木の実ばかり食っていたが、穀物を食いたくなったといって、遠野の万吉という湯治場で会った男を尋ねてきた。一日に一羽、鳥を捕えて焼いて食ったという。

 

・(ノリコシ) 道の怪。遠野地方。影法師のようなもので、最初は小さい坊主頭で現れるが、はっきりしないのでよく見ようとすると、そのたびにメキメキと大きくなる。

 

・(マヨイガ) 山の怪。迷い家。遠野地方で山の中にあるという不思議な家。この家に行き当たった人は必ず家の中の什器、家畜などなんでも持ってこなければいけない。それはその人に授けるために、その家を見せたのだからという。

 

・(ヤマオンナ) 山の怪。山女。栃内村和野の猟師が、背が高く髪がそれよりも長い女を鉄砲で撃った。のちの証拠にと髪を切り取って下山したが、途中ひどい眠気に襲われた。夢うつつに丈の高い男が現れて懐中からその髪を取り去った。

 

沖縄県

・(アカガンター) 家にいる怪。赤い髪で赤ん坊のようなもの。古い家の広間に出て、枕返しをし、押さえつける。

 

・(アカマター) 動物の怪。斑蛇。中頭郡西原村我謝、名護町、那覇泉崎、羽地村田井等、多くの所で聞く。美青年に化けて女を誘惑し、命を取ったり多数の子を一度に生ませたりした。アカマターは尾で文字を書くが、この字は人を惑わすという。羽地村仲尾次では蛇婿に類似した話を伝える。

 

・(アカングワーマジムン) 赤ん坊の死霊。四つん這いになって人の股間をくぐろうとする。これに股間を潜られた人はマブイ(魂)を取られて死んでしまう。

 

・(アフイラーマジムン) 動物の怪。家鴨の変化。ある農夫が野中、道でしきりに股をくぐろうとすると怪しい家鴨にあった。くぐられては大変だと石をぶつけるとたくさんのジンジン(蛍)になって農夫の周りを飛び回ったが、鶏の声とともに消え去った。

 

・(イネンビ) 火の怪。遺念火。沖縄では亡霊を遺念といい、遺念火の話は多い。たいていは定まった土地に結びつき、そう遠くへは飛んでいかない。

 

・(ウシマジムン) 動物の怪。牛の変化。真っ黒い牛のように大きいマジムンで、牛が往々連れ立って出る。

 

・(ウヮーグヮーマジムン) 動物の怪。豚の変化。豚の形をして現れ、しきりに人の股をくぐろうとする。くぐられるとマブイ(魂)を取られて死ぬ。

 

・(カイギョ) 動物の怪。怪魚。美里間切古謝村。塩焚きが、海に浮かんだ一尾の魚を捕らえて帰ると、笊の中から「一波寄せるか、二波寄せるか、三波寄せるか」と微かな声がした。

 

・(カムロ) 道の怪。那覇と与那原の間にある一日橋。よく踊りの音がする。近づいて引きこまれることがある。これは「マ」の仕業という。

 

・(カワカムロウ) 水の怪。以前はよく池などで人を引き入れた。

 

・(キジムン) 木に宿る怪。水の怪。古木を住処としている。ガジュマル、アコウなどの木が歳経るとキジムンになるという。海の魚を捕るのが上手だが、左または左右の目のみ抜き取って食うだけだから、これと親しくなると魚運に恵まれる。屁がなによりも嫌いという。セーマ、

セーマグ、ブナガイ、ブナガー、ミチバタ、ハンダンミーなどともいう。各地とも形はほぼ一定で、髪が長く身体は全部毛で被われている。ところによっては赤ん坊の大きさで、毛髪は赤いともいい、また底辺大きな真っ黒いモノで睾丸が大きいともいう。蛸が嫌いで、古木から生じるから古木の股に釘を打ち込めばよいという。水面を駆けることが巧みで、人を連れたままでも水面に立てるという。よく火を出す。旧暦の8月10日は妖怪日といい、この日にキジムナー火を見ようという人が多い。キジムンの火は色が違う。時々海上を渡ってくる。とても速い。側に来ても声をかえない。かけると霊魂(マブイ)を取られる。

 

・山で出会い、谷川の石を動かしているのを見ると、怒ってマブイを取る。国頭村の山小屋に来た。追い払うと悪さをするので、生竹をそっとくべて、爆ぜる音を聞かせると驚いて逃げた。キジムンのいる家は富み、よそへ越すと衰える。枕返しに遭った、寝ていて押さえつけられたという話は多い。大宜見村ではブナガヤアという。ぶながるは髪をふり乱す意味で、腋あたりまで垂らした様をいう。人語を聞きわけられる。怪力で、これを利用して成り上がった者がいる。のち、離れようと蛸(ぢやさめ=手八つ)を柱に掛けておいたら、二度とこなかった。木のうろにいる。うっかりとその木を伐ると、酷い目に遭わされる。つきまとって、いつまでも悪さをする。髪は総角で、山で人間の炊いた火に当たりに来る。追い払うには青竹を燃やして爆音を出すに限る。本土の火取魔のように提灯の火を取って逃げる。これを防ぐには出かける前に提灯を跨いでおけばよい。夜にうなされるのはキジムナーが戸の隙穴から入って押さえるためである。これを防ぐにはススキのサン(輪結び)を胸に載せておくとよい。

 

・羽地村源地の老婆が、川端の老木の上で、枝を枕に睾丸の大きな子供が寝ているのを見た。老婆が竹竿で睾丸をつつくと子供は飛び上がってどこかへ消えた。老婆はその夜、床につくやいなや先の子供に襲われて身動きできず、終夜苦しめられた大宜味村喜如嘉の某家に毎年旧暦の8月8日に来て、豚小屋の豚を綱で縊り、火で所構わず焼いたという。屋敷にあるヒンギの老大木にキジムナーが住み、その家の翁と親しくなって、魚取りに誘って翁を裕福にしていたが、毎晩なので翁のほうがつらくなって木に火をつけると、キジムナーは他家に移り、その家は潰れた。同じようにキジムナーと関係を絶とうとして嫌いなものを聞き出し、門口に蛸を吊るし、蓑を着て鶏の真似をして追い出したが、3日後に死んだ翁の話なども伝えている。

 

・(キーヌシー) 木の精。大木に宿る。キジムナー(キジムン)と違い、木から飛び出すことはない。

 

・(ギルマナア) 家に来る怪。体が赤く身長1尺くらい。木の腐ったうろの下におり、夜になると人を押さえに来る。

 

・(ザン) 動物の怪。人魚。夜遅く波をわたって海の上から美しい女の声が聞こえてきた。翌日、この声の主を確かめようと3人の若者が船を出した。網にかかったのは半人半魚の生き物。

 

・(シイノキノセイ) 木の変化。椎の木の精。椎の木は必ずスジヤ(人間)を守ってくれるという。大宜味村喜如嘉で椎の実を拾いに山へ入り、道に迷った少女が夜中に、緑の衣装を着て踊る大勢のものに会った。このとき大きな猪に襲われたが、白い髭をはやした翁に抱き上げられて救われた。翌朝、目が覚めると椎の木の大木の下におり、実が枝もたわわに実っていた。

 

・(シチ) 山の怪。真っ黒で山路を歩くと立ち塞がって人の邪魔をする。

 

・(ジュリワーマジムン) ズリ(遊女)の化け物。沖縄各地で最も有名な化け物の一つ。

 

・(タチッシュ) 山の怪。山原地方。夕方、山から杖をついて下りてきて、子供をさらっていく。非常に力が強くて、村の若者でもこれと相撲をとって勝てる者はいない。

 

・(タマガイ) 火の怪。子供が生まれるときはタマガイといって、火の玉が上がるという。

 

・(チーウノヤ) 童墓(ワラビバカ)にいる霊怪。極めて優しい顔の女で、黒髪を長く洗髪したように垂らし、乳が特別に大きいものという。

 

・(ツボノマジムン) 器物の怪。壺の変化。山羊に化けて、通る人を悩ませ、数えきれないほど人の命を取った。

 

・(トウィマジムン) 動物の怪。鳥の変化。鶏のマジムン。家畜のマジムンの現れ方は人の前をさっと横切るのだという。

 

・(トジマチャービー) 火の怪。最初に一つ、提灯大の火玉が現れ、他方からもう一つの火玉が来て二つに合わさってユラユラと立ち上がって消え、また現れる。

 

・(ナカニシ) 人の姓。仲西。晩方、那覇と泊の間にある塩田温泉の塩田温泉の潮渡橋付近で「仲西ヘーイ」と呼ぶと出てくる。

 

・(ナビケーマジムン)器物の怪。鍋笥(杓子)の変化。為すところはミシゲーマジムンに似る。

 

・(ネコノカイ) 動物の怪。猫の怪。猫はマジムンにはならないが、13年経つと化けて人を害するという。

 

・(ハーメーマジムン) 老婆の怪をいう。