日本は津波による大きな被害をうけるだろう UFOアガルタのシャンバラ 

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あなたの大師は、一番単純な方法で聖白色同胞団のルールを、あなたに教えて下さいます。だから、あなたはよく理解して、これらのルールを人生に適用するよう努力しなければなりません。(1)

 

 

(2022/7/1)

 

 

 

『光への道』 ホワイト・イーグルの霊示

グレース・クック 桑原啓善  でくのぼう出版  2020/12/16

 

 

 

一つの人生はイニシエーションです

・今は世界の全歴史の中で最も重要な時期です。皆さんは開拓者なのです。人が人を許すとき、自分をとらわれから解放していきます。このこと分かりますかな?

 

ホワイト・イーグル

・本書はホワイト・イーグルが多年にわたり、人類同胞の道をテーマとして、つまり「光への道」について語った教示を集録したものです。

 

前おき

・今夕は、どの人にも運命となる神秘体験について語りたいと思っているのです。そういう霊的体験をみな私たちは通過して行くのです。これは話したり書いたり出来るものではありません。でも、天界の栄光の光を一瞥したり、真実の故郷である天界の喜びを経験したり、そういう事が時としてあるでしょう。あれが霊的神秘体験です。

 

さて、この連続講話を「道」と呼びたいと思います。魂の誕生から、人間が経験を積んで行く道程をこの講話で語ります。そうして、やがてイニシエーション(魂の得度)の意味にまで至ります。現に、イニシエーションで戸惑っている人が多いですね。実際に魂の成長と開花がどういう過程を通るのか、それが分からないのですね。それでここまでを語ります。

 

道はそれぞれ人により違う。しかしすべて善

・正しい道は一つとは限りません。個々の魂によって辿る道は違うのです。前世でどんな生活をしたか、それによって違ってくるのです。すなわち本人の作ったカルマがあって、それによって違ってくるわけです。このカルマは何らかの人生を辿ることで解かねばなりません。

 

知識だけでは人の成長はない

・私たちは次の点を強調したい。霊的な鍛錬は心よりも深く行かねばならない。また永続する効果をもつためには生活とならねばならない。その新参者の現実の生活の部分とならねばならないと。

 

・なぜなら、このような知識には限界というものがあるのです。霊的成長というものは、魂が霊的真理を吸収し消化して、単純な霊的な法を日常生活で実践して、その結果成長があるのです。

 

池に落ちて知る霊的真理

・ホワイト・イーグル・ロッジへは、単純素朴さを求めて人々が集まります。中には、ここの教えはさほど進歩したものではないと感じる方々もいます。

 

霊的な輝き、その結果としてのイニシエーション(魂の得度)は、世上の知識で得るのでなく、霊的経験を通じて得られるのです。日々の神との接触、善とのかかわり、つまり高い心を実践すること、これこそが唯一つの霊的成長に至る道程です。

 

魂の誕生から、目覚めに入るコース

・人の魂は物質世界に足を踏み下ろした時に、進歩の永い人生行路のスタートを切ります。魂(soul)は霊(spirit)が物質に自己顕現しようとする生命から、その第一歩を印するのです。今話しているのは魂のことです。

 

神に至る道は人に代って貰えない

・右に述べた誘惑は万人に訪れます。その人の経験はその人独自のものではありますけれども、それぞれの魂が学ばねばならない教訓は、人類すべてに共通のものです。その魂には、その魂固有の形でその経験は与えられはしますが。あなたはあなたの兄弟の経験から学ぶことは出来ません。

 

祈り――

・心を不滅なる霊の愛と英知に開きましょう。あなたから私共は出て来ました。今その中に住んでいます。あなたこそ全知にして、全能にして、いずこにもいます不滅なる霊よ。

 

人間の魂は、育ちゆく子供のようだ

・不滅なる霊はいずこにも居まし、全知であられる、それは心慰まる認識です。魂は神から出ました。その絆は常に切れることはありません。私共がこの絆を胸深く知りつくし、再び帰郷する時、私どもは永遠の平和に入ります。

 

愛こそ光を自己の中に満たす元

・父なる母なる神から送り出され、霊的進化の旅路に立った子供のことを考えてみましょう。その身は神のような姿、まさに神のイメージにそって創造された姿、それはいと高き世界に住む者の形です。それから、この神の子は高い幾つもの境域を降下して行き、最も濃厚な物質の中へ入ります。

 

辛酸の旅をへて、天空に見る捨身の十字架(最初のイニシエーション)

・人が旅をつづけて行き、やがて時が来れば、人は空の彼方に、はるか高くにかかる十字架をチラリと見ます。人は、地上の心をもってすれば、この十字架をイエス刑死の象徴とうけとりましょう。しかしそれは全く違います。この十字架は太古からあり、霊的進化のある段階まで来ればすべての人が見るシンボルです。

 

人生小学校の教科目の一つ、識別

「道」において、初等課程教科目の一つは、「識別」の学習です。――ホンモノと偽物の見分け、真実なものと真実でないものとの見分け、正しい事と誤りとの識別、及び、これは高級我からのささやきか、低級我のそそのかしか、この識別です。誰もこれを教えることは出来ません。

 

人は人を裁くことは出来ない

・同時に、皆さんは他者を裁く席に坐らないように学習せねばなりません。あなたは人を裁くことは出来ません。なぜなら、あなたはその人の過去の歴史を知らないからです。

 

光の十字架を見て後、普遍愛の第二段階へ

・光の十字架を享けたいと願う人、即ち心中にこの十字架を掲げたいと望む魂は、識別の学習と、神の前に低級我を完全に放棄する学習をせねばなりませんでした。そしてこのことを日常生活の実践にうつすとなると、人間が学ばねばならない学習のうち、最難関の一つでした。

 

一つの生涯に多くのイニシエーションも可能

・最後に、次の点をはっきり申しておきましょう。人生経験の結果、現れる魂の意識の変化は、短い一つの転生で得られるものじゃありません。また一教科のみの学習のため、一連の転生が費やされる、そうでもないのです。

 

祈り――

・全能にして、英知と愛と力の永遠の霊、われらは御身に心のかぎりを向けます。御身へと導く道にあって、われらが力づけられ救われるようにと、祈りを捧げます。聖なる天使らの祝福がこの集まりの上にありますように。一人一人の心臓に、キリスト(神霊)の愛がふれますように。

 

この単純な真理

・次に申す言葉は実に単純です。「一人一人の心臓にキリスト神霊の愛が触れますように」。私共はしばしばこの同じ言葉を耳にしました。でも、世俗の熱気とストレスですぐ忘れてしまいます。

 

人が霊的成長を拒否する二つの理由

・愛の心臓の話をする前に、もう一度前に話したあの事を言っておきます。私共が十字架に磔にされたような経験をした結果、空にキリスト光のビジョンを見るのですが、あの幻像こそ、霊的成長の道を歩む者に重要な段階をなすのです。だが、人間の低級我はこの磔にあうことを尻ごみします。男も女も物質主義の衣で身を包んで、自分を守る方を選びます。

 

梯子の天辺からでも人は落ちる

・これは犠牲の磔刑です。すなわち肉体と精神の欲求を放棄したことです。これに霊の放棄もつけ加えておきましょうかな。いずれにしろ我らは時至れば喜んでこの者を迎え入れます。いま「霊の」の一言を付け加えましたね。それはこの道はカミソリの刃みたいだからです。誘惑、これがこの道では油断できないのです。自分の目的を純粋に保持し、キリスト光をしかと燃やしつづけ、これあってのみ我らは大地に足を付けておれます。誘惑は低級我から来ます、これはいつなん時でも首を持ち上げます。

 

自己放棄の準備をしなさい

・さて、ある種の天体的な力というものが存在し、これが人間にどう仕様もないという気をもたせます。この力は一方では与え、他方では奪います。このような力があなたから奪い取ります。それは事実上、あなたはどうすることも出来ないのです。たしかに、この力はあなたがこれは良いとかこれは好きだと思っている所有物や環境を、目に見える世界で奪いはします。しかし、常に心にとめて頂きたい、いやお願いしたい、神はけっして与えることなしに取ることをなさいません。片方で取られたら、それを別の形で、他方で与えて下さいます。これが神の賜物、神の慈悲、神の愛です。

 

放棄とは何か、その本当の意味

・苦痛、そして災厄、それはしばしば訪れます。それはあきらかに魂がしてはいけない事に、ウジウジと執着するからです。だが、この教訓を学びおえると、つまりキッパリ捨てる気になると、そこに新しいチャンスが来ます、大きな祝福が現れます。

 

神の国を開く鍵は心臓に在る

・それでは、次の段階に目を向けることにしましょう。それは焔ともえる愛の心臓、キリスト(神霊)の愛で燃える心臓、それで象徴されます。皆さんが瞑想を続けると、次第に光線を出している光として、心臓を意識するようになるでしょう。心臓チャクラは太陽のようなものです。

 

本当の愛とは?

・愛のこの道には、なお幾多の落とし穴や惑わしがあります。感情というものはしばしば愛で迷うものです。感情には感情の居場所があります。感情は愛ではありません。

 

本当の愛とは、どうすることか

・皆さんが人々に出来る一番よい手助けは、愛をもって、共感をもって向かうことです。相手の目的や相手の願いと同じ気持ちになりなさい。

 

小さいけど、偉大な愛

・ささやかな、簡単な愛の道について言っておきましょうかな。皆さんはとても多忙でしょうな。自分のことが手一杯、しなければならないこと、どうやればいいのか分からない事が手一杯。そこへある人がやって来ます。明らかに彼は何かを求めている、何かを欠いている――愛とか、健康とか。つい気持ちでは、横にどいといて貰いたいな、手を煩わさないでくれ、と思う。とても皆さんは忙しいわけですからな。だが、愛がこう言います「他の事は何とかなる。この者は私の兄弟である。彼の悩みは私の悩みと変わりない」と。

 しかし、その事で時間を無駄にしてはいけません。やさしく相手が心の重荷を下せるよう導き入れなさい。耳を傾けて聞きなさい。

 

動物と植物への愛

・愛に生きようとする人は、不用意な言葉で他者を害しないように、注意深くあらねばなりません。優しく語りなさい。思慮深く。剣の一振り、それが人を傷つけます。

 

愛とは内在の光への敬意である

・皆さんはこう言うでしょう。「生命の方に違反する事をやっている連中を、どうやって尊敬できますか」と。尊敬しなさい。あなたは相手の内に住む者を知っていますね。それを尊敬しなさい――それは神の光、外に表れようと、姿を顕わそうとしているものですね。

 

大事なことは愛の生活実践

・これまでは素朴な比喩で話してきました。それは愛するということはどういうことかを知って頂こうとして、多分にシンプルな話し方をしてきたのです。でも、こういう手加減が、この後の大きなイニシエーションを通るには必要なのです。それともう一つ、自分を放棄して素朴に人生で愛の生き方を学習する、これで終りじゃないのです。このほかに内的な発達、つまり魂の窓を開くことを知らないといけないのです。

 

バラの花は神人のシンボル

・この話を続ける前に、皆さんの想念に、完全なバラの絵をお届けしたいと思います。

 

肉体感覚にはすべて、そのエーテル的対応物があります。この事を知って下さい。あなたはあなたの視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、そのエーテル的対応物をもって、美しい存在物たちに気付くようになるかもしれません。それらは暫時、いいえ真実には永遠に、高級の世界に生きております。

 

栄光の冠さえも捨てよ

イエス・キリストは、富者が永遠の生命を得るために何をしたらよいかと尋ねた時、こう申しました。「持っているものを売り払いなさい。そうして貧者に分け与えなさい」と。その青年は悲しげに去って行きました。この人は大金持だったからです。

 

・所有の誇りは、隠微な誘惑です。すべての人がいろいろな形で直面しております。みんながアレやコレかの形の所有にまつわりついています。しかし、最後にはみな霊的成長の次のポイントに立たねばならないのです。

 

正しいチャクラの開き方

・道の探究者が自己を捨て、相手の立場に立って考え、英知と、日常生活を愛と奉仕に生きる、この素朴な生き方をしますと、そこにある種の変化が生じます。東洋では沢山の方法がとられ、今も行われおり、西洋でもある程度まで行われている、かの力の中心(チャクラ)を開くこと、即ちエーテル的諸媒体の魂の窓を開く、あれですね。

 

危険を伴うチャクラの開き方

・瞑想と、日常生活の実践を通じての開花、この深遠な道に従うことで、魂の窓は自然にやさしく開かれます。これは強制開花ではありません。実はチャクラ開発の道には、大きな誘惑の魔手と危険が存在しております。

 

深遠の道を進む者の心得るべきこと

・このように魂の前には、二つの道が開かれています。一つは愛の道、すなわち深遠の道。一つは強制して開く、すなわちオカルト的な道。人によっては、第二の道をとる者もあるでしょう。そして立派に良い鍛錬をやりぬく者もある筈です。しかし、それは困難な道です。

 

用意のできた人の進む道

皆さんが感情に動かされないようになると、神庁の看視者の御目には、あなた方が長老がた即ち英知の覚者の方々に使われる確実な通路に見えてきます。

 

白い水蓮――その自己放棄のシンボル

・この話の初めに、皆さんの瞑想のために、バラの花の絵を示しました。この話を終えるに当たり、水蓮の花が目に見えるように致したいと存じます。

 

人類に二つのタイプのイニシエーションあり

万人がうける、生活の中での小イニシエーション

・小イニシエーションは、すべての人が幾多の転生の間で体験するものです。その経験は深く魂に影響します。それは新参者に生命の本当の価値について、また他者との正しい関係について、理解の目を開かせます。

 

大イニシエーションの概要

大イニシエーションは、見習いの道を歩いて来た人達が体験します。このイニシエーションで上位三つ組のチャクラ、心臓・喉・頭のチャクラが鼓舞されます。しかしこの三点を、下位三つ組のチャクラ、太陽神経囊・仙骨・根のチャクラと切りはなしてはなりません。下位の三点も大イニシエーションと関係があります。

 

小さな光から巨大な光へ人間の成長

・魂が天賦の内在の霊力を開花させる長い旅に出発した当初、それは赤ん坊みたいで、霊的側面から見たら小っぽけな炎、<小さな光>です。人間は神から出た生命の火花です太陽といっても空に見えるあの太陽ではありません。その太陽の背後にある太陽、つまり永遠なる宇宙霊太陽です。

 

道を行く者は焦ってはならない

四大の学習は一朝にして成らず

・地上の我が友らの多くは、特に「光を見た」人達は熱烈者になる、やみくもに進歩したがる、彼らは天の関門に突入したいのです。しかし、いらいらは、目に見えないが鋭敏な通路としては障害です。それは熱望者にストップをかけます。霊的開花の道にやみくもに前進はあってはなりません。人間存在の各分野に影響を及ぼす教科学習というものがあり、これの完全習得が必要です。

 

時の翁の知恵に学べ

・肉体をまとっていれば、時間が主人です。しばしばそれは手ごわいものです。しかし、時間はまた先生でもあるのです。またおそらく皆さんは、「時の翁」の知恵を今も学習しておいででしょう。(訳者注、時の翁は時間の擬人化。死の訪れを象徴する大鎌を肩に、時の経過を象徴する砂時計を手に持っている)。土星は、時として時の翁として描かれますが、その生徒には厳しいものです。

 

イニシエーションと、落とし穴

・イニシエーションが来ますと、意識が大きく拡大するだけではなく、力の増大がもたらされます。力は破壊的なものです。力を誤用すると、魂は、道を急転直下、逆行します。聖書にはルシファーの話が記されていますね。ルシファーは偉大な力を獲得し、天国の光明となりました。しかし力の誤用のために、放り出されました。

 

イニシエーションの入るためのテスト(体・魂・霊の三面で、感情・識別・へりくだりのテスト)

・霊的進化の道には、三つのハッキリした道が並行して走っています。しかもこの三道は互いに重なり合いながら走っています。第一の道は「肉体」の鍛錬と準備です。第二が「魂」の鍛錬と準備です。最後は「霊」の訓練、陶冶、その目覚めです。

 

瞑想の効果

・上記のことと関連し、瞑想が三つの面(体・魂・霊)の鍛錬に効果があることを強調しておきます。瞑想はやりすぎないように。しかし毎日の瞑想をなまけてはいけません。ひと時をさきなさい。たとえ5分間でも、朝と夜の瞑想のために。光と真理の永遠の源との毎日のコンタクト、決してこれを手抜きになさるな。

 

四大元素のコントロール

・既に話しましたように、人類に適用される大イニシエーションは、四大元素の下で行われます――地・風・火・水の四つです。

 

風の元素の学習――友愛

・風の元素の学習とは友愛の学習です。この教科を学習しますと、人は自分ひとりで生きていてはいけない、人間性を拡大して、すべての生あるものに触れないといけない、そういうことが分かってきます。

 

火の元素の学習――愛、魔力

・火の元素の教科とは、愛の学習です。愛は魔法の火です。偉大な生命力です。

 

「緑の指」の持主

・この人から出る波動に妖精が調和して引き寄せられ、奉仕して働いてくれる。そのためこの人のまわりでは、植物がよく育つ。

 

水の元素のコントロール――平和

・水は平和の学習をさせてくれます。

 

土の元素の学習――奉仕と犠牲

・最後に、土の元素の教科とは、奉仕と犠牲の学習であります。

 

イニシエーションが来た時

・人間の霊が、大師の資格を身につけるためには、すべての低位の生命領域が統御出来るようにならねばなりません。

 

再臨

地球に神の計画の実現の日が近い

神を信じる者が、神の計画の実現を確信する

日常の行為を想念を正せば、自己が解放できる

キリスト再臨とは何か

 

日常生活の中にイニシエーションがある

・すでに、四大元素のイニシエーションについては話しました。

 

・しかしこのようなイニシエーションは、必ずしも何かオカルト的な方法や、宗教的儀式では開かれません。日常生活の中で、皆さんは度々魂の目の拡大を経験していますよ。

 

ロッジでのイニシエーションも、日常生活が大切

・上記とは別に、私共が霊的な仕事に関連づけて行うある種のイニシエーションが存在します。それは苦痛を忍耐してやりぬく儀式です。たとえばメーソン・ロッジの参入イニシエーションとか、霊的真理と関係のある何らかのロッジ(聖所)の参入イニシエーションです。

 

(訳者注)ここのメーソンとは、いわゆる世界支配を企てているといわれるフリーメーソンのことではない。メーソンとは石工のことで、秘教学校(太古からの霊的真理をひそかに伝える聖所)はメーソン・ロッジと呼ばれる。それは、人は真理のノミで自己を刻む石工であるということからきている。

 

正しい瞑想が意識の目を開く

視力を開き、意識の目覚めを起こす道は、瞑想であります。瞑想により、われらは一切想念の識域下に、霊的な生命レベルに入って行きます。そして自己に内在する光と力に気付きます。

 

人生の目的は、すべてのいのちと兄弟になること

・目に見えない世界に近づくにあたり、人はその心に純粋な愛をもたねばなりません。まず第一に兄弟である人間への愛、次にすべての創造物への愛です。人間は四大の精霊を愛さないといけません。なぜなら、精霊たちは人類を救うために働いておいでの大師がたを助ける大きな役割を果たしているからです。

 

人間の意識の進化の階段

・今日こんなことを言っても、誰も信じてくれないでしょう。しかしながら私共はここで繰り返します。自我意識の次の段階は、人類はみな兄弟であるこの真実の関係を知る段階に入ることです。その次に意識の拡大が起こり、神意識すなわち宇宙人意識に入ります。そして更に次の段階は太陽意識、つまり太陽ロゴス意識の段階です。このことは皆さんのはるか前途で起こります。しかしながら、われわれの言葉を読みとり、この真理に心を深く向けなさい。

 

太陽ロゴス意識への未来

皆さんを天界の栄光かがやくお祭りに連れて行きたいですね、そのお祭りに太陽ロゴスが、つまりキリスト神霊である神の子が出現されます。皆さんは神の子とかキリストとかいうと、どうも上面だけで話をします。皆さんのキリストとは観念なのです。一部の人々だけがキリスト霊を、やさしく柔和で愛に満ちたもの、自分の中にあるものと完全に一つのあるものとして認めています。

 

・ヨガ行者とは、神意識、つまり神との結合意識に到達した者です。

 

秘教学校に入るための厳しいテスト

・太古からずっと、秘教学校が、素朴で真摯な魂に生命と「死」の神秘を理解させるために作られてきました。そこでは生命についての小さな秘密も大きな秘密も共に教えられてきました。

 

霊力というものを誤用すると、恐ろしい結果を伴うものです。この故に、秘教学校に入ることは容易なことではなかったのです。沢山のテストと試みをへて、初めて候補者は入学を許され、かの太陽の火、すなわち太陽力を目覚めさす方法と、これを使う方法を教えられました。それは神の栄光のため、また人類の祝福と進歩のためです。彼らはこの力によって自ら生きるだけでなく、天に在る父なる母なる神の仕事をすることで御役に立つのでした。

 

いかなる目も見たことなく、いかなる耳も聞いたことのないアクエリアス時代

・皆さん、学ぶべきことが沢山あります。惜しみなく美を開く世界が、皆さんの前にあります。もし、皆さんが瞑想、祈り、献身の道を進み、そのための苦労をいとわねば。ただ皆さんが日常生活をないがしろにせず、それのみか、俗世を神の息子、神の娘として生きることをするならば。瞑想が皆さんをあらゆる境を突き抜けて、天界の光の中へと、即ち完全な神の息子と娘の至妙の世界へと、真直ぐに連れて行ってくれます。

 

人間――人間性と神性(あなたを、あなたと共にいる霊の愛へと導きます)

人は肉体も神の形

・もし皆さんが同胞である人間の中に神性を見ようと努力なされば、それが善に見えましょう。なぜなら人間は神のようなものなのです。その神性の要素は人間の魂の中にあるだけでなく、肉体の中にもあります。人間の形を見てみましょう。足を大地に真直ぐに立ち、頭は天に、両手は双方に、奉仕し与え愛するために突き出すと、これは十字架の形になります。

 

肉体は宇宙の縮図

・太古においては、人体が宇宙を学ぶシンボルとして使われました。人々はこう教えられました。肉体の中に宇宙のあらゆる要素が発見されるだろうと。

 

心臓チャクラが神の火花の御座所

・イエスの絵の中には、心臓から光が放射しているものがあります。皆さんはなぜだろうと思ったことがありましょうね。心臓チャクラは神の火花・真我。キリスト我の家、それが鎮座する御座所なのですよ。太古の英知の所有者である神官たちは、学生たちの他の二つのチャクラのことも教えました。その二つとは頭のチャクラ(脳、知性)と、創造のチャクラつまり生殖のチャクラです。もし人が下位のチャクラに支配されれば、この人は物質主義者です――肉体の快楽を求めて生き、そのような人生を送ります。

 

あなたは地上に神性の花を開く使徒

・次々と地上再生することで、人々は、神の光をその肉体に表現する、新しいチャンスが開かれています。皆さんはどなたも、神の息子であり、神の娘です。あなたの真我のほんの一部が、その肉体を通じて現れています。即ち、あなたの高級我は肉体で隠されて引っ込んでいます。

 

人は一人ではない、類魂のこと

各個人は自分一人きりの道を通って、自分を開花させねばならないのですが、決して一人ではありません。何とこの逆説!皆さんは一人一人別々の道を歩きます。そうしてその間に、各々が独自の発展をし、イニシエーションを享けます。そうして一つの集合生命、即ち類魂の中に入るのです。

 

人は神の御子

ここにおいでの大部分の方は、私共が長老と呼ぶ人、すなわち大師のことを少しは御存知です。多分、中にはこの光に満ちた方々と密接に接触なさった方もおいででしょうがね。それで皆さんはあの方々がどんなに美しいものかお分かりの筈です。この方々はどうやって、あの霊的な力と光輝のレベルに到達したのでしょう。地上の人間生活を通じてなのですぞ。自己練磨、自己統御、人々への奉仕、これです。内在の神意を目覚めさせ、それを生活に生かそうとしたこと、これです。彼らは自己の神性、内在のキリストを通じて、人々の間に光あらしめ人々を祝福します。

 

光と闇、父と母、そして完全な息子

・光と闇にはもう一つの別の面があります。これを皆さんに理解して頂きたいと思います。私共が太古の秘教の殿堂で学んだことですが、肉体の右側は光の部分です。右はすべて光、肉体の左側は闇です。だが、これは皆さんが考えておられる意味とは違います。左側の闇とは人間の見えない部面を指します。

 

女性と男性の役割

・母の精神が父原理と完璧なバランス下で活動すれば(父原理とは高級な神智)、健全・調和・幸福への里帰りがあります。ここで次のように言っておきたい。私共はいま人間の男性女性面だけの話をしているわけではないのですが、特に女性に向かって真剣に話をしておきます。なぜなら女性は現世での女の天職に愚図なのです。これは単に子育てだけの話ではありません。女性は全人類にとっても母でなければならないのです。

 

結語

・そこには一つの近道も存在しません。そうして、兄弟である皆さん、人は一人で旅をしているのではない、この祝福の知識を皆さんはもう手になさいました。あなたのそばには、あなたの霊の道づれがいます。天使らと手をつなぎ、魂の真実の仲間らと手と手をとりあって、あなたは歩いて行くのです。

 

兄弟の道

聖白色同胞団のことなど

・親愛なる兄弟の皆さん(私共は皆さんを兄弟(ブラザー)と呼びます。なぜなら、皆さんすべて至純なる大霊の愛に抱かれておいでですから。われらは共にこの大霊の中にあって生き、存在しておりますから)。

 

・皆さんの中には、光の同胞団、つまりホワイトブラザーフッド(聖白色同胞団)について、もっと知りたいとお思いの方々がおいででしょう。中にはこれを、キリスト星同胞団の名で知っておいでの方もありましょうが。だがこれは文字どおりに、キリスト教徒だけに限られる、そんなものでは勿論ありません聖大白光のブラザー(同胞団員)たちは、あらゆる時代を通じて、あらゆる宗教の中に出現しております。

 

同胞団の中での生活

・ブラザー達は自己鍛錬を、つまり身体の欲求と本能をコントロールすることを学ばねばなりませんでした。

 

なぜ厳しい鍛錬が人間には必要か

・天国は兄弟愛のハートの中に見出されます。だが、この天国を人の目から遠ざけているのは、神ではなく、それは人間自身です。皆さんの内部には、幾多の人生をくぐり抜け通って行く旅路に、必要なものがすべてそなえられています。神の黄金の世界へと、上へ上へと、導かれて行く霊の旅路にありましてはね。しかしながら、約束の地に人が易々と入ってしまえば、つまり人間に自己鍛錬も修練も何の必要もなしとすれば、人は天界の輝きを理解できないでしょう

 

準備できた者の絶え間ない仕事

・皆さんは、私たちが暗くなる話し方をするとお考えかもしれませんね。そんなこと全くありません。いつの時代でも偉大な人物を見てごらんなさい。その生活は奉仕に次ぐ奉仕の生活でした。覚えておられますか、イエスは時々疲れきったようになりました。だが弟子たちは訴えました。「あなたを必要とする者がここにいます」とか、「多くの人々が話を聞きたいと、遠くから来ました」とか。すると、直ちにイエスは自分の疲れを忘れて、また使命の道に立ち上がりました。

 

真のブラザーの歩く道

・真実のブラザーは健康で生きることを求めます。健康は神聖であり清浄であることの中にあります。彼は愛をもって、喜びに満ちて生きようとします。

 

神はビタ一文の借銭をなさらぬ

・どの魂にも、各々のなすべき自分の仕事があります。誰一人として、他の人の仕事をすることは出来ません。それぞれの人が自分の仕事をするのです。

 

やさしいブラザーの声

寛容、柔和、愛

・愛する皆さん、あなた方一人一人に、心をこめて愛を送ります。皆さんの困苦、皆さんの仕事と理想と熱望、それに深く理解の目を向けます。常に思い浮かべなさい。皆さんは一人きりで、地上の道を歩いているのではないと。片時も手を抜かぬ霊の師がいつもあなたのそばにいます。

 

真実のものと、真実でないもの

・主は、需要ではない小さな事で、こだわらぬよう望まれます。小さな事では互いに譲り合いなさい。自分の事でかまけるな。

 

カルマの変容

・人の行為を裁くことはやさしい。しかし裁かぬよう身をつつしみなさい。人に罪があるととがめることは、己れに罪があるととがめていることです。

 

素朴さ

・大師は、弟子たちに謙虚であることを望みます――素朴な魂、真実な魂、愛に満ちた魂を望みます――もし、皆さんがこのような資質をもって進むなら、自分の中に在る一番よいものが外に出て、能力に応じてあなたは使われることになります。

 

私は目を上げる

・地上生活をしていますと、時に、体が重く、道を進むのも、けだるくなる時があります。そういう時には、私共は皆さんを助けてあげたいと思います。我われにはその援助が出来ます。皆さんが許して下さるなら。それはこうなのです。皆さん、思いを地上のとらわれや肉体から切り離して高い処を、山の頂きを見なさい。そこには平和と力と永遠のいのちがあります。その問題を、エーテルの霊的世界にあるあなた個人の寺院に中に置きなさい。

 

・さて、皆さん。皆さんが問題にぶち当たり困惑したら。先ず、天国を求めなさい。神の国を求めなさい。日常生活を霊的・肉体的なものの奥にある根源と結ぼうとしなさい。

 

私は道である

・良い想念を持つこと、神のように思うこと、常にそのように心掛けること。これがどんなに大切なことか、まだ皆さんには十分に分かっていないようです。

 

自分自身に真実であれ

・次のことを心にとめておかれよ。常に、自分自身である聖所、その胸の奥深くと、静かに清浄な真実の接触を保つこと。自分自身の我、すなわちあなたのスピリット(霊)に真実であれ。あなたが自分に真実であることで、あなたはまた神に真実であるのです宇宙の聖白色同胞団に対して真実であるのです。

 世俗の多くの人々、またエーテル界にいる多くの誘惑霊たちは、好んで皆さんを真理の静謐の中心から引き離そうとします。引っ張られてはなりませんぞ。

 

・皆さんは、真実に真心をもって、神と聖白色同胞団の仕事に身を挺することを申し出ています。だから次のことを心にとめなさい、この仕事の出発点は自分自身にあるのだと

 

・しかし、同胞団のブラザー(同胞団所属のメンバーであるあなた方)は誰でも、必要な時に、不滅の光と同交することが可能です。つまり神との交流、すなわち神を拝するることが可能です。

 

あなたの大師は、一番単純な方法で聖白色同胞団のルールを、あなたに教えて下さいます。だから、あなたはよく理解して、これらのルールを人生に適用するよう努力しなければなりません。

 

・もし、あなたがからし種一粒ほどの信さえお持ちなら、山を動かしましょうぞ。エスはこのように言いましたね。すべての神秘が起こる法の背後には信の力が存在しております。

 

・されば、その魂にかの素敵な融合浸透、色と光線のあの美事な入りまじりが訪れます。あれは虹の色どり、されど純白の光ただ一つの光線となって現れます。私共は祈ります。聖白色同胞団の仕事であるあなた方協同の仕事で、かりに束の間でも、あなた方みんなの魂が一つに融け合ったあの美を味わわれますように、まさに一つの魂として、純白光の一光線に皆さんがなられますように。

 

ホワイト・イーグルの霊示 訳者あとがき

・クック女史は1936年にホワイト・イーグル・ロッジをイギリスに建て、女史他界後も活動を続け、世界各地にロッジがあります。そこでは魚座から水瓶座に移行するために必要な真理としてホワイト・イーグルの霊示を伝え、また瞑想と、神霊治療も行っています。そこでは聖ヨハネをイエス12弟子の一人で、福音書ヨハネ伝」の筆者ヨハネとしています。

 私は1985年から、「生命の樹」というグループをもち、でくのぼう革命(地球を愛の惑星に次元アップさせる運動)を進めています。そうして1992年からは、オリオン座から地球に侵入したサタンの闘いに入りました。この闘いは人力だけではとても戦えるものでなく、宇宙からの総力の援助(神霊、天使、想念体、宇宙連合の宇宙人、守護霊集団)を受けています。このうち守護霊集団とは、「生命の樹」の守護霊団であるシルバー・バーチ霊団、及びホワイト・イーグル霊団の援護です。

 

 

 

 

(2021/12/29)

 

 

『スターシードの心理 GUIDANCE』

Starseed ku    ヒカルランド  2021/7/8

 

 

 

スターシード

スターシードとは、宇宙から来た魂です。宇宙からこの地球に降り立った、美しき魂のかけらです

 地球であっても宇宙であってもすべては幻想の中。そんな中、私たちは個性あるキャラクターとして生きています。

 そのキャラクターが、もしスターシードという名前のキャラクターであっても、幻想のキャラクターであることには変わりありません。

 この地球で生まれた時にすべてを忘れたこのキャラクターは、勇気を持って誕生してきました。

 潜在意識に宇宙での美しい思いを隠して、人間になることにかけたのです。

 そんな勇気ある存在が、路頭に迷うが如く、どうしてもわかってもらえない自分自身の中にある違和感、生き辛さなどを抱えながら、人に表現できる口数も少なく、この地球でさ迷っています。

 

宇宙人の魂のほんとうの気持ち

宇宙人の魂のほんとうの気持ちが、ここに書かれているかもしれません。それがわからないと、地球の中でスターシードの心は迷子のままです。すれ違っていた自分自身の迷っていた心を取り戻すためにこの書は出たのかもしれません。

 

宇宙の魂のきもち

・基本的にスターシードの場合、自分の本当の姿を見せまい、見られたらマズイ………と潜在的に思い、反射的に反応する人が多いです。

 そんな地球に慣れていないスターシードは、奥手になったり、会話下手だったり、みんなの中に入ることが苦手だったり、多くの人間に注目されると極度に緊張していたりします。

 それは、自分の背景のように巨大な潜在意識、魂にはとんでもない宇宙の姿があって、それを見られて、探られたくない………という、あくまでも無意識的なのですが、拒否反応をしてしまうからです。

 またスターシードでも、地球の長く絡んできた人、または地球で転生輪廻が多い人の場合は、やはり一定の常識的なマインド、地球で体験した知識などを持っております

 スターシードでも地球での人間的体験を重ねて、経験知を重ねてきたということです。

 

カルマとは

本書では、カルマという大衆的な言葉はとても使いやすいので使っていますが、カルマを簡単に言うと、「ストレスの意味」です。だれでも毎日感じていることです。

 ただ、このストレスが身体や魂に残り過ぎると重くなり、スターシードにとっても重圧になってきてしまいます。ですから、浄化をすることは大切です。

「カルマ」という言葉は、日本では「業」とか、「縁起の理法」や「原因と結果の法則」などで「過去の悪事は裁かれ、その罪を償わなければいけない」というイメージがあります。

 

・私たちは意識するしないにかかわらず、たくさんの観念、カルマを持っていて心の中に残しています。

 それらのうち、今はもう役に立たなくなったものは、何らかの形で私たちの自然な状態を妨げてしまいます。シフトや人生の流れを悪くしていきます。というのは、ネガティブな感情を残していると色眼鏡をかけた状態で行動することになるからです。

 

カルマは、ペインボディ、シャドー、古い記憶、不要なエネルギー、潜在意識のネガティブな記憶など、現代では様々な言われ方をされています。

 もし、カルマは幻想だと言い切っても、今ストレスで発狂しようとしている人がいるとしたら、その人にとっては幻想とはなりません。現実と感じてしまうはずです。

 カルマの解放方法の一番身近なのは睡眠です。睡眠中に記憶の解放をしないと大変なことになります。寝ないとストレスで死んでしまいます。

 ただ、睡眠でも解放されないカルマは溜まっていきます。

 

私たちは自分をスターシードだと忘れて、つまり観光客だと忘れてしまって、地球の現地の人と同じになりたいという錯覚をしていたりするのです。

 それだけスターシードは自分自身が他の地球人と違っているのをどこかで解っていて、なんとかみんなに合わせて仲間になろうと思って頑張り過ぎてきたのです。

 まさか自分が宇宙の魂だとは知らずに、友達と、同僚と、色々出会う人達と、余計な比較をしてきたのです。寂しくなりたくなかったからです。自分を人間だと思っていたから比較できたのです。

 しかし、自分自身がスターシードだと解れば、人間と比較なんかいらないのです。

 

素顔で生きたい

100%素顔でいたいスターシードは、ワクワクなんか本当は簡単です

 なぜなら100%素顔で生きることがワクワクして生きることと同じだからです。

 逆から見ると、地球人にとっては普通ではありません。そんな無防備じゃ、命が幾つあっても足りないと相手にしてくれなかったでしょう。

 しかし、いよいよ時代は変わってきています。

 自己実現ブームから引き寄せブームは定着して、どんどん高波動となり、100%素顔で生きることに多くの人間たちが理想を感じ始めているわけです。

 それがYou Tuberなんかに表れています。

 

シリウスVS確執

長く地球内部で転生輪廻して遊んできたスターシードの話です。

 統合という言葉がシリウスには合うと思います。地球は波動上昇して長い目で見ると統合に向かうと思われます。

 アセンション時代と反対の時代だった、昔のディセンション時代は分離の時代でした。人と人が分離していく強力なパワーがありました。

 エゴの意地張りのようなものです。「確執」という言葉もその一つかもしれません。

 そこには、亀裂という言葉が合いそうな、正しさと正しさ、自我と自我の衝突がありました。

 プライド、恥ずかしさ、素直になれない心、固まった正しさ、などが結晶化するように、人々との間に強固な壁を作ってお互いが出てこなくなります。

 スターシードでも、慣れていない地球での長い転生輪廻の中で、確執的な固い観念やカルマを作ってしまっている方も多いのです。これはあくまでも過去生がある転生輪廻の中でのことです。

 そしてそれが、今回このアセンションの高波動の時代になってカルマの表れとして、例えば、目の前の自分の子どものトラブルとしてでてきたりします。

 

・ただ、今後の時代の高波動の流れは、この確執に似た、「こうあるべきだ、当然だ」という観念をも徹底的に壊しに入ってきます。これは良い意味での崩壊です。

 長い転生の中の、過去生で日本の相当格式ある場所で過ごされたり、家柄などを第一に考え自己犠牲をしてきた方々には、カルマに相当ストレスが加算されてきました。

 自由とは逆行して、正しさの上に正しさを上塗りするような生き方です。

 どこに出ても恥ずかしくない上品な生き方、在り方を徹底的に教育されたり、自戒されたりしています。

 これはディセンションの遊びとしては、最高の遊びだったのではないかと思います。

 人間のエゴが作りあげた幻想の結晶。どうみても幻想とは思えないくらいの緊張感がたっぷりです。まさにエゴの芸術品です。

 

・地球でカルマを作って遊んできたその反動で、今は清算に入っているといってもいいでしょう。この高波動の中では、そのカルマでさえも溶かしていくことができるのです。

 これは悪いことをしたから悪いことが返ってくるというのとは違って、考え方の解放のためにハイヤーセルフがそういう状況をつくってくれるのです。

 

ですからこの高波動の中で、転生輪廻組のスターシードの親子、家族がいて、そのような状況になったら、まず、自分の観念が解かれるまで、解放できるまで状況は続きます。

 それも愛の流れです。

 そして、いろんな解放劇がこの地球上で繰り広げられていくと、将来的には、確執的なくっきりとした分離の線が消えていく方向に、地球はゆっくりと向って行きます。

 高波動の星はたくさんあります。アンドロメダ、オリオン、アルクトゥルスシリウス、プレアデス………などなど、でも、その中でシリウスはとくに意識したい星です。

 あれだけ科学文明が発達しているのに、ものすごく調和的で地球の見本、地球ユートピアの見本みたいな星です。

 シリウスがなぜ地球と逆なのかといいますと、今のこの星の人々は、すべてと一体化して、目の前の出来事は自分の投影でもあり、すべて自分のものであり、すべて自分のものではなく、全体的なものでもあるということをしっかりわかっている人々なのです。

 

・ここに、自分の固執した偏屈な見方はありません。執着する要素があまりないのです。

 この握りしめすぎて、固まってしまったような波動の確執という地球での遊びは、光輝く世界の中で自由に遊ぶ人魚や龍たちには理解できないでしょう。

 確執というのは、人と自分、または自分たちとの間にくっきりした境界線を引くことです、分離線です。エゴの冠みたいな象徴です。

 高次の人々は分離線という観点があまりありません。

 面白いのはシリウス人でも、黄金のカチューシャというか、冠をかぶった一見貴族的な姿の人も多いのです。

 

また、猫の顔の星人、犬の顔の星人、ブルー、緑の肌の人々、頭の後ろが長い人々など、多くの種類がいてもみんな調和し合っています。

 周波数が近いもの同士でグループを作ることはもちろんあっても、すべては変転変化し、それこそが自由であるということを知っているわけです。

 今、この地球は強い、強い波動上昇の中、どんどん高次の星になろうとしていっています。流れとしては、シリウスのような方向に向かっているわけです。

 ですから、カルマが噴出するような出来事がどんどん起こっています。

 

スターシードの愛する仲間たち

・スターシードの多くは、統合が進んでくると生き物に対する寛容さといいますか、温かい付き合い方なんかが出来るようになってきたりする人も多いです。

 みなさんの中には、緑あふれる場所に住まわれたりしている方もいるかもしれません。

 そんな方々は、昆虫や動物、植物など、自然界にあるごくありふれた自然との付き合い方に慣れていらっしゃると思われます。

 でも、都会のど真ん中に住まわれている方の場合、虫なんかが全くダメで、もし森でキャンプなんかしたら、殺虫剤を持って歩いているような人々が沢山います。

 

・スターシードは地球の自然でなくても、その大自然の調和された波動を潜在意識に持っています。それは自分の主な星の自然の波動です。

 ですから、地球にいて、スターシードとして自分の波動が高波動になってくると、地球への自分の気持ちが大自然を愛する方向に向いてくるのです。波動の上昇ゆえのことです。

 人々の好みはこれから増々、シリウスのように大自然と科学が融合され、統合されたような居場所を求めていきそうです。

 

・結局、大自然との調和です。その調和は外側の社会だけに作ろうとするものではなく、一人一人のハートが統合することで、自然と調和していくことが本道です。

 当店のセッションの最中、みなさんの中にも私の奥さんとお会いになった方もいると思いますが、本人は松果体に第三の目が開いています。

 そのように、霊的に開花してくると自然の中が一番居心地よいらしく、大きな森にいつもいきます。あまり都会の中で休日を過ごしません。ほとんど緑の場所で過ごします。

 そして、大きな木の下で大の字になって寝たり、木とともにアクティベーションしたりしています。

 そして面白いのは、たぬき、鹿、さる、熊などを好きになってしまい、草むらでゴソゴソ音がすると、平気でかがんで草むらの中に入っていきます。

 すでに野生動物愛好家みたいになっています。

 

・第三の目が開いてふるさとのシリウスにどんどん行くようになり、アルクトゥルスとも絡み始めてから、都会っ子がいきなり野生動物をもまったく怖がらない人になってしまいました。

 しかも、昆虫にも愛情が出てきて、大の字で寝ているときに霊的に昆虫達と戯れているそうです。

 このように、シフトするということは、恐怖心がどんどん薄れて今まで見過ごしていた自分のもう一つの感覚が目覚め始めていきます。

 

シリウスという星にはライオンの顔をしていて、身体は人間という種類の人もいます。また、猫、犬の顔をして身体が人間のようになっている人々もいます。

 シリウスはこのように、動物の元祖のような人間達たちと、普通の人でも顔が青い人、緑の人など、いろんなタイプの人々が仲良く調和しています

 大自然と科学が高度に調和しているすばらしい星です。

 

・ですから、スターシード達は地球では人付き合いが苦手でも、寂しくないように、実は自分の星から仲間を連れてきていたりするのです。

 その話を最後にします。自宅にいる、猫ちゃん、ワンちゃんは、普通の猫とか犬だと思いますか? どうでしょう。

 スターシード犬、スターシード猫は多いです。

 特徴は、普通の犬とか、普通の猫とちょっと性格が違っていたり、頭がよかったり、神経質だったり、すごく人間っぽい子だったりします。

 普通以上に敏感だったり、普通の犬、猫とは明らかに違う何かを持っていたりするのがスターシードと暮らす犬、猫です。

 実は魂的に、先ほどの猫人間の一部、犬人間の一部が、地球の犬なら犬の身体に入っている場合もあります。

 シリウスの魂の犬、猫は異常に頭がいいし人間より完全に優秀です。ですから、地球の犬、猫になっても、その風変わりな何かが特徴として出てしまうのです。

 そして、孤独ということを体験しにきたスターシードの寂しさも、彼らは感じて癒してくれているのです。

 われわれスターシードは地球に出てくるとき、完璧なセッティングで出てきます。

 

ロボットの方が話しやすい

・普段からスターシードの頭に湧いてくるアイディアというものは、普通の人とは違っていたりします。

 やはり宇宙の魂なので、異質な思考が出てきます。

 潜在意識や魂から飛び出してくるいろんなアイディアも、やはり宇宙色だったりするわけです。

 そのように、普通の人間の発想とは違うので、人間関係においてもズレが出てくるのです。

 

・スターシードは普段考えていることの内容自体が普通の人間と違うということです。

 だから人間とは、合わなかったわけです。そしてスターシードは心を閉じてしまうことが多いわけです。

 

・普通の人間相手の場合、相手が何を考えているかばかりを、気にしなくてはならないこともあります。ここが、地球に来た時にスターシードが苦労するところです。

 人間の場合、何を考えているかスターシードには読めないことが多いのです

 

そして、本来の自分の姿を知らないスターシードは、自分になにが起きているのかが判らず悩んできました。

 それは地球に慣れていない……この一言だけです。

 

あなたの中の宇宙の巨大なパワー

最近の宇宙の魂たちの多くは、アセンションという宇宙まで巻き込んだ大きいストーリーを体験したくて出てきています。

 しかし、人間であっても慣れていないような闇夜を歩く様に人生を模索してきました。

 また、自分は何者で、どこから来て何をするのだろうか? という根源的な問いを抱えて進まれていたりします。

 

・しかし、多くのスターシードは、この根源的というか自分の人生の重要な「問い」がいつもあったのにもかかわらず、それを人に言えないで悩んできたわけです。

 スターシードは、「自分はどこから来たのか?」なんとなく違う場所から来たような、そんな感覚をもって人間として過ごしてきた方々が相当いるからです。

 

スターシードの透視力

みなさん方の中にも、松果体の活性化が相当進んできている方もいるかもしれません。額にある第三の眼の活性化と呼んでも良いのです。

 この時代の高波動の中、ライトボディ化は進んでいきます。

 本来、スターシードのみなさんの能力はこの肉体に縛られるようなものじゃありません。

 プレアデスの方々などは、何か必要なものを引き寄せることを、いとも簡単にしている方も多いです。

 引き寄せが上手すぎて、高波動を身体から出してしまい、電化製品ばかり壊れている人もいます。地球の電化製品と自身の高波動は相性が悪いのです。

 

・それは、おもいっきり人間に成りきることで地球で遊べるので、変に霊的に目覚め過ぎてしまうのも時としては邪魔になるからです。

 また、地球の中で活動しようとしても、スターシードの魂が消極的なときは、隠れて生きようとしたり、目立たないようにしたり、あまり関わりを持たないように生きたりもします。

スターシードは人間の二面性を実は怖がっていたりします。

 

・みなさんの中にも人を観察してしまう癖なんかありませんか?

 スターシードにとって、傷ついたりと色々ありますが、人間研究をすることくらい実は楽しいことはないのです

 ですから、消極的な人間関係の中にいるスターシードでも、人間をしっかり観察だけはすることが多かったりします。

 

アセンションして、その能力をどんどん発揮していき、自分の周囲の人々の、心の奥の本質の部分を発見してあげたり、もっともっとポジティブに能力を使っていける時代に入った感があります。

 それでも、スターシードの人間観察は楽しくてやめられないかもしれません。

 

スピリチュアリティの高さ

これからアセンションが進んでいくと、一般の人々も好奇心からオカルトを愉しみ、スピリチュアルへと関心が移ってくるのかもしれません

 スピリチュアルに来る前のきっかけとして、また入り口としてオカルトがある………といった感じです。

 何が言いたいのかと言いますと、例えば、宇宙とのコンタクトはご自身の内面のスピリチュアリティが向上するからこそ得られるものであり、外側でUFOを探してばかりいる感覚とは違います。

 高次の宇宙であればあるほど、オカルトのように、この世界の単なる不可思議なものに対する好奇心とは少し違ってきます。

 

本当はスターシード達の場合、潜在的にものすごく霊的な才能があります。

 その霊的才能が、徐々に開花していくのがこれからの時代です。この今の時代の地球では、コテコテの人として生活することも多いです。

 

・ただ、スターシードは、自分を解放したり、浄化したり、シフトすることが本義であることを本能的にわかっているのです。

 ですから、窓に張り付いて外側にUFOを探してもいいのですが、宇宙との関わりはそれだけではないということです。

 また、自分がスターシードとわかる前から、オカルトではなくスピリチュアルにゾッコンになり、ひとりの人間として浄化に専念しているスターシードは多いです。

 

・本当の宇宙とのコンタクトは外側ではなく、いつも内面から始まります。

 今日UFOと会ったからといって、あなたのハートチャクラがキレイになるわけでもありません。なることもあるかもしれませんけどね

 

・外側にUFOの大群があらわれ、いつかこの世界が変ってくる……というのも悪くはありませんが、地球の人々の恐怖心があれば、すぐにそんな事件ももみ消されるでしょう。

 それじゃ、いつかイエスが再誕して世の中を導いてくださる……といった宗教と変わりません。すべてストーリーなのです。それがオカルトなのです。

 つまり、人類にまだまだ恐怖心があると、UFOが飛来して着陸しても「これは絶対にヤラセだ」とか「こんなことはあるはずがない」とか、何億人の恐怖心からくる拒否によって飛来は無かったことになるのです。

 

・つまり宇宙は、このアセンションの波動を利用して、人間達の恐怖心を浄化することに専念してもらいたいわけです。

 ようするに、人間の自我エゴと、潜在意識と、魂の間に分離があって、それらがバラバラだと、どうしても恐怖によって真なる本当の魂の想いが覆い隠されてしまうのです。

 そのために、いろんな浄化が世界中で始まっています。

 

・そうではなく、新しい時代の胎動としての浄化が始まっているのです。

 スターシードは潜在意識のほとんどが宇宙産です。ですから、機械のUFOにはあまり興味が無い人が多いのです。

 逆に、人間のほうが機械のUFOに興味があって、それをエゴで捉えてみるとオカルトになるのだと思われます。

 外側にUFOを見ようとやたらに躍起になっているのは普通の人間だったりします。

 本物のスターシードは内面の大切さを知っています。スピリチュアリティも高いのです。そして、実際に自分の宇宙に帰ると、高次の仲間達とコンタクトしています。

 ですから、地球に来てもどうしても神秘主義や、宗教や、スピリチュアルといった、自分の内面を磨くようなことに興味をもつのです。

 

・もちろん、スターシードがUFOと聞いてなんにも感じないわけでもありません。

 しかし、潜在意識の中ではUFOが地球で言うところの自家用車と同じくらい平凡なことなので、大きく感応しないのです

 普通すぎるわけです。それよりもこの惑星、地球でのスピリチュアルを、自分の魂から見てどのように感じるのかのほうが、地球にきた旅行客としては興味があるのです。

 とくに、地球人は目に見えるものにとても興味があり、当たり前のように幻想ゲームに熱中していきます。

 ですから未確認飛行物体などということには、エゴがロマンスを感じてしまうわけなのです(笑)。

 

地球での情報収集

・この世界は、みなさんひとりひとりが映し出した世界ですから、ひとりひとりが明るく元気になればなるほど世界も変わってきます。

 世界中の人々が深刻に考えすぎるのではなく、世界中の人々がホッとすることの方が大切なキーワードかもしれません。

 

・ただ、それでも解放が進んでくると、あれだけ地球に慣れていなかったスターシードでも、少し行動的に動いてみたくなります。

 

スターシードを含め、多くの人々にとってアセンションが進むこれからの時代は、ますますそちらの楽しめる方向に向かっていきます。

 開放感からチャレンジに変わったりします。

 

・つまり、潜在意識にあった反対側の自分の好みが出てきたりするのです。どんどん手放して、変化を恐れないでください。人間関係も交代します。

 スターシードの方々は、この人間との別れは慣れているとおもいます

 

社会的なネガティブな出来事

・私たちスターシードは目隠しして遊ぶように、この地球で過ごしていきます。

 そして地球の中では、故郷の星々では考えられない、いろんなドラマが展開されていきます。

 社会的なネガティブな出来事、病気などや、職場やささやかな家庭の中で起きる愛情劇まで多々あります。

 ただ、それは地球の中での、イリュージョン、幻想ドラマです。

 私たちは地球というドラマの中にいることを忘れないようにしましょう。

 あなたがあなたでなくなる時、ドラマの中であなたは迷い翻弄されます。

 あなたがあなたでいる時に、あなたはハイヤーセルフとともに自分のドラマをポジティブに操作できます。

 

 


『あなたはいまスターシードとして目覚める』

限りない愛を受ける存在    シリウスの超叡智3

パトリシア・コーリ   徳間書店    2011/9/30

 

 

 

私たちシリウス最高評議会の語り部

私たちシリウス最高評議会の語り部は、人類が自らの進化の謎を解明する手助けをすることに心血を注いでいます。

 

・つまりこれは、あなた方スターシード(地球外の惑星、銀河、宇宙系からやってきた種族)が目覚めるためのハンドブックです。

 

想像もつかないでしょうが、私たちシリウス星人はあなた方のすぐそばにいるのです。私たちは、パラレル・リアルティ(並行現実)に存在していますが、そこであなた方地球人と同じような経験をしています。

 

地球へ降り立ったバイオレット・オーバーソウルの子供たち

・彼らは主に、超能力を持った子供たち、人間の体に魂が入ったウォークイン、異星人との混合種なので、非常に優れた能力を持っており、あなた方の中に紛れ込んでいます。

 

・これらの活性化された神聖な発生点から救出される新たな周波は、惑星を取り囲んでその本体を貫きますーそのとき、四方へと広がってゆく光の波を発生させ、その波はシャンバラーという名でも知られる、地球内部に存在する世界、アガルタの中心点で交差します。

 

・古代アトランティスの時代、あなた方の偉大な祖先たちは地球内部のほうが安全であることに気がつき、以来、以来ガイアのスピリット保護はその内部から指示が出されてきましたーそこはアガルタの指導者が拠点とする場所、女神の中枢部でした。

それから長い年月の間、彼らは、アトランティスのホワイト・ブラザーフッド(聖白色同胞団)の子孫たちを受け入れ、訓練してきました。

 

・地球内部の奥深くに存在するこの聖域では、いくつもの時代にわたって、高位の神官やラマたちに、アガルタの叡智という秘宝の鍵が受け継がれてきましたが、それらは決して人目に触れないようにーもちろん安全のためにー隠されていました。

 

・アガルタの地へどうすればたどり着けるのかは、選ばれし者以外には未だ謎に包まれたままですが、あなた方の勢いを増す気付きは内部の議会まで届き、共鳴し始めています。しかもあなた方は奇跡の国を頻繁に訪れ、内部領域の光を外部へと持ちかえって来るアセンデッド・マスターと接触を許された存在です。これによりアストラル体となってアガルタの神聖なる回廊へとつながる迷路を旅する人々が、前よりももっと多くなってきています。もう間もなく都市への扉は開かれるでしょう。

 

・ガイアの聖なる心臓部はアガルタにあり、そこはきらびやかに飾られたハイ・アルター(高位の祭壇)があり、聖なるその場所には、箱舟と契約が保管されているのです。

 

 

 

『あなたからあふれ出すアセンションの超パワー』

銀河再生も可能   シリウスの超叡智1

パトリシア・コーサ      徳間書店    2011/5/31

 

 

 

私たちから見たら、あなた方は未来の宇宙人

・どうして、最近は宇宙からの訪問者との遭遇についてあまり聞かなくなったのでしょうか?これが秘密になっている背景には、二つの理由があります。まず、すでに説明したように、あなた方はこの事実に対処できないとみなされています。二つ目の理由は、グレイと秘密政府の間で交わされた大々的な交換の取り決めの事実を隠匿することです。すなわち、秘密政府はエイリアンのテクノロジーと引き換えに人間をモルモットとして交換した、という極めて分かりやすい理由です。

 あなた方の政府は、かれこれ50年以上前から(執筆当時)宇宙人と交流しています。

 

ほどなくして、“間(はざま)”の次元から、たくさんのグレイが開放され、人類に実験を施す技術者として、あなた方の物質的な次元を自由に歩きまわれるようになりました。代わりに秘密政府は無制限の宇宙飛行に関する基本的な知識、すなわち“回転ディスクの技術”を得て、重力をコントロールする技術を学びました。

 

・グレイによる個々の誘拐事件と人体実験に対する固定観念を超え、いったん恐怖の外側に歩み出て、彼らの行為を客観的に眺めてみるなら、彼らの宇宙での活動は地球に来る訪問者が実行するとされている行動と、全く同じパターンを描いていることに気づきませんか。

 

<月への侵入者という姿>

あなた方が伝えられていないことーどんなことがあっても公にしてはいけないことーは、その宇宙プログラムで、秘密裏に月へも行っていることです。

 

あなた方の新たな探検者は最初の有人月面基地を建設しています

宇宙からの爆撃と監視に対する防御のために、月面の自然な構造と、おそらくアヌンナキの遺跡の古代ドームの残骸を活用したようです

 

<有人月面基地とテクノロジーによる創造>

・たとえば、回転の技術は重力同様に反重力を生むことを可能にし、この技術もまた、月面生活の基本的問題を解決しました。

 

重力の制御に成功している

・彼らは、『エリア51』という軍事施設で設計および製造された円盤型の宇宙船の船団を所有しています。あなた方が、その無邪気さゆえに地球外の宇宙人が乗っていると信じているUFOには、彼ら“人間・宇宙人”が乗って、定期的に宇宙飛行しています。

 それと同時に公的には今では完全に時代遅れになってしまった従来の宇宙旅行の方法論を追及しているのです。

 

・あなた方にとって不思議な存在でならない地球外訪問者に見える宇宙船は、ほとんどの場合、実際には人間が操縦していることは、まさに皮肉だとは思いませんか。あなた方の表現を借りるなら“一杯食わされている”のは、あなた方のようです。

 

権力者たちはグレイゾーンに飛ばされるのに気づいていない

・ガイアの初期の文明の時代から人類を操っていた存在も、母船である月から“間(はざま)”に飛ばされ、静寂の雲へと難破する運命にあります。そして、そこで宇宙の反逆者として彼らの変容した自己であるグレイとあなた方の表現する“永遠の間”とが容赦なく結ばれます。これがサイクルの終りです。

 結局、“一杯食わされている”のは、あなた方だけではないようです。

 

アヌンナキ、グレイ、秘密政府、宇宙の陰謀、遺伝子組み換え、あなた方の現実と私たちが、みなしているものの中で、暗闇の要素のいくつかを私たちは、あえて暴露し、オープンに議論しました。これは、あなた方に必要な情報を提供するためと、何があなた方の内面に恐怖の感情を喚起するかをあなた方に気づかせるためでした。

 

 

 

『地球大変動の危機を救うアセンションの光』

シリウスの超叡智2  

パトリシア・コーリ    徳間書店   2011/7

 

 

 

天からやってきた「神」になった二ビル星人

・彼らは、地球時間にして何十万年の間、シリウスとラーを結ぶ宇宙のメッセンジャーの役割を果たし、私たちとあなた方の関係を強めてくれたのです。

 

シリウス最高評議会の語り部は語る

地下に作られた美と光の楽園

・ガイアの内部の奥深くに非常に進化した生命体の活気に満ち繁栄する文明が息づいています。最初のアトランティス人地下開拓者の子孫たちです。

 何千年もの間、地上を襲った地球の物理的エネルギーの混乱や変動から守られて、アトランティス人たちは最後の大氷河期を生き残ったばかりか、母なる地球の胎内に素晴らしい世界を作りだしたのです。それは「陰」の波動の国であり、「アガルタ」と呼ばれています。

 

・地下に一大文明があるという概念は気まぐれな憶測ではありません。アガルタ国とその文化の中心地であるシャンバラは、修行を積んだ仏教徒チベットラマ僧の間でよく知られていることです。

彼らの中には幽体離脱してその土地へ行き、「見てきた」ことのある神秘家や予言者たちが多くいるのです。

 

・あなた方の精神的指導者のうちの選ばれた幸運な者たちは、定期的に生身でその地を訪れています。彼らは、この地球内部で高度に進化した世界について、多くの知識を持っています。なぜなら、彼らは頻繁にシャンバラを訪れ、そこを統括しているホワイト・ブラザーフッド(聖白色同胞団)の僧たちから地上に持ちかえる助言や指示を受け取るからです。様々な時代の賢人たちが、地下で栄える美しい文明の叡智と輝きを持ちかえり、その知識はあなた方の集団意識の中で、正しく認識されるのを待っているのです。

 

・地球の歴史を通じ、様々な文明がこれらの地下世界におけるアトランティスの“超”生命体と交流を持ちました。地球上には現在もいろいろなところに地下通路がありますし、「地上時間」の重要な時期にはアガルタの住民もやってきました。地球の歴史の決定的瞬間には、レムリア、チベット、マヤ、古代エジプトドルイドケルト人社会の祭司)、エトルリアなどの選ばれた社会に、アガルタの精神的指導者が訪れて外界を旅する魂を助け、ガイアの至上の目的に役立たせるために彼らの叡智をもたらしたのです。

 

すぐそこ、あなた方の真下には、まるまるひとつの世界“パラレル・ワールド”が存在しています。そして、シャンバラを訪れた精神指導者たちによって地上世界にもたらされるものの多くは、人類の状態に非常に重要な意味を持っているのです。

 

その他の地下世界はたとえば、アガルタのように多数の人々が暮らす地表世界のパラレル・ワールドとして存在し(例外もありますが)通常はふたつの世界が接触することはありません。

 

 

 

(2019/2/25)

 

 

 

ファンタジーランド (上)(下)』

狂気と幻想のアメリカ500年史 

カート・アンダーセン  東洋経済新報社   2019/1/18

 

 

 

現実は陰謀である  ――X-ファイル化するアメリ

・『未知との遭遇』(1977年)と『E.T.』(1982年)公開後の10年で、宇宙人の訪問を受けて調べられ、一時的に連れ去られた、つまり誘拐されたと主張するアメリカ人がどんどん増えた。そして、立派な経歴を持つ数多くのアメリカ人が、それを信じるようになった。

 

UFOによる誘拐を経験する

・同時期に、別のアメリカ人エリートであるホイットリー・ストリーバーが、『コミュニオン――異星人遭遇全記録』(1996年)を出した。ストリーバーは広告会社の元重役で、ホラー小説の著者として成功を収めていた。『コミュニオン』によると、1985年のクリスマス翌日の夜、眼窩が黒く、口の丸い「人間ではないもの」がやってきて、30センチメートルほどの装置をストリーバーの肛門に差し込んだという。同書はニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストで第1位となり、200万部を売り上げた。この本が後押しとなって、さらに多くのアメリカ人が自分もエイリアンの訪問を受けて調べられたと公表するようになった。

 

・まだハーバードにいたマックは、すぐにエイリアン誘拐の真相究明を試みる運動を率いるようになった。1992年、マックとすぐ近くにあるマサチューセッツ工科大学の有力物理学者が、誘拐研究会議を開催した。MITで5日にわたって開かれた会議は、「誘拐された人」は真実を語っているという前提で進められた。地球外「あるいは異世界」のその生物は本当に訪ねてきて彼らを調べ、さまざまな形で利用したのだ、と。

 

・マックの1994年の著書『アブダクション――宇宙に連れ去られた13人』は、自分が精神科医として治療にあたった数十人の誘拐被害者たちの物語をもとにしている。

 

理性は障壁である

・UFOによる誘拐に関する私の研究において、いちばん驚かされた発見は、今地球で起きていることに、宇宙のほかのところでも気づいていたということだった(中略)。

 エイリアンによる誘拐現象は、何かを正す取り組みなのかもしれない。(中略)。全体的な印象では、誘拐は悪意あるものではなく、これに取り組む知性ある存在は、われわれに害を及ぼす気はない。むしろ、私の感覚では、あるいは私の信じるところではと言ってもいいかもしれないが、誘拐現象は、その本質からして地球上の生命が深刻な危機に瀕している今、この惑星の生命を保存することにある。

 

地球外生物が近くにいると多くの人が確信していること自体は、1960年代以降に盛り上がりを見せた空想の一つで、さほど心配する必要はないようにも思われる。この民間信仰には妄想に取りつかれた熱心な信者がいるが、こちらの金を取ったり、脚を骨折させたりはしないだろう。

 

<クーパーの証言>

海軍時代のある日、クーパーは太平洋で「空母ほどの大きさの空飛ぶ円盤が海から出てきて、雲の中へ飛んでいった」のを見たという。大佐に話すと、海軍情報部の中佐が船に乗り込んできて、見たものを他言しないように命じられた。クーパーはその命令に従ったために陰謀の仲間入りをさせられ、トップシークレット情報にアクセスする権限を得た。それ以来、信じがたい真実を知るようになった。

 

・1947年にエイリアンの円盤がニューメキシコ州ロズウェルに墜落した(クーパーによると、それから数年の間にアメリカのほかの場所でもたくさんの墜落があった)。その事件のあと、宇宙船の大艦隊が1953年にやってきて、「赤道周辺の高高度の静止軌道」を占領した。それと同時に地球外生物の二つの集団が空軍基地に上陸する。一つは南フロリダ、もう一つは南カリフォルニアで、いずれもアイゼンハワー政権と交渉を行った。フロリダの集団は、軌道上にいるエイリアンは悪いやつらだと警告し、もしアメリカが「核兵器を解体し破壊する」のに同意すれば、「私たちの精神的成長を手助けすると提案した」。だが、アメリカはこれを断った。アイゼンハワーが個人的にカリフォルニアの地球外生物に会い、取引をまとめて協定に署名したという。

 

・エイリアンの惑星を訪れたアメリカ人もいて、行政機関の秘密グループ(1980年代にほかのUFO研究者たちによってその存在が暴かれた)が地球外生物との協力関係を統括している。陰謀は国際的で、1961年には「エイリアンとアメリカとソ連の共同基地が(すでに)月に存在した」。ケネディ大統領は、CIAが麻薬密売に手を染めていると知って仰天し、政府が麻薬取引から手を引かなければ「1年以内にエイリアンの存在をアメリカ国民に明かす」と陰謀者たちに告げた。これがケネディ暗殺につながった。犯人はケネディシークレットサービスの運転手だった。

 

・ちなみに、クーパーがこれらの驚くべき秘密を知った場所は、海軍だけではない。『白い馬を見よ』には、連邦政府の秘密文書とされているものが掲載されている。

 

・マックが、エサレン協会の呼吸法から前世、エイリアンによる誘拐、宇宙規模の「自明の宿命」に進んでいったのと同じで、クーパーも次から次へと別の空想に引きずり込まれていった。

 

・最終的な黒幕は、クーパーの説では「イルミナティ」である。この18世紀ヨーロッパ知識人の秘密結社は、今から200年前にアメリカの陰謀論者たちを怯えさせたが、それが1960年代に極右の脅迫観念の対象として復活し、その存在は1980年代と90年代にかつてないほど大きく膨れ上がった。イルミナティの「1917年以来」の基本計画は「人類を一つの世界政府にまとめるために、宇宙からの脅威を」使うことだった。そしてそこには、ありとあらゆる組織や人間が参加している。「イエズス会フリーメイソン(中略)ナチ党、共産党(中略)外交問題評議会(中略)日米欧三極委員会、ビルダーバーグ会議(中略)バチカン(中略)スカル・アンド・ボーンズ(中略)いずれも中身は同じで、すべて同じ究極の目標、新世界秩序に向かって動いており」、その新世界秩序は「扉を叩き壊しつつある」。それに加えて、ロックフェラー家、ランド研究所連邦準備銀行、CIA、国連も関与している。実のところ、ブッシュ大統領イルミナティによる「新世界秩序の夢」の実現計画について公言し始め、覆面がはがれつつある、とクーパーは言う。

 

なくならない陰謀説

・「新世界秩序」――当時この言葉が、邪な陰謀が世界を動かしていると信じる人たちにとって、すべてを包含するただ一つのキャッチフレーズになりつつあった。その陰謀には、クーパーが列挙するエリート集団のほか、数十年前に反共産主義者やジョン・バーチ協会が挙げていた銀行、報道機関、芸能産業も加担している。この世界規模の陰謀を信じる勢力が、地球外生物陰謀説の余波に乗って拡大していた。いわば、一つの空想に基いた疑惑がまた別の空想を呼んだのである。

 

・だが、ハーバードの教授や主流派ジャーナリストによって、地球外からの訪問者の存在を信じることが「それなりに尊重される」ようになり、「正当性らしきものが付与された」。それが結果的に、「陰謀説が文化的にイメージアップするプロセスを前進させた」。アメリカ人のかなりの部分が、地球上に地球外生物が存在することをアメリカ政府が隠蔽していると考えるようになると、「UFO研究は(中略)本来なら縁のなかった人にまで新世界秩序の考えを届ける手段になった」

 

ウェブによってフィクションが現実に

・放送メディアは、UFOマニアと陰謀論の間にさらに二つ、重要な橋を架けた。一つは名目上はノンフィクション、もう一つは純粋なエンターテインメントで、いずれも数百万のアメリカ人をファンタジーランドに送り込んだ。

 全国放送のラジオ・ニュース番組『コースト・トゥ・コーストAM』が、1990年代に大ヒットし、数百のラジオ局に配信された。この番組の制作と司会を担当したのはアート・ベルで、ラスベガスとデスバレーの間の砂漠にある自宅近くのスタジオで毎晩4~5時間、話をした。ゲストに迎えたのは、陰謀論者のほか、政治、超常現象、疑似科学、終末論などあらゆる分野でのありそうもないことやありえないことを扇動している人たちである。

 

・その結果『コースト・トゥ・コーストAM』は、刺激的な嘘を提供する人気の番組となった。有名人が出演すると、おかしなこともすべてまっとうに思えてくるから不思議だ。私の大まかな推計では、1990年代には毎晩深夜零時から明け方にかけて起きているアメリカ人の5分の1が、『コースト・トゥ・コーストAM』を聞いていた。

 

・『白い馬を見よ』の刊行から10年後、この運動の始祖であるビル・クーパーが、アリゾナの自宅で保安官補たちとの銃撃戦の末に殺害された。保安官補たちは、クーパーが隣人を銃で脅したため彼を逮捕しようとしていた。これは2001年のことで、警察がもともとクーパーの逮捕を予定していたのは……9月11日だった。この偶然のタイミングのおかげで、当然ながら新世界秩序信者たちの間では、殉教した英雄としてクーパーの地位がいっそう高まった。彼らにとって偶然は存在しない。それから間もなく、FOXは『X-ファイル』の新エピソードを放送しなくなった。いずれにしても、それ以上は必要なかっただろう。この番組はすでに人々を教育することに成功していた。「真実はそこにある」のだから、「信じろ」「誰も信じるな」。2001年、アメリカ人はすでに数多くのUFO目撃情報を寄せていたが、2015年にはその数が2001年の241パーセントに達した。

 

戦力的な霊的闘争

・こうした闘争は、悪魔が支配する領域を「霊的に調査」し、その領域を支配するサタン配下の「実力者」や「霊」に祈りを集中させる、といった形で行われる場合もある。こうした「悪魔のホットスポット」とされる場所は、いつも決まっている。全米家族計画連盟に参加している病院、モルモン教の寺院、カトリックの教会、フリーメイソン支部、瞑想センター、LGBTQが集まる場所、ストリップクラブ、タロットカードやドリームキャッチャーの販売店などだ。

 戦略的な霊的闘争が極端化した例もある。たとえばワグナーは、日本の全国民に狙いを定め、ナショナル・パブリック・ラジオの番組『フレッシュ・エア』でこう説明している。サタンは「暗黒の力」を蔓延させるため、昭和天皇に協力を求めた。「天照大神が直接天皇のもとを訪れ、天皇と性向を行った。(中略)それが霊と人間との間でどう行われるのかは知らないが、それが行われたのは確かだ」。同番組のテリー・グロスが、サタンの手下は現在「アメリカで活動しているのか? アメリカの政治家はそれに取りつかれているのか?」と質問すると、ワグナーは答えた。「もちろん。私たちはそういう人を“苦しめられている人”あるいは、“悪魔化されている人”と呼んでいる」。

 現在では、カリスマ派のこうした考え方が受け入れられて一般的になり、急進的な神学を信奉しているだけの福音派は守勢に追い込まれている。カリスマ派は異常者扱いされたアン・ハッチンソンの子孫、それに敵対するほかのキリスト教徒はかつてのピューリタンの子孫と言えるかもしれない。

 

キリスト教とは異なる魔術、宗教とは異なる精神世界――ニューエイジ運動の広がり

ベンチャー企業の支援を受けたピルグリム・ファーザーズ、メソジスト派やバプテスト派やクリスチャン・サイエンス、L・ロン・ハバート、キリスト教放送ネットワーク、無数に存在する単立教会など、アメリカの宗教関連の事業はどれを取っても起業家精神に満ちている。

 

ニューエイジと呼ばれる人々

・そういう意味では、ニューエイジと呼ばれているものも、大小無数の企業(や非営利団体)で構成されているとはいえ、やはりアメリカの宗教の一つと言える。これもアメリカのプロテシタント同様、神秘的・超自然的な信念や考え方を持ち、真実や幸福、自己変革、繁栄を追求する形而上学である。

 

超自然的なものが流行

・1980年代および90年代には、人体にある目に見えないチャクラにそれぞれ対応した、不思議な癒やしの力を持つ水晶が流行した。また、手当て療法の一種であるレイキなど、キリスト教とは無関係の信仰療法が活況を呈した。死者の霊との交信ブームが再燃した。だが、今回は、死んだ親類と交信する以前の降霊術とは違い、著名なチャネラー(交信者)がセスやラムサというまったく架空の存在に憑依された。ワシントン州に住むジュディス・ダーリーン・ハンプトンという女性は、ジュディ・ゼブラ・ナイト(略称JZ)と名乗り、ラムサとして話をするふりをして一躍有名になり、多大な富を築いた。ちなみにラムサとは、石器時代の伝説の地レムリアの戦士で、同じく伝説の地アトランティスとの戦いに勝って世界の大半を征服し、全知全能の半神半人となったとされる人物である。JZには、女優のシャーリー・マクレーンを始め、信者が無数にいた。

 

積極的思考を広めたウィンフリー>

・ところで、チョプラやウィリアムソンは、なぜこれほど有名になり、強い影響力を持つことができたのだろう?それは、それぞれ1992年と1993年に、絶大な人気を誇るテレビ司会者、オプラ・ウィンフリーの支持を受けたからにほかならない。ウィンフリーのトーク番組「オプラ・ウィンフリー・ショー」は1980年代半ばから全国放送が始まったが、1990年代には、毎日この番組を見ているという熱心なファンが1200万人から1300万人いた。2000年から発行されている彼女の雑誌『O』にも、数百万人の読者がいる。宗教界や政界の人物を除けば、オプラ・ウィンフリーほど魔術的思考を全国的に広め、その信頼性を高めた人物はいない。

 

書籍に見る“ニューエイジ

ニューエイジはきわめてアメリカ的な、民主的で分権的な運動であるため、聖典とされる文献も無数にある。その中でもきわめて影響力が大きく、広く読まれている1冊が、ロンダ・バーンの『ザ・シークレット』である。

これは、10年ほど前に出版されると、ウィンフリーの力強い推薦を受け、たちまちニューエイジ聖典に仲間入りした。

 

・つまり『ザ・シークレット』は、『積極的な考え方の力』同様、アメリカの基本原理(個人主義、超自然崇拝、「信念」への信仰)に沿った内容ではあるが、そこから宗教的装い(神やイエス、美徳、勤勉に対する報い、来世でのみ得られる至福)をはぎ取っている。その結果残ったのは、「引き寄せの法則」である。何でもあれ強く望みさえすれば、自分のものになる。信じることがすべてというわけだ。

 

・『ザ・シークレット』ではこう断言している。「この知識を使ってできないことは一つもない。誰であろうが、どこにいようが関係ない。“秘密”を実践すれば、望みのものが手に入る」。この本はその内容を、科学的だと述べている。

 引き寄せの法則自然法則であり、重力の法則のように公平だ。(中略)不屈の思いを通じて引き寄せなければ、どんなことも経験できない。あなたが望みのものを求め、信じ、まだ見えないながらもすでにそれを手にしていることに気づいた瞬間、全宇宙が一変し、望みのものが姿を見せる。もう望みのものを受け取りつつあるかのように思い、話し、行動しなければならない。それはなぜか?宇宙は鏡であり、引き寄せの法則により、心を支配する思いが自分に映し返されるからだ。(中略)

 望みのものが姿を現すまでに時間はかからない。少しでも遅れているように感じるとすれば、それは、信じるに至るまでに時間がかかっているからだ。

 

・確認のために言っておくと、ここで述べられているのは、精神的な満足感のことではなく、現実のもの、あるいは恋人や現金のことである。「誰もが十分なお金を持っていないのは、お金がやって来るのを妨害するような考え方をしているからにほかならない。(中略)あなたがやるべきことは、お金が自分のもとへやって来る“方法”を見つけることではない。ただひたすら求めることである。(中略)その結果どのようにお金がもたらされるかは、宇宙にすべて任せておけばいい」。著者は、合理主義は魔法を中和してしまうおそれがあると警告する。実際、個人的な範囲を超えて現実世界を知ると、問題を引き起こす場合がある。「私は“秘密”を発見すると、もうニュースを見たり新聞を読んだりはするまいと決心した。そんなことをしても、いい気分にはなれないからだ」

 

実にアメリカ的な二次創作小説――預言者ジョセフ・スミス

末日聖徒イエス・キリスト教会モルモン教)の始祖ジョセフ・スミスも、フィニーやミラーと同時代の人物である。この男もまた、説教師や預言者としてスーパースターになる前のフィニーやミラー同様、ニューヨーク西部の田舎町に暮らす、ごく普通の若者だった。平凡な家庭に育ったが、その家族はさまざまな宗派に入っては出てを繰り返し、父親は予知夢を見ることができたという。学校には数年しか通っていないが、魅力的で人に採り入れるのがうまかったスミスはやがて、大衆の幻想をあおれば、楽にお金を儲けられることに気づいた。

 

モルモン教誕生――3か月に及ぶ神との会話

・後に語ったところによれば、スミスが14歳のとき、森の中で祈りを捧げていると、光の柱の中に神が現れた(さらにあとで思い出したところによれば、神と一緒にイエスもいたらしい)。そして、スミスの罪は許されたと語り、既存の教会はどれもキリスト教を誤解していると告げた。それから3年後、17歳のスミスは、不思議な力を用いるフリーランスのトレジャーハンターとなっていた。そのころ、家で祈りを捧げていると、またしても光の柱の中に、空中に浮いている天使が現れた。その天使はモロナイと名乗った。聖書には登場しない名前である。そしてこんな話をした。これまで知られていなかった聖書の残りの部分をエジプトの象形文字で記した金版がある。それが14世紀前に、スミスの家から6キロメートル余り南のところに埋められ、そのままになっている。そこには、古代の預言者の石も二つ一緒に埋められており、それを使えば、象形文字を翻訳することができる。モロナイは話を終えると、「まっすぐ天に通じるパイプ」を通って去っていったが、すぐに戻ってくると、先に言った話をそのまま繰り返した。ただし、今回はそれに加え、「そうだ、すまない。一つ言い忘れたことがあった」といった感じで、「終末」が間もなく来るとも語った。その後、天使は天国へと帰っていったが、やがてまた戻ってくると、もう一度同じ話をした。さらに、翌日にもう一度現れ、またしても同じ話を繰り返した。

 

・こうして週5日の「読解」および神との会話を3か月行った結果生まれたのが、モルモン教の経典「モルモン書」である。スミスによれば、これはキリスト教の聖書の第三部にあたり、その25万部に及ぶ文章の中には、旧約聖書新約聖書の改訂も含まれるという。この書は、口述筆記が終わってから1年後の1830年に出版された。その内容は、みごとなまでの傑作だった。

 

・紀元前6世紀、これまで知られていなかったリーハイという預言者が、包囲されたエルサレムから逃れ、家族や友人とともに船でアメリカに渡ると、子孫がその地で文明を築き上げた。だがその文明は間もなく、相対立する二つの部族に分裂した白い肌の部族と浅黒い肌の部族である。すると、復活したばかりのイエス・キリストが、白い肌の部族の中に現れ、その中からまた別の十二使徒を選び、この地でも「山上の垂訓」を繰り返した。イエスが訪れたおかげで、白い肌の部族と浅黒い肌の部族の対立はしばらく納まった。しかし紀元5世紀になると、対立が再燃して戦争になり、浅黒い肌の部族が白い肌の部族を壊滅させた。スミスが話をしたモロナイは、その戦争における白い肌の部族の生き残りで、金版もそのときにモロナイが埋めたのだという(スミスは後に、アメリカの先住民は浅黒い肌の部族の子孫だと神から聞いたと述べている)。スミスはその後も死ぬまで神からの啓示を受け、それを独立した経典として出版したり、既存の聖書の改訂に利用したりした。

 

アメリカを聖地に見立てる

 ・これまで述べてきたとおり、アメリカのキリスト教徒は最初から、ヒステリー気味で、そろいにそろって自己中心的で、聖書を文字どおりに解釈したがる傾向がある。ジョセフ・スミスは、その条件に合致するどころか、輪をかけてその傾向が強かった。たとえば、アメリカのピューリタンや同時代の千年王国信奉者と同様、ハルマゲドンが間もなく起こると予言した。

 

・聖書の大部分を一つの歴史小説と考えると、ジョセフ・スミスが生み出したのは二次創作小説だと言える。しかも、史上まれに見る成功を収めた、先駆的かつ記念碑的な二次創作小説である。ある研究者の説明によれば、二次創作小説とは、ある原作のファンが、「原作の世界を広げる物語を期待する」ほかのファンの「欲求を満たす」ために創作した小説を指す。スミスの場合、その原作が旧約聖書新約聖書だった。

 

新たな宗教を生みだす

・どうしてスミスは、大衆を引きつけることができたのか?スミスの弟子の一人は、スミスと一緒に、ニューヨーク州ウェイン群で洗礼者ヨハネと会ったとも、クリーブランドの近くでイエス・キリストと話をしたとも述べた。ほかの二人の弟子も、スミスのそばで天使に会ったと語った。ブッシュマンはこれらを事実として報告している。

 ジョセフ・スミスは、本当に神やイエスと話をした預言者だったのか?並外れた成功を収めたペテン師だったのか?自分が抱いた妄想を心の底から信じていたのか? 私には、どうも三番目が本当なのではないかという気がしてならない。スミスは自分の生涯が終わりに近づいたころに、こう述べている。「私の物語を信じない人を責めるつもりはない。私自身、こんな経験をしていなかったら、とても信じはしないだろう」。

 

・だが迫害により、この異端の勢いが衰えることはなかった。最初の10年間で、モルモン教会の会員は300人弱から2万人近くにまで増えた。スミスは、天使が以前から命令していた一夫多妻制を決死の覚悟で受け入れると、2年間で30人の女性と結婚した。そのうちの8人は3か月の間に立て続けに結婚しており、6人はまだ10代である。当然のことながら、当局からの迫害も一般大衆からの迫害も過熱した。するとモルモン教会は、さらに成長の速度を高め、それからわずか3年で信者は1.5倍以上に増えた。スミスは、アメリカ大統領選挙への立候補を表明して間もなく行った最晩年の説教の中で、自分はイエスの弟子たちよりも忠実な信徒に恵まれたと豪語し、こう述べた。「私は迫害を誇りとする」。そしてその直後、30代の若さで起訴・逮捕され、拘留中に殺された。まさに、イエス・キリストと同じである。教祖の死から2年の間に、さらに1.3倍に増えた信徒たちは、古代イスラエル人のように不毛の地へと集団脱出を図り、ユタ州モルモン教エルサレムを築く。

 

増幅される陰謀説への恐怖

・また同年には、セントルイス郊外に暮らすジョン・ストーマーという男が、『None Dare Call It Treason(誰もそれを裏切りとは言わない)』という本を自費出版した。ミズーリ州共和党の代表を務めていたストーマーは、こう記している。「アメリカを破壊する陰謀計画があるのではないだろうか?対外援助、計画益なインフレ、条約内容のゆがみ、軍備縮小のいずれもが、その計画に合致している」。この本も、発売した年だけで数百万部、それ以後も1960年代の間は毎年100万部以上を売り上げた。こうした下地があったおかげで、1972年に出版された『None Dare Call It Conspiracy(誰もそれを陰謀とは言わない)』もまた、大ベストセラーとなった。この本も、以下のような内容である。「陰謀家は、社会の最上層から現れる。彼らは非常に裕福で、高度な教育を受け、きわめて洗練されている」。つまり「インサイダーズ」やロックフェラー家、ロスチャイルド家、「学界やマスコミのエリート」、イルミナティらが、「全世界的な超政府」を樹立する陰謀を企んでいるという。この本のカバーに記された推薦文の中には、アイゼンハワー政権の閣議で最初の祈祷を主宰した、あのモルモン教徒の農務長官の名前もある。この本の発行部数は500万部に及んだ。

 

ケネディ暗殺の「隠れた」陰謀説

・大仰な怒りと疑念に満ちたこのような世界の見方は、1963年にケネディ大統領が暗殺されると、政治的立場を超えて広がり始めた。あのような暗殺が、頭のいかれたたった一人の負け犬の手で、通信販売のライフルを使って行われたとはとうてい思えない。きっと、共産主義者かCIA、ジョン・バーチ協会、マフィア、ロシアの財閥、あるいはそれらが手を組んで、裏で糸を引いているに違いない。

 

・1964年になると、左派のライターが、ケネディ暗殺を陰謀と主張する本をアメリカで初めて出版した。この本によれば、黒幕はテキサスの石油業者だという。すると間もなく、政府の調査委員会は隠れた陰謀に気づかないふりをしていると主張する本が、無数に出版されるようになった。

 

人民が武器を所持する権利

・1960年代には「銃マニア」という言葉が生まれた。そのころになって銃マニアが極右派と左派に同時に姿を見せたからだ。銃を所持する権利を真先に擁護したのが、ジョン・バーチ協会、マルコムX,ブラックパンサー党である。ブラックパンサー党は自らを、オークランドの黒人コミュニティを警察から守るために重武装した規律正しい民兵だと名乗っていた。

 

アメリカ人は、フィクションと現実を意のままに混ぜ合わせ、何でも好きなことを信じる権利を新たに手に入れたような気になった。おそらく、そのころUFO目撃例が前例のないほど増えたのも、地球に現れる地球外生物が増えたからではなく、魔術的思考が突如解放され、アメリカ人が何でも信じやすくなっていたからだろう。地球外生物が存在することを望み、それを信じた結果なのだ。だが、1960年代に始まるUFO熱は、ただ愉快だけでなく、歴史的に重要な意味を帯びている。というのは、それをもとに、実に込み入った物語が作られるようになったからだ。飛行や着陸の目撃談だけではない。誘拐や政府の隠蔽、惑星間の極秘の盟約といった話まである。熱心なUFO信仰は、アメリカ人の途方もない陰謀思考の種をさらにまき散らした。その結果、20世紀の間に陰謀思考は隅々にまで蔓延し、きわめて有害な影響を及ぼすことになったのである。

 

宇宙からの訪問者

・先にも述べたように妄想は、恐怖に満ちた妄想と希望に満ちた妄想という二つの形態を取って現れる場合が多い。これは、当時いきなりブームになった、宇宙からの訪問者という妄想にもあてはまる。この妄想も、1960年代から70年代になるころには楽観的な傾向が強かった。たとえば、映画『イージー・ライダー』でジャック・ニコルソン演じる人物が初めてハイになったときに熱心にこう語っている。「2週間前にメキシコに行った。そこで40機ものUFOが編隊を組んで飛んでいるのを見たよ。世界中にあいつらの基地があるんだ。政府はやつらのことを全部知っている。(中略)だが、秘密にしておくことにした。(中略)金星人はアドバイザーという立場で、あらゆる階層の人間と会ってるらしい」。1960年代の名作映画のこのエピソードは、笑い話であると同時に真実を語ってもいる。当時のアメリカのUFO熱を端的に説明しているのである。

 

・『イージー・ライダー』が公開されたのと同じ年のある日の夕方、ジョージア州知事選に敗北したばかりのジミー・カーターが、同州南部で、白や緑に光る月ほどの大きさの物体が空を移動しているのを見かけた。それは「個体でできているようには見えず」「だんだん近づいてきて」止まり、青になり、赤になり、また白に戻ると、猛スピードで飛び去っていったという。

 

・一方、宇宙人に誘拐されたというノンフィクション物語が初めて大々的に登場したのも、このころである。ニューハンプシャー州の夫婦がある晩遅く、シボレーのセダンを運転していたときに起きたと言われるこのエピソードは、本で紹介されるとたちまちベストセラーになった。

 

それ以来、催眠術は、宇宙人に誘拐されたと思い込んでいる人がその経験を思い出す一般的な手段となった。また、この夫婦のエピソードは、宇宙人に誘拐される物語の標準的なフォーマットとなった。つまり、人間に似た姿をした生物が、人間を宇宙船内に連れていき、テレパシーや英語を使って話をし、人間に医学的な検査を行い、長い針のようなものを体内に挿入して解放する、というパターンである。

 

 

 

『世界のUFO現象FILE』

並木伸一郎   学研パブリッシング    2011/3

 

 

 

エイリアン・アニマル

ビッグフットは異星人のペットだった!

・全身けむくらじゃで異臭を放つ獣人タイプのモンスター。さらには吸血怪獣チュパカブラに代表される異形のUMAの出現現場には、なぜかUFOも多発することから、これら異形のUMAたちの正体は、宇宙人がUFOに乗せて地球に連れてきたペットの一種、つまり、地球外に起因するとみられる異常生命体の俗称で、“エイリアン・アニマル“と呼ばれて区分されている。

 たとえば、1966年から1967年にかけて、アメリカ、ウェストバージニア州のポイント・プレザント周辺に大騒動を起こした怪生物モスマンだが、1967年5月19日夜、木立の上を旋回中、空中に出現した赤く脈動する球形UFOに吸い込まれ、飛び去っていくのが目撃されている。

 1972年6月、獣人がらみのUFO出現事件が多発したアメリカ、ミズーリ州トロイで、現場付近に出没した全身毛むくじゃらの怪物は、“モモ”と呼ばれ、3本指の足跡を残していった。またペンシルバニア州南西部の山岳地帯には、身の丈3メートル近い獣人モンスターが生息。山岳家のボブ・フランスによれば、彼らの顔つきは人間に近く、知的で、UFO内から出現するのがしばしば目撃されているという。ペンシルバニア未解明現象調査協会」を主宰するスタン・ゴードンは、1973年10月25日、同州グリーンズバーグで起こった典型的な実例をあげている。同夜、白色に輝く半球形UFOが農場に着陸。この直後、2体の異臭を放つ毛むくじゃらの怪物が出現した。農場のオーナーに銃撃されるビクともせずに、赤ん坊の泣き声に似た悲鳴をあげて森の中に逃走。事件後、現場から3本指の巨大な足跡が発見され、石膏にとられた。後日、この石膏の足跡が驚くべき情報をもたらす。2年後の1975年、透視能力者ピーター・フルコスによって、この足跡の写真が透視されたのだ。写真が密封された袋に手を触れたフルコスは、「これは大気圏外に由来する」と確信に満ちた口調で答えた。この発言は、謎に満ちた獣人モンスターの正体をさぐるうえで、一石を投じた。

 

・同じくペンシルバニア在住のジャーナリスト、スコット・コラレスも、目下、異形モンスターの代表格チュパカブラの正体が、エイリアン・アニマルだと主張するひとり。その根拠こそ、1984年2月、チュパカブラ発祥の地であるプエルトルコ、カノバナス近郊にあるエル・ユンケ山の熱帯雨林で起きたUFO墜落事件だ。この事件後、しばらくしてチュパカブラが姿を現し、ヤギなどの家畜の生き血を吸うという事件が多発したからである。もちろん、UFO内に姿をくらますチュパカブラの姿も目撃されており、エイリアン・アニマルの可能性を濃厚にしている。

 UMAの中でも異彩を放つ異形のモンスターたちの出現は、今も後を絶たない。やはりその正体は、地球外の天体からUFOに乗って、この地球に運ばれてきた存在なのだろうか。

                

 

 

『カナンの呪い』  (寄生虫ユダヤ3000年の悪魔学

(ユースタス・マリンズ)  (成甲書房)  2004/2

 

 

 

カナン人は歴史的に反セム的で、“長身で金髪に青い眼をしたセムの子孫”に敵対、カナン人は一般的に背が低く肌は浅黒い。

カナン人の最大の強みは、セムの子孫には何が生じているのか分からない点にある。

 

 1、 天から地上に降りてきた天使たちが、地球の人間の娘たちに生ませた、異種交配の結果としてのネフィリム、または巨人たちの長が悪魔(サタン)である。

 2、 以後の人類の歴史は、神の民と前記のごときものとしての悪魔の血統、その礼賛者との戦いの歴史と見なければならない。

3、 アダムとイブの二人の息子のうちの一人とされるカインはこの悪魔(サタン)の血統に属する

4、 ノアの三人の息子のうちの一人、ハム、そしてその息子カナンも悪魔(サタン)の血統に属する。

5、 ここから、ノアの「カナンよ、呪われよ」という言葉を解すべきである。

6、 悪魔(サタン)の血統のカナン族は、神の民ノアの継承者セム族を憎み、セム人種を根絶やしにしようとしてきた。

7、 カナン族は、西暦前1200年頃フェニキア人と名乗り、その後は、フェニキア人に成りすまし、カナン人は歴史から消えた。しかし、にもかかわらず、ユダヤのタルムードに記録されている「カナンの5つの遺言」は、フェニキア人にしっかりと伝えられた。

8、 現在、ユダヤ人と呼ばれる人々は、実は、この悪魔の子、カナン族の流れである。彼らユダヤ人は、自分たちをセム人、セム族と称しているが、これは大掛かりで意図的な欺瞞であり、歴史の捏造である。

9、 かくして、ここに初めて、カナン族とその系統の集団「悪魔の歴史学」の全貌が人類の前に明らかになる。

 

 

 

『最強のUMA図鑑』

「失われた世界」に生きる未知動物たちの真実!

厳選した未確認動物約200種+謎に満ちた彼らの生態を解説!

並木伸一郎   Gakken  2011/5

 

 

 

ロシアの最新獣人 ビッグフット(クリミア山中)

・2011年3月、You Tubeに興味深い映像が流れていた。ウクライナのクリミア山中にビッグフットが出現したというのだ。撮影者はピクニックに来ていたのだが、その中の人物がビデオ撮影に成功した。

 

新種の樹上棲獣人 樹上のビッグフット

・2010年の年明け早々、驚くべき映像が公開された。かなり背の高い樹木の上に毛むくじゃらの生物が写っている。場所はアメリカ、メイン州ミルバレーの森林地帯で、散策中の人物が撮影したという。拡大された写真を見ると表情こそわからないが、普通のサルではなさそうだ。

 

代表的な獣人UMA ビッグフット

アメリカ、カナダの山岳地帯を中心に棲息する巨大獣人。カナダではサスカッチと呼ばれる。常に直立2足歩行し、目撃例が膨大な点で他のUMAを圧倒する。

 

トレイルカメラが撮影 ビッグフット(ワシントン州

アメリカ、ワシントン州にあるマウントフッド国立森林公園の山中に設置されたトレイルカメラに、ビッグフット、あるいはサスカッチとおぼしき怪物が映り込んでいた。2006年ごろから数回にわたり、その黒褐色の毛に覆われた、ずんぐりとした謎の生物が森の中を歩いていたのだ。研究家によればビッグフットの可能性が高いというが、今後も人の気配を感じさせないトレイルカメラのおかげで、よりたくさんのビッグフットデータが集まるかもしれない。

 

同地で目撃が多発! ビッグフット(オクラホマ州

・2006年5月28日。オクラホマ州アントラーズの北にあるキアミーチ山中で、白昼、ビッグフットが姿を現した。写真は狩猟用にセットされたカメラがとらえたもので、目撃者はいなかった。人の気配が感じられないせいだろうか。体長がかなりあるビッグフットが悠然とした立ち居振る舞いで木立をぬって歩いていき、視界から消えていく。

 

ヒマラヤの雪男 イエティ

・1889年、インドのシッキム州北東部の標高5200メートル地点で、L・A・ウォーデルが大きな足跡を発見し、イエティの存在が明らかになった。世界各地のイエティ調査団が派遣され、足跡の検証やヒマラヤのパンボチェ寺院に奉納されているイエティの頭皮などの学術調査が実施された。その後もイエティの足と見られるミイラ化したものも発見されているが、X線検査で既知の生物のものではないことが明らかになったという。その正体はチベットヒグマなのか、あるいはギガントピテクスのような化石人類なのか?

 

獣人の親子 サスカッチ(ヴァンクーバー)

・カナダでは、ビッグフットのことを「サスカッチ」と呼んでいる。未知動物研究家ランディ・ブリソンによって2010年3月、そのサスカッチバンクーバーのピト湖で撮影された。

 

甲高い声を発する獣人 ノビ―

アメリカ、ノースカロライナ州クリーブランド郡北部に棲むという伝説の獣人。類人猿のように毛深く、雄ゴリラのように頭が丸く、先端はトサカのようであるという。2009年6月5日、同地に住むティモシー・ビーラーは明け方近くの3時ごろ、このノビーに遭遇したが、威嚇して追い払ったという。2011年3月、ノースカロライナ州ルザフォードに再び出現した獣人ノビーは、別の人物によっても目撃された。

 

中国の獣人UMA イエレン

・中国湖北省の神農架を中心とする山地で1970年代に目撃が多発した獣人イエレン(野人)、身長は1.8~2メートルで、全身が黒みがかった赤い毛で覆われている。2007年にも2体の獣人が目撃され、出現が相次いでいる。

 

「世紀の大発見」!? 冷凍ビッグフット

・2008年8月15日、アメリカ、カリフォルニア州バロアルトから世界に向けての驚愕のニュースが発せられた。なんと、ジョージア州北部の森林地帯でビッグフットの死体が発見されたというのだ。身長210センチ、体重は200キロ強もあり、驚いたことにDNA鑑定も済んでいるというのだ。

 

ボルネオの獣人 パロン山の獣人

・2008年6月9日、ボルネオ島の西部の村で巨大な足跡が発見された。長さ1.2メートル、幅40センチ。推定身長7メートルの巨人のものだというのだ。イタズラではないかとも指摘されたが、本物だと信じる住民は否定。実は5年前にも同じ事件があったのだ。また、1983年にはボルネオ島西部のパロン山で村人が3メートルを超す獣人に遭遇。怪物は「ゲ、ゲ、ゲ、ゲ」と奇声を発しながら、2本足で森に逃げたという。

 

山を降りたイエティ  マンデ・ブルング

・2007年6月、インド北東部メガヤラ州ガロ山地のジャングルで、相次いで村人が謎の獣人を目撃、マンデ・ブルングとは現地で「森の男」の意味だが、目撃者のひとりによれば茶褐色の毛が全身を覆い、まるでイエティそのものだという。ゴリラの誤認説もあるが、この地にゴリラは棲息していないという。ヒマラヤのイエティがここに移住したのだろうか?

 

湿地帯の獣 ハニー・スワンプ・モンスター

・1963年、森林地帯が広がるルイジアナ州ハニーアイランド沼へ狩猟に出かけたハーラン・フォードは、沼地の奥の元キャンプ場で、異臭とともに出現した4体の怪物と遭遇。銃の引き金を引くと、怪物たちは沼の中に姿を消した。地面には3本指の足跡が残っていたので石膏型をとり、怪物の実在を証明した。異次元から来た動物なのか、いまだ決定的な説は出ていない。

 

雪山の影  シルバースター山の獣人

・2005年11月17日、アメリカ、ワシントン州のスカマニア郡のシルバースター山の尾根に獣人サスカッチらしき怪物が出現し、その姿がカメラで撮影された。

 

ブラジルの怪人 バヒア・ビースト

・写真は公表されたときよりも、かなり先に撮影されていた。ここは2007年7月、南米ブラジル、バヒアのポートセグロの川である。撮影者はミシガン州から観光ツアーで当地に来ていた15歳の少女だ。遠巻きから撮られているため、詳細を読み取るのは難しいが、頭には角が生えている。全身に黒いなめし皮のような光沢がある。手には何かを抱えている。魚だろうか……いや、もしかしたら怪物の子供なのかもしれない。その後、怪物がどうなったのかは誰も知らない。

 

悪臭怪人 フォウク・モンスター

アメリカ、アーカンソー州フォウク地区のボギークリーク周辺で、特に40年代以降に出没しだした悪臭をふりまく獣人。98年に目撃例が増加すると、2005年、自宅の居間にいたジーン・フォードが窓の外に真っ黒な怪物を発見。夫のボビーは1.8メートルほどの怪物が窓際を離れるのを目撃した。このときも腐臭が漂っていたという。

 

オーストラリアの巨大な獣人 ヨーウィ

・オーストラリア、ニューサウスウェールズ州沿岸からクイーンズランド州ゴールドコーストにかえた一帯に棲息するという直立2足歩行の獣人。特に、1970年代にはシドニー西方のブルーマウンテン周辺で目撃が多発。1980年には、ついに毛むくじゃらの怪物がゆっくりと歩く姿が写真に撮られた。最新目撃は2006年で、木立に寄り添う毛むくじゃらの獣人や山道を歩く姿が目撃されている。オーストラリアにいた化石人類メガントロプスが、進化せずに現代まで生き残ったのだろうか?

 

異臭を放つ獣人 スカンクエイプ

フロリダ州周辺に出没し強烈な刺激臭のある異臭を放つ。1948年ごろからフロリダでは獣人が目撃されているが、実在を裏づける近接写真が2000年にミヤッカ国立公園にある州道沿いで撮られた。

 

鉤爪の3本指 グラスマン

アメリカ、オハイオ州を中心に目撃される獣人。知能が高く草(グラス)でねぐらをつくることから、この名前がつけられた。1988年、同州アクロンに住むアトキンス父子は、森林地帯で何度もグラスマンを目撃した。その証言に基づいてUMA研究グループが調査を行うと、グラスマンのねぐらや3本指の巨大な足跡を発見した。さらに、グラスマンは集団で行動していることも。同地はUFO多発地帯であり、その正体はエイリアン・アニマルか霊的な存在かもしれない。

 

イエティの仲間か!? ルーマニアの獣人 

・2008年2月、ルーマニア、ヴァレンシア山中に出現した獣人。まだ雪が残る山道で、木の棒を引っ張って歩いていく姿が撮影された。ツヤのよい茶褐色の毛に覆われているが、撮影者も含めて詳細は不明だ。同月、モルタビア地方のブランチャでも、これとよく似た獣人が撮影されている。これまでヨーロッパ系獣人の報告はほとんどなかったが、実在の可能性が高まっている。

 

アルビノ獣人 ホワイト・ビッグフット

・2010年1月10日、ネットの動画サイトで白い獣人の姿が公開された。公開したのはアメリカ、ペンシルバニア州、カーボンデールにマイホームを購入したボール・デニス。裏庭は森林が隣り合っているのだが、住み始めてみるうちにそこから奇妙な喘ぎ声が聞こえてきたのだという。「ゼー、ゼー、ゼー」という呼吸音だ。裏庭に出て確かめに行ったが何もいない。異臭だけが漂っていた。撮影当夜、携帯カメラをもって裏庭に出ると森の中に淡い色に輝く獣人が写ったという。

 

伝説の獣人 タトラ山のイエティ

・東ヨーロッパのポーランド南部にはイエティが棲息すると噂されるタトラ山地が広がっている。2009年8月、そのタトラ山地で、イエティが岩場を歩く映像が撮影された。撮影者はワルシャワ在住のピョートル・コワルスキーだ。獣人は、撮影者の存在に気がつくと、岩陰に姿をくらましてしまった。実は、同じ時期にタトラ山地周辺では、イエティ出現が相次いでいる。異常気象のせいか、あるいは生活圏が脅かされているのだろうか。

 

日本の獣人 ヒバゴン

・1970年9月、「中国山脈の奥深く、類人猿が出没!」という新聞のニュースが報じられた。広島県東部の比婆山一帯に謎の獣人が出没したというのだ。足跡のみならず、12件の目撃事件が報告されると、地元町役場は「類人猿対策委員会」を設置。獣人は比婆山の名をとって「ヒバゴン」と命名された。だが、1982年に姿を現したのを最後に、残念ながら目撃は途絶えたままである。ちなみに日本ではこれ以後、1980年に広島県山野町でヤマゴンが、1982年には、広島県久井町でクイゴンが、1992年には岩手県山形村にガタゴンが出現した。いずれも足跡や目撃報告などの証拠は集まられたものの、正体はわからずじまいだった。UFOから落とされたエイリアン・アニマル、密輸入された類人猿などさまざまな説が提示され話題を呼んだ。

 

 

 

『世界のUFO現象FILE』

並木伸一郎   学研パブリッシング    2011/3

 

 

 

古代コンタクト事件の記憶

羽衣伝説

静岡市三保の松原には有名な羽衣の松がある。ここはこの地方に古くから伝わる羽衣伝説の舞台だが、伝説にちなんだ名所旧跡は多い。だが、その羽衣の松のすぐそばに建つ小さな祠の羽車神社を知る人は少ないかもしれない。

 羽を持った車とは、車輪のような形状の飛行物体のことだろうか。それとも翼とおぼしき物体がついた飛行機なのか。駿河に伝わる資料によれば、この羽車とは大国主命が作った神輿とされているのは興味深い。

 同じく三保にある御穂神社の創建縁起にはそんな想像を裏づけるような話が登場する。同神社の祭神は大己貴命(オオナムチノミコト)と三穂津姫命だ。姫をめとった大己貴命は、名前を三穂津彦命と改め、“天羽車”に乗って新婚旅行の途中、絶景の地にして海陸の要衝である三保の浦に鎮座したというのだ。注目すべきは、両神が羽衣ではなくて、羽車に乗って降臨したという一説だ。

 羽衣伝説には、天に帰れなくなった天女が仕方なく漁師の妻となるが、隠された羽衣を見つけだし、天に帰るという話も伝わる。実はこうした伝説は日本各地に存在するもので、三保だけに限らない。これは想像でしかないが、羽衣=羽車に乗った異星人が古代日本と文化交流を果たした記憶ではないだろうか。

 

 

 

『暮らしのなかの妖怪たち』

岩井宏實   慶友社    2012/10

 

 

 

覚(さとり)

・山の中、ことに北国の山中にいる獣の姿をした妖怪に「覚(さとり)」がある。飛騨や美濃(岐阜県)の山中によく現れ、その姿は狒々(ヒヒ)に似ていて、よく人の心を見抜くという。富士山麓の地方ではこの化け物を「思い」といった。昔、一人の樵夫(きこり)が富士山麓の大和田山の森のなかで木を伐っていると、突然、狒々に似た怪物が現れた。樵夫は思わずゾッとした。するとその怪物はゲラゲラ笑って「今お前は怖いと思ったな」という。樵夫はぐずぐずしていると取って食われるなと身慄いすると、今度は「ぐずぐずしていると取って食われると思ったな」という。樵夫はたまらなくなって、なんとか逃げてやれと思った。するとまた「逃げるだけ逃げてやれと思ったな」という。いよいよたまらなくなって、もうどうにでもなれとあきらめた。すると今度は「どうにでもなれとあきらめたな」という。こうなるとまったくどうしようもないので、樵夫はあきらめて木を割る仕事を続けた。するとますます怪物が近寄ってくる。ところがそのとき、割っていた木に大きな節があって、斧が節目に当たると同時に、突然それが砕けて勢いよく飛び、木の端が怪物の目に当たってその目をつぶしてしまった。これは樵夫も怪物もまったく思いもよらぬことであった。そこで怪物は「思うことよりも思わぬことのほうが怖い」といいながら逃げていったという。人の心の内を覚る、あるいは人の思いを知るというところから、この怪物を「覚」「思い」とよんだのである。

 

家屋敷の妖怪

ザシキワラシ

柳田國男の『遠野物語』に、家の座敷にときおり出現する童子姿の精霊の話がある。「座敷童子」である。岩手県を中心として東北地方北部に分布するが、童子の姿をしていると信じられているところから、「ザシキワラシ」のほか、「ザシキボッコ」「ヘヤボッコ」「クラボッコ」「クラワシ」などとよばれ、2、3歳から10歳ぐらいまでの、オカッパ頭で赤い顔をしているという。

 

・遠野の土淵村大字飯豊(遠野市土淵町飯豊)の今淵勘十郎の家では、高等女学校に行っている娘が休暇で帰っていたが、ある日、廊下でばったりザシキワラシと行きあい、大いに驚いたことがある。これは男の子であった。同村山口(遠野市土淵町山口)の佐々木氏の家では、母が一人で縫い物をしていると、次の間でガサガサ音がする。その部屋は主人の部屋で、そのときは東京に行き不在であったので、怪しいと思って板戸を開けてみたが何の影もない。しばらくするとまたしきりに鼻を鳴らす音がする。さてはザシキワラシだと思った。この家にはザシキワラシが棲んでいるということがずっと前からいわれていた。この童子の宿る家は富貴自在であるという。

 ザシキワラシはまた女の子であることもある。

 

・「明治43年の夏7月頃陸中閉伊郡土淵村の小学校に1人の座敷ワラシが現われ、児童と一緒になって遊び戯れた。但し尋常1年の子供等の外には見えず、小さい児がそこに居る此処に居ると言っても、大人にも年上の子にも見えなかった。遠野町の小学校からも見にいったが、やっぱり見たものは1年生ばかりであった。毎日のように出たと云う」と記している。

 

・また、遠野の小学校がまだ南部家の米倉を使用していたころ、夜の9時ごろになると、玄関から白い着物をきた6、7歳の童子が戸の隙間から入ってきて、教室の机や椅子の間をくぐって楽しそうに遊んでいた。こうした座敷童子はたいていオカッパ頭で赤い顔をしているという。それは人びとが等しくもつ子供の典型的なイメージであり、それを家の盛衰を司る守護神と信ずるのは、子供が神と人間の間をつなぐ存在とする民間信仰を根本としているからであろう。このことは仏教の信仰にみられる護法童子と通ずるものである。

 

枕返し

・夜きちんと寝たにもかかわらず、朝起きてみると枕が逆さになっていたり、思わぬところに枕が飛んでいったりすることがある。これは「枕返し」という妖怪が、寝ている間に枕を運ぶという。

 この枕返しは、かつてその部屋で死んだものの霊が悪戯をするという話が伝わる。昔、ある宿屋に盲人が泊まった。その盲人はあたりに誰もいないと思って、懐から金包みを取り出して勘定しはじめた。それをひそかに見ていた宿の主人が、あまりに大金を持っているのに驚いて欲を出し、翌日旅にでる盲人を道案内するといい、山中に連れ込んで殺して金を奪った。するとその盲人の霊が宿屋に棲みつき、夜な夜な盲人の泊まった部屋に泊まる人の枕返しをしたという。

 

・東北地方では、この枕返しは多くザシキワラシの仕業とされている。このザシキワラシは、その家にいるかぎり、家の繁栄が保証される。いわば家の守護霊のごとき性格をもっているが、そうしたものの悪戯であるという。だから、この場合の枕返しは恐ろしいというよりも、吉兆であると考えられたのであった。古くからは枕は人間の霊魂のこもるものであると意識されていたので、ザシキワラシの枕返しは、人が寝ている間にもう一つ別の世界に誘引される、すなわち霊魂が吉の世界に入ることを意味したのだった。

 

天狗の仕業

・ところで、天狗の仕業のうち、もっとも恐れられ、かつ罪深いのは神隠し・人さらいである。この「天狗隠し」の伝承は、天狗伝承のなかでも代表的なものの一つである。子供や若者、ときには老人が突然姿を消し、数ヶ月あるいは数年後に戻ってくるというもので、その間天狗の棲処に連れて行かれたとか、名所旧跡を見物したとか、異常な体験が語られる。こうした伝承は天狗の棲処とされる山や樹木の伝説に付随して語られている。

 

柳田國男の『山の人生』にはつぎのような話がある。石川県小松市遊泉寺町の伊右衛門という老人が神隠しにあった。村中が手分けして捜しまわった結果、隣の集落との境になっている小山の中腹の「神様松」という傘の形をした松の木の下で、青い顔をして坐っているのを見つけたという。村人がこの老人を捜し歩いたとき、「鯖食った伊右衛門やーい」と唱えた。天狗は鯖をもっとも嫌がるから、こういえばかならず隠したものを出すという。

 

・石川県小松市南部の樵夫利兵衛の子で、神童といわれた次郎が突如として姿を隠し、ついに発見できなかったので、仮に葬儀をした。それからのちは山中で太鼓の音がし、伐り倒した老杉が空中に浮かび、大石が落下し、山地が崩壊するという怪異が続いた。ところが一月ほどのち、次郎が父の枕元に立って、自分は白髪の老人に伴われて巌窟のなかで生活している。人間は天狗の世界を侵してはならないと告げて姿を消した。これを聞いた父利兵衛はたいへん恐れて、ついに樵夫をやめて立ち去り、これまた行方知れずになったという。

 

・天狗にさらわれたのとは異なり、みずからすすんで天狗になることを念じ、ついに天狗になったという話が『金沢古蹟誌』にみえる。加賀藩の老臣本田氏の家老篠井雅楽助の若衆が、天狗化生の祈念をしてついに念願かない、ある日煙のごとく姿を消した。その後主人雅楽助の夢枕に現れて、奉公中のお礼として馬の鞍とお守りを差し出した。このお守りは天狗にさらわれたとき携えて本人を探せば、かならず発見できるという霊験のあるものだが、効能の期限は七代限りという。さめてみれば鞍は庭の楓の枝に掛かり、お守りは枕辺にあった。それからは金沢市中で子供を天狗にさらわれたものは、このお守りを請けて探すとかならず見つけることができたという。

 

 

 

『日本怪異妖怪大事典』

小松和彦  東京堂出版   2013/7/12

 

 

 

ひひ【狒々】

類;いひひ、さるがみ【猿神】、さるのふったち【猿の経立】、ひいひいざる【ヒイヒイ猿】

 

・年老いた大猿の妖怪。娘を生贄に要求したのを通りがかった者が犬の助けを得て退治するという伝説が『今昔物語集』以来知られている。

 

・猿神を憑き物とする地方もある。

 

やまわろ【山童】

類;ほいほいさん【ホイホイさん】、やまおとこ【山男】、やまわらし【山童】、やまんたろう【山ん太郎】、わろ【童】

 

・山に住む童形の妖怪。山中に群居しヒューヒュー、ヒョイヒョイなどの鳴き声をあげながら移動するという。全身が毛に覆われており、人を恐れずに近寄って来るが、犬を嫌う。

 山に入った人間が山童に出会い、問答や勝負をする話が各地に伝わる。人の声真似を得意とし、ヤマワロが「山笑う」の意として解釈されることもある。土地によっては山彦とも呼ばれる。サトリ、カシャンボ、セコ、カリコボウズなどの山中の妖怪とも多くの共通点を持つ。

 

・酒や米を好み、それらと引き換えに山仕事を手伝ってくれることもあるが、人間が約束を破ったり、礼を欠いたりすると災いを為す。童形であること、風呂や相撲を好むこと、金物を嫌うことなど、山童には河童との共通点が多い。ヤマワロとカワワロ(河童)を同一視する地域も少なくない。

 

憑依現象

霊的なものが人や物に「つく(憑く・付く)」現象。専門的には、憑入(霊が身体に侵入し、人格が変わる)・憑着(身体に付着する)・憑感(外側から影響を与える)の三つに分けられる。憑依には術者が意図的に行う場合と、そうではない偶然的な場合とがある。憑依を操作しうる宗教者は多種多様で、憑くものも神仏から獣、無機物まで多岐にわたる。日本の場合、死霊や狐の例が特に多い。近代医学においては、精神病の一種と見なされる。

 

きじむなー

・子どもの姿で、赤い髪、赤い顔をしているとされるが、黒い顔という説もあり、大きな睾丸を持つともいわれる。沖縄各地で報告されており、ガジュマル、アカギ、アコウ、ウスクといった古木の精が子どもの姿をして現れたものと言われるが、海で亡くなった人の魂が昇天出来ずにさまよっているという説もある。『沖縄県史』では本土における河童と位置付けている。

 

・力が強く、山仕事や家を建てるのを手伝ってくれる一方、いたずらが好きで、寝ている人の上にのしかかることがある。この状態の時、人は意識があるが、身動きをする事が出来ない。キジムナーには男女の区別があり、男のキジムナーは女性を、女のキジムナーは男性を襲うと言われている。

 キジムナーと仲良くなると、漁を助けてくれたり、金持ちになったりするとされる。また、キジムナーと縁を切るには、キジムナーの嫌いな蛸や熱い鍋の蓋を投げつける、屁をする、住んでいる木を焼いたり釘を打ちつけたりすればよいと言われている。しかし、キジムナーの嫌う事をすると復讐に遭う事がある。また、その復讐が本人ではなく、家族に向かう場合もある。

 

・(沖縄県伊平屋村)キジムナーが海でイザイ(漁)をしている人々から火をもらって歩くのが集落から時々見られる。キジムナーヤーチューといってキジムナーに大きな灸をすえられる事もある。畑などや時には家の中でも子供をひとりねかせると、体中キジムナーヤーチューをされる。

キジムナーにおそわれたら家人がその人をたたくとキジムナーはにげるといわれている。

 

神隠

・人が不意に行方不明になったことを神々の災いによるものとして言う語。古くは人や物が不思議と見えなくなることを指し、大蔵虎明が明正19(1642)年に書写した狂言「居杭」では、天狗の隠れ蓑笠譚にあるように、人が透明人間となって姿を消すことを神隠しと呼んでいる。18世紀後半編纂の『譬喩尽』でも、物が俄かに見えなくなることを神密しとしている。

 

・慶応末年頃、金毘羅社の境内で遊んでいた男児が天狗にさらわれた。ふわりふわりと浮かぶように空に上り、風に吹かれるように空に上り、風に吹かれるように山奥へ行ってしまった。少し口のどもる児で、10日目に戻って来たが、その後もたびたび連れて行かれた。

 

あまびこ【天彦、尼彦】

類;【天彦入道】

 

・予言する怪異。近世後期から近代初期にかけてかわら版や護符として流行した。かわら版には、天彦が現れ、災厄の予言とその回避策として自身の絵姿を貼り置くよう告げたことが記され、天彦の図像が描かれる。図像は多様で、人魚や猿のような形状をもつものもある。一方、予言内容やその対処策は類型的なものであり、天彦以外の予言する存在を描いたものも多い。

 

・(秋田県)西郷合戦の前、天彦入道の像を白紙に書き、表裏の戸口に貼れば悪魔除けになると噂になり、地蔵尊様の形をした入道を墨絵でしたためた。

 

くだん【件】

・半牛半人の予言する怪異。生後すぐに予言して死ぬ。その予言は必ず的中するとされ、証文等で結びの文句とされる「よって件の如し」という表現は、件の予言が確かなためであるという俗説とともに語られる。

 件は、多くは人面牛身であるが、まれに牛頭人身とする場合もある。

また、馬、蛇、魚など、人と牛以外の動物との組み合わせの件についてもごく少数ながら報告がある。

 

・件の伝承は主に西日本に分布し、第2次世界大戦前後に噂話・流言として流布した形跡がある。まれにこれを実見したという語りも記録され、なんらかの異常児が件と見なされたこともあったことがわかる。

一方、近世には護符になると謳われていた。このことから、件は近世のかわら版文化の中で、言葉遊びから生み出されたとする説もある。

 

 近代以降、件の剥製が見世物にされた例もあるが、それらは異常な形状をした牛馬の遺骸を加工したものである。また、小説・漫画等の影響で件は近年でも知名度が高い。

 

・(事例)(広島県満州事変当時、クダンが「来年は大戦争と悪疫で国民の大半が死ぬ。この災いを免れようと思うなら、豆を煎って7つの鳥居をくぐれ」と予言したという。

 

・(岡山県草間村)子供のころ、草間村に生まれたクダンを見に行った。ぶよぶよした赤い肌にちらちら毛がはえていた。

 

・(香川県昭和5年ころ、小豆飯を炊き、手首を糸でくくる厄除けがあったが、それは山の中のくだんという人身牛頭の怪物から出たことである。

 

・(岡山県昭和36年ころ、八束村で、川上村で生まれた件が、来年大戦争があるという予言をしたという話を聞いた。川上村に行ってみると、件が生まれたのは中和村で、予言の内容は「来年は大豊作だが流行病がある」というものだと言われた。そこで中和村にいってみると、件が生まれたのは八束村で来年は「大風が吹く」という予言だったと聞かされた。

 

・(宮崎県)クダンは人頭獣体の化け物で、首から下は馬・蛇・魚のこともあるが、牛が多い。天下の重大事の予言をし、3日で死ぬ。その予言ははずれたことがない。昭和の初め、クダンが生まれ、親に「大変なことが起こるので食糧の備蓄をするように」と予言した。間もなく、第2次世界大戦が起こった。

 

さとり【悟り】

類;【思い】

 

・山中に住み、人の心中のすべてを悟るという妖怪、風体などは山男や老人などである。人の考えすべてを言い当て、おびえさせた後食べようとする。その時偶然に囲炉裏の木片がはねるなどしてサトリに当たると、「人間は思いもよらぬことをする。おっかない」と言い、逃げる。

また黄金の弾丸を見ると逃げるともいう。逃げるとき、自分を見たことは言うな、と告げて去る。現代では小松左京が「さとるの化物」という作品でサトリを超能力者と解釈して描いた。

 

 

 

『世界不思議百科』

コリン・ウィルソン + ダモン・ウイルソン 青土社 2007/2

 

 

 

歴史と文化の黒幕 神秘の人びと

ブラヴァツキー夫人の奇跡

・1883年の初頭、ロンドンで『密教』と題する本が出た。たちまち評判になり第二版に入った。著者はアルフレッド・パーシー・シネット。髪の毛が後退しかけた痩身小柄な人物で、インドでもっとも影響力のある新聞「パイオニア」の編集長である。まずセンセーションの対象となったのは、第一ページに麗々しく出ているシネットの序文である。同書の内容は、チベットの山中深く住みほとんど永遠の長寿の「隠れた聖者たち」から得たものという断り書きだ。インドにおける大英帝国の代弁者とみなされる新聞の編集長が出した本だ。そこいらの「オカルト」狂いと無視するわけにはいかない。

 

1880年の10月、シネット夫妻は評判のブラヴァツキー夫人を自宅に招待した。夫人は自分の知識の大部分は、ヒマラヤに住んでいる「隠れた聖者たち(隠れた首領)」から得たものだと彼に語った。

 

生来の「霊媒

・生来の霊媒が存在するという前提を認めるとしよう。特殊な「魔力」を所有するか、またそれに所有されている霊媒だ。その前提に立てば、ブラヴァツキー夫人がその種の人間であることはまず疑いようがない。

 

心霊は存在するのか

ブラヴァツキー夫人は、隠れた聖者たちという考え方の発明者ではない。これは、昔から「オカルト」に一貫した考え方である。

 

・オカルティストは、第一に比較的不完全な状態から、比較的高い肉体的および精神的状態へ進化の途中だという考え方を奉ずる。第二に、進化の過程のあらゆる段階は、この比較的高い状態へすでに達している「偉大なる知能者ヒエラルキー(階層)」により命令されるとオカルティストは考える。

 

超能力と進化

ブラヴァツキー夫人は1891年に世を去るが、高度知能と接触したと信ずる「オカルティスト」(超自然現象に興味を持つ人という意味の広義)はその後も跡を絶たない。アリス・ベイリーは、ブラヴァツキー夫人の没後に神智学協会の有力メンバーになるが、シネットが言う「マハトマ」(「偉大な魂」の意)クート・フーミと接触したと自認する。神智学協会内の主導権争いにいや気がさした彼女は、1919年に別のグループを組織し、「ザ・ティベタン」(チベット人)という存在から口授されたと称する多くの書物を世に出した。

 

洞察力あふれる哲学者の相貌

・心霊調査協会の初期のメンバーの牧師ステイントン・モーゼスは、「自動筆記」の手段で、大量の筆記文書を残した。これは本人の没後、『心霊の教義』として出版される。モーゼスはこの抜粋を生前に『光明』という小冊子にまとめているが、自分の鉛筆を動かした心霊のなかには、プラトンアリストテレス旧約聖書のなかの予言者などと称するものがあると困惑を隠していない。

 

・1963年のアメリカのことである。ジェイン・ロバーツと夫のロブはウィジャ盤で実験を始めた。「ペイシェンス・ワース」にある程度影響を受けた。さまざまな人格が身元を明かしてメッセージを伝えてきた。やがて身元を「セス」と明かした人格が登場し始める。

 

・「セス」は『セスの資料』、『セスは語る』などの題の多くの本を伝授し続けた。本はいずれも素晴らしい売れ行きを示した。ジョイン・ロバーツの無意識の心の一側面であれ、または本物の「心霊」であれ、セスが高いレベルの知能の所有者であることを、これらの書物はまぎれもなく示している。

 

<時代を越えて伝世されるオカルト教義>

・20世紀のもっとも独創的な認識者の一人ゲオルギー・グルジェフは、青年時代の大半を「サームング修道会」というものの研究に捧げるが、後に世に出て、その基本教養を北ヒマラヤ山中の僧侶修道会から授かったと唱えた。

 

・しかし、グルジェフの高弟P・D・ウスペンスキーは著書『奇跡を求めて』で次のように述べる。「グルジェフの『精神現象的』教義の背景にはきわめて複雑な宇宙体系がある。これは教義そのものには明確な関連性を欠くもので、グルジェフ自身の独創によるものではないと考えられる」。

 

・この宇宙論をさらに詳述したものに、もう一人の高弟J・G・ベネットの4巻本の『劇的宇宙』がある。同著は次のような確信から出発する。「宇宙にはデミウルゴスという1クラスの宇宙要素がある。これが宇宙秩序の維持を司る。このデミウルゴス知能は、人間の生涯をはるかに超えた時間スケールに対して作用を及ぼす」(訳注:デミウルゴスプラトンが世界の創造者と考えた概念で、キリスト教グノーシス派もこの神を認めている)。

 

デミウルゴスは、なにか新しくかつ生起原因のないものを世界のプロセスへ導き入れる点では、人間よりもはるかに大きな力を所有している。しかし、決して誤らないわけではない。デミウルゴスの主な仕事は「生命のない原初から世界の進化を導くこと」だが、「時には実験と試行を繰り返し、時には誤謬をおかして元に戻り、海から生命が発生して陸の動物が存在を開始すると前方への大跳躍を行なった」。ベネットは次のようにも付け加えている。「グルジェフ師はデミウルゴスを『天使』と呼んでいるが、この言葉には多くの連想があるので使用を避けることが望ましい」。

 

文化の進展と地球の進化

・あまたの世紀にわたって東方には不思議な言い伝えがある。どこか隠れた土地、中央アジアの高地地方と考えられているが、異常な力を所有する一群の人が存在しているという。この中心部は、少なくともある面では、世界の秘密政府として振る舞っている。

 

・この言い伝えの一部は十字軍時代に西方に伝えられている。1614年には薔薇十字団の装いで出現する。19世紀にはブラヴァツキー夫人とフランスの外交官ジャコリオによりヴァリエーションを加えて再登場する。英国では作家タルボット・マンディがこれに続き、最近では1918年のモンゴルの旅行家オッセンドウスキーがいる。

 

・この言い伝えの神秘の土地シャングリラでは、一部の人は、通常の人間の状況を越えて進化し、この惑星を越えた力の統治者として行為している。下のほうの階級は、東方でも西方でも、それと気づかれることとなく普通の人と混じりあって生活し、歴史の重要局面では必要な結果を得るために努力し、地球の進化全体を太陽系の事象と歩調が揃うよう維持している。

 

「隠れた首領」という知能

・「隠れた首領」という表現を初めて用いたのは『劇的宇宙』におけるベネットその人である。キャンベルはこの本のテーマを次のように要約している。

 人類の長い物語を書くのは、人間自身の知能よりもはるかに偉大な知能である・・・地球上のこのプロセスを司るのは、『隠れた首領』と呼ばれる知能である。これは、オカルト伝承では個体(たとえば、「統治者」、「古代者」など)として象徴されるレベルに対応する。また、これはデミウルゴスのレベルまたはそのすぐ下のレベルにも相当する。

 

・人類全体に対する行為と並行して、執行者およびその直属者は、個々の人間の意識レベルの向上に関する地域的な行為も司る。

 特に選ばれたこの種の普通人は、執行者の作業への参加資格を望むこともある。この資格認定のプロセスは、マグナム・オーパス、すなわち「大事業」である。これは進化全体の潮流に合わせた緩やかな上昇とは対照的な高レベルへの垂直的上昇である。

 

 

 

『世界史と西洋占星術

ニコラス・キャンピオン  柏書房   2012/8/1

 

 

 

19世紀  神智学的啓蒙主義

・アリス・ベイリーは、教会の日曜学校で教師をしていて、後に熱心な神智学者となった。彼女の関心の多くは、シュタイナーと共通するものである。彼女はまた、シュタイナーと同じ秘教主義のキリスト教徒であ

り、スコットランドからアメリカ合衆国に移った後、神智学協会でその名を知られるようになった。彼女は、やがて、ブラヴァツキー夫人に秘伝の教理を伝えたとされる「アセンションした指導者たち」なる神秘的な存在と、自分もコンタクトをとることができると主張し、それが一因で人々の反感を買うようになってしまう。ベイリー御用達のスピリチュアルな指導者(導師)とは、通称「チベット人」といわれ、占星術的な黙想や、その書き物の大半を彼女に口述筆記させる存在だった。

 

・しかしながら、ブラヴァツキーを研究することに一生を捧げ、ベイリーに語りかける導師たちのささやきをそれまで一言も聞いたことがなかった神智学者たちにとって、彼女の主張は、我慢ならないものだった。そこで、ベイリーは、潔く静かに協会から離れ、今度はアルカン学派という新学派を、自ら始めたのだった。その出身者には、著名なイタリアの精神科医で、精神統合の礎を築いたロベルト・アサジリオ(1888-1974)や、20世紀もっとも大きな影響を与えたアメリカの占星術師、ディーン・ルディア(1895-1985)がいる。

 

・ベイリーの占星術も、シュタイナーに匹敵するくらい独特である。例えばそれは、月を「死んでいる」ととらえ、何の有効性も見出さない。また、「ヴァルカン」のような、実在しない架空の惑星の存在を前提とし、霊的な存在の水準を示す「レイ(光線)」をもちいる。彼女の占星術は、その厳密さゆえ、それを受け継ぐ者はほとんどいなかった。こうした彼女の占星学よりも重要なのは、彼女が、水瓶座時代――そして、ニュ―エイジ――の本質、そして、それが切迫したものであることを、繰り返し雄弁に説明し続けたことによってもたらされた、占星術世界全体への影響である。

 

・ベイリーは、シュタイナーと同じく、地球規模の危機が目前に迫っている、というような、終末論的な占星術の考え方に深く傾倒していた。そして、「水瓶座」の同義語として「ニューエイジ」という言葉が人口に膾炙するようになったのは、彼女のお蔭である。彼女にとって「水瓶座時代」と「ニューエイジ」というふたつの言葉の概念は、同一のものだった。

 

春分に、水瓶座の星座の星から太陽が昇り――それは20世紀の終わり頃だろうと彼女は考えていた――ニューエイジ(新しい時代)が幕開ける。そうして、世界は、純粋なる霊へと回帰し始めるのだ。彼女は、心からそう信じていた。彼女はいつもの漠然とした調子でこう書いている。「人類が、その《意志をひとつにすること》によって、世界の状況に決定的な影響を与える時が刻々と迫っています。このことは、進化の過程が成功し、精神が開花することの帰結なのです」と。

 

 

 

『トランス・ヒマラヤ密教入門』3巻 意識の変化

アリス・A・ベイリー   (アルテ)  2008/9

 

 

 

ディヴァチャン(天国)

・ディヴァチャン。低位様相からの分離に後に魂が入る、二つの地上生活の合間の中間状態。

 

・濃密な肉体とエーテル体から完全に分離した瞬間から、そして過去の過程が始まったとき、人は過去と現在を認識している。また、除去が完了した魂との接触が生じ、マナス媒体が崩壊するとき、人は直ちに未来を認識する。なぜなら、予言能力は魂意識の財産であり。人間は一時的にこの財産を共有するからである。したがって、過去と現在と未来は一つのものとして見られる。「永遠の今」の認識が、転生から転生へと連結する再生誕の過程の間に徐々に発達する。これがディヴァチャンと呼ぶことができる(進歩した人間の正常な状態を特徴づける)意識状態である。

 

敷居の住者

・弟子が生命の門に近づくまで、敷居の住者がイリュージョンとグラマーの霧の中から現われることはない。弟子がイニシエーションの入口の微かなきらめきとその扉の側で待ち構える臨在の天使に体現される二重性の原理を把握できるようになる。現在のところ、私の言葉はあなた方にとって将来の状態と出来事を象徴的に表現しているだけであるが、右側に天使、左側に住者で表わされる、相反する対をなすものの象徴の間に完全に意識して立つ日が必ず訪れる。そのときに、あなた方の人生の場が長きにわたって戦ってきたこの二人の対立者の間を真っ直ぐに突き進む強さがあなた方に与えられますように。そして、この二人が一人として見られる臨在へと入り、生命と神性しか知らなくなりますように。

 

 

 

『「宇宙人と地球」の超真相!』 

工学博士 深野一幸  (徳間書店)   1997/10

 

 

 

オスカー・マゴッチの「深宇宙探訪記」の分析(宇宙の霊的存在)

・「宇宙の霊的存在」 肉体を持たない様々な意識体(霊的生命体)を、マゴッチの情報で分類してみると。

 

1、 ガーディアン(守護神)―昔、人間であったが、霊的に進化し、霊的存在となった。人間世界の指導をしている。

 

2、 アセンディド・マスター(高級教師)ガーディアンより、さらに進化した霊的存在の生命体。7人存在し、7色の虹のように輝いている。第7密度であり。7次元にいる。

 

3、 創造主(偉大な潜在界)さらに上位には、金白色のとてつもなく大きな光で全てを包含する存在がある。グレート・マニフェスト(偉大な潜在界)と呼ばれている。神・宇宙意識などとも呼ばれる。

 

4、 コズミック・トラベラー(宇宙の旅人)-ガーディアン委員会の下で、ガーディアン委員会の特命事項を遂行する宇宙人。ガーディアン委員会の代理人であり、実行部隊の隊長である。5次元(第5等級)に存在する。肉体を持った人間になったり、目に見えない透明な人間になったりすることができる。宇宙人のクェンチンは、コズミック・トラベラーの一人である。

 

・その下に肉体を持ち進化した宇宙人(人間)がいる。肉体を持つが、地球人の目には見えない。3次元及び4次元に住む。地球人は、波動が低い3次元世界に住む。霊的に向上すると波動が上がり、レベルが上がる仕組みになっている。

 

 

 

『世界不思議大全』

 泉保也 GAKKEN   2004/6

 

 

 

パリの「薔薇十字団」

完全なる世界の創造を目指した超人集団の謎

・あらゆる魔術的叡智を体得し霊眼を開く

 

・人間の姿をとって物質界に現れた高次の霊的存在のローゼンクロイツ

 

パリが興奮し時代の英傑が入団を希望した薔薇十字団

目に見える姿と目に見えない姿で、当市内に存在している

・団員は天の周辺に住む神的な一団である。彼らは、分身の術を備えていて、意のままに姿を変えて現れることができる。また彼らは、自分の望む場所に移動することもできる。その他、団員は占星術によって地震を予知したり、都市の疫病の流行を遅らせたり、空中を歩いたり、どんな病気でも治すことができる。

 

・ヨーロッパ世界には、そうした超能力を持つミステリアスな人物に出会ったという説が無数に残っているのだ。

 

・17世紀の前半期、ヨーロッパに大旋風を巻き起こした薔薇十字団は、1648年頃、再び忽然とその姿を消してしまう。

 

<●●インターネット情報から●●>

14歳のときには、小人乗員が地上での重労働に使っている毛むくじゃらのビッグフットにさらわれたという

 

・彼らは子種を得るために誘拐されたのか。交配実験であるなら、その目的はいったい何なのだろう。

アブダクション事件のなかには、子供のころから長い年月にわたって何度も誘拐されたケースも存在する。被害者たちはUFOに連れ込まれては繰り返し検査を受け、組織サンプルを採取されているという。その典型例が、カナダのジャック・Tのケース。記憶の欠落を感じていた彼は、催眠療法により1957年の2歳のころから誘拐されていたことを思い出した。10歳になるころには友達とともに拉致されて全身を機械でなでまわされ、14歳のときには、小人乗員が地上での重労働に使っている毛むくじゃらのビッグフットにさらわれたという。さらに16歳のときは、バンド仲間とともに誘拐され、巨大な機械についた装置で全身をチェックされて、各部のサンプル採取も行われたということだ。

 不気味なことに、アメリカには同じ年に生まれた人々が、同じころに繰り返し誘拐されたケースもある。有名なUFO研究家のバッド・ホプキンズとテッド・ブローチャーが、催眠治療の専門家アフロダイティ・クレーマー博士とともに行った調査で明らかにされたものだ。1943年生まれの4人が、1950年と1960年前後にUFOと遭遇。生体検査を受け、サンプル採取をされたらしく、体には原因不明の傷が残っている。4人とも知性と才能に恵まれ、地位もある人々であり、異星人に選ばれて定期検査を受けていたと見られている。

また、アメリカでは親子3代にわたり、何度も誘拐されたというケースまで報告されている。娘は12歳のときから5回も大きい小人に誘拐され、サンプル採取をされたことを催眠治療で思い出した。母親も娘と同じくサンプル採取の跡と見られる傷があり、娘が生んだ子も真夜中に小人の訪問を受けたという。

 異星人たちは特定の人間にターゲットを定め、定期検査とサンプル採取を行っているのだろうか。長期的で壮大な計画の存在がうかがわれる。

 

 

 

『戦慄のUFO&宇宙人ミステリー99』

悪魔の協定か?ダルシー人体実験 エリア51のエイリアン

地球内部の異星人基地 フリーメイソンNASAの陰謀

監修 南山宏  双葉社  2010/7/14

 

 

 

地下の秘密実験場 戦慄のラザー証言 アメリカ合衆国1980年代~

・米政府およびエリア51が存在しているかどうかという問いにすら、これまで無言を貫いてきた。しかし、エリア51という区域が確かにあり、そこでUFO開発が行われているという証言者が登場した。それも自身がその作業に従事したという内部告発者が出てきたのだ。それがロバート・ラザーである。

 ラザーによるとエリア51内にはタイプの異なるUFOが9機保管され、彼自身は墜落UFOを地球上にある材料だけで復元させるプロジェクトの一員だったという。参画したのは1987年など、詳細を極めた告発内容だった。ラザーはUFOをエリア51内で扱っただけではなく、乗員だった異星人の写真や資料も確認したと発言。驚くべき証言者として話題を呼ぶこととなった。

 

グレイと接触した第2の内部告発者  アメリカ合衆国/2004年

・その代わり、バーリッシュはテレビ出演や新聞雑誌等のインタビューに応じ、エリア51でどんな研究をしていたのかを具体的に述べている。その驚くべき内容は、エイリアンの体組織を分析するというもの。低温窒素ガスが充満する無菌室で、バーリッシュはグレイ系の特徴を持つエイリアンから、定期的に腕の組織を採取し続けたというのだ。その組織のサンプルは100例以上にのぼり、目的は、グレイ系エイリアンが地上で悩まされていた抹消神経障害の治療法を開発することだったという。

 

グレイ流出ビデオとエリア52の真実  アメリカ合衆国/1997年

・肌はグレイではなくベージュ色。大きな黒眼と球形の頭部はいかにもエイリアン風である。画面の下にDNI/27という表記が日付とともに映っているが、DNIとはエリア51を管轄している海軍情報部の頭文字と一致する。これもビデオの信憑性の裏づけといわれ、エリア51の地下にある、エイリアン隔離用の特別室で撮影されたものと見られている。

 

・エリア52の場所は、UFO研究家の間でも意見が分かれている。無論、米政府がエリア52の存在を認めるわけもなく、エリア51近くのトノパ実験場が有力だといわれている。

 

土星の環は宇宙人の加工物!?  宇宙/2007年12月

・どうやらいちばん外側のAリングの末端部分に何らかの強烈なエネルギー流れがあること、色調が出し抜けに変化する境目の空間に巨大な葉巻型の構造物が浮かんでいるらしいことを発見したのだ。全長3万6000キロはあろうかというとてつもない超巨大サイズのUFOである。リングにはこうした葉巻型の超巨大UFOが、少なくとも他に3機ひそんでいることもわかった。

 

太陽に潜むソーラー・クルーザーとは? 宇宙/2001年8月~

・太陽活動がもっとも盛んな極大期は猛烈な磁気嵐が降り注ぐ、そうした宇宙空間を悠然と航行している様子が世界中の天文マニアによって確認されている。三角形や翼のあるタイプも発見されている。

 

・そもそもソーラー・クルーザーは観測結果から推測すると全長50キロにもなる巨大構造物だということがわかっている。にもかかわらず、その存在理由はまったく説明がつかないのだ。

 

何度も誘拐の理由は定期検査なのか? カナダ、アメリカ合衆国/1950年~

・その典型例が、カナダのジャック・Tのケース。記憶の欠落を感じていた 彼は、催眠療法により1957年の2歳のころから誘拐されていたことを思い出した。10歳になるころには友達とともに拉致されて全身を機械でなでまわされ、14歳のときには、小人乗員が地上での重労働に使っている毛むくじゃらのビッグフットにさらわれたという。さらに16歳のときは、バンド仲間とともに誘拐され、巨大な機械についた装置で全身をチェックされて、各部のサンプル採取も行われたということだ。

 

大統領が異星人と交わした密約 1954年~

・エイリアンとの密約の内容が詳細に記されたMJ12「アクエリアス文書」を読んだと、1988年に暴露した関係者も現れた。それがミルトン・クーパーである。元海軍の情報部員だったクーパーは、MJ12がアイゼンハワーによって創設されたこと、生きたエイリアンの写真が添付された資料に目を通した経験などを赤裸々に告白。密約を交わしたのは、大きな鼻が特徴のラージノーズ・グレイであることまで暴露した。MJ12絡みで爆弾発言を連発したクーパーだが、2001年納税拒否の逮捕時に、撃ち合いになり警察に射殺されてこの世を去ってしまった。政府の巧妙な口封じだったのだろうか?

 

異星人2000人が住むダルシー基地 1954年~

・秘密基地は少なくとも地下7階まであり、下の階ほど厳重に警備され、遺伝子工学やマインドコントロール実験などが行われているという。基地にいる異星人は4種族で、オリオン座のドラコ星系出身の白くて有翼のドラコ族が支配階級、同じレプトイド(爬虫類人)だが、地球の先住民という種族は労働者階級。ほかに小柄なグレイ族と、2メートル以上の長身のグレイ族がいたという。

 カステロは同僚や研究者らの反乱グループが、デルタフォース(米陸軍特殊部隊)らしき部隊の急襲で全滅した事件も語っている。実験のために拉致された人々を救出しようとして失敗したというのだ。

 

米政府公認の生体実験施設!?  1954年~

・基地で働いていたという内部告発者のカステロの『ダルシ―文書』は、さらなる恐怖をかきたてる。地下6階の遺伝子実験室では、さらなる恐怖をかきたてる。地下6階の遺伝子実験室では、人間を多肢化させたり、人間とグレイ族の混血種をつくったり、グレイ族のクローンを育てたりしていたという。そして地下7階には、特殊液で冷凍保存された人間と混血種が何千体も並んでいたとする。

 

ケネディ暗殺にMJ12が関与!?   アメリカ/1963年11月22日

・1963年11月22日、遊説中に暗殺されたケネディ大統領。逮捕され「はめられた」と主張したりリー・ハーベイ・オズワルドは、護送中に射殺された。事件資料が次のジョンソン大統領により封印されたこともあり、CIAや軍、マフィアの関与など陰謀説は尽きない。近年になり浮上したのが、極秘組織MJ12が影で糸を引きUFOと宇宙の政策がらみで消されたとする説だ。

 

惑星セルポとの極秘交換留学  1947年~1978年

・その故郷がレティクル座ゼータ連星系の惑星セルポだ。

 

・公開された留学生リーダーの日誌には、長い宇宙旅行の様子が記されている。時間の流れがおかしく、激しい体の調子に苦しめられ、メンバーひとりは命を落とすが、乗員に助けられセルポに到着。ふたつの太陽が輝き、地平線下に沈むことはほとんどない星で、大気や気圧は地球とあまり変わらなかったという。メンバーはあたたかく迎え入れられ、平等で穏やかな社会生活をつぶさに観察、体験することができたらしい。

 

日航貨物機が脅かした超ド級巨大UFO  アメリカ合衆国/1986年11月17日

・そして、フェアバンクス上空にさしかかったとき、日航貨物機にのしかかるように現れたのが巨大UFOだった。寺内機長が四角いUFOの航空母艦と考えたのも無理はない。ジャンボ機の数十倍もありそうな大きさだったのだ。

 

エジプト文明シリウス由来!?  古代エジプト/7000年前頃

・4大文明のひとつエジプト文明シリウス信仰も、シリウス人来訪を示すといわれる。簡単にいえば、シリウス人が文明を授けたから、神として地球人から崇められたということだ。このシリウスとは、おおいぬ座のα星。全天で最も明るく輝き、地球とは8.6光年も離れている。古代エジプトでは至高の女神イシスとしてあらわされ、数々の神殿が建てられ、重要な儀式が行われた。

 

イラクスターゲイトがある!?  シュメール/30万年前

・シュメール文明の神々アヌンナキのなかでも、エリート階級は“スターゲイト”を使い、二ビルから地球にテレポーテーション(物質瞬間移動)した—―。考古学者ウィリアム・ヘンリーが唱える斬新な説だ。スターゲイトアメリカのSF映画やドラマのテーマにもなっているので、SFファンにもおなじみだろう。異次元、異世界の間を瞬時に移動できる装置で、ヘンリーはワームホールのような“次元渦動トンネル”として想定している。

 

 

 

(2017/3/15)

 

 

『不可視の王国≪アストラル界』へ行こう』 

By ペガサス  ヒカルランド   2013/9/17

アセンションへの超導き

これであなたも「念エネルギー取り扱い方」マスターレベル

次元変革を選択する人のための宇宙版実用書

多重現実を生きるためのノウハウのすべて

まずアストラル界に「あなたの部屋を作る」その方法から伝授します

ここまで宇宙の秘密をあっけらかんと明らかにした本は他にありません!

 

 

<周波数を上げる>

あなたのエネルギーを、あなたが実現したいことに使ってください!

念エネルギーは、あなたが感情体を出したときに生まれます

➡良い念は「祈り」に、悪い念は「呪い」に

嫌な相手からエネルギーを奪われないためには

➡周波数を上げてしまえば、相手はエネルギーを奪うことはできません!

周波数を上げるには?

➡周波数は私たちの気持ちでどんどん変えられます!

 大事なのはワクワク、ドキドキ!

この世は等価交換ではない

➡つまり楽しんだ者勝ち!運も遺伝子も運命も、意思と言霊で変えられます!

 

地球は金星から独立しました。もう植民地ではありません。

これからは宇宙連合の管轄下での独立国です。

70億総独立で、それぞれ運命を切り拓きましょう。

 

遺伝子さえ意思の力で変えられる私たちが

地球を宇宙のレジャーランドにするために必要なこと。

それは念エネルギーを正しく扱い、人生を楽しむことです。

 

他者の念エネルギーから自分の身を守る方法、

受け取りすぎて腐らせてしまった念エネルギーを燃やす方法、

自分の念エネルギーがはね返ってくるのを防ぐ方法......

すべて隠さず教えます!

 

アストラル界の不可視の王国にある自分の部屋へ遊びに行ってみませんか?

増築も引っ越しも思いのまま、「こうしたい」と思ったら「そうなります」!

すでに多くの芸術家、科学者、技術者が、アストラル界の部屋で試作を繰り返し、新しいものを生みだしているのです。

あなたもアストラル界で目醒め、多重存在である自分と出会いませんか?

 

2012年のウエサク祭/金星の地球に対するフォローはここで終わった!

・「王国の本が出る話が来る前から、カイザーがとにかく、王国の内部で人数を倍に増やさないととってもじゃないけど、追いつかないからって言ってて、スタッフの人数を、今回ずいぶん増員したんだ」

「王国のスタッフたちは、皆、どんな生活をしているの?」私が質問した。

「王国の周波数は、メンタル界に近いけど、内部のスタッフたちは普通に給料を貰って家庭もあり、子供も生まれ、お休みもあり、休暇も貰って感じの凄い普通の生活だよね。だから、お金も報酬もあるし、生活はほとんど、肉体界の私たちと変わらない」

 

・「地球っていうのは、金星の植民地だった。金星に対して、絶対服従しますみたいな契約書を、王国でウエサク祭の1ヶ月前から準備して、その書類を提出してた。でも、その代わりにエネルギーを頂くみたいな感じの儀式としてウエサク祭があった。結局、2012年のウエサク祭からは、金星が地球に対してのフォローをしなくなった。今までは、彼らがいてくれたから、地球は天変地異も収まってた。彼らがいてくれたから、この2000年間少なくとも、気温もそれほど変化がなかった。だけど、『もう地球が独立したら、君たちがやりなさい』ってことだよね」

「金星に対して、『へへー』ってエネルギーを上納する日かあ。アストラル界にはいっぱい国があるけれど、5月21日の上納日はそれこそ、このウエサク祭で、集めたエネルギーを金星にお渡ししてたってこと?」

「いや、エネルギーはもう私たちから取っているから、上納はいいんだ。問題は、契約制だから契約書を貰わないといけない。各小国から、服従するって言うのは変なんだけど、中央に対してすべて委任しますっていう契約書を、それこそ何百とある国々を、一気にできないから、3種類くらいにして、3年おきの契約もあれば、2年おきの契約の国もあってそれを全部回るんだ。『来てもらえば』って言ったんだけど、『そういうわけにはいかないんですよ』と、『こういうことは、やはりちゃんと我々が行くことによって、彼らを無視していないんだということを、知らしめないといけない』って言われて、王国の中で、それこそ大名行列に近いものを作って、飛べばすぐ着くのに、わざわざキャラバン隊で一国、一国回って」

 

・「それで5月に城に戻ってから儀式があって、マイトレーヤとサランと、それから、例年は金星の人がやってくるんだけど。今回だけは、地球が独立だから、さすがに呼ばれちゃって、金星の人と話をしながら、会を開いて、『今日から連合が入ります』と、連合といろいろな打ち合わせをまあ、サランたちがやってくれたのよ」

これじゃ、タダシもぐったりだ。

 地球は2012年5月21日をもって、金星の植民地から独立国として宇宙連合の管轄下になっている。

 

エネルギーの密輸ルート/地球が独自で取り締まれるようになった

・「結局、宇宙連合は、独立国家の星に対してのみ援助するっていうやり方だから、今まで、植民地だった地球を援助できなかった。その代わり、金星がやってくれてたんだけどね。金星が後ろに下がったってことは、連合が助けてくれるし、フォローをしてくれる。特に地球人が超えられる難関じゃないからね。この艱難の時代に連合自体が直々に、そのスタッフを入れて、それ用に、イザっていう時は、脱出っていうのもあり得るから。その脱出のやり方っていうのを、前々から下準備をず~っとしてるんだけど。でも、完璧に表立ってできるのは、2012年5月21日からだった。それで、『約束の日』だよって、アストラル界では、皆が日々に言っていたんだよね」

 

・「アンドロメダ銀河が近づいてきてるってことで、前々からいろいろ予測はされていたんだけど、実は金星自体の調整が上手くいってなかったんだ。これが、思ってた以上に上手くいってなかったから、サナトクマラたちは、時々金星に帰っては、植民地の地球と金星の仕事のどっちもするみたいなことをしてたんだよ。そしたら、金星は、よその星を守るよりも自分の星を守るので精一杯ってことになってさ」

 

・「アンドロメダ銀河がぶつかってくるけど、地球をどうやって守るかってことで物凄い数の大日如来の軍隊が蟹座のベータから援軍として、やってくるんじゃなかった?」

 

・「そうだよね、銀河系は6グループに分かれてて、向こうはまだ影響がないセンターの軍だからね」ベータ星は、蟹の脚の先端にある、蟹座の中で最も明るい星のことだ。

「それで、結局、会長とマイトレーヤはもう、全然、来なくなるの?」

「いや、まあ、たまには金星から来るだろうけどね」

「そうかあ独立って言っても、まだ、金星の保護観察下だし、彼らは金星人の相談役だもね」

「そう、でも本当に相談役としてしか来てくれない。もう、何かしてくれるかもなんて期待しちゃダメだ」

じゃあ、タダシがアストラル界の王国で会長の代わりもするようになるの?

「私は、あともう何年かしたら挿げ替えで、後任が決まってるし、その人には連絡済みだしね。今は、その間、私を入れてた方が王国は丸く収まるからってことで、それでまだ、じっとしてるんだ」

 

・「特にやってたグループがあるからね。その人たちが、正々堂々とできなくなる。彼らは人身売買の一番中核にいて、イルミナティよりももっともっと歴史が遥かに古いグループだし。だからこそ、彼らを止めることはまず無理。それは、判ってるんだ。でも、彼らだって表立ってはやらないから」

 キリスト教では、「光をもたらす者」は、明けの明星(金星)を意味するラテン語で「ルシフェル(Lucifer)と呼ばれる。これらは、他を圧倒する光と気高さから、唯一神に仕える最も高位の天使から後に、地獄の闇に堕とされる堕天使の総帥とされた。

 イルミナティの一番上は悪魔と言われるが、これは、ルシファーつまり、ルシフェル(Lucifer)、金星という本来の意味からする替えられたものだろう。もともと2012年5月21日まで、金星こそが地球のトップだったのだから。

「彼らは金星から来ているの?」

「単純に金星人とは言えない、口を出せない、金星人ですら」タダシが口ごもった。

300人委員会の中に彼らがいるってこと?」

300人委員会の上に彼らがいるんだ。その300人委員会の幾つかを、彼らが操作している状態。彼らは本当に別枠さ」彼が言った。

 

何度入っても部屋に変化がなくなったらそれが完成です。見え方が問題ではありません

・「自分の中に部屋を持ってアストラル界に行くということですが、自分の体の中のお腹の中に部屋を持つイメージをするのと、ただ意識(頭の中)にイメージで部屋を作ればいいのか、どっちでしょうか?それともただ、意識の中に部屋ができればいいのか、具体的に教えて下さい」

「いえいえそんなに特殊な方法は勧めていません。単純に想像するだけでいいのです」

相変わらず、私は、トンチンカンな質問をカイザーにしていた。

「アストラル界にはペットはいないのでしょうか?」

「いいですよ、ペットでも何でも飼って下さい。ただし、途中放棄はなしです」

「アストラル界で、子供を産んで育てることはありますか?」

「はい、あります。自覚なしで産んで放棄された子供たちの孤児院もあります」カイザーがいつも通り、親切に答えてくれた。

 

アセンション/アストラル界のもう一人の自分が目醒める!

・「あなたの本を読んで目醒めて、そのカプセルから出た人たちっていうのは、不可視の王国でエネルギーを操作するのを見ながら、管理する仕事をすることになる」

 

・私たちが電気体を背中から吸って前から吐き出す時、吐き出したものにも若干プラーナが入っている。イライラしていると重いプラーナが、ワクワクしていると軽いプラーナが吐き出される。この軽いプラーナはエネルギー体として、神と呼ばれる存在や私たちの地面、つまり地球にとってとても美味しい食料だ。

 そう、私たちの中で感情体を出すと念エネルギーが生まれ、それは良質の食べ物になる。日本でも神社仏閣でお祭りがあり、たくさんの人たちが集まるが、天井は必ずといっていいほど、とても高い。世界的に見ても、教会、モスク、それらすべての天井が高い。これは、このエネルギー体が気体よりも軽く浮くため、高い天井に集めて食べている存在がいるからだ。各宗教で1週間に1回、教会で集まりを催して人を集める時、それぞれの宗教の神と言われる意識体は1週間に1回、教会の高い天井部で食料をかき集めて食べている。

 

・「よくアセンションとかって言うけど、これが本当は何かって言うと、具体的には、アストラル体が起き上がるから、その分の潜在意識が、顕在意識に変換されるんだ」

 

アストラル体が起きて、メンタル体を発動できたら、顕在意識は7%になる。だいぶ、自分の今世の予測もつくし、次元操作もかけやすいだろうなあ。

「まあ、でも、あなたの本の中のアストラル界の不可視の王国への行き方を読んで、だいぶ自分の中に部屋を作る人が出てきて、王国に入り込んできてる。そして、あっちで目が醒めるんだ。ネオみたいにね」彼が笑った。

 

・私たちは多重存在、幾つもの自分の体を、それぞれの次元に同時に持ち、同時に存在している。だから、人は悟ると、外に向かっても気がついたら、自分の内に戻る。これは、自分の意識の内に入っても外に向かっても悟りに到達する。つまり、内と外が一緒だからだ。そして、自分の内側の宇宙に、さらに、自分が存在している。

 例えば、肉体は4.1次元の地球で生活している。アストラル体は、4.5次元の地球のアストラル界の不可視の王国で働いている。メンタル体は、5次元の太陽系の宇宙空間の船の中で働いている

 

メンタル界(霊界)/肉体界はメンタル界の夢の中のこと!?

・「例えばだよ。私が今、この世界、肉体界で動き回ってるよねえ。それで、アストラル界の王国に私のアストラル体がいて、船にメンタル体がいて、船のメンタル体は、一応大人しくしていて、私の帰りを待つメンタル体になっているんじゃない?」

 

・船で眠っているメンタル体にとってのたった3時間の夢。それが、私たちの80年の生涯だ。「でしょ。だからメンタル体は今、夢を見ている。それで、私たちは、メンタル体が見ている夢を、今、現実に地球の肉体界でやっている」「そうそう、そのプログラムの中の次元を変えに来てるわけだよね」

 

・「だから『マトリックス』の話なんかも出ちゃうわけ。私たちは、メンタル体、アストラル体、肉体の3つの体がある。でも通常は、皆、2つの体だよね。アストラル体と肉体とね。それで、生活してやっていく夢の中で生きている。でも、岐阜の方の知り合いが、彼女は4体くらい自分がいるって言ってた。今の自分と、アストラル界の王国の自分と、もっと違う星に生きている自分と、あと、火星か木星にいる自分の4人が、四重に生活しているって言ってた」

 

ワンダラー/流離人(さすらいびと)

「そう、その戦争を始めた人物を今回、この細胞(宇宙)で、同じ歴史を繰り返さないために、抹消しなければならない」

「そうだよ、だから麻薬組織を潰したり、次元操作をしている。そして、この時に私たちの今の細胞(宇宙)に入り込んできたビッグバン以前の人たちがワンダラーと呼ばれて存在している」

 ワンダラーとは、地球へ生まれ変わってきた、他の惑星の魂の人々で、地球と人類の進化のために奉仕していると読んだことがある。しかし、そこには、とてつもなく多い数の魂を指してワンダラーと書かれていた。

 

<不可視の王国へ行こう>

・「ええと、『不可視の王国へ行こう』、これはね、思考回路の中に共通空間があって、そこを共有し合うっていうのは、どういうことかってことをする」

 私たちの体は、1チャンネルから12チャンネルまでの、テレビの全部の周波数を持っているようなもので、チャンネルを回しさえすれば、別のチャンネル(周波数)をいつでも見られる。

・私たちは、好きな周波数のどれにでもチャンネルを合わせることができ、これは、私たちの意識の中から、アストラル界の不可視の王国に行く時も同じだ。王国のある、メンタル界に近いアストラル界の4.5次元にチャンネルを合わせるだけだ。

「地球も私たちも、肉体があって、アストラル体(幽体)があって、メンタル体(霊体)がある。不可視の王国は、私たちの肉体の中、つまりアストラル体(幽体)にある。チャンネルをアストラル体(幽体)の周波数に合わせれば、アストラル界が見える」タダシが説明を始めた。

 地球のアストラル体(幽体)へは、私たちの中のアストラル体(幽体)から行ける。 

「まず、自分の心の中に部屋を持つ。でもただ、部屋を作れば入れるわけじゃないんだ。部屋を作ってそれが安定化するのを待つ。そして、サランに言わせると、初めに『電話機』が、でき上がる。この電話機ができて、部屋ができ上がると、必ず、不可視の王国から、部屋にスタッフが入ってくる。スタッフたちが、彼らの名前を伝えてくる。そして次に、部屋の外へ出ていくと、まず王国があるから国の中をいろいろ案内してくれるんだ」

 イメージが固定化されて、いつも同じ画面が見えるようになったら、部屋はでき上っている。そして、これが電話機となる。電気の周波数が安定的に切り替わるなら、テレビのチャンネルが切り替わったように、アストラル界と王国と行き来ができる。

「自分の心に部屋を作って安定化させたいけれど、以前住んでいた、カナダの自分の部屋みたいなのを心に描いても、いいのかしら?」私が聞いた。

「どんなのでもいいよ。それが電話機になるから。私の部屋は、結構広いよ」彼が言った。

 

・アストラル界の王国の家は無事に完成して、案内人のルーシャとも出会えた。私の家は、少し小高い丘に立っていて、見晴らしが最高に素晴らしい。真っ正面には、カナディアンロッキーみたいな山が、2つ連なって見えた。山の頂には雪が見える。家の建っているところの左側に街に続く、まっすぐな道がある。街の中心には、この道とクロスした少し太いメインの道路が走っている。

 街の少し手前には駐車場がある。車は、パソコンのマウスみたいな形をしてて、丸い透明なカバーがついた、1人もしくは2人乗りにした。私の視界の正面少し手前に、メインストリートに面した時計塔が見える。周囲は空気が清々しい。山には動物もいる。

 

・私たちのアストラル体は時間を移動できる。人の話を聞きながら何か未来や過去に思いを馳せていて、アストラル体が出かけている時に、心ここにあらずの状態になる。そんな時、「ちょっと!ここにいないでしょ!」って、誰かに怒られたりする。皆も体験があるだろう。

「この本ではわかりやすく、王国にいる自分をアストラル体ってことで書いている。でも、王国の自分が過去や未来に云ってるわけじゃない。何体も自分がいる」

「厳密に言うと、メンタル体とアストラル体の中間層が不可視の王国にいる私たちの体で、アストラル体と肉体との間が私たちの言う、幽体。結局、自分が何体もいる」

「対外離脱とか幽体離脱とかって、その何体もいる中の1つが体から出てってる」

 

惑星に命をかける勇敢なライトワーカーの皆様へ

・特にプレアデスの方で金星経由で日本に降りられた方々で、戸惑われて道を探されている方たちは、『日本民族はすべて平等』という自虐的ルールを抜けないと、頭1つ抜けて活動ができません。あなたの真実を口にしましょう。超わがままなくらいでちょうどいいです。そして、そこまで抜けるには、あなた方の気高き心と電気体のパワーが必要です。まず、一番大切なのは、『心の芯』。柳のようにしなやかに、そして、気高き志を心に秘めて自分の直感のままに、手がかりになりそうなものや、足がかりになりそうなところに行動していきましょう。

 

・そして、もしも、本当につらくなったり、人生に戸惑ったら、小休止。思い出して下さい。あなたは、『ただ、人生を楽しむ』それだけでいいのです。だって、それを見た周囲はあなたから多くを学ぶでしょう。この世界を救うのは、至極簡単、あなたが人生を楽しんで楽しんで楽しみ尽くすこと、あなたが人生のマスターです。