日本は津波による大きな被害をうけるだろう UFOアガルタのシャンバラ 

コンタクティやチャネラーの情報を集めています。森羅万象も!UFOは、人類の歴史が始まって以来、最も重要な現象といわれます。

大きな円形の宇宙船でした。強大なものでした。フットボールの競技場を端から端まで覆い隠してしまうほどでした。(1)

 

 

『スターピープルはあなたのそばにいる   下』

アーディ・S・クラーク  明窓出版   2017/9/15

 

 

 

<ワイオミングのハイウェイでの遭遇>

・「それが頭上にやってきた時には、船体の正面の部分だけが見えて、あとの部分は見えませんでした。僕の見た感じでは、あれがフットボールの競技場の真ん中に着陸したら、ほとんど空きスペースはなくなってしまうだろうと思います。船底には赤と青のライトが並んで円形を成していました」

 

<雪上車の運転手が見たヘラジカのアブダクション

・「宇宙船の形を描写してもらえるかしら?」

「大きな円形の宇宙船でした。強大なものでした。フットボールの競技場を端から端まで覆い隠してしまうほどでした」ゼインが言いました。

 

<狩人、異星人そして猛吹雪>

・「光がまたやってきた時、木立の中で何かが動くのが見えました。私は再び呼びかけました。すると突然、不思議な存在が私の傍らに姿を見せたんです。彼は怖がらないようにと私に語りかけ、『あなたを助けてあげましょう』と言いました」

「その存在の姿を描写できますか?」

「暗くて雪が降っていたので、特徴をとらえるのは無理でしたが、体の輪郭の緑の周りが不思議な輝きを帯びている人間のような姿が見えました。彼は両手を私の足首を包むようにあてがいました。すると、とてつもない熱が私の足先から足首そして脚全体へと突き抜けました。急に私は忘我の状態になりました。痛みは消え去っていましたが、同時に自分の意識が薄れていくように感じていました」

 

・「私は気を失ってしまったに違いありません。なぜなら、気がついた時には、自分の小型トラックのある場所に戻っていたからです。足首はもはや骨折した状態ではありませんでした。完全に治されていたんです。私はピーナッツの姿を探しました。彼は馬用のトレーラーの傍にいました。そのとき私は宇宙船を目にしたんです」

 

<新たなるフラットウッズ・モンスター?>

・1952年、ウェストバージニア州ガサウェイの町に、炎に包まれた物体が落下していくのを見たという目撃報告が寄せられました。それからしばらくして、近くのフラットウッズという町で、ある生き物が目撃され、それは後にフラットウッズ・モンスターとして広く知られるようになりました。その生物は数人が目撃しており、おおまかな特徴として、背丈は少なくとも3メートルはあり、顔は内側から輝くような赤色で、体は緑色だったといいます。

 

・この章では、宇宙から来たモンスターと遭遇したというある年長者が登場しますが、彼は自分の見たものは、フラットウッズ・モンスターと同じではないと主張しています。

 

・「彼らは人間というよりも大きなトカゲのようでした。その皮膚は鱗に覆われていて、緑がかった茶色をしていました。背丈は183センチほどで、ひどい悪臭がしました。彼らは私に危害を加えるつもりはなく、すぐに立ち去るつもりだと伝えてきました。彼らは船体の摩耗をチェックしていたんです」

 

・「さっきも言いましたが、彼らはトカゲみたいな姿をしていました。大きな頭部をしていて、しっぽもあったと思います。それはほぼ確かです。なぜかというと、かれらは立った姿勢のままグルリと回ることができたからです。彼らの両腕は人間のように垂れ下がってはいませんでした。我々のような腕の動かし方はしていなかったんです」

 

・「モンスターが何匹いたかってことですか?彼らは我々が思い浮かべるような異星人じゃありませんでした。ET(地球外生命体)ってやつですよ。人間とは違う生き物で、動物みたいものです。トカゲみたいな、大きな昆虫みたいなものです。全部で4匹いました。そのうちの3匹が作業をしていて、1匹が見張り番でした」

 

・「彼らに銃口を向けたまま、そこに立っていました。すると彼らは突然に宇宙船に乗って去っていきました。宇宙船が上昇し夜空に消えていくさまを私は見ていました。おかしな話なんですが、まるで空の切れ込みがパカッと開いて、そこに宇宙船が入って、スッと閉じたように見えました」

 

<光り輝く異星人>

・鮮やかに輝くエイリアンの目撃例は、過去数十年にわたって報告されています。最近のケースでは、2014年10月23日にイングランドで、元警察官でありパイロットでもあった男性が、自宅から逃げ去っていく緑色に輝くエイリアンを見たと報告しています。

 

・この章では、アサバスカ族のインディアン女性が光り輝くエイリアンと遭遇した時のことを語ってくれます。

 メアリーロウはアラスカの小さな村に住んでいました。彼女は地元の牧師の妻キャロルと親しく、家族ぐるみの付き合いをしていました。メアリーロウは少女の頃にキャロルの教会の日曜学校に通っていました。キャロルによると、ある日メアリーロウは、タナナ川のほとりで家族とフィッシュキャンプ中に、他の星から来た不思議な男性が訪ねてきたことを伝えにきたといいます。

 

・「ある晩のこと、そこにどこからともなく人影が姿を現しました。私たち一家は震え上がりました。それは光輝き始め、あたりをまるで昼間のように明るく照らしたんです。普通の人間ではないことは確かでした。母は天使が現れたに違いないと思いましたが、父が銃を手に取ってその侵入者を威嚇すると、相手は消え去ってしまいました」彼女はぎこちなく笑って、キャロルが用意してくれていたグラスの水をすすりました。

 

・「はい、見ました。次の晩にそれは戻ってきたんです。まるで水面の上を歩いているかのように川を渡ってきました。私の兄弟姉妹はひどく怯えました。母はイエス・キリストだと確信していましたが、父は悪魔だと思っていました」

 

・「何かが起こって、彼だけ置き去りにされてしまったものの、安全な場所に隠れていれば、仲間が迎えに来てくれることが彼には分かっていました。私は彼を気の毒に感じていましたが、彼は私の心を操って、私がしたくないことを強要していたことが何度かあったと思います」

 

・「指定された時間までに宇宙船に戻って去っていくことになっていたんですが、彼は時間までに戻ることができなかったそうです。でも彼は、仲間が彼がいないことに気づいて戻って来てくれるだろう言いました。彼がいうには、地球は水を得るには最適の場所だそうで、仲間は水を求めて数日後に再びここに戻ってくることになっているそうでしたが、私が理解したところでは、それはおよそ2週間後のことのようでした。これは私の推論ですが、おそらく彼らとは時間の経過の感覚が違うのでしょう」

 

・「彼の姿を見るのは難しかったのです。とても明るかったので。彼によれば、彼らは人間のような形態となることはないそうです。彼らは大部分が光でできています。11歳だった当時の私はそれが理解できませんでしたが、今でも理解できません」

 

<光の球と小さな男の子>

・「あの子たちが言うには、昼間はいつも、あの光の球たちは小さな男の子たちの姿へと変わって、あの子たちと一緒に遊んでいたらしいの。ドミニクによれば、彼らと一緒に冒険に出かけたっていうの。それについてダリエンは話そうとしなかったわ。彼はそれは秘密だから話せないっていうの。でも、小さな男の子たちを見たことは認めたわ」

 

・「彼らによれば、複数の光の球が小さな男の子たちの姿に変わるのを見たらしいの」

 

<スターピープルは名前を持たない>

・「彼らの世界では、誕生した時に、歩んでいく人生の予定がすでに組まれているけれど、名前が付けられることはないんだ」

「私にはまだよく理解できないんですけど」

「彼らの世界では、出生数がコントロールされているんだ。将来における特定の仕事の必要性が予測された時にのみ、子供を誕生させるんだ」

「つまり、家族ではなく社会によって子供の誕生が決められるということ?」

「そう、そのとおり。それが彼らのやり方なんだ」

 

・「数百種類の生命体がいると教えてもらった。ヒューマノイド型、つまり人間に似た存在もいれば、そうではないものもいると」

「そうではないものについて、もう少し詳しく聞かせてもらえますか?」

「もっと動物に近い感じのものだよ。偉大な精霊が、人間とは大きく異なる生き物を創造したっていう概念を受け入れるのは我々にとって難しいことは分かっているよ。人間とは異なった知的生命がいるという概念は、神が御身に似せて人類を創造したという概念を崩壊させると考える人たちもいるけれど、私はそうは思わない。偉大な精霊はどんな生命体でも創造できるんだ。神は自分のかたちに人を創造したのかもしれないが、それは神が他の生命体を創造しなかったということにはならないからね」

「人間とは異なる存在について、他に何か話してくれましたか?」私は尋ねました。

「それらは避けるべき存在だと彼らは強く言っていた。それらは人間を見下していて、押しの強い態度を示してくる。連中はテクノロジーの面では進んでいるが、進化のプロセスは停滞している。連中は人間を利用することによって進化を促進させることができると確信しているんだ」

「つまり人間を誘拐しているのは、そういう者たちだということですか?」

「やつらには人間に似た協力者がいて、その者たちは科学者であり、従うべき道徳律というものを全く持ち合わせていない。彼らは共謀して見の毛のよだつような残虐行為を働いている。それは地球人に対してだけでなく、宇宙に存在する他の人間型生命体に対しても同様にだ」

「誘拐されること以外に、私たちがそういう存在を恐れるべき理由は何かありますか?」

「連中がテクノロジーの面で我々より進んでいることに疑いの余地はない。ただやつらは我々の大気圏内でも呼吸が可能であるものの、それは限られたものになっている。もし連中が地球でも問題なく呼吸ができる手段を開発するようなことになれば、我々側に新たな懸念が必要になるかもしれない」

「あなたは人類がどうなってしまうと思いますか?」

「私は人類が生き残れるとは思っていない」

 

モンタナ州の片隅で>

・UFOに関する幾つかの調査報告書は、大きなウサギ、小人たちあるいは天使のような少女たちとの遭遇とUFO現象の関連性を指摘しています。この種の体験談は、しばしばウサギや鳥、もしくは小さな子供が人間を—―とりわけ子供を—―遊びに誘って、宇宙船に連れていくとなっています。

 この章では、ある女性が彼女を姉妹と呼ぶ2人の少女と初めて出会い、ダンスをしたりして遊んだ後に、宇宙船に乗せられるというストーリーをご紹介しましょう。

 

<ジョイナー(加わる者)>

・「その時です。宇宙船から光のビームが放たれて、私を宇宙船へと連れ去りました。私はそれから逃れようとしましたが、まるで無理でした。船内に連れ込まれた私に向かって、彼らは自分たちはジョイナーだと伝えてきました。彼らはさまざまな生き方をしている人たちを選んで、その人たちに加わって(ジョインして)、ここでの暮らしを体験するために地球にやってきていると言いました。彼らは自分たちが二重存在するために私を選んだんです」

 

<アーチュレタ・メサの異星人?>

ニューメキシコ州の小さな田舎町ダルシィにある高さ6百~9百メートルほどの台地地形、アーチュレタ・メサは、ジカリラ・アパッチ・インディアン保留地の中核をなすものです。メサはUFO界ではよく知られている場所で、UFO研究家の中には、そこには米国政府が一種族以上の異星人と共同で運営している大規模な地下施設があり、それは7層構造で、同州のロスアラモス国立研究所ネバダ州のエリア51とつながっていると主張する人たちもいます。

 しかし1979年、トーマス・エドウィン・カステリョという人物が、自分はメサの秘密の地下基地で上級警備員をしていたと称し、そこの第6層にある不吉な研究所は、“悪夢の広間”と呼ばれ、人間と異星人が共同で、ぞっとするような手術と実験を行っており、異星人に誘拐された犠牲者たちが異種交配や受精の実験材料に利用されていると述べました。

 

・UFO研究家たちは、この一帯で奇妙な光体の目撃やキャトルミューテレーションの報告が寄せられていると述べています。ダルシィの住民たちは、アーチュレタ・メサでは何かしら尋常ではないものがあることを認識していますが、大半はそのことについて語りたがらないといいます。

 この章では、メサで起こった不思議な出来事を直接体験した人の話をご紹介しましょう。

 

・「私が聞いた話では、ナバホ川のほとりでナバホ族の女性が裸でさまよい歩いているのが見つかって、噂によると、彼女はメサの地下施設から逃げ出してきたらしいの。その件について何か知っているかしら?」

「君が聞いている通りのことだよ」彼は言いました。「その女性を発見した男性によれば、彼女はここはどこなのかってずっと聞き続けていたらしいよ。彼女の話では、メサの地下では人間を使った実験が行われていて、自分はそこから脱出してきたというんだ。その話の内容と同じくらい奇妙なのは、その後に何の調査もなされなかったってことだよ。噂では、彼女の夫だと名乗る一人の男性が現れて、彼女を連れ去っていったらしい。その後の消息は全く分かっていないんだ。多くの人は、政府が口封じをしたと思っているよ。我々は彼女の名前すら一切知らないんだ」

「彼女が自分の今いる場所を知らないとしたら、どうやってそこに行ったのかしら?」

「誘拐されてメサの地下に連れていかれたのさ。本人が発見者の男性にそう言ったらしいよ」

 

ジョーの店での奇妙な遭遇>

・「いいえ。そのおよそ1時間後に、見知らぬ客が店に入ってきたんです。彼の姿自体が意表を突くものでした。背がとても高く、少なくとも2メートル弱、たぶんそれ以上ありました。私は185センチありますが、私より高かったんです。淡い青色のつなぎに身を包んでいて、右上に記章が付いていました。そしてつなぎの上に羽織っていた上着も同じ色でした。ブーツもです。それと似たような服装の人をそれまで私が見かけたのはスキー場だけでしたが、彼はスキーヤーには見えませんでしたし、このあたりにはスキー場はありません」

 

・「髪は白金色でした。どんな感じにか想像できますかね。金色ともいえないし、白色ともいえない感じです。彼の瞳は見たこともないような鮮やかな青色でしたが、それが奇妙に感じられたのは、普通のものよりも大きかったからです」

 

・「考えてもみてください。彼は背が高く、私がこれまで目にしてきたどんな人間よりも高かったんです。奇妙な服で身を包み、そこには何だか分からないシンボルが付いていました。熱湯を飲み干し、いっぱい砂糖を食べました。人々の頭の中に入って、彼らを麻痺させることができました。車を浮上させて、上空に飛ばすことができました。これら全てのことは、UFOが目撃された2時間後に起こったんです」

 

 

 

『スターピープルはあなたのそばにいる   上』

アーディ・クラーク博士のUFOと接近遭遇者たち

アーディ・S・クラーク  明窓出版   2017/9/15

 

 

 

この本の遭遇体験者は全て北米インディアンもしくはアラスカ先住民族です

<宇宙のハイウェイ旅行>

・「ええ。ここと同じような場所は世界中に存在するんです。ペルーにもあるので、いつかそこに行ってみたいなと思っています。それからメキシコとボリビアにもあります。アラスカにもです。他に5、6ヵ所ありますが、たいていは隠されています。宇宙のハイウェイの旅の経験者だけがそれらの存在を知っているんです。イラクにも存在します。私の部隊がその近くに配置された時、私は偶然にそれに出くわしました。そこで私はスタートラベラーに命を救われたんです」

 

・「2、3か月後にはもうイラクにいました。私の部隊が到着した時は、戦闘開始から2、3週間が経過していました。我々は即座に砂漠地帯の町に送られました。そこでサダム・フセインの所在が確認されたとの知らせが届いたからです。現場に到着すると、奇襲攻撃の態勢が整えられていました。私が身を守ろうとした際に、廃墟の建物の廊下でつまづいて転んでしまいました。その刹那、床から砂が渦を巻くように舞い上がって、目の前にトンネルが開いたんです。私がその通路に入っていくと、人間のような姿をした存在が出迎えてくれて、私を安全な方へ導いてくれることを身振りで伝えてきました。私は彼に従って、細長いトンネルを先へ進んでいきました。トンネルを抜けると、そこは球技場の12倍はあろうかと思えるほどの広い空間があり、その中央に宇宙船が停まっていました。そこの環境は素晴らしいものでした。砂漠はうだるような暑さでしたが、トンネルの中は涼しく快適で、空気も爽やかでした。ようするに、私はトンネルの中に入り、そこにいいた存在に付いてくるように言われ、安全な場所へと導かれたんです」

 

・「そのとき私は、イラクの片田舎の町で宇宙のハイウェイのポータルに自分が足を踏み入れていたことが分かっていました。でもそれは私にとって驚くことではありませんでした。ポータルはどこもわびしい所にあるからです」

「宇宙のハイウェイについてあなたがご存知のことを教えていただけますか?」

「本当のことです。それらは世界中に存在する神聖な場所なんです。そこはしばしば宇宙のハイウェイへの入り口として利用されてきましたが、幾世紀もの時を経て、そこに住む人たちが居場所を変えたり、あるいは滅ぼされたりする中で、人々の記憶から忘れ去られてしまったんです。それらは目に見えない“空の道路のネットワーク”のようなもので、銀河を越えて別の世界へとつながっているんです。マヤ民族はこれらのポータルの存在を知っていました。インカ民族もです。北米インディアンの部族の多くも知っていました。UFOはそこを通してここに来ています。ここから去っていく時も同様です。ハイウェイがなければ、あのような遠い距離をあれほどの短時間で移動するのは不可能です。

「あなたのお話はとても興味深いものですね。ずいぶん前に私が会ったハワイの男性が、マウイ島の滝の近くにポータルがあると言っていました。彼はそこを通して何度も旅をしてきたそうです。私は彼に案内してもらってその場所に行き、2、3日間キャンプをしてまで待っていたんですけど、ポータルが開くことは一度もありませんでした

「先ほど言いましたように、しかるべき時にしかるべき場所にいなければいけないんです。ポータルは世界中にあります。ナバホ国にもあります。チンル層の近くです。アーカンソー州ウェストバージニア州にもあります。ネバダ州にあるエリア51の名で知られている場所の近くにも3ヵ所あり、ニューメキシコ州のダルシィにも1ヵ所あります。モンタナ州のリビングストンにも1つあると聞いています」

 

・「宇宙のハイウェイを移動する際は、時間の経過というものはありません。目的地を心に思えば、あっという間にそこに到着しています」

 

・「かつては、地球は彼らの母星だったんですが、彼らによれば、居住可能な星は何百もあるそうです。別の住み家を探して出かけて行った者たちは、宇宙のハイウェイの旅行者となり、私たちのもとにまた戻ってくるんです。彼らはいつも私たちに紛れて暮らしています。違いに気づく人は誰もいません」

 

・「では、人間たちを誘拐して、実験を施しているとされる存在についてはどうですか?彼らもまた私たちなんでしょうか?」

「広大な宇宙には数多くの種族が存在しているんです。クラーク博士。彼らもまた宇宙のハイウェイの旅人です。彼らを制御することはできません。地球を訪れている種族の中には異なった行動プランを持っている者たちもいるんです」

「つまり、宇宙には地球人以外にも、残酷な行為をしかねない種族が存在するということですね?」

「私がこれまで出会ったスタートラベラーたちによれば、その通りです」

 

<エイリアンと廃鉱銅山>

・「宇宙船の中でも女王クラスの母船でした。ほとんど空一面を覆い尽くしていたんです。たとえていうなら、地面にあおむけに寝転んで、空全体を視野に入れた時、上空にとてつもなく巨大な宇宙船が浮かんでいて、夜空の星を全てさえぎって、船体の外縁にだけわずかに背後の空が見えるといった感じです。それが私の目にした光景だったんです。信じられないものでした」

「どのくらいの間それは上空にとどまっていたんですか?」

「2、3分の間です。私が仰天したのは、滞空している宇宙船の底から幾つもの光の球が飛び出してきて、田園地帯全体に散らばっていったことでした」

「どのくらいの数の光の球をあなたは見たんですか?」

「12機、たぶんそれ以上かもしれませんが、私にはよく分かりません。とても興奮していたので、数えられませんでした」

「それでその後はどうなったんですか?」

「その母船はゆっくりと上昇して、機体をわずかに傾けた状態で、西の空に向かって、ほとんど瞬間的に飛び去っていき、視界から消えていくまで、上昇し続けていくのが見えました。すると、そよ風は完全に止んで、夜空にはまた星々がきらめいていました」

 

・「連中は2種類いました。片方は人並みの身長、つまり177センチから183センチくらいでした。もう片方はもっとずっと低くて、せいぜい122センチくらいでした。背の低いほうは昆虫のような目をした小さなエイリアンだったと私は思います」

 

<私は宇宙船内で未来の妻と出会った>

・「それが宇宙船だと気づいたのはいつ?」

「すぐにそうだと分かりました。ずっと目を離さずにいたからです。最初に星を眺めていて、それから光が現れて、でも次に覚えているのは宇宙船の中に自分がいたことで、そこに至る記憶はありません」

「宇宙船での最初の記憶を話してくれる?」

「広大な円形の領域にいました。アリーナのような場所です。均質のドーム型の天井に覆われていました。窓はありませんでした。室内には何もなかったんです。椅子すらもありませんでした。ただ非常に多くの子供たちがいただけです。全員が同年代のようでした。室内には奇妙な臭いが漂っていました。薬品のように感じたものです。病院の廊下で嗅いだ臭いに似ていました。部屋の中央に3人の少年が座っていました。彼らはみな右往左往していました。僕は彼らに歩み寄ったのを覚えています。しゃべっているのはその3人だけだったからです」

 

・「そこにいた子たちはみんなインディアンだったの?」私は尋ねました。

「いいえ。僕たちはまるで虹のようでした。中国人か日本人のような子たちもいたと記憶しています。彼らはどこか他のところから来ていたんでしょう。僕は中国人と日本人の写真を見たことがあったので、その外見については知っていたんです。でも韓国人であった可能性もあります。学校には韓国人の赤ちゃんを養子にしていた先生がいたんです。だからたぶん韓国人だったんでしょうね」

「他にはどんな子たちがいたの?」

赤毛の女の子、金髪の女の子、そして黒人の男子と女子です。ナバホ族やホピ族の子たちもいました。彼らの衣服や髪型から確かにそうだと分かりました。パウワウ(訳注 インディアンの舞踏集会)の集会でそれらを見たことがあったんです。彼らは僕らとは違っていました」

 

・「僕にズボンのことを尋ねてきた少年たちのことしか覚えていません。意識がはっきりしていたのは、僕を除けば彼らだけです。ほどなくして、あの奇妙な背の高い男たちがやってきて、僕たちを2人1組のペアにしました。僕が組まされたのは浅黒い肌の女の子で、波打った長い黒髪をしていて、僕の手を握っていましたが、まったくしゃべりませんでした」

 

・「僕らを連れて行った人たちは背が高くて、とても高くて、色白でした。これまで僕が見たことがないような長い指をしていました。かつて学校の音楽の先生が、指の長い生徒は上手なピアノ演奏者になると言っていたんですが、僕は彼らは世界中で一番ピアノが上手いんだろうと考えていたのを覚えています。彼らは白い制服に身を包んでいて、そこにはライトブルーの袖章が付いていました」

 

・「あなたの奥さんについて教えて。どこで彼女に会ったの?」

「彼女に会ったのは最初に宇宙船に乗せられた時です。彼女はグループから離れた場所に1人で立っていました。ラベンダーの花をあしらったドレスを着ていて、背中から腰帯を垂らしていました」

 

・「彼らが人間にテストを施している理由について、あなたに思い当たることはある?」

「進化の過程を見ているんです。彼らは惑星上のあらゆる生命体の進化の形態について正確に記録を取り続けてきています。動物や植物についてもです。彼らは、地球人類は大きくなってきてはいるが、良くなってきてはいないといいます。人類は良くなっていくべき存在であり、宇宙の他のいかなる場所においても、人間型の居住者たちは良くなっているといいます」

 

<彼は懐かしい友のように感じられた>

・「一部の科学者は、我々は孤独な存在ではなく、10億年ほど前にやってきた地球外の探索者たちが植え付けていった種である可能性を示唆している。その天空の種まき人たちは、定期的にここを訪れて、自分たちの苗床の成長具合を見ているのだと」

 

・「ある晩。病院から車で帰宅する途中で――僕は町の郊外に住んでいるんですが――どこからともなく目の前の道に鹿が現れたんです。僕はハンドルを切って避けようとしたものの、轢いてしまったようでした。僕は状況を確認するために車のドアを開けました。そして車体の前方に回り込んだまさにその時、鹿が急にすっと立ち上がったかと思うと、それは人間の姿へと変わったんです」

「ええと、私の耳が確かなら、あなたは鹿が人間に変容したと言ったのかしら?」

「その通りです。ばかげたことに聞こえるのは分かっていますが、神に誓って本当のことです。まさに僕の真正面に、細身で長身の男性が立っていて、頭からすっぽりと全身を包むつなぎ服を身に着けていました。彼は自分を怖がらないようにと私に伝えてきました。彼によると、地球を訪れた際は、しばしば鹿の姿を利用するそうです。人間よりも鹿の形態のほうが素早く移動できて、融通が利くのだといいます」

「つまり彼はシェイプシフターだったと言いたいのかしら?」

「はい。シェイプシフターの話は、子供の頃から聞かされていたので覚えていました。一度も見たことはありませんでしたが、部族の中には、あらゆる種類の生き物に姿を変えられると言われていた祈祷師の老人がいました。その人の奇跡的な離れ業の話についても覚えています。ただ、今回出会った訪問者が自分自身をシェイプシフターだとおもっているのかどうかは定かではありません。それはインディアンの中だけで通用する見方ですよね?」

「私にも分からないわ。彼自身は自分のことをどう思っていたのかしら?」

「たぶん普通だと思っていたんじゃないでしょうか。彼は何か別の形態に変容するのは便利なことだと考えているようでした。僕個人の見解では、彼らはどんな外観にでもなれる隠れ蓑のテクノロジーを使っているように思えます。同様のテクノロジーを空中でも使って、自在に見え隠れしながら、人間を誘拐しているんだと思います」

 

・「いいえ、僕たちがするような会話ではありません。彼は思考で会話ができました。テレパシーです」

 

・「実験のためのものはありません。彼によると、他の複数の惑星に入植させるために人間をここから連れ出しているそうですが、それは本人たちが承諾した場合に限るそうです。実際には多くの人が喜んで了承し、地球を去って新たな人生をスタートさせることに多大な興味と関心を示すといいます。厳格な心理テストを通過した非暴力的な人間であれば、入植のための援助を受けられるということです。彼によれば、地球と同様の環境をもつ惑星は数多くあるそうですが、我々の太陽系にはないそうです。まだ生命の生存に適した環境でなくとも、その可能性がある惑星については、彼らの科学者たちは、生きていくために適した状態へと環境を変えることができるといいます」

 

 <彼らのことが私の頭から離れない>

・最近のハフィントンの世論調査によると、UFOが私たちの惑星を訪れて観察していると信じている米国人の割合は全人口の48%で、宇宙船を目撃したことがある人は10%であるそうです。

 

・「巨大な筒形の物体でした。まるで5、6階の建物ほどの高さの飛行船のようでしたが、細長かったんです。とても長いものでした。おそらくフットボールの競技場か、たぶんそれ以上の長さだったでしょう。それが私の目の前で砂利を四方八方に勢いよく飛ばしていたんです。まるで竜巻のようでした」

 

 

 

「国会政策局」「公務ワークシェアリング」「ベテラン・シンクタンク」の3点セットによって霞が関の人材の受け皿をきちんとつくりながら(3)

 

■■■ 私が思うこと、聞いたこと、考えること ■■■

 

・今話題の「小池百合子」氏関連の書籍は、amazonで見ますと180件あります。最近では『希望の政治―都民ファーストの会講義録』(中公新書、2017/8/8)、『「小池劇場」が日本を滅ぼす』(有本香、2017/6/8)があります。選挙の結果は、事前の世論調査がよく示すともいわれています。はたして、総選挙の結果はどうなるのでしょうか。「民主主義国家においては国民はその程度に応じた政府しか持ちえない」ということで、私たち一般人も政治意識を高めていかねばなりません。

 

・世界のさまざまな点での比較のランキングでは、日本の地位が低下してきていると指摘されています。女性の登用では「後進国」であると述べられます。このままでは外国人は誰も先進国だとは思わなくなるかもしれません。「クールジャパン」ばかりではなく、日本の劣化がさまざまな面で目に付くそうです。今の世の中「クール・ジャパン」ばかりではありません。

 

・外国人の目から映る日本もプラス、マイナスの両面があります。もちろん外国の「先進国」も社会問題や「遅れた面」があります。「岡目八目」という言葉がありますが、外国人のほうが、自国と比較して、日本人が気づかない、優れた面や劣る面が、指摘できるといわれます。外国人の目から見る第3者からの日本の評価には注意すべきだともいわれます。

 

・国恥的なことを国際的に発信することはいかがなものかといわれます。

「国恥的なこと」を書く気がしないとも言われます。社会の暗い面と明るい面がありますが、社会の「暗い面」を読んだり、書いたりすることは、人間を「不快」にするといわれます。インターネット時代ですから国恥的な場面が世界中に流れます。国会での乱闘場面も、世界に流れます。ことに日本の動向を詳細に分析している近隣諸国には、マイナスの情報が流れることになります。外国人を強く意識して「外国人に恥ずかしい」と述べる有識者もいます。現在あるシステムを有効に使いこなし、新しいシステムを夢想すべきでないという説もあります。とにかくどんな「改革」にも時間がかかるようになっています。官僚によると「道州制」は「憲法違反」になるということだそうです。「日本最大のシンクタンクである官庁を政治家は上手に使いこなすべきである」といわれます。良識の国会も「結果」をだして、しっかりと仕事をしてもらいたいものです。政治や行政の効率、生産性が問題とされています。政治や官僚、大企業の劣化がひどいと語られています。

 

石川五右衛門がいった「浜の真砂は尽きるとも世に盗人の種は尽きまじ」というごとく、「浜の真砂は尽きるとも世に汚職と犯罪と売春、スキャンダルの種は尽きまじ」ということだそうです。世界中で若者の失業問題が深刻です。それで、世界中に犯罪や汚職、麻薬、犯罪、売春等が蔓延しているといわれます。訴訟を多く抱えているスキャンダルを売り物にしている雑誌社も、これからも忙しいことでしょうか。

 

・日本では「トルコ風呂」という言葉をなくそうというトルコ人の運動がありました。売春防止法の完全施行は1958年ですが、沖縄県小笠原諸島では、当時日本の主権が及ばない為、その後日本に返還されてからの施行となったそうです。それ以前の時代の「売春文化」が、連綿と続いていました。あまり知られていないことだが、日本の社会保障というのは、先進国とは言えないくらいお粗末なモノなのであるといわれます。社会の遅れた面、非近代性、後進性、頭の古い面が予想以上に増えてきています。改革の速度も大変遅いようです。本当に優れた官僚や政治家が登用されてこなかった結果ともいわれます。時代遅れの面の改革の速度も大変遅いようです。「神戸製鋼所でまた品質データの改ざんが発覚した」というニュースが流れました。私たち一般人には、「大企業の劣化」については理解不能なことが多いようです。今の世の中、私たち一般人には、理解不能なことが増えてきているようです。

 

・政治家の汚職やスキャンダルがメディアに載ると「バカが政治をやっている」と酷評する有識者もいましたし、そのような書籍も多く出版されています。政治や政治家に関する荒唐無稽な書籍も多いといわれます。「政界では『学のあるバカ』がいるので恐ろしい」といわれます。今の時代、国民の血税のタックス・イーターが増殖しているのかもしれません。これでは、国民の不満や怒りが溜まりに溜まり「集団ヒステリー」がおこるかもしれない、ともいわれています。ところで政治家の「悪口」を言って何のメリットがあるでしょうか。「民主主義国家においては国民はその程度に応じた政府しか持ちえない」といわれます。その程度の政治家しか選出できないと指摘されています。

 

・「政務活動費の問題も氷山の一角」と指摘されています。「国民が政治を嘲笑している間は嘲笑に価する政治しか行われない」そうです。政治経済の制度疲労が激しく、システムが劣化しているそうです。そのうえ官僚と政治家の劣化もひどいそうです。政治の費用対効果の向上、行政サービスの効率等、問題は山積みといわれます。当然のことながら国家を維持発展させるために、制度的に、政府にはベスト&ブライテストが集結しているはずですが?!困っている人も増えており、単に政治の貧困としては片づけられないそうです。不確定な時代には、私たち一般人も偉大な指導者から指導を受けたいものです。

 

・官僚制度も時代の流れに適応できずに制度疲労、劣化が目立つともいわれます。「失われた年金」の官僚の劣化には、私たち一般人は、非常に驚きました。どんな時代、体制においてもテクノクラートの官僚は必要になります。そこで政治の改革がなかなかすすまないといわれます。「失政」が増えている時代に、私たち一般人は、政治意識を高めていく必要があるそうです。「改革が遅れているのは本当に優れた官僚や政治家が登用されていないからだ」といわれます。「政治が遅れている。私たち一般人は、政治意識を高めて政治の近代化を急がなければならない」そうです。

 

・「政治は税金なり」といわれますが、税制が劣化してきているともいわれます。また「政治家が劣化している時代だ」ともいわれています。「日本の政治家はアメリカのロビイストのような役割を果たしている」という説もあります。「昔から政治が一番遅れている。票の請負業のようなもの」といわれます。いつまでも「政治が遅れている」ということでは複雑化する社会問題に対応できないでしょう。「あまり知られていないことだが、日本の社会保障というのは、先進国とは言えないくらいお粗末なモノなのである」と指摘されています。その点については政治家と官僚の認識も自覚もないといわれます。困っている人も増えており、単に政治の貧困としては片づけられないそうです。政治家は選挙民の対応に追われて、勉強ができないそうです。

 

・政治家は、世論の反発や票離れを恐れるあまり、日本の将来に必要不可欠な社会保障制度改革や年金改革に着手できずにいると指摘されています。政治経済の制度疲労が激しく、システムが劣化しているそうです。そのうえ官僚と政治家の劣化もひどいと述べられます。日本に国立の「政治研究所」が必要だそうです。「国民が政治を嘲笑している間は嘲笑に価する政治しか行われない」と指摘されています。私たち一般人は、政治意識を高めていく必要があるようです。先進国ではアメリカ、カナダ、フランスが企業・団体献金を禁止していると語られています。「日本は先進国だろうか」という声も街中では増えてきているようです。「女性の登用も先進国とはいえない」そうです。女性の眼から見ると「政治や経済の後進性」を痛切に感じることでしょうか。女性が働く必要のない社会のベーシックインカムは、ユートピアで夢の話だそうです。

 

・「ヘルメスが日本を統治している」といいわれても、教科書にものっていない話で、メディアも取り上げないことで、私たち一般人には、訳の分からない話でしょう!?神々の世界が分かるチャネラーは非常に少ないようです。シリウスの大天使の代表であるというヘルメスは、ギリシア神話に登場する青年神です。

 

・ヘルメスといえば、「神の中の王様」ゼウス・クラスは、地球の主神クラスの中心として活動しているそうです。皇祖といわれる天照大御神(あまてらすおおみかみ)は、太陽神でアポロ・クラスの神なのでしょうか。神様の中の王様であるゼウスは魔神の系列だといわれます。ベル(Bel)、クロム(Chrom)、「バアル神(Baal)」も「ゼウス」や「アポロ」も、すべてが「ニムロド」=「アンチ・キリスト」と語られています。1ドル札に印刷されているピラミッドの頂点に位置している「万物を見る目」は、ニムロドの片目と言われています

 

・不死で時空を超えているので「神」というのですから、大昔の神々は、現代でも活動していると解釈するのが「理論的」といえるそうです。どのような形で関与しているのでしょうか!?私たち一般人には、訳の分からない奇説だそうです。

 

・確かに米国的な資本主義も衰えを見せてきています。「日本が、新しい社会体制システムを確立して、近未来に世界の手本になる」というのが、多くの予言者のいうところですが、どのようなものになるのでしょうか。2012年のアセンションの時代に向けて、誰もが精神世界に関心を持たなければならない時代となるのでしょうか。

 

・「社会主義でも資本主義でもない平等な神の子の機会均等システム」とは、どのようなものでしょうか。商売の神ヘルメスの英語名はアーキュリー(水星)です。ちなみに「ネプチューンからとてつもなく進化した透明な宇宙船で、美男美女の宇宙人がきていた」という米国のUFOコンタクト記録もあるといわれます。

 

・「人は皆、記憶喪失の異星人だ」そうですから「人は皆、記憶喪失の神々だ」ともいえるようです。宇宙人情報を公開すると主権が危うくなるともいわれます。「はるかに進化した宇宙人が人間の精神体に侵入してくる時代だ」そうです。そうなると人間自身が「変容」、「変性」してしまうそうです。

 

・ある知識人の話ですと「日本は小さな政府と大きな政府を併存している体制の国家だ」といわれます。政府会計だけを見ると小さな国家ですし、公益法人の予算を加えると大きな政府になるということです。だから小さな政府と大きな政府を比較検証している国だといわれます。私たち一般人は、詳しい世界比較の数字は覚えておりませんが、国家組織の仕組みを単純に比較できないようです。

 

・米国と比較する場合には、歴史的、制度的な違いが背景にあり、詳しくは専門家でないと分からないようです。たとえば、銃社会の危険性、犯罪率、社会保障医療保険など米国も多くの問題を抱えており、格差が大きくて世界一住みやすい国とはいえないといわれます。一般的に根本的にはセルフヘルプの資本主義精神を信仰し、社会主義者を嫌うと指摘されています。また、また人種差別問題も米国人の潜在意識に根付いているものだといわれます。表面化しなくても常に意識しているということでしょうか。

 

・が、様々なビジネスに関しても斬新なアイデアを実行する人々が多い国であるともいえましょう。NPOなどの社会機関に関してもいろいろと研究しているようです。営利企業も利益を出しにくい経済状態ですが、NPOの従業者の生活も考えて、税金の補助金や寄付金に頼るのだけではなく、利益構造をNPOに組み込んでいく必要があるといわれます。労働組合や農協などもNPOであるということですので、今さら新しい概念ではないようです。寄付金も税制を変えていかないとファンドレイザーの職業も確立しないと指摘されています。

 

自民党の政治については、私たち一般人は、詳しくは知らないのですが、派閥政治からの改革など、自民党も時代に応じて、自己改革をしてきたようです。民主党に政権をとられてから、野党になっていろいろと研究したのでしょう。やはり自民党内部では「選挙に強い人が、選挙に強いという理由から尊敬される」といわれます。それほど選挙に苦労している人が多いのでしょう。当選回数でポジションが決まったこともある意味では合理的なことなのでしょう。選挙にまつわる汚職事件が自民党の党史を暗くしているようです。最近では汚職事件に巻き込まれないように、さまざまな手法が自民党にも導入されているようです。「自民党は一種のフリーメーソン組織のようである」と言う説もありますが、地方の組織には戦前からの政党政治の流れがあったとは意外です。政治家にとっては日常の政治活動の積み重ねが重要なのでしょう。

 

一般的に「地盤、看板、カバン」を親から譲り受けた世襲議員は比較的苦労をせずに当選街道を歩むそうですが、頼るものが少ない1世議員は、選挙にとても苦労をする人が多いと語られています。政治資金の相続の面で世襲は有利だといわれます。

 

・やはり選挙に当選するには、できる限り多くと人と個人的にコンタクトする必要があるそうです。後援会が命綱だそうで、落選すると悔しい思いをするようです。落選した場合に党からのさまざまな援助があればいいそうですが、自己資金が続く限り選挙に出れるようです。落選した場合に戻れる職や職場を持っている人は、長く続くようです。後援会の選挙マシンの強さが自民党の強さだったのですが、インターネットなどの普及で、従来からの選挙マシンが通用しなくなったともいわれます。地方議員の近未来の姿は欧米のようにボランティア議員の流れだといわれます。

 

・選挙の投票のために投票所に出向く国民にとって、インターネットによる投票が認められれば便利だと思いますが、「直接民主制」の道を開くということで、抵抗勢力はかなり多いそうです。選挙結果が大きく変化してくるともいわれます。「人々の意識に応じた、その程度の政治しか私たちは持てない」といわれます。私たち一般人も政治意識を高めて、とりあえずは必ず投票所に行くという癖をつけなければならないようです。

 

・政治家が政治活動をするためには、ある程度の資金が必要で、政治献金が多ければ、それなりの活動ができるようです。野党が攻撃をするのは、与党政治家の政治資金関係などでしょう。法律なども厳しくなっており、政治資金関係には、政治家も細心の注意を払わないと、つい「うっかり」ということが通用しないようです。政治家も厳しい職業になっているようです。政治家と言う職業も専門化、特殊化、地域化がすすむようです。

 

猪瀬直樹知事は徳洲会グループから5000万円を提供された問題で、「今後1年間の知事の給与を返上する」という考えを示していましたが、結局辞職しました。この本(『七人の政治家の七つの大罪』)は民主党が政権をとる前のものです。大きな政党や大きな組織をバックにしていないと落選議員は、再度、選挙に挑戦することは難しいようです。世襲が選挙に強いのは、後援会組織がしっかりしている場合が多いようです。「サルが木から落ちればサルだが、代議士が選挙に落ちるとタダの人」といわれ、落選した時のことも考えなければなりません。選挙に必要な「ジバン、カンバン、カバン」といわれますが、資金のない人には落選はつらいものだといわれます。

 

・顔を合わせて面談を通じて後援会員を増やしていく努力が小選挙区ですと大事になるそうです。選挙民とのコンタクトに多くの時間と労力が必要です。

 

・現役政治家は、モーレツ・サラリーマンのようにモーレツに働き、動き多くの人と接するそうです。著者も無理がたたって脳梗塞で倒れたそうです。こうした忙しい状況では、政策の勉強の時間があまりないようです。政治家は必死に働いているといわれます。

 

・政治家には落選がつきもので、議員の経歴を見ていくと多くの議員が落選の経験があります。落選議員の状況はひどいそうですが、それを乗り越えてはじめて中堅議員に成長していけるのでしょう。やはり松下政経塾のように若いうちから直接に選挙の世界に飛び込んでいくほうが良いのでしょうか。若いうちから直接に政界に飛び込むべきか否かということについて賛否両論があり、政治家になる前にほかの職業についておくべきだと言う人もいるようです。落選した時のことも考えなければならないのでしょう。

 

・政治家の仕事内容も時代の変化に応じて変わっていくものとおもわれます。組織的に動かないと仕事は増える一方のようです。日本経済の再生に力がありかって賞賛された経済官僚も近年の経済政策の失政の多くに責任があるそうです。その原因は政治的な統制力を欠いたことだそうです。反官僚の動きが勢いをましておりますが、「火のない所に煙は立たぬ」ということでしょうか。官僚制度も時代の流れに適応できずに制度疲労、劣化が目立つともいわれます。文部省の天下りあっせんも大きな問題となりました。 

 

・企業はリストラしないと現代の激しい経済環境を乗り切れないといわれます。世界のどの国もリストラをしないとギリシャのようになるのでしょうか。どこの国でも国のリストラや舵取りは難しいようです。日本は大丈夫だそうですが、近代化や改革が急がれています。増税をする前に、もともと国家予算の分配の問題になるようで、財源をひねり出すためにも、行政、立法、司法の大胆なリストラ、近代化が必要だといわれます。

 

・「3S(セックス(性風俗)、スクリーン(映画、大衆娯楽)、スポーツ)で大衆をして政治を忘れさせよ」というユダヤシオンの議定書という謎の文書があったそうです。が、ゲームに熱中している若者が政治に熱中するようになるのも何かの契機が必要でしょうか。インターネットの政治利用自由化が契機となるのかもしれません。

 

公安調査庁の元部長が「日本は諜報機関のない世界的にも珍しい国だ」と書いていますが、私たち一般人は、「日本に諜報機関」がない理由がよくわかりません。「諜報機関のない国は既に国益を大きく損ねている」そうです。真面目な政治家も官僚も戦後70年もたつのに、諜報機関の設立にはあまり熱心ではないようです。中曽根氏のような大物政治家にも無理だったようです。敗戦後、占領軍に禁止されてから、本格的な諜報機関が作れないようです。北朝鮮拉致事件についても「諜報機関のない国は拉致事件にも無力だった」といわれるように大きく国益を損ねています。「諜報機関のない国は始めから負けている」ともいわれます。また振り込め詐欺(特殊詐欺)にしても被害者が高齢者で被害額も多額ですが、犯人グループを一網打尽にできない警察捜査の劣化が窺えるそうです。しかも警察に非難が殺到しない日本的な現象だといわれます。

 

・私たち一般人は、北朝鮮拉致事件について詳しくはありません。しかし、拉致事件の被害者はかなり多いという説もあるそうです。この程度の問題に数十年もかかっているのは不思議です。よく家族連絡会の運動が報道されています。拉致事件は、多くの一般国民の関心の高い事件のようです。ちなみに、拉致被害者の家族連絡会の増元さんも「次世代の党公認候補」として衆議院宮城二区から出馬しましたが、結果がでなかったようです。

 

航空自衛隊のF4ファントム戦闘機は、国会によって「爆撃装置」と「給油装置」が外されてライセンス生産されました。高価な最新鋭戦闘機も北朝鮮拉致事件には抑止力にはなりませんでした。「爆撃装置」と「給油装置」を外さなければ、拉致事件も大きく拡大しなかったかもしれないという説もあるそうです。当時は北朝鮮スパイの逮捕事件や日本海などでのスパイ船事件があり、かなり警察も緊張していたようです。諜報機関がなかったことが、事件の発覚を遅らせたようです。

 

・「5兆円という限られた防衛予算で、高価な抑止力のない通常兵器を少数そろえても核兵器や生物化学兵器を熱心に開発している周辺諸国には抑止力にはならない」といわれます。通常兵器のレベルを一段と上げていく必要があるそうです。自衛隊巡航ミサイル原子力潜水艦の装備をすすめ通常兵器の抑止力を高めるべきだという説もあるそうです。限られた予算、増えない税収、十分でない福祉予算を削る財政赤字ということで、5兆円の防衛予算を効率的に使用しなければいけないと語られています。「それこそ税金の無駄遣いを止めて、諜報機関の設立運営の財源にあてるべきだ」といわれます。「将来はスイス型の『民間防衛』を目標にすべきだ」といわれます。「敵は一番の弱点(核シェルターのないこと)を攻撃してくる」といわれます。「脳天気(ノー天気)な核シェルターもグローバルスタンダードを適用すべきだ」といわれます。「核の恫喝を受けないためにも核には核を」という合理的な思考が求められているそうです。

 

 

 

******************************** ・ブログ名称: UFOアガルタのシャンバラ

日本は津波による大きな被害をうけるだろう

・第2のブログ名称:UFOパラレル・ワールド 神の国か?」「人類の原郷か?」 「天上のエルサレムか?」・・・・・・・・・

「パラレル・ワールドに住む宇宙人、天国に出入りし転生と憑依を自由に操るシリウス星人の殖民星が、地球か?」、「ネガティブのシリウス星人の地球支配があまりにも巧妙なので、しょっちゅう戦争が起こるのだろうか?」

「金髪碧眼のノルディックが住んでいたアガルタのシャンバラ情報の集大成を目指す・・・・・・・・・・」「金星蛇人と火星霊人の戦争はその後どのように展開したのだろうか」 日本民族の神話の原郷『高天原(たかまがはら)』は、『都市型の超巨大宇宙船』なのか!?」「平家がプレアデス星人の末裔で、源氏がオリオン星人の末裔なのか」 「小人族のグレイの母船に同乗する金髪碧眼のノルディックは、”悪魔の王””ルシファー”なのか?!」

「円盤は神人や異人、悪魔の乗り物なのか!?」「天使は神の秘密諜報員なのか」「神は最初のフリーメーソンなのか」

「UFOは、人類の歴史が始まって以来、最も重要な現象なのか。UFO問題とは、人間にとっての死の問題を解くことなのだろうか。UFOはフリーメーソンの創作なのか」

「全宇宙を創ったという“虹の神々”も地球に来ているのだろうか」

イルミナティなどのフリーメーソン組織に入ると神に会えるのだろうか」「金星の神々は地球に到着するやいなや、イニシエーションのためのフリーメーソン本部を設けたのだろうか」

国際連合の設立に動いたキリストの星、アプ星人とは」

「人は皆、記憶喪失の異星人だろうか」

「はるかに進化した天使のような宇宙人は、人間の守護霊や背後霊なのだろうか」

セドナ上空に見えないエーテルのシティが滞空するのだろうか」

 

グーグルのブロガーにも書いています→UFOパラレル・ワールド

 

 

 

 

「国会政策局」「公務ワークシェアリング」「ベテラン・シンクタンク」の3点セットによって霞が関の人材の受け皿をきちんとつくりながら(2)

 

 

アセンション最後のハードル』

ついに明かされた宇宙のシフトアップ計画

アマーリエ    徳間書店   2010/20/9

 

 

 

<ヘルメス>

<愛の原理を基礎とした繁栄、発展>

・私は、あなた方の文明の中において、エル・カンタラーと呼ばれし者。生命体のひとつとして、かってギリシャの地により、ヘルメスと呼ばれた意識のひとつでございます。

 

・今、数々の経済学者という方がおられて、資本主義、共産主義というイデオロギーの闘いの中において、人々は数々の試行錯誤を重ねてまいりました。

 

共産主義という体制が今においては、もう意味をなさぬものであると、ひとつの文明実験の結果であったということを人類は学んで知っているはずです。

 

<平等な神の子の機会均等システム>

共産主義体制というものが否定され、今、民主化という流れになっているけれども、では民主化という流れの中において、資本主義体制というものが勝利したかというと私は、そうは思いません。

 

・あなた方が学んだ資本主義体制、民主体制というものが、決して完全なる善であると我々は思っていないし、人々もそのうちに、それを身を持って学ぶことになるでしょう。

 

・今、共産主義の崩壊の後、資本主義体制の崩壊というものが行われております。そのようなものが、もう少し時の流れの中においてー。今は資本主義体制のトップとして世界をリードする国として、アメリカという国があるでしょう。でも、そのような国が、そのうち音を立てて崩壊する時がくるのです。

 

・資本主義対共産主義という二元対立の抗争があった中で、片方が先に滅びたからといって、片方が勝ったわけではないのです。そのどちらもが本当の道ではなかったということを人類は学ぶために我々は、その時をかけて見守ってきたということなのです。

 

・人々が、ある意味で、その総合的な合算されたものの中にでてくる、社会体制というのが出てくるのです。

それは自ら一人ひとりが神の子であるという認識において、神の子としてどのようにこの地上を治めていったらいいかということを一部の為政者だけに任すのではなく、一人ひとりが、みんながそのように願いながら共産主義とも資本主義とも言えないシステムを確立していくのです。その結果、平等な神の子の機会均等システムというものが現れてくるのです。

 

 

 

『日本のNPOはなぜ不幸なのか?』

「社会をよくする」が報われない構造を解く

市村浩一郎   ダイヤモンド社  2008/9/19

 

 

 

・社会のために貢献する仕事、しかし、生活がなりたたない、という現状を変えていきたい!

 

・日本と言う国をより良い形に変えていくためには、営利企業セクターと行政セクターに並ぶものとしてNPOセクターというもう一つの経済セクターを成立させることが必要不可欠。

 

<行政の公益独占を止めるには「NPOが必要」という理由>

・日本ではこれまで、議会制民主主義とは形ばかりで、実質的には行政府が立法までするなど実質的に官僚・役人に依存する社会の仕組みが支配的であった。

 

・「議員は新人のころはそれこそ本当に無力なのです。実際、役人にへいこらとお辞儀をしている議員も何人も見てきました。本当は国民の信託を受けている議員こそ、政治をリードしてほしいのに、信託をうけていない人間が威張っている」

 

・欧米では政治に関与する主体として議会と行政の他にNPOがあり、三極を構成している。だからより良いバランスが保てる。なぜならば、NPOが各専門分野について深い知識を有していて、行政に対し直接ものも言えるし、議員に対し法案などについての提案ができる力を持っているからだ。

 

・資金がなければ、スタッフを充実させることもできないし、専門知識を増やしていくこともできない。NPOセクターをしっかりと育成していくのであれば、税金の一部をNPOに渡していくという制度をビルトインした法律を作らなければいけないはずです。

 

・官僚に税金を100%任せるのか、その一部をNPOに回すのか。NPOに税金の一部が回ればNPOはしっかりと官僚をウオッチできるはずです。

 

・実は日本にもNPOと本来認識されるべき組織は多数存在してきたことは、これまでにも紹介してきたとおりだ。公益法人(財団、社団)、社会福祉法人、学校法人、医療法人、宗教法人労働組合、生協、農協など。これらは世界の常識ではNPOとされる組織だ。公益法人には日本経団連経済同友会、商工会、青年会議所ロータリークラブライオンズクラブなども含まれている。そう考えると日本にも従来からNPOの広がりがあることが理解できるだろう。

 

<必要なのは「社会の三権分立体制」の確立>

・社会システムの中に行政セクター、営利企業セクターと並ぶ三本目の核としてNPO(非営利)セクターを据え、いわば「社会の三権分立」を確立したいと私は考えている。

 

NPOセクターには、多種多様な市民活動団体およびボランティア活動団体のほか、NPOを運営面などで支援する中間支援組織や、非営利活動を財政的に支援する助成団体、そして生活者指向の政策代替案を提示し得る独立型シンクタンクもある。また、財団や社団、学校法人や医療法人、宗教法人といった公益法人等や労働組合、生協や農協なども設立の趣旨から言えばNPOセクターの住人ということになろう。

 

・米国には弁護士や会計士などがNPOのために相談業務を行うNPOを設立しているケースもある。あるいはNPOを対象に広告代理業を行うNPOも存在する。多分に同好会的な組織も含まれるし、後にコンピュータソフト会社やインターネット・プロバイダーなどの営利企業になってNPOセクターを巣立っていった団体もある。それほどまでに多種多様な目的や形態を持つ「自律した民間非営利組織(真のNPO)」の集合セクターを私は確立したいと思っている。

 

・米国ではファンドレイザーと称する資金集めのプロがステータスの高い一つの職業として成り立っているほどだ、米国の寄付金の年間総額は04年の時点で23兆円を超えているが、一方、日本は年間約6000億円にすぎない。これはやはり寄付金税制によるところが大きい。米国では所得に占める控除の限度額が大きい。英国では単独寄付や給与天引き制度などといった少額の寄付を継続しやすい制度が完備している。

 

<「官の公」から「民の公」へ>

・実は行政とねんごろな運動家たちの多くも「官の私」セクターの住民といえよう。そうした運動家たちは、このセクターに回る莫大な資金の分け前をどのように得ようかと考えて行動している。公益ではなく、利益を優先している輩だ。

 

・06年4月1日の時点で、中央官庁や出先機関随意契約を結んでいる1233の公益法人の8割近い962法人に、国の機関のOB約1万人が「再就職者」として天下りしていることが会計検査院の調べでわかった。そのうち約3600人は役員に就任しているという。

 

 

 

『国を変える力』 ニッポン再生を探る10人の提言

猪瀬直樹   ダイヤモンド社   2008/10/17

 

 

 

<『政治と秋刀魚』で見る日本政治(ジェラルド・カーティス

(カーティス)当時、ジョン・F・ケネディ大統領が通した国防教育法という法律があった。国防のためにアメリカ人はもっとロシア語とか日本語とか中国語を勉強すべきだということで大きな奨学金制度が作られたのです。

 

(猪瀬)西荻窪のアパートはトイレも炊事場も共同だったんでしょう。

 

(カーティス)毎晩銭湯へ行きました。帰りにラーメンを食べたり、スナックへ行ってビールを飲んで、ママに日本の歌謡曲を教わったりして。良かったですね。いろいろな懐かしい思い出があります。

 

・日本に来て、僕の食生活は革命的に変わりました。あのころ、その食堂で肉を食べたいと思ったら、あるのはクジラだけ(笑)。牛肉なんか大衆食堂では食べられない時代でした。

 

<若者に希望や可能性を与える社会に>

(猪瀬)それともう一つ、最近は、とにかく塾に行って、いい点を取って、いい大学に行って、いいところに就職すると勝ち組だという非常に狭い価値観と、一方ではフリーター、ニートがいるという両極になっている状況です。再チャレンジの仕組みがうまくつくれずにいる。

 

(カーティス)アメリカの社会にはいろいろな問題がありますが、いいところは、レイトブルーマー、遅咲きの人間に非常に寛容な社会なんです。日本はあまり寛容ではない。だから、一度フリーターになってしまったら、なかなか新しいチャンスが与えられない。

 

(猪瀬)僕自身、大学を出てから「さて、これからどうやって生きようか」と考え始めた遅咲きです。就職せずに作家になろうかと、いままでとは違った小説をどういう方法論で書いたらいいのかと、考えていた時期がありました。

 

<『代議士の誕生』に見る自民党政治

(猪瀬)『代議士の誕生』という本は、大分県のある代議士が国会議員になろうとする。どぶ板を踏んで、いろいろな村の寄り合いに出て、お金も集めなければいけない。演説もちょっと浪花節っぽくやらなければならない。そういうひとりの代議士が生まれて来るプロセスをドキュメンタリーと政治分析を加えた手法で描いています。

 

(カーティス)佐藤文生さんは、二枚目でした。若いころは三船敏郎みたいな感じでした。1967年の総選挙で初当選してから連続当選8回で、第二次中曽根内閣の郵政大臣も務めたんですが、1990年の総選挙で落選して、2000年に亡くなりました。

 

(カーティス)「いやあ、あなたには大変おせわになっているから、もちろん、ぶんちゃんに入れますよ」と言う。なるほどなと思いました。町会議員のあなたにお世話になっているから、あなたが支持する国会議員の候補者である佐藤文生さんに投票すると言う。要するに、佐藤文生さんは関係ないんですよ。これが昔の自民党政治です。

 

(カーティス)一番の発見は、日本の政治、ある意味では日本の社会は人間と人間のつながりに基づいたネットワークが非常に重要であるという事でした。自民党の集票マシンというのは、要するに、代議士の後援会を全部足したものなんですね。党のマシンがなくて、個人の政治家のマシンがある。

 

(猪瀬)個人後援会が各地域にあって、その個人がいくつか寄せ集まったら自民党になる。票が読めるんです。

 

(カーティス)それが自民党の集票マシン。いま、それができなくなったのは、ああいう社会構造そのものが崩れてきているんですね。それに代わる新しいものがまだつくられていない。

 

1920年に始まった日本の民主主義>

(カーティス)何の話かというと、佐藤さんを支えていた県議会議員たちは、みんな戦前の政友会なんです。もう1人ほうは(立憲)民政党で、憲政会系なんです。1960年代にもそれがまだいくらか残っていました。つまり政党政治は大正時代にあった。いまの自民党の組織に総務会長、幹事長、政調会長があるのは、これは(立憲)政友会の組織を継承していて、戦前からの伝統です。

 

<日本のリーダーは説明する努力を>

(猪瀬)アメリカの大統領選はいいところも悪いところもあるけれど、いいところは一年間かけて各州を回ってずっと説明して歩くこと。具体的な公約が国民の頭に入ってきますよね。

 

(カーティス)演説をするときにペーパーを読まない。ディベートのときも何時間もスタッフと練習をして、どの質問をされてもすぐ自然と答えられるように準備している。アメリカの政治家を見ていると、もともと話がうまいように見えるんだけれど、ものすごく努力しています。あの練習の時間は大変。政治家はそのくらいの努力と、パッションが必要です。

 

(カーティス)そういう意味では、僕は小泉純一郎さんが総理大臣になって非常に良かったと思う。ある意味で最も早く、それこそ自民党の集票マシンを壊して、新しいものをつくる規範をつくって、良かったと思うんです。これから必要なのは、すでに話したように、政治家がまず国民を説得する方法を真剣に考えることです。

 

・日本の政治家は、官僚以上にいろいろなことを知っているんだということを、国民にみせようとしない。高学歴ではない国民にもわかりやすく説明することが大事なのに、それをしない。そうしないと説得することにはならないんです。

 

 

 

『七人の政治家の七つの大罪』  

平沼赳夫  講談社  2009/4/10

 

 

 

<七人の政治家の七つの大罪とは>

 

第一の大罪 小泉純一郎の「郵政民営化

第二の大罪 竹中平蔵の「市場原理主義

第三の大罪 安倍晋三の「お友達内閣」

第四の大罪 福田康夫の「無気力」

第五の大罪 小沢一郎の「変節」

第六の大罪 麻生太郎の「パフォーマンス」

第七の大罪 平沼赳夫の「無力」

 

・連続9回の当選は、私の信念と生き方に共鳴していただいた有権者の皆様のおかげとしか言いようがない。

 

1、人間性を重んじ、調和のある人間社会の実現をはかる

1、自由を守り、平和で豊かな社会環境の実現をはかる

1、我が国の伝統文化を守り、自主憲法の制定を期す

1、政治屋でない、真の政治家として邁進します

 

<落選議員の苦しみ>

・私が落選した議員の復党を第一に話したのは、彼らの苦しみが手に取るように分かるからだ。というのも私は、初当選までに二度の落選を味わっている。

 

 

 

・供託金没収という惨めな敗北である。お金も地盤もなく、生活は苦しかった。家内は岡山市内に借りたアパートの電気料金を気にして、部屋の電気をこまめに消すために部屋を歩きまわるなどして節約に励んでいたものだ。選挙運動にはお金が必要だが、選挙運動をやっていては稼ぐことができない。その悪循環だった。電話が止められたこともある。

 

・今は亡き中川一郎先生にも大いに助けてもらった。

 

・そして筆頭秘書だった鈴木宗男氏を呼び、「今日から平沼君を秘書扱いにする」と言って、私の政治団体の口座に毎月20万円を振り込んでくれることになったのだ。当選するまで一度も欠けることなく、振り込まれたこのお金が当時の私にとっては大事な収入であり、正直なことを言えば、毎月20日の振り込み日が待ち遠しかった。それほど、生活が困窮していたのだ。

 

・そういった経験があるから、復党問題に際して私が第一に考えたのが、落選議員たちの扱いだった。

 

<食料自給率アップで雇用問題解決>

・平成ニューディール政策では、二つの形で農業を推進させていく。一つは、品質の高い、ワン&オンリーの農産品を作ることである。

 

・もう一つの農業推進策は減反政策や農家の高齢化で使われなくなった田畑で大規模かつ生産効率のいい農業を行うことである。いうまでもなく、日本は技術の国だ。今や「野菜工場」が現実のものとなり、ビルの中で2毛作どころか「24毛作」まで可能になっているという。

 

・ワン&オンリーの高級農産物と生産効率のいい大規模農業、この2本立てで日本の食料自給率は必ず上がる。同時に農業に従事する人が増えれば、雇用の 問題も解決に近づくことになるのだ。

 

 

 

<有償ボランティア、パート公務員の拡充>

・日本に夢と希望を抱かせ、低力を引き出すーそれが政治家の最大の使命だ。

 

 

 

『日本を磨く』   輝く「強い国」をつくる  

日本経済新聞社      日本経済新聞出版社  2007/2

 

 

 

<『日本のあるべき外交とは』 (中曽根康弘)>

・冷戦後、米同時テロが起きるなど、国際環境は激しく変化している。このような状況の中で、わが国はどのような原理・原則を持って他国と付き合えばよいだろうか。

 まず何よりも重要なことは、「独自性を持った国家」として、日本は世界に対峙していくべきであろう。その際国策として推進するのは、平和や福祉、環境などという分野が望ましい。

 

・国民が日本の自主性、主体性を確立しようという動きになっていること自体は、喜ぶべき現象である。

 

・日本は非核三原則を佐藤内閣以来、堅持している。我々の回りには北朝鮮や中国などの核保有国がある。そういう点から、核による防衛は米軍に依存するということで日米安保条約ができた。非核三原則を持っている限りは安保条約、日米同盟は維持されていかなければならない。安保条約の本質的な要素は日本が核兵器を持たず、米国によって防衛されるという点にある。このように日本は戦後、米陣営と軌を一にして行動することが国益にかなうと考えてきた。

 

 

 

・日米同盟を維持しつつも、やはり冒頭に挙げたように「独自性を持った国家」でありつづけること、つまり、主権国家としてふさわしい態度を取るということが、国益を守ることにおいてなにより重要だろう。その意味で、東シナ海日本海の主権、北方四島の返還は実現せねばならない。

 

・私は、外交についてはいつも四原則を言うことにしている。

 

第一に、国力以上のことをやってはいけない。

第二はギャンブルでやってはならない。

第三は内政と外交を混合させてはならない。

そして第四は世界の潮流に乗っていること。

 

これが、大東亜戦争を反省した上での日本の外交四原則である。

 

・多国間の課題に対処していく上で、現在の政治や官僚の統治機構を見直す必要ももちろんあるだろう。

 まず基本的な問題として提言しなければならないのは、日本の情報戦略体制は全く欠落しているということである。種々の情報は、みんな米国からもらっているようなもの。したがって日本外交は米国への順応外交だと言われている。特に、小泉前首相の場合はそれがあまりにも顕著だった。日本は安保条約は持っているが、世界戦略においては米国とは別の側面がいくつもある。官房長官の元に、日本独自の情報戦略体制を至急整えなければいけない。今、内閣情報官が置かれ色々とやっているが、これはまったく弱い。各省庁の情報をかき集めるだけの仕事にすぎない。

 

・たとえば英国やイスラエルのように、自ら情報を持って戦略や国策を打ち立てていくという体制が、日本には非常に欠落している。米国に順応していけば済むような印象だ。

 

 内閣の下に情報戦略局のような独立した局機構として確立し、そこにベテランを入れ、永続的のその仕事ができるようにする。彼らにはある程度の権限を与え、官房長官が上に立って各国の日本大使館ジェトロとの連携をとらせるようにするべきだ。

 

・このような議論をすると、「対米順応外交からの脱却と日米同盟の強化は両立するのか」という声がすぐにあがる。しかし、私はまったく矛盾しないと考えている。主権国家として主体性を持って外交にあたるということは、むしろ当然のことだろう。日本の政治にそういう主体性の自覚が、ほんとうに足りないのだ。米国順応というのが外交の80、90%であるかのように錯誤している。

 

・外務省、防衛省警察庁内閣府にそれぞれ情報部門はあるものの、横の連携が不十分との指摘もあるが、国をあげた情報戦略機関はどうしても上からつくっていかなければ駄目なのだ。下の情報をかき集めるという今までのやり方では、立ち行かない。その代わり、局長になる人材は相当長い間務めさせて、局員も相当な待遇を与えて継続して任務を遂行できるようにしないといけない、いずれは、米国の中央情報局(CIA)のような組織をつくらざるを得ないだろう。現状では内閣情報調査室があるが、もっと本格的な組織を用意していかないと駄目だ。

 

・中国との外交をやっていくには、情報を持たないとどうしようもない。これからの外交の勝負は対中外交にある。米中間で日本がどういう立場をとるかという問題である。日本は米国とは安保条約を持っているが、それだけでなく、アジア全体、欧州を含めた色々な情報を持たないといけない。

 

・日本がさらに国力を高め、「光る国」になるには何を磨くべきか。具体的にあげれば、以下のようなイメージが良い。

 日本という国は、発展途上国の面倒をよくみる国。

 環境問題について、強い主張を持っている国。

 そして、東アジアの共存協力関係について深い洞察と強い見識を持っている国――。

日本とはこのような国である、という印象を国際社会に与え、さらにそれらの施策を確実に実行していくということがとても大事である。

今の政治家や官僚たちには、日本をどう印象づけようかという意志がない。そこに私は非常に危機意識を持っている。

 

 

 

<●●インターネット情報から●●>

ウィキペディアWikipedia(フリー百科事典)から引用。

 

<トルコ風呂(性風俗)>

名称問題と改名

 

日本での動き

 

1960年代後半頃より、性風俗店としての「トルコ風呂」は日本で広く通用する言葉になっていた。「トルコ風呂」はさらにしばしば「トルコ」と略して呼ばれ、「トルコ」という名詞から第一に連想されるものは、中東にある国家よりも、むしろ性風俗店であるかのような状況で、日本に滞在するトルコ人の間では、祖国の名称や伝統文化が性風俗産業と結び付けられて使用されていることに対する憤慨を呼び起こしてきた。

 

ただし、これはトルコを含むイスラム国家で歴史的・伝統的にセックス産業が存在しなかった訳ではない。「トルコ風呂」名称の孕む問題は、トルコと性風俗が関係あるか否かではなく、本来性風俗文化とは直接の関係のない、トルコの浴場文化が『性風俗のイメージと混同』されて用いられたことや、「トルコ」が性風俗店の呼称として使われたために、本来は国名である「トルコ」が、性風俗のイメージと結び付けられてしまうことにあった。

 

1981年(昭和56年)から1983年(昭和58年)にかけて、東京大学に留学していたトルコ人留学生、ヌスレット・サンジャクリも「トルコ風呂」の名称にショックを受けた一人である。再来日した1984年(昭和59年)8月に、当時の厚生大臣である渡部恒三に「トルコ風呂の名称変更」を直訴するなど、改名運動を行った。また、1983年(昭和58年)まで、新宿区に「大使館」という性風俗店があり、そこが日本電信電話公社の50音別電話帳に「トルコ大使館」と掲載されていたため、渋谷区に駐在している本物の『駐日本国トルコ共和国大使館』が抗議したこともある。

 

この運動は小池百合子(後に東京都知事)の協力を得て、日本のマスコミにも大きく取り上げられた。その結果、同年10月に横浜市の特殊浴場協会が「トルコ風呂」の名称を用いないことを決定、愛知県と神戸市でも横浜に続いて「トルコ風呂」の名称が撤廃された。

 

しかし、代わりとなる名称が決まらず、暫定的に「特殊浴場」「特浴」「湯房」などの名称が使われた[2]。東京都特殊浴場協会は新しい名称を一般公募し、同年12月19日に赤坂プリンスホテルで会見を行い、新たな名称である『ソープランド』を発表した。2,400通以上の募集があり、最も多かった名称は「ロマン風呂」「浮世風呂」だった。このほか、「コルト」「ラブリーバス」「オアシス」「ロマンス風呂」「ラブユ」などの名称が提案された。

 

以降、性風俗店を意味する「トルコ風呂」「トルコ」の呼称は(基本的に)公的に使われる事がなくなり、発表済みの小説や漫画作品などにおいては、文章やセリフの削除もしくは「ソープランド」「ソープ」等への修整が行われた。しかし、性的なイメージと離れた「ソープランド」の名称に、当初は反発する声もあった。これらの風俗店で性的なサービスに従事する女性を指す名前も、「トルコ嬢」から「ソープ嬢」「ソープレディ」に改められたが、新しい名前は馴染みが薄いために「ホステス」「コンパニオン」の名前が使われることもあった。

 

「国会政策局」「公務ワークシェアリング」「ベテラン・シンクタンク」の3点セットによって霞が関の人材の受け皿をきちんとつくりながら(1)

 

 

『議員と官僚は使いよう』

小池百合子   小学館   2009/10/1

 

 

 

<私がめざす「官僚越え」の政治>

<理念なき政治の跋扈>

・それ(マニフェスト)以上に重要なのは、政治理念です。理念なき政治は底の浅いポピュリズム大衆迎合主義)に陥る危険性さえあります。そして最近は、残念ながら、理念なき政治が跋扈しています。

 

自民党を超える新自民党に>

・このように政治理念の在り方を考えると、野党に転落した自民党は、長年、政権を担当するうちに、対症療法型の政治、これまでの延長線上の政治をだらだらと続けてきただけで、立党の精神も、明確な政治理念も忘れていたように思います。本来、自分たちでやるべき政策の立案や法律提案のほとんどを官僚に丸投げし、好き放題の霞が関を放置してきたともいえます。

 

・自己変革を怠った企業が衰退への道を辿るのと同じように、自民党は旧態依然とした自民党のままでいた。自民党はこれまでの自民党を超えることができなかった、ということです。

 

<言い換えれば「旧自民党越え」はすなわち「官僚越え」でもあります>

<「脱官僚」ではなく、「官僚越え」>

・重ねて言いますが、自民党立法府の自分たちがやるべき政策の立案や法律の提案を官僚に丸投げしてきました。政治家が官僚を政治の側に招き込んでしまい、永田町と霞が関の境目が、どんどん永田町のほうに侵食されてしてしまったわけです。「官僚越え」とは、その境目を元通りにしましょう、本来の立法府と行政府の役割分担に戻しましょう。国会議員は自分たちで政策の立案と法律の提案を行いましょう、ということなのです。

 

<「無料」「無償」「減税」のオンパレード>

・私の考える「官僚越え」の改革案を順番に述べます。いずれも霞が関的発想ではなく、理念に裏打ちされた強力な政策です。

 

二院制一院制に>

<永田町と霞が関の改革>

 

国会議員の定数を削減して立法府をスリム化します。

現在の国会議員の定数は衆議院480名、参議院242名の衆参合わせて

722名です。これを衆議院参議院に分けず、一元化して500名程度にすることを提案したいと思います。

 

<法制局に政策立案の役割を>

  • 「国会政策局」を創設

 

霞が関という行政機構は、長年の歴史と優秀な人材を集めることで強

大な力を蓄えてきました。日本最大の政策集団であることは間違いありません。

 

・アメリカ議会では700名を超える優秀な常勤職員が議会調査局で立法作業のバックアップを行っています。年間1万本を越える議員立法案が提出されるアメリカの議会ならではの体制です。かたや日本には霞が関からの出向者を含めて、衆参で550名程度の担当者が存在しますが、そもそも議員立法が少ない日本では、宝の持ち腐れ状態です。

 

・そして霞が関だけではなく、民間からも優秀な人材を集めます。官民の英知を結集した集団をつくるのです。議員数は、国会議員の倍。現状なら約1500人、定数削減後であれば約1000人で済むでしょう。そういう質と規模の政策集団をつくって初めて、永田町が霞が関に対抗できるようになるのです。

 

<官僚たちの肩叩きをやめれば>

 

・先述したように、霞が関官僚は幹部クラスに昇り詰める人を除いては50代で肩叩きが始まります。その人たちの肩を叩かずに降格し、給与を多少下げて霞が関の中で働いてもらう「公務ワークシェアリング」システムをつくる。一考の価値ありです。

 官僚側からは、最初は抵抗があるでしょう。しかし、独立行政法人公益法人などに天下ってバッシングされるよりは、肩叩きがなくなって得意の分野で専門性を発揮してもらうほうが、彼らにとってもベターな選択でしょうし、国家にとっての最適化に資するのではないでしょうか。

 

<「官僚越え」の3点セットで>

 

官僚たちを肩叩きせずもっと国のために働いてもらうもう一つの方法

は「ベテラン・シンクタンク」の創設です。

 知識と経験のある官僚出身者は、キャリアだろうがノンキャリアだろうが、後輩たちにそのノウハウを伝授すべきです。いきなり肩叩きして辞めさせることは、非常に「もったいない」ことです。

 そこで、そういう優秀な人材を吸収できる「ベテラン・シンクタンク」を設けるのです。

 もちろんろくに仕事もしない、怠惰な役人たちにはさっさと退場してもらいます。それこそまさに税金の無駄遣いだからです。

 有能な人材には「ベテラン・シンクタンク」のスタッフとしてどんどん白羽の矢を立てていけば、独立行政法人公益法人を全廃することが可能となるでしょう。

 「国会政策局」「公務ワークシェアリング」「ベテラン・シンクタンク」の3点セットによって霞が関の人材の受け皿をきちんとつくりながら、私は「官僚越え」をめざし、永田町の政策立案機能を充実させていきたいのです。

 感情論では天下り法人を全廃するだけでは、有能な官僚OBまで路頭に迷わせ、また結果的に、霞が関働こうという人材の劣化をもたらすことにもなりかねません。

 使える人材は使いこなす。それが今後ますます求められていく人材活用の在り方ではないでしょうか。

 

<ヒト、モノ、カネを地方に移譲する>

 

国の出先機関は、偶然ですが、関東や近畿、北海道などの「道州」ごと

にあります。つまり、現在、私たちが便宜的に使用しているブロックの中に、道州制の区分けと一致するものが、すでにあるということです。

  こうした区分けをうまく使って、徐々にヒト、モノ、カネを地方に移譲し、道州制の先鞭をつけていけば、地方分権は意外にスムーズに進むのではないでしょうか。

 

<予算編成にハンドルの遊びを>

  • 単年度予算から複数年度予算に

 

今の世さんシステムは毎年予算を組み、その年度のうちに予算を使い

切る単年度方式です。しかし、この単年度方式は現実的ではなく、毎年、かなりの額の無駄が生じています。

 

・そんな地方からの要望に的確に応えるためにも、予算編成は単年度から複数年度にすべきです。そのためには憲法改正も必要ですが、この提案は憲法改正論が第9条の部分に集中せず、国民のための憲法問題を論じるきっかけともなるのではないでしょうか。

 

<国民が納得する年金制度にすること>

<「年金」「医療」「介護」の改革>

 

2006年、小泉政権の「骨太の方針」が経済財政諮問会議で決定し、毎

年8000億円増えている社会保障費を年間2200億円ずつ減らし、5年間で1兆1000億円抑制することになりました。しかし、それが2009年8月の総選挙前に行われた概算要求基準(シーリング)で崩れてしまいました。それほど社会保障費に対しての要望は強いものです。

 

・そこで、まず年金制度を、財源も含めて真に安心できるものに変えなければなりません。さらに、国民の大きな怒りを買った「消えた年金」問題、すなわち公的保険料の納付記録漏れ5000万件の宙に浮いた年金については、今後3年で解決するとしています。

 宙に浮いた年金は、まず対象者に全額年金を支払う。多少の疑問があっても、すべて支払う。そして本来、消えた年金の対象外の人なのにズルをして年金をもらった人については、後から調査、精査し、怪しいと思うものは処罰するという逆のパターンをとるのです。そうしなければ、この宙に浮いた年金問題は解決できませんし、国民も納得しないでしょう。また膨大な作業でムダな税金と時間を増やすよりはマシでしょう。かなり過激な案ではありますが、一つの考え方です。

 

厚生労働省内部の問題>

 

30年間年金を掛け続けたのに、生活保護より年金のほうが金額が低い、という問題も発生しています。これは生活保護が高いのか、年金が低いのかという問題ですが、それを議論してもしかたがないでしょう。

 これは年金制度改革の中で議論していくしかありません。コツコツと年金を積んできた人より、無年金でずっと過ごしてきた人が生活保護を受けた場合のほうが手にする金額が高いというのは制度の欠陥です。

 

<「選択と集中」が不可欠>

 

とにかく、年金、介護も含めた社会保障制度改革は、国民にとって最

も大きな関心事の一つです。ただ、社会保障制度のような国家の基本的で大規模な仕組みを改革するには、厚生労働省という巨大な行政のフィールドにおいて政治主導を実現し、官僚の縦割り制度を打破していく必要があります。

 私は、そういうところにこそ、国会議員を100人規模で大量に投入すべきだと思っています。そのうえで、たとえば政策担当者を全員交代させるぐらいのことをやらなければなりません。

 

<親の経済問題とは無関係な教育システムを>

<「教育」「少子化」「雇用」の改革>

・子どもは“国の宝」です。将来にわたってこの国を背負っていくわけですから、親の収入しだいで学歴や勉学の度合いが異なってしまう状況を放置しておくのは、私にはしのびないのです。

 

  • 0歳からの育児教育費無償化・大学教育費半減

 

理念の実現の第一歩としては、まず親の義務教育費負担をなくすのが

第一歩です。

 

<待機児童の解消を図るために>

  • 「訪問保育士」や「在宅勤務」の普及

 

・また、在宅勤務制度をさらに利用しやすくし、いわゆる待機児童の解消を図っていくことも必要です。

 

  • 高校生・大学生に「地域貢献」での単位システムを

 

 

ヘッジファンドに吸い上げられるよりは>

<「経済」「環境」「エネルギー」の改革>

  • 環境福祉税の導入

 

・これから少子高齢化社会の真っただ中に突入する日本にとって、最も悩ましい問題は社会保障、つまり年金や老人医療費などの税財源をどうするかです。もちろん消費税は主要な選択肢です。

 

<環境のトップランナーとして走るために>

 

 

<2つの空港をパッケージ化する>

 

 

<永田町と霞が関をモデルとして>

  • 電柱のない街づくり

 

 

シャッター通りから始まる地方の再生>

  • 鉄道駅を育児や高齢化対策の拠点に

 

 

<山河荒れて国が滅びないためにも>

 

 

<私が「スペードのエース」をめざすようになった理由>

<「外交」「安全保障」の改革>

 私はこれまでいくつかの大臣ポストを経験し、かつ自民党総裁選にもチャレンジしてきました。

 総裁選に立候補した私の最大のモチベーションは、総裁選に勝って首相になり、国家のトップになれば、それぞれの大臣が持っているマンデート(委任された権限)を一気に越えることができると考えたからです。いわば最強の「スペードのエース」になるために自民党総裁選に出馬したわけです。総理になることが最終目的ではなく、私自身が描く国家ビジョンの実現のための手段として、トップをめざしたのです。

 そもそも私が、その「スペードのエース」をめざすようになったのは、環境大臣の時に味わった苦い経験がきっかけでした。

 

<政治家サイドが強力なリーダーシップを発揮する>

 

日本はスパイ防止法も何もありません。意思をもったオープンネスと

いうより、たんにあけっぴろげなだけ。外国のスパイは、日本国内では、ほとんどやりたい放題です。日本国内で日本人が拉致され、北朝鮮まで連れ去られるという、信じ難い事件が頻発した原因もそこにあるでしょう。

 日本の政治家は、そのことを素知らぬふりを決め込み、現実から目をそむけ続けてきました。それどころか「北を疑うな、困らせるな」と声高に主張し続けてきた国会議員も少なくありません。

 国民の命と安全を守るという、国家主権の最も肝心なところが侵されているにもかかわらず、政府は適切な処置を施してこなかったのです。この点、政府は怠惰きわまりないと批判されてもやむを得ないでしょう。

 

・一方、日本の“戦争のトラウマ”を外交の場でフル活用するアジアの近隣諸国に対しては、政治家も官僚も不必要なくらいかしこまり、過剰な配慮をしています。その結果、日本の主権は侵されてきているのです。事実、一部の政治家や官僚の“外国への過剰な配慮“は、竹島問題や北方領土問題にも悪影響を及ぼしています。

 

<裁判で防衛機密が公表される>

 

憲法の第9条2項が改定され、自衛隊が軍隊と認められれば、情報が裁判によって流出する恐れはありません。この種の問題は、すべて非公開の軍法会議で審理されるからです。

 

憲法霞が関の官僚を守っている>

・その典型例が、総務省の官僚でしょう。彼らは憲法25条が規定する生存権と「国土の均衡ある発展」という考え方を強引に結び付けたうえで、「地域間での格差が生じる恐れがある。国土の均衡ある発展を保つためには、賛成できない」という論理で、道州制の導入を阻んでいます。憲法を隠れ蓑にして、安寧の地を見出している例です。

 いったい、今の憲法は、何を守るためにつくられたのか。本来、守るべき国民国家の盾となっているだろうか。もしかしたら、憲法で最も守られているのは、実は霞が関ではないか。官僚たちの現状を見ていると、そんな気さえしてくるのです。

 

<「ヒト、モノ、カネ、情報」を活用する社会に>

・政治家の使命はわが国の持続可能な成長を支える「ヒト、モノ、カネ、情報」を有効に活用しながら、未来への夢と希望をきちんと描くことのできる社会にすることです。

 もちろん、国家の安全保障は、これらの夢や希望をきしんと描くことのできる社会にすることです。

 もちろん、国家の安全保障は、これらの夢や希望を実現するための大前提です。さらに財源についての真剣な議論をし、結論を出すことも国民の負託を受けた政治家の仕事です。

 

<政治主導でなければできない喫緊の課題 小池百合子 vs 石川和男(東京財団上席研究員)>

霞が関には「ダイバーシティ」が必要>

(小池)霞が関の改革にあたっては、「ダイバーシティ(多様性)」という言葉がキーワードになると私は確信しています。

 

(石川)その「ダイバーシティ」の発想から言えば、小池さんの言うように、強力な政治主導の下で、政策立案能力を備える「国会政策局」を是非とも創設すべきです。

 

・何故なら、役人は与えられた権限以外のことは考えないからです。能力がないのではなくて、そういう思考方法を刷り込まれてしまっているのです。しかもそれが官僚の仕事だと法律で規定されているのです。

 

<「脱官僚」はまやかしの言葉>

(石川)新政権の人たちは口を開けば「脱官僚」です。とくに民主党は今回の総選挙に先立って発表したマニフェストでも「脱官僚」を大々的に掲げていました。

 ただ、現実に現場で働いていた者にとっては、どうやってそれをやるのか、実は不思議です。

 

・ただ、「脱官僚」が叫ばれる理由もわからないでもありません。政治の表舞台である国会というのは立法府で、国のルールである法律や予算をつくったり、変えたり、廃止したりする権限を持っています。ところが、そのような権限を持たない官僚が今まで政治の側に鋭く入り込んできたわけですね。もちろん、政治の責任もあるのですが、官僚が賢く、いや狡賢く、非常に巧妙に入り込んできました。

 ですから、この問題を解決するには、政治の側に「賢い官僚」の「能力」を付加すれば良いと思うのです。そうすれば小池さんの言う「官僚越え」はかないます。

 

 

 

『闘う政治』   手綱を握って馬に乗れ

長妻昭   講談社   2008/9/12

 

 

 

<政治家は信用できない職業>

・35歳、生まれてはじめて献金をいただいたとき、驚き、そして感動した。政治家は信用できない職業—―。政治家を目指す中で、そんな視線を感じていたからだ。まだ当選もしていない自分に献金をくれる。本当に政治に期待している人たちがいる。

 少ない年金の中から「日本をいい国にしてほしい」と献金を振り込む方。「今度こそは日本を変えて」と祈るような気持ちで投票所に足を運ぶ人たち。

 

 選挙に出て、これほど多くの方々が政治に望みを託している、と実感した。しかし、未だ日本の政治は期待に応えていない。

 

 勤勉で、真面目に税金を払っている皆様の顔を見ると、税金をドブに捨てている日本の現状に、申し訳ない気持ちで一杯になる。

 

・そこで経験した民間企業の常識と、永田町や霞が関の常識が余りにもかけ離れている。この思いが私の政治活動の原点だ。

 

 その後、経済誌である『日経ビジネス』の記者に転職し、経済・政治全般を鳥瞰する機会を得た。数多くの企業トップ、政治家、官僚を取材し、示唆に富む話を聞いた。マスコミの裏側も垣間見え、何ものに代えがたい貴重な経験だった。

 

<日本の統治機構の問題点を痛感>

 

・「こんなことが許されていいのか!」と怒鳴りたくなるような怒りと驚きの連続だった。この怒りと驚きが活動の原動力になっている。

 

・初出馬から今も使っている私のキャッチフレーズは「もう、黙っちゃいられん!」だ。永田町の常識、霞ヶ関の常識をひっくり返して、日本を変える。

 

「未来を予想する最も良い方法は、未来を創り出すことだ」という言葉がある。未来をあれこれ予想する前に、一緒にあるべき未来を創り出そうではないか。

 

<官僚との大戦争—―「消えた年金」「居酒屋タクシー」の本質>

 

・その頃の日本は「失われた10年」ともいわれ、バブル崩壊後の不良債権問題などに苦しみ続け、先進国から後れをとってしまった。あのとき、早めに的確な手を打っていれば、現在の日本経済はより好転していた可能性が高い。

 

・当時の与党は、銀行の甘い不良債権の査定を容認する金融庁を信頼できる組織に変えようともせず、コントロールもできていなかった。

 

 このことは「消えた年金」問題を引き起こした社会保険庁にもあてはまる。本来、年金記録問題は事務処理ミスの話で、課長クラスがしっかりと対応すべきことだ。ところが社会保険庁が対応を怠り、信頼も失ったために、国会で総理大臣を追求するまでの大きな話になってしまった。

 

 日本は、数限りない役所の不始末の尻拭いに、国会で取り組まざるを得ない国だ。役所が国民の信頼を得て、しっかりした仕事をしていれば、国会で問題にするまでもない。政策論争にもっと時間を費やせるはずだ。信用ができ、仕事ができる役所を作ることも、政権与党の重要な役割だ。

 

年金問題の本質>

 

議席を頂いてから、私は、政治家のコントロールが利かず官僚が暴走している数々の実態をいやというほど見せられた。結果として官尊民卑が続いている。例えば、年金問題の根本にあるのは、一般国民の年金である国民年金・厚生年金と国家公務員の共済年金との扱いの差だ。

 

 国民年金の保険料納付記録が記された紙台帳である普通台帳は、廃棄命令が出され、ほとんどが捨てられた。一方で、国家公務員共済年金の紙台帳はすべてきちんと保管されている。

 

・例を挙げればキリがないが、先進国でこれほどの官尊民卑の国はないのではないか。

 

<これが霞が関だ>

・その後も、記録が消えたという相談が相次いだ。このままでは特殊事例、たまたまミスで発生した一事例、ということでフタをされてしまう。全容を示す数字を提示して、政府に対策を取らせなければならない。

 

 社会保険庁に何度も調査要請をした結果、基礎年金番号に統合されていない宙に浮いた記録が、65歳以上で2300万件あることがはじめて判明した。5000万件の内容だ。

 膨大な時間を費やし、押したり、引いたりして、やっとこの調査結果が出てきた。何度、調査要請をしても動かない社会保険庁との我慢比べだった。

 

・この数字を片手に、2006年6月、衆議院厚生労働委員会ではじめて「消えた年金」問題を追及した。当初、政府の反応は鈍かった。しかし、2007年2月に、民主党の予備的調査要請によって、宙に浮いた記録は全体で5000万人という数字が公式に発表されて、政府は、特殊事例という弁解を撤回せざるを得なくなった。

 

・年金保険料の浪費問題でも、はじめは「特殊事例」との説明だった。たまたま管理の悪い年金福祉施設があって浪費が発生したという弁解だ。しかし、民主党の調査で、1945年度から厚生年金・国民年金の保険料、約6兆円が年金支給以外に流用されたことが明らかになると、特殊事例という言い訳も通用しなくなった。

 

 年金保険料で、グリーンピアなどの大規模リゾート施設ばかりでなく、観覧車やメリーゴーラウンド、結婚式場全国81ヵ所、音楽ホール8ヵ所が建設され、赤字施設も多く、大きな批判を浴びた。

 

・当時、私の事務所に外部の方からFAXがあり、「官僚のタクシー高額利用者は、毎回毎回、運賃の1割を現金でキックバックを受けている」という指摘があった。

 

 現金授受の調査をすると各省とも、ビールしか受け取っていないという判で押したような回答が返ってきた。そのとき、もし、一通の告発メールが来なければ、「ビールをもらっただけ」で、終わってしまっただろう。

 

・文書による政府への質問である質問主意書も大幅に制限された。手持ちの資料で1週間以内に答えられるものしか、答えないという内閣の方針となった。官僚が隠蔽してきた多くの実態を暴き出した質問主意書制度は、その威力を完全に失ってしまった。

 

 政府に数々の質問や調査要請をしているが、きちんと調査がなされるのは例外で、ほとんどは表面的な調査か、ほったらかしにされている。私の議員活動の半分は、資料提出や調査要請を実施させる押し問答に費やされている感じだ。

 

 日本は異常だ。これほど行政情報が表に出ない先進国はないのではないか。野党議員に資料をどんどん提出すると、官僚は評価が下がり出世に差し支えるらしい。

 

 官僚は政権交代が起こらないという前提で、野党議員に対応しており、与党に比べ対応に大きな格差をつけている。

 

・ある社会保険庁幹部は、こんな趣旨の懺悔をしていた。

 

「もし、国家公務員の年金である共済年金も、国民年金や厚生年金と同じように社会保険庁で扱っていれば、自分たちの年金だから、社会保険庁の職員は記録管理にもっと真面目に取り組んでいたはずだ」と。

 

 共済年金財務省の管轄で社会保険庁は扱っていない。

 

 あらゆる制度に関して、公務員だけ特別の制度は止めて、官民とも同じ制度にしなければならない。

 

<「官僚 vs. 政治家」はおかしくないか>

 

・以上、数々のエピソードを紹介したように、日本は統治機構に欠陥がある。官僚をコントロールできていない状態なのだ。

 

・一方で、国民も、大臣と役所は別という状況に慣れているせいか、厚生労働大臣年金問題で部下である社会保険庁の役人を非難すると、人気が上がるという珍現象も起こっている。不祥事を起こした会社の社長が、「部長連中が悪いんです」と非難したら、失笑を買うだろう。

 

「官僚 vs. 政治家、仁義なき戦いがはじまった」「官僚と政治家、どっちが勝つか」こんな評論も多い。他の先進国から見たら噴飯ものだ。

 

・社長と部長連中がいつも戦っている会社があれば、即刻倒産している。この意味からも日本は企業であればすでに倒産している状態である。自民党にも官僚国家はけしからんという議論があるが、現在の状態は自民党自らが招いた結果であることを忘れてもらっては困る。

 

<ミイラ取りがミイラに>

・しかし、現状では、「行政を監視・監督せよ」と送り出された総理や大臣は「ミイラ取りがミイラに」になってしまっている。つまり、行政をコントロールするべく送り込まれたのに、いつのまにか、行政にコントロールされ、行政を擁護する側に回ってしまうのだ。

 

 例えば、私たちは20年以上前から毎週のように、新聞やテレビで、「天下り団体の浪費」「天下りの不祥事」などのニュースを見せられ続けている。政治家が官僚をコントロールできている国であれば、天下りを何とかせよという国民の声に政治家が応えて、行政はとっくに変わっているはずだ。

 ところが、天下りはなくなるどころか、政府によって正式に合法化された。日本は操縦桿が利かず、ダッチロール寸前の飛行機だ。

「政治家がコントロールする」―—これが日本政治最大の課題だ。

 

<温存される税金浪費システム>

<税金浪費の仕組み>

・税金浪費システムは、官僚をコントロールできなければ手をつけられない。長年の自民党支配の中で、政治家と官僚とのもたれ合いで築き上げられた仕組みだ。

 日本には他の先進国では見られない、税金や保険料の浪費を自動的に発生させるシステムが国の中心に埋め込まれている。

 

・この浪費システムの代表例5つのイニシャルをとると「HAT-KZ」、ハットカズ・システムとなる。

 

H=ひも付き補助金システム

A=天下りあっ旋・仲介システム

T=特別会計システム

K=官製談合システム

Z=随意契約システム

 

・結論から言えば、先進7ヵ国を見ると日本ほどの浪費システムはない。

 

<10の基本姿勢>

 

1「官僚主権」から「生活者主権」へ

2「中央主権」から「地方主権」へ   道州制の導入

3{密室}から「公開」へ  行政情報の原則公開

4「コンクリート」から「ヒト」へ

 

5「戦略なき産業政策」から「環境・バイオ医療立国」へ

6社会保障」削減の前に「税金浪費システム」削減へ

7「官営」から「民営」へ

8「人と同じ」から「人と違う」へ 独自性重視への教育の大転換

9「一国平和」から「世界貢献」へ  危機管理体制の強化

10先ず隗より始めよ   政治資金の透明化 政治の信頼回復

 

■視察旅行

 

□国民が評価できるように、視察の詳細な経費明細や報告書のインターネットでの公表義務づけ(外交的機密は除く)。

 

□同時通訳をはじめ、視察にかかわる契約は原則入札にする。

 

□もらったおみやげの扱い。公費・党費で相手に渡した記念品の返礼品は、国や党で管理するなどのルールを作る。

 

■政治資金

 

□収支報告書概要のインターネット公表の義務づけ。

 

□議員関係のすべての政治団体への外部監査導入。

 

国会議員に支給される月額100万円の文書通信交通滞在費を給与口座とは別の口座への振り込みにした上で、領収書などの保管と外部監査導入。

 

□企業・団体献金から個人献金への流れを促進する制度(寄付税制など)を推進し、最終的に企業・団体献金を禁止する。先進国ではアメリカ、カナダ、フランスが企業・団体献金を禁止している。

 

破産法制が整っていないから企業の倒産はなかなか顕在化しないが、広州、香港、マカオでは数千社の倒産が起こっている(4)

 

■■■ 私が思うこと、聞いたこと、考えること ■■■

 

・中国のハードランディング論も増えているようです。どこまで経済統制が効果を持続するのか分かりません。どこかで統計数字の大きな乖離が表面化しそうです。10年程前は「保八」という「年8%成長を維持できなければ、中国は失業者でメルトダウンする」という説が盛んに唱えられていたそうです。農民の問題や、社会保障の問題も「汚職」問題とともに、共産党独裁政権でも、制御できないと指摘されています。「制御不可能な国という中国固有の歴史的条件がある」と語られています。「中国人は国を捨てた人でないと信用ができない」という中国社会特有の国内事情があるそうです。

 

・中国の統計数字が怪しいことは、以前から有識者に指摘されていたことだといわれます。特にソ連の古い統計システムを使い続けていた場合は、数字に大きな誤差がでてくるといわれます。「筆者の予測では、最悪を想定した場合、中国の実際のGDPは公式発表の数値の3分の1程度に過ぎないだろう」ということでは、私たち一般人には、理解不能なことが多いようです。著者の説も多数説になるのはいつなのでしょうか。ソ連の崩壊も、予想外で突然死のようなものでした。はたして中国の予想外の突然死は、おきるのでしょうか。官庁エコノミストの限界もあるようです。日本にエコノミストといわれる人々は多いのですが。私たち一般人は、当然、中国経済の詳細には詳しくはありません。中国のハニートラップもその後はどうなのでしょうか。著者によると「夜、外出先で宴席が設けられたのだが、とんでもない美女が接待役としてついてきた。2次会まで一緒にいれば危険だと思った私は、用事があるとか適当な理由をつけてその場から逃げ出した」ということですが、興味深いものです。ちなみにハニートラップ大国と指摘されています。

 

社会主義の経済では官僚主義の悪い所が最大限に出ている経済といわれました。現代では、ロシアでは「シロヴィキ」といわれる治安・国防関係省庁の職員とその出身者が勢力を持ち直し恐怖政治が始まっているともいわれます。そして中国では、共産党官僚がノーメンクラーツ(赤い貴族)と化し都市部 の民工農村戸籍の人民などの「豊かさを制限する」と指摘されています。市場経済化もうまくいっていないようです。

 

・「日本の借金は1000兆円」「一人当たり830万円」という数字の情報操作は、国民に広く浸透した情報操作だったといわれます。当時の野田総理も「子孫に借金を残すな」と盛んに答弁していたといわれます。財務省には、この数字の説明責任があったようです。この数字の情報では「増税に反対」する世論は力がなくなります。様々な政治力学が働いたのでしょうか。また経済評論家等の「日本経済破綻説」や「国債暴落説」の本が店頭をにぎわしたものです。しかしながら、「国の借金問題など存在しない」というエコノミストもいるといわれます。私たち一般人には、経済学説にも理解不能なことが多いようです。このような経済の最も基本的な事柄にエコノミストの見解が分かれるのは、エコノミストの資質が窺われます。安倍総理自身もアベノミクスの失敗を認めたといわれます。経済問題は国民の主要な関心事です。そこで、いわゆる「正しい説明」をしてもらいたいものです。「あまり知られていないことだが、日本の社会保障というのは、先進国とは言えないくらいお粗末なモノなのである」といわれます。政治経済の制度疲労が激しく、システムが劣化しているそうです。そのうえ官僚と政治家の劣化もひどいそうです。その点については政治家と官僚の認識も自覚もないといわれます。ある意味ではディスインフォメーション(偽情報)、フェイク(偽)・ニュースになったのかもしれません。

 

・「日本の借金は1000兆円」といわれると誰でも驚いたものです。解釈が違うと別の結論がでてくるようです。財務省というファイナンスの権威のある役所のいうことは、誰でも従うともいわれます。「それこそ税金の無駄遣いを止めて、国民の血税を費用対効果を考えて政策財源にあてるべきだ」そうです。1票の格差が大きいと政権の正統性が疑われるといわれます。「政治は税金なり」といわれますが、税制が劣化してきていると語られています。消費税に重点を置きすぎていて、累進課税法人税の実質的な税制が応分負担に改正されるべきと指摘されます。文部省の天下り斡旋が問題になりました。官僚制度も時代の流れに適合できなかったといわれます。「改革が遅れているのは本当に優れた官僚や政治家が登用されていないからだ」ともいわれます。「失政」が増えている時代に、私たち一般人は、政治意識を高めていく必要があるそうです。「国民が政治を嘲笑している間は嘲笑に価する政治しか行われない」といわれます。

 

amazonに「アベノミクス」といれますと1352件の書籍がわかります。最近ものでは『アベノミクスによろしく』(明石順平)、『アベノミクス崩壊』(牧野富夫)、『日本経済崖っぷち  妄念の中の虚像、アベノミクス』(浜矩子)等で、ネガティブなものが増えてきているようです。アベノミクスの評価も立場の違いで、2つのグループに分かれるようです。官庁エコノミストは、痛烈に批判する人は当然ながら、少ないようです。『「新富裕層」が日本を滅ぼす』という本の著者(武田知弘)は、41冊くらいの本を書いているようです。財務省の見解というものは専門家集団ですので、指導力は強いそうです。「実は日本は社会保障後進国”」という認識の有識者は多いのでしょうか。

 

・著者(武田知弘氏)によると消費税という税は不合理な政策だということになります。しかし、「無税国債」の発行に賛成する官庁エコノミストは多くないようです。「無税国債の発行」を主張する新しい首相はでてくるのでしょうか、社会の遅れた面、非近代性、後進性、頭の古い面が予想以上に増えてきています。改革の速度も大変遅いようです。「失われた日本経済の20年」といわれますが、その間の経済政策は効果的ではなかったようです。20年の間に「日本経済の劣化」は相当すすんだようです。世界中で「格差の問題」が議論されています。「格差」は、税制で作られたともいわれます。「財源の裏付けのない政策は実現できない」ということで、「限られた予算、限られた処遇、増えない税収、十分でない福祉予算を削る財政赤字」という状況が続きました。財政・社会保障費の抜本改革が不可欠であることは明らかですが、実施は難しいようです。「もともと国家予算の分配の問題になるようで、財源をひねり出すためにも、行政、立法、司法の大胆なリストラ、近代化、効率化が必要」といわれます。税金の無駄遣いもなくせないようです。「それこそ税金の無駄遣いを止めて、国民の血税を費用対効果を考えて政策財源にあてるべきだ」そうです。

 

・「日本は先進国だろうか」という声も街中では増えてきているようです。「女性の登用も先進国とはいえない」そうです。女性の眼から見ると「政治や経済の後進性」を痛切に感じることでしょうか。スイスではベーシックインカムの実施が国民投票で否定されましたが、大胆な改革が先進諸国で検討されているようです。国家経営の実務に精通したベスト&ブライテストのテクノクラートのドリームチームによる英知を結集した「国家改造計画」が求められているといわれます。舛添氏の公私混同が議会で批判されました。メディアにも大きく取り上げられました。あまりにも期待された知識人だったので、反動も非常に大きかったようです。「昔から政治が一番遅れている。票の請負業のようなもの」といわれます。困っている人も増えており、単に政治の貧困としては片づけられないそうです。いつまでも「政治が遅れている」ということでは複雑化する社会問題に対応できないでしょう。政治家は選挙民の対応に追われて、勉強ができないそうです。「失政」が増えている時代に、私たち一般人は、政治意識を高めていく必要があるそうです。「移民の問題も移民に土地を与えることができないので受け入れられない」といわれます。「改革が遅れているのは本当に優れた官僚や政治家が登用されていないからだ」といわれます。

 

・「政治家が劣化している時代だ」ともいわれています。「政務活動費の問題も氷山の一角」と指摘されています。「日本の政治家はアメリカのロビイストのような役割を果たしている」という説もあります。そこで政治の改革がなかなかすすまないといわれます。「民主主義国家においては国民はその程度に応じた政府しか持ちえない」、「国民が政治を嘲笑している間は嘲笑に価する政治しか行われない」ということで、「政治が遅れている。私たち一般人は、政治意識を高めて政治の近代化を急がなければならない」そうです。

 

・「消費税増税のスタンス」が政治の一般論としてあります。日本の「借金」は1000兆円もあり、財政危機の状況であり、消費税を上げて財政危機を回避しなければならないという議論が有力説となり、政府を動かしているといわれます。1000兆円という数字が独り歩きしており、真面目に「日本破綻」を主張している学者・エコノミストも少なくありません。経済学者やエコノミストが最も基本的な問題に見解が対立しているのは、私たち一般人には不思議な話です。財政の危機を考えると、消費税増税もやむをえないという思考が一般的でしたが、「日本の借金問題は、懸念することはない」という説もあり、驚きます。

 

Amazonに「日本破綻」といれますと908件の書籍を見ることができます。『2020年、日本が破綻する日』(日本経済新聞出版社)、『1500万人の働き手が消える2040年問題―労働力減少と財政破綻で日本は崩壊する』(ダイヤモンド社)等です。その一方で、『何があっても日本経済は破綻しない!本当の理由』(アスコム)という全く反対の見解もあります。とにかく「財政問題」については百家争鳴のようです。

 

・「築土構木の思想で、土木工事を大規模にして日本を建てなおす」必要があるようです。国土強靭化構想で、水道や下水道等、道路のインフラを再整備する必要があります。老朽化がひどいそうです。また地震津波に対する対策や東日本大震災の復興にも大規模な「土木建設」が必要です。首都直下大地震津波南海トラフ巨大地震津波も発生確率が非常に高いと、大衆レベルでも認識が浸透しています。かつて日本は、田中角栄氏の「日本列島改造論」にあるように「土建国家」ともいわれたものでした。田中角栄元首相の実績には毀誉褒貶があるようです。

 

・「熊本地震」も、このような大地震がくり返されて、不気味な南海トラフ巨大地震津波へと繋がっていくと、地震学者が述べています。「財源の裏付けのない政策は実現できない」といわれますが、建設国債や日銀の引受など手法はいろいろとあるようです。「コンクリートから人へ」ともいわれましたが、両方への投資が必要です。金融緩和と同時に大規模な財政投融資の両方が機能しなければならないといわれます。

 

・「政府債務残高約1000兆円」ということで「財政破綻」を喧伝し、大騒ぎをするエコノミストもいましたが、「国の借金問題など存在しない」と主張するエコノミストもいて、奇妙な面白い議論です。政府の紙幣発行権をめぐる考えの相違といいますか、デフレなどの基本的な考えが、それぞれ違っているようです。アベノミクスに対しても、厳しい評価をする経済学者もいるようです。外国の経済学者の評価も明らかになりました。今の状況では消費増税は無理だとされ延期されました。

 

・私たち一般人は、エコノミストではないので、詳しい分析はできませんが、円の国際的な評価が、その実態を反映するそうです。「国債などの政府債務残高は現在、約1000兆円。日本政府の資産を考えると、ネット(差し引き)で500兆円になる。そこに日銀を政府との連結で考えると、日銀が300兆円分の国債を持っているから、政府債務は連結すると200兆円ということになる。GDP比で考えると欧米より少ない」という結論になると主張する学者(高橋洋一氏)もいるようです。ギリシアのような経済の弱い国と比較はできないようです。

 

・「日本の核武装」に言及する知識人が増えてきているそうです。核装備は一種の政治のタブーになっていた感がありましたが、世界情勢が大きく変わってきたためか、有識者から様々な提案がなされているようです。私たち一般人は、核兵器については詳しくは知りませんが、日本の周辺の仮想敵国が核兵器や細菌兵器、化学兵器を熱心に開発している以上、日米安保条約のみに頼ることは十分ではないようです。タブーなき防衛論議が必要のようです。国家経営の実務に精通したベスト&ブライテストのテクノクラートのドリームチームの英知を結集した現代の「国家改造計画」が求められているそうです。「日本最大のシンクタンクである官庁を政治家は上手に使いこなすべきである」といわれます。防衛政策ははたしてどのような評価をうけているのでしょうか。「昔から政治が一番遅れている。票の請負業のようなもの」といわれます。

 

・「核の恫喝を受けないためにも核には核を」という合理的な思考が求められているといわれます。周辺諸国では、核兵器や生物化学兵器、核シェルターの開発を熱心に展開しているそうです。核戦争を想定内にしているからでしょう。核兵器を持たなければ歩兵の大量出血を強要されるといわれます。抑止力のない高価な通常兵器を少数そろえるのでは、拉致事件にも抑止力がなかったそうです。「抑止力のない高価な通常兵器を少数揃える」よりも、巡航ミサイルバージニア級の攻撃型原子力潜水艦等の「抑止力のある高価な通常兵器を少数揃える」ほうが、費用対効果があるといわれます。核シェルターもありませんし、この方面に脳天気(ノー天気)ですと、日本も歴史から消えていくことになるでしょうか。5兆円という限られた防衛予算では不十分だともいわれます。「脳天気(ノー天気)な核シェルターもグローバルスタンダードを適用すべきだ」といわれます。

 

・「次の戦争では必ず新兵器が使われる。将軍たちは前の兵器で軍事演習をしている」そうですので、通常兵器が陳腐化する時代に備えておく必要があるのでしょうか。「核には核で」という常識がゆきわたるのはいつのことでしょうか。もちろん、日本の核装備には言うまでもなく、多くの反対論があります。法律や条約の問題もあります。しかし、憲法改正をしなくても核兵器は持てるといわれます。

 

・太平洋戦争も米軍の新兵器と原爆によって、日本軍が圧倒されたように、新兵器の登場によって旧兵器が陳腐化するのだそうです。旧軍は、レーダーなどの新兵器で完敗しました。それも現代では新兵器の開発のスピードが速くなっているそうです。旧軍のほとんどの将官や将校も「戦争に勝てる」とは思わなかったそうです。そして「戦争に負ける」ということは、どのようなことを意味しているかも認識していなかったそうです。ひどい目にあったのは、国民すべてで特に庶民でした。

 

・サイバー戦争では米中戦争がすでに始まっているとも言われています。深刻な人口問題と社会問題を持つ中国は、国内が乱れると、さまざまな面で国際間のトラブルを起こし、対外戦争に打って出るという懸念が国際社会、チャイナ・ウオッチャー間では言われているそうです。Amazonに「サイバー戦争」といれますと152件の書籍が出てきます。『サイバー戦争~すべてのコンピューターは攻撃兵器である』、『日本サイバー軍創設提案:すでに日本はサイバー戦争に巻き込まれた』という具合に刺激的です。どうもサイバー戦争はいまも熾烈に継続中だそうです。メディアに人民解放軍の将校の名前が出たりして米中サイバー戦争は奇妙な問題です。メディアもどの程度把握しているのでしょうか。

 

・中国の社会が不安定化することにより世界中に深刻な影響を与える懸念があるようです。学校にいけない子供たちが増えており、社会問題がいろいろと深刻化しているそうです。「制御不可能な国という中国固有の歴史的条件がある」といわれます。米国の学者も2016年に中国は昏睡状態に陥ると予測していたようです。また「中国人は国を捨てた人でないと信用ができない」という中国社会特有の国内事情があるそうです。「来世はブタでも良いから中国人には生まれたくない」と回答する者もいると指摘されています。

 

・中国の経済学者によると「影の銀行(シャドーバンキング)に対する規制が強化されるなら、中国の不動産価格が最大50%下落する可能性がある」という見方を示していました。不動産市場も株式市場もバブルが崩壊しましたが、再び、投機資金が動いているともいわれました。「チャイナ・リスク」を誰もが認識できる時代になりました。中国の経済の減速、混乱が大減速と大混乱になるのでしょうか。 中国では「上に政策あれば、下に対策あり」といわれていますが、限界がきているといわれます。「中国ははたして「中所得の罠」を破れるだろうか。筆者(高橋洋一氏)は中国が一党独裁体制に固執し続けるかぎり、罠を突破することは無理だと考えている」ということで、中国経済はハードランディングしかないといわれました。

 

・識者によると、中国共産党の「みっともなさ」が世界中のメディアに露呈されている時代だそうです。世界のメディアへの頻繁な露出こそが中国共産党が最も恐れていることではないのでしょうか。「誰も13億人を食わせられないので戦争をする」といわれます。「来世はブタでも良いから中国人には生まれたくない」と回答する者もいるといわれるくらい深刻な状況といわれます。中国が民主化すれば米国との(核)戦争はありえないといわれます。米中サイバー戦争(ナウ)はどのようになっているのでしょうか。中国は人類の難題となっていくそうです。マクモニーグルの未来透視に「23世紀と24世紀における2度の大戦で人類の人口が6分の1に大激減する」というのがあるといわれます。

 

・中国のスパイ工作についても私たち一般人は、よく分かりません。旧共産圏のハニートラップはすさまじいともいわれます。移民の形で欧米の資本主義国へ流れ込むともいわれます。国交回復で「日中友好」との流れでしたが、「日中戦争」のタイトルの文字の書籍もでるような激変ぶりです。ハニートラップや産業スパイ、人口大国ですから「何でもあり」といわれます。私たち一般人は、複雑な国際政治のメカニズムが分かりません。「制御不可能な国という中国固有の歴史的条件がある」といわれます。同世代の男性が4000万人も偏りがある深刻な人口問題があると指摘されています。「愛国青年を戦場に送れとする古典的な手法が使われる」ともいわれます。20世紀は、内戦と共産党の独裁のために中国国内では、膨大な数の餓死者がでたといわれます。ですから「愛国青年に貧乏を忘れさせるために戦争をする」、「誰も13億人を食わせられないので戦争をする」、「愛国青年を食わせられなくなるので戦争をする」等の執拗な戦争政策を取っていたといわれます。周辺諸国は、ほとんど戦争政策に巻き込まれています。ガストン・ブートゥールは「古来、人間が戦争を起こす理由はただ一つしかない」と言って、その理由を「若者が増えすぎることにある」と指摘されています。

 

・「シリウス星人の地球支配があまりにも巧妙なので、しょっちゅう戦争が起こる」といわれます。太古の歴史から人類の支配のために、「戦争」という手段は欠かせなかったと語られています。「人類の歴史は、平和な時代よりも戦争の時代が長かった」といわれます。「竜座人(ドラコ)が遥かに進化しており、このレプティリアン型生物の交雑種がイルミナティである。交配人種であるイルミナティが地球を支配している」といわれます。目に見えないとてつもなく進化した異星人のことはアバブ・トップシークレットです。「売春は女性の最古の職業」ともいわれ、昔からハニートラップが盛んだったといわれます。ヨーロッパでは「売春とスパイが最古の職業」と語られています。堕天使が地球の女を狙って降りてくるといわれます。堕天使の性的な能力は異常に高いともいわれます。

 

・日本は敗戦後から「スパイ天国」といわれます。諜報機関もありませんし、法律的な担保がないそうです。未来には「移民」を認めなくても1000万人の外国人が日本に「職」を求めて、住みつくといわれます。しかし、「移民の問題も移民に土地を与えることができないので受け入れられない」といわれます。人口大国の人材の流入もすすみましょう。外国において日本語教育をすすめるということは、彼らを日本に招いているということを意味します。外国の若者の失業は深刻な国際経済問題になっています。そうなると国際結婚も進みますし、日本国籍を取る人も激増しましょう。いわゆる「アメリカ化」がすすむといわれます。ニューヨークのような「人種の坩堝」といわれるようになる可能性も全くの空想物語とはいえないといわれます。そうなると、日本人のアイデンティティが失われ、さまざまな社会問題がでてくると語られています。海外援助の問題も、戦後多くのノウハウが蓄積されているといわれます。しかし、海外援助も複雑な問題が実際に起きていると指摘されています。

 

・「本当に優れた人材を国会に送り込むシステムが確立されていない」といわれます。「官僚とか議員は重要な仕事をしているのだから、仕事のできる者は優遇すべき」といわれます。ところが官僚や議員の仕事の劣化が、失政が増えているといわれます。「国家に損害を与えたなら個人資産でもって補償せよ」という厳しい状況だと語られています。「失政」が増えている時代に、私たち一般人は、政治意識を高めていく必要があるそうです。「政治家が劣化している時代だ」ともいわれています。聖戦「昔から政治が一番遅れている。票の請負業のようなもの」といわれます。「政治は税金なり」といわれますが、税制が劣化してきているともいわれます。いつまでも「政治が遅れている」ということでは複雑化する社会問題に対応できないでしょう。「民主主義国家においては国民はその程度に応じた政府しか持ちえない」。「国民が政治を嘲笑している間は嘲笑に価する政治しか行われない」といわれます。

 

 

 

******************************** ・ブログ名称: UFOアガルタのシャンバラ

日本は津波による大きな被害をうけるだろう

・第2のブログ名称:UFOパラレル・ワールド 神の国か?」「人類の原郷か?」 「天上のエルサレムか?」・・・・・・・・・

「パラレル・ワールドに住む宇宙人、天国に出入りし転生と憑依を自由に操るシリウス星人の殖民星が、地球か?」、「ネガティブのシリウス星人の地球支配があまりにも巧妙なので、しょっちゅう戦争が起こるのだろうか?」

「金髪碧眼のノルディックが住んでいたアガルタのシャンバラ情報の集大成を目指す・・・・・・・・・・」「金星蛇人と火星霊人の戦争はその後どのように展開したのだろうか」 日本民族の神話の原郷『高天原(たかまがはら)』は、『都市型の超巨大宇宙船』なのか!?」「平家がプレアデス星人の末裔で、源氏がオリオン星人の末裔なのか」 「小人族のグレイの母船に同乗する金髪碧眼のノルディックは、”悪魔の王””ルシファー”なのか?!」

「円盤は神人や異人、悪魔の乗り物なのか!?」「天使は神の秘密諜報員なのか」「神は最初のフリーメーソンなのか」

「UFOは、人類の歴史が始まって以来、最も重要な現象なのか。UFO問題とは、人間にとっての死の問題を解くことなのだろうか。UFOはフリーメーソンの創作なのか」

「全宇宙を創ったという“虹の神々”も地球に来ているのだろうか」

イルミナティなどのフリーメーソン組織に入ると神に会えるのだろうか」「金星の神々は地球に到着するやいなや、イニシエーションのためのフリーメーソン本部を設けたのだろうか」

国際連合の設立に動いたキリストの星、アプ星人とは」

「人は皆、記憶喪失の異星人だろうか」

「はるかに進化した天使のような宇宙人は、人間の守護霊や背後霊なのだろうか」

セドナ上空に見えないエーテルのシティが滞空するのだろうか」

 

グーグルのブロガーにも書いています→UFOパラレル・ワールド

 

 

 

 

 

破産法制が整っていないから企業の倒産はなかなか顕在化しないが、広州、香港、マカオでは数千社の倒産が起こっている(3)

 

 

『築土構木の思想』  土木で日本を建てなおす

藤井聡   晶文社    2014/7/25

 

 

 

<世間は皆、虚言ばかりなり>

・「土木」というと、多くの現代日本人は、なにやら古くさく、このITやグローバリズム全盛の21世紀には、その重要性はさして高くないものと感じているかもしれません。

 とりわけ、「人口減少」や「政府の財政問題」が深刻化している、と連日の様に様々なメディアで喧伝され続けている今日では、今更、大きなハコモノをつくる様な土木は、時代遅れにしか過ぎないだろう、というイメージをお持ちの方は多いものと思います。

 しかし、今日私たちが信じている様々な常識が、実は単なる「虚言」(ウソ話)にしか過ぎないという事例には、事欠きません。

 

<築土構木の思想>

・この言葉は、中国の古典『淮南子』(紀元前2世紀)の中の、次のような一節に出て参ります。すなわち、「劣悪な環境で暮らす困り果てた民を目にした聖人が、彼等を救うために、土を積み(築土)、木を組み(構木)、暮らしの環境を整える事業を行った。結果、民は安寧の内に暮らすことができるようになった」という一節でありますが、この中の「築土構木」から「土木」という言葉がつくられたわけです。

 

・すなわち、築土構木としての土木には、その虚言に塗れた世間のイメージの裏側に、次の様な、実に様々な相貌を持つ、われわれ人間社会、人間存在の本質に大きく関わる、巨大なる意義を宿した営為だという事実が浮かび上がって参ります。

 

第一に、土木は「文明論の要」です。そもそも、土木というものは、文明を築きあげるものです。

 

第二に、土木は「政治の要」でもあります。そもそも築土構木とは、人々の安寧と幸福の実現を願う、「聖人」が織りなす「利他行」に他なりません。

 

第三に、現代の土木は「ナショナリズムの要」でもあります。現代の日本の築土構木は、一つの街の中に収まるものではなく、街と街を繋ぐ道路や鉄道をつくるものであり、したがって「国全体を視野に納めた、国家レベルの議論」とならざるを得ません。

 

第四に、土木は、社会的、経済的な側面における「安全保障の要」でもあります。社会的、経済的な側面における安全保障とは、軍事に関わる安全保障ではなく、地震や台風等の自然災害や事故、テロ等による、国家的な脅威に対する安全保障という意味です。

 

第五に、土木は、現代人における実質上の「アニマル・スピリット(血気)の最大の発露」でもあります。

 

第六に、土木こそ、机上の空論を徹底的に排した、現場実践主義と言うべき「プラグマティズム」が求められる最大の舞台でもあります。

 

<土木で日本を建てなおす>

・そもそも、今日本は、首都直下や南海トラフといった巨大地震の危機に直面しています。今日の日本中のインフラの老朽化は激しく、今、適切な対応を図らなければ、2012年の笹子トンネル事故の様に、いつ何時、多くの犠牲者が出るような大事故が起こるか分からない状況にあります。

 

・巨大地震対策、インフラ老朽化対策については多言を弄するまでもありません。

 大都市や地方都市の疲弊もまた、日本人がまちづくり、くにづくりとしての築土構木を忘れてしまったからこそ、著しく加速してしまっています。そして、深刻なデフレ不況もまた、アニマル・スピリットを忘れ、投資行為としての築土構木を我が日本国民が停滞させてしまった事が、最大の原因となっています。

 だからこそ、この傾きかけた日本を「建てなおす」には、今こそ、世間では叩かれ続けている「土木」の力、「築土構木」の力こそが求められているに違いないのです。

 

<公共事業不要論の虚妄  三橋貴明×藤井聡

<インフラがなくて国民が豊かになれるはずがない>

・(藤井)三橋先生は、みなさんもよくご存じの通り、いま政府が採用しているアベノミクスというデフレ脱却のための政策の、理論的バックボーンをずっと長らく主張されてきた先生です。ならびにかなり早い段階から、経済政策としてもインフラ投資をやるべきだというお話をされています。

 

・(三橋)もうひとつはですね、公共投資を増やし、インフラを整備しなければいけないというと、よくこういうレトリックが来るわけですよ。「財政問題があるから公共投資にカネが使えず、インフラ整備ができない」と。日経新聞までもが言いますよ。要は予算がないと。これは全然話が逆で、日本は政府にカネがないから公共投資ができないんじゃないんですよ。公共投資をやらないから政府にカネがないんです。

 

・(三橋)そこで、政府が増税やら公共投資削減やらをやってしまうと、ますます国内でお金が使われなくなり、デフレが深刻化する。実際、日本は橋本政権がこれをやってしまったわけです。日本のデフレが始まったのはバブル崩壊後ではなく、97年です。

 

公共投資を増やせばいいじゃないですか。財源はどうするか。それは建設国債に決まっていますよ。公共投資なんだから、国の借金がいやなら、日銀に買い取ってもらえばいいじゃないですか。

 

<国の借金問題など存在しない>

・(三橋)いずれにしても「公共投資に20兆も使っているんですよ!」といわれると、国民は「天文学的数字だ!」となってしまう。国の借金も1000兆円とか。

 ただし、その種の指標は数値をつなげて考えなくてはいけない。GDPが500兆の国が、公共投資20兆というのは、むしろ少なすぎるだろうと。しかもこんな自然災害大国で。そういうふうに相対化して比較しなくてはいけない。

 もうひとつは、最近、私が発見して流行らせようとしているんだけど、いわゆる国の借金問題。正しくいうと政府の負債ね。あれって、日銀が昨年からずっと量的緩和で買い取っているじゃないですか。だから、政府が返済しなければいけない借金って、いまは実質的にどんどん減ってきているんですよ。まあ国債が日銀に移っているんだけど、日銀は政府の子会社だから、あんなもの返す必要がない。国の借金問題なんて、いまはもう存在しないんですよ、実は。

 

・(三橋)もうひとつ怪しいのがありまして、社会保障基金。あれも100兆円くらいあるんだけど、中身は国民年金、厚生年金、共済年金なんですよ。政府が政府にカネを貸しているだけ。こういうのも「国の借金!」としてカウントして、本当にいいのかと思う。とにかく入れるものは全部詰め込んで、「はい1000兆円、大変でしょう」ってやっている。

 

・(三橋)日本政府は金融資産が500兆円くらいありますから、一組織としての金融資産額としては世界一じゃないですか。アメリカよりでかい。そのうち100兆くらい外貨準備です。残りは先ほどの社会保障基金共済年金や厚生年金の持っている国債だから、そういうのは、絶対に相殺して見なくちゃいけないんだけど。

 

・(三橋)全部「借金」に詰め込んでいるわけですよね。しかも日銀が量的緩和国債を買い取っている以上、返済が必要な負債はなくなってきているのに、それでもそういうことは報道されない。

 

・(三橋)(デフレの悪影響は)過小評価されています。デフレがどれほど悲惨な影響を及ぼすか、わかっていない。マスコミは「デフレになると物価が下がりますよ」としか言わないじゃないですか。だから、何が悪いんだ、みたいな話になりますが、違いますよね。デフレ期は所得が減ることがまずい。さらに問題なのは、所得が減るとはつまりは企業の利益が減るということなので、次第にリストラクチャリングとか倒産・廃業が増えていき、国民経済の供給能力が減っていくわけですよ。供給能力とは潜在GDPですよ、竹中さんの大好きな。

 

・(三橋)デフレこそが、まさに潜在GDPを減らしていますよ。典型的なのが建設企業です。1999年に60万社あったのが、いまは50万社を割ってしまった。10万社以上消えた。これ、経営者が相当亡くなられています。自殺という形で。

 

・(藤井)建設業というのは、築土構木をするための技術と供給力を提供しているわけですが、その力がデフレによって小さくなってきている。それこそ、会社の数でいって6分の5にまで減少している。実際、会社の数だけではなく、それぞれの会社の働いている方や、能力などを考えると、その供給力たるや、さらに落ち込んで来ていることがわかる。労働者の数だって、かっては700万人近くいたのが、今では500万人を切っている。実に3割近くも建設労働者は減ってしまった。

 

・(藤井)つまり、公共事業を半分近くにまで大幅に削減すると同時に、デフレで民間の建設事業も少なくなって、建設産業は大不況を迎えた。その結果何が起こったかというと、わが国の建設供給能力の大幅な衰退なわけです。実は、これこそが、日本国家にとって、深刻な問題なんです。でも、一般メディアでも経済評論家たちも、この問題を大きく取り上げない。

 

<築土構木の思想は投資の思想>

・(三橋)しかもやり方は簡単なんだから。日銀が通貨発行し、政府がそれを借りて使いなさい、というだけでしょう。しかもですよ、環境的にやることが見つからないという国もあるんですよ。でもいまの日本は、もちろん東北の復興や、藤井先生が推進されている国土の強靭化とか、インフラのメンテナンスとか、やることはいっぱいあるんですよ。なら、やれよ、と。建設企業のパワーがなくなってしまったため、そちらのほうがボトルネックになっていますよね。

 

・(三橋)建設の需要がこのまま続くかどうか、信用していないんですね。またパタッと止まったら、またもや「コンクリートから人へ」などと寝言を言う政権が誕生したら、またもやリストラですか、っていう話になってしまいますからね。

 

・(藤井)さらに建設省公共投資額という統計の農業土木という分野を見ると、昔はだいたい1兆数千億円くらいあったのが、いまはもう2、3千億円程度になっている。民主党政権になる直前は6千数百億円だった。でも、民主党政権下で60%も減らされた。

 

<朝日と日経が共に公共投資を批判する愚>

・(藤井)いまのお話をお聞きしていますと、いわば「アンチ政府」とでも言うべき方々の勢力、市場主義で利益を得られる方々の勢力、「緊縮財政論者」の勢力、「財政破綻論者」の勢力、といった重なり合いながらも出自の異なる4つの勢力がある、ということですね。つまり、仮にその4つがあるとすれば、その4つが全部組み合わせて作り上げられる「四すくみの四位一体」が出来上がって、それが一体的に「公共事業パッシング」の方向にうごめいている、というイメージをおっしゃっているわけですね。

 

<国の借金、日銀が買い取ればチャラになる>

<日本ほど可能性のある国はない>

・(三橋)安全保障面ではアメリカべったりで、ひたすら依存していればうまくいきました。もう1つ、大きな地震がなかった。1995年の阪神・淡路大震災まで大震災がなかった。国民は平和ボケに陥りつつ、分厚い中流層を中心に、「一億総中流」のいい社会を築いたんだけど、非常事態にまったく対応できない国だったことに変わりはないわけです。

 ということは、いまから日本が目指すべき道は、非常事態に備え、安全保障を強化することです。結果として、高度成長期のように中間層が分厚い社会をもう一回つくれると思いますよ。最大の理由は、デフレだから。デフレというのは、誰かがカネを使わなくてはならない。

 

・(藤井)外国はそれがグローバルスタンダードなんですね。ですからグローバル―スタンダードに合わせすぎると、日本もせっかくすごい超大国になれる道をどぶに捨てることになりますね。

 

 

 

エコノミスト   2016.4.19』 

 

 

 

<識者7人が採点 黒田日銀3年の評価>

<70点 失業率低下が政策の正しさを証明 2%未達は消費税増税が原因  (高橋洋一)>

・この3年の日銀を評価する基準は2つある。失業率とインフレ率だ。

まず完全失業率は3.3%(2月時点)まで下がっている。金融政策は失業率に効く。失業率が改善しているから、期待への働きかけや波及経路は機能しており、量的・質的金融緩和(QQE)が正しかったことを示している。

 

原油安によってインフレ2%を達成できなかったという日銀の説明は、短期的には確かにそうだが、3~4年で見ると影響はなくなる。消費増税の影響を見通せなかったので、結局、原油安を方便として使っている。

 

・日銀当座預金への0.1%のマイナス金利の導入は金融緩和として評価できる。

 

金利を下げて、民間金融機関の貸し出しを後押しすれば、借りたい企業や人は出てくる。ビジネスをしたい人にとってはチャンス到来だ。

 

国債などの政府債務残高は現在、約1000兆円。日本政府の資産を考えると、ネット(差し引き)で500兆円になる。そこに日銀を政府との連結で考えると、日銀が300兆円分の国債を持っているから、政府債務は連結すると200兆円ということになる。GDP比で考えると欧米より少ない。

 そして、日銀が出口戦略に入る時も国債を吐き出す(売る)ことをせずに、GDPが上がるのを待てば、日本政府の財政再建が実はもう少しで終わる。財政ファイナンスで最悪なのは、ハイパーインフレになることだが、今の日本はインフレ目標もあり、その懸念はない。国債も暴落しなくていい。何も悪いことない。

 

 

 

『最強国家ニッポンの設計図』  ザ・ブレイン・ジャパン建白

大前研一   小学館   2009/6/1

 

 

 

<核、空母、憲法改正、そして国民皆兵制もタブー視しない真の国防論>

北朝鮮を数日で制圧するだけの「攻撃力」を持て>

・外交は時に戦いである。いや、むしろ国家と国家の利害が対立する場面ほど外交力が必要になる。そして時に「戦争」というオプションも視野に入れておかなければ、独立国家としての対等の外交は展開できない。

 

・本当に必要かつ十分な軍備とは何かを考えておく必要がある。

 

・自力で国を守るのは至極当然のことだ。大前提として戦争を抑止するには「専守防衛」などと言っていては駄目だ。

 

・具体的には、射程距離1000km以上のミサイル、航空母艦、航続距離の長い戦略爆撃機、多数の上陸用舟艇などを中国地方や九州地方に配備するべきだ。

 

<突然豹変して威圧的になるのが、中国の常套手段>

・ただし私は、中国との戦いは実際には起きないだろうとみている。中国が周辺国を挑発しているのは、侵略の意図があるからというより、実は国内の不満を抑えることが最大の目的だと思われるからだ。いま中国政府が最も恐れているのはチベット問題や新疆ウイグル問題、あるいは法輪功、失業者、農民等の不満による内乱がある。それを避けるためにはあえて国境の緊張を高めて国民の目を外に向けようとしているのだと思う。

 

国民皆兵で男女を問わず厳しい軍事訓練を経験させるべきだ>

・ただし実際に「核兵器」を保有する必要はない。それは敵を増やすだけだし、維持するのも大変なので、むしろマイナス面が大きいだろう。国家存亡の脅威に直面したら90日以内に核兵器を持つという方針と能力を示し続け、ロケットや人工衛星の技術を高めるなど、ニュークリア・レディの技術者を常に磨いておくことが重要だと思う。また欧米の同盟国に日本のこうした考え方を説明し納得してもらっておく必要がある。

 

・ソフトウェアの第一歩とは、すなわち「憲法改正」である。現行憲法再軍備をしないという条文しかないので、開戦と終戦の手順はもとよりそれを国会がきめるのか首相が決めるのか、といったことすら想定していない。自衛隊についてもシビリアン・コントロールについても定義は明確ではない。つまり今の日本には“戦う仕掛け”がない。

 

<中国の人権問題を「ハードランディング」させると7億人の農民が世界を大混乱に陥れる>

 

<中国政府が気づかない「2つのズレ」>

・いま中国政府が理解すべきは自分たちが考える常識と世界が考える常識がズレている、ということだ。ズレは2つある。

 

・一方、中国は今もチベットや新疆ウイグルなどを征服したという認識は全くない。

 

・もう一つのズレは、中国が宗教の自由を認めないことである。

 

<台湾もチベットも独立させて中華「連邦」を目指せ>

<私の提案に賛同する中国指導者たちは、起て!>

・現在の中国で国民に自治と自由を与えたら、不満を募らせている7億人の農村戸籍の人々が都市に流入して大混乱が起きる。力と恐怖による支配を放棄すれば、暴徒化した農民たちが中国人資本家や外国人資本家を襲撃して富を略奪するかもしれないし、第2の毛沢東が現れて、より強力な共産国家を作ってしまうかもしれない。

 

・なぜ、国民に移動の自由さえ与えていないのかを真剣に考えたことのない欧米諸国が、自分たちの基準を中国に当てはめて、人権だと民主主義だのとなじることも間違いなのだ。

 

<「世界に挑戦する日本人」第4の黄金期を築け>

<世界に飛び出せない“偽エリート”の若者たち>

・どうも最近の日本人はだらしない。基本的な能力が低下しているうえ、気合や根性もなくなっている。

 私は、アメリカのスタンフォード大学ビジネススクールUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)で教えていたが、クラスにいた日本人留学生は実に情けなかった。

 

・英語こそ、そこそこのレベルではあったが、中国、韓国、ヨーロッパ、中南米などの他の国々から来たクラスメートの活発な議論に加わることができず、覇気がなくてクラスへの貢献もあまりできていなかった。

 

・私は、若い頃、アメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)大学院に留学した。1960年代の後半である。あの時代は、日本を離れる時に家族と水杯を交わし、博士号が取れなかったら日本に帰れないという悲壮な覚悟で太平洋を渡った。実際、博士号が取れずにボストンのチャールズ川に投身自殺したクラスメートもいた。留学中の3年間、私は(お金がないせいだが)一度も帰国しないどころか自宅に電話さえかけなかった。

 ところが今の日本人留学生は日常的に携帯電話で自宅と連絡を取り、嫌になったら簡単に逃げ帰る。

 

<●●インターネット情報から●●>

 

ウィキペディアWikipedia(フリー百科事典)より

 

高橋洋一

主張

増税する前に、まず政府の無駄な出費を減らすことを主張する、上げ潮派の論客。1998年から在籍したプリンストン大学ではベン・バーナンキの薫陶を受けた。いわゆるリフレ派であると目される。

 

埋蔵金

2008年(平成20年)には、いわゆる「霞が関埋蔵金」が存在すると主張し 、翌年に発生した世界金融危機に際しては、政府紙幣の大量発行によって景気回復を試みるよう提言した。

 

日本の財政について

財務省時代に国のバランスシートを作成(2012年現在は財務書類という名称で公表)し、国の借金は900兆、資産は500兆、差し引き400兆の負債であり、これを踏まえて財政を論議しなければならないと、増税を主張する財務省やマスコミを批判している。

 

日本の財政再建のためには、大胆な金融緩和によるリフレーション政策で経済を成長させ、税収の自然増を図るべきであると主張している。また2013年の時点で「日本は世界1位の政府資産大国」であり、国民1人あたり500万円の政府資産があり、売却すれば金融資産だけで300兆円になると主張している。

 

日本銀行批判

大蔵省在籍中から、日本銀行による金融政策への批判を繰り返してきた。構造改革論が盛んに論じられた2002年には、構造改革の模範と目されたニュージーランドがかつて、金融政策によってデフレーションに陥る危機を脱したことを指摘、インフレーション目標を採用しない日本銀行を批判した。

 

日本銀行ハイパーインフレーションを恐れ、紙幣の大量発行を拒否しているが、40兆円の需給ギャップがあるのでそうはならないとも主張している。その後、銀行の持つ国債を日銀がデフレ(需給、GDP)ギャップ分の30兆(2012年4月-6月は10兆(朝日新聞))円分引き取り、紙幣を供給する政策も主張している。

 

2012年現在の金融政策について、「日銀が100兆円ほどの量的緩和をすれば株価も5000円程上昇、そうしないと日本の景気回復(デフレ脱却)とはならない。今の日銀の5兆-10兆円での量的緩和では、海外からは見劣りし周回遅れである」と批判している。

アベノミクスの三本の矢で最も重要なのは『金融緩和である』としている。

 

 

 

『あなたのすぐ隣にいる中国のスパイ』

鳴霞  千代田情報研究会  飛鳥新社  2013/4/6

 

 

 

・来日後の私は、大学や兵庫・大阪の中国語学校で教える傍ら、日本企業の通訳もしていたが、その折痛感したのは「日本人がいかに易々と中国人に騙されるか」である。

 

<中国人学者たちの怪しい行動>

・日本企業は「人権」「友好」「学術研究」という冠をつければ、技術も機密も公開、資金まで提供して丁寧に教えてくれると、中共政府は見くびっている。この状態こそ、日本が「スパイ天国」であると揶揄され、世界から嘲笑の的になっている理由である。

 中共は「スパイの21世紀的役割は、技術的遅れを埋め合わせる機密情報の入手」と規定している。国家として科学技術力が欠けていることを認識し、先進各国の先端技術を欲しがっている。しかし、先端技術を習ったり買ったりするような状況は想定していない。

 中共は、習うこと、または習うことによって入手した技術は古いもので、最先端のものではないという認識を強く持っている。

 

<美女スパイの手口>

・中国のスパイ活動といえば、すぐ「ハニートラップ」という言葉が浮かんでくる。女性を近づけて相手を油断させ、情報を取ったり、工作したりすることであるが、日本の橋本元首相自民党の前総裁・谷垣禎一氏も、これに引っかかったのではないかという噂がある。亀井静香国民新党代表は、自民党時代、中国を初訪問する際、後藤田官房長官に直々に呼ばれ「中国の女性通訳には気を付けろ」と注意を受けたという。実際、中国を訪れると、すこぶるつきの美人通訳が現れ、耳に吐息を吹きかけるように小声で通訳するので、非常に困惑したという。

 中国における「ハニートラップ」の歴史は古い。

 

・また、2005年に明らかになった駐上海日本国総領事館の男性館員が自殺した事件なども、現代の「中共によるハニートラップ」として記憶に残る事件だ。

 

・また、あるときは男性館員が犯したささいな法律違反(例えば中国では未婚の男女がホテルの一室にいるのは違法)を他の公安職員に摘発させ、自ら館員を助ける役を買って出た。その際に用いた中国語文書も存在しており、日本政府はこの文書を根拠として、中共政府に「領事関係に関するウィーン条約」違反として抗議した。

 

・古来、「英雄艶を好む」ということわざがある。為政者や事業家など、「精力的に仕事をこなす人々」は「女色を好む傾向が強い」というほどの意味だが、最近では、多くの日本人が「英雄」になってしまっており、それだけスパイの対象も増えていると言えなくもない。自衛隊や領事館員ばかりではない。企業の技術者や最先端の研究を担っている大学の准教授などもその対象であろうし、インターンの大学院生や国会議員の秘書なども「英雄」になってしまうのである。

 

・また、ビジネスは「グリーンと銀座で動く」といわれたが、料亭での政治が姿を潜めると同時に、政治家も、夜の銀座に蝟集することが多くなった。つまり、銀座だけでなく六本木や赤坂など、夜の街は日本のビジネスマンのみならず政治関係の「英雄」も集う場所となっていったのである。そのような夜の街の異変が2011年2月15日の夕刊紙に報じられた。「中国の軍幹部令嬢らが日本で謎のクラブ勤め」という記事であるが、筆者もコメンテーターとして登場しているので、以下に要約を紹介する。

 中国人民解放軍の幹部らの複数令嬢が、東京の銀座や新宿のクラブに勤めていることが、在日中国人社会でひそかに話題となっている。金銭的に余裕があるはずだけに、その目的や真意について、「日本の政財界に特別なコネクションを構築している」から「スパイ説」まで、さまざまな憶測が飛び交っている。

 

・米国では、2009年だけで、米司法省が捜査に着手した中国絡みのスパイ容疑事件は、なんと400件を超えたという。

 

・最近は銀座でも赤坂でも、中国人の経営するクラブや中国人ホステスが少なくない。中国人のホステス専門の店ではなく、かなり老舗の名前の通ったクラブにも「中国からの留学生」と称するホステスがいることがある。

 

・今はなくなったが、麻生太郎氏が首相になる前、昵懇の女性が経営する「シュミネ」という高級クラブがあり、そこにも、長期間北京出身のホステスが在籍していた。高名な政治家が通う店であるから、政界関係者や官僚、企業経営者などが多く集まっていた。

 

・もともと中国には「千金小姐」といって、どんな貧しい家の娘でも美人に生まれてくればカネになるという即物的な考え方があるほどなのだ。

 

・日本人の恥の文化に付け込むのが「ハニートラップ」の本質であり、同時に、これは日本のみならず、一夫一婦制を持つ数多くの近代法治国家の間で行われている、中共スパイの常套手段なのである。

 

<嵌められても気づかない国会議員たち>

<世界のどこよりも簡単な日本政界工作>

・2012年7月18日号の国際情報誌『SAPIO』に、衝撃的な記事が掲載された。ジャーナリストの山村明義氏の署名記事で、「お寒い事情、赤いスパイへの警戒感ゼロの野田民主党政権を中国への機密情報「筒抜け政権」と命名する」と題されていた。

 

・あまりにも無防備な事態に、日本に詳しい中国共産党のある幹部はこう嘯くのだ。「今の民主党政権は国家情報の危機管理意識が皆無に等しい。我々が日本人に近づき、日本の重要な情報を握るのはもはや難しいことではなく、裏の偽装すらする必要もない」

 

・現実に昨年(2011年)7月から11月にかけて、同じ東京・永田町の衆参の議員会館で、中国国内からと思われる国会議員のメールがウイルスに感染し、外国への情報が送られたとされる「サイバーテロ事件」が起きた。

 

・ところで、ウイグル会議開催直前、在京の中国大使名でウイグル国会議員連盟の各議員に、会議への参加を見合わせるよう強く求める要望書が届いたのだ。これだけでも明らかな内政干渉だが、それはさておき、その配布先を見てみると、議員連盟に当時参加していない議員にまで届いている。逆に参加しているのに、抗議文が届かなかった議員もいる。調べてみると、ある時期に作成された名簿を元に送付されていることが判明した。

 では、なぜ中国大使は「日本ウイグル国会議員連盟」の名簿を知ることができたのか。

 

国会議員には「行政調査権」というものがあって、それを行使すると国の機密資料を簡単に手に入れることができる。以下は伝聞であり、未確認のものであるが、国政に関することなのであえて公開する。まだ民主党政権になる前の話であるが、辻本清美議員の秘書から行政調査権を使ってある資料の提出が要求された。

 

・したがって、財務省の官僚は議員のところに資料を持って直接出向いた。ところが議員本人に面会したところ、そのような調査の依頼はしていないという。

 

民主党政権下で、首相官邸に出入りできる人間が1300人に膨れ上がっていたというのだ。その中には「80人ほどの左翼的メンバーがいたり、前科一犯の人」もいた。

 

・まさに現在の日本の情報管理の甘さ、為政者たちの情報に対する認識の決定的な欠如を示していたとしか言いようがない。

 

<熱烈歓迎(訪中)の中身>

・彼らは手荷物をあけてみたりなど、すぐわかるようなことはしない。しかし、パスポートは、実は個人情報の宝庫だ。本籍地は当然だが、過去に中国や他の国のどこに滞在したかまで記録されている。中共はその個人の情報を得て、調査を始める。特に、事前に中国の他のどこかを訪れていた場合、たちどころにそのときの行動を調べ上げる。ちなみに、イスラエルの場合、外国人訪問者が希望すれば、入国のスタンプは押さない。イスラエルに敵対するイスラム国に行った場合、迷惑をかけないようにという配慮からだ。

 

・さらに、前もってホテルの部屋などに運び込まれた荷物は、歓迎会の間にすべて中身を見られていると思ったほうがよい。書類などは、コピーされていることが少なくない。

 

・シャワーを浴び、一夜を共にしたりすれば、彼女たちの行為はより完璧となる。当然その前の全裸で抱き合う画像も撮られているので、男性がスパイ行為に気づいて文句を言えば、それを持ち出される。中国の役人に泣きついても、基本的には無意味である。中国には「夫婦、親子以外の男女(外国人同士の場合は除く)が、夜11時以降、ホテルの同じ部屋にいてはならない」とする法律があり、法律違反で逮捕されかねないのだ。

 

・2004年、自民党山崎拓元副総裁と平沢勝栄議員が、中国の大連市で拉致問題解決のために北朝鮮の高官と交渉をしたことがある。この時、ここに書かれたような状況で、日本側の交渉の内容が事前に漏れていたということを、大連の『紡垂新聞』が報じている。このほど左様に、中国では十重二十重にスパイ網が存在するのだ。中国と一度でも関係した外国人はファイルが作られ、それが年々更新され、膨大なものとなっていく。

 

<「合弁会社」での「地下党組織活動」>

・中国には日本の会社が3万社ある。独立会社・日中合弁会社・日台合弁会社・日香合弁会社などであるが、それらの現地企業の中には当然「中共地下党組織」が作られ、情報収集のみならず企業が反中共活動をしていないかどうか、チェックし共産党中央に報告することを任務としている。

 

・筆者は、幼年時代から大学まで、中国の教育を受けてきたが、「南京大虐殺30万人」などということは一切教えられていなかった。なので、中国の教科書に「南京大虐殺」が載っていると知った時には、非常に違和感を持ったものだ。筆者のように外国に出た者は、まだ冷静なものの見方ができるが、そうでない場合、自分の働く日本企業を敵視し、「地下党」員として活動することになんらの痛苦も感じない。こうした工作を、中共は「文化戦」と称している。

 

・最近では日本に帰化した中国人だけで12万人を超えており、彼らには当然選挙権が与えられている。これに永住許可者を含めると、中共のコントロール下にある者の数は膨大で、実に恐ろしい動向である。では沖縄はどうか。永住外国人参政権を与えようなどと言っているくらいだから、中国からの帰化華人の数など真剣に考えたことがないだろう。しかし、これは間違いなく脅威である。

 

<日本の経済援助が中国のスパイ活動を巨大化させた>

中共スパイの原点は周恩来

南京大虐殺が1979年までの中国歴史教科書に一切掲載されていない不思議>

・まさに、外国人の目から見ても、当時の日本人の記録を見ても、略奪や殺人を犯していたのは中国兵のほうであり、日本軍ではないのである。

 それにしても、人口20万人の都市で30万人を虐殺するなど神様も不可能だ。

 

中共は中国人のいる場所すべてにスパイを送り込む>

・従って、全軍のなかで、スパイより高級なポストはなく、スパイより機密なポストはない。さらに、すぐれた知恵がなければ、スパイを使いこなせないし、人徳がなければ、よく動かせず、洞察力がなければ、もたらされた情報の真偽を判断できない。

 

 

破産法制が整っていないから企業の倒産はなかなか顕在化しないが、広州、香港、マカオでは数千社の倒産が起こっている(2)

 

 

『「新富裕層」が日本を滅ぼす』

金持が普通に納税すれば、消費税はいらない!

武田知弘 著  森永卓郎 監修  中央公論新社 2014/2/7

 

 

 

<必要なのは経済成長や消費増税ではなく、経済循環を正しくすることなのだ>

・世界の10%以上の資産を持っているのに、たった1億数千万人を満足に生活させられない国・日本、必要なのは経済成長や消費増税ではなく、経済循環を正しくすることなのだ。「富裕層」と「大企業」がため込んで、滞留させている富を引っ張り出し、真に社会に役立てる方策を考える。

 

バブル崩壊以降に出現した“新富裕層”とは?>

・今の日本人の多くは、現在の日本経済について大きな誤解をしていると思われる。たとえば、あなたは今の日本経済について、こういうふうに思っていないだろうか?

 

バブル崩壊以降、日本経済は低迷し国民はみんなそれぞれに苦しい

 

・金持ちや大企業は世界的に見ても高い税負担をしている。日本では、働いて多く稼いでも税金でがっぽり持っていかれる

 

・その一方で、働かずにのうのうと生活保護を受給している人が増加し、社会保障費が増大し財政を圧迫している

 

・日本は巨額の財政赤字を抱え、少子高齢化社会保障費が激増しているので消費税の増税もやむを得ない

 

・これらのことは、きちんとしたデータに基づいて言われることではなく、経済データをきちんと分析すれば、これとはまったく反対の結果が出てくるのだ。

 

<消費税ではなく無税国債を>

<日本経済の最大の問題は「金回りの悪さ」>

・「失われた20年」と言われるように、日本の経済社会は、長い間、重い閉塞感に包まれて来た。アベノミクスで若干、景気は上向いたものの、消費税の増税もあり、今後、我々の生活が良くなっていく気配は見えない。

 なぜこれほど日本経済は苦しんでいるのか?

現在の日本経済の最大の問題は「金回りの悪さ」だと言える。

 

・政府は、財政再建のために消費税の増税にゴーサインを出した。しかし、消費税は「金回り」を悪くする税金なのである。消費税を導入すれば、もともと大きくない内需がさらに冷え込むことになる。また消費税というのは、国全体から広く浅く徴収する税金なのである。

 

・筆者は、お金の循環を良くして財政を再建するために、ある方法を提案したい。それは、「無税国債」という方法である。

 

<「無税国債」とは何か?>

・無税国債の狙いは、国民の金融資産1500兆円の中に眠る“埋蔵金”を掘り起こすことにある。

 

・実は無税国債にはモデルがある。フランス第四共和制下の1952年、時の首相兼蔵相のアントワーヌ・ピネー(1891~1994年)が発行した相続税非課税国債である。

 フランスは当時、インドシナ戦争で猛烈なインフレが起きて財政が窮乏していたが、時限的に相続税を課税しないピネー国債を出したところ飛ぶように売れ、ただちに財政が健全化して戦費の調達もできた。これをブリタニカ国際大百科事典は「ピネーの奇跡」と書いている。

 

<莫大な個人金融資産を社会に役立てることができる>

・ただ、この個人金融資産を社会に引っ張り出すのは容易なことではない。個人金融資産は、個人の持ち物である。これを勝手に国が使うことはできない。国が使うためには、合法的にこの資産を引っ張ってこなくてはならない。

 もっとも手っ取り早いのは税金で取ることである。しかし、個人金融資産に税金を課すとなると、非常な困難がある。というのも、金持というのは、税金に関して異常にうるさいからだ。国民の多くは気づいていないが、この20年間、富裕層に対して大掛かりな減税が行われてきた。個人金融資産がこれだけ激増したのも金持ちへの減税が要因の一つである。

 

<極端な話、無税国債は返さなくていい借金>

・個人金融資産は1500兆円あるのだから、750兆円を無税国債に置き換えるというのは、夢の話ではない。ちょっと頑張れば可能なことなのである。

 750兆円を税金で徴収しようと思えば、大変である。消費税率を10%に上げたとしても、20兆円程度の増収にしかならない。もし消費税によって財政の健全化をしようとすれば、税率15%にしたとしても40年近くもかかるのである。

 

・またもし税率20%にすれば、日本の国力は相当に疲弊するはずである。消費が激減し、景気も後退するだろう。そうなれば、予定通りの税収は確保できず、さらに税率を上げなくてはならない。日本経済はどうなることか……。

 消費税に頼るよりも、無税国債をつくる方が、どれだけ健全で現実的かということである。

 

<無税国債は富裕層にもメリットが大きい>

・そして無税国債の販売にも、そう問題はないのである。「マイナス金利国債?そんな国債を買うわけはないだろう」と思う人もいるだろう。確かに、ただマイナス金利というだけならば、買う人はいない。しかし、この国債には、相続税などの無税という恩恵がついているのだ。

 これは富裕層にとって、かなり大きなメリットと言える。

 

<実は日本は社会保障後進国”>

あまり知られていないことだが、日本の社会保障というのは、先進国とは言えないくらいお粗末なモノなのである。

 本来、日本は世界有数の金持ち国なのに、社会のセーフティーネットがお粗末なために、国民は安心して生活ができないのである。

 今の日本人の多くは、「日本は社会保障が充実している」「少なくとも先進国並みの水準にはある」と思っている。

 しかし、これは大きな間違いなのである。日本の社会保障費というのは、先進国の中では非常に低い。先進国ではあり得ないくらいのレベルなのだ。

そして、この社会保障のレベルの異常な低さが、日本経済に大きな歪みを生じさせているのだ。日本人が感じている閉塞感の最大の要因はこの社会保障の低さにあると言ってもいいのだ。

 

・日本は、先進国並みの社会保障の構築を全然してきていない。社会保障に関しては圧倒的に“後進国”と言えるのだ。

 

・また昨今、話題になることが多い生活保護に関しても、日本は先進国で最低レベルなのだ。

 

・日本では、生活保護の必要がある人でも、なかなか生活保護を受けることができないのだ。

 

・日本の生活保護では不正受給の問題ばかりが取りあげられるが、生活保護の不正受給件数は全国で2万5355件である。つまり生活保護には不正受給の数百倍の「もらい漏れ」があるのだ。

 

<なぜ経済大国日本に「ネットカフェ難民」がいるのか?>

・日本では、住宅支援は公営住宅くらいしかなく、その数も全世帯の4%に過ぎない。支出される国の費用は、1500億円前後である。先進諸国の1割程度に過ぎないのだ。しかも、これは昨今、急激に減額されているのである。1500億円というのは、国の歳出の0.2%程度でしかない。

 フランスでは全世帯の23%が国から住宅の補助を受けている。その額は、1兆8000億円である。またイギリスでも全世帯の18%が住宅補助を受けている。その額、2兆6000億円。自己責任の国と言われているアメリカでも、住宅政策に毎年3兆円程度が使われている。

 もし、日本が先進国並みの住宅支援制度をつくっていれば、ホームレスやネットカフェ難民などはいなくなるはずである。

 

・日本は他の先進国よりも失業率は低い。にもかかわらず、ホームレスが多かったり、自殺率が高かったりするのは、社会保障が圧倒的に不備だからなのだ。日本の自殺率は、リストラが加速した90年代以降に激増しており、明らかに経済要因が大きいのである。

 

<税金の特別検査チームを!>

・税金の無駄遣いをなくし、必要な支出をきちんと見極める。

 そのためには、予算をチェックするための強力な第三者機関のようなものをつくるべきだろう。

 今の日本の税金の使い道というのは、複雑に絡み合ってわけがわからなくなっている。これだけ税金の無駄遣いが多発しているのは、税金の使途の全貌を把握している人がほとんどいないからである。

 

<平成の“土光臨調”をつくれ>

・今の行政制度、官僚制度ができて60年以上である。いや、戦前から続いている制度も多いので、100年以上になるかもしれない。

 同じ制度を100年も使っていれば、絶対に矛盾や不合理が生じるはずである。

 

<先進国として恥ずかしくない社会保障制度を>

・財界も参加した第三者機関により、社会保険料の徴収と分配も合理的に考えることができるはずである。これまで財界は社会保険料を取られるだけの立場だった。そのため、なるべく社会保険料を小さくすることを政府に要求し続けてきた。

 

・これまで述べてきたように、日本の社会保障制度というのは、先進国とは言えないほどお粗末なものである。

 しかし世界全体から見れば、日本はこれまで十分に稼いできており、社会保障を充実させ、国民全員が不自由なく暮らすくらいの原資は十二分に持っているのである。

 今の日本の問題は、稼いだお金が効果的に使われていないこと、お金が必要なところに行き渡っていないことなのである。

 

<「高度成長をもう一度」というバカげた幻想>

バブル崩壊以降、国が企業や富裕層ばかり優遇してきた背景には、「高度成長をもう一度」という幻想があると思われる。

 

・そういう絶対に不可能なことを夢見て、やたらに大企業や富裕層を優遇し続けてきたのが、バブル崩壊後の日本なのである。

 

<今の日本に必要なのは「成長」ではなく「循環」>

・極端な話、景気対策などは必要ないのである。

 必要なのは、大企業や富裕層がため込んでいる金を引き出して、金が足りない人のところに分配することだけなのである。

・大企業や富裕層がため込んでいる余剰資金のうち、1%程度を差し出してください、と言っているだけなのである。

たったそれだけのことで、日本全体が救われるのである。

 

<国際競争力のために本当にすべきこと>

バブル崩壊後の日本は、「国際競争力」という“錦の御旗”のもとで、企業の業績を最優先事項と捉え、サラリーマンの給料を下げ続け、非正規雇用を激増させてきた。

 

<無税国債は一つのアイデアに過ぎない>

・何度も言うが、バブル崩壊後、富裕層や大企業は資産を大幅に増やしている。その一方で、サラリーマンの平均収入は10ポイント以上も下がっている。

 国民に広く負担を求める消費税が、いかに不合理なものか。

 

・もう一度言うが大事なことは、一部に偏在しているお金を社会に循環させることなのである。

 

<日本の企業はお金をため込み過ぎている>

・この10年くらいの間に大企業はしこたま貯蓄を増やしてきた。「内部留保金」は、現在300兆円に迫っている。

 

<設備投資には回らない日本企業の内部留保金>

・「バブル崩壊以降の失われた20年」などという言われ方をするが、実は、日本企業はその間しっかり儲けていたのだ。

しかも、それに対して、サラリーマンの給料はこの十数年ずっと下がりっぱなし(一時期若干上がったときもあったが微々たるもの)である。リストラなどで正規雇用は減らし、非正規雇用を漸増させた。

 

<「日本の法人税は世界的に高い」という大嘘>

・しかし、実は「日本の法人税が世界的に高い」というのは大きな誤解なのである。日本の法人税は、確かに名目上は非常に高い。しかし、法人税にもさまざまな抜け穴があり、実際の税負担は、まったく大したことがないのである。法人税の抜け穴の最たるものは、「研究開発費減税」である。

 

バブル崩壊以降、富裕層には大減税が行われてきた!>

・そもそもなぜ億万長者がこれほど増えたのか?

 その理由は、いくつか考えられるがその最たるものは、次の2点である。「相続税の減税」「高額所得者の減税」

 信じがたいかもしれないが、高額所得者は、ピーク時と比べれば40%も減税されてきたのである。

 

<実は、日本の金持ちは先進国でもっとも税負担率が低い>

<金持ちの税金は抜け穴だらけ>

・前項で紹介した大手オーナー社長のような「配当所得者」に限らず、日本の金持ちの税金は抜け穴だらけなのである。だから、名目上の税率は高いが、実際はアメリカの2分の1しか税金を払っていない、ということになるのだ。

 

相続税も大幅に減税された>

バブル崩壊以降、減税されてきたのは所得税だけではない。相続税もこの20年間に大幅に減税されている。

 

 

 

『「借金1000兆円」に騙されるな!』

暴落しない国債、不要な増税

高橋洋一   小学館   2012/4/2

 

 

 

<日銀法を改正すべき>

中央銀行の独立性は、手段の独立性と、目標の独立性に分けられているが、1998年の日銀法改正で、日銀にはそのどちらもが与えられるという非常に強い権限をもってしまった。人事の面で言えば、一度選ばれた総裁、副総裁、理事は、任期を全うするまで政治の側から罷免することさえできなくなっている。

 

・それまで日銀は大蔵省の尻に敷かれていたのだが、大蔵省としては、自分たちはそれほど唯我独尊ではないというポーズを、日銀法改正という形で日銀の独立性をアピールして示したかったのだ。これは日銀にとっては悲願達成だった。

 しかし、本来は政治が、民主主義によって国民から権限を与えられた政府が、インフレ目標を何%にするかを明確に決めるべきだ。日銀が決めるのはおかしい。

 そのうえで、その目標に至るまでの方法は、金融政策のプロである日銀に任せる。つまり手段は独立させるというのが、あくまで世界的な標準だ。

 

<日銀が目標の独立性を手離したくない理由>

・ところが日銀は、そういう形で政策を表に出すのを嫌がる。なぜかというと、どんな金融政策を取るかは、日銀の独立性という名の「権益」と化しているからだ。

 

<どこまで金融緩和すればいいのか?>

・経済政策にとっては将来の「インフレ予想」が必要だ。それまで政府・日銀には、直接的にインフレ予想を観測する手段がなかった。

 具体的には、物価連動債と普通の国債(非物価連動債)の利回り格差から、市場の平均的なインフレ予想を計算する。これを「ブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)」と呼ぶ。

 これは世界中の中央銀行が導入し、使っている。BEIが高すぎると、引き締めなければいけない。低くなりすぎると、もっとお金を伸ばさなければいけない。

 

・ところが最近、BEIを算出されることを嫌ったのか、財務省は物価連動債を新たに発行しなくなってしまった。厄介な指標を計算されないように、元から断ってしまえ、ということなのだろうか。どこの国でも当たり前に計算している指標を、葬りにかかってきているのだ。

 

<正しい金融政策で経済が拡大すれば格差は「縮小」する>

・実際は格差が広がっていても、それぞれに分配があれば、全体としての社会不安は小さくなる。体感的にも、働く意志と能力があるのなら、何がしかの収入を自力で得られるのがいい社会だと素朴に思う。最下層の人の所得を上げるには、たとえ格差が広がっても、最高層を上げるべきだ。最下層を上げるためには全体のパイを増やすのが簡単だからだ。

 それでも働けない人には、生活保護やそれを進化させたベーシックインカムで助ければいい、それにしても、全体のパイを大きくしてからのほうが、より額も厚くできる。

 

国債は便利なツールとして使えばいい>

・本書は国債をスコープとして、世界経済、そして日本の経済政策を見てきたが、現在の日本においては、国債はあくまでデフレを脱するためにマネーを増やし、将来増えすぎたときは減らすための重要なツールだということになる。

 

・要するに、現時点において国債が果たすべき役割は、日銀からお金を引き出すための道具として活用されればいい、ということになる。

 もし国債を買い過ぎれば、マネーが出すぎて必要以上のインフレになってしまう。その時は、高橋是清を思い出し、市中に国債を売ればいい。するとお金は日銀に還流して少なくなり、調整できる。国債は調節弁に使う。

 別に国債でなくてもいいのだが、国債がもっとも流通量が多いので、使い勝手がいいというだけだ。

 国債が、金融市場の中でコメのような役割を果たしていることはすでに述べた通りだが、それは国債の重要さ、流通量、流動性などが他の金融商品と比べて抜けているからだ。国債は金融市場の潤滑油のようなところがある。

 

・それでも、増税しないと財政破綻する、これ以上国債を刷ると暴落する、さらに格下げされるかもしれないという言葉を聞いてどうしても不安になってしまうのなら、CDS保証料に注目していればいい。マーケットで世界中のプロの投資家が、日本国債には何も問題はないと判断していれば、穏当な価格が付いているはずだ。

 それでも財政再建が気になる人は、債務残高対GDPが大きくならないなら心配ないはずだ。その条件は、だいたいプライマリー・バランス(基礎的財政収支)が赤字にならなければいい。

 

<あと900兆円国債を発行しても破綻しない>

・第1章の終わりで、歴史上イギリスがネットの債務残高が二度もGDPの250%前後になったのに、いずれも破綻しなかったことを述べた。

 日本のネットの債務残高のGDP比は70%だから、往年のイギリスと同じ段階まで債務残高をふくらませるとしたら、あと900兆円も国債を発行しなければならないということになる。

 実際にそんなことをする必要はないのだが、もし900兆円国債を発行して、一気に財政出動したらどんな世の中になるか、ちょっと想像してみよう。

 

・さすがに1年では賄いきれないだろうから、9年に分け、年間100兆円ずつ使っていくことにしよう。民間金融機関の消化能力を考えて、全額日銀引き受けにしよう。そうすると、毎年、政府は日銀が刷った100兆円を手に入れられる。日本中のおカネが1年間で100兆円増える。

 政府も投資先が思いつかないので、とりあえず国民全員に配ることにしたとすると、国民1人当たり70万円が分配されることになる。4人家族なら、300万円近い札束が、宅配便か何かで届くのかもしれない。

 これには長年デフレに慣れてきた人たちも、さすがに驚くのではないだろうか。隣の家にも、向かいの家にも何百万円も配られているのだ。

 

・インフレになるということは、為替相場円高から超のつく円安に変わる。

 とても簡単な計算をすれば、いま米ドルはおよそ2兆ドル、日本円は140兆円存在している。ここから割り出される為替レートは1ドル=70円ということになるのだが、日本円が240兆円になれば、一気に1ドル=120円になることになる。これは小泉政権時のレベルだ。

 これはすごいことになる。米ドルを使う人から見れば、日本製の自動車や家電、精密機器が、半額で買えるわけだ。プリウスが100万円、テレビが2万円で買える感覚だ。おそらくどんなに生産しても間に合わない。

 

・もうひとつ、ここでぜひ考えてほしいのは、お金の量を増やせば経済は回り始めるという法則だ。いきなり100兆円増やせば不必要なインフレを招いてしまうが、では20兆円なら、30兆円なら、あるいは40兆円ではどうなるだろうか。もっとマイルドで、所得の上昇を喜びつつ、貯金することではなく働いてお金を使い、また働くことに喜びと利益を見いだせる世の中になってはいないだろうか。

 

<だんだん変わってきた。未来はある>

・日銀は、間違い続けている。本当は、日銀の多くの人も、間違えていることに気づいているのではないかと思う。

 

<財務官僚・日銀職員は国民のために働くエリートではない>

バーナンキ議長はかつて、「日銀はケチャップを買えばいい」と言い、何でもいいから買いを入れてマネーを供給すればいいではないかと主張していたが、日銀は、分かっている人から見ればそのくらいもどかしい中央銀行なのだ。

 官僚も博士号所持者は少ない。でも平気でそれなりのイスに座り、うさんくさい経済学もどきをばらまいてミスリードしている。こんなことも、他の先進国の政府職員や、国際機関の職員にはあまりないことだ。

 

<もう日銀は言い逃れできない>

・インフレ目標導入を防戦する日銀の言い訳は、いつも決まって「アメリカが導入していないから」だった。

 バーナンキ教授は、2002年にFRB理事に指名された。

 実は以前、私はバーナンキ教授本人からインフレ目標の話を聞いていた。必ず将来インフレ目標を導入するはずだと予測した。

 しかし、多くの人からバッシングされた。そんなことをするわけがないだろうと叩かれた。ところが、2012年2月、現実のものになった。

 困ったのは、日銀の人たちだ。

 

・もう言い逃れはできない。何が日本経済のためになるのかを、真剣に考えてほしい。そうしなければ、この国から成長力が削がれる。その先に待っているのは、本物の「破綻」だ。