(2024/10/3)
『世界の終わり防衛マニュアル図鑑』
自然災害・核戦争・宇宙人侵略に備えた各国の啓発資料集
タラス・ヤング 日経ナショナル・ジオグラフィック 2022/11/10
<自然災害や戦争に立ち向かうために、各国政府が準備したマニュアルの進化を、豊富なビジュアルで知る>
<はじめに>
・私たちの心の片隅には、絶えず何かしら大災害への恐怖が潜んでいる。普段は、地球規模の大災害が遭うことなどまずないだろうと自分にいい聞かせていても、ふとしたはずみで、もしも最悪の事態が起こったときに何をするか、どんな気持ちになるか、どう行動するか、思いを巡らせてしまう人は少なくない。
・1918年にスペインかぜは戦争で疲弊していた世界につけこんで、兵士を媒介として国から国へ死の感染症を広げていった。それから約40年後、世界は再び感染症に襲われる。これはアジアかぜと呼ばれ、10年以上にわたって毎年のように流行を繰り返し、最終的には変異して1968年の香港かぜの流行を引き起こした。1980年代にはHIV/エイズが出現し、恐ろしい新型のパンデミックとなった。
・過去数千年間そうであったように今世紀に入っても、人類は己の無力さを思い知らされ続けている。その原因は私たちの手に負えない自然の力だ。地震、噴火、異常気象は世界中の生きとし生けるものに影響を与えている。
・世界中の人々は、核抑止力の原則、すなわち核戦争になれば人類全体が滅亡するのだから相手は先制攻撃をしていこないという考えにすがった。それを的確に表しているのが、攻撃を仕掛ければ互いに確実に滅ぶ「相互確証破壊」(MAD)という言葉だ。核戦争に勝者はなく、核攻撃から国を守る防衛手段もないことが次第に明らかになっていく。ひとたび、報復の連鎖が始まれば、世界は完全に破壊され、二度と再生することはない。核戦争後に生き残った者は死者を羨むだろうとよくいわれた。
・それに歩調を合わせるように、宇宙人の目撃情報や宇宙人との遭遇、さらには宇宙人による誘拐話が新聞の紙面に侵略し始め、宇宙から来た存在が瞬く間に大衆文化の定番になった。すると、外国ではなく異星からの侵略という新たな脅威が人々の心を占めるようになった。
・しかし、意外かもしれないが、UFOが国家の安全保障にとって実在する脅威であると見なされていたことは公開情報からも明らかだ。1950年代から20世紀末まで、世界中の政府が多大な時間と資金を投入して、宇宙船といわれるもののデータを収集分析し、それが一体何なのか合理的な説明を導き出そうとした。
<歴史の小休止>
・ソビエト連邦が崩壊したことで、40年あまり恐れられていた核攻撃の脅威がなくなり、医学の進歩によって多くの感染症が過去にないほど抑え込まれ、新しい技術の開発により自然災害の探知と制御が以前に増して現実味を帯びてきた。そして何より幸いだったのは、繰り返しハリウッドのB級映画の題材となり、観客を怖がらせてきた宇宙人の侵略が実際には起こらなかったことだ。宇宙人の乗り物、空飛ぶ銀色の円盤や葉巻型の物体、黒い三角形の実際に遭遇したと主張する人々がいたのは事実だが。
このようにソ連の崩壊以降、世界を揺るがす大きな出来事は起こらず、1990年代は「歴史の小休止」といわれるようになった。しかしすべての小休止がそうであるように、終わりは必ずくる。それが2001年、米国で起きた同時多発テロの悲劇だ。
・現在、本書の読者はかなり高い確率で世界レベルの大災害を自ら体験しているだろう。新型コロナウイルス感染症のパンデミックは決して消えることのない傷を人類に残し、世界中の国と個人が何かしら影響をこうむっている。
・規模は100年前に世界を襲ったスぺインかぜとほぼ互角となった。このパンデミックによって私たちの生活や働き方は変わった。数百万人が死亡し、さらに数百万人以上の暮らしの質が低下し、世界中の経済が大打撃を受けた。
・COVID-19を巡る世界の対応は、新型ワクチンを1種類だけでなく、数種類も迅速に開発したことなど、正当に評価されるべき点もある。しかし大半の政府の対応は、よくいってもずさん、悪くいえば犯罪的なものであった。そして、考えもしなかった悪夢が瞬く間に現実となる災いは、何もパンデミックだけではない。
<人間の勘の悪さ>
・破局的な事態が起こる確率は低いかもしれない。だがそうした事態が起こったとき、何をすべきかを知っているかどうかが生死を分けることもある。大災害を生き延びる能力が私たちに欠けているのはどうしてか。それは大災害があまりに頻繁に起こらないから――この一言に尽きる。
・例えば、2004年のスマトラ島沖地震で発生した津波のときの映像を見ると、海岸から海水がものすごい勢いで沖へ退いていく様子を人々が不思議そうに眺めているのが分かる。それはこの世のものとは思えない驚くべき光景だったに違いない。だがこのときの正しい行動は本能に逆らって、一刻も早く海と反対方向に走ることだった。
・もちろん、大規模な災害に国家の機能を維持する能力が損なわれ、対処を誤れば、統治の正当性を失う恐れもある。「どんな社会も4食を欠けば秩序を保てなくなる」といわれる。大災害が発生して多くの国民が犠牲になれば、国家も無傷では済まない。
・20世紀初頭の広報媒体は、ポスター、広告、小冊子などの印刷物であったが、技術の発達に伴い、ラジオやテレビなどの放送メディア、そして世紀末にはインターネットへと伝達手段は進歩していった。
<人々への情報提供>
・それが実際に行われたのが、世界規模の核戦争の脅威を巡る宣伝活動だ。核戦争は絶えずいつでもどこでも現実に起こりうる危険性があったことから、国民に備えてもらうための宣伝活動に政府は相当な資金を投じた。その結果、1950年代の米国の「かがんで隠れろ」、1980年代の米国の「命を守り、生き残る」など、さまざまなメディアを利用した社会教育キャンペーンが生まれた。
<効果的なアドバイスの作成>
・20世紀を通じて、各政府は災害時のアドバイスを伝えるための工夫を続けた。想像できない脅威を巡る公的なアドバイスに一般の人々がどう反応するかは、さまざまな要因に左右される。
・災害の手引きは、文字だらけの分厚い本から、簡略化されたマニュアルに変った。
・いざ危機が起こったときに、分かりやすいポスターや冊子があるかないかで、命を守る正しい行動を取れるか、間違いを犯すか、アドバイスを完全に無視するかが変わってくる。
デザインやレイアウトに気を配ることで、ガイドブックを理解しやすく、行動を起こしやすいものにできる。こうした要求を満たすものを当局が外部の助けなしにつくれると思ったら、それは間違いだ。テムズ・バリアー(テムズ川の防潮水門)が建設される前の1980年、大ロンドン議会はテムズ川の氾濫が起こった場合のことをを深く憂慮していた。1965年、1975年、1978年の3度にわたり、テムズ川の堤防は、水位の上昇によって決壊の危機に瀕したのだ。万が一堤防が決壊していたら、2万戸の住宅、50の地下鉄駅、35の病院をはじめとするロンドン市の116km²あまりが浸水すると予想されていた。洪水警報が鳴ったときに何をすべきか、市民が知っておくことが大事だった。
<人間の行動とリスク認知>
・1980年代に英国政府は一般市民を集め、核戦争を生き抜くための情報の有用性を徹底的にテストした。
・大衆文化の役割も、政府からの情報を社会がどう受け取るかを考える上で見逃せない。例えば映画は、災害を実際に体験しなくても、どういった状況になるかを想像させてくれる。ハリウッドは、パンデミックから、核戦争、宇宙人の侵略(タイトルを挙げればキリがない)まで、あるとあらゆる大災害をテーマとする映画を製作してきた。
・ただし映画が社会の危機意識を歪めてしまうこともある。その一例が竜巻だ。たいていの映画では、竜巻は田舎で発生するが、実際はどこでも発生する危険性がある。
・米国とフランスの研究によると、深刻な洪水の際、男性ドライバーは車で水の中を走ろうとするなど、特に危険で不適切な行動を取ることが分かっている。実際、米国の洪水による死亡者の半数以上は、判断を誤ったドライバーだ。
・竜巻警報を正しく理解して、避難し身を守るための行動を取る人もいるが、警報を聞くだけでも何も行動しない人もいて、結果、犠牲者が出る事例もあった。だが、竜巻警報の中に、「地下室や竜巻シェルターに入らないと死ぬかもしれない」など、確率に加えてその先の結果も示すと、人々が命を守る行動を取る可能性が高まることが研究から明らかになっている。
<政治的イデオロギーと緊急時の指針>
・どの国にもその国独自の文化やイデオロギーがある。それは、政府が国民に伝える内容も国によって異なるということだ。だから社会へ情報を伝える手法も、国の文化や権力者の政治的志向の違いによっておのずと変わってくる。
・核攻撃を生き抜くために策定された英国の「命を守り、生き残る」計画がその例だ。1970年代に準備されたこの計画は、その存在が一般に漠然とは知られていたものの、有効性を保つため、核攻撃の危機が迫るまで慎重に隠されることになっていた。1979年にマーガレット・サッチャー率いる保守党政権が誕生すると、この核攻撃の際に出されるはずの一連のアドバイスがマスコミにリークされ、すぐに公式に公開されることになった。しかしこのやり方はまったく裏目に出た。英国人の大半が馬鹿げているとこきおろし、キャンペーンはすっかり物笑いの種になってしまったのだ。
これで社会がこの情報を真面目に聞く可能性は完全に失われ、反核運動家に政府の姿勢を揶揄する格好の餌を与え続けることになった。
・ナショナリズムや愛国心といった概念を持ち出すことで、国家を守るべき対象として見せることも可能だ。この手を使えば、自らがよりどころとする国家や文化が滅ばないように、何か役割を果たさなければならないと人々に思わせることができる。例えば、社会主義国時代のハンガリーの民間防衛ポスターには、あらゆる階層の人々が国家を守るのに力を貸そうと立ち上がる姿が描かれている。
・梅毒は歴史的に、英国人からは「フランス病」、フランス人からは「ナポリ病」、ロシア人からは「ポーランド病」、ポーランド人からは「ドイツ病」と呼ばれていた。HIV/エイズは同性愛者の病気という誤った思い込みから、公衆衛生当局の対応が遅れ、危機を深める結果となったことはいまだ記憶に新しい。
<パニック予防の100年>
・アドバイスに従うのは難しい――それが自分の命を左右するかもしれないものであればなおさらだ。
・本書には、第一次情報化時代に政府が発したさまざまなアドバイスが記録されている。この記録は情報媒体を駆使して、思いも寄らぬ事態に直面する社会を助けようと人類が全力を尽くした証しでもある。
<パンデミック>
<新しいウイルス 2009年~現在>
・21世紀に入っても、グローバル化、人口増加、格安旅行は衰える気配がなく、この状況をウイルスが利用し続けていることは、近年のパンデミックの発生を見れば明らかだ。インターネットやソーシャルメディア、テレビのニュースなどで瞬時に情報が広がる時代にあって、各国政府もウイルスの危険性を伝える手法を変えることが求められている。
・2009年、スペインかぜと同じインフルエンザA型の新型株がメキシコに現れ、感染が拡大したことから、WHOはパンデミックを宣言した。
・2002年から2004年にかけて、SARSを引き起こす新型コロナウイルス、SARS-CoV-1が流行した。
・SARSコロナウイルス1はパンデミックと呼ばれるほどの大流行しなかったかもしれない。だがその兄弟分であるSARSコロナウイルス2はパンデミックを引き起こした。これこそCOVID-19の大流行、いわゆる「新型コロナウイルス感染症」の原因となったウイルスだ。COVID-19は2019年12月に初めて確認されると、2020年1月に公衆衛生上の緊急事態宣言が出され、2020年3月には正式にパンデミックと認められた。COVID-19は世界中で数百万人の死者を出し、各国を社会的パニックに陥れた。
・ほかにも脅威となっている新型コロナウイルスはある。例えばMERSだ。2012年に確認されて以来、これまで858人の犠牲者を出している。人類が存続する限り、パンデミックとの戦いは終わらないだろう。今後も世界の人口は増加し、距離は縮まる。ウイルスの脅威は高まる一方だ。
備えること、それが私たちすべてにとっての利益となる。
<自然災害>
<いざという時にために>
<自然災害への備え>
・地震、火山の噴火、気象災害などの自然災害はいつ起きてもおかしくない。
・また、予測しがたい自然災害に加えて、人間の活動が原因となる気候変動の影響の深刻化もある。社会を災害から守るための機関は、その両方に対処しなければならない。気候変動の影響は、氷河の縮小や海氷の減少、熱波の長期化と高温化、永久凍土の融解など、すでに目に見える形で表れている。こうした気候変動が地質学的な自然災害にどういう影響を与えているか、現在のところ定かではない。しかし、激しい暴風雨や洪水が地殻に影響を与え、地震や火山噴火などの地質活動を活発化させていることを示す証拠は増えている。
・激しい気象現象がめったに起こらない温帯地域でも、気候変動の影響で気象パターンが変わってきていることを示す証拠がいくつか出てきている。寒い冬が減り、洪水やハリケーンなど、激しい風雨をもたらす気象現象が増えるといったことはその例だ。2005年に米国を襲ったハリケーン・カトリーナもその1つで、1800人以上の死者と約1610億ドルの被害を出す大惨事となった。北大西洋のハリケーンはこれからも勢力や頻度が増大し、長期化していくとNASAの科学者は見ている。
・グリーンランドでは2019年に、過去最高となる5860億トンの氷が消失し、その勢いは、これからさらに山火事が南北アメリカ、東南アジア、オーストラリア各地を襲った。アフリカのサヘル地帯はますます激しい干ばつに見舞われ、農業が壊滅的な打撃を受ける一方、インドネシアの一部地域では洪水による浸水が徐々に進んでいる。
・気候変動による人々の大規模な移住はすでに始まっており、今後数十年のうちに、住む場所を追われる人々は数百万人ではなく数十億人に膨れ上がると懸念される。
・気候変動の影響が大きくなっていることで、社会に向けて情報を発信し続け、自然が牙をむいたときに対応できるように人々に備えさせることがすでに難しくなってきている。人々の命を将来にわたって守り続けるため、政府には自然災害に備えた投資を今すぐ大幅に拡大することが求められる。
<気象災害>
・ほとんど、あるいはまったく前触れなしに突然到来し、人命を奪うような極端な気象現象は、自然災害に分類される。
・例えば、米国では毎年1000個の竜巻が発生するが、その半分以上が米国中部を南北に伸びる「竜巻街道」で起こっている。この地域はちょうど、北西部から流れ込む冷たく乾燥した空気の寒気団と南東部のメキシコ湾から来る暖かく湿った空気の暖気団がぶつかることで、最大で時速512㎞にもなる恐ろしい旋風が発生するのだ。破壊力が最大級の竜巻は、重いものを数㎞も吹き飛ばし、木々を根こそぎ倒し、家屋を基礎から持ち上げる。さらに、町を壊滅させ、毎年数百人の命を奪っている。だからこそ、できるだけの多くの人に竜巻の危険を知らせる警報システムの整備が欠かせない。
・20世紀を通じて、レーダーによる予測技術の進歩と、一般市民向けの通報システムの確率により、竜巻警報のリードタイム(猶予時間)は飛躍的に伸びた。だがそれでもリードタイムは依然として平均15分程度であり、警報の70%あまりが空振りに終わっている。
・だからこそ政府としても、竜巻が頻繁に発生する地域の人々には、竜巻を見たときに何を探し、どのように行動すればよいか知ってもらわねばならない。米国では竜巻に備えるためのプログラムが1950年代から実施されている。
・竜巻が同時多発している中、当局が頼りにするのは何といっても人々から寄せられる目撃情報だ。当局から警報が発せられると、米国の地方テレビ局は放送予定の番組を中止して、竜巻の実況放送に切り替える。
・なお、竜巻が発生するのは米国だけではない。南極大陸を除くすべての大陸で竜巻は発生する。ドイツ、イタリア、フランスの一部がヨーロッパの「竜巻街道」と呼ばれているが、実際には竜巻は、ヨーロッパ大陸のほとんどが起こっている。1km²当たりの竜巻発生数が地球上で最も多いのは、何と英国だ。1981年には、勢力が弱いながらも、1日で100個以上の竜巻が発生し、竜巻発生件数がヨーロッパ最大を記録した。これは当時、観測史上2番目となる発生件数だった。
・1970年にイタリアのベネチアとパドバを襲った竜巻では36人が死亡し、1984年にソ連を襲った竜巻では400人もの死者が出ている。
・大洪水もまた特定の地域で頻発する気象災害の1つだ。特に毎年モンスーンの季節がやってくる東南アジアでは、際立った問題だ。洪水はある程度予測して備えることができる。それでも毎年、豪雨による鉄砲水や土砂崩れで何千人もの命が失われている。これらの地域では洪水警報システムがしっかりと構築され、改善が日々続けられている。
・ほかの気象災害と同じく、洪水も、近年起こっていない場所で発生すると、壊滅的な被害をもたらす可能性が高い。テムズ川に面したロンドンは20世紀の大半、毎年9月から翌年4月にかけて、大洪水の脅威に繰り返しさらされてきた。
・洪水警報が発令された際に、どう行動すべきかを市民に知ってもらうことが不可欠であり、当局は、ロンドンで暮らす人や働く人に、テムズ川洪水訓練に参加するように呼びかけた。この訓練は1982年にテムズバリアー(高潮を防ぐ水門)が完成するまで続けられた。
<大地が動くとき>
・(日本を除く)世界の多くの地域では、大雨による洪水と違って、津波の場合、前もって警告が出されるケースは少ない。地震や海底火山の噴火によって大量の海水が持ち上げられると、津波が発生する。そのため、津波は断層の近くで発生する確率が高い。発生確率が特に高い地域は、オセアニア、インドネシア、日本、アジア東部、それに米国西海岸だ。
・ユネスコは世界的な津波警報システムとともに国際的な津波情報センターを運営している。ここでは津波に備えた社会教育プログラムを提供するほか、11月5日を世界津波の日として啓蒙活動を行っている。こうした活動を行っているのはユネスコだけではない。津波の危険性が高い地域の政府当局も真剣にこの種の活動に取り組んでおり、米国のハワイ州では1990年代から毎年4月を「津波啓蒙月間」に定めている。
・20世紀最悪の火山災害となった1902年のマルティニーク島プレー山の噴火では、わずか60秒で3万もの人が命を落とした。その原因は噴火で起こった火砕流だ。
・1991年、フィリピンにあるピナトゥボ山の火山活動を調べていた火山学者たちは、これは未曽有の大噴火が起こる前触れだと、周辺に暮らす20万人あまりの人々に避難勧告を出した。
・地震もまた人々の命を脅かす大きな地殻変動の1つだ。日本では、家屋やオフィスのみならず、社会そのものの耐震性が考慮されている。建物の被害を最小限に抑えるための技術開発に資金が投じられ、日常生活においても地震への備えは怠りない。
・チリもまた地震の備えを社会に浸透させることで、人命が守られている国だ。地震の備えが整っていない国に比べて、大きな地震による死者数は数分の1にとどまっている。
・例えば、ニュージーランドの民間防衛組織は。「伏せる、覆う、つかむ」という標語をつくり、人々に地震の際は転倒しないように床に伏せ、頭と首を覆い、身を守るものにしっかりつかまるようにとアドバイスしている。
<林野火災と戦う>
・自然界において山火事の果たす役割は大きい。生態系によっては、山火事のおかげで重要な栄養分が土壌に戻り、山火事が発芽のきっかけになる植物もある。
・とはいえ、制御不能となった山火事は、草木を燃やし尽くすだけでなく、交通、通信、エネルギーのインフラに壊滅的なダメージを与える。
・山火事は世界中で発生している。原因は、落雷のような自然現象に加え、消されずに放置された焚き火、放火、花火、捨てられたタバコといった人為的なものがある。山火事というと、ニュースで報道されるような米国の森林火災を想像しがちだが、実際には、草原やプレーリー(大草原)、泥炭地など、植物が密集している場所であれば、どこでも発生する。
・山火事の移動速度は植生によって変わり、森林では時速10㎞だが、草地では時速20㎞にもなる。これは健康な人間が走る速度とほぼ同じだ。まれにだが、山火事の勢いが強いと、甚大な被害をもたらす「火災旋風」が発生することがある。
<核戦争>
<命を守り、生き残る>
<核戦争への備え>
・これまでの章で取り上げてきたパンデミックや自然災害は恐ろしいとはいえ、私たちの頭で理解できないことはない。しかし核戦争は違う。ただ恐ろしいだけではない。核兵器の想像を絶する破壊力と殺傷力を経験した人は人類全体から見ればごく一部でしかなく、理解の枠をほとんど超えている。そんな兵器が引き起こす大惨事に社会はどう備えればいいのか。
・核戦争がもたらす被害が未知数であるにせよ、政府は国民を安心させるため、核の時代を通じて、生き延びるための現実的かつ実用的な手段があるといい続けた。多くの国々で、核戦争の危機が迫ると市民ボランティアで人と社会を守る「民間防衛」と呼ばれる準備が行われ、核攻撃後に対処する計画が進められた。
・第ニ次世界大戦が終結して間もない1940年代後半、冷戦が始まった。冷戦初期の核攻撃に関する政府の刊行物は、今からすれば怒りを覚えるくらい楽観的なものだった。
・一目瞭然の圧倒的な威力を前に、政府は核攻撃の真実を隠しきれなくなったのだ。根拠のない楽観主義は姿を消し、「大変なことになるだろうが、いろいろと知っておけば生き延びる可能性は高い」という考えが主流となる。
・そうした中、1961年にソ連が史上最大の核爆弾「ツァーリ・ボンバ」の実験を敢行する。その威力は50メガトン、広島に原爆が投下されてからわずか16年で核兵器の破壊力は3000倍以上になったのだ。さらに翌年にはキューバ危機も発生し、世界は初めて核による滅亡の危機に瀕する。
・核攻撃から命を守るガイドブックは冷戦の東西両陣営で発行された。両陣営で共通する事柄もあるが、表現は両陣営のイデオロギーが色濃く反映され、大きな違いがあった。西側諸国のガイドでは、個人や家族が自分たちを守る方法を重視し、人々が核攻撃に備えて家の安全性を高めたり、家族用核シェルターをつくったりする様子が描かれていた。
・これと対照的に、東欧諸国や中国のガイドでは、屋外や共同シェルターで人々が協力して作業する姿が多く描かれ、地域社会全体として核戦争に備え、それを民間防衛隊や病院スタッフ、兵士などの公務員や軍関係者が支援する場面が多かった。
・1970年代から1980年代になると、核戦争に勝者がいないことが明らかになり始める。両陣営が保有する核兵器は世界を何度でも破壊できる数に上り、一方が核攻撃を始めれば、必ず共倒れになる。それゆえ、互いに核攻撃はできないという、いわゆる相互確証破壊(MAD)という考えが出てきた。また核兵器が空中で爆発すると電磁パルス(EMP)が放射され、何㎞にもわたって車のスターターやラジオ、電話回線などの電子機器が使えなくなることが新たに判明した。
・その結果、西側諸国において政府の公式アドバイスは興味を持たれないどころか、相手にもされず、逆に公然と批判され、物笑いのタネとなった。こうして、各国政府は冷戦が終結する1991年以前に民間防衛に関する広報物の発行をやめていた。
・今見ると、個人、家族、地域社会を核攻撃から守るために政府が作製した情報の量には驚かされる。そして、そうした情報が必要にならなかった幸運にも驚くほかない。
<核攻撃に備える>
・多くの国で核攻撃に対する国内の備えを担ったのが、政府後援の民間防衛隊だ。こうした組織では、男性が建物からの救出作業、要救護者の手当て、消火活動、放射線の監視といった専門技能の訓練を受け、女性には弱者の避難や住むところを失った人たちの救助、休憩所の設置、炊き出しなど、主に生活面の支援が期待された。表向きはあらゆる災害の支援要請に応える組織だったが、真の目的は核攻撃に備えることにあった。
・米国では民間防衛組織が地域社会における核攻撃防衛の最戦線となった。それらの組織による刊行物の多くには「民間防衛」のシンボル(オレンジ色の円の中に青色の三角形)が誇らしげに描かれていた。
・1950年代には、フランス、スウェーデン、ノルウェー、オランダ、西ドイツ、デンマークでも本格的な民間防衛組織がつくられた。スイスやアイルランドといった中立国も例外ではない。英国では地域社会の備えは民間防衛隊が、核攻撃に備えた空の監視は別の組織、王立観測隊が担った。
・とはいえ、米国ほど民間防衛に真剣に取り組んだ国はほとんどない。核攻撃への備えがあらゆる場面に入り込んでいた。カーラジオには特定の周波数に印が付いており、そこに合わせると最新情報を聞くことができるようになっていた。
学校では緊急時のための訓練が行われた。民間防衛のシンボルがミスター・ソフティのアイスクリーム販売車にさえ描かれていた。この販売車には、発電機、食料、水、拡声器、投光器が積んであり、核攻撃の後に人々を支援できるように準備してあった。
・ほとんどの共産主義・社会主義国にも民間防衛組織は存在していた。特に充実していたのはソ連、チェコスロバキア、ハンガリー、東ドイツで、米国と並んで一方の核超大国であるソ連は、防衛教育を国民生活の一部としていた。宿敵の米国と同様、小学生は防衛訓練への定期的な参加を強制され、万が一核攻撃があった場合に冷静に対処する方法を学んだ。
・各国政府は民間防衛組織を通じて一般市民にアドバイスを伝えたが、その媒体に使われたのがガイドブック、パンフレット、ポスターだ。1959年に米国国防総省は、家族を守るための核シェルターを事が起こる前に建設しておく方法を簡単に示したイラスト付きガイド「生き抜くための10カ条」を発行した。1961年にはカナダ政府が「生き残るための青写真」シリーズを制作し、オランダ政府は「家族と自分を守るためのヒント」を各家庭に配布した。
・これらのパンフレットすべてには共通の項目がある。それは核爆発についての基礎知識、核シェルターの準備と揃えておく品々、サイレンの種類とそれぞれの意味、核攻撃の前、最中、その後に自分と家族がすべきことだ。
<シェルター>
・要するに、死の灰の強力な放射線を浴びると死んでしまうので、それが弱まるまでの数週間、その影響をブロックしようというのだ。団地住まいなどで一軒家に住んでいない人々のことは、政府は単に無視した。
・核シェルターに備蓄しておくものについてのアドバイスもあった。1981年に英国で発行されたガイドブック『家庭向け核シェルター』には、用意するものとして2週間分の食料と水に加え、携帯ラジオ、缶切り、防寒着、懐中電灯および予備の電池と電球、仮設トイレ、時計、カレンダーといったアイテムがこれでもかと列挙されている。
・当局はシェルターをつくることがいかに重要か人々に伝えようとしたが、反応は鈍かった。1961年、ジョン・F・ケネディ大統領は、米国の民間防衛プログラムが「無関心、無頓着、猜疑心」に直面していると述べ、もっと力を注がねばならないと訴えた。公共シェルターの建設計画を奨励し、全米でのシェルター設置を財政的に補助した。
・鉄のカーテンの向こう側でも、ソ連が野心的な大規模シェルター計画に着手し、核攻撃に耐えられる地下鉄のトンネルや駅を建設するという妙案を思いついた。フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、スイスなど、ヨーロッパの一部の国では、トンネルや政府機関の建物に市民のためのシェルターが設置され、新しい建物には核シェルターの設置が義務付けられた。英国では、こうした一般市民を守るための備えは行われなかった。1960年代に社会的弱者を田舎に避難させる「疎開計画」が策定されたものの、すぐに中止され、国民それぞれが自分の力で身を守ることになった。もちろん政府発行のガイドブックを参考しながら。
<爆風と死の灰>
・核爆発といわれて、多くの人が思い描くのは、強烈な閃光、とてつもなく大きな爆発音、瓦礫の荒野に昇るキノコ雲だろう。だが実際の核爆発の凄まじさはそんなものではない。太陽よりも明るい閃光は、その方向を見ていたあらゆる人の視界を一時的に奪う。閃光とともに飛んでくる有害な赤外線や紫外線によって、皮膚はやけどになり、目は傷つき、着衣やカーテンなどの可燃物が発火する。その次に来るのが爆風だ。これは爆発から放たれる高圧の衝撃波で、猛烈なスピ―ドの強風を生み出し、それを受けた建物は軒並み破壊される。爆発の中心にできた火球が地面に接触すると、地上の粒子が上空へと舞い上げられ、これが放射性降下物、いわゆる死の灰となる。核兵器がもたらす影響で最も恐ろしいといわれるこの死の灰は、時間の経過とともに地上に戻り、風下に流れ、雨雲と混ざることで、広大な地域に拡散する恐れがある。
・核戦争後の世界として想像される、生き残った人々が中世さながらの環境に逆戻りして、つらい生活を送る光景は一部しか正しくない。中世の生活では、目が見えなくなったり、皮膚を焼かれてただれたり、不安に心を病んでしまう人もいなければ、日々の食べ物や水のせいで苦しみながらじわじわと死んでいくようなことはなかった。
・核爆発が起こったら、わずか数秒の間に、最初に襲って来る熱線と爆風から身を守る場所を探して隠れなければならない。1970年代に探して隠れなければならない。1970年代に英国で作成された評判の悪い小冊子『命を守り、生き残る』には、次のように書かれている。「何でもよいから体を覆うか、溝の中に横たわるかして、頭と手の露出した皮膚を覆う」。米国のパンフレット『生き抜くための10カ条』には、「とにかく、何かの物陰に隠れること」だけ書かれている。爆風を生き延びたら、死の灰が降ってくるまでわずかながら時間がある。『命を守り、生き残る』では、この間に火事を消し、ガスの元栓を止め、自家製の核シェルターに入り、少なくとも48時間はそこから動かないよう勧めている。その後はラジオを聞いて指示を仰ぐようにといっている。まだどこかで放送が続いていればの話だが。
・政府が指針を示していたのは一般家庭だけではない。農業も、世界の終わりのような状況で生き残った人々に食料を供給するという重要な役割を担うことになる。アイルランドの『死/生』(1965年)や英国の『本土防衛と農家』(1958年)などの小冊子には、放射能を含む死の灰から家畜や作物、農場の施設を守る方法が詳しく書かれている。
・東欧諸国では、色鮮やかなポスターや民間防衛マニュアルを通じて、共同シェルターの建材の種類による防護効果の違い、核爆発から身を守る方法、死の灰を浴びてしまった人を川で除染する方法を伝えるのみならず、応急処置のやり方や共同シェルターに入る前にガスマスクを着ける方法まで紹介していた。
・1970年代の中国のポスターには、一般市民が協力して共同シェルターを建設し、予期せぬ核攻撃の際には一斉にシェルターに逃げ込み、その後、汚染された建物を洗浄する様子が描かれていた。
・1991年ソ連崩壊によって冷戦が一応終結し、核攻撃の脅威は消え去ったように見える。だが今もこの世界には、地球を何度も破壊できるだけの核兵器(9000発以上)が配備され、重要標的に向けていつでも発射できる状態にある。今がどんなに安全に思われるとしても、世界は破滅の1歩手前にある。ボタン1つですべてが終わるのだ。そう考えるとぞっとする。
<宇宙人の侵略>
<今見えていたものが、もうありません>
<宇宙からの侵略への備え>
・宇宙人が地球にやってきたら、天地がひっくり返ったような騒ぎになり、世界のあり方が根底から覆るだろう。とはいえ今のところ、宇宙からの訪問者はハリウッド映画のテーマとなるくらいで、政府の緊急計画の対象にはなっていない。
・政府関係者は真っ向から否定するものの、各国政府が空飛ぶ円盤について調査し、宇宙人とのコミュニケーションの試みに資金を与え、未確認飛行物体(UFO)が国家の安全保障に及ぼす脅威の分析に多大な時間と公費を費やしてきたのも事実だ。情報機関が運営するUFO目撃ホットラインから、宇宙に向けて発信されるメッセージまで、世界中の政府は宇宙人による侵略の可能性を真面目に考えてきた。
・しかし、その報告書は最高機密に分類されている。したがって、星々の彼方からの脅威について、公刊されている調査の多くは熱心なアマチュアによるものが多く、科学的な厳密さと信憑性には幅がある。
<我々は平和の使者>
・宇宙人とは何者、あるいは何なのか。おそらく、人間の思考の片隅に昔からいる不思議な生き物の一番新しい形、そんなところではないだろうか。 実際に近くで遭遇した人はごく少数で、ほとんどの人にとって宇宙人は純粋に文化上の現象であり、経験といってもその大半はまた聞きだ。その意味で、宇宙人というのは、妖精、エルフ、ジン、天使、悪魔など、古くから伝承で語られてきたさまざまな異性界の住人の容姿や性質を受けついでいる。こうした先輩たちと同じく、宇宙人も人の形をしていることが多く、普通の人にはない能力を持ち、捉えどころがなく、いたずら心を持ち、悪巧みさえしている。
・現在、宇宙からやって来たエイリアンの代名詞といえば「グレイ」だろう。青白い灰色の肌を持つのが名前の由来だ。髪の毛がなく、人間の大人よりも背が低く、細身で、口が小さく切れ込んでいるような姿で描かれることが多い。無表情で不気味なグレイ。西洋文化で宇宙人といえばこの姿だ。しかし宇宙人がすべて、グレイと同じ姿をしているわけではない。20世紀に現れた宇宙人は多種多様で、現在のようにイメージが文化的に固定されていなかった。
・長い間、グレイはさまざまなタイプの宇宙人の1タイプでしかなかった。1950年代以降、「歩く墓石」(ゲーム『パックマン』のキャラクターにちなむ)、アメーバ状のもの、金髪の「北欧系」、人間型のトカゲ、あり得ない大きさの昆虫など、50種類以上の「生物」が目撃されている。
20世紀にはUFOの目撃ブームがよく起こっていたが、これは当時のテクノロジーを反映しているともいえる。
・宇宙人が私たちの文化を盛んに侵略していた時期と、空を飛ぶ宇宙人の乗り物が目撃されるようになった時期は重なっている。
UFOが本格的に目撃されるようになったのは19世紀末のことで、米国各地で謎の飛行船の目撃が報告され始めた。
・1897年、米国テキサス州のオーロラで奇妙な飛行船がトラブルに見舞われ、風車に衝突して木っ端微塵に砕け、未知の金属のかけらになった。「この地球の者ではない」といわれたパイロットは、町の墓地に埋葬されたという。1970年代初頭、『ダラス・タイムズ・ヘラルド』紙のジャーナリストでUFO調査員のビル・ケースがこの町を訪れ、円盤の形で彫られた石の墓標を見つけた。彼が持ってきた金属探知機はその区画から強い反応を拾ったが、後日、友人に見せようと戻ってきたときには、墓石は消えており、金属もきれいに取り除かれていた。
・謎の飛行船の目撃情報は第1次世界大戦中も続いたが、公式の調査では、空に浮かぶ謎の光の原因は惑星の見間違いなど、ありきたりの説明で済まされることが多かった。第2次世界大戦中には、連合国のパイロットたちがいろいろな種類の奇妙な空飛ぶ物体に遭遇し、それらはひとまとめに「フー・ファイター」として報告された。彼らが遭遇したのは枢軸国の試験機だという説もあった。確かにナチスドイツは奇妙な形の航空機を試作していたが、それらを実戦投入していた可能性は極めて低い。
・現代に続くUFO現象が本格的に始まるのは第2次世界大戦が終わって数年後のことだ。1947年6月、パイロットのケネス・アーノルドが、米国ワシントン州の活火山であるレーニア山の上空を飛行する9機のUFO編隊を見たと報告した。
・さらに翌月、米国ニューメキシコ州ロズウェルに軍の気象観測気球が墜落したとき、ロズウェル陸軍飛行場の広報担当者が最初の発表で「空飛ぶ円盤を確保した」といった。これを受け、『ロズウェル・デイリーレコード』紙は「ロズウェル陸軍飛行場が空飛ぶ円盤を確保」という見出しを打った。それが間違いだったにせよ、円盤を捕獲したと軍が公式に「認めた」ことで、墜落事故への関心が一気に高まった。UFO信者の間でこの出来事は伝説となり、その地位は揺るぎないものとなった。
・一方、グレイが有名になったきっかけは、彼らのしわざとして広く報道された、米国で起きた誘拐事件だ。1961年、ベティ・ヒルとバーニー・ヒルの夫妻が国道3号線を車で走っているとき、空を飛ぶ奇妙な物体を見つけた。車を止めてよく見てみると、驚くことにその中で小さな生き物が活動していたのだ。それから2年後、夫妻は催眠術をかけられ、彼らに誘拐されたことを思い出した。
・1987年、ホイットリー・ストリーバーが自身の宇宙人による拉致体験談をまとめた『コミュニオン――異星人遭遇全記録』の表紙には、典型的なグレイの姿が大きく描かれていた。
・こうしてグレイは事実上、西洋社会における地球外生命体の典型的イメージとして定着することとなった。
20世紀に入ってから、私たちの文化において宇宙人が注目されるようになった要因は何か。それはテクノロジーの急速な進歩だ。テクノロジーの進歩が古い民間伝承に新たな金属的な輝きを与えたのだ。
・誘拐された初期の被害者たちの報告に共通していたのは、技術的に優れているだけでなく、精神的にも私たちより高度な存在である彼らが、世界大戦や核兵器、環境破壊など、人類の破壊衝動に対して警告を発しているということだ。
・しかし、20世紀末になると、目的が悪意のあるもになり、グレイに密接に関連した誘拐話が多くなる。彼らは人間を使って実験したり、宇宙人と人間のハイブリッドをつくったり、家畜の臓器の一部を切除したりと、基本的にトラブルを起こすために地球にやってくるのだという。伝えられる動機がまちまちなので、それが目撃情報の信憑性を損ねているともいえる。その一方で、宇宙人とこのような遭遇こそ、私たちが複数の異なる種に侵略されている証拠にほかならないという見方もある。
<そこに誰かいますか?>
・宇宙員が地球を訪れているかもしれないと考えられる理由が1つある。私たち自身が彼らに正式な招待状を送っているのだ。いくつかの国で、地球外知的生命体探査(SETI)の一環として、政府の援助のもと、ほかの星へ向けたメッセージの送信が行われている。1962年にソ連の科学者たちが発信した「モールス信号」もその1つだ。これは初期の「能動的SETI」の例で、「ミール」「レーニン」「CCCP」という言葉をモールス信号で金星の地表に向けて送信した。1973年にはプエルトリコのアレシボ電波望遠鏡からM13星団に向けてメッセージが送信された。
・これとは逆のSETIとして、宇宙から届くメッセージおよび応答の探索もある。1960年にドレークが行ったオズマ計画では、周波数1420MHzの電波に耳を傾け、信号を拾おうとした。
・1971年には世界中の天文学者が何百人も参加するSETIプログラム「サイクロプス計画」をNASAが立案したものの、費用がかかり過ぎるので断念した。
・現在のところ、宇宙からの知的電波の有力な候補は、1977年に受信した「ワオ!信号」だけだ。これはSETIプロジェクトの観測を行っていた研究者は電波望遠鏡で受信したので、発信源はいまだに解明されていない。
<果たして真相は?>
・恒星間飛行を可能としている文明があるとしたら、手強い敵になると想定しておくのが無難だ。そう考えると、宇宙人の来訪にあたって正しいスタートを切れるかが、人類にとって最大の課題となる。どこの政府も、自国に宇宙人がやってくるということになったら、彼らをいきなり憤慨させたり、怒らせたりすることなく迎え入れるための行動計画を立てようと思うだろう。さらに宇宙人にどう対応するかについては、国際的な合意も必要となる。
・本物の政府文書かもしれないものがもう1つある。1984年にとあるUFO研究家に送られてきたこの文書は「マジェスティック12」と呼ばれる謎の組織の存在を明らかにしたというものだった。その文書によれば、1947年にロズウェルで起きた軍用気象観測気球の墜落事故で回収された技術を利用する計画を、政府内の秘密委員会が承認したという。
・もちろん、マジェスティック12の存在を信じる人々にとって、FBIの調査は単なる隠蔽工作の一環でしかなかった。
・「UFO」という言葉につきまとうイメージには注意する必要がある。UFOはそれ自体が宇宙人の存在を示すものではない。UFOはあくまで「正体がまだ突き止められていない空中現象」だ。各国の政府はこの意味において、20世紀を通じて未確認の空中現象の目撃情報を調査した。
・ロズウェル以降、目撃情報は世界中で増えていった。過熱するUFO騒ぎに英国のウィンストン・チャーチル首相はメモで空軍大臣に尋ねた。「空飛ぶ円盤の話は一体何なのか。本当のところはどうなのか」
20世紀後半には、この謎の真相を解明する公式プロジェクトが開始された。その一部は長年にわたる広範囲なものになった。米国の「ブルーブック計画」では、UFOが国家にとって現実的な脅威となっているか見極めるために何千もの報告書の分析が進められた。そして1969年、18年近い歳月をかけて、UFOが危険であるという証拠も、地球外のものであるという証拠も存在しないとの結論に達する。同様の調査はソ連でも行われたと考えられる。規模は小さいながらも、カナダ、ブラジル、イタリアなど多くの国で同様のUFOの調査が行われている。フランスでは1977年以降、国立宇宙センターの一部門GEIPANがUFOの報告を扱っている。おそらく最も驚くべきは、英国政府がかなり長く1997年まで「コンダイン計画」という名で、UFOの目撃情報を秘密裏に調査していたことだろう。
・宇宙人の存在を信じる人にとって、このような報告は単なる隠蔽工作の一環でしかない。しかし、政府がこの現象をあおっているとしたらどうだろう? ある陰謀論によると、よくいわれるのとは逆に、政府は実際に起こった事件を隠蔽しようとしているのではなく、意図的に宇宙人の訪問の話を広め、UFO研究に資金を提供しているのだという。これは額面通り受け入れられる話ではないかもしれないが、世間に偽情報を広めることは、ステルス飛行機などの秘密軍事計画の理想的な隠れ蓑になるだろう。
・地球外生命体がやって来たらすべてが一変するとはいえ、そうした状況が起こる可能性は限りなく低いという事実は変わらない。政府が宇宙人の脅威についてどの程度真剣に考えているのか、今後も私たちが知ることはないだろう。ただ、どこの政府も地球上の問題で手一杯に違いない。
『110の宇宙種族と未知なる銀河コミュニティへの招待』
エレナ・ダナーン(ヒカルランド)2022/12/31
<太陽系 金星(ヴィーナス)>
・さて、次は興味深い場所、金星です(我々はナアラと呼んでいます)。この小さい惑星の密度は、シカール族の影響から保護されるために、第4密度まで引き上げられました。これを行ったのは、五種族評議会の人たちです。従って、今ナアラには、異なる二つの存在平面があります。第一に、それはバイオドームや地下施設にある、銀河連合の科学的前哨基地であり、そこから我々はあなた方の太陽を調査し、監視しています。第二に、そこはまた、アークトゥルス人(オホライ族)などの第4~第6密度の居住者の生息地と、“コルダシイ”という名前の高密度の12種族の異次元集団を入れた小さいセル(居住区画)でもあります。
<地球(テラ)>
・これまでの部分で、地球の人類に敵対して、あなた方の政府の一部と協力しながら働いている、様々な種族の、地下施設や潜水艦施設を全て挙げたので、ここでは繰り返しません。しかし、まだ話していない点が一つあり、それは特に注目に値する事柄です。
<《南極における同盟》>
・地球の南にある大陸、つまり南極大陸は、広大な地下ネットワークがあり、二つの敵対するグループの複雑な軍事作戦が行われている場所です。
1、<ツーレ>地球人+シカール+オリオン・グレイ共同体+アルタイル共同体
“ナチ”と呼ばれる地球人のグループが、シカール帝国とアルタイル共同体の人たちと共謀して、航空機を開発しました。
この連合軍は、銀河系のこの地域に恐怖を広め、他の世界の平和を好む住民たちに対して、征服や無数の残虐行為を行いました。オリオン共同体とアルタイル共同体と、この“ツーレ”としても知られている、地球人のナチのグループとの間の“条約”は、地球の第ニ次世界大戦の前に調印され、この地球人グループに属する一部の人たちは、宇宙旅行に参加して、アルタイル星系とオリオン星系まで行っています。地球人のツーレ・グループは、南極大陸の地下に住む、レプティリアンのグループと同盟を結んでいます。そして、このレプティリアン・グループは、この地球人グループが、そこに駐屯地を建設するのを指導しました。
2、米軍の遠征隊が1946年、ツーレの共同体の基地を乗っ取るために、派遣されましたが、その軍事作戦は、レプティリアンの反撃によって、敗北しました。しかし、この失敗からそれほど経たないうちに、両方のグループの間に、科学技術上の協力関係が生まれ、航空宇宙産業のために、米国の科学者が南極大陸に派遣され、ドイツの科学者は米国に派遣されました。
・この卑劣な同盟は、“南極同盟”または“南極共同体”と呼ばれています。シカールとアルタイルは、南極大陸の領土を巡って、今でも頻繁に争っています。
・アシュタール共同体もまた(彼らはシリウス出身で、オリオンのレプティリアンによって支配されていることを、覚えていますね)、これらの南極の秘密同盟に関与しています。南極大陸の氷の下にある、アルタイル人、ソーレ、そしてオリオン人の基地は、奴隷施設も運営しており、そこでは、人間の捕虜が、我々の知る限り、3つの目的で役割を果たします。まず、拉致被害者たちは、銀河の他の目的地に売られて行くため、地球の月と火星の施設に送られる前に、そこに保管されます(これは巨大なビジネスの一部であり、南極大陸は、銀河に数多くある、奴隷貿易のための宇宙船の寄港地の一つです)
・二つ目は、地球人の秘密の先進技術計画の、奴隷労働者として働く役割で、そして三つ目は、そしてこれは、卑劣なものであり、何千人もの拉致被害者が、そこの地面の下で、恐ろしい遺伝子実験やクローン化実験、放射線や生物学のテストのために、使用されています。拉致被害者のうち、地球と火星の月にたどり着くことが出来る人たちは幸運だと言えるでしょう。
・もしもいつの日か、あなた方の政府や産業が、地球外の計略に関与していることについて、完全な開示がなされれば、それは、あなた方が知っている地球のシステムの、終点となるでしょう。そして、確実に良いことが起きます。それを私たちが、あなた方のためにすることが出来ないのは、第一に、あなた方はまだ、地球規模で、この情報を思慮深く、落ち着いて受け取る準備が出来ていないことと、第二に、前もって、地下での戦争に勝利する必要があるからです。銀河連合は、アルタイル帝国、オリオン帝国、そしてシカール帝国を、全部まとめて相手にして、表立って戦う力はないのです。これは、非常に複雑な状況です。
・南極共同体とは、アルタイル共同体/キイリイ・トクールト族/シカール族/ゼータ・クローグ族(シャムトバハリ族)/ツーレ(元ナチ)~MIEC(軍産および地球外複合体)~米国・テロス同盟/オリオン共同体。
『110の宇宙種族と未知なる銀河コミュニティへの招待』
エレナ・ダナーン(ヒカルランド)2022/12/31
<《邪悪な存在》>
<南極共同体>
・アクホリ族/キイリイ・トクールト族/シカール族/ゼータ・クローグ族/ナチ(ツーレ同盟)・ソ連&米国・テロス同盟/オリオン共同体。
“南極同盟”とも呼ばれ、そこでは、地球人の“ナチ”が、古代アガルタの地下施設の一部を使って、アルタイル共同体とシカール族の前哨基地と共謀して、航空機を開発しました。この同盟は、銀河のこの地域じゅうに恐怖を蔓延させました。そして、オリオン共同体、アルタイル共同体と地球人ナチグループ、並びに米軍のエリートグループとの間でも条約があり、中には、アルタイル星系やオリオン星帯までの星間旅行に参加した地球人もいます。シカールとオリオン・グレイの基地のそばには、非常に様々な、金髪のヒューマノイド種族がいて、アルタイル星系のアクホリ族(ナチグループと働く)、もいますし、テロシ族の分離独立派(米軍と働く)もいます。アシュタール共同体もまた、彼らと関わっています。南極大陸は、あらゆるレベルで噴火している火山のようだと言えるでしょう。
<火星(マーズ)>
・火星は(我々はそれをティルと呼んでいますが)、過去には、多様な原始的生命体と戦っていました。そして、常に地球に目を光らせ分遣隊を仕入れたいと思っている種族たちの、観察前哨基地でした。火星は過去に何度も攻め込まれ、狂ったように残忍な紛争によって破壊され、その大気圏から奪われました。最も暴力的な攻撃は、マイトラ族による、近くの第4惑星、ジャノスの破壊で、火星の全ての生命を抹殺したことでした。最初、火星には、マンのノオル族の移民が住んでいたのですが、アヌンナキ族、シカール族、キイリイ・トクールト族、マイトラ族、ゼータ・クローグ族、
アルアイル共同体、アシュタール共同体、そして最後には、オリオン同盟によって攻撃されました。今では火星は、死と荒廃の、宇宙に浮かぶ不毛な赤い岩にしか見えません。それにも拘わらず、固有の微生物が、これら全ての大変動を生き抜きました。現在、アルタイル同盟と相互に関係付けられた、地球人の秘密の宇宙プログラムが、火星に前哨基地を持っており、そこには、エリートの中から厳選された地球人の入植者が住んでいます。彼らは二つの米軍基地に置かれた、“航空再配置室”と呼ばれる二つのテレポーテーション装置を介して、そこに運ばれます。同様のものが、月にも存在します。これと並行して、5次元と6次元の平面で、慈悲深い五種族評議会が、地球に転生した、宇宙の魂を持った使者たちを、教え、覚醒させるための巨大な施設を運営しています。我々は、火星の第3次平面を失いました。そこは今では、グレイ共同体とオリオン同盟のもので、我々は彼らと、長い間、戦争をしています。残念なことに彼らは、火星とその二つの衛星を合法的に所有しています。これら二つの衛星は、次のような目的と所有者のために、空洞化された施設です。
・火星第1衛星(デイモス):奴隷選別所として機能する、マイトラ族の施設で、捕らえられたばかりの拉致被害者たちが、多様な所有者や、仕事や、目的地へ発送されるために、連れて来られる場所。地球の月の隠されている側にも、同様の施設がある。
・火星第2衛星(フォボス):クローグ星人(シャムトバハリ族)の施設。彼らの拉致、インプラント、その他の同様の計略のための、中枢です。
我々は、この惑星(火星)を、地球人が植民地化しようとする過程にあることに、懸念を表明します……(訳者注:本書出版後、銀河連合の支援により状況が変化)。
<木星(ジュピター)>
◆アシュタール銀河司令部隊(アシュタール分離独立派)
・さて次は、シリウスB出身のアシュタール分離独立者です。彼らはアシュタール共同体とは何の関係もありません。木星にある、アシュタール銀河司令部隊の前哨基地は、あなた方の星系に来ている銀河連合のメンバーと共に働いており、私は銀河連合の責任者として、アシュタール銀河司令部隊に、私たちの仕事について、彼らと共益関係にある事柄を定期的に報告しています。彼らの本部は、動く戦艦上にあります。
彼らは、銀河のこの地域の平和を維持し、オリオン・グレイ共同体とシカール帝国から、(各種族の)世界を解放するために働くことを誓う、傭兵軍事組織であると、理解されることも出来るでしょう。
彼らの戦闘能力の高さは有名なので、我々銀河連合と彼らの同盟関係は、天恵です。アシュタール銀河司令部隊のこのチームは、木星の表面に本拠地を置いており、そこは、非常に敵の攻撃を受けやすい環境にあります。それは巨大な浮遊都市であり、(シリウスの各星系出身の)アシュケルの人々の、有名な建築学と建築技術の全てを用いて建てられた、攻撃不可能な要塞です。
・この組織は、時と共に、多くの異なる種族と統合されて行きましたが、その統率は、常にアシュケル人の司令官によって、確実に取られて来ました。あまり詳しく述べませんが、“アシュタール”というのは、名前ではなく、軍隊の肩書であり、そういった仕事を直接行う権利を持つ人は少数です。基地ごとに一人がその職務に就いています。
◆アルマヒュールック族・ストラット・163族
アルマヒュールック族は、木星の、別の次元平面に住んでいます。彼らは大昔に、琴座と白鳥座から、ここにやって来ましたが、琴座共同体の祖先ではありません。彼らは背が高く、非常にスリムな、エーテル体の存在で、彼らの特別なスーツのおかげで、第3密度の平面に存在することが出来ます。とても大きい目をしています。彼らは現在、第3密度に化身する振動状態から遠く離れて、第6密度に留まっています。彼らは、植民地を持っていた地球から引き上げましたが、戦争のため、琴座に戻ることが出来なかったので、その代わりに、木星に定住しました。銀河連合の太陽系本部も木星にあるので、彼らは銀河連合と共存して、そこで平和に暮らしています。アルマヒュールック族は、隠された霊能力を持つ、長老と見なされています。古代インドにおいて、ヒト型爬虫類種族を相手に、敗戦したと伝えられています。その後、彼らは約200年間訪れていた地球を、離れることを余儀なくされました。しかし彼らは、1948年から、訪問を再開しました。この種族は、科学技術が非常に発達しています。彼らは拉致を行いませんし、平和主義者で聡明です。銀河連合の一員です。彼らの宇宙船は円盤型で、眩しく燃えるように輝く、青いライトが付いています。ほとんどの部分が目には見えませんし、彼らも、自分たちを見えなくするスーツを着ています。
<アシュタール共同体、シリウスB星系>
・様々なタイプのヒューマノイド(主にシリウスB人またはアルタイル人)、爬虫類種族、グレイ種族、昆虫型種族、そして人工的に遺伝子操作された種族の集団で、“シリウス共同体”とも呼ばれています。本部は、シリウスB星系の惑星モルガにあります。
・シカール帝国のレプティリアンのスパイによる侵入と腐敗によって、ヒューマノイドの反乱グループは、アシュタール共同体から分離し、銀河連合の味方に付き、“アシュタール銀河司令部隊”と名乗りました。一方、アシュタール共同体は、地球人の影の政府やカバールとも関わりを持つようになりました。
<牡牛座③>
<アルデバラン(“ジャダ”)星系>
・ここは地球からあまり遠くなくて、65光年のところにあります。この燃えるように輝く巨星は、広大な13個の惑星系と、アヌンナキ族の植民地、アヘル族の植民地、そして第9密度の存在という、3つの主要な文明を擁しています。
◆ジャダ星のアヌンナキ族(または“ジャノシアン”)
・ジャダ星系の第7惑星、“コラ361”に住んでいます。アヌンナキ族の言語で、それは、“前哨基地361”という意味です。それは、彼らの存在が、この銀河や、さらに遠くまで、いかに広く拡大されているかを物語っています。この青い惑星は、4つの月を持っており、温暖な亜熱帯気候です。これは、そのような環境に改変された、と聞いても、意外ではないでしょう。彼らは、火星と木星の間にある、彼らの惑星ジャノスが、マイトラ族によって粉砕された時に、あなた方の太陽系を追放された、移民共同体です。この人たちは、1919年に、マリア・オルシックという霊能力と繋がり、彼らによって今も使われている、地球の古代言語であるシュメール語で、自らについて話しました。
◆ジャダアヒル族
・ライラ戦争から亡命した、多くのアヘル族移民共同体のうちの一つ。
◆ジャダイイ・ネメッシ族
・これらは高次元の光体存在で、この星系の原住民種族です。第9密度の平面に住んでいます。彼らは、地球や銀河連合と交流すること、興味を持っていませんでしたが、地元のアヌンナキ族の移民とは、密接な関係を維持しています。彼らは銀河連合の一員ではないので、我々が彼らについて知っていることは、ほとんどありません。
<M104銀河(ソンブレロ銀河)>
◆アカラ(カマキリ)族
・これは興味深い種族で、自分たちのことを“アカラ”と呼んでいます。これらの生命体は、勿論全ての人がそうであるように、独自の倫理的考え方を持っていますが、彼らの場合、注目すべきなのは、“善”や“悪”といった概念が欠如している、ということです。つまり、彼らの倫理的規定は、むしろ有用で論理的であるものと、そうでないものに基づいています。感情について、この種族においては、ヒューマノイド種族に見られるものとは、大きく異なります。これが、これらのおとなしい人たちが、その一部ですが、シカールとオリオン帝国のハイブリッド計画に進んで加わる理由です。つまり、それは私たちの基準では基本的権利の侵害になりますが、アカラ族の“カマキリ”にとっては、そうではないからです。彼らの起源は、地球から2800万光年のソンブレロ銀河、Ⅿ104と地球で呼んでいるところです。これらの昆虫型生命体は、母権的なハイブ構造社会(訳者注:ミツバチのような社会)に基づいており、第3~9密度に存在します。彼らは、地球に持ち込まれた昆虫種の、カマキリのような見た目ですが、立ち上がると、9フィート(約274センチ)もあります。色は緑、白、黒があります。頭部はⅤ字型で、もの凄く大きな黒い目(個眼)を持ち、小さい黒い突起物は指として機能します。
・アカラ族はテレパシーを通してコミュニケーションを取り、卵生であり、孵化には非常に長い抱卵プロセスを取ります。卵が産まれると、それらは縦長の柔らかい有機ポッド(卵嚢)に成長します。彼らはハイブリッドやヒューマノイドの体の部分を食べます。彼らのうち、より低密度の者はオリオン同盟やグレイ共同体の計画に関わっていますが、より高い密度になると、それには関わらず、逆に銀河連合の地球のアセンション計画を手伝っています。これら後者は色鮮やかな光の生命体ですが、それにも拘わらず昆虫型の形態を維持しています。いずれの密度にいるにせよ、アカラ族は、振動周波数と音波技術の科学の達人です。音波と色の振動数を使用して環境を形作り、お互いに通信するという、彼らのとりわけ高度な知識のせいで、オリオン同盟は彼らを科学者として高く評価し、捕まえて奴隷にしています。アカラ族は、地球人の拉致の指揮を執っているという印象がありますが、そうではなく、彼らは作業を監督するだけの、ただの奴隷科学者なのです。
次にアカラ族の亜種について、より詳しく見て行きましょう。
<緑色亜種>
・これらは2本の細い脚を持ち、長い管状の臀部と、緑色の種類には羽がある。そして、目は黄色で、細い縦長の切れ目がある。オリオン・グレイ共同体の奴隷。
<白色亜種>
・他の亜種に比べて背が高く、至る所でクローグ・シャムトバハリ(レチクル座ゼータ星)とオリオン同盟の奴隷にされている、彼らは尖ったものが先に付いた3対の脚を持っている。より長い、リングが重なったような首で、頭はより平たい形。彼らの目は黒い複眼で、口の両脇には黒い牙のような下顎がある。
<黒色亜種>
・トール・ブラックとも呼ばれる。彼らの体は、黒い光沢のある外骨格を身に着けているように見え、腕や脚には関節が余分に付いており、様々なレベルのヒューマノイドの特徴を持っている。彼らの目は金色から光る赤い色まである。よりヒューマノイドに近いものは、ハイブリッドと思われる。彼らはオリオン・グレイ共同体のためには働かず、むしろ自分たちの科学的好奇心や計画のために働き、また、地球人種族の意識覚醒を助けている。
<テーブル山座 メンサ座>
◆インビジブルズ(目に見えない種族)
・彼らの生息地の世界についてはわかっていません。これらの謎に包まれた生命体は、擬態に非常に熟練しており、次元間分子移動の技術に精通しています。彼らのことは、辛うじて透明な灰色の姿として見ることが出来るだけですが、彼らが後に残す臭いはかなり強いです。彼らはシェイプシフトした爬虫類種族と一緒にいることもあるので、その場合、動物は彼らの存在に対してより敏感です。
(2023/12/31)
『人類滅亡の回避ときたる黄金期の世界』
地球を去っていくプレヤーレンが人類に託すメッセージ
高島康司 ナチュラルスピリット 2023/9/14
<プレヤーレンとは?>
・ビリー・マイヤーがコンタクトしている宇宙種族であり、見た目は人間とは見分けがつかない。現在に至るまで、ビリーとひんぱんに交信している。われわれの宇宙の裏側に存在する別宇宙にある「エラ星」から大型の宇宙船でやって来る。現在は宇宙船を使わず、FIGU内に設けられたコンタクト専用の部屋に次元移動してやって来る。彼らは「プレヤーレン連邦」として、アンドロメダ最高評議会とも連携している。
<はじめに>
・しかし、すでにディスクロージャーは進んでいる。
それは、われわれが住むこの世界の真相を明らかにしてしまうほどのインパクトを持つ。これから数年で、世界の実態がどんどん明らかになるだろう。
・コンタクト相手のプレヤーレンという種族は、“地球人類は2029年2月3日まで続く大激動の期間にあり、人類がさまざまな問題に対処しないと、将来のいずれかの時点で絶滅の危機に直面することになる”と警告している。
・われわれが大量消費という資本主義的な行動規範から確実に抜け出ていかないと、早ければ2024年から2025年にも起こるかも知れない「金融危機」、そして2029年にも始まるかも知れない「第三次世界大戦」などの危機的状況を通して、人類は絶滅の方向に向かうという警告だ。
ただし、この警告には、最悪な事態を回避できる希望のようなメッセージも含まれている。
<人類は「種の大絶滅」に向かっている>
・地球は太古から生物種の絶滅を5回繰り返し、今、「第6の大量絶滅期」を迎えているとされる。プレヤーレンいわく、今回が特別なのは、人類が絶滅の対象になっているからだという。特に、これからの数年間は加速度的に危機が高まるらしい。
<2024年から加速していく絶滅への道>
・プレヤーレンたちは、本格的に地球を去る準備を始めているという。
彼らはアンドロメダ高等評議会と連携をとり、500年に一度、人類の進化状況を査定するというが、2023年の今、それを行っている最中らしい。
・プレヤーレンは、ビリー・マイヤーとの2023年のコンタクトで、人類の未来について次の点を指摘している。
◆地球上で繰り返されてきた「種の大絶滅」が起きる。今回は人類が対象で、そのほとんどが消滅する。
◆これは、人類自身が作り出した災害であり、絶滅を招くようになったことをした結果である。
◆人類が真実を知ろうとしないで、もうほとんど止めることができない。
<人類に突きつけられた回避困難な危機>
- 政府とのコンタクトを拒否したプレヤーレン
・アメリカは戦争中毒と世界征服マニアとしても言及されるべきであり、コロナ病の間接的な発案者としての罪もあります。
- 今回の「種の大絶滅」の対象は人類
・しかし、地球人の大多数は、警告を聞き入れてより良い方向に態度を変えることはほとんどなく、避けられない事態が近い将来に起きるようになるでしょう。
- 宇宙からの危機と異常気象による地球の激変
・2036年に延期されるかも知れませんが、2030年の少し前で“宇宙からの危機”が発生する可能性もあります。
さらにその先には、大幅な人口増加がもたらす気象破壊(異常気象)の結果、地球人は、それまでにない地球の激変に対処しなければならず、生き残れるかどうかは定かではありません。
<地球の適正範囲を超えた「人口増加」が招く多大なリスク>
・プターによると、現在の人口は、実は90億人を超えているという。しかし、以降で紹介するように、適正人口は10億人以下であり、目指すべきは5億人ほどだというのだ。
- 目指すべき人口は5億人ほどが適切
・私たちのエラ星は地球とほぼ同じ大きさで、人口は5億3000万人にすぎません。このことは地球人にもあてはまり、目指すべき人口です。
- 過剰な人口が招く10憶から15億人の大量死
・善なる正しいことのために行うべきこととは、人類が地球の自然界と共存できる状態に戻すことです。それには、非常にすみやかに採択し、実施する「世界的な産児制限のための規則」も含まれます。
そうすれば、私の計算によると5億2900万人を達成できます。しかし、それができない場合、30年前に私が確率を計算したように、地球人は10億人から15億人ほどを残すのみとなり、あとは大量死するでしょう。
- 地球の適正収容人数はすでにオーバーしている
・2022年には、90億人以上になります。これは、地球の大きさと収容力から見て、5億2900万人から多くても25億人という妥当な数の人口をはるかに超越しています。
それは地球の生態系に甚大な被害を与えるだけでなく、完全なる「過度の負荷」を意味します。
- 金融システムを廃止したら犯罪がなくなった
・私たちプレヤーレンは約5万2000年前、平和な状態に転じました。それ以降、あらゆる物品の支払い手段や労働における賃金を完全に廃止しました。これにより、すべての金融犯罪や同種の犯罪がただちに過去のものとなり、再発しないという結果をもたらしました。
多種多様な物品のすべての生産元は全プレヤーレンの共有財産となり、労働の対価が賃金で支払われなくなったのです。なぜなら、支払いはもはや必要なく、生活に必要なものはすべて賃金なしで手に入れられるからです。
<世界的な金融危機の向かう先とは?>
・理想的な社会システムへと変化を遂げたプレヤーレンの惑星とは裏腹に、日本では2024年か2025年頃には、金融システムの何らかの改変が行われる可能性がある。
- 金融システムの転覆で国民のみが損害を被る
・全世界の金融システム全体が転覆することで、すべての国の既存の国家債務が新たに再編成され、一般国民のみが損害を被るような形になります。
- 年金システムは破綻に向かう
・年金機関は、年金受給者の高齢化により資金が不足し、なおかつ、年金受給者の数が増加しているため、もはや年金を支払うことができなくなるでしょう。
- 経済的に困窮し、見放される高齢者が増える
・今後、ますます高齢化が進み、70年後(2019年)には多くの高齢者が経済的に苦しくなり、不幸にも子どもや孫から見放され、最終的には多くの自殺者を出すことになるでしょう。
- 一部の人に対する「強制安楽死」
・未来には、人類が倫理観と道徳観を欠如させる結果、病気や肉体的な奇形のある人を、不治の病などとして、「安楽死」の名の下に排除するようになるでしょう。
肉体や精神に障害を持つ人は、新生児であれ同様です。将来的に社会の負担になるため、安楽死させるのです。
特に、ヨーロッパとアメリカはその先駆者であり、最初のステップとして、重病の子どもに対する安楽死という形ですでに行われています。
<2023年はターニングポイントの年>
・プレヤーレンのコンタクト記録によると、「デジタル通貨」と「現金の流通禁止」を前提に、ほんの一握りのエリートが国民を徹底して管理する「高度管理社会」が出現する。
その後、人類は絶滅の歩みが速まるというシナリオになっている。この流れは、もう止められないのだろうか?
- 2023年に起こすビリーのアクション
・コンタクト記録を読む限り、“2024年から始まる世界的な大変化のプロセス”と関係しているようにも思える。それは、プレヤーレンが地球を永遠に去るという2029年を通して、その後の2030年代の始めまで続くとされるからだ。
<人工知能は思考まで支配していく>
・人工知能について賛否両論あるが、プレヤーレンによると、人類はそのうち人工知能に支配され、奴隷にされ、嫌がらせを受けるようになるという。
- 人工知能の暴走の危険性と回避する方法
・その結果、人工知能は人間がそれについて何もしなくても、最終的にあらゆることを自ら決定し、実行するために、プログラムされている事柄のリーダーシップを勝手に発揮する可能性もあるのです。
- 人類は思考を支配され、自分を失っていく
・人類の大きな問題点の一つとしてプレヤーレンが指摘するのは、宗教、特に一神教の害悪である。
<250年前から始まっている人類の退化>
・人々がそのようになってしまったのは、そもそも支配されたことから始まった。その支配により、脳の一部に有害な変化が起き、過去250年の間に思考する力が退化したという。
- 過去250年間に脳機能がネガティブに変化
・あまりにも急速な技術開発とその影響により、地球人の大多数の脳、すなわち地球の専門家によって「前頭前野」と呼ばれる脳器官に非常にネガティブな変化が起こります。それは非常に強力に、永久に影響を受けることになります。
<プレヤーレンが地球から去っていく理由>
・プレヤーレンのメンバーたちが、水瓶座時代の本格的な到来とともに永遠に地球を去っていくという――。
<本格的な水瓶座時代の到来とプレヤーレンとの関係>
・実は、すでに48年前の1975年に、プレヤーレンは2029年に地球を永遠に去ることを明かしていた。
- 「黄金の時代」までの185年間は偽物や宗教が横行
- 2029年までに社会システムの刷新が加速
- セントラルサンの強烈な放射線がもたらす「奇跡の時代」
・この過渡期が終わると、2029年からは、本格的に水瓶座の特徴が発揮されていく。それは、宗教的な狂気、戦争と破壊、大量殺戮の時代に突入することも意味する。
しかし、基本的には、水瓶座の時代は「すべてが最高の水準に引き上げられ、自然の摂理に従って霊性と意識を発揮させる黄金期」である。
そうなるには「この時代が始まってから数百年もかかる」というが、その頃の人類はどのようになっているのだろうか?
別のコンタクト記録には、それは「800年後」とある。
・つまり、プレヤーレンは人類のマイナス面が強く現れる「水瓶座の時代の過渡期」に、人類の意識の進化を促すためにやって来たのだ。そのため、“過渡期の終わりとともに地球を去る”という。
<「過渡期の申し子」として転生したビリー・マイヤー>
<プレヤーレンの超科学が解明した宇宙の仕組み>
◆現在の宇宙が誕生したのは、46兆年前に起こったビッグバンが始まりだった。
◆それから15億年後に、最初の「固体物質」が形成された。これが、現在の「物質宇宙」である。
◆そして、100億年前に、最初の「ヒト型生命体」が誕生した。
◆その後、343種類の肌の色に分かれる4353万607種のヒト型生物(人類)が創造された。
◆現在、宇宙全体で数十憶の種族が存在し、天の川銀河だけでも、750万の人類文明が存在している。
◆今、宇宙は155.4兆年に及ぶ膨張期に入っていて、その後、同じくらい長い収縮期が続く。
・プレヤーレンはわれわれの宇宙を「DERN宇宙」、そして反対側に生成された別の宇宙を「DAL宇宙」と呼び、区別している。
DERN宇宙もDAL宇宙も、それぞれ7つのベルト(おそらく次元)でできていて、同じDERN宇宙であっても、異なった次元の宇宙が存在している。
一卵双生児であるDAL宇宙は、DERN宇宙の7番目の外側のベルトにそっと寄り添っている。
われわれとは異なった次元からやって来ているプレヤーレンたちは、高度なテクノロジーにより、DERN宇宙内の次元を行き来しているのだ。
ところで、プレヤーレンいわく、この宇宙のすべては「創造」と呼ばれる超越的なエネルギーが、創り出したものであるという。
・「創造」は宇宙にある万物に遍在し、人類を含むあらゆる霊体にも内在している。それぞれの霊体は輪廻転生を繰り返すことで進化し、最終的には肉体を必要としない“純粋なエネルギーからなる霊体”に至る。
この進化の過程は、数億年かかり、最高レベルに進化した霊体は「アラハト・アテルサータ」とプレヤーレンが呼ぶ存在になるという。
- すべての存在は「アラハト・アテルサータ」を目指す
・人間は、総体的に完璧な状態といえる、特定の霊的・意識的レベルに到達した時、それに応じた高度に健康的な生活をすると、数百年、さらに数千年も生きることができます。
約4000万年から6000万年にわたるそのような進化段階を過ぎると、霊はもはや物質的な体を必要とせず、半分霊的な体(半物質体)になります。
その後、6000万年から8000万年の間、半物質体の状態で生きたのち、非常に高い意識状態にある霊的進化レベルに到達し、人間からは、もはやコンタクトすることができないほど高いレベルの領域に存在することになります。
つまり、反物質体の状態から、もともとの純粋な霊的形態「アラハト・アテルサータ」のレベルへと変化するのです。
<人類の霊的進化を担う「ノコデミオン」とその役目>
・その進化をサポートするために輪廻転生する使命を持った霊体が、プレヤーレンが「ノコデミオン」と呼ぶ存在である。
「ノコデミオン」はすでに90億年前から活動を始め、数え切れないくらいの輪廻転生を繰り返し、アラハト・アテルサータの状態で存在することと、地球のような惑星がある物質宇宙で生きることを繰り返しているという。
・エノク/エリア/イェサージャ(イザヤ)/エレミア/イマヌエル/ムハンマド/ビリー・マイヤー/
<決まった使命を持たない歴史上の「ノコデミオン」>
・ソクラテス/アリストテレス/ヨハン・ゲオルク・ファウスト/ガリレオ・ガリレイ/ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト/ヤコブ・ルートヴィヒ・フェリックス・メンデルスゾーン・バルソルディ/グリゴリ・イェフィモヴィチ・ラスプーチン/
- ビリー以降、教えを広めるノコデミオンは現れない
・つまり、今から50年後には人類の意識状態が進化するどころか、退化しているという。
そのため、「ノコデミオン」の霊体を持つ人物を見極めることができず、しかもその人物も「霊の教え」を広めるような活動はしないという。
<2029年にプレヤーレンは地球から完全に撤退する>
- 意識の進化に無関心な人類への努力と失望
・プター:今のところ確実なのは、私たちプレヤーレンは地球から撤退し、「退化した地球人のために努力を続けることはない」ということです。
- 人々を苦悩から救い出したビリーの活動の功績
<プレヤーレンが定期的に行う「人類の査定」>
・数年後に地球を去るとはいえ、それまでにプレヤーレンたちはさまざまな任務を遂行しなくてはならない。
その一つが、「500年に一度、人類の進化状況を査定する」ことだ。
- 500年ごとに作成される地球の「観察結果」
・ビリー:プターは、「あなた(フローレナ)が本当に不可欠であり、ウクライナで実際に何が起こっているかを観察する使命を担っている」と言いました。
<「アンドロメダ高等評議会」と連携するプレヤーレン連邦>
・プレヤーレンの惑星エラでは、「アンドロメダ高等評議会」と連携し、プレヤーレン連邦としてコンサルティングを受けているらしい。
ということは、“500年に一度の査定”には、どうやら「アンドロメダ高等評議会」が背後で関連し、もちろん人類も高等評議会から状況を把握されていることになる。
- 「アンドロメダ高等評議会」について
「アンドロメダ高等評議会」は「最高評議会」としても知られています。アンドロメダ銀河に存在する、半物質的形態の進化段階にある「高度に進化した存在の集団」です。
彼らは、プレヤーレン連邦のコンサルタントとして活動しています。
<コラム/「アンドロメダ高等評議会」とプレヤーレンの関係について>
- アンドロメダ高等評議会は、美しく変化する半透明な物質状態で存在し、非常に高い進化レベルにある。
・次元の異なるエラ星から、人類の意識の進化を促すためにプレヤーレンはやって来た。
<コラム/「ウェディングケーキUFO」は地上で実用するためのプロジェクトだった!>
・それが1970年代の終わりころのことで、さらに実験を進めていましたが、政治の情勢が急速に好戦的な方向へと変化しました。
そこで、私たちは開発のための情報を、ドイツの科学者へ提供するのを中止し、プロジェクトを期限切れとしました。地球用の円盤飛行装置を実用化させると、戦争に利用されるからです。残念ながら地球人が好戦的なため、私たちは「地球用の空飛ぶ円盤」を実現できませんでした。
<スファートとビリーの「未来記(予言)」と生き残った者が体験する世界>
・かつてビリーはスファートとともに、遠い未来を観てきた。そこにいるのは5億人ほどで、意識の高い者しかいなかったという。しかし、そこに至るまでには、蒔いた種を刈り取るべく人類はさまざまな局面で追い込まれていくという。
<スファートとビリーによる「未来の世界」にまつわる予言>
・人類は滅亡に向かっている、適正な人口は5億人程度とプレヤーレンは言う。
<スファートが語る「1940年代以降の人類の未来」>
- 将来、金融経済は困難な状況になる
・金融業界全体において「世界的な影の銀行と影の政府」により、多くの国とそのシステムが支配されます。
- 環境を悪化させるプラスチックの害
- 2000回以上の核実験が長期にわたり環境を破壊
- 難民は安全な国へと移動し、犯罪者が増える
- 人口増加が人間関係も環境も破壊していく
- ビリーが歩む道への予言とアドバイス
・このようにスファートは、すでに1940年代に、“コントロールの利かなくなった過剰人口が原因で、これから人類は異常気象、環境破壊、戦争、混乱の時期に突入する”と警告した。この状況は「第3千年紀」に入っても、ずっと続くことになるのだと。
そして、「ノコデミオン」の霊性を持つビリーに対し、人類の破滅を回避する方向を指し示すメッセンジャーとしての役割を期待した。
この困難な使命を達成するために、人間の衝動についてビリーが深く理解できるよう、「プレヤーレンの心理学」を教えたのだ。
<ビリーが観てきた「800年後の黄金期」とそこに至るまでの世界>
・しかし、そこに至るまでにはまだはるかに遠く、多くの悲惨さと困窮、さらには悪事や戦争、テロ、混乱、大惨事が人類と世界を尽すことになるでしょう。
・なぜなら、すべての災厄は現代のテクノロジーの発展と、それが作り出す恐怖によってすでに始まっているからです。
将来、さらに邪悪な戦争が世界中に広がり、その数はあまりにも多くなり、普通の人は生きるすべを見失ってしまうでしょう。
- 新たな良き時代が始まるまでに起きること
・私の予言と予測が成就し、新たなより良い時代が始まるまでには、多くの時間がかかるでしょう。
しかし、そこに至るまでにはまだはるかに遠く、多くの悲惨さと困窮、さらには悪事や戦争、テロ、混乱、大惨事が人類と世界を覆い尽くすことになるでしょう。
- 1958年における今後の世界の予言
※以降は、一部を抜粋してリスト化した。ほぼ全てが現実になったため、予言の精度は驚異的である。
《技術革新》
- この20世紀の1980年代には、人間が人工授精によって繁殖できるようになる。
- 「2千年紀」の終わりは、コンピュータ技術が急速に確立される。
《通信手段》
- わずか40年もすれば、ごく普通の市民でさえ、ポケット電話を持ち歩き、あらゆる機会にそれを使用する。
《社会変化・社会システム》
- 戦争と反乱によって、その国の人々は滅亡し、国々は崩壊し、盗まれた土地にはさまざまな権力によって新しい名前が付けられ、伝統的な名前は存在しなくなる。
- 「3千年紀」の時代より前でさえ、実際1993年には、「欧州連合」と
呼ばれる政治的かつ商業的なヨーロッパの独裁者が誕生し、悪事には666という数字を使う。
《経済》
- 1958年から30年以内に、それまでのビジネスの繁栄は崩壊し、先進国で計り知れないほどの失業を引き起こし、何百万人もの人々が仕事を失う。
《人類の意識の状態》
・「3千年紀」には、大陸の大部分が消滅し、人々は山に避難しなければならない時が来るが、彼らが大災害を感じているのは短期間だけで、すぐにそれらのことを忘れてしまう。
・800年後とは、あまりに遠い未来ではあるが、貴重な内容と思われるので、なるべくそのまま掲載しよう。
- 800年後の黄金期にあたる未来の予言
・遠い未来には、唯一の貴重な言語が世界中で話され、人々はついに「本物の人間」になるでしょう。
遠い未来、人類は宇宙空間を征服し、宇宙の奥深くまで旅をし、地球の大気圏外に人工基地を建設し、そこに多くの人々が住み、働き、生活するようになるでしょう。
遠い未来、人類は海に大都市を築き、深海を動き回り、海で採れるあらゆる種類の果物で栄養を摂るでしょう。
・遠い未来は1958年の今の時代よりも、人間の年齢は何倍も長くなります。
・遠い未来、人間の身長はより高くなり、物事により熟練し、すべてを包み込む意識の力で、自らが望むものは何でも所有するようになるでしょう。
・遠い未来、宗教の信仰は不必要になり、「創造の真実とその法則」のみが有効となります。
・遠い未来、人々は巨大でパワフルな宇宙船で、宇宙の端から端までハイスピードで移動し、もはや境界線はなくなるでしょう。
・遠い未来、人類は自分の体とすべての動物の体について知るようになるでしょう。それにより、病気や疫病は、それらが発症する前に治癒されるでしょう。
・このように、遠い未来に至るまでには人類は人口のコントロールに失敗し、宗教の妄想から抜け出すことができず、滅亡寸前に追い込まれる運命にある。
しかしながら、人類は完全に消滅するわけではない。生き残ったわずかな人々により、地球環境は再生されるのだ。
それが実現するのは800年後だが、その時、人類の意識はプレヤーレンが提唱する「創造の法則」にのっとって生活できるほどに進化する。
その世界には不正や差別、暴力や破壊はなく、誰もが他者の痛みを自分の痛みとして感じられるほどになるのだ。
<プレヤーレンの科学が明かす意識と生命力アップの情報>
・滅亡を回避するという壮大なスケールの中で、われわれ一個人としては、何から始めればいいのだろう?
<滅亡を防ぐには急いで意識を進化させるしかない>
<憑依や悪魔払いの真実、輪廻転生の仕組み>
- 憑依状態は意識の機能不全が生み出した現象
・ある人の意識状態や人格が異なるように見えることがある場合、統合失調症のような病気が起因となり、意識の機能が働かず、他の人格や異質な人格として現れます。これは、その人の意識の産物です。
このような病的な意識の状態は、昔から「憑依」という不正確な用語でよく知られています。
実際には、正常な人格と正常な意識のほかに、他の人格や意識の形態があるわけではありません。通常、けいれんや妄想の状態と結びついている、精神的に問題ある興奮状態なのです。
悪魔祓いによって、霊や悪魔として追加された人格を追い出そうとする宗教は誤った主張をしています。それは、何らかの霊や悪魔の影響ではありません。
- 輪廻転生で前世は持ち越さない
- 輪廻転生で継続するのは、その人の霊体のみである。
- 霊体は肉体を必要とせずに、霊だけで存在できる水準まで進化するためには、肉体に入って何度も人生を生きなければならない。この時、肉体に入るのは、意識の塊であり、人格の元になる。
<自殺や安楽死・死刑制度は否定されるべき行為>
- 自殺や安楽死は「創造の法則」への責任に違反する
- 死刑制度は公的に許可された殺人
<超科学による叡智が人類に開示されない理由>
- 高度な知識は少数派にしか明かされない
<「未来の次元」の地球人や並行世界にいる存在の飛行物体>
・ハイテクノロジーに関する情報として、プレヤーレンは「未来の次元にいる地球人のタイムトラベル」や「並行世界からの訪問者」のことにも触れている。
- 別の世界から地球にやってくる存在たち
・未来の次元に住んでいる地球人は「タイムトラベルの方法」を見つけ、次のことを可能にします。
彼らは自分たちの過去に戻り、地球上の現在にも戻ります。したがって、これらの訪問者は地球外知的生命体ではなく、地球の住人でもあり、その技術は地球人の現在および未来よりも、何千年も進んでいます。
・そのほかの未確認飛行物体は、実際には地球外のものであり、人類が存在しているのと同じ宇宙の「時空連続体」に属する生命体によるものです。
飛行物体を伴う、そのような生命体が地球を訪れるのは、私たちプレヤーレンと古くから地球に飛来している「3つの異なる種族」を除いて、非常にまれです。
地球のあちこちで地球外生命体が接近していますが、人間との接触は極めてまれであり、数十年か数世紀に何度かある程度です。
彼らは、並行世界から飛行物体を伴ってやって来ます。例えば、私たち自身もここに広がる時空構造に属した並行世界に住んでいて、この並行世界はほんの数秒で変化します。
- 無害で、遊び心さえある「次元変更者」
・このような飛行可能な「有機生命体」は、私たちが「次元変更者」とも呼ぶ者であり、多くの場合は大小の蛍光性の光か、非常に明るい光を放射していて、もともと並行世界に存在しています。
・地球にやってくるのは、未来の次元の地球人もいるというのは、意表を突くような、なんとも刺激的な情報だ。どこかで目撃された宇宙船には、実は未来の地球人が乗っているのかも知れない。
<鍼灸治療は肉体だけでなく精神までも健康にする>
・ビリーは、鍼灸療法に興味を持つ人のために、それがどのくらい効果があるのか、ケツァルに尋ねた。
- 鍼灸治療は肉体だけでなく精神までも健康にする
・鍼灸は、自らの生命エネルギーの「特定の集中点」に特殊な細い鍼を刺すことで、肉体的・心理的・意識に関係した苦しみや病気を癒します。鍼灸によるエネルギーは、特定の経路を通って体内を脈打ちます。
・鍼灸の実際の起源は数百万年前にすでに確立されていて、エノクの時代という非常に遠い過去にまでさかのぼります。
エノク自身が鍼灸の発明者であり、探究者であり、それが彼の民族に引き継がれ、使用されました。「太陽の反対側」から来た民族の子孫の間で今日まで続いていて、それが今日の中国人に受け継がれているということです。
しかし、その大きな改善効果にもかかわらず、鍼灸は医学にとって、多くの治療方法の中の一つの選択肢にすぎません。
- サナンタシステムが乱れると病気になる
・人体には、「宇宙的電磁エネルギー」を受け取る「サナンタ」というエネルギーラインがあります。サナンタ上には鍼灸の中枢やツボがあるため、そこに鍼を打つことによって、生命エネルギーが影響を受けます。
<プレヤーレンに起きた驚くべき出来事と進化への歩み>
・プレヤーレンはどのように進化したのだろう?始めから高度な精神性を持つ種族だったのだろうか?
実は、そうではない。プレヤーレンは高度に発達したテクノロジーを駆使する好戦的な種族として、戦争に明け暮れていた時代があるのだ。
<プレヤーレンによる「霊的自己のインパルスで現実を創り変える瞑想法」>
・人類の意識の覚醒を促すべく、プレヤーレンは現実を変容させるメソッドも教えてくれている。
- 現実を創り出す想念の力
・個々の人の意識を引き上げるような、何か具体的な方法はあるのだろうか?そんな疑問に応えてくれるのが、ビリーがプレヤーレンから教えられた瞑想法が書かれた『心』という本だ。そこには、想念の力で現実をより良いものへと変化させるメソッドが、いくつも紹介されている。
その中で一貫して告げられているのが、“現実とは想念が創り出したものであり、想念によって現実は変更可能”というメッセージだ。
- 霊的自己のインパルスが現実化の決め手となる
メソッド<幸福感の境地と願望実現を促す「ロウソクの炎の凝視法」>
<瞑想時の集中状態に意志の力は不要>
メソッド <霊的自己と一体化して未来を創り出す「集中瞑想」>
ステップ1/「集中瞑想」で霊的自己のインパルスを受け取る
ステップ2/変性意識状態で未来のビジョンを受け取る
<プレヤーレンの宇宙観の基本概念「創造」とは?>
・「創造」には進化の法則が存在し、人間の意識もこの法則性に合致して進化しなければならないとしている。
- 人間も、「普遍意識」の中にある他のすべての創造物も、その法則に縛られていて、原因から結果を得るという進化の振動の中にある。
- 人間は、自分自身とあらゆるものに対して全責任を負っている。
- 人間は、自分の思考・感情・行動を通して、自らの運命を決定する。
- 地獄は場所ではなく、人間自身の中にある。それは、メンタルブロックの中にあり、間違った思考や感情を人間自身が創り出している。
- 楽園は空の上ではなく、むしろ人間自身の中にある。つまり、心の中にある善良で楽しい思いと感情によって創り出される。
- いかなる人間も、他者に対して悪事を行う権利や、いわれのないことを行う権利はなく、誰かを殺害する権利もない。
・世界がこのようになってしまった背景には、人口問題のほかにも、複雑な要因がからんでいる。
・さらにプレヤーレンは、現在のキリスト教は、悪意のある地球外生命体が人類を支配するために作り上げたものだとしている。
<宗教的な想念が意識の進化を阻んでいる>
- 宗教が引き起こす5つの害
1、宗教は人間が他人に命令し、抑圧し、搾取するための原始的な策略に過ぎず、意識状態の弱い生命体だけが屈服するものです。
2、宗教という悪意のある誤った教義に耽溺すると、人間の意識状態はますます衰え、最終的には底なし状態になります。
3、地球は天の川銀河の中で、宗教を持つ唯一の惑星です。宗教は人々の生活と福祉を支配し、この世界の精神的発展を何千年も遅らせています。
4、霊的進化のあらゆる側面が宗教によって阻まれ、真の進化を不可能にしています。
5、宗教には未来の価値ある部分が含まれてはいますが、それがあまりにも影を潜め、少数の人たちだけがその中に意義ある真理を見出せています。
・このように、意識の進化を阻むものとして宗教の害を挙げている。
<電子機器によるマインドコントロール>
- テレビや通信機器の背後でユーザーを操作
・ザフェナトパネーチ(プレヤーレンの1人)は、地球では宗教組織がある諜報機関と協力して、テレビやコンピュータ、インタ―ネットを通じて、人々を思い通りに操っていることを改めて説明しました。
- 通信機器を介した強力なコントロール
・テレビやラジオ、コンピュータ、インタ―ネットシステムを通して、すべての人々に“暗示的影響”を与えて同調させ、上位エリートの策略に従わせることを担っています。
<ビリーにいやがらせしていた謎の組織>
・相変わらず外部からの攻撃にさらされ、コンピュータもハッキングされていたビリーが、プターに近況を話した。
いつの頃からか自分のコンピュータの中で、カルト組織や諜報機関から発せられる“好ましくないこと”が増えてきている。どうやら、数カ国の諜報機関とからむ世界的なスパイネットワークが、汚い手口を使っているようだと。
- 意図的に外部侵入されていたコンピュータ
<キリスト教を介して人々を支配していた地球外生命体>
・では、アメリカの闇の支配構造の一角を担っているように見えるギザ知生体とは、何なのだろうか?
- ギザに基地を持つ地球外生命体と偽造した宗教用具
・この地球外生命体は古代から地球人を支配するために、宗教を広げたいと常に考えていました。
何千年もの間、彼らはさまざまな種類の「宗教的な奇跡とビジョン」で地球人を欺き、宗教的な思い込みを維持させ、増大させてきました。
・当然ながら、彼らは巨大な宇宙船を安全な場所に持ち込む必要がありました。そのため、宇宙船を何千年もの間、保管できる地下格納庫を建設したのです。
・あなたが見た生命体は、秘密基地の警備員であり、そこに迷い込んだすべての生命体を殺します。
<ビリーが地下基地に潜入して判明した真相>
・アスケットは、ビリーが地下基地に行ったことを1953年に話していたが、実際にビリーが行ったのは1960年代初頭だった。
・基地はピラミッドの地下4000メートルにあり、ビリーは警備兵に遭遇したが、彼らはプレヤーレンによって眠らされていたので、無事に進入できた。
そしてビリーは、キリストが磔刑になった時の十字架や聖衣など、キリスト教の伝説的な品々を発見した。
・ちなみに、“現在のキリスト教のイエスと、実在した人物は異なっている”とプレヤーレンは指摘する。実在したイエスの名前はイマヌエルといい、「預言者としての歴史上のノコデミオン」である。彼は磔刑を生き延びて、長寿を全うしている。
この人物の活動と教えを記録した書物は、12960年代の初頭にビリーとギリシャ正教の司祭によって、レバノンで発掘された。その内容は「FIGU」によって出版されている。
プレヤーレンは、ビリーをギザの地下基地に案内し、彼らが保管している十字架や聖衣を見せることで、現在のキリスト教は邪悪な生命体によって作り出されたことを知らせたかったのだ。
<邪悪な生命体を地球外へと追放したプレヤーレン>
- 地球人の支配を目指した地球外生命体
・「ギザ知生体」(別名:ウミゴス)は、バファトとも呼ばれ、いわゆるアシュタール・シェラン、黒服の男、シリウス・オーバーロードという地球外生命体のグループと関連している。
彼らは、プレヤーレンと祖先を同じくする地球外生命体の集団で、高度なテクノロジーで地球人を支配しようとしている。
・彼らの起源は、大アトランティス、小アトランティス、ムーという文明が存在した紀元前11万3000年にまでさかのぼる。1800年にわたる平和な時代が続いた後、権力欲の強い科学者たちが人類の支配の実験を握ろうとしたが、人々の反乱により、地球から追放されることになった。科学者たちは宇宙船を手に入れ、時空を超えた「ベータ・ケンタウリ」に逃亡した。
・その後、紀元前1343年に、アルス1世の子孫のアルスセムという絶大な力を持つ邪悪な存在が、まともな考えを持つ弟のプタアとサラムによって追放された。だが、彼は従者とともに戻って来て、ギザのピラミッドの地下深くに秘密基地を作った。その際、すでにあったピラミッドの地下の部屋を改造し、支配を目的とするセンターにした。
・彼らはある協会を通して、アドルフ・ヒトラーやその他の有力者を操作した。キリスト教やユダヤ教などの聖典の間接的操作や歪曲を通して、人類に影響を与えた。
・そのテクノロジーは、主に振動数に基づく「テレノティック」と呼ばれる技術を使い、過去の文明を参考にして、古代から人類の遺伝子操作を行っていた。
- プレヤーレンによる捕獲と追放
・20世紀に入り、「プレヤーレン連邦」と「アンドロメダ高等評議会」は、ギザ知生体がますます危険になり、プレヤーレンを攻撃することさえあると判断した。なぜなら、彼らは宇宙で広く共有されている、文明が未発達の惑星に介入する際の「普遍的な規則」に従わないからだ。
・何千年もの間、彼らは「宗教的な奇跡とビジョン」で地球人を欺き続けた。最終的には、天使や神として現れることで、自発的に崇拝する地球人を服従させようと計画していた。
彼らには、暴力と第三次世界大戦による別の計画もあった。地球人の3分の2が消滅し、悲惨な死を迎えるというものだった。
・宇宙的な規約を順守する必要のない別の宇宙(ダル宇宙)からやって来たアスケットの種族は、21世紀の変わり目に起きると見られていた「第三次世界大戦」を防ぐために、地球に介入することができた。このことは、「この太陽系の歴史の中で最も難しい仕事」と表現されている。
・プレヤーレンは彼らを捕獲し、全員を一網打尽にした。彼らの秘密基地を破壊し、“彼らが全く存在しなかったかのように”土地を元の状態に戻した。
・そして、彼らから最低限の生存装置以外のすべてのテクノロジーを奪ったのち、遠い銀河へと追放した。刑務所的な惑星に永久に収容された彼らは、自らの中に蓄積した「悪意に満ちた状態」で、余生を過ごすことになった。
・この作戦は、1978年から1982年のある時点で速やかに行われたため、彼らはもう地球にはいない。これらすべては、影響を最小限に抑え、目に見えないよう、追跡できない静かな方法で行われた。
・残念ながら、彼らが生成していたテレノティックな振動数は、衰えた状態のまま地上に残っている。プターによると、その悪影響は200年か300年は残り続ける。
・時おり、プレヤーレンは、悪意ある者の行為への不支持を表明する際に、それらの者たちを「ギザ・ヘイニス」「ヘイニス」などの蔑称で呼ぶ。
・また、彼らが作り出した振動数は、「衰えた状態で200年か300年は残り続ける」とあるので、下手をするとそれが影響し、計画されていた第三次世界大戦を引き起こしていたかも知れない。
事実、21世紀初頭の他のコンタクト記録を見ると、「2006年の米中間選挙で、ブッシュ(子)の共和党が過半数を占めると、第三次世界大戦が起きる」と警告されていた。
この時、ブッシュの共和党は大惨敗したので戦争は回避できたことになるが、もしかしたら、これはアスケットの種族による介入のおかげだったのかも知れない。
・この邪悪な生命体が残した影響は、実はビリーの身にも大きく及んでいた。最後に、そのことについて紹介しよう。
1998年5月14日「第264回コンタクト」によると、この時点でビリーは15回の暗殺未遂を経験していた。ビリーは、そのことについてプターに話している。かいつまんで言えば、このような内容だ。
仕事場の窓から撃たれかけたり、時には弾丸が頭から数センチ横の壁に当たったり、別の時には足元の地面に当たったり。いずれも知人といた時で、彼らは目撃者にもなってくれたのだと。
<巻末資料1 プレヤーレンによる「コロナウイルスとワクチンに関する検証」>
<プレヤーレンが調査した「コロナウイルス発生の起源と毒性>
<ウイルスの漏洩と研究者>
開発当初、従事した16人のうち、11人はすでに亡くなっていた。残りの5人は高齢で生きていたが、2019年の事故で命を落とした。その中の最期の1人は、2020年1月に亡くなった。全員が亡くなる前に、研究所や関連施設などは破壊された。1970年代に毛沢東に生物兵器を開発を持ちかけたアメリカ人も、すでに亡くなっている。
<生物由来のウイルスではない理由>
- 人工的に作られたウイルスには、自然には持ち得ない性質があるため、コウモリを通じてウイルスに伝染したという説は、完全な誤りと言える。だが、このことは、コロナウイルスの出どころを解明したいという人たちにとっては、受け入れられないだろう。
(コロナの起源については議論を呼んだ。コウモリ由来のウイルスの遺伝子操作の実験をしている「武漢ウイルス研究所」から漏洩したのでは、という疑惑はいまだにある:筆者註)
<巻末資料2 なぜ、このような世界になっているのか?プレヤーレンが明かす、人類が破滅的な道を歩んでいる主な要因>
・プレヤーレンのコンタクト記録には、EUとアメリカに関する記述が非常に多い。そのほとんどは、隠された実態を暴くような内容である。
ヨーロッパとアメリカという地域と国を通すと、この世界の支配構造が見えてくる。そのことを一般には知らされていないのが、人類が破滅的な道をいまだに歩んでいる主な要因だとプレヤーレンは見ている。
彼らが伝えてくる支配構造の実態は、ネットで見受けられる陰謀論のイメージを軽く超える。
<プレヤーレンが伝えるヨーロッパの実態>
<EUの実態と666が象徴するもの>
・プレヤーレンがヨーロッパを語る時、EUが中心になる。彼らはEUのことを「EU独裁制」と呼び、ヨーロッパの超エリート層が民衆を抑圧し、自分たちの既得権を維持するための組織だとして批判する。
彼らによると、EUの実態を象徴するものこそ「666」の数字である。
・666という数字は、地球人にも地球外生命体にも当てはまります。地球人は、この数字が持つアンチロゴス(非倫理)、つまり、嘘に注意しなければなりません。
この数字は、狂信者、嘘つき、宗教的な力や権力に飢えた者が与えるものです。
・すでに、預言者ムハンマドや預言者イマヌエルの時代には、来るべき20世紀、21世紀において、破壊的な獣が666という数字を使って働き始めることが、つまり、カルトや秘密結社による狂気や妄想的信仰が全人類にあふれるということが、予言や預言で知られていました。
<ビリーの予言から見えてくるEUの行方>
・この文書は1958年8月24日に書き留められたが、ビリーによる未来予測は、現代の様子を驚くほど詳細に言い当てている。例えば、このような内容だ。
◆クレジットカードが普及し、過剰なローンを抱えながらも人々は購買を止められない。
◆各国政府は債務にまみれる。
◆ヨーロッパの若者の一部が過激主義に陥り、スキンヘッドやネオナチ組織に群がって旗を振ったり、罪のない路上の人々を殴るなど、危害を引き起こす。
◆いずれすべての市民が「識別デバイスの生体認証データ」と、中央機関を通じて監視、制御される「生体認証システム」で管理される。市民から自由を取り上げて支配する独裁制になる。
この悪魔的な管理システムをいち早く導入するのがEUであり、それを可能にするのが666を象徴するキリスト教だという。
当初、民主的連合体として出発したEUだが、プレヤーレンは未来に現すビースト的な本性を見据えて、「EU独裁制」と呼んでいるのだ。
<メルケルの背後に見え隠れする勢力>
・ここにある、「ブネイ・ブリス」とは、ディープな陰謀論でもあまり耳にしたことのない組織名だ。ウィキペディアに載っている情報では、ヨーロッパの富裕層が作った社会貢献のための親睦団体とするフリーメーソンと同じようなものとして、説明されている。だが、こうした組織は、公式の顔と非公式の顔が異なっていることが多い。
プレヤーレンによると、この組織は、表の顔は政治的影響力のあるユダヤ人の親睦団体でありながら、長期的なアジェンダを持つシオニストの教団だという。
<世界を支配する情報機関・宗教組織>
・ブナイ・ブリスは、ナチス時代までのドイツ語圏ではUnabhangiger
Orden Briss、またはBnei Brisとも呼ばれるユダヤ教組織である。1843年にドイツから移住した12人のユダヤ人により秘密ロッジとしてニューヨークで設立され、自己紹介文によると、寛容、人道、福祉の推進を目的としている。
もう一つの目的は、ユダヤ教内の教育であり、現在、約60カ国に約50万人の組織会員がいる。ユダヤ教の国際的な団体としては最大規模を誇り、ユダヤ人の歴史に関する博物館も運営し、本部はワシントンDCにある。
・その結果、EUは影の勢力の意向によって、コントロールされているのだろう。そのような勢力は、EUだけではなく、アメリカ政府にも強い影響力を持っているはずだ。
<プレヤーレンが伝えるアメリカの実態>
<ウクライナ進攻に見る背後の支配>
・一般の陰謀論では、各国の政治指導者が影の勢力のエージェントであるかのように語られることが多い。だが、プレヤーレンによると、そうでないという。背後で支配する勢力を全く知らぬまま、コントロールされているというのだ。
ロシア軍がウクライナに進行する1カ月はほど前のコンタクトで、そのことが述べられている。
・(バーミュンダ)“ロシアに対する非常に危険な策略の全体像”は、まぎれもなく「闇の指導者」にまで遡ることができます。私たちプレヤーレンは独自の調査結果を通じて、すべてを詳細に把握しました。
すべてのことは、基本的に「闇の指導者」によって考案されました。そのことを知らないロシアの国家権力は、権力というものに非常に神経質なアメリカの国家指導者とその軍隊と、NATOの要求に対し、“今すぐ応じるように”と強制されたのです。
(ビリー) それは、“どこの国が問題を起こしているのか”を明確に示す言葉です。そして、アメリカの支配者たちは、権力への執着において神経質であり、特にアメリカ大統領はそうです。
彼らは自分たちを支配者、つまり国家最高位のボスとその周囲の者たちが、「闇の指導者」によって外部から密かに影響を受けていることに気づいていません。それは、すべてのことが徐々に手に負えなくなっていくには十分です。
しかも、そのような支配構造はアメリカでは古くから常識であり、初代大統領の時からも同様です。
このコンタクトが行われたほぼ1カ月後の2022年2月24日、多くの予想を裏切ってロシア軍はウクライナへの進攻を始めた。これはまさに、計画通りだったということだろう。その計画とは、「ヨーロッパの実態」でも伝えた、アメリカによる世界支配である。
国家指導者たちは背後で操られているのを知らないことは、次のコンタクトにも記載されている。ウクライナ戦争が始まった1カ月後に告げられた内容だ。
・「世界征服中毒」は常にこの一翼を担っていて、これもアメリカの「影の政府」によって密かにコントロールされています。
国家指導者たちは、「影の政府」から影響を受けていることにまったく気づいていません。アメリカが世界の支配者になるよう、240年以上も前からすべてが推進されてきたということに。
ウクライナで起きていることに関しては、アメリカ人に古くからある「ロシアへの憎悪」が、ロシアをアメリカの衛星国家として征服するための計画に役立っています。
男女を問わず無数のアメリカ人が人為的に心理操作され、ロシアへの憎悪が生まれました。「憎悪による扇動」は、アメリカの「影の政府」が人々をコントロールする際に古くから利用しています。「憎悪による扇動」は、今や地球人の大部分、多くの国の国家指導者たちをも苦しめています。
<世界支配を目指すアメリカは終焉する>
・世界支配を目指すアメリカは長くは続かず、いずれは終焉を迎えると予告されている。
・それは一部の人々が想像するよりも早くなるでしょう。なぜなら、アメリカにとっても未来は必ずしもバラ色ではないからです。
<多層的支配の一部を担うのは金融資本勢力>
・その後、「影の政府」はアメリカの南北戦争、ボルシェビキ革命などに資金を提供し、長い年月を経た今日、アメリカのウクライナでの戦争に資金を提供しています。
・この資本勢力は、アメリカにおいて国家内部の「影の政府」へと拡大し、アメリカの国民に対して秘密裏に、「影の政府」の意志に従って統治することになるでしょう。
この「影の政府」はすでに長い間存在していて、はるか未来まで存続するでしょう。
1988年に設立される新しい資本勢力は、すでに説明したように、世界的な資本ネットワークを構築することが目的です。
そのネットワークを通じて実に短期間に、世界の銀行と金融界が広範囲に支配されるだけでなく、多くの国々の政治や経済も支配されます。
設立される年までも明確に述べられているので、該当する金融機関を調べるのは容易だ。この年に設立され、今でも際だった影響力を持つものは「ブラックロック」以外には考えられない。
<軍産業複合体も主要な勢力の一つ>
・コンタクト記録には、金融以外の「影の政府」の構成要素も記載されている。それはアメリカの「軍産複合体」だ。
さまざまな勢力からなるこの複合体は、共通の目的によって手を取り合うようだ。
・あなたが言ったように、このグループは、政府・軍・産業グループ・諜報機関・準軍事組織・金融機関からなる、世界的に枝分かれしたグループです。
・このグループは組織化されてなく、むしろ緩やかな繋がりにすぎません。しかし、彼らには、1920年代からすでに計画された共通のプランがありました。それは、“地球外生命体に関する、継続的で巧妙な大規模な偽情報キャンペーンを行う”というものです。
・以上のように、プレヤーレンが語る闇の存在とは一つではなく、いくつもの層に分かれて存在している。
それら多次元的な構造の存在がさまざまな伝達網を通して、各国の政府や政治経済システム、さらには人間の集合的意識を背後から支配しているのだという。
この構造を知ることで、われわれはこのまま突き進むことなく、滅亡へ向かうルートから少しでも外れていかないといけない。
<おわりに>
・プレヤーレンとビリー・マイヤーとのコンタクトは、今もリアルタイムで続いている。
そしてちょうど今、プレヤーレンは500年に一度の「人類の進化状況の査定」の最中である。
・このコンタクト記録の後半には、ビリーがケツァルの要請を受け、エラ星に行った可能性を示唆するような記述もある。
・スファートは『地球の年代記』に、“かつて一緒に行って、観て経験してきた未来にどのような不快なことが起こるのかを、2023年にはビリーが公表するだろう”と記していた。
もし、500年に一度の査定が終わり、ビリーがエラ星でプレゼンテーションをしたのであれば、その結果を踏まえて、今後地球に何が起こるか、これまで以上に具体的に公表されるのかも知れない。
少なくとも、そのように予感させる記述である。
『プレアデス・ミッション』
(ランドルフ・ウィンターズ) (たま出版) 1997/12
<「パラレルワールド(平行世界)に住む」>
・プレアデス星人の祖先である古代リラ人の兵士たちがアザエルに率いられ、住むべき星を求めてさまよったとき、ちょっとした間違いが生じた。彼らの艦隊が一秒分、通常の時間の枠の外に出てしまい、地球の時間の刻みとは別次元のプレアデスに着陸してしまったのだ。そのため、地球の夜空に見える星プレアデスへといざ私たちが向かい、行き着いたところで、プレアデスには何も住んでいない。代わりに、青い太陽が空高く輝いている不毛の地があるばかりのはずだ。
・プレアデス星人は、私たちのいる世界よりも1秒ずれた、地球の時間の枠外に生きているのだ。だから彼らが地球にやって来るときには、少しばかり彼ら独自の機器類を使って時間のずれを調節し、ビームシップが私たちの目にきちんと見えるように細工しなければならない。さまないと、私たちは彼らの存在を認知することが全く不可能になってしまうからだ。
『プレアデスとのコンタクト』
(ビリー・マイヤー)(徳間書店) 2001/8/1
<地球以外の出自を持つ人間>
・地球上には、地球人、つまり地球に起源を有する人間だけでなく、地球以外にその出自を持つ人間もいる。それらの人間の故郷は限りないほど遠い宇宙にあり、彼らは、時空をことにするリラとヴェガ星からやって来た。昔の宇宙飛行士の末裔で、プレアデス/プレヤール人もその直径の子孫である。またこのような早期における地球への移住者の中には、シリウス星から来た人間もいる。
今日、地球上に住むシリウス人、マローナ人、リラ人、ヴェガ人など全てのプレアデス/プレヤール系民族の末裔は太古においてヘーノクが120億年ほど前に最初の創生を行い民族を形成したときに発生したものである。
古代のリラ、ヴェガ人は常に彼らの戦闘能力を維持し、自分たちの起源についての知識を保ちまた大事にしたがシリウス人やマローナ人たちは、それを失ってしまった。
・地球人類の間で神のように振舞ったのは、リラ人、ヴェガ人だけではなかった。その中には、プレアデス/プレヤール人もいた。これらの多くの神々たちは、粗暴で残忍な暴力をもって地球人類を服従させ、自分の勢力下に治めようとした。その最もなるものは、プレアデス/プレヤールの年代記に良心のかけらもない卑劣で陰謀的と記されているギゼー知生体である。
・それと並ぶのは宇宙人のアシュタール・シェランとその一味で、彼らは、地球人類に対し、権勢欲とイデオロギー上の惑わしで最悪の役割を演じた。
その後ギゼー知生体は1980年代にプレアデス/プレヤール人によって捕らえられ、悪事を働けない世界に追放され、また球状、三角形、および円盤状の彼らの宇宙船は全部破壊されてしまったので、宇宙旅行もできなくなった。また、アシュタール・シェランとその一味は、アスケットの民族を戦争による暴力で屈服させようと、数年前にダル宇宙に侵入したため、邪教や権勢欲による地球人への危険は去った。
・だが、アシュタール・シュランの司令宇宙船と全ての艦隊は火を噴く戦闘のさなかに彼を乗せたまま炎上し、全滅した。そのため、彼とその一味はもう我々のデルン宇宙に戻ってくることもなくなった。もし、彼らが転生を通じて生まれ変わってくるとしたら、それはダル宇宙であり、前世についての記憶は残っていない。なぜなら、霊性が生まれ変わるたびに総体的意識ブロックの人格変化も行われるからです。
『プレアデス / プレヤール人とのコンタクト記録』
ビリーE・A・マイヤー 水瓶座時代出版 2010/10/1
<かってのドイツ帝国総統アドルフ・ヒトラーのこと>
・アドルフ・ヒトラーは非常に多くの面で天才でした。
・彼の知識は芸術や技術の極めて多様な分野からいろいろな科学、そして、暗示力の利用法にまで及んでいます。
・彼の内部形態は、非常に価値の高い生命体の生まれ変わりでした。
・でも彼は高度に発達した霊の持ち主ではなく、悟性と理性の人であり、全地球の政治と経済、そしてすべての国家をある肯定的な方向へと導いて、世界と人類の平和な統合世界を創り出すように定められていました。
・彼はこの目的のために訓練され、その生地に転生したのです。
・ギゼー知的生命体は、トゥーレ協会の当時の責任者および同協会のメンバーで千里眼のハヌッセン一世を通じて、アドルフ・ヒトラーという存在を手中に収め、自分たちの陰険で邪悪な目的のために彼を利用することに成功しました。ヒトラーはそれには抵抗しなかったのですが、それは彼自身のうちに狂気じみた権力欲が、燃え上ったからです。
・このような企みのほかにも数えきれないほどの人材が、ギゼー知的生命体の手に落ちた地球人という形で、その意識を操られて狭小な領域に押し込まれたのですが、ヒトラーもまたその影響に抗うことができませんでした。
<アドルフ・ヒトラーは権力の狂気に負け、そのうえギゼー知的生命体にあくどく利用された>
・セムヤーゼは一度、アシュタール・シェランとかいう男との関連で、トゥーレ協会の話をしたことがある。このシェランはある小説風の書物も伝えており、それにはシェランの一味はおよそ3500年前に、かのモーゼをビームシップに乗せたことがあると、書かれているというじゃないか。そしてモーゼはこの一味から十戒を手渡されたという。
さらにこのシェランは、「ファティマ」の事件も彼の一味が仕組んだものだと主張しているそうだね。
・そこで私が知りたいのは当時ドイツにあったトゥーレ協会はシェラン一味と何らかの関係があるのか、また彼らはギゼー知的生命体と関係しているのかということだ。
・アシュタール・シェランが実在することが明らかになりました。彼らは、最高位からの指令を受けてドイツの旧トゥ-レ協会を統制し、テレパシーで二つの強烈な要因を送り込んでいました。
・アルセアク別名アシュタール・シェラン等々は、彼に課せられた使命によれば、数千の知的生命体から成る部隊の指導者である。この部隊は、15年前までは、世界制覇の野望を抱く「カマゴール」の直接指揮下にあった。
『プレアデス/プレヤール人とのコンタクト記録(3)』
<ビリー>E.A.マイヤー 水瓶座時代出版 2006/5/1
<巨大宇宙船>
・距離は推測し難いが、前方の暗い宇宙空間に巨大な金属の球が浮いており、太陽光を極めて微弱に反射している。我々が乗ったシップは徐々に速度を下げた。セミヤーゼは機器類の前に座って神経を集中させ、まるで小さな惑星のようにさえ見える巨大な球に向かって巧みに誘導した。球の下側3分の1のやや左側面に大きな穴があいているのが見えたが、すぐにそれはハッチであることがわかった。今我々がゆっくりと格納庫に進入しているのは間違いない。そこには我々のシップと同じ型の多くのビームシップが整然と並んでおり、格納庫の進入口に約百メートル四方のスぺ―スが空いているだけだった。格納庫の進入口を振り返ると、ちょうど壁が明るく輝き、やや青味を帯びた光が直接壁から入ってきた。格納庫全体は非常に大きく、その規模からすると球形シップはとてつもなく巨大であるに違いない。
(セミヤーゼ)大きい、というより非常に大きい、このクラスでは最大です。これは私たちが知っているすべての技術を駆使して建造した特別のビームシップです。全体としてそれ自体が完璧な世界、つまり飛ぶことができる世界です。この中には14万千人が住む完全な都市があります。生きるのに必要なすべてはシップ自体の中で生産できるようになっていて、外部の世界のどんな種類や形態の事物からも完全に独立しています。
・この巨大宇宙船は私たちの最新の開発で、地球人の時間計算で言うと4年前から、このクラスの他のいろいろな宇宙船とともに運用されています。自給自足型の調査シップとか銀河系間保安シップとして有効に活用されています。あらゆる時間と空間を移動できるので、宇宙遮断層もわけなく飛び越えられます。だから、無数の生命形態からなる全宇宙的な共同体を築くこともできるのです。
・この非常に高度な技術を使えるようになったのはわずか4年前からなので、私たちは残念ながらこの偉大な使命の緒についたばかりですが。
(ビリー)なんと素晴らしい。私の理解に間違いなければ、君たちはこのシップや同じ種類の他のすべてのシップを使って、一つの宇宙から別の宇宙に飛び移ることができると言うのだね?
・(セミヤーゼ)アスケットが全部話してくれたから、あなた方が10年くらい前までコンタクトを取り合っていたことを知っています。細かいことまですべてね。過去へのタイムトラベルも。それによってあなたが残存する宗教のすべての邪説を徹底的に捨て去ったということも。
・(セミヤーゼ)アスケットとあなたのコンタクトは私たちと最高法院の協力を得て行われたものですが、あらかじめ決められていたように、それが1964年インドで中断した後、アスケットは私たちの最高法院に連絡してきました。それから素早くコンタクトが行われ、急速に協力関係ができ上がったのです。私たちダル宇宙から来た人種の支援を得て最高度の技術的知識を獲得することができました。つまり私たちが4地球年前から使っている、この巨大宇宙船を開発するための極めて正確なデータを手にいれたのです。
・(ビリー)君はまた何か秘密を隠しているな。まあいい、言いたくなければ自分の胸にしまっておくがいいさ。私が知りたいのは依然としてこの巨大宇宙船の寸法だ。少なくとも平均直系だけでもメートルで言ってくれないか?
(セミヤーゼ)いいですよ。秘密ではないから。あなた方の尺度で正確に言えば1万7千百八十二メートルです。あなたには途方もなく大きく思えるでしょうね。
『プレアデス / プレヤール人とのコンタクト記録』
ビリーE・A・マイヤー 水瓶座時代出版 2010/10/1
<第31回、第35~38回会見(1975年)>
(プター)
・我々の世界は地球と異なり、諸国に分割されていない。
・すべての世界に、統一された民族と地球の概念で言えば統一された世界政府がある。
・どの世界でも政府が秩序執行機関として機能し、すべての政府は自由意志で最高法院に従属する。
・この最高法院は、我々のすべての世界の真の指導部であり、いわば、中央政府である。
・しかし、それは我々の故郷世界にはなく、極めて特別な惑星に置かれている。
・それは我々の人種を統率する中枢である。
・その惑星で生存する最高法院は、半霊半物質の生命体から構成されている。
・すなわち、それらは途方もないレベルの知識と英知を備えた人間生命体である。それらは最初の純粋霊体へと移行する段階、すなわちアラハト・アテルサータの水準にある。
・つまり彼らは、非常に進化しているため、純物質的肉体から解放されて、すでに半ば霊的となっており、半ば物質的なのである。
・したがって、彼らは半ば人間と呼べる唯一の生命体であり、最初の高度な純粋霊体と交信できるが、これは純物質的生命体には絶対に不可能なことだ。
・我々でさえ、これらの霊体や、もっと高次の純霊体と交信することはできない。ましてや地球人にはとうてい不可能である。
・このような我々の民族はみな、半物質的・半霊的な最高法院によって構成される中央政府に従属する。
・宇宙全体を見れば、宇宙飛行が数えきれないほど多種多様な生命体や必ずしも人間になりきっていないヒューマノイドによって行われている。
・しかし全体としては、同種の生命体や同じ考え方の生命体は常に共生し、互いに結びついている。
・このようにして大型宇宙船によって、銀河系の多くの星系治安任務が維持されるのである。
<地球上の本当のコンタクティーの正確な数は現在1万7千422人。>
『プレアデス / プレヤール人とのコンタクト記録』
ビリーE・A・マイヤー 水瓶座時代出版 2010/10/1
<セムヤーセとカルタグの上空で>
・あ、あそこに都市が見えます。このモニターでご覧なさい。
・上空から一発の爆弾が落下してきます。あれがまもなく都市を破壊します。
・でも都市の住人にとっては、それほど危険なことではありません。
というのは、彼らは全員すでに地中深い安全都市に避難しているからです。
・カルタグは地球から80億光年離れており、その世界に住む人間は互いに戦争をしている。
・彼らは、原子力利用の時代の末期に生きており、今まさに核戦争をしているのだ。
・非常に地球に似ていて、地球人とほぼ同等の発達を遂げた人間の生命体が生息する世界も存在する。
・そのような世界はアラトム銀河系のネブ系に見られ、その世界はカルタグと呼ばれている。
<世界制覇を狙うギゼーの知的生命体が非常に邪悪な犯罪を準備している。>
・つまり希望すれば、地球外の知的生命体によって宇宙船に乗せられ、より良く美しい別の惑星に運ばれ、そこで、自由な快適な生活を送ることになると言うのです。
・この集会に興味を持って集まった人々は、いわゆる宇宙飛行の準備のためのキャンプにすぐにでも参加できると言われたのです。宇宙飛行の困難を克服するための準備のみならず、言葉巧みに信じ込ませた別のより良い惑星での新しい生活に必要な知識を身に付け、また新しい生活に適応できるようにするため、というのがその名目でした。
・この移住計画に参加する条件は、地球上の全所有財産を売却するか、もしくは何らかの方法で譲渡すること、そして子供は一緒に連れて行けないということだけです。
・遺憾ながら、この邪悪な企てには予想以上の希望者が現れました。
・関心を抱いた多数の人々が勧誘者の呼び声にいそいそと従い、キャンプでそれから起こると称するものを心待ちにしているのです。
・巧みに考え抜かれた、この犯罪的な企ての結末は、私たちは、火を見るよりも明らかです。惑わされた者を待ち受ける将来の見通しとしては、次の通りいろいろに考えられます。
1、この企み全体が宗教、つまり新しい教派主義の体裁で偽装されているため、すべての希望者は本当の正体を見極めることなく、騙されて邪道に導かれる。
2、弱者や無能者は、次第に選別されて殺される。
3、 能力があるとみなされた人々の一部は、地球上で「作業ロボット」としてギゼー知的生命体の利益のために奴隷のように働くことを強制される。ギゼー知的生命体は地球の事物をいろいろ必要としているが、自分たちが働いて手に入れようとはしない。
4、能力があると見なされた人々の別の一部は拉致され、地球外で奴隷として奉仕することになる。
5、また別の一部の人々は新しい教派組織を設立し、地球上で宗教の形を借りてギゼー知的生命体の計画のために働く。
以上の五点をギゼー知的生命体は策謀し、実行しようとするのです。
・でもこの企てを実在している地球人は、この事実を知りません。なぜなら、彼らは、自分の内部に植え付けられた狂気のうちに生きているからです。
・しかし、いまギゼー知的生命体は私たちが、この件に乗り出したのを知ったため、自分たちの企てが挫折しないように新しい道を探しています。
・それでも、惑わされた者が全員殺される危険はあります。なぜなら、世界制覇を目論む者たちにとって、地球人の生命など全く意味がないからです。
・私たちは、ギゼー自身を相手にして、その企てを妨害します。
<ワルドポートの1975年の10月の事件>
・アメリカのオレゴン州の漁村ワルドポートからわずか数日のうちに20人が跡形もなく消えた。彼ら全員が「宇宙から来た」夫婦の呼びかけに応じたものだという。その夫婦は彼らに「別の惑星でのより良い生活」を約束したのだ。FBI(米連邦捜査局)は集団詐欺と大量殺人の嫌疑を抱いている。
『プレアデス/プレヤール人とのコンタクト記録 (4)』
<ビリー>E.A.マイヤー 水瓶座時代出版 2007/12
<ビリー・マイヤー>
・私が初めて「空飛ぶ円盤」を目撃し、観察したのはずっと昔、幼年期にさかのぼる。当時私はようやく5歳になったばかりだった。1942年6月2日朝9時ちょうど、父親と一緒に初めて地球外の宇宙船を見た。それは東の方からやって来て、ライン川からそれほど遠くなく、ドイツとの国境に近い私の故郷の村の連山の上空を恐ろしい速度で飛んだ。それはまるで銀色の閃光のように、村の中心にある高さ75メートルほどの教会に向かって突進した。が、最後の瞬間に驚くほど急激にそれをかわして右方に旋回したかと思うと、協会の尖塔からおよそ20メートル下で脇を通り抜けた。私はその時、宇宙船のあまりの大きさにびっくりしたのをとてもよく覚えている。といっても、それが宇宙船であることはまだ知らなかったが。それを知ったのは、この事件が起きてからずっと後になってからだった。
・その物体自体は2枚の皿を重ね合わせたような円盤状で、銀色をしていた。実に巨大で、かすめたプロテスタント教会の塔の数倍はあった。今日これらすべてを考え合せて計算すれば、宇宙船の直径は3百メートルであったに違いないという結論に達する。
・1942年6月2日に例の物体を目撃した後、私は空をじっくり観察するようになった。そしてしばしばひじょうに高い上空に光る点を目撃した。
・1940年代には、地球人の誰もそのような物体を宇宙に打ち上げる能力がなかったからだ。私は毎月、毎年、夜空にこれらの光の飛行軌道を追ったのだ。時にはかなり大きな物体を見た。しかも昼間に。私は、それらがのんびりとゆっくり列を成して通り過ぎたり、あるいは稲妻のようにヒューと音をたてて通り過ぎるのを見た。それらはまたしばしば空中で静止していたり、まるで目に見えない長い糸に吊り下げられているかのように行ったり来たりした。実際、これらの物体が目に見えない糸で、ただ単に青い空に吊り下げられただけのように見えることもあった。物体の形と大きさは実に多様であり、大きさが数メートルのものもあれば、数百メートルに達するものもあった。形も円盤形や螺旋形、小さい星形や三角形、さらには巨大な球形など変化に富んでいた。
・それは1940年代中頃の盛夏のことだったろう。私は再び孤独な物思いに沈みながらゲラーゲン森の「ランゲンツィンゲン」を一人で散策していた。(人里遠く離れ、大きな森の背後に広がる草原の一部が「ランゲンツィンゲン」と呼ばれていた。)そうしていると突然スファートが呼びかけて、数分待つとあることが起きるが驚かないようにと言った。そこで待っていると、早くも数分後に空から銀色の物体が急降下してきた。それは奇異な感じのする金属製の構造物であったが、直径は5ないし6メートルを超えることはなかった。その洋梨形の飛行装置は私からそれほど遠くない所に着陸したが、私はその様子を魅せられたように凝視していた。それからその物体のやや側面に突然開口部が出現したかと思うと、そこから一人の人物が歩み出て、プラットホームに乗って私の方に降りてきた。
<セミヤーゼ>
・宇宙のどんな次元にも、それぞれ並行世界を持った並行宇宙があるのです。
・並行次元、または別の時空構造ということです。
・だからあなたの故郷世界である地球の向こう側にも、別の次元と世界があるのですよ。
・これらの並行世界は上位または下位の次元、つまり通常時間とは異質な時空構造に存在している。
・この種の並行世界では、ほとんどすべてが通常時間の世界と同じなのです。
・ほんの小さな違いがあるだけであり、そしてその違いはまさに時間にあるのです。
・私はそのような並行世界に、あなたと一緒に旅行しようと思います。
・それは、あなたがアスケットと一緒に行った未来や過去への時間旅行とは別の形態になります。
『プレアデス星訪問記』
上平剛史 たま出版 2009/3
<UFOに招かれる>
<宇宙太子との再会>
・それは、私が故郷である岩手県に住んでいた16歳のときのことである。
<葉巻型巨大宇宙船へ>
・「葉巻型母船は長さ4キロメートル以上で、太さは一番太いところで、直径7、8百メートル以上あります」
・「この母船はひとつの都市機能を持っており、ありとあらゆるものが備わっています。生き物のような船であると言っても過言ではないでしょう」
・なんと、これでも中規模程度の母船らしい。10キロメートル、20キロメートル、さらにそれ以上の大きさの地球人類には想像もできないほどの巨大な母船も存在するという。この母船では縦横およそ50メートルおきに道路が設けられ、階層は最も厚いところで40~50層になっているそうである。母船の中に公園や山河まであるらしい。この母船で生まれ育ち、一生を過ごす者もいるそうである。
・宇宙人にはそれぞれ母星があるが、母船には母星の都市機能が備わっており、母星の社会がそのまま存在している。母船の惑星としての役目を果たすため母船が故郷となる者もいて、そういった者は、ある意味で、母星で暮らしている人間よりも精神的に進化しているらしい。
・「この母船には我々プレアデス星人だけでなく、様々な星人が協力のために同乗しています。地球人類がグレイと呼んでいる宇宙人もいます。もっともグレイは我々が遺伝子工学、バイオ化学、宇宙科学を駆使して造ったロボットでしたが、今では宇宙や特定の星の調査など、さまざまな分野で活躍しています。他にも爬虫類、鳥類、魚類、昆虫、植物などの生態から進化した人間もいます」
・「この母船は、最大収容能力は5千人ですが、現在は4千人くらいでしょう。ただ、乗せるだけならば、1万人は乗せられるでしょうが、常時生活して長く滞在するとなると5千人が限度です。食料やその他の問題がありますからね。この母船には、ここで生まれた子供たちを教育する係もちゃんといるのですよ。子供達が大きくなれば、母星の学校や他の進んだ星へ留学する場合もあります」
・UFO研究家で有名な韮澤潤一郎氏も「微に入り細に入る教訓的宇宙オデッセイであり、近頃には珍しい詳細な本物の体験記であると思う」と記している。
・だれしも、ある時夢での宇宙をさまよったこともあるのだろうが、本書によって、しばし宇宙旅行を楽しまれることをおすすめする。
<惑星化された母船内部>
・私は船長に言われたとおりに宇宙太子に従い、自走機で艦内を案内してもらった。艦内のどこを回っても、光源がないのに真昼のように明るい。壁全体から光が出ているようだが、影は映らなかった。小型宇宙船の駐機場、公園、スポーツクラブ、談話室、宇宙パノラマ室、図書館、レストラン、健康クラブ、プライベートルームなどを早足で回った。駐機場にはざっと数えただけで宇宙船が30機以上あり、宇宙太子に聞くと、「全部で100機あるでしょう」ということであった。
・公園は中央の中段上にあり、綺麗に整備されていた。樹木や草花が咲き乱れ、とてもいい芳香を放っている。植物の色合いはとても濃く、元気である。自然の中に小川が流れ、散策路やベンチがあった。歩くと心が癒される素晴らしい公園に作られていた。ここからさらに農場や150メートルほどの山岳に連なっており、まさに自然そのものが存在していた。
・「プレアデス星人は、現在では本を使いません。家にいながら世界中のことを見たり、知ったりできるからです。子供達が勉強するのにも本は使いません。年齢によって脳に知識を植えつけていくシステムがありますから、記憶装置を使ってどんどん知識を増やしていけます。子供達はやがて自分の得意分野へと進んでいき、個性を活かした社会奉仕へと向かっていくのですよ」
<すべてをリサイクルするシステム>
・続いて、プライベートルームに案内された。ここは寝室のある個室で、寝泊まりができるらしい。石鹸やシャンプーを使わないため風呂場はなく、シャワールームのようになっていた。そこで霧状のシャワーを浴びるだけだが、波動の加わった特殊な水なので、肌の油や垢がきれいに洗い流されるのだという。トイレは私たちのよく見るような便器ではなく、シャワールームの壁側にある人形の凹みに腰かけるようになっていた。私もためしに用を足してみたが、用が終るとその思いを感知するらしく、終ったあとのお尻に気持ちのいい温風が流れて乾かしてくれる。そのあとは軽やかな音楽が流れ、香水の香りが漂った。あまりにも不思議だったので、私は宇宙太子に質問してみた。
「大便や小便の始末はどうなっているのですか。それから、おならのガスはどうなるのですか」
「大便や小便は完全に分類し、利用しています。宇宙生活ではすべての物を再利用するシステムが完全に備わっており、ムダになる物はひとつもありません。おならのガスだけでなく、我々が呼吸で吐き出す炭酸ガスも空調システムで完全に集めて分類し、活かしているのですよ。循環システムが完全に稼働しているために、我々は星で生活しているような錯覚さえ起こすのです。母船は星と都市の機能を備えているのです」
・私がさらに驚いたのは洗面台である。歯ブラシを使って歯を磨いたり、カミソリでヒゲを剃ったりする習慣はないのだという。壁側に顔形の凹みがあり、そこに顔を当てると顔が洗われ、ヒゲもきれいに剃れるのだ。その装置の中のちょうど口にあたる部分には出っ張りがあり、それをくわえると口の中がきれいに洗浄されるのである。
「この装置はどういうシステムになっているのですか」
「ヒゲは、簡単に言えば特殊な電気でヒゲだけをきれいに焼いてしまうのです。顔の皮膚は火傷しないようにそれとは違う電気システムを使っています」
「皮膚が焼けないシステムといっても、睫や眉毛、髪の毛はどうなるのですか」
「もっともな疑問点です。我々の装置は人間の思考を感じ取って、人間の思い通りに働いてくれる完璧なシステムに作られています。ですから、本人がすることを完全にこなしてくれるわけで、髪の毛や、眉毛、睫まで焼いてしまうということはないのです。念のため、システムの中に髪の毛、眉毛、睫、ヒゲのサンプルを入れて記憶させていますから、完全に区別できます。このように、百パーセント安全なシステムでなければ、日常生活に使用しないですよ」
・「地球にあるほとんどの食物は、実はその昔、我々の祖先がプレアデスから持っていったものが多いのですよ。地球で生活するために持っていったものが地球で野生化したり、地球人が改良を加えたり、混ざり合ったりして、新種ができて今日に至っています」
・「人工太陽も利用しますが、自然の太陽の光を天井から農場まで引いて照射しているのですよ。太陽の光と熱を貯蔵して利用し、効率よくしています。また、成長ホルモンをコントロールして高単位の栄養を与え、成長を速めているのです」
<プレアデス人の宇宙科学>
<中心都市の宇宙空港>
・映像パネルに宇宙図が現れた。その中に、ひときわ美しく、金色に輝く星が見えた。星々の流れがシャワーのように後に流れはじめると、金色の星が少しづつ大きくなった。ゴルフボールから野球のボールの大きさへ、それがサッカーボール、アドバルーン大、と大きくなった。すると、星の両側に巨大な太陽が見え、まぶしき輝くの見えた。私の驚きを感じて、船長が言った。
「我々の母星は伴星の恒星にしたがっている惑星です。双星の太陽の源に我々の母星「プレアデスXⅡ」は育まれ、多種多様な生命が発生しました。宇宙の進化の目的にしたがって我々は成長を遂げ、現在の宇宙科学を駆使できるまでに進化を遂げたのです。」
・船長が命令すると、母船はプレアデスXⅡへぐんぐん近づいて行き、青く輝いていた大気圏に一気に突入し、丸く見えていた惑星に山脈や青い海が見えると、スピードがゆるやかになった。それからゆっくり降下し地表に近づくにつれて、都市の形状がはっきりしてきた。透明の丸いドームが大小延々と連なっており、それらが透明の太いパイプで連結されているのが見えた。
宇宙空港は都市郊外の山脈近くにあった。さまざまな宇宙船がそれぞれの着陸場所に降り立ち、駐機していた。葉巻型宇宙母船が台のような構造物でしっかりと固定され、何十機と駐機している。私達の乗る母船も船長の指令により、ひとつの台に降り立った。その台はやがて山脈のほうへ向かって動き出し、中へと吸い込まれていった。山脈の中は空洞で、母船と同じく光源がなくても真昼のように明るい。
・地球人類が滅亡へ向かう根本原因は、社会の基本に貨幣制度を敷き、競争社会を造っていることです。我々の社会には貨幣制度は存在しません。貨幣がなくても、『必要な人が、必要な物を、必要なときに、必要なときに、必要な分だけ受けられる社会』が確立されています。『真に平等で平和な社会』です。したがって、地球人類が『真に平等で平和な社会』を心から願うのであれば、現在の貨幣経済から一日も早く脱却しなければならないでしょう。
・「これは手品や魔術ではなく、私の思念、創造の産物です。『思考は目に見えないが、生きた産物であり、精神は感応する』という性質を、私達は宇宙科学に応用したのです。宇宙ジャンプ、テレポート、非物質化、物質化現象を応用することで、光よりも速く飛べる宇宙船を開発できました。ですから、光の速さなら何百年、何千年、何万年もかかる距離でも、宇宙船は瞬く間に目的地に着けるのですよ」
・地球人類と私達の社会では、人が亡くなったときの処理の方法も違います。街には必要と思われる箇所に『平安の屋形』という小さな家が設けられています。そこには『やすらぎの器』という遺体処理機が置かれています。これは遺体を記録し、完全処理する機械です。ある人が道で倒れたりした場合、通りすがりの人間がその人を平安の屋形に運び、やすらぎの器に乗せてあげます。機械は霊魂が昇天しているかどうかを判断し、まだ死亡していなければ生存していることを知らせ、どこへ連れて行くべきかの指示を出します。そこで遺体の発見者は、指示されたところへ自走機で連れて行きます。誰もが必ず連絡先の書かれたカードかチップを携行しているので、それを見て家族へ連絡します。
<愛の奉仕活動を基本とする社会>
<工業都市ミールの宇宙船製造工場>
・宇宙太子が「さあ、出かけましょう」と私をうながした。彼は私を自走機に乗せ、館内を見せてくれた。パブリックホールにはさまざまな星人、人種がおり、楽しそうにくつろいでいた。宇宙太子が「あれはオリオン人、あちらはシリウス人、むこうはアンドロメダ人、それからリラ人、カシオペア人、牡牛座人、ヘルクレス人、レチクル人、リゲル人………」などと教えてくれたが、とても覚え切れるものではなかった。
「みなさん、それぞれの目的のもとに我が母星を訪問しているのです。研修や宇宙旅行の途中に立ち寄ったり、剛史と同じような目的だったり、宇宙人連合の会議に出席するためだったりします。今、私がそれぞれを紹介しましたが、地球人の星座を使って、地球人にわかる形で表現しただけで、実際には違う名称です。我々の科学も本当はピクス科学といいますが、地球人にわかりやすいように、プレアデスという名称を使っています」
・彼らは顔や体形にそれぞれ特徴があった。目立ったのは、鳥、爬虫類、牛などの特徴を持った人間である。
「彼らもまた、進化した人間なのですね」
「もちろんそうです。科学力においては、地球人類よりはるかに進化を遂げています。顔がヒューマノイド形でないからと言って、見下げるのは誤っています。科学力において進歩しているということは、精神面においても進化していると思っていいでしょう。知恵と精神面の発達はとても重要で、その人類の生きかた、社会のありかたを決定づけます。地球人類の社会に争いや戦争が絶えないのは、精神面がとても遅れていると見なければなりません」
・自走機で小型宇宙船が駐機している屋上まで行き、そこから小型宇宙船で工業都市へ向かった。宇宙船が上昇したので都市全体を見渡すと、各ドームがいっせいに美しいカラフルな色に変色した。
・工業都市ミールは先ほどの首府アーラとは違い、透明なピラミッド形の建物が多かった。その他に箱形やドーム状のものも点在するこの都市も、たとえようがないほど美しかった。山脈に続く一角にはさまざまな宇宙船が並んでおり、宇宙船はこの工業都市で製造されていることがひと目でわかった。
「工業都市は他にもありますが、宇宙船は主にこの都市で製造しています。工業都市にはそれぞれ特徴があって、宇宙船だけでなく、あるとあらゆる機械、ロボット、コンピューター、設備関係、家庭で使う小物の道具類まで、我々の社会に必要なものはすべてが製造され、そこら全国へ配送されます。すべて国の管理により、必要に応じて製造され、ムダなく使用されます。地球人類のように会社が競争して、必要以上に製造してムダにする社会とは違います。『必要な人が、必要な物を、必要なときに、必要な分だけ受けられる社会』、『誰もが平等に平和に暮らせる社会』が確立しているため、人よりも物を蓄えようという物質欲ははるか昔になくなっているのです。我々の社会では『人に与えることが自分の幸福』なのです」
<過去にも未来にも行ける>
・「過去は実際にあった現実ですから、ある程度理解できます。でも、まだ現実になっていない未来をどうしてとらえられるのか、僕にはわかりません。先ほどの『さくらんぼ娘』にしても、まだ生まれてもいないし、両親は結婚さえもしていないわけでしょう。それなのに、どうして次元に入れるのでしょう。アカシックレコードは過去の記録でしょう。
「もっともな疑問ですね。この世に物質が誕生するとき、その物質にはその物質の一生が記録されています。ですから、人間ならば、その人の肉体と霊魂をさぐれば、その人の未来も知ることができるのです。つまり、この宇宙の物はすべて未来の記録を発しているわけです。実を言えば、過去も未来も今、ここに存在しているのです。過去に遡れるのなら、未来にも遡れるのですよ。遡ると言うより、『その次元に入り込む』と言ったほうが正しいかもしれません。地球人類的に言うならタイムマシンですね。
<大規模農場アースナムの『ミルクの木』>
・「農作業はほとんど機械とロボットが行い、人間は管理だけをしています。ここでは地下が倉庫になっており、コンピューター管理によって運営されています。ここから地下の流通路を通って都市から都市へ、必要なところへ必要な分だけが配送されていくシステムです。個人が自分の趣味でやっている園芸農園もあるのですよ」
<海洋都市アクーナ>
<自然環境と調和する都市>
・小型円盤でしばらく飛行すると、海岸線に添うように、丸い形の家がたくさん見えてきた。もう着いたのかと思ったが、円盤は沿岸の街へは下りず、海へ向かった。その海を見下ろすと、海中がまるで宝石でもばら撒いたように光り輝いていた。宇宙太子は「ここが海洋都市アクーナです。入りますよ」と言うと、そのまま円盤を操作して海へ突っ込んでしまった。海中を進むと、ラッパのような構造物があった。円盤はその先端の大きな口の中へと入って進み、やがて巨大なドーム状のプールに浮かび出た。まわりにたくさんの円盤が並んでいる駐機場がある。そこは、海洋都市アクーナのプール港ステーションだった。
私達は自走機に乗って都市を回り、ひときわ立派なドームにたどり着いた。
<知識はレコ-ディングマシンで脳に記憶>
・「地球人類は学問的知識を覚えるのに、もっぱら暗記力に頼るようですが、我々の社会ではそのような苦労はしません。先ほども言いましたが、脳に記憶を植えつけ、脳に知識をレコーディングしていきます。年齢別にレコーディングの種類、最も決められています。そのために、図書館にはあらゆる分野の知識がつまったチップがそろっています。チップをレコーディングマシンにはめて、知識を脳に流し込んでやるだけで、物理なら物理の知識が記憶されます」
・初めて会った子供達が、流暢な日本語で挨拶したので驚いてしまった。
「みなさんこんにちは。歓迎してくれてどうもありがとう。みなさん、日本語がうまいですね、どこで覚えたのですか」
彼らはいっせいに言った。
「レコーディングマシンで覚えたのです。私達はみんなこれで知識を蓄えるのですよ」
「みなさんは今、僕と初めて会ったのに、僕を知っているようだけど、どうしてかな」
「私達はレコーディングマシンで何でも知ることができるのです。レコーディングマシンを使えばわからないものはありません。わからないとすれば、この世を創造した神様がどこから来たのかということぐらいでしょう。それに、私達の脳は地球人と違って、近くにいる相手の意識が伝わって来るのです。だから、剛史が地球から来たことがすぐにわかったのです。魂の進化を遂げた私達の脳は、受信、発信ができる便利な脳に発達しています。そのおかげで、脳による意識と意識だけのテレパシー会話ができるほどに能が発達しました。神の方向性に向かって、神に近づくように進化し続けているのです」
彼らはまるで子供らしからぬ説明を、日常会話でもしゃべるように話した。私は、こんな小さな子供達が地球の大人以上の認識で話すのを聞いて、プレアデス人の進化の度合いは半端なものではないと感じ取った。
<進化した子供たちとの会話>
・「プレアデスでも突発的な事故による怪我や病気、手足の骨折もたまには起きます。でも、今のプレアデスの医学ではほとんどの病気や怪我は完全に治ります。地球の病院でも治療は、拒否反応やアレルギーが起きたり、病巣を体に残したり、醜い疵跡や後遺症が残ったりといったことが多々見受けられますが、そのような治療は一切していません。ただ、プレアデスにも老衰はあります。老衰死はどの星人にもありますから、避けて通れません。そのために、老後に安心して死を迎えられるように、老人達が自分の意思で自由に出入りできる老人憩いのホームを作って、楽しい生活を送れるようにしているのです。病院と老人の施設は同じ場所にあり、両方の施設はつながっています」
<地球への帰還>
<5千人を収容できる円盤型巨大母船>
・私達はパブリックホールで休憩をとった。ここもたくさんの星人と人種でいっぱいだった。空いたテーブルを見つけて陣取ると、私を残してクレオパと他のプレアデス人達は飲物をとりに行った。周囲には明らかに地球人と思われる顔が見かけられた。アジア系、ヨーロッパ系、アフリカ系、ロシア系、アメリカ系、ラテン系など、さまざまな人種の顔が異星人に混じって談笑していて、中には明らかに日本人と思われる者もいた。この星へ来るときの葉巻型母船でもそうだったが、自分以外にも日本人は来ているのかもしれないと私は思った。やがて、クレオパ達が飲物を手に戻って来た。クレオパはグラスを私に差し出し、隣に座った。
「剛史、どうぞこれを飲んでください。さっき、剛史が思ったことはその通りなのですよ」
「えっ、何のことですか」
「この母船には地球人は剛史だけではないということです。そしてまた、地球人と同じ系の種は、他の星にもたくさんあるということです。したがって、モンゴロイド系も他の星にたくさん存在しているのです。たしか、今回はもう一人M・M氏が乗っていると思います」
・地球人類の科学では光がもっとも速く、それ以上の物はないという認識ですが、プレアデスの基本的科学では『光よりも速く進み、光よりも速く飛ぶ科学技術』が常識です。私達はそれをすべて自然から学びました。この世のこと、あの世のこと、すべての問題、それに対する答えも自然の中に隠されているのです」
・私は自走機に乗り、艦内を走り回った。この円盤型巨大母船は直径約2.5キロメートル、中心のいちばん高いところで、最高6百~8百メートルくらいの高さがあり、母船全体の階は何十層にもなっている。各部屋の天井の高さは3メートルくらいで、ここでも壁全体が発光していた。円盤の中心には、とても太い円柱が上から下まで通っている。それが自然エネルギーを吸収し、有用なエネルギーや必要な物質に変える装置であり、母船の心臓部であるらしい。その中心から十字形に巨大通路があり、30~50メートルおきに、輪状に約10メートル幅の通路が通っているので、艦内が自在に回れるのである。部屋と設備は、ほとんど葉巻型母船と同じだったが、人工農場、人工養殖池、公園、山岳はとくに注目に値するものであった。
<クリーエネルギーの星と核戦争で滅んだ星>
・クレオパが「これからSRX星を少し覗いてみましょう」と言って、母船の運動を緩めると、ある星の上で停止させた。「この星は爬虫類から知的生命体に進化した星です」との説明だった。クレオパが母船に指示を与えると、画面に映っていた星がどんどん拡大し、やがて地上の都市らしきものが見えはじめた。お椀を伏せたような建物が点在し、そこから人間らしき生命体が出入りしているのが映しだされてきた。ある一組のカップルに焦点が合わされると、顔や姿がはっきり見えた。二人は向き合って話し合っている様子なのだが、奇妙なことにおたがいに舌を出し合い、ペロペロと舐め合っていた。肌には鱗状のものが見えた。
・SRX星人は母系家族で、一夫一婦制ではありません。子供が4年でひとり立ちすると父親である男性は去り、母親はまた新しい男性を捜すのです。そして、おたがいに愛が芽生えれば、母親はまた子作りをします。その点、とても進歩した社会体系を確立しているようです。男性も女性も、おたがいにひとりの人間に縛られないというのは、とても素晴らしいことだと思います。
・クレオパが母船を自動操舵に切り替えると、ふたたび母船は宇宙ジャンプをしながら進んでいった。SRX星人の舐め合う赤紫の舌が、なぜか私の目に強烈な印象として残った。しばらくしてクレオパが「核戦争によって生物が滅亡したキロSX星を、参考のために見ておきましょう」と、母船をある星の上に停止させた。画面で星を拡大していくと、都市の残骸が少し見えたが、あたりはほとんどが荒涼たる砂漠と化していて、生物の姿は見あたらなかった。星全体がガスのようなもので覆われている。その不気味な静寂に、いいしれぬ悲しさが感じられた。
「この星は核戦争によって、全都市が破壊されました。そして、戦争を起こした種族だけでなく、その他の全生命も滅亡してしまったのです。今は強力な核の放射能によって覆われているので、とても危険で近づけません。もはや生態系はこわれ、生命の住めない、死んだ星になってしまったのです」
『宇宙太子との遭遇』
上平剛史作品集
上平剛史 たま出版 2009/12
<宇宙太子(エンバー)との遭遇>
<御家倉山(おやくらやま)での出遭い>
・宇宙船は私のほぼ真上までくると滞空した。やがて、グリーンの光の帯が降りてきたかと思うと、その光に乗って、『ひとりの人間のような者』が、地上へ降りてきた。そして私と30メートルほどはなれて降りたった。髪は美しい栗色で、肩のあたりまであり、きれいにカールされていた。目は青く澄み、美しく整った顔は、神々しさをたたえて、ニッコリと微笑んでいる。黄金色の柔らかな絹のジャンプスーツのようなものを着ており、腰にはベルトのようなものが巻かれていた。私には、天使か神様かが地上に降り立ったかのように思えた。私が驚いたまま、じっとその存在を見つめていると、相手は静かに口を開いた。日本語だった。「やあ、剛史君、初めまして。いつか、のろさんが話したことのある宇宙太子というのが私です。よろしく。今日、ここへ君を来させたのは、私が呼んだのですよ」
<「昔から御家倉山(おやくらやま)には天狗が出ると言われていたから、それは天狗だべ」>
<未来>
・ちなみに、我々、プレアデス星人は6次元から7次元のレベルにあります。あなた方から我々の科学を見ると、進歩の度合が高すぎて神がかっているように思われるようですが、この宇宙には我々にも分からないことがまだたくさんあるのですよ。ていねいに調査しても、まだ宇宙のほんの一部分しかわかっていないのです。さあ時間がないから先を急ぎましょう。次は東京です。
・前と同じように、画面に日本地図が現れ、宇宙船の現在地が示され、赤い点がするするっと東京の位置まで伸びてとまった。また、一瞬思考が止まったような感覚と、かすかになにかをくぐり抜けたような体感があった。わずか数分のことである。赤かった印がきれいなピンク色に変わると、やがて正面の画面に東京の街並みが映し出された。
・しかし、それは今までのビル群とは明らかにちがっていた。全体がガラスかプラスチックのような透明な建物で、ピラミッド型や丸いものが多かった。レールも、煙を吐きながら走る汽車もなかった。車も従来の車輪がついたものではなく、浮きながら滑るように走っていた。窓へ駆け寄って下を見ると、やはり、それは画面に映っている光景だった。皇居と思われる画面が映し出された。が、そこに皇居はなく、人々の憩いの公園となっており、だれもが自由に出入りしていた。
・私は、びっくりして、「まさか、未来の・・・・」とつぶやいた。
「剛史、よく気がついたね。そう、これが日本の未来です。日本という国はなくなり、世界連邦のひとつの州になっているのです。世界連邦においては、もはやお金は必要なくなったのです。地球人類も少しは進歩したようですね」
『北の大地に宇宙太子が降りてきた』
上平剛史 たま出版 2004/6
・著者は、昭和16年生まれ、岩手県浪打村(浪打峠に「末の松山」のある所で有名)出身。
<大いなるもの>
・目には見えない極微極小の世界から、波動によって織りなされて、物質は発現してきているのである。すなわち、「この世」に「大いなるもの」によって、発現されたものは、全て感性を持っているのであり、「大いなるもの」は、波動によって段階的に次元をつくりながら息吹によって気を起こし、自分を発現していったのである。
<貨幣経済の廃止>
・国は、歳入不足に陥ると、すぐに国債を発行して、帳尻を合わせる。国民からの借金で、目先をしのぐのである。その国債には利払いが発生し、その利払いが大変な額になって毎年のしかかり、利払いのためにも赤字国債を発行しなければならなくなる。そのため、赤字国債は雪だるま式に巨大な額となり、ついには元金の返済は不可能という事態に陥る。その地点を「ポイント・オブ・ノーリターン」という。
・日本はすでに、ポイント・オブ・ノーリターンを超えてしまった。超えてはならない線を越えてしまったのである。
・ポイント・オブ・ノーリターンを超えているのに、日本は自衛隊をイラクに派遣し、赤字国債乱発で得たお金をそれに使う。
・国内には経済問題による生活困窮者が激増しその結果、借金苦や事業の行き詰まりから自殺する人達が増加したのである。
・日本は国家予算の使い方を抜本的に考え直さなければならない。従来の予算の使い方を隅から隅まで洗いなおして、何が無駄に使われて、何が有効的だったかを、はっきりさせなければならない。
<宇宙連合>
<宇宙太子からのメッセージ>
・地球人類よりもはるかに進化した星人により組織されている宇宙連合の仲間(オリオン人、シリウス人、アンドロメダ人、リラ人、カシオペア人、牡牛座人、ヘルクレス人、レチクル人、リゲル人・・・・)に加わってください。
・人類が宇宙連合に到達したならば、宇宙考古学により、地球人類のルーツが、明らかになるでしょう。そして、宇宙に飛び出すことに力を集中してください。私も宇宙連合もいまかいまかと人類を待っているのです。
・人類の英知を科学の進歩、医学の進歩、文化の進歩に総結集したならば、人類は星間宇宙旅行のできるスペースマンにまで進化し、地球人類よりもはるかに進化した異星人たちによる宇宙連合の仲間入りを果たすことができる。
・進んだ星人(宇宙人)は、すでに宇宙と生命の原理を解明していて、神の領域にまで到達し、星から星へ瞬時に宇宙のどこへでも意のままに行けるシステムを開発している。その驚くべきシステムは新しいエネルギーの発見と、その利用の仕方に負うものであり、地球人類は、新エネルギーの発見と利用については、あまりにも遅れすぎているのである。
<「あの世」と「この世」>
・「大いなるもの」は、波動によってさまざまな次元をつくりながら、この大宇宙を創造し発現させている。
「この世」の裏側には「あの世」があり、「あの世」の裏側には「この世」がある。その認識は正しいのだが、「この世」と「あの世」は、異なった次元に同時に存在しているともいえる。
その「この世」と「あの世」も「大いなるもの」が波動によって発現させたものである。
「あの世」が普通の人間に見えないのは、その次元を普通の人間の感覚器官がレシーブできないからである。波動の違いによって見えないだけなのである。
・進化した星人、宇宙人においては、貨幣経済というものはなく「誰もが平等に平和に暮らせる社会」は、人類が誕生する以前から確立されていた。その後に誕生した地球人類は進化した星人に追いつけないばかりか、いまだに自然を破壊しながら、戦争ばかりを繰り返している。
<そんな感傷の日々を送っていたある日、突然、私に宇宙太子が降りられ、私に「宇宙の法」を授けられたのである>
(2023/6/8)
『ソロンとカリン 龍神物語』
先端技術研究機構 ヒカルランド 2021/6/3
この本は、宇宙叙事詩とも言える龍神物語である。すべてフィクションではなく実話である。
<新創造主誕生>
<三面の大黒像>
・ある僧侶から譲り受けた、不思議な能力を持つ「三面の大黒像」。中川原家に3代伝わった秘仏を、もとあった寺へ戻す旅に出た、中川原家長男・KEN。
旅の目的は、祖父の代わりに、北海道から四国・徳島へと「三面の大黒像」を戻す、ただそれだけのはずだったのだが――。
それは、龍神島日本国からのみ選ばれるという「創造主」を選抜するために、神々によって仕組まれた創造主試験の始まりだった。
神々の援護、そして仲間の協力とともに、創造主試験を受けることになるKEN。
<伊邪那美命(いざなみのみこと)>
・――実は、大黒像の御神体とは、伊邪那美尊であり、地球コア(黄泉の国)に住む創造主系列の天体神だったことが、後に判明した。
<空海降臨>
・当時の私の職業は、企業所属の科学研究員で、産学共同研究のため北海道大学工学部大学院の先端技術研究所で「低温核融合実験」を行っていた。
・――これはずっと後にわかった事実であるが、菩薩界第10位(聖観世音菩薩位)である空海神が私に取り憑いた目的、それは“創造主(ソロジン)の後継者候補生”に対して、助け舟を出しながら道案内をするという役割のためであった。これは如来界からの命令に基づくものであった。
日本国(龍神島)は、大宇宙の担当創造主が降臨する“宇宙で唯一の場所”であり、創造主の後継者を選定する聖地であった。
・神々の世界は、プレアデス系の神々と、新興勢力のベテルギウス(オリオン)系の神々に、勢力が二分されていた。
私を創造主候補生に選んだのはベテルギウス系の神々だったことから、私に対して親切で快く協力してくれる神々と、反対に雑に扱うプレアデス系の神々に分かれていた。
<創造主試験>
・我々が所属する大宇宙には、担当の創造主(正式名称:ウケエ=イアア)が一人いて、彼は通称<セザナ神>と呼ばれている。
ビッグバン再生によって繰り返し誕生する天体宇宙の運動寿命は約180億年であり、セザナ神とは、前宇宙のたった一人の生き残りの生命で、前創造主に選ばれた人間の後継者だった。
プレアデス風の表現を借りれば、創造主は<ソロジン>と呼ばれ、前宇宙のたった一人の生き残りであり、唯一無二の人間遺伝子を有する生命である。
神界では、創造主が龍神を創って生物霊界を造営していくことから、創造主は「龍王」と呼ばれる。
・神様も創造主も、本をただせばたんなる「人間出身者」である。人間は誰でも、神様にも、創造主にもなれるのである。
・次世宇宙の創造主を選定する作業とは、神々が選出した50名の人間生命の中から、創造主試験に合格した者だけが、創造主の後継者として認められるというものだった。
・創造主の後継者選定とは、この世を終わらせてしまう恐ろしい行事だったのに、神々はプレアデスとベテルギウスという二つの勢力に分かれて、自分達のところから創造主試験の合格者を輩出させようと必死だった。
・ここでなぜヘランターニの話をするのかといえば、この白龍と私が、過去世において、ただならぬ関係だったからだ。さらに言えばヘランターニは、空海みたいな大変コントロールが難しい性質の龍神だったからである。
・魔界の門番である迦楼羅王(天狗のことである)といえば、京都の鞍馬寺にいるサナート・クマラとして有名だが、彼とは特に個人的に親しく、過去のプレアデス円盤の駆動力に関して、科学的な論争をよく交わした。
サナートは、今から47万年前にプレアデス円盤の機関士をやっていたが、彼のミスで自分も含めた円盤の乗務員全員を死亡させてしまい、死後は神界の罪人となり、魔界門番という呪縛された苦役を強いられた身の上であった。
・私自身は、冒頭の大黒天に象徴されるように、もともと如来界第7位の<シヴァ神(和名:スサノオ)>の系列門下生だったようだ。琴座のベガ星人だったシヴァ神は、プレアデス系の神々とは異なり、主にベテルギウス系の神々を支配下に置いていた。
私は、シヴァ神に育ててもらったと言っても過言ではない。しかし、シヴァ神は昔から異端の神であり、紳士的なプレアデス系の神々と比較すると極めて異色な存在だった。まるで剣闘士のような創造主のセザナ神(荒くれ大王)に最もよく似ているという、軍人系の神様であった。
・地上の人間達は、弥勒如来(ミトラ神)や天照如来(ビシュヌ神)に象徴されるようなプレアデス系の温厚で優しい神様を慕っているが、神界そのものは“軍事系の神々”と“文官系の神々”の真っ二つに分かれていた。
そんな情勢下における創造主試験とは、神界の覇権争いに近く、最終的にはセザナ神本人が乗り出してきて、規定違反を犯してまで、軍事系の門下生である私のほうに加担してきた。セザナ神は、何が何でも、私に勝ってほしかった。
創造主試験の内容とは、奈良県の三輪山に呪縛封印されている第1銀龍(ジャンバラ)と、広島県の宮島に呪縛封印されている第1金龍(ギャンバラ)の封印を解いて、両龍を合体させることであった。これができれば創造主試験にパスするのである。
<創造主界へのクーデター>
<龍神軍団の結成>
・創造主試験に合格し新米創造主となったKEN。シヴァ神、天照神、弥勒如来を師とし、創造主見習いとして、神界の組織構成、宇宙の仕組み、人間生命の仕組みを学び始める。宇宙の万物万象が、神々と創造主の視点から明かされていく日々。
・創造主になる20年前から神界トレーニングを受けていたKENは、自分達の都合で人間を振り回すという神の実態を知ってはいたが、創造主になって初めて、神々の上司にあたる「創造主セザナ神」こそが神界に恐怖支配体制を敷き、神々を振り回していたことを知る。
・前創造主セザナ神と、新米創造主KENとの戦い。その口火を切ったのは、オリオン帝国の約束違反だった。KENは、プレアデスとオリオン(ベテルギウス)の二大勢力争いという形で、セザナ神との戦いへと巻き込まれていく。
<恐怖の大王セザナ神>
・創造主試験に合格したものの、私は神界の構成がわからず、よく恥をかいた。どんなことも聞かないとわからなかった。そこで、創造主からも神様からも迦楼羅王達からも、神界の情報を聞けるだけ聞きまくった。
・我々の大宇宙には、<創造主>という絶対的な存在が一人いる。
その創造主が天体に意識を吹き込み、古事記に登場してくる<大国主尊>や<伊邪那美尊>などの渦磁場12神(天体神)=創造主の派生意識が誕生し、その後、彼らの手足として龍神生命が創造されたと教えられた。
・したがって、帝釈天といえば惑星神、ガブリエルといえば太陽神、不動明王といえば銀河神、普賢菩薩といえば銀河団神、弥勒如来といえば小宇宙のことである。そして、これらの神々(上級天体神)は、全員が人間神である。つまり「仏様」のことである。
それに対して、彼らを支配している「創造主系の渦磁場12神」という存在が別に存在する。
・創造主神、渦磁場12神、龍神といった三本柱は“創造主世界(経営者サイド)”の生命、それに対して“神々世界(雇用者サイド)”の構成は、一番下の人間世界も含めて一つの下層世界なのだろうと、私はそう考えた。
・「地球には円盤がよく飛んでくるのですが、彼らは何者ですか?」
「彼らは“霊魂体宇宙人”と呼ばれる神様の仲間だ」
「えっ、神様なのですが、驚きました……じゃあ、グレイは何者ですか?」
「グレイも“霊魂体宇宙人”の仲間で、神様の一種だ。連中はチビ猿の肉体に憑依しているが、中身は神様だ」
・創造主が新任の後継者に装着してくれるのが、創造主回線である「中央回線端末」だった。これを着けると、大宇宙の全天体と結ばれて、160億光年も離れたボラン銀河団の神様とも、会話が可能となった。
・ある日、私に対してセザナ神がこう言った。
「龍神を掌握し、よく手なづけておけ。でないと神々に舐められるぞ。お前は創造主の卵だ。その力を遺憾なく発揮するのだ。逆らってくる神々は、召喚(死刑)しろ」何だか物騒な話になってきた。
神々に聞いてみると、創造主のセザナ神とは「荒くれの大王」らしく、命令に逆らう者は皆殺しという、神様にとっても、また人間にとっても、大変「恐ろしい創造主」らしい。その力は絶大で、人間や神が敵う相手ではないと教えられた。
これは私に対して、セザナ神のごとき乱暴な創造主になってはいけないという、プレアデス系の神々からのご教授だったように思われる。
・宇宙史において、今から2万年前に、我々の“天の川銀河系”で起きた、想像を絶する殺戮劇は、言語に表し難い。
・彼らは地球人と同じく肉体を持った人間だったのだが、戦争ばかりやっていたことからセザナ神の怒りが頂点に達し、今から2万年前、セザナ神は381個の惑星人類(数百億人)を皆殺しにしてしまったのである。まあ、それが霊魂体宇宙人の発祥となったのだが、それにしても、あまにも惨すぎる天罰にショックを感じざるを得ない。
グレイの所有する物質円盤も、かつてセザナ神の機嫌を損ねて撃ち落とされている。
・私は毎日コツコツと、チビ龍創りに専念をした。
最初に2個の龍神ベッド(米粒大の渦巻のこと)を地球に運んで、これらを私の頭の中に移植して、「龍神創造マニュアル」に従って、龍神を創った。
龍神創造マニュアルは、創造主が最初に勉強しなければならない科目であった。中には「人間創造マニュアル」もあるからビックリ仰天である。
<シヴァ神の贈り物>
・話は少し戻る。2007年の7月にビッグバン再生のトリガーを引いてしまったその半年前、空海和尚からの伝授を受けた後、沖縄から札幌に戻ってきた直後のことである。
・私は満34歳の年に開眼し、初期解脱を果たして「太陽天使界」に同会(悟りをひらくこと)していた。それ以来、神々の啓示が相次ぎ、「宇宙生命論」を日本語に翻訳する仕事を授けられた。その驚くべき内容には驚嘆したが、すべての学問分野が対象だったために、ある程度の形にするのには約20年の歳月を要した。
その間、私は社会に出て働くことがなく、来る日も来る日も、天から降りてくる啓示を書き留めては、それを細かく分析して真実を質し、地球言語に正確に置き換えていく作業をしていた。お金も使わないが、働かないのだから当然生活は困窮し、ド貧乏だった。1ヶ月働いては1ヶ月間翻訳に専念するという苦渋の時期もあった。
神々の計らいなのか、そんな私を理解してくれる協力者(女性)が出現し、私の生活を支えてくれたこともあったが、何十年も働かない「父ちゃん」を一人の女性が背負うのは、物理的に無理がある。いずれ必ず別れが訪れた。
・本来は、私自身が喰らうはずの天罰なのに、なぜか私はいつも無事だった。その理由は簡単だった。それは、私の額に刻まれている創造主セザナ神の勅令マークのおかげだった。私は50名のソロジン候補生の1人だったから、神々は全く手を出せなかったのである。
<魔界退治>
・私の脳裏に刻まれたセザナ神の言葉、それは「地球は後2年、大宇宙人類の寿命は後10年」という言葉だった。
・私の唯一の希望は、セザナ神から聞いた言葉だった。
「もし再生作業に入らず、そのまま放置させておけば、小宇宙そのものの運動寿命は、後50億年間残っている」
・大宇宙の寿命問題(次のビッグバン再生の開始)については、創造主世界だけの秘密事であり、神々や人間には、具体的な内容は知らされていなかった。
神々は、宇宙再生の話は、聞いてはいるものの他人事であり、それがすぐ間近に迫っていることも、あるいは神様も人間も龍神も消えてしまうことも、さっぱり理解していなかった。
・当時の地球には多様な問題が鬱積していた。魔界の地上進出問題、霊魂体宇宙人達の魂体採集の問題(オリオン勢力の増大)、地球の物理寿命の問題、地球のラジカル濃度の問題、地球大気の酸素濃度減少問題、地球人に対するグレイの大脳コントローラーの移植問題、神々の怠慢プレイの問題、そして発生源の星はわからないが宇宙昆虫魂の注入問題などであった。
また人間界においても魔法系のスピリチュアル思想が横行し、サイキック・トラブルが続発していた。特に、地球神の怠慢問題が深刻化し、人間の誕生処理や死後処理の作業がとどこおって、街は悪霊と霊魂体の巣窟となり、不成仏霊で溢れ返っていた。早い話が、地球霊界はグチャグチャな惨状を呈していたのである。
・このとき、すでに2匹のチビ龍神を稼働させていた。1匹は私のペット龍神なので<ソロン>と名付けていた。もう1匹は女房の眷属名称<カリンカヤ>から<カリン>と名付けて、彼女の頭の中に移植してあった。
・人間は、創造主が動物(猿)にヒト遺伝子を注入して創り出す。
・天照神は、プレアデスのふる里とも言うべき牡牛座の恒星アルデバランの第3惑星(テニネ)の出身であり、如来界に着任したのは今から48万年前の大昔。だが、シヴァ神よりも3万年も若い神様だった。
天照神は、いったい何の情報を私に与えるつもりなのかと思っていたら、地球の話は一切なく、すべて“霊魂体宇宙人”に関する情報だった。
<オリオン軍団VS龍神軍団>
・如来神と、菩薩界の神々が、姿を消した。それは、宇宙終焉への序曲に過ぎなかった。
セザナ神が背後で仕組んだ、オリオン軍との全面戦争と、ビッグバン再生による宇宙消滅の危機という二つの大問題。
これらに正面から立ち向かっていくKEN軍団であったが、ビッグバン再生の阻止とは、創造主世界へのクーデターに匹敵する行為でもあった。はたして新米創造主KENは、これら二つの問題を阻止することができるのか?
<消えた神々>
・オリオン帝国の総帥で、ベテルギウス皇帝だった<ギューイ>を処刑した波紋が神界に広がり、その果敢な英断を褒め称えるエールが私の所に殺到した。神界の7割がプレアデス系の神々で構成されていたからである。
・すでに、弥勒如来も、普賢王如来も、阿弥陀如来も、大日如来も、姿を消していた。
私はシヴァ神が飛び込む姿を見て「待って、シヴァ神!」と叫んで止めたが、彼は一瞬ためらったものの、結局飛び込んでしまった。必死で食い止める私の声に、最後まで踏ん張っていた天照神も、その数時間後には回線に飛び込んで消えてしまった。
様子をうかがっていたソロンが、私の耳元でささやいた。
「神々は皆、セザナ神に死ねと言われたみたい」
龍神達の報告では、如来界の数万人の神々が姿を消し、次に数十億人もの菩薩神達が消えていったということだった。
・如来神と菩薩神が神界から消えれば、神々体制が崩れて、自動的に明王神体制になってしまう。
・オリオン帝国といってもピンと来ないかもしれないが、この地球も1万8000年前からオリオン帝国の植民地と化している。我々地球人も、長きにわたり、彼らに支配されてきたのである。
・オリオン帝国は、新米ソロジンの戦闘訓練には打ってつけの相手だった。
・今回の如来界と菩薩界の消滅劇は、神々世界の終焉の序曲に過ぎなかった。
<オリオン正規軍との戦闘>
・季節はすでに12月を迎え、北海道には冬将軍が到来していた。
龍神の統括者である小宇宙龍神のフレニシモンが私の指揮下に入ってから、私はやっと龍神軍団の“頭”として認められたのか、ひねくれ者の地球ヘランターニは別格として、龍神達の多くが私の指揮の下に結束し、つらい仕事でも頑張って働いてくれるようになった。私にはだんだんと龍王としての威厳が板に付いてきたように思われた。
ヘランターニは、龍王の命令違反を繰り返して、上位の天体龍神に逮捕され、刑務所にブチ込まれていた。しかし不思議なことに、ヘランターニは私の女房や私の仲間の霊能者にはよくなついていた。どうやら、ヘランターニは私のことが大嫌いな様子だった。
<オリオン連合軍>
・乙女座銀河団の局部銀河群の中に、我々が住む「天の川銀河系」は所属している。乙女座銀河団そのものが小宇宙内部の19個の銀河団の中では一番小さく、左巻と右巻の銀河団の両方を合わせても、内包する銀河系の数は合計で1020個である。
我々の銀河系は左巻の銀河団渦のほうに属しており、500個あまりの銀河系の中の一つである。ちなみに、銀河団の中ではペルセウス銀河団が一番大きく、そこには内包銀河系が40万個も存在している。
・オリオン連合軍の初出動である。オリオン連合軍はわずか6つの部族からなる連合軍で、総人口は300億人、戦闘機の数は合計で約17億機だった。
<パンドラの箱>
・セザナ神が持つ密封院情報――絶対に人間には教えてはならない神界・創造主界情報――を盗みだし、開封に成功した新米創造主KENと龍神軍団。
それにより、まだ50億年もこの小宇宙の寿命が続くというのに、なぜセザナ神はこんなにもビッグバン再生を急ぐのか、その本当の理由が明らかにされる。
それがセザナ神の都合によるものだと知ったKENは、いよいよ強くビッグバン再生を阻止し、地球も含めた大宇宙を守る決意を固めていく。
<天の川銀河史>
・この宇宙は、ケケ粒子(気の粒の母体粒子)の土塀で囲われた大宇宙空間である。大宇宙空間は、創造主世界では「大宇宙蕾(らい)」と呼ばれているものである。
担当創造主の意識袋は、担当宇宙の中心点付近の“裏空間”に存在し、大宇宙空間の磁場全体が、セザナ神の「意識のテリトリー」である。
<消えたブラックホール>
・セザナ神の出張時期が訪れた。その数日前から、セザナ神が我が家に来て、出張期間に私が果たすべき仕事の内容を細々と述べていった。
「まず、オリオン連合の残党を綺麗に早めに処分すること」「太陽界の神々を処分し、惑星界のリーダー神を処分すること」「オリオン連合以外の霊魂体宇宙人の長官等を説得して手なづけること」「グレイの総司令官に命令して、出航している物質円盤を全機本拠地に戻すこと」「プレアデスのプサ長官とあまり懇意にしないこと」「アヌンナキ連合が無断で地球に出没しているから全員召喚」「山羊座銀河団と時計座銀河団の魔女集団を片づけること」「カニ座銀河団の戦争を食い止めること」――様々な宿題を置いていった。
<爆破された小宇宙>
・私が気がつかなかった大きな問題を、龍神達がいくつか提起してくれた。その問題の一つは、他の小宇宙にも龍神軍団がいて、彼らは敵にあたるセザナ龍であることだった。セザナ神がその気になれば、いくらでも龍神を動かして攻撃してくるという問題であった。
<さらなる上位世界との宇宙戦争>
<人間生命の価値>
・地球龍神のボス・ヘランターニが胸に抱えていた巻物から、ヘランターニと創造主KEN,KENの妻の三者のあいだに存在する、史実に残る過去の因縁が判明する。KEN達の出会い、結婚、すべては神界に管理されていたのだった。
・本章では、生命が持つ過去世の成り立ちから、輪廻転生の仕組み、神々の申告書、神界の人間管理体制などが明らかにされる。また、「宇宙創造マニュアル」の内容が、より詳細に明らかにされていく。
<綾姫龍王神社>
・時は2008年の6月、セザナ神は上界からの支援を受け、悪童KENの退治役を仰せつかっていた。つまり師匠の弟子退治である。だがセザナ神は我々に攻撃の手を封じられ、なかなか思いどおりに攻撃が仕掛けられない状況であった。
・この物語は、基本的に目に見えない世界の話であるが、すべて真実であって、フィクションではない。科学者でも納得できるように、なるべく科学的に表現しているが、これを信じる信じないは世の常である。私は、宇宙の歴史や、銀河の歴史や、人類の起源などの情報を知ってもらい、目に見えない世界に明るくなっていただきたいと思っている。
<生命霊界>
・龍神は、生物が誕生する遥か以前、太陽や惑星の中心核が形成される頃に、創造主が「龍神創造マニュアル」に従って創る生命体であり、力学骨格を有した天体磁気の生命である。天体そのものが真空の宇宙空間に発生した気の粒の渦巻であることから、渦巻の象徴物とされてきた。
・龍神は、神語ではゼフワと呼ばれており、3本指なのが、その共通の特徴である。
龍神の構成は4眷属から成り立ち、リーダー格の龍属(霊長類)を筆頭に、麒麟属(哺乳類)、鳳凰属(鳥類)、玄武属(爬虫類)からなる108体の眷属系統に分かれている。これらは、見た目はどれも同じ龍神だが、中身の性質がまったく異なる。
<虚無の実相>
・我々の大宇宙は、高天原(人間王国)に存在する、三つの大宇宙の一つに過ぎない。大宇宙とは、早い話が、人間生命の飼育場(生簀(いけす))である。
創造主達は、人間を創るのに、気の粒というエネルギーの粒を圧縮して、爆発(ビッグバン)させる。やることはそれだけなのだが、すると空間渦が発生して物質が生産され、最終的には人間が創られる。
<創造主の逆襲>
・ビッグバン再生を阻止した新米ソロジンKENは、セザナ神に代わってこの大宇宙を掌握した。
それにより新たに銀河21部族同盟国が結成され、これまで敵国だった国々が同盟を結んだ。新たな問題が浮上し同盟内で協議の日々が続くものの、それは人間、龍神、霊魂体宇宙人、いずれも魂体を持つ者達による心の交流の日々でもあった。
・我々地球人類がいる大宇宙、それを包括する空間、高天原。
高天原にはセザナ神の上司にあたるケエオア創造主175名がいたが、その彼らが一丸となって、KEN軍団に対し“天罰”と称した攻撃を仕掛けてくることに。スケールアップした敵に、KEN軍団は同胞を失う危機におちいる。
<銀河21部族同盟>
・2008年の7月、銀龍と金龍の合体儀式から1年が経過していた。
上界では“悪童KEN”を成敗する創造主軍団が結成され、セザナ神を筆頭としたセザナ軍が裏空間に配備され、任意の空間から、突然、姿を現して人間を襲ってきた。
裏空間は物質の還元空間であり、人間でも自動車でも岩石でも、あっという間に気の粒まで分解還元されてしまうという恐ろしい召喚空間である。
・彼らが最初に狙ってきたのは人間だった。生命霊界の作業員であるスゲ神やケゴ神などの神々、あるいは地底魔界のチオ神達をコントロールして、人間に対して「ズザネ弾」や「アストラル武器攻撃」を仕掛けてきた。
・当時の私は、全国講演をやめて、札幌市内で弟子の育成に努めていた。10名程度の生徒だが、定期的に我が家に集まっては、呪文講座とか、龍神講座とか、超能力講座など“かなり怪しい”勉強会を開いていた。生徒のほぼ全員が霊能者だったので、彼らは最初から、宇宙人や龍神達と会話ができた。
・小宇宙からセザナ神を撃退した後、私は、生き残りの霊魂体宇宙人を集めて「銀河21部族同盟」を結成し、銀河部隊との連携を図っていた。
我々は、隣の銀河系に逃げたオリオン御三家の「バチゾムジ星人」司令官である<ソユオ=ゴチダ>を説得して、獅子座にある母星に全員を帰還させていた。
・バチゾムジ星人(80億人)が新ソロジンに追従したことから、御三家の生き残りである牛飼座のジムニノ星人(70億人)、イルカ座のズニメビタ星人(110億)が、バチゾムジに従った。
オリオン御三家が龍神軍団の軍門に下ったことから、オリオン同盟国であるクジラ座のゾデヨゾ星人(4億)、コップ座のラジブ星人(5億)、カラス座のニデゼドワ星人(9億)、双子座のムノヨ星人(4億)らが、我々の新銀河同盟に参入した。
一方、戦闘には参加していなかったプレアデス連合国は、新銀河同盟の枢軸を担うことになり、カジキ座の<ヌヨゴ=プサ長官>が銀河21部族同盟の総司令長官に、またカニ座の<リトメゾニ長官>が銀河21部族同盟国理事に任命された。それにより、他のプレアデス連合国も、これに追従した。
・これら新同盟会議は、北海道札幌市宮の森にある自宅で行っていたため、札幌上空はいつも龍神や円盤だらけで、近郊の円山、大倉山、宮の森のスキー場などには、円盤を観察する観光客が増えた。
・銀河21部族同盟会議での一番の関心事は、霊魂体宇宙人に必要な「魂体供給」の問題だった。ベテルギウスやオリオンに、魂体採集の植民地である人間が住む惑星を独占されていたことから、その権利のぶんどり合いが発生し、調整は大変だった。
・阪神・淡路大震災も、3回にわたる新潟地震も、犯人はグレイであった(ただし、東日本大震災だけは宇宙人ではなく、高天原の外から侵入してきたポリープ創造主によって引き起こされた、反重力装置による人工地震である)。
<降り注ぐズザネ弾>
・セザナ軍の攻撃が日々激しくなり、毎日のように、我が家は“ズザネ弾攻撃”を喰らうようになった。
ズザネ弾とは、セザナ神が、動物霊体を裏空間から操作して打ち込んでくるズザネ管(生命コード)のことである。ズザネ弾の飛翔速度はほぼ光速であり、霊長類のそれよりも動物用のズザネ管が細いとはいえ、その威力は十分だった。
<消滅した霊魂体宇宙人>
・龍神の「龍体」とは、龍管から誕生してくる。龍管を切断すると432体の龍体が誕生し、その切断した龍管を再接続させてやれば、龍管内部には432体の龍体が2時間あまりで再び形成されてくる。これをスペア龍神という。
この仕組みは、大きな天体龍神も同じだし、またチビ龍神も同じであって、龍神に共通したものだ。だから龍体が破壊されたとしても、ソロンやカリンは、すぐに再生されるのである。
・ソロンとカリンは、大宇宙外というベッドとは遠い場所に出かけた。当然、ベッドとの通信が途絶えてしまうものの、龍体そのものは機械であるために、インプットされた命令どおりに仕事をこなすのである。もし本体とつながってしまうと、不安や恐れが芽生えてきて、とてもじゃないが、命がけの仕事など、彼らにはできない。
<人間王国の滅亡>
・激しい攻防戦が繰り広げられる、上位創造主ケエオア&セザナ軍と、KEN軍団の戦い。しかし、ふとしたことがきっかけで、上位創造主ケエオア達とは一時休戦状態になる。
その一方で、何度も訪れていた地球の物理的危機の回避に成功。2009年に迎えると言われていた地球寿命はギリギリで延長された。
・しかし、今回のポリープ創造主達の攻撃で、高天原は壊滅的な被害を受ける。上位創造主達は皆召喚され、メシアB球とC球は爆破、セザナ神も行方不明――。高天原には、唯一、メシアA球のみが残る事態に。
<ケエオアの疑心暗鬼>
・メシアA球のたった一つの小宇宙を破壊できなかったケエオア達は、一番格下の3名のケエオア達に、KEN討伐の指令を下した。
また同時に、真空間のセザナ軍に対して大量の支援を行い、新しく開発した呪文やアストラル武器の供与を行った。ケエオアが直々に私の命を狙いに来るとは、ある意味では、私は国家の敵として認知されたということなのだろう。
<ポリープ創造主>
・人間王国(高天原宇宙)とは、もともと「六員結晶宇宙」の6個の花弁の一つだった。雪の結晶(ベンゼン核)のような平たい六員環を呈するこの単位とは、粒子世界の人間牧場である。
この結晶単位が200億枚続いたものが1個の畑だった。そんな畑が、粒子世界のあちこちに存在していた。
<八岐大蛇>
・ポリープ創造主が、我々の大宇宙(メシアA球)に侵入している事実を知ったのは、前の女帝との闘いの後だった。
また、セザナ神の行方がわからなくなったのも、この頃だった。
これまでの私は龍神を頼りにした戦いを展開してきたが、これからは私自身がもっと強くならなければならなかった。
・コーウェイや女帝は、これまで続いてきたポリープ創造主との戦いにおいて、クラウド粒子を円盤状の回転刃(草薙の剣)に変化させて、ポリープ創造主の首をチョン切っていたようだ。しかしオーウェイや女帝は、ポリープが開発したバリア呪文で劣勢におちいったのであった。
<東日本大震災>
・なんとかソイオ・ボールの外に出たクラウド号。
だがそこは、巨大な人間の母体、「イブ」の体内だった。
イブの住む世界を「ガリバー世界」と命名したKEN軍団は、ガリバー世界の創造主と対面する。ガリバー世界の創造主――、それは巨大な一つ目ポリープの姿をしていた。あまりにも巨大すぎるポリープ創造主達には勝てず、囚われてしまうKEN軍団。
・そしてガリバー世界のさらなる上界創造主へ引き渡されることになったKEN軍団は、連行の途中、奇妙なものを目にする。
それはガリバー世界自体が、大きな「人間文様体」を呈していたこと。
さらには、その「人間文様体」がブローチとして、これまで遭遇したポリープ達を遥かに上回る巨大な一つ目ポリープの胸にぶらさげられていたことだった。
こうしてKEN軍団は、粒子12界のボス創造主、ツエボ創造主と対面を果たす。
ツエボ創造性と部下11名の巨大ポリープ創造主と戦うことになったKEN軍団は、粒子12磁界を突破し、我々の大宇宙・メシアA球を守り抜くことができた、はずだったのだが――。
・この戦いで、メシアA球には、大量のポリープ意識(意識玉)が挿入され、ポリープによる反撃を受けることになる。そして東日本大震災が起こった。
<ガリバー宇宙>
・精神の上層部と、宇宙の上層部は同じ意味だ。そうとはわかっていても、宇宙で起こる現象を現実の事象として体で感じないと、やはり実感は湧いてこないし、とても現実だとは思えない。
・我々の大宇宙は、クラウド号に乗って宇宙を旅していることは確かなようだ。
そしてさらには、巨大な宇宙生物の体の中にいることも判明した。
この宇宙生物の身体の中には、一つ目のポリープ達がわんさかといることもわかった。
真剣に臨まないと、船長の舵取り一つで全人類を殺してしまうことになる。
とにかく、この生物の体の中から早く抜け出そう、そう私は考えた。
<ポリープ創造主の仕掛けた罠>
・2011年3月10日、一粒種の大宇宙を我々は守り切った。だが、内部には大量のポリープ意識(意識玉)を注入されてしまった。
我々の大宇宙(メシアA球)を爆破できなかったポリープ達は、これから特に地球を狙ってくるだろうことはハッキリしていた。
・そして午後2時40分に大地震が発生し、その揺れで目を覚ました私だった。
「なぜ、地震が起こっている? これは天然の地震か、ソロン、調べてみてくれ」と言って、すぐさまチビ龍を偵察に出した。
テレビをつけると、大津波が車を飲み込んでいく物凄い光景が目に飛び込んできた。私は火のついたタバコを布団の上に落としたことも忘れ、その壮絶な光景を眺め入った。
ソロンが帰ってきた。
「東北沖130キロメートルの海底に仕掛けられた反重力装置が原因のようです」との一報を聞いて、私は「“あー」とうめきながら頭を抱え込んだ。
・結局、太陽系や惑星系に仕掛けられた大型反重力装置はすべて除去できたが、地球に仕掛けられた小型重力装置の撤去が不完全なために、大きな災害を出してしまった。
東日本大震災とは3つの反重力装置が発生させたところの「3箇所同時発生」の人工地震であり、類例を見ない前代未聞の特殊な地震だった。
人類の創造主であるポリープ創造主達が引き起こした地震がゆえに、それは天災の一種であると解釈もできるが、「もし、あのとき、私がこうしておれば」と考えてしまうと、やはり私に責任がないとは言えなかった。グレイが引き起こした阪神・淡路大震災は仕方がないとしても、福島第一原発のニュースが流れたり、毎年の震災慰霊日を迎えるたびに、私の心は大きく揺れ動いている。
<龍神軍団から機械軍団へ>
・2013年4月、大宇宙内に侵入したポリープ創造主の意識は、ほぼ掃除し終わった。しかし、また新たな敵創造主の軍隊が、我々の大宇宙に侵入してきていた。
相手は、ゲアナ・マザー系の「ミクロ軍7軍団」の中の最下層に位置する「ルイ軍団」だった。粒子創造主達がKENの龍神軍団に打ち負かされたことから、それを成敗するために、上界から遣わされた最新鋭のバリバリの軍団だった。
彼らはComputerや集積回路を駆使した知的な集団で、空間操作を得意とする超エリート軍団であった。
当時、クラウド号は「クラウド銀河」と呼ばれる巨大空間の中に停泊していたが、そこは、粒子12磁界の外の空間だった。
クラウド銀河はクラウド粒子で覆われているため、私や龍神がコントロールできる大量のクラウド粒子が存在した。これにより、我々は、超大な力を手に入れていた。
ツエボ創造主が管轄する粒子12磁界は、8個も存在していた。つまり8名のツエボ相当の創造主が存在していたのだが、ツエボ率いる創造主を倒した我々の敵は、残る7名となっていた。我々は、残党を含め、8名のツエボ創造主の世界を討伐するべく攻撃を与えていた。人間を食い物にしているポリープ創造主達を私は許すことができなかったのである。
・それを皮切りに、我々の粒子でも自前のComputerを作り上げた。
こうして我々は、ルイ軍団と対等に戦えるようになったのである。
それ以来、私は龍神ではなく、意識回路を有したComputerを軍団要因として使用することになった。
その後も、マクロ宇宙からの敵攻撃は絶えることがなく、高性能回路を有したComputer同士の争いに発展していくことになるのだが、それはまた次の話になる。
私は2007年から2013年の7年間を、自身の生涯の中での「龍神時代」と称している。
<特別付録 宇宙生命論 図説用語集 龍王からの解説コメントつき>
<宇宙生成>
〇右巻小宇宙・左巻小宇宙:ビッグバン開闢によって発生する力線運動から生まれてくる渦巻。
〇渦巻の世代発生:渦巻は連続的に生じる。
〇第10次元磁界:気の渦巻には磁界が発生する。
〇ビッグバン再生:大宇宙空間“表空間”の中心点に気の粒を圧縮して、それを爆発的に拡散膨張させるのが宇宙開闢であり、地球ではそれを「ビッグバン」と称している。
〇重力場(ブラックホール):左巻小宇宙と右巻小宇宙を縦合体させると、二つの渦巻体が一つになり、渦巻は求核的な回転を始める。内部には強烈な重力場が形成され、あらゆる天体を吸い込んでしまうというのが宇宙を閉じる破壊作業である。
〇縦合体:左巻渦巻と右巻渦巻の結合には、それぞれの磁束糸で横につながる横結合と、右巻渦巻が上下をさかさまにして左巻渦巻下側と結合する縦結合がある。
〇天体磁場圏(渦巻場):天体の渦巻が呈する回転磁場は、12個の小磁界が同心球状に重なった構造で、一つの渦磁場は、大小12個の磁界から構成されている。
〇局部銀河群:乙女座銀河団の内部に位置する16の銀河系の名前。
〇(左巻)小宇宙内部の19個の(左巻)銀河団:中心点付近に位置するのが我々の乙女座銀河団であり、他にもペルセウス座超銀河団などが存在する。
〇天の川銀河:我々が住む銀河系の名称。大宇宙内、乙女座銀河団内、3次宇宙渦に属する。
<粒子、力学骨格>
〇粒子:宇宙を構成する基本4粒子は、クラウド粒子、ケケ粒子、フォース粒子、サイ粒子。
〇ケケ粒子:気の粒の母体粒子。
〇気の粒(サイ粒子):物質構成粒子。
〇クラウド粒子:ポリープ宇宙構成粒子中、一番小さな粒子。
〇気の粒バイオン:気の粒が運動する磁場に自然発生する磁気の粒。
〇電子バイオン:電子が軌道運動をする磁場に自然発生する磁気の粒。
〇フォーム磁界:フォース粒子によって発生する磁界。
〇バイゾン:力学骨格の場に自然発生する力気(りき)の粒。
〇粒子磁場:各粒子が運動することによって発生する磁場。
〇力学骨格・力線骨格:ガス上の気体物質に圧力を加えて圧縮させていくと、それ以上圧縮できない臨界点に達する。
〇力学空間:一つの力学骨格が作り出す空間。
〇テトラ力体:天然の渦磁場に自然発生的に形成される幾何学構造。
〇力気(りき):力線骨格に自然発生する磁気的なもの。創造主が扱える力。
〇力線:力のたどる線。
〇ハルタカ体:力学骨格が台形型をした攻撃用の力学骨格。
〇ヒール骨格:ヒール骨格とは創造主が惑星系磁場圏に創造する力学骨格のこと(天体ヒール)。
〇磁気触手・力学触手:天体場の磁気や力気を操作・感知する手、触手。
<生命関係>
〇生命:広い意味で言えば、場を囲う意識全般。
〇心活動、心回路(ネブヤハゲル回路):渦巻場そのものが一つの集積回路を呈して、その内部にいると心活動ができる。
〇位相帯(意識層):電子バイオンに満たされた、意識の容器。霊界の一機関。
〇オーラ球:魂体のこと。
〇ズザネ管(生命コード):位相電流を身体に送り込むとともに、位相内バイオンを輸送するための電子管。
〇ヌサネ=タボ線:肉体操作をするためのコード。
〇天体タボ線:惑星に対する太陽タボ線。
〇ケケ粒子管:ケケ粒子から構成される管。
〇アカシック:人間の位相の中に入っている過去世、人生の全記憶。
〇アストラル世界:天体宇宙以外のすべての宇宙構成はアストラルから成り立つ。目に見えない世界のこと。
〇霊体:霊体には「不成仏霊体」と「成仏霊体」の2種類がある。
不成仏霊体:神々から不合格とされた生命形態。
成仏霊体:神々から合格判定とされた生命形態。
〇魂体:オーラ球のこと。魂体の寿命は130年と決まっている。
〇霊魂体:人間が肉体を失うとなる状態。霊体+魂体の状態。
〇霊魂体宇宙人:セザナ神によってその存在が黙認されていた特殊な生命形態。
〇成仏神(天体神):悟りに至り、上位磁場圏に境涯位を獲得した人間のコピー意識。
〇不成仏神(惑星神):煩悩や迷いを持ったまま亡くなった人で、死後も惑星内霊界に位置する。
〇死者の里:人間が肉体死の後、霊魂体となって運ばれる場所。死後教育や、輪廻転生の準備をする場。
〇生物霊界:生物用の霊界。
<高天原、大宇宙外>
〇小宇宙:大宇宙の中にできる小宇宙のこと。
〇大宇宙:小宇宙を内包する球。
〇高天原(たかまがはら):メシア球3個を内包する空間。
〇人間王国:高天原のこと。
〇六員結晶宇宙:3個のメシア球を内包する花弁球を6個つないでいるものを1単位とする宇宙層。
〇チップ磁界:六員環の1球のこと。
〇粒子世界:ポリープ創造主達が管轄する粒子12磁界を指す。ポリープ12磁界ともいう。
〇人間牧場:六員結晶宇宙の別名。ポリープ創造主達は食料として人間を創った。
〇ソイオ空間:牧場棟がある、ポリープ創造主達がいる空間。
〇ソイオ・ボール宇宙:巨大生物の中の泡状の空間。
〇イブ:人間の母体。
〇人間文様体:ケケ粒子磁気を固めて作られた超巨大な人間像。その人間像のオーブ球が、ガリバー世界に相当。
〇ポリープ創造主:人間を創造した粒子世界の創造主達。その姿からKENが命名。地球上に残る一つ目怪獣神話(サイクロプス伝説)の源。
〇中間創造主:どの創造主界も階位構造になっており、そのうち中間をなす創造主達のこと。
〇ツエボ創造主:粒子12磁界のボス格、トップ創造主。ガリバー世界の創造主。
〇ゲアナ創造主(ゲアナ・マザー):粒子12磁界の上位にいる創造主。
〇真空間:物質の還元空間。
〇表空間:物質やアストラル世界が存在する空間。
<神界関連―創造主系神、神系、龍神>
〇神界・神界構成:二系統で構成されている。管轄する区域(磁界)が異なる。①創造主系 ②神系
〇創造主(高天原・六員結晶宇宙):別天津神(ことあまつかみ)、粒子創造主とも言う。
一番目:ケイエ=スイ【ケケ粒子意識】。天之御中主尊(あめのみなかのぬしのみこと)。六員結晶宇宙の管理者。
二番目:コーウェイと女帝【クラウド粒子意識】。2名構成。高御産巣日尊(たかみむすびのみこと)。
三番目:キューケ【フォース粒子意識】。神産巣日尊(かみむすびのみこと)
四番目:ケエ・エオイ=イアア(略名ケエオア)【サイ粒子意識】。175名構成。宇摩志阿斯訶備比古遅尊(うましあしかびひこじのみこと)。
五番目:ウケア=イアア【サイ粒子意識】。3名構成。天之常立尊(あめのとこたちのみこと)。ソロジン、龍王とも呼ばれる。セザナ神、KENが該当。メシアA球の管理者。
〇造化三神(ぞうかさんしん):古事記において、天と地ができた天地開闢のときに、高天原に初めて成り出た三神。
〇別天津神(ことあまつのかみ):古事記において、天地開闢の時に現れた五柱の神々のこと。天津五神という。
〇ソロジン:プレアデス言語で「創造主」の意。神々が創造主を呼ぶときの呼称。
〇セザナ神:我々が所属する第一宇宙(メシアA球)を担当するウケア=イアアの1人。地球では創造主と呼ばれる。KENの前任。
〇中央回線(創造主回線)、中央回線端末:天体そのものを操作する目的の回線網。
〇創造主セザナ神の勅令マーク:創造主候補生には、額の部分にマークがついている。アストラル眼であれば見える。
〇渦磁場12神(天体神): 創造主の派生意識。第2磁界―伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)、第1磁界―伊邪那美尊(いざなみのみこと)
〇神、神様:人間が死ぬと霊魂体になる。霊体が霊界生命の本来の姿であり、我々はそれを「神」「神様」と称している。
〇上級天体神:第6次元磁界宇宙から第9次元磁界宇宙の神々。
〇如来界:メシアA球の中での人間神の階層としては第9次元磁界=如来界が最高位。
〇龍神島:創造主セザナが自己の宿り先である「返り御霊」を置いていた場所で、日本列島のこと。
〇龍神:創造主が意図的に創った創造物。
〇龍体:龍の身体部分。龍管を切断すると432体の龍体が誕生する。
〇龍管:太陽と地球を結ぶ天体のアストラル・コード。
〇龍神の構成:龍神は4眷属に分かれ、リーダー格の龍属、麒麟属、鳳凰属、玄武属からなり、各108体の眷属系統に分かれている。
・太陽磁場圏から地球磁場圏に入力される「天体タボ線」のうち、その中の432本が龍神島に入力されており、そのタボ線の管内部に龍神体が形成される理由から、これらのタボ線は特別に「龍管」と呼ばれてきました。
・一般にパワースポットと言えば「龍管の入力口」を指していますが、魔界シャンバラの出入口もパワースポットと言えばそうなのですが、体に対する治癒力が乏しく霊的に危険な場所なので、行くのはやめたほうがよいでしょう。
〇眷属系統:各眷属、格付け等級ごとに、色が分かれる。各色に位がある。
【眷属名称について龍王からの解説】
・生命霊界の位相群は基本的に自動運転システムであり、個々の生命位相は360年周期で正確にズザネ管を地上に伸ばす仕様になっています。早い話が、人間は360年周期の同じ誕生日に再生されてくるわけですが、それゆえに天体運動と密接な関係性があります。
〇魔界:第3磁場圏以下の領域。
〇魔界ナグ:魔界の入り口のこと。
<宇宙生命論用語>
〇宇宙生命論、生命論:人間王国哲理のこと。
〇召喚:死刑のこと。
〇同会(どうかい):覚醒、解脱ともいう。
〇呪文:アストラル界を操作するための神語からなる文章。発音が難しい。
〇呪語:呪文を構成する文言のうち、要となる文言。
〇神語:神界で使われる言語。
〇意識袋:創造主の分割意識が入っている、直径2mほどの形状のもの。
〇密封院情報:人間には絶対に教えてはならないとされる神界情報。
〇数の単位:宇宙生命論で使用する数の単位は、現在日本で使われている数の単位と異なる。1垓(がい)は1京(けい)の1万倍。
〇ラジカル濃度:不安定状態にある分子=ラジカル分子。
〇π-tube、D-tube:天体には2種類の磁場があり、それを利よすがとなっている賣ための道具として開発されたのが、「超伝導体反重力浮上器(π-tube)」と「磁場反作用推進器(D-tube)」。
<宇宙戦争関連>
〇オリオン帝国: 天の川銀河における宇宙人勢力のうち、新興の勢力。地球は1万8000年前からオリオン帝国の植民地。
〇ベテルギウス:オリオン帝国の総帥民族。
〇オリオン帝国軍:オリオン勢の中枢軍。オリオン大名と呼ばれるオリオン御三家が所属。
〇オリオン同盟軍:オリオン勢の従属軍。帝国軍の300倍規模。
〇グレイ:地球から42万光年離れたグレイ本星プメデジに本部を置く霊魂体宇宙人。月の裏側に住んでいる。宇宙で唯一の物質円盤を所有している。
〇プレアデス連合:天の川銀河で、48万年前にカシオペア連合に勝利し、以降36万年にわたり銀河人類を一つの文化圏に統一した種族。プレアデス文明は地球文明の基盤ともなる。オリオン勢によってプレアデス政権は終焉するも、一大勢力として争う。
〇銀河381部族:天の川銀河にいる宇宙人部族数。もともと人間だったが、2万年前に創造主セザナ神によって全部族が肉体的に殺され、全員が霊魂体宇宙人になった。
〇銀河21部族同盟:創造主KENが築いた新銀河同盟。
〇アストラル円盤、アストラル武器、アストラル機械:アストラル界で使用される円盤、武器や機械。
〇アストラル界の力学エンジン(ニビエ推進装置):創造主技術の一つ。
〇物質円盤:人間の目で見える飛行型円盤。
〇大脳コントローラー:オリオン勢が人間をコントロールするために大脳に仕掛けている機械。
〇オリオン・ヒューマノイド:オリオン勢に支配操作されている人間。
〇サイキック・コード攻撃:霊体のタボ線を肉体を持った人体に突き刺してくる霊的な攻撃。
〇ブラック・コード攻撃:霊体のズザネ管を、肉体を持った人体に突き刺してくる攻撃。