日本は津波による大きな被害をうけるだろう UFOアガルタのシャンバラ 

コンタクティやチャネラーの情報を集めています。森羅万象も!UFOは、人類の歴史が始まって以来、最も重要な現象といわれます。

認知症の症状が進行した状態でも、知的な能力は残り続けます。認知症は誰もが罹患するもの。病気というより老化現象の一つです。

 

 

(2025/5/8)

 

 

『60歳から頭はどんどんよくなる!』

脳と心が一瞬で整うシンプル習慣

和田秀樹  飛鳥新社   2024/10/21

   

 

 

 前頭葉を鍛えることで一生、頭をよくし続けられる

・東大時代はほとんど授業に出ていなかったので、同じ年にほかの大学も含めて、医学部を卒業した中では劣等生のほうだったと思います。

 

・この前頭葉は40代、50代から萎縮が目立ち始めます。縮んでいくのです。この前頭葉が意欲を司るとされているので、脳が老化することで意欲が落ちていってしまいます。

 

何歳からでも人は頭をよくできる

「頭のよさ」をつくるのに必要なのは、少しのテクニックと意欲だけ

・「少しのコツさえつかめば、誰だって頭はよくできる」「意欲さえあれば、賢い人になれる

 

60歳から先は「頭がよい」の意味が変わる

・人間的にしなやかであるということは、シニア世代の方の知性に直結する。

 

シニアの「頭のよさ」に学歴や肩書は関係ない

・私は、本当に頭がよい人というのは、「ずっと進化し続けられる人」だと思います。

 

前頭葉を活性化させれば頭も体も若くいられる

・「人生、意外となんとかなる」と開き直って明るく生きてこそ、脳も生き生きと働き出すのです。

 

年齢を重ねた今こそ、頭がよくなる伸びしろがある

・私は、60代から人生を向上させていくことは十分に可能ですし、むしろ、60代以降の方こそ、みるみる頭がよくなっていくポテンシャルを秘めていると思っています。

 

自分なりの考えを持てる人には知性と魅力がある

・常識にとらわれずに、自由な発想を楽しめるのは、シニア世代の特権。

 

高齢になってから人生のピークを迎えた人たち

・人生終盤で絶頂を迎えた人はたくさんいます。歴史上の偉人の多くが、実は遅咲きなのです。

 

人生のクライマックスはシニアになってからのほうがきっと楽しい

・「信念と継続だけが全能である」。信念を持って適切な努力を続ければ、必ず状況は変わっていくはずです。

 

自分で自分を幸せにできることこそ、本当の賢さ

・適切な努力を続ければ、人は必ず変われます。

 

ちょっとした習慣で脳はどんどん若返る

若い時より脳の働きをよくするのは十分可能なこと

・脳はいくつになっても鍛えることができます。

 

前頭葉を鍛えるほどに老化は止まり、頭はよくなる

・「人は感情から老いる」というように、人の老化は前頭葉から始まります。

 

新しいお店、新しい趣味……前頭葉は「新しい経験」が大好き

前頭葉は新しいものに反応しますから、未知の何かに触れるたびに、どんどん脳にエネルギーをチャージすることができるでしょう。

 

想定外のことが起きるたび、脳は若返っていく

・予期していなかったハプニングなどに対応するとき、人の前頭葉は刺激され、鍛えられるということです。

 

「まずは試してみよう」と思える人の脳はよく働く

・人生は毎日が実験です。

 

自分で自分を励ませる人は脳も心も元気でいられる

前頭葉の特徴の一つに、「快の体験」を好むというものがあります。つまり、わくわくと楽しい気持ちでいるほどに、脳は活発に働き、頭がよくなっていくということです。

 

「それって本当?」と疑ってみることは脳のトレーニングになる

・テレビの情報番組がさも当たり前のように何かを主張していたら、それを妄信するのではなく、まずは疑ってかかってみるくらいが、前頭葉にとっては理想的。

 

白か黒かでジャッジせず、グレーも受け入れるテキトーさを持つ

・知識に縛られる人ほど、正解は一つしかないと思いこんでしまいます。

 

「もっと楽な方法は?」とグータラに考えることで頭はフル回転する

・変化をいとわず、常に課題を見つけようとする姿勢は、脳も心も元気にします。

 

大きな夢を語れる人の脳は老化しない

・そして脳は新規なものを好みます。

 

好きなものを食べ、よく歩くと、脳の基礎体力がつく

・ちょっと小太りの人のほうが長生きするというデータもあります。

 

頭をよくする食生活のキーワードはお肉とビタミンC

・私はシニア世代こそお肉を積極的に食べるべきだと思っています。

 

思い出せなくても、すぐに「あれ」「それ」と言わず限界まで努力する

・情報を取り込むのではなく、自分の中から引き出すときに、前頭葉は若返ります。

 

日記をつける、メモをとる……「書く」ことが脳を刺激する

・書くという行動も出力行為ですから、すばらしい脳トレになるのです。

 

よく会話する人は認知症の進行が遅い

・「脳トレやドリルをするより、人と会話するほうがずっと脳にはよい」

 

脳トレするより、趣味や恋を楽しむほうが前頭葉は喜ぶ

・実は脳トレ認知症予防には効果がないことがわかっています。

 

嫌なこと、苦手な人とは堂々と距離を置いて脳を老化させない

「嫌なことを我慢しない」ということも、賢くなるうえで非常に重要です。

 

体も脳も、使い続けることが大事

・体にしても頭にしても、とにかく「使い続ける」ということを大切にしてほしいと思います。

 

「もうこんな歳だから」という言葉は封印する

・人はいくつになってもずっと進化できるものですし、頭だってよくなります。

 

60歳からの知性とは「面白さ」と「品のよさ」

大切なのは知識の量ではなく知識を応用する力

・知識をどう自分なりに加工して、自分にしかできない発想に展開していくか、ということに尽きると思います。

 

あなたの普通の話が若者にとっては面白い

・シニア世代の頭のよさ=面白さだと私は思っています。

 

常識に縛られて小さく縮こまるのは実は大きなリスク

・常識にとらわれずに生きられるということこそ、シニア世代になることの旨味です。

 

ちょっとの反骨精神が頭をよくするための起爆剤になる

・要は、反骨精神を持ってみるということが大切なのです。

 

賢い人は、何事もやってみなければわからないと知っている

・賢い人は、及び腰にならず、経験のないこともどんどん試していきます。

 

失敗したことのない成功者はいない

・けれど、失敗というのは単なる中間過程です。失敗がない実験はありませんし、失敗を経験したことのない成功者などいません。

 

「そういう考え方もあるね」と言える人には、知性と品格がある

・「自分の意見が絶対に正しい」という決めつけは持たないということです。

 

物事を多面的に考えられる人は賢くて優しい

・私は精神科医として、長年「決めつけはうつ病のもと」と言っています。

 

言語化力とは、難しい事柄をわかりやすく表現する力

言語化力とは、「わかりづらいことをわかりやすく表現する力」です。

 

「まとめる力」があってこそ「伝える力」が発揮される

・まとめる力は、コミュニケーションにおいて非常に重要な能力です。

 

本や新聞などを読んだら内容をまとめてみる

・さまざまな情報に触れたときに、その内容を要約してみること。

 

譬え話をうまく使う人の話はわかりやすい

・「譬え話を効果的に使う

 

スピーチをするなら事前に原稿を用意する

・まずは理解できるまで読みこなし、かつ練習をして、自分のものにすることが重要なのだと思います。

 

頭が良い人、話すのが上手な人は人知れず努力している

・天才的な能力を発揮している人たちこそ、入念な準備を怠らないものですし、常日頃、努力を重ねているのです。

 

上手な話し方は訓練すれば誰でも身につく

・まとめる力や魅力的な話し方は、訓練を重ねれば確実に身につくものです。

 

老いや病気と賢く向き合う

医者の言いなりにならない賢さを持とう

・医者は万能ではないし、彼らの言うことは絶対ではないのです。

 

医者も病院も、自分で見極め、選ぶ

・医者も病院も、自分にとってベストな選択肢を自分で見極め、選ぶ。それはシニアに求められる大切な知恵だと思います。

 

健康診断を絶対視する必要はないと理解する

その理由は、検査結果と実際の健康状態がリンクしていないから。数値が異常でも健康な方はいますし、その逆で、数値が正常でもあっても病気にかかる人もいます。

 

老いに抗うのは楽しく生きるための大人の知性

・頭も体も、使えば使っただけ、老化を遅らせることが可能になります。

 

老いを受け入れるのも、心豊かに生きるための知恵

・「老いを受け入れる」。人は必ず老いるものであり、それが自然の摂理です。「なったらなったなりに、前向きに生きる」、「自分ができる限りの努力をすることをいとわない

 

「病気とともに生きる」という意識が精神を安定させる

・病気に関しても、「なったらなったなりに生きていく」という精神を持つことが、老年期を心豊かに過ごすための極意なのだと思います。

 

できないことを何かに頼るのは頭のよい生活のための極意

・私自身も、心不全の治療で利尿剤を服用しているため、トイレが心配なときは尿漏れパッドつきのパンツを活用しています。

 

・年齢とともにできないことは増えていきます。自分ができないことを補うため、何かに頼ることは恥ずかしいことでもなんでもありません。それは人生におけるストレスを減らし、生活の質も格段に上げてくれる、立派な知恵の一つです。

 

頭のよい人は認知症をやみくもに怖れない

認知症の症状が進行した状態でも、知的な能力は残り続けます。認知症は誰もが罹患するもの。病気というより老化現象の一つです。

 

認知症のポジティブな面を知っておく

認知症の症状が進んだ方ほど、嫌な記憶がなくなるせいか、ニコニコと温和な性格になり、多幸感にあふれているような印象を受けます。

 

機嫌よく生きることは最高の知性

いつも上機嫌でいることは、賢く幸せに生きるための最高の戦略

・シニア世代の方々こそ、明るく、上機嫌に生きることが何よりも重要だと感じています。

 

「あるもの」「できること」を愛おしめる、幸せ探しの達人になる

・年齢を重ねたら、意識的に、自分に「あるもの」「できること」に愛情を向けながら生きることが大切です。

 

朗らかさや愛想のよさは社会性の高さを物語る

・愛想がよいということは、そのまま社会性の高さにつながります。

 

感情のコントロールができない人は頭が悪く見えてしまう

・いつもご機嫌でいられる人は、この曖昧さ耐性が十分に備わっている人です。

 

思慮が浅く見える、ネガティブな感情をすぐに吐き出す人

・ネガティブな感情を抱くこと自体は、自然なことですから自分を責める必要はありません。ただ、それを思ったままに口にしてしまう人は、とても思慮が浅く見えてしまいます。

 

自分の感情の「トリセツ」を持つのはご機嫌上手の第一歩

・自分の感情パターンを理解し、そのために適切な対応をとれるのは、賢い大人のたしなみだと思います。

 

物事はできるだけ軽く、軽く考えるのが賢く生きる秘訣

・ネガティブな感情にとらわれない生き方をするためには、何事も軽く受け止めるという、ある種の「気楽さ」「いい加減さ」が大切なのだと思います。

 

100点なんて目指さない。自分を褒められる人は人生がうまくいく

・自分で自分を褒めることで人は上機嫌になれます。まるで魔法にかかったように、心がきらめき出すのです。

 

あなたは無条件にすばらしい存在

・「自分は自分であるというだけで価値がある」と思えるということは、究極の自己愛につながるのだと思います。

 

人のよいところを褒める人は余裕と知性を感じさせる

・褒めるという行為は、実はクリエイティブな作業です。

 

おめでたい思考ができる人は頭も運もよくなっていく

・「自分は運がいい」とおめでたく認識している人は、「自分は幸運」であるということを裏付ける出来事を見つけるのが上手です。

 

<「自分ならできる!」と根拠なく思える人は知性も人生も上向いていく

・自分なら奇跡も起こせると信じられる人は、たとえ不遇な状況に置かれたとしても、その時期を乗り越えることができます。

 

誰かと比べるのは無意味。知性ある人の合言葉は「自分は自分」

・私たちは人に勝つためではなく、幸せになるために生きています。だからこそ、誰かと幸せのレベルを比べっこするのは、「無意味」以外の何物でもありません。

 

他人の発言や態度に一喜一憂するのは、他人に操られているのと同じ

・あなたの人生の主役はあなたです。ですから配慮のない人の言動からは軽やかに身をかわし、自分を幸せにすることに注力してください。

 

孤独も素敵なもの、自分がご機嫌になれる「幸せリスト」を作ろう

・これは万事に言えることですが、自分を支える柱は、一本ではなく複数本、持っておくようにしましょう。

 

認知症より怖い老人性うつに気を付ける

・老人性うつ病を予防するのもまた、心と体をよく動かすことです。

 

人はどうせ死ぬ。だからめいっぱいわがままに生きる

・「どうせ死ぬんだから、自分のやりたいことを思いっきりやり尽くして最期を迎えよう」

 

死は誰もに訪れる。過剰に怖がらないのも賢さの一つ

・私は、一人ひとりに決められた寿命があり、人はそれを全うするために生まれてくるのだと思っています。

 

本当の頭のよさとは、自分の人生に希望を抱き続けられること>

・そしてまた、「みんな意外と苦労しながら生きている」ということを知っておくのも大切なことだと思います。

 

何事も試してみる人は知性も人生も上向いていく

・これからの人生で大切なのは、「何事も試してみる」という姿勢なのです。

 

 

 

(2025/4/30)

 

 

『わたしの100歳地図』

和田秀樹  主婦の友社  2023/6/1

 

 

 

初めに

人生100年時代といわれて久しいですが、いざ、自分事として考えた時、100歳という数字にピンとこない人のほうが多いのではないでしょうか。

 

・ここ日本の100歳以上の高齢者数は、2022年では9万526人。

 

<看過できない老後2000万円問題

・ところが、要介護状態になると意外にお金がかからないので、実際には、老後そんなにお金が必要なわけではありません。

 

健康でいることができるか、それが問題

・日本の平均寿命は男性81.47歳、女性87.57歳となりましたが、健康寿命との差を見ると男性8.79年、女性12.19年です。この平均寿命と健康寿命の差は何を意味しているかというと、最期のその日を迎えるまで、健康上の問題で日常生活になんらかの支障をきたしたまま生活せざるをえなくなる期間が男性で約9年、女性で約12年、これだけの期間があるということです。

これが100歳まで生きるとなったら、老後の生活資金もさることながら、どこまで健康でいられるかが、とてつもなく大きな問題になってきます。

 

60歳からの地図   ~第二の人生のスタートはまだまだ先

60代の実感などない

・わたし自身、いまも60代を意識して日々を過ごしているわけではありません。

 

60歳を過ぎて逆転した勝ち組・負け組

・本来このような負け組だと思われていた人たちが、この年になって逆に勝ち組っぽくなっていますし、プータローみたいに思われていた人間がけっこうしぶとく生き延びているのです。

 

地位や名誉より、やりがい

・仕事一筋で頑張ってきた人は、出世して地位や名誉を手に入れることに幸せを感じて、それがなくなってしまうことのほうが苦痛になるのかもしれません。

 

なんだってできると考える

・幸い、わたしは映画製作というお金はかかりますが大好きなものがあり、映画づくりのことを考えているだけで幸せな気分にひたることができます。

 

自分が心地いいと思うことだけを追求する

・それは肩書や社会的地位よりも、自分のやりたいことをやる。イヤなことはできるかぎりしないということを徹底してきたおかげです。

 

自分の選択に自信をもつ

・わたしのように好き勝手にできるのは、才能があるから、運がいいからと思う人もいるかもしれませんが、けっしてそうではありません。

 

素の自分に戻れば見えてくる

・心地よいことや楽しいことを日々の生活のなかで実践している人は、元気で若々しい人が多いです。

 

医師の言うことをうのみにしない

・角が立ってもいいから、「イヤだと思っている治療を押しつけるなら訴えるぞ」ぐらいの態度をとらないといけません。

 

医師にも「ノー」を突きつける

・言いたいことは言い、自分らしく生きることのほうを重視したほうがよっぽど幸せだと思いませんか。

 

お金を使って幸せになる経験を開拓する

・わたし自身が実践していますが、いまの高齢者たちにぜひ挑戦していただきたいのは、そのようにしてお金を使うことで幸せになる経験を開拓することです。

 

高齢者だって立派な消費者。もっとお金を使おう!

・つまり、年金生活者であっても、立派な消費者ということなのです。

 

お金を使って世の中を変える

・現実的には難しいと思うこともあるでしょうが、どんな小さいことでもまずは始めてみることが大切です。

 

失敗しても、前頭葉は活性化する

前頭葉は、思考や感情、行動をつかさどる脳の部位で、脳の老化が最初に始まる部位でもあります。

 

できる範囲の冒険でも効果絶大

・このワクワク感こそがとても大切なので、この60代という時代を毎日のあらゆることが実験だと思い、全力で歩んでいくつもりです。

 

70歳からの地図 パート1  ~70代で終わらないために

個人差が大きい70代

・80歳の壁を破り、幸せな老後を送ることができるか否かは、この70代の過ごし方にかかっているとわたしは考えているわけです。

 

忍び寄るうつ状態

・そのような生活が続けばからだを動かすこと自体を面倒に感じるようになり、それこそ歩けなくなってしまったり、自由に動けなくなったりするリスクが高まります。

 

興味をもち、挑戦し続ける

・ですから、わたしは70代になってもできるかぎり、少しでも興味のあることには挑戦し続けていくつもりです。

 

年齢を理由にして諦めない

・やはり年齢に関係なく、チャレンジしていくことはいくつになっても大切なことといえます。

 

しがみつかず現役を続ける

・しかしそうではなく周りに求められて長く現役を続けている人は幸せな人生を歩んでいます。

 

第二の人生は70歳を過ぎてから

・いまや人生の岐路は70歳からで、第二の人生は70歳から始まると言っても過言ではないでしょう。

 

ボケないためにも仕事は続ける

・そうならないためにも、70歳からの第二の人生も、仕事だけに限りませんが、継続してできる何かを見つけておくことが大切なのです。

 

お金のためではなく自分のために働く

・しかし、70歳になって第二の人生の扉をあけたら、もう自分のためだけ、自分にとってやりがいのあることだけを続ければいいのだと思いませんか。

 

地位や肩書きが幸せの邪魔をする

・残念ながら人間は、ついつい過去といまを比べてしまう生き物です。

 

童心に返る趣味をもつ

・趣味に没頭しているときというのは、童心に返れるということです。

 

幸せの源泉は地位や肩書きにはない

・何が言いたいのかというと、幸せの源泉は地位や肩書とは関係のないところにあるということです。

 

会社を卒業したら考えること

・もちろん、そのような志をもつこと自体に異論はありませんが、人によってはそれが人生の目的、ゴールとなってしまい、会社を卒業したとたんにもぬけの殻になってしまうからです。

 

人生の絶頂期はあとのほうがいい

・年を重ねればどうしてもからだが衰えてくるので、元気なうちに行動に移しておくということもあるかと思います。

 

財産はすべて使いきる

認知症になり、症状が進んで重度になると、お金を自由に使うこともできなくなります。

 

いまこそお金を思い出に変える

・自分やパートナーが、本当に幸せと思えるお金の使い方を考えればいいと思います。

 

70歳からの地図 パート2   ~わたしたち高齢者の手で社会を変える

不当な扱いを受けている70代

・30代、40代といった現役世代から見た70代というのは、相当な年寄りとして映っているようです。

 

高齢者はお金を使わないという固定観念

・一般的に、年をとればとるほど高齢者はものを買わないと思われています。

 

読書家でおしゃれな70代

・つまり、団塊の世代を中心に高齢者がインテリ化していて、さまざまなものに興味や関心をもち続けているということです。

 

高齢者ニーズとリアルのギャップ

・逆に、スマートフォンタブレット端末など高齢者には無縁と思われるデジタル機器を、便利なツールとしてきちんと使いこなしているのです。このような高齢者の実像を現役世代はもっと真剣に見るべきです。

 

高齢者がお金を使えば景気が回復する

「高齢者はお金を使わない」と思い込む、この大きな壁を打破しないことには、大げさに聞こえるかもしれませんが、日本の景気回復はないとわたしは思っています。

 

日本の景気が悪いのはIT化の遅れもある>

・諸外国のIT化の進み具合からすると、日本のデジタル化はまだまだ遠い道のりだといえそうです。

 

高齢者とAIはのび太ドラえもん

のび太は困ったときにドラえもんにお願いすれば、必要なものを出してくれるわけですが、言いかえれば、のび太ドラえもんにアイデアを出したり、指示したりしているわけです。

 

70歳オーバーでもリーダーになれる

・このように、AIの時代というのは、現役を引退した高齢者でも誰でもリーダーになれる可能性をもつことになるわけです。

 

70代が日本の地図を塗りかえる

・政治思想という面で見ていくと、日本のルベラル、左派はすでに力を失っています。

 

税金ではなく年貢を納めている

・なぜ、日本がこんな貧乏な国になったのでしょう。それは、いまだ封建的な制度、意識が残っているからかもしれません。

 

ストライキは当然の権利

・スト権を行使しないとどういうことが起こるかというと、労働組合の積立金がどんどん増えていきます。連合などは2兆円の闘争積立金をもっているといわれています。

 

お仕着せの免許返納はありえない

・さらに、国では70歳以上のドライバーに対して、免許証更新の前に「高齢者講習」を受けさせ、75歳以上になると高齢者講習のほかに「認知機能検査」の受検も義務づけています。

 

高齢者ばかりがやり玉に

・「令和4年中の交通事故の発生状況」を見てみると、16~19歳が1039.2件と圧倒的に多く、次いで20~24歳が597.2件、この次に85歳以上が498.4件とくるのですが、このように若い世代に事故が多いことがわかっていても、世間の目は高齢者に冷たいのです。

 

免許証返納が認知症を招く

・高齢者全員に免許証を返納させたら、要介護率は約2.2倍に増えるということが報告されており、むしろこちらのほうが問題です。

 

日本はいまだ敗戦国のまま

・つまり、一度決まってしまったことを大きく変えるという発想がそもそもないということがよくわかります。日本の不況が30年も続いている原因、税制や労働待遇が変わらない話もまったく同じだといえます。

 

80歳の壁を越えてからの地図 ~死の不安に振り回されないために

老い、死がリアルになってくる

・2020年の日本の男女の平均寿命は80歳を超えましたが、健康寿命は、男性72.68歳、女性75.38歳です。これは80歳になる前に、心身の不調で生活上の制限を受けてしまう人が多いということです。

 

不安、心配事のない人などいない

・わたしも長い間、高齢者をはじめ多くの方の診察をしてきましたが、患者さんの口から直接、先々の不安についての悩みを聞くことはあまりありません。しかし、語らずとも多くの患者さんに不安や心配事があることはわかります。

 

がんに「絶対」はない

・養老先生に限らず、かなりのヘビースモーカーでも100歳まで生きた人もいます。

 

いつ死ぬかなんて誰にもわからない

・わたしの血圧や血糖値、コレステロール値は、一般的に治療が必要とされる数値ですが、わたしは快適に暮らしていくため、自分なりに治療を受ける受けないを判断しています。

 

・いくつまで生きられるか、それはわたしも含めて誰にもわかりません。

 

怒りの感情よりも不安感情のほうがよっぽど怖い

・怒りも不安も気持ちをきちんと整理すれば、怒るべきところで怒ることができるし、不安に支配されて判断を誤ることもないのです。

 

人の目を気にするから不安にさいなまれる

・がんになるかもと思っている人は、自分ががんになったら、どこの病院でどんな治療を受けるのか、認知症になるのが不安なら、介護保険を受給するための準備をするなどです。

 

・多くの不安を抱える高齢者を診てきたなかで、「なるようにしかならないのだから先々の不安、心配はいらない」というのがわたしの持論です。

 

がんが見つかっても治療は受けない

・日本人が一生のうちにがんと診断される割合は、2019年のデータで男性65.5%と、2人に1人以上の確率です。女性も51.2%と、2人に1人です。さらに、日本人ががんで死亡する割合は、2021年のデータでは男性26.2%と、4人に1人は亡くなっているのです。女性も17.7%と、6人に1人です。ご存じのように、がんは最も身近で死亡率の高い病気といわれているわけですから、がんが見つかる可能性は誰にでもあります。

 

・一般的にがんは、早期発見、早期治療が有効という考えがありますが、高齢になれば、それはほとんど意味がありません。

 

・それでは、もし、わたしにがんが見つかったらどう対処するか。結論は、「治療は受けない」です。その大きな理由は、日本の医師ががんを切りすぎるため、先々の生活に失うもののリスクが大きすぎるからです。

 

転移するかしないか、ただそれだけ

・がんが怖いと思われている理由の一つに「転移」がありますが、がんには転移しないがんと転移するがん、この2種類しかありません。

 

・正直なところ、切っても切らなくても、どちらが長生きできるのかはわかりません。

 

80歳を過ぎれば誰にでもがんの1つや2つはある

・わたしが高齢者専門の浴風会病院に勤務していたとき、そこで病死した患者さんの解剖結果を数多く見てきましたが、85歳を過ぎて体中どこにもがんがないという人はいませんでした。

 

・このように高齢者はがんを発症してもその進行は緩やかで転移も少ないのです。

 

・専門医は目の前にあるがんを取ることが仕事なので、手術をすれば長生きできる可能性を示しますが、手術後のリスクについては何も言いません。

 

「治療は受けない」、これがわたしのがんに対する結論です。もちろん、人に押しつける気はありませんが。

 

認知症は誰でも発症するのが前提

程度の差こそあれ、認知症は誰がなっても不思議ではありませんし、年をとればとるほど、その可能性は高くなっていきます。2020年時点で、日本の65歳以上の認知症患者数は約600万人、これが2025年に約700万人になると予測されており、高齢者のおよそ5人に1人が認知症となるといわれています。

 さらに細かく見ていくと、85歳以上の4割、90歳以上では6割が認知症を発症しているといった統計データもあり、亡くなった高齢者の脳を解剖してみると、85歳を過ぎたほぼ全員にアルツハイマー認知症の所見が見つかっています。つまり、高齢者にとってはありふれた病気ということです。

 

突然、記憶がなくなるはずはない

・初期の段階では物忘れ程度で、日常生活に支障はありませんし、それまで培ってきた能力は保たれています。軽度の段階であれば、これまでどおりの活動を続けることも可能です。

 

認知症は悪い話ばかりではない

認知症はいきなり記憶がなくなったり何もできなくなったりするわけではなく、進行する病気なのですから、その進行をできるだけ遅らせるために、脳が活性化するような喜びを感じること、少しでも毎日が違ってくるような生活を優先的に考えようと思っています。

 

我慢することをやめる

・死を早めたり要介護となったりするきっかけは、がん、認知症に限ったことではありません。80代になると、それまでとは比べものにならないほど、さまざまな病気やケガの可能性が高くなります。

 

我慢と幸福のてんびん

・それでも高齢者の実態としては、多くの人はいまを我慢したら幸せがあると思い、たとえば塩けの強いものや脂っこいもの、甘いものを控え、本当は食べたいのに我慢するなど、さまざまなことにブレーキをかけてしまいます。食べたいものを我慢したからといって長生きできる保証はどこにもありません。

 

頼れるものはすべて頼る

・年齢を重ねていけば、どんなにあらがっても老いを受け入れざるをえない時期というのが、必ずやってきます。とくに80代後半くらいからは、どんどんできないことが増えていき、人に頼らざるをえないことも多くなってきます。

 

・足腰が弱って、歩行に不安があるというなら、杖や歩行補助器などに頼ってみる。多少の衰えを自覚していても諦めず、器具の助けを借りてでも、いまできる能力を生かすのは、老化を予防するうえでとても大事なことです。

 

・どんなに体力が落ちても、これまで経験してきたことや蓄積された技術、知識がなくなってしまうわけではありません。

 

最期まで自分の好きな世界に居続ける

・老化と上手につきあっている人ほど要介護状態に陥りにくく、健康寿命が長い傾向にあります。そのような人は要介護となっても、人の手をうまく借りながら、楽しそうに日々を過ごしています。

 

100歳の地図  ~人生はすごろくゲーム

病気のデパート

・その原因はすべて不摂生からきたもので、以前からいつかは何かしらの不調が出てくるだろうと覚悟をしていましたが、血糖値が上っただけではなく、血圧も高く、心不全のおそれもあり、健康とはほど遠い状態となってしまったのです。

 

自分のからだを使った人体実験

・当然、お酒も我慢していませんし、塩分を控えることもしていません。食べ物でも我慢、妥協はしないというのがわたしの生き方です。

 

人体実験に検査は欠かせない

・2025年には75歳以上の人口が全人口の約18%に達するとされています。

 

・年をとるほど、太めの人、コレステロール値が高い人、肉を多く食べている人が長生きしているし、元気なのは事実です。年をとるほど心疾患で死ぬ人が増えるのは、心不全が増えるせいです。最近は、肥満の人のほうが心不全も防げるというデータも日本で発表されています。

 

実験だから失敗を恐れない

・逆に、70歳ぐらいで糖尿病網膜症になって目が見えなくなったり、人工透析を受けることになったりしているかもしれません。

 

幸せをもたらすものに金を惜しまない

・わたしの大きな楽しみの一つにワインがあります。

 

自分の判断にかける

・うまくいけば成功方程式が手に入り、さらに別の実験に取り組むことができます。逆に、失敗したとしても次に失敗しないための新たな実験が始まります。

 

生きているだけでラッキー

・医師のわたしが言うのもおかしな話に聞こえるでしょうが、100歳まで生きるか否かは、かなり「運」の要素が強いと思っています。

 

運命と実力は紙一重

・初めて運がいいなと思えたのは、2022年に出版した『80歳の壁』がこれまでになく大ヒットしたときでした。

 

長生きを目指さない

・もちろん、長生きすることに関して、そのための努力や研究などは続けたほうがいいに決まっていますが、結局、「運」には勝てないとつくづく感じています。

 

歩きながらつくる100歳地図

・ですから、わたしの100歳までの地図は、あらかじめ用意するものではなく、歩きながら地図ができていくというようなイメージです。

 

・このように、本来は自分自身が行きたい道を自由に選んで決められるはずですが、その選択を邪魔する存在が、医師と家族です。

 

善意の押しつけに屈しない

・医師ではなく家族や周りの近しい人から好きなものを制限されてしまうことです。相手も悪気はないどころか善意で言っていることなので、本当に困ったものです。

 

誰だって死から逃れることはできない

・ある年齢になったら、「人間は死ぬものだ」という覚悟をもたなくてはいけないとわたしは考えています。

 

悔いのない人生を航海する

なるようにならないのが人生なら、なるようになるのも人生です。必要以上に悩んだり、怖がったりする必要はありません。

 

おわりに

・実際に本の該当箇所を家族に見せて免許の返納を阻止することができたと聞きました。

 

・自分が進みたい道をふさごうとする人たちに、この本を見せて説得材料として役立てていただければ幸いです。

 

・世の中が高齢者を中心に回っていくような世界となるよう、わたしはこれからも書き続けるつもりです。

 

 

 

 

(2025/4/20)

 

 

『70歳からの人生の楽しみ方』

いまこそ「自分最高」の舞台に立とう!

櫻井秀勲  きずな出版  2019/7/30

 

 

 

はじめに  70歳が見えてくると、人生をふり返りたくなる。しかし――

・「過去より未来を見ていきましょう」というのが、この本で私があなたに伝えたい強いメッセージです。

 

・じっさい私の70代は、人生の中でいちばん本を書いた時代といっても過言ではありません。

 

・70歳からは、どんなかたちでもいいから、自分が楽しむこと、自分を喜ばせることが大事なのです。

 

・若いときには体力で貢献していたことを、年長者は知恵で貢献するのです。

 

「歩ける」「食べられる」を長く保つ

からだが思うように動かなくなった?

・70歳からの人生の楽しみ方には、さまざまな方法がありますが、その前提条件として、「健康であること」というのがあります。

 

・私の場合でいえば、70歳を過ぎたくらいから食堂が細くなり、食べたものが詰まりやすくなりました。

 

脚のほうは丈夫で、歩くことはいまでも、それほど苦になりませんが、硬い椅子に長く座っていると、お尻が痛くなってしまいます。それだけ脂肪が減ってしまっているわけです。

 

・しっかり噛むことができれば、胃腸の負担は軽くてすみます。その意味で、歯のメンテナンスは、70代になったら、それまで以上に気をつけたいことの1つだと私は思っています。

 

また、足腰は使うことで強くなります。疲れない程度に、歩くことは毎日の日課として心がけるようにしましょう。

 

・逆にいえば、多少のからだの支障はあったとしても、「食べたいもの」「行きたいところ」があるというのは、元気で、人生を楽しんでいる人です。

 

まずは脳トレで、頭を活性化させて老化を防ぐ

・いまのあなたのとって一番の恐怖といえば、「将来、ボケてしまったらどうしよう」ということではないでしょうか。

 

・この本の中で、「高齢者」「老人」という言葉は、できるだけ使いたくないと私は思っています。

 

・自分の興味のあることを深め、広げていくことで、脳は間違いなく活性化されていきます。

 

健康法は、ゆるいくらいがちょうどいい

・健康であることが大事となると、からだにいいものはなんでも取り入れたくなるのが人情です。

 

・食材の他にも、サプリメントや健康食品、健康器具なども、「買ったことがある」という人も多いでしょう。それ自体を悪いことだとは思いません。

 

70歳で、いま入院するようなこともなく過ごせているとしたら、もともと健康だということがいえそうです

 

・だから、いろいろな健康法を試すことは悪いことではありませんが、そればかりになっては生活が窮屈になってしまいます。

 

・健康法は、理想の通りといかないまでも、6割方できていれば「まあ、いいか」と思えたら、気が楽です。

 

・好きなものは我慢しない、というほうが、私のからだは、よいように思っています。

 

からだに合うものが、からだにいいものになる

・「身土不二(しんどふじ)」という言葉があります。「地元の旬の食品や伝統食がからだに合っている」という意味で、大正時代に食養会というところが創作したものだといわれています。

 

・私が子どもの頃の東京の下町では、魚なら小魚類、肉は豚肉、野菜は大根、大豆類が地のものとされていました。

 

・私が88歳のいまも元気でいられるのは、この食生活のおかげだと信じています。

 

飲み過ぎ、食べ過ぎは短命の元

・70歳を過ぎると、かつての仲間たちの訃報が多くなりました。早い人は、それよりももっと若くして、この世から旅立っていきました。

 

・「お酒を飲む」「煙草を吸う」というのは、健康を害する二大巨頭のように思われがちですが、それをしていても、健康で長生きする人は大勢います。

 

・私の個人的な統計によれば、「狭い場所」「天井が低い場所」に何時間もこもって、煙草を吸う環境にある人は、命を縮める危険性が高いようです。

 

・お酒に限らず、食べすぎも。それによってエネルギーが過剰になると、内臓脂肪が増える原因になります。

 

歩くときの姿勢を意識しよう

・70歳を過ぎてから、足腰が重要だと考え、歩くことは心がけていましたが、歩幅については、それこそまったく気にしてはいませんでした。

 

・70歳という年齢は、つい縮こまってしまいがちですが、堂々とするだけで、逆に自信も沸いてきます。

 

・70歳を過ぎたら、転ぶのは命取りです。まずは転ばないようにすることが、第一です。

 

・私も、数年前から補聴器を使っています。最初は、それに頼るのがとてもイヤでした。私が経験から学んだことは、「文明の利器は使うべきだ」ということです。

 

 「未知の人」「未知の世界」に触れてみる

「生まれて初めて!」の体験を増やそう

・年を重ねていくにつれて、残念なのは「新しい体験」に出会う機会が減っていくことです。

 

「生まれて初めて!」と思えるような体験を、意識して増やしていきましょう。それが、感性を磨いていくことにつながります。

 

70歳になったらコンプレックスは手放していい

・退職しても、退職する以前の名刺を持ち歩く人がいる、という話を聞いたことがあります。実際に、「元・〇〇社 部長」というような名刺をもらったこともあります。

 

・「70歳」というのは不思議なもので、その年齢に達すると、自分というより、周囲の、あなたを見る目が変わってきます。

 

・そこで、「年寄り扱いされた」と憤慨する必要はありません。そのメリットを上手に受け取ることも、人生の楽しみ方の1つなのですから。

 

面白そう!と思ったら、研究してみよう

・70歳を過ぎると、心がドキドキすることはありません。それだけ身体の内部が落ち着いてしまったからです。

 

・さあ、あなたはこれから、どんな教養を身につけますか?研究テーマは無尽蔵にあります。自分が「面白そう!」と思ったことにフォーカスしていきましょう。

 

「品格のある人」に人は集まる

・70歳を過ぎたら「品格」が大切だと、前の項で書きました。

 

・人は、明るい場所に集まります。明るい人にも、人が集まるのです。

 

資格を取って、新しい世界を開く

・「学び直し」とは、その言葉の通り、「以前に学んだものをもう一度学ぶこと」です。

 

・それはともかく、「学ぶ」というのは、未知の世界に踏み出す一歩であり、未知の人と知り合う絶好の機会といえるでしょう。

 

・趣味や教養の世界を広げるものもあれば、資格を取得して開業すれば、仕事になりそうなものもあります。

 

「期待されない自由」を楽しんでいこう

・新たな世界に一歩を踏み出しても、必ずしもうまくいくとはいえません。

 

・70歳から学び直しをするというときに心得ておきたいのは、「うまくいかなくても気にしない」ということです。

 

・いまの私は88歳ですから、たいていの場所で、最高齢者になります。

「最高齢者」の役割とは、堂々としていることです。

 

「使えるお金」「使わないお金」を使い分ける

いざというときのお金は本当に必要か

・「まだまだ年寄りになりたくない」と思っても、老後は間違いなく、1日1日と迫ってきます。再雇用制度で定年が延びたとはいっても、すでに年金だけの生活という人も多いでしょう。

 いまの働いている人でも、70歳で、50代の頃と同じ収入を得ているという人はほとんどいないのが現実です。そこで、生活は切り詰め、いざというときのために貯金しておこう、となるわけです。

 

・その際の医療費、介護費の負担が心配で、保険に入っているという人も多いでしょう。

 

・保険と一口にいっても、国や自治体などの政府機関によって運営されている社会保険と、民間の保険会社で運営されているものがあります。

 

・健康保険では、収入によって、現状、自己負担額は1割から最大3割となっていますが、病気やケガで入院費用や治療費が高額となった場合には、「高額療養費および医療費限度額適用認定証制度」という公的制度もあります。

 こうした制度や保険を利用することで、いざというときが来ても、じっさいの支出は「それほどかからなかった」ということがあります。

 

・そうした備えは大切なことかもしれませんが、自分のことでいえば、墓石を使ったお墓はいらないと思っています。マンション式のお墓で十分です。

 

・たしかに認知症になる率は、50歳より、80歳のほうが高いかもしれませんが、80歳を過ぎても、認知症にならない人のほうが多いのです。

 

人生100年と考えると、それまでお金が続くのかということに不安になりますが、だからこそ、使えるお金、使わなくてもいいお金を考えておく必要があるように思います。

 

税金のことも、ちゃんと勉強しておこう

・2018年12月のデータによれば、老齢厚生年金(65歳以上)の月額受給額の平均は、およそ1人あたり14万5千円になっています。

 収入が公的年金のみの人で、65歳以上の場合は、受給額が158万円以下の場合、所得税を払う必要がありません。158万円を超えた場合には、超えた分に所得税がかかり、源泉徴収が行われます。年金が振り込まれる際に、源泉税が天引きされるかたちになっています。

 ただし、その場合、日本年金機構により「公的年金等の受給者の扶養親族等申告書」の提出が求められます。それを提出することにより、控除を受けられることもあるようです。

 

・年金受給者は、年金以外の収入が20万円以下の場合には、確定申告を免除されていますが、医療費控除などによって、確定申告で納めた税金が戻ることもあります。

 

・彼女のように、税務署の相談窓口を利用するというのは、間違いがない方法ともいえます。

 

税金の勉強をすることは、自分の死後について考える、いい機会ともいえます。将来、財産分与はどのようにするのがいいのか。それを考えると、いまのお金の使い方も見えてくるかもしれません。

 

70歳を過ぎたら、お金のトラブルに巻き込まれない、招かないように注意することです。そのための勉強はとても大切です。

 

「お金を使っていいもの」リストをつくる

・老後のことを考えると、できるだけお金は使いたくないと考える人もいるかもしれませんが、70歳を過ぎたら、すでに「老後」の生活はスタートしていると考えましょう。

 

・私は82歳のときに、ビジネスパートナーの岡村季子さんとともに、きずな出版を起ち上げました。

 

人のために使うお金をケチらない

・生まれたときから不況の中で育ってきた若い世代には、デートも割り勘、ホテル代さえ2人で折半する、というのは、私の世代からすると理解できないことです。

 

・お金の使い方で大事なのは、ケチになりすぎないことです。「情けは人のためならず」で、人のために使うお金もまた、「人のためならず」であることを覚えておきましょう。

 

自分のスキル・教養をアウトプットして稼ぐ道もある

・前の章で教養を身につけることが大切だと書きましたが、そうして身につけた教養をアウトプットして、お金に換えることも、いまの時代では可能です。

 

・「インターネットの発達により、個人が気軽に情報発信をできるようになり、ファンやコミュニティをつくってそこで稼ぐことができるようになったのです。つまり、誰もが社会の中にある舞台に登り、主役になれる時代です」

 

・舞台に立つといっても、最初から大舞台をめざす必要はありません。

そのためにFacebookなどのSNSがある、といってもいいほどです。

 

人生100年時代を考えたら、まだ70歳の人が、「スマホもできない」「ウェブもわからない」ではすまないと思うのです。

 

お金に制限されない人生を選ぼう

・何か始めようと思っても、お金がかかると思うと躊躇してしまうことはあるでしょう。

 

・お金は大切です。ことに、人生100年時代を生き抜くには、いい加減な使い方をしていたのでは、お金はいくらあっても足りません。

 使うべきお金と、使わないお金を意識して、人生がより楽しくなるように工夫していきましょう。

 

「病気をしたとき」「ケガをしたとき」を覚悟して

不慮の事故は誰にも起こる可能性がある

・どんなに健康に気をつけていても、ある日突然、「その日」に見舞われることがあります。私が自宅の階段で足を滑らせたのは、いまから3年くらい前になります。

 

・とにかく誰かに助けてもらおうと、指を1センチ刻みで動かして、たった数メートルのところにあるケータイに、30分かけてたどり着きました。ようやく電話がつながったときには、心底ホッとしました。

 

足を踏み外したのは、一瞬の出来事ですが、それが命取りになることも十分にあったわけです。

 

病気をしたとき、ケガをしたときの心構え

・前で書いた話をもう少し続けましょう。私の圧迫骨折は、じつは骨折としては、とても軽いものだったのです。

 

・ところが翌日、痛みは収まるどころか、もうじっとしてはいられないほどになってしまったのです。そして、ついに、救急車のお世話になったのです。

 

・私の場合は、圧迫骨折以外は頭も内臓も悪いところは見つかりませんでした。

 

・自分がケガをしたり病気になったりしたとき、それを治すことが1番ですが、老老介護で共倒れとなっては、元も子もありません。家族に負担がかかりすぎないように考えることも、70歳を過ぎたら必要だと思います。

 

・入院生活で痛感したのは、看護師というのは、本当に大変な仕事です。

 

万が一の事態に見舞われたら覚悟を決める

・男女とも寿命が延びたといっても、それはあくまでも平均です。いつ、余命宣告を受けないとも限りません。そのときどうするか。そうなるか。

 

・70歳を過ぎたら、その覚悟をしておきましょう。自分の死は覚悟できても、パートナーの死は受け入れがたいものがあります。

 

・最近では、生前葬をする人もいるそうですが、「あの世はここにありますよ」と、私の目の前を指さした矢作直樹先生の言葉を信じれば、それを体験するのも楽しみ、というふうにも思っています。

 

自分にも人にもケガをさせないためにできること

・高齢者の運転による交通事故があとを絶たない。被害者のことを思うと、運転者側の過失というだけですむ話ではないでしょう。

 私は運命学を専門としているので、事故を起こし、加害者となった人たちの運命を考えずにはいられません。

 

・私は75歳で、きっぱり自分で運転することをやめました。その日、思いきって自分で牛込警察署に行き、運転免許を返納したのです。

 

免許返納は、高齢者の義務となっていくでしょう。若々しさは、別の面でアピールできます。

 

病気やケガをしても人生は終わると限らない

・「がんになったら人生はおしまいだ」そんなふうに思って、心を痛めている人もいるかもしれません。病気やケガをすると、弱気になります。

 

・70歳を過ぎたら、悲観的になりすぎないことだと、私は思います。悲観的になったとしても、どうして悲観的になってしまうのかと考えてみることです。

 

・悲観的になっている自分を受けとめることで、悲観的になりすぎるのをくい止めるのです。

 

「恋愛」「セックス」を人生から締め出さない

老いらくの恋は恐るるものなし、でいこう

・70歳にもなれば、墓場に行く日も近くなり、おだやかな日常を過ごすことができるでしょう。けれども、そんな日常だからこそ、恋をしてしまうこともあるのではないでしょうか。

 

自分で「できない」と決めつけない

・「性欲はいつまでもあるか」ということについて、あるデータによれば、男性は70歳代までは90パーセントの人が「性的欲求」を維持し続けています。ただし、セックスの頻度となると、60歳以降は低下が著しく、60代の夫婦の場合は、平均して月に1回というデータがありました。女性は、閉経とともに性欲が減退し、それとともにセックスをやめてしまうことも多いようです。

 

・じっさい、女性がセックスをやめてしまう最大の理由は、配偶者が亡くなってしまったから、ということのようです。

 

70歳を過ぎるとモテるようになる!

・60歳よりも、70歳のほうがモテる、といったら信じますか?でも、これは本当の話です。ことに男性の場合には、100パーセントそうだといっても過言ではありません。

 

・自分の年齢に遠慮することなく、恋愛もセックスも、積極的に楽しんでいく、というのはいかがでしょうか。

 

出会いだけで終わらせない次の一手

・大人の恋愛は、告白せずに前に進めていくことができます。意中の人ができたら、その人と会える機会を逃さないことです。

 

世間のルールより、自分のルールを優先する

・72歳で「恋人ができた」とこっそり教えてくれた友人がいますが、こちらのほうが照れてしまうくらい、楽しそうにしていました。

 

・70歳からの恋愛は、それが「人生最後の恋」になりうる可能性が高いでしょう。だとしたら、世間のルールより、自分の気持ち、相手との関係を大切にすべきです。

 

「家族の絆」「仲間の絆」を断ち切らない

子どもに期待しないことが家族関係をよくする

・子どももいつのまにか巣立って、家族で会うのはお盆と正月くらい、という人は多いのでしょう。

 

・「子どもに期待しないほうがいい」というのは、そんな気持ちにならないための対策といってもいいでしょう。

 

・お互いに、困ったことができたら相談できる関係であるなら、じっさいに連絡があるかどうかは、どちらでもよいではありませんか?

 

パートナーとの時間を、いまこそ大切にしよう

・あなたにとってパートナーとは、どんな存在ですか。

 

・ところで、女優の樹木希林さんが亡くなって、その半年後、夫である内田裕也さんも亡くなりました。2人はずっと別居婚で、一度は内田さんが離婚届を提出し、それを認めない樹木さんとのあいだで訴訟に発展したことで、マスコミを賑わせたこともありました。まさに型破りの夫婦関係だったと思いますが、夫婦のことは、夫婦にしかわからないものです。

 

・いまはパートナーがいない、という場合には、これから現れる可能性もあります。ぜひ、「パートナーを見つけたい」と思って、行動してみてください。70歳を過ぎたら、パートナーの存在が、安心をもたらします。

 

独り暮らしを孤独と決めつけない

・パートナーはいないよりはいたほうがいい、とはいっても、では1人ではダメなのかといえば、もちろん、そんなことはありません。年を重ねて独り暮らしをしている人がいちばん恐れるのは、孤独死だ、という人がいます。

 

・私が階段から落ちたときも、落ち方によっては、命を落とす可能性もあったわけです。そのとき家族は留守でしたが、その意味では、独り暮らしでなくても、たまたま偶然で、独りで死を迎えることもあります。

 

・いまは「8050問題」もあります。ひきこもりの子どもが50歳になると、親は80歳になります。それまで子どもの生活のすべての面倒を見ていた親が、体力的にも経済的にも支えられなくなるわけです。

 

たとえケンカしても絶交はしない

・70歳を過ぎて、会えなくなる人がいるというのは、つらいものです。もしもケンカをしたとしても、そのまま絶交にならない逃げ道をつくっておくことも大切です。

 

70代で生涯のパートナーに出会うこともある

・70歳になって、人生のパートナーに出会えるかといえば、もちろん答えはイエスです。私のことでも、それを証明することができます。パートナーといってもビジネスパートナーですが、私が現在、きずな出版の専務である岡村季子さんと出会ったのも、72歳のときでした。

 

・私の70代からの人生は、このビジネスパートナーによって、大きく変わったといっても過言ではありません。

 

「したいこと」「しないこと」を決めておく

限りある時間を、どう過ごすか

・仮に100歳まで生きるとして、それを1000メートルとすれば、ゴールまでは300メートルです。

 

・70歳を過ぎたら、「自分に残された時間」を考えてみましょう。70歳になると、パートナーや家族の介護をしなければならない状況に陥る人もいるでしょう。

 

・70代で、いちばん損な時間の使い方は、不満を抱きながら、毎日を過ごすことです。もしも自分の中で「不満」が燻っているとしたら、どうしたら、それを消し去ることができるかを考えてみましょう。

 

おつき合いですることは免除してもらおう

・昔は60歳を過ぎたら、隠居したものでした。隠居とは、第一線を退くことですが、明治31(1898)年に公布、施行された民法によって制度化されていました。そこでは、隠居ができる条件の1つとして、「(年齢)満60年以上になること」をあげています。

 

・70歳を過ぎたら、この「隠居」のいいとこ取りをする、というのはどうでしょうか。

 

・SNSを始めたばかりというときには、友達申請をされると、つい承認したくなりますが、その相手がどんな人とつながっているかを確認した上で、判断するようにしましょう。

 

・70歳になったら、おつき合いのルールも、自分の都合にいいかたちで改定していくのはどうでしょうか。

 

自分を満たすことで、周囲も満たしていく

・70歳になったら、「わがまま」になったほうがいいと私は思っています。

 

・まわりの人のことを考えて、自分のことは後回しにしてしまうことがありますが、70歳を過ぎたら、自分優先でいいのです。

 

・70歳を過ぎたら、あなたが元気でいることが、あなただけでなく、あなたの周囲の人たちにとっても、幸せなことだと気づくのではないでしょうか。

 

老後のことを心配しすぎると、人生がつまらなくなる

・老後にいくら必要か、いまの貯金で死ぬまで生活していけるのか、ということを心配する人は相当多いはずです。というより、それを心配しない人はいない、といってもいいでしょう。

 

・自分がしたいことを楽しむのが一番です。そこで、「老後のことを考えたら何もできない」というのでは、なんのための老後なのかと思ってしまいます。

 

・お金のことは横に置いて、自分のしたいこと、したくないことを考えてみましょう。そうして、したいことができたときに初めて、それにどれだけお金をかけられるかを考えるのです。

 そこで、「お金は使えない」となったら、知恵を絞りましょう。

 

これからの人生で最優先にしなければならないこと

本書では、70歳になっても、未来に希望を持っていただきたい、という思いで書き留めてきました。

 

・年を取ると、とくに仕事をやめたり、一線から引いてしまうと、私たちの目は過去に行きがちです。

 

・後悔している時間は、70歳にはないのです。「今日、何をするのか」「明日、何をするのか」ということを考えていきましょう。

 

・私は82歳で、きずな出版を起ち上げましたが、それは自分に自信があったからです。「自分は失敗しない」ということではありません。むしろ、失敗する確率のほうが高いと思っていました。

 

・何より、毎日が楽しいのです。考えること、行動することが喜びをもたらす、ということを実感しています。

 

「80歳の自分」「90歳の自分」を楽しみに迎えよう

人生の舞台の中央に立とう

・「人生の主役は自分自身」とよくいわれることですが、本当に主役を張ってきたかというと、どうでしょうか。とくに女性の場合には、男女雇用機会均等法もなく、女性というだけで脇にまわされたと思うようなこともあったかもしれません。

 

・でも、いまは違います。高齢化が進み、寿命が100年にも届くようになる、という時代は、これまでの人類では経験できなかったことです。

 

・若い人だけのものだと思っていたことにも、挑戦してみましょう。私の場合は、その1つが「スマホ」でした。

 

話材の多い人は、年齢を超越する

・雑誌の編集長時代にお会いした作家で、印象深いのは川端康成先生です。川端先生に初めてお会いしたのは、私が仲間とともに祥伝社を起ち上げた39歳のときです。

 

・川端先生がちょうど70歳になろうとしていた頃で、ノーベル文学賞を受賞した翌年だったと記憶しています。

 

・もっともっと、いろんなお話がしたかったと後悔は残りますが、先生が年齢を超越していたことには合点がいきました。私も、まだまだ精進あるのみです。

 

自分のこれからの予定を手帳に書き込んでいこう

・仕事を離れると、手帳を持たなくなる人もいるかもしれません。予定があっても、カレンダーに買き込むだけですませてしまうものです。私は、70歳になった人にこそ、手帳を持つことをオススメします

 105歳で亡くなるまで、生涯現役を貫いた医師、日野原重明先生は、100歳のときに「10年日記」を買って、3年後の予定も書き込んでいたといいます。

 

本書で何度も書いてきましたが、人生というのは、気を抜いていると、あっという間に、なんとなく過ぎてしまうものです。

 

・そのために、日記や手帳を使って、これからの予定や、その日に知ったこと、気づいたこと、考えたことなどを書き込んでいきましょう。

 

存在感で貢献できることを知る

・70代というのは、88歳の私が自分のことをふり返っても、まだまだ元気で、いちばん充実していたといっても過言ではない時代でした。

 

・たとえば、きずな出版は創業7年の若い会社ですが、私が社長をしていることで、信頼度が増すということがあります。

出版業界に66年たずさわってきた、というのは私にとっては、たまたまそうなったくらいのことですが、私以上の長い経験を持つ人は、もういないといってもいいでしょう。そのことに価値を見てくれる人は、多いのです。

 

・年を重ねれば重ねるほど、その存在感は大きくなっていきます。逆にいえば、存在感が大きくなるような生き方をしなければなりません。

 

人生100年時代を自分らしく生きる

・「時代遅れの人間にはなりたくない」そう思っている人は少なくないでしょう。あなたもそうではありませんか?

 

・私からすれば、70歳の若さで、自分を老人扱いしてしまうほど、もったいないことはないと思っています。本書で書いてきたように、まだまだ仕事もできれば、お金だって稼げる。恋愛もできるのです。社会貢献の場はいくらでもあります。

 

・私の知り合いで、からだは元気ですが、夫が亡くなったことをきっかけに、「食事は外食ですませることにしました」という女性もいました。

 

・70歳になれば、できないことや、できないまでも億劫になることが増えていきます。どんなに若々しい人でも、老化はもちろんあるわけです。

 

・たとえ時代には遅れていたとしても、自分らしく生きられている、としたら、それが一番のことではないでしょうか。

 

おわりに

70歳、あるいは70代という年齢で、あなたにしてほしい最後の1つ――

・70歳を過ぎたら、何か残せるものをつくる、というのは1つの楽しみになると考えます。

 私は絵を残したいと思いますが、書でも焼き物でもよいかもしれません。

私の講座には、自分史を残す、という受講生もいます。

 

・歴史にも地図にも残らなくても、何か、自分で残せるものはないか。それを考え、じっさいに始めてみるのです。いままでにやったことがないことでも構いません。むしろ、そのほうが面白いのではないでしょうか。

 どんなことでも10年続けていけばプロになれる、といわれます。あなたも、これからの10年をかけて、「残せる仕事」に取り組んでみませんか。これが、70歳へのあなたへの、私からの最期の課題です。

 

 

 2021/6/22

 

『「空腹」こそ最強のクスリ』

医学博士 青木厚    アスコム   2019/1/26

 

 

 

空腹パワーであらゆる不調を撃退しよう!

1日2食のプチ断食が、僕の集中力の秘密です

いま話題の半日断食で、頭がさえる。疲れない。無理なくやせる。

 

最新医学エビデンスに基づく本当に正しい食事法は、「何を食べるか」ではなく、「食べない時間を増やす」たったこれだけだった。

 

・睡眠時間を合わせて「1日16時間は食べない」だけ。この半日断食で細胞内の悪いタンパク質や感染症を引き起こす病原菌が掃除され、全身の細胞がみるみる修復!

 

・この方法なら、炭水化物も、脂肪も好きなだけ食べて問題ない!

 

「ものを食べない時間」を作り、「空腹」を楽しむ。それだけで、病気知らずの体が手に入ります。

中性脂肪が激減し、脂肪肝が改善!

 

・高かった血圧が下がり、体重も減少!

 

・これまで健康や長寿、アンチエイジングのための、さまざまな食事法が紹介されてきました。しかし最新の医学エビデンスに基づき、近年、「食べものの内容を制限する」ことよりも「食べない時間を増やす」ことにより注目が集まっています。

 

この本で紹介する食事法は、2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した「オートファジー」研究をもとに生み出されました

 オートファジーとは、「古くなった細胞が新しく生まれ変わる」体の仕組みのことです。

 週に一度でも、まとまった空腹の時間を作ると、食べすぎがもたらす害が取り除かれ、加齢や食生活によるダメージがリセットでき、オートファジーが活性化して体が、内側から若々しく蘇ります。

 しかもこの食事法は誰でも簡単に実践でき、すぐに効果を実感できます。がんや認知症、糖尿病や高血圧などの病気の予防にも役に立つと考えられる、まさに奇跡の食事法なのです。

 みなさん、この本を読んで、ぜひ空腹という最高のクスリにより、健康と若さを手に入れましょう。

 

「1日3食」「食べすぎ」が、疲れやすい体を作る

1日3食というのは、それだけで「食べすぎ」になってしまう可能性があります

 

・成人が1日に必要とするカロリーは、1800~2200キロカロリー前後といわれています。

 ハンバーガーとポテトフライ、ドリンクのセットだけで、1000キロカロリーは軽く超えますし、ファミレスに行けば、800~1000キロカロリー程度のメニューがたくさん並んでいます。

 つまり、1日3度食事をとることで、本来必要な量の1.5~2倍のカロリーを摂取してしまう……というのは、十分にありうることなのです

 

高血圧、老化、生活習慣病………。肥満は百害あって一利なし!

食べすぎは、様々な体の不調を招きます。>

・まず、内臓の疲れ。胃腸や肝臓は、私たちが食べたものを、何時間もかけて消化しますが、本来処理できる量を超える食べものが、ひっきりなしに運ばれてくると、内臓は休みなくフル回転で働き続けなければならず、疲弊します。

 その結果、内臓の働きが低下し、栄養素をきちんと吸収できない、老廃物を排出できない、免疫力が低下するなど、さまざまな問題が生じてしまうのです。

 

・また、食べすぎは、肥満を招きます。 私たちが摂った糖質や脂質の一部は、脳や筋肉、内臓などが働くためのエネルギーとして使われますが、余った筋肉や肝臓に蓄えられ、それでもおさまりきらなかった分は中性脂肪として、脂肪細胞に蓄えられます。

 

つきすぎた脂肪、とくに内臓脂肪からは、悪玉ホルモンが分泌され、血糖値の上昇、高血圧、血栓形成などを招きます。

 また悪玉ホルモンは慢性炎症状態を引き起こし、がんを発症する場合もあります

 ほかにも、食べすぎには「体を錆びさせる活性酸素を増やす」といったデメリットがあります。

 食べすぎは、疲れやだるさの原因となるだけでなく、糖尿病や高脂血症などの動脈硬化性疾患、脳出血脳梗塞狭心症心筋梗塞などの虚血性心疾患、そしてがんの原因ともなるのです。

 

さまざまな病気の温床となる「糖質の摂りすぎ」

・しかも、現代日本人の食事は、特に糖(糖質)が多くなりがちです。成人が1日に必要とする糖質は、170gといわれています。

 茶碗一杯のご飯(白米)に含まれる糖質は50g程度ですから、ご飯を1日3杯食べれば、それだけでほぼ、本来必要な糖質は摂取できてしまいます。

 つまり、1日3杯のご飯に加えて、デザートなどを食べれば、それだけで糖質過多になるのです。

 

・しかし、糖質の摂りすぎによる最大の問題は、「糖質が、血糖値を急上昇させる」点にあります。

 

・こうした、ジェットコースターのような血糖値の乱高下は、「食後すぐ眠くなる」「だるくなる」「イライラする」などの症状をもたらします。

 さらに、糖質の摂りすぎによって血糖値が高い状態が続くと、

①  細胞が徐々にインスリンを受けつけなくなる。

②  すい臓が頑張って、もっとインスリンを分泌しようとする。

③  すい臓が疲弊する。

といったことが起こるようになり、すい臓でのインスリン分泌量が低

下する「2型糖尿病」の発症につながります

 

糖尿病になると、血糖値が下がらないため、全身の血管がダメージを

受け、網膜症、腎症、心筋梗塞脳梗塞認知症、がんといった病気にかかるリスクが高まってしまいます。

 

血糖値が下がり、脂肪が分解され、細胞が生まれ変わる方法がある

・「食事のカロリー数を減らす」「糖質を減らす」など、さまざまな方法が考えられますが、この本で私がおすすめしたいのは、「ものを食べない時間(空腹の時間)を作る」というものです。

 

・空腹の時間を作ると、まず内臓がしっかりと休むことができ、血糖値も徐々に下がります。また、最後にものを食べてから10時間ほどたつと、肝臓に蓄えられた糖がなくなるため、脂肪が分解されエネルギーとして使われるようになり、16時間を超えると、体に備わっている「オートファジー」という仕組みが働くようになります。

 オートファジーとは、「細胞内の古くなったタンパク質が、新しく作り替えられる」というもので、細胞が飢餓状態や低酸素状態に陥ると、活発化するといわれています。

 体の不調や老化は、細胞が古くなったり壊れたりすることによって生じます。

 

・オートファジーによって、古くなったり壊れたりした細胞が内側から新しく生まれ変われば、病気を遠ざけ、老化の進行を食い止めることができるのです。

 つまり、空腹の時間を作ることで、

・内臓の疲れがとれて内臓機能が高まり、免疫力もアップする。

・血糖値が下がり、インスリンの適切な分泌が促され、血管障害が改善される。

・脂肪が分解され、肥満が引き起こすさまざまな問題が改善される。

・細胞が生まれ変わり、体の不調や老化の進行が改善される。

といったさまざまな「体のリセット効果」が期待できます。まさに、「空腹は最高のクスリ」なのです。

 

・空腹の時間以外は、何を食べていただいてもかまいませんし、空腹の時間中であっても、どうしてもお腹が空いた場合は、ナッツ類などであれば、いくら食べていただいてもかまいません。

 

 オートファジーを働かせるためには、連続して16時間以上の空腹の時間が必要ですが、睡眠時間をうまく組み込めば、無理なく実行することができるでしょう。できれば毎日続けていただくのが理想的ですが、週1回、週末だけ実行していただくだけでも、リセット効果は得られるはずです。

 

半日断食が、体の不調や病気、老化を遠ざけてくれる

たとえば朝食だけ抜いて、昼と夜は普通に食べる。起きている時間の半分だけがんばる半日断食、それだけで実行できてしまいます。

 

繰り返しになりますが、空腹の時間を作るだけで、食べすぎや糖質の摂りすぎによる弊害をリセットしてくれます。

 カロリー計算など、難しいこと、面倒なことを考えなくても、内臓の疲れがとれ、血糖値が下がり、脂肪が落ち、細胞が生まれ変わり、さまざまな体の不調や病気、老化を遠ざけることができます。

 みなさんもぜひ、「空腹」という最高のクスリによって、病気知らず、疲れ知らず、老化知らずの体を手に入れてください。

 

「1日3食とるのが体にいい」は、間違いだった

1日3食とると、体は日々弱っていく

・「1日3食が理想的である」という考え方には、確固たる裏付けはありません。

 それどころか、1日3回食事をとると、あとで詳しくお話しするように、

・胃腸をはじめ、内臓が十分に休むことができず、疲弊してしまう。

・体内で炎症が起きやすい。

・「食べすぎ」を招き、肥満になりやすい。

高血糖になりやすい。

・老化が進みやすい

 など、体や健康にさまざまなダメージを与えることになるのです。

 

食後の慢性的な眠気は、血糖値が上がっている証拠

・「食べた後、異様に眠くなったり、疲れたり、だるくなったりする状態が、ずっと続いている」という人は、血糖値が慢性的に高くなっている可能性がるといえるしょう。

 

習慣や惰性を捨て、体の声を聞くことが真の健康への第一歩

・あなたの内臓は、もしかしたら、休息を求めているかもしれません。

 特に年齢を重ねるにつれて、1日に必要とするカロリーは少なくなっていきます。1日3食にこだわる必要は、まったくないのです。

 

1日3食は、胃腸を疲れさせ、体の不調を招く

1日3食では、内臓は十分に休むことができない

・ところが、1日3度食事をすると、朝食から昼食までの間隔は4~5時間、昼食から夕食までの間隔は6~7時間程度となり、前の食事で食べたものが、まだ胃や小腸に残っている間に、次の食べるものが運ばれてきてしまいます。

 すると胃腸は休む間もなく、常に消化活動をしなければならなくなり、どんどん疲弊していきます。

 

胃が疲弊すると、肌や髪にも悪影響をもたらす

・1日3回、せっせと食事をとり続け、胃腸が疲弊すると、体にはさまざまな不調が現れます。

 まず、胃腸が疲れ、消化機能が衰えると、食べものからきちんと栄養分を摂ることができなくなり、体に必要なビタミンやミネラル、微量元素不足に陥り、疲れやすくなったりだるくなったり、肌や髪のコンディションが悪くなったりします。

 また、「胸焼け」「胃もたれ」「食欲不振」が起こりやすくなります。

 

腸内環境の悪化が、全身にダメージを与える

・ちなみに、加齢や胃の疲れによって胃液が減り、消化が不十分な食物が腸内に入ってくると、やはり腸内細菌のバランスが崩れ、腸内環境は悪化します。

 さらに、腸で発生した有害物質は、血液に乗って全身にまわります。そのため、肌荒れがひどくなったり体臭がきつくなったり、ときにはがんなどの病気が引き起こされたりすることもあるのです。

 

・また、腸には食べものを消化・吸収し、不要なものや老廃物を排泄するだけでなく、「体内に侵入しようとする異物(ウイルスや毒素など)を排除し、体を守る」という「免疫機能」も備わっています。

 腸の機能が衰え、腸内環境が悪くなると、免疫力が低下して風邪や肺炎などの感染症にかかりやすくなる、アレルギーがひどくなる、がんが発生する、といったことも起こりやすくなるのです。

 

「食事」が本当に始まるのは、食べものを口にした後

・さまざまな役割を一手に担っているのが、肝臓なのです。

 そのため、食事の間隔が狭く、次から次へと食べものが入ってくると、肝臓はふる回転で働かねばならず、どんどん疲弊していきます。

疲れにより肝臓の機能が衰えると、本来肝臓で解毒されるはずの毒素や老廃物が体内に残ったり、作られるエネルギーの量が減ったりするため、体が疲れやすくなります。

また、お酒がおいしく感じられなくなったり、食欲が低下したり、あるいは肝炎や脂肪肝、肝硬変、さらには肝臓がんなど、肝臓自体の病気や障害が引き起こされたりするおそれもあります。

 

そして、人間に休息が必要であると同様、内臓にもまとまった休息が必要なのです。

 

がん、糖尿病、心筋梗塞脳梗塞。年齢を重ねるごとに「食べすぎ」のダメージは大きくなる

1日3食は、気づかぬうちに「食べすぎ」を招く

・つまり、ふだんから慢性的に食べすぎている人の場合、「胃が膨らんでいる状態」が当たり前になっていて、「本来、体が必要としている量」以上の食べものも、どんどん受け入れてしまいます。

 

食べすぎは、DNAや細胞をも傷つける

・また、食べすぎは、体内の活性酸素を増やします。

 活性酸素には「ものを酸化させる(錆びさせる)力」があり、それによって体内に侵入ウイルスや異物などを殺菌・排除しますが、一方で、活性酸素の攻撃は、身体(体内のDNAや細胞)をも傷つけます。

 

・そして、活性酸素が必要以上に増えると、細胞が酸化されたり傷つけられたりするため、細胞の老化が進行し、お肌のシワやシミの原因となったり、細胞に障害が生じ、がんなどさまざまな病気が引き起こされたりする可能性があります。

 

ご飯や肉の食べすぎが、あなたの命を危険にさらす

・「食べすぎる人」のほとんどは、ご飯や麺類、パン、甘いものなど、「糖質」の多いものや、肉、油など、「脂質」の多いものを取りすぎています。

 糖質や脂質を過剰に摂れば、血液中の中性脂肪や、「悪玉コレステロール」と呼ばれるLDL-コレステロールが増え、それらは血管壁に付着します。それだけ血管は狭くなります。

 その結果、血液の流れが悪くなり、

・栄養が体のすみずみまでいきわたらなくなったり、老廃物がきちんと排出されなくなったりするため、疲労や冷え、肌荒れなどが起こりやすくなる。

・血管や心臓に大きな負担がかかって血圧が高くなり、動脈硬化が生じて脳梗塞心筋梗塞脳出血心不全などのリスクも高くなる。

 

・さらに、糖質の多いものを食べすぎると、血糖値が高くなります。その状態が続くと、糖尿病になるリスクも高くなるのです。

 

脂肪細胞は無限に増大していくから怖ろしい

・食べすぎの弊害として、忘れてはならないのが、「内臓脂肪」です。

 

 ・細胞脂肪は柔軟性が高く、中性脂肪を取り込んで、もとの数倍の大きさにまで膨れ上がることができます。

 これが「脂肪がつく」「脂肪が増える」といわれる状態ですが、このように、無限に容易を増やすことができるのは、人体の中では脂肪細胞だけなのです。

 

・肥大化した脂肪細胞からは「TNF-α」や「IL-6」などの「悪玉ホルモン」が分泌されるようになり、糖尿病や高血圧、慢性炎症状態を導いてがんになるリスクも高くなります。

 

増えすぎた脂肪が、血液やリンパの流れを悪くする

・実は脂肪には、

・エネルギーを貯蔵する。

・体温を維持する。

・内臓の位置を保つ。

・クッション代わりとなって、外部の刺激から体を守る。

・ホルモンや胆汁などの原料となる。

・各種ビタミンの吸収を助ける。

 といった働きがあります。

 つまり、人間にとってなくてはならないものではあるのですが、脂肪が必要以上に増えすぎると、体にはさまざまな影響が生じます

 

・ところが、肥大化した脂肪が血管やリンパ管を圧迫すると、血液やリンパの流れが悪くなり、心臓に負担がかかり、高血圧や心不全、むくみの原因となります。

 その結果、心臓病のリスクが高くなる、全身の各器官の働きが悪くなるなど、体にさまざまな不調が現れるようになるのです。

 

実は皮下脂肪よりもタチが悪い、悪玉ホルモンを分泌しやすい内臓脂肪

・また、あまり知られていないのですが、脂肪細胞にはさまざまなホルモンなどを分泌し、体の機能を調整するといった働きもあります。

 

・つまり、食べすぎによって脂肪が過剰に増えると、悪玉ホルモンの作用により、

・血管の傷が修復されない。

血栓が溶けない。

・腫瘍が増殖する。

・血糖値が高くなる。

 といったことが起こりやすくなり、糖尿病、脳出血脳梗塞心筋梗塞、がんなどの病気を発症するリスクが高くなるのです。

 

年齢を重ねるごとに、食べすぎのダメージは大きくなる

・このように、1日3食の食生活、そして食べすぎは、体に大小さまざまなダメージを与えます。しかもそのダメージは、年齢を重ねるごとに、どんどん大きくなっていきます。

 

アメリカの最新研究が証明。「空腹」こそが長寿と健康のカギだった

アメリカの研究で明らかになった、「空腹」の効果

・食べすぎによる害から体を守り、健康や若さを維持する、シンプルな方法。それは、「ものを食べない時間(空腹の状態)を作ること」です。

 近年、アメリカの医学界では、空腹(断食)と健康に関する研究がさかんに進められ、数多くの論文が発表されています。

 以前から、「カロリー摂取を控えることが、さまざまな病気を遠ざけ、長生きにつながる」ことはわかっていましたが、これらの論文には、断食をすることが体重や体脂肪の減少につながること、そして、

・糖尿病・悪性腫瘍(がん)、心血管疾患(心筋梗塞狭心症など)、神経変性疾患アルツハイマー認知症パーキンソン病気など

などの予防に効果的であることが述べられているのです。

 

「空腹」「断食」のハードルは、それほど高くはない

・できるだけ無理なく空腹の時間を作り、

・胃腸や肝臓などを休ませてあげること

・脂肪を燃焼させ、減らすこと

・血液の状態を改善させること

が大事なのです。

 

睡眠時間8時間+8時間=半日断食で、効果を最大限に享受できる!

・そして、たどりついたのが「16時間以上、空腹の時間を作ると、最大の効果が得られる」という結論でした。つまり、起きている時間の半分、半日の断食でできるのです。

「16時間は長い」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、睡眠時間とうまく組み合わせることで、無理なく実行していただけるはずです。

 

「空腹」が人本来の生命力を引き出す。最新研究でわかった「オートファジー」という奇跡

さて、私が「16時間」にこだわるのには、理由があります。

 まず、最後にものを食べて10時間ほどたつと、肝臓に蓄えられた糖がなくなって脂肪が分解され、エネルギーとして使われるようになります。

 そして、16時間たつと、今度は体の中で「オートファジー」が機能し始めるのです。

 

私たちの体は、約60兆もの細胞でできており、細胞は主にタンパク質で作られています

 日々の生活の中で、古くなったり壊れたりしたタンパク質の多くは体外に排出されますが、排出しきれなかったものは細胞内にたまっていき、細胞を衰えさせ、さまざまな体の不調や病気の原因となります。

 

・一方で、私たちはふだん、食べたものから栄養を摂取し、必要なタンパク質を作っています。

 ところが、なんらかの原因で栄養が入ってこなくなると、体は生存するために、なんとか「体内にあるもの」でタンパク質を作ろうとします。

 そこで、古くなったり壊れたりした、細胞内のタンパク質を集め、分解し、それらをもとに、新しいタンパク質を作るのです。

 

・新しく元気なミトコンドリアが細胞内にたくさんあればあるほど、たくさんのエネルギーを得られ、人は若々しく、健康でいられるのですが、オートファジーによって、このミトコンドリアも新たに生まれ変わります。

 つまり、オートファジーとは、古くなった細胞を、内側から新しく生まれ変わらせる仕組みであるといえます。

 細胞が生まれ変われば、体にとって不要なものや老廃物が一掃され、細胞や組織、器官の機能が活性化し、病気になりにくく若々しい体になるのです。

 さらにオートファジーには細胞内に侵入した病原菌を分解・浄化する機能もあり、健康であるために欠かすことのできない仕組みなのです

 

空腹が、細胞の生まれ変わりのスイッチになる

・ただ、オートファジーには、ある特徴があります。

 食べるものによって得られた栄養が十分にある状態では、オートファジーはあまり働かないのです。

 なぜならオートファジーは、体や細胞が強いストレスを受けた際にも生き残れるよう、体内に組み込まれたシステムであり、細胞が飢餓状態になったときや低酸素状態になったときにこそ、働きが活発化するからです。

 具体的には、最後にものを食べてから16時間ほど経過しなければ、オートファジーは活性化しません。

 つまり、空腹の時間を作らない限り、オートファジーによって細胞を産まれ変わらせることはできないのです。

 

なお、2016年には、東京工業大学大隅良典栄誉教授が、オートファジーの研究でノーベル生理学・医学賞を受賞しています

 オートファジーは今、世界中の注目を集めているといえるでしょう。

 「空腹」は、1日3食の習慣や食べすぎが体に与えたダメージをリセットし、体を内側から蘇らせてくれます。

 まさに、空腹こそが最強のリスクなのです

 

空腹のとき、体ではどんな奇跡が起こっているのか

内臓の働きを復活させ、活性酸素の害から体を守る――空腹の奇跡①

・まとまった空腹の時間を作ると、まず、内臓の働きがよくなります。

 

活性酸素の量が減るともいわれています

 つまり、活性酸素がもたらす細胞の老化や病気を、予防することができるのです。

 

脂肪の分解、血流の改善で、生活習慣病をまとめて遠ざける――「空腹」の奇跡②

・最後にものを食べてから10時間ほど過ぎたあたりから、体内では、脂肪の分解が始まります。

 

・つまり、空腹の時間が長くなればなるほど、体内の余計な脂肪が分解され、減っていくのです。

 

・また、脂肪が分解されれば、血液中の資質が減り、圧迫されていた血管が解放されますし、トータルで12~24時間、ものを食べない時間を作ると、血液中の糖質も20%程度低下するともいわれています。

 

オートファジーで、若々しく健康な体を手に入れる――「空腹」の奇跡③

・そのため、オートファジーには、がんや糖尿病をはじめとする生活習慣病アルツハイマー認知症感染症などの予防効果や、肌や筋肉などの老化防止の効果があると考えられています。

 

なお、空腹の時間を作ると、「ケトン体」という代謝産物が増加するといわれています

 ケトン体とは、体内の中性脂肪や筋肉が分解されて生み出されるエネルギー源です。ケトン体には活性酸素や炎症から神経細胞を保護してくれる作用があります。

 ケトン体も、空腹によって得られるメリットの一つだといえるでしょう。

 

空腹力で、がんの原因を取り除く

「空腹」は、がんのリスクを遠ざける

・「空腹の時間を作る」食事法なら、何を食べてもかまわないため、他の方法に比べて継続しやすいといえるのではないでしょうか。

 

人間にはもともと、がんを予防するシステムが備わっている

・私たちの体は、約60兆の細胞からできています。

 それらの細胞は日々、分裂を繰り返して生まれ変わっており、細胞が分裂する際には、遺伝子(DNA)が持つ情報にしたがって、正確にコピーされます。

 しかし、なんらかの原因でDNAが傷つけられると、細胞のコピーミスが生じて突然変異を起こし、がん細胞が生まれるきっかけとなります。

 胃や腸などの臓器の表面部分に傷がつき、その傷が修復される際にミスが発生して、がん細胞が生まれることもあります。

 

なおDNAは外部からの刺激や活性酸素などによってさまざまな攻撃を受けており、体内では毎日3000~5000個ものがん細胞が生まれています。

 ただ、人間の体にはDNAを修復する酵素があり、傷ついたDNAはすぐに修復されます。

 また、DNAが修復不可能な傷を受けた場合、体はすぐその細胞を除去し、がん細胞の発生を防ぎます。これを「アポトーシス」といいます

 もし修復もアポトーシスもきかなかった場合には、全身の血液を駆け巡り、パトロールをしている免疫細胞が、発生したがん細胞をきちんと除去してくれます。

 

 人体は、こうした二重三重の防御システムによって、がんから守られているのですが、DNAへの攻撃回数が増えたり、加齢などにより修復機能やアポトーシス機能、免疫機能が衰えたりすると、生き残るがん細胞が現れます。

 

オートファジーによる細胞の修復が発がんリスクを下げる

・さて、空腹の時間を作ることが、なぜがんの予防につながるかというと、「脂肪を減らし、肥満を解消する」からです。

 

・特に大腸がん、肝臓がん、胆嚢がん、すい臓がん、子宮がん、腎臓がんなどは影響を受けやすく、肥満が健康に及ぼす害がわかってきました。

 同じく日本癌学会の発表では、がんが発生する主要な原因は、たばこ(30%)と肥満(30%)です。

 肥満にならないということは、たばこを吸わないことと同じほど重要なのです

 

空腹こそが、がんのさまざまな原因を取り除いてくれる

・すでにお話ししたように、最後にものを食べてから10時間ほどたつと、脂肪、特に内臓脂肪の分解が始まります。

 つまり、まとまった空腹の時間を作ることは、がんの予防にも大きく役立つということになります。

 もちろん、空腹は、肝臓がんの原因となる脂肪肝の改善にも効果的です。

 

ただ、一つ気をつけなければいけないのが、すでにがん(悪性腫瘍)が体内に発生している場合は、空腹が逆効果になるおそれもある、ということです。

 がん細胞には、飢餓状態に陥りやすいという特徴があるため、治療においてはしばしば、がん細胞に栄養が送られないようにする「兵糧攻め」が行われます。

 ところが、オートファジーが働くと、自分で栄養を作り出すため、がん細胞が生き残りやすくなってしまうのです

「空腹の時間を作る」食事法は、あくまでも予防のためであり、すでにがんを発症しているという方は、医師の指示に従うようにしてください。

 

 

 

『やって良かった!1日1食』  病気にならない生き方

船瀬俊介  フォレスト出版   2018/4/20

 

 

 

身体は疲れず、仕事は軽く2~3倍

少食ブームは終わらない!やってみればわかる、1日1食の効果。長生きしたけりゃ、食べるのを減らしなさい!

 

・「自然な生き方をすれば、120歳まで生きることができるだろう」これは、古代ギリシャの医聖ヒポクラテスの言葉です。

 

・ヨガの教えがあります。「一生に食べる食物の量は決まっている」つまり、大飯食らいは、食いおさめが、早くきます。少なく食べる人ほど、長く生きるのです。

 

・有名なヨガ指導者、沖正弘導師は若い頃インドで。152歳のヨガ行者に出会い、その指導を受けています。

 行者の食事は、すべて生菜食で、1日の量は、まさに手のひらに載るほど少量だったのです。私の1日1食の暮しは、このような超人的暮らしには及びませんが、根本はベジタリアンの食事です。すべて自炊で。

 

・3年以上になりますが、こなせる仕事量が2~3倍になりました。かつて、1日の原稿ノルマは400字詰め、30枚。今は、軽く60~80枚をこなしています。そして、疲れない。1日101枚の最高記録も達成。単行本は1冊4日のペースで書けるようになりました。かつてより頭もシャープになっているんです。

 

<1日1食で若返ったビートたけし

「オイラは1日1食しか食べないよ。朝は野菜ジュースだけ」ビートたけしさんが、さらっと語っています。

 

・それは「朝起きたらまず、野菜ジュースをタップリ飲んで、その後は晩飯まで何も食わない」「軍団のヤツラやら、付き人を連れて焼き肉を食いにいくこともあるけど、オイラは肉をサンチュに巻いてちょこちょこ食って終わりだよ」「まァオイラは自分のリズムに合うからってことで1日1食にしている……」

 たけしさんの知人の話も面白い。「60代になってまるでぜい肉がついていないオイラの知り合いは、いつも『腹3分』にしてるっていってた。常に、食いたい量の4分の1しか腹に入れないんだって

 

カロリー制限すると長寿遺伝子がオンになって、若さを保てる。それはもはやだれもが知っている医学の常識です。

 もう一つの理由は禁煙です。

 

<30年以上、1日1食のタモリ流>

もう一人の有名な1日1食主義者が、タモリさんです。

「オレ1日1食しか食べない」ギネスブックにも登録された長寿番組「笑っていいとも!」内でのコメント。

 

・身近な関係者の話によれば、「タモリさんはイグアナ芸でデビューしたときから1日1食」といいます。そして、夜8時を過ぎると一切、食べない」。その節制ぶりに脱帽です。

その少食主義のライフスタイルを見習って、芸能界にファスティング(断食)が広がっていった」とのことです。

 

日曜日は24時間の完全断食

・「笑っていいとも!」通算8054回のうち欠席したのは、わずか12日。休んだ理由も船舶試験、ゴルフ中の事故など。「風邪などの体調不良で休んだことは一度もない」(テレビ局関係者)。これはスゴイ。「いいとも!」生放送でも「1日3食は食べすぎ」と断言。

・さらに中居さんが尋ねます。「1週間に1回、断食しているんですって?」。これにも、さらっと「完全に24時間食べない!」と涼しい顔で答えている。

 

何事にも「感謝」を忘れず

タモリさんの生き方で感心することがあります。それは何事にも「感謝する」ことです。

 

・前著『3日食べなきゃ、7割治る!』(ビジネス社)で、私は、“病気治し”と“健康”の秘訣を5つあげています。

「少食」「笑い」「感謝」「長息」「筋トレ」です。

 タモリさんの自然体の芸と若さの秘密は「少食」「笑い」「感謝」で解き明かせます。

 

水谷豊も千葉真一も1日1食

人気刑事ドラマ「相棒」の水谷豊さんも1日1食主義です。1952年生まれ。65歳。

 

・アクション俳優の千葉真一さんも若い。1939年生まれの79歳。ハリウッド映画でも活躍。

 

・驚くべきは年齢とは裏腹の若さ。髪も口ヒゲも黒々として、とても80代目前とは思えない。顔の肌のハリ、ツヤもよく、どうみても50代前半。

 

・若さの秘密を尋ねられ、即答しています。

一つは『食べないこと』。正確には1日1食しか食べない。体を飢餓状態にすることで、抗老化遺伝子といわれるサーチュイン遺伝子を目覚めさせ、体の細胞を若返らせているのです

 

芸能界は少食・断食ブーム!?

・芸能人は、身体と若さが資本です。だから、体調管理には、万全を期すのも当然でしょう。

 歌手で俳優でもある福山雅治さんも1日1食だといいます。他にも、女優・藤原紀香さんなどもファスティング指導を受けています。

 

その他、意外な顔ぶれが1日1食主義です。

「僕は1日1食しか食べない。だから食べ物には、ものすごくこだわる」(ミュージシャン、GACKT

「1日1食で若いころの体系を維持、いつでも美剣士ができる」(俳優、京本政樹

ピンク・レディーの殺人スケジュールを乗り切ったのも、今もミニでステージに立てるのも、1日1食のおかげ」(タレント、未唯mie)

「年2回ペースで断食。採るのは水と酵素ジュースだけ」(歌手、美川憲一

「ふだんは1日1食、腸内洗浄を毎日」(俳優、故・阿藤快

「プチ断食を10年以上。野菜果物ジュース約2ℓしか口にしない」(女優、木村多江

 

冴えた状態をつくるには食べないこと

・作曲家の三枝成彰さん(75歳)も20年ほど前にお会いしたとき、その青年のような若さに驚いたものです。彼も当時から1日1食しか食べない。まさに、文化人の一食主義のさきがけかもしれません。現在の写真も髪は真っ黒で、やはり若々しい。

 

・「僕たちの場合で言えば、これしかないです。食べれば眠くなるし、頭がボケる」「太りたくないという最大の要因は、もしかしたらそれかもしれない。事実、太っているときに書いた曲って、よくないんだよね」

 

活躍の源はファスティングパワー

・女子プロゴルファーの横峯さくらさん。「活躍を支えた食事」とさくらパパこと横峯良郎氏は証言します。

「スタミナ・持久力となると、これは肉食じゃダメなんだよ。なぜかというと、脂っこいものは消化エネルギーをたくさん使ってしまうから、それだけスタミナをとられてしまうわけ。だから、トーナメントウィークにさくらは一切、肉類は口にしない。代わりにタンパク源は納豆、豆腐、魚から摂るようにしている。それだけじゃないぞ。主食の米は発芽玄米だ。これはね、腹持ちもいいし、ビタミンBとマグネシウムが豊富だから、筋肉を動かすためには必要な栄養が豊富に入っている」

 

・大リーガー、シカゴ・カブスダルビッシュ有投手も「超節制アスリート食事術」で知られます。「食事も鶏肉中心に、雑穀米やゆで卵をとるなどストイックに制限。甘いものは大好きなのに一切食べない。味は二の次。家では、栄養学や生理学の本を読んでいて、その姿は“健康マニア”ですよ

 

アスリートで断食実践派は多いのです。陸上の為末大選手も、「ヒザ痛を治すため断食。頭がすっきりし、感覚も研ぎ澄まされ、病み付きになり、年一度1~3日ほど断食する」といいます。

 

プロ野球の常勝軍団ジャイアンツは球団丸ごとファスティング指導を受けているという事実も驚きです。さらに横綱白鵬も厳密な食事指導をして優勝を重ねているのです。

 まさに、食を制するものは、人生を制するといえます。

 

煙草、酒、焼き肉、暴力………松田優作

・このように俳優や文化人で、若さを保っている人に共通するのは、少食であること、断食を実行していることです。逆に暴飲暴食の俳優は、命を縮めているようです。

 たとえば、私と同年輩の松田優作さん。

 

・享年40という若さでした。彼は生前からヘビースモーカーで、常にウォッカのボトルを抱いて、ラッパ飲み。「肉食おう!」が口癖だった。それに、口より先に拳が飛んだ。煙草と酒と焼き肉と暴力………。

 

<「食べ間違い」は「生き間違い」>

長年の持病が消えた!

・「食」という漢字は「人」を「良」くする、と読めます。「良く生きる」ことは「良く食べる」ことです。逆に言えば「食べ間違い」は「生き間違い」となります。

 

・なお、ひと言に「断食」といっても「1日1食」「半日断食」「水だけ断食」から本格的な長期間断食までさまざまです。本書では、これらを総称して「断食(ファスティング)」と表記しています。

 

素晴らしい1日1食!「効能」16大ポイント

持病がいつの間にか消えていく

  1. 持病が消えていく

糖尿病など、長年の悩みの種の病気が、ウソのように消えていきます。万病は、身体の中にたまった毒素(体毒)で起こります。ファスティングの排毒効果で病気が消えていくのです。

  1. 病気にかかりにくくなる

「風邪を引かなくなった」「インフルエンザにもかからない」

そんな体験者もいます。1日1食で体毒を速やかに排出するので、病気を寄せつけなくなるのです。

 

  1. 身体が軽くなる

体験者が皆、口を揃えていいます。だから、朝も寝起きがよくなり、床離れよく、でもサッサと率先して動けるようになります。

  1. 疲れにくくなる

身体が軽いので仕事をしていても疲れない。私は6時間くらいぶっ通しで原稿を書いても平気です。気づいたら、それくらい時間が経っているのです。

  1. 睡眠時間が短くなる

これも1日1食で、皆、体感することです。ただし、夜10時には布団に入りたい。10時から夜中の2時の間は生命が入れ替わるゴールデンタイムだそうです。寝つきもよくなります。そして朝4時頃にピタリと目覚めます。それから仕事をするので、1日がじつに有意義に使えます。

  1. 肌が若返る

これはファスティングによるデトックス効果です。知らないうちに、体内にさまざまな毒素がたまっているのですが。これらを排出します。「肌は内臓の鏡」ともいわれます。身体がきれいに浄化されると、肌もきれいになるのです。女性の場合、皆から「きれいになった!」「若くなった!」といわれます。

  1. 頭が冴えてくる

これも体験者が口々にいいます。脳内のデトックス効果によるものでしょう。記憶力、直感力などが冴えてくるのです。

  1. 仕事がはかどる

身体が軽く、疲れにくく、頭が冴えるのだから、当然です。企業なども社内でファスティングや1日1食などを指導すれば、それだけ従業員は健康になり、医療費も節約でき、生産性も上がるのです。

  1. 生き方が前向きになる

食べ過ぎで身体が重いときは、何事にも億劫になります。しかし、心身ともに軽くなると、あれこれ考える前に身体が動くようになります。それまで嫌だったことが、嫌でなくなり、楽しくなるのです。

  1. 身体が引き締まる

1日1食で、確実にダイエットは成功します。それも、余計な部分が落ちて、健康的なプロポ-ションになります。「ヒップアップした」という女性もいます。

  1. 不妊症が治る

「まさか!」と思われるでしょうが本当です。「空腹感」は生殖能力のスイッチをオンするのです。「貧乏人の子だくさん」とは、カロリー制限するほど、子宝に恵まれることの証明です。昔から「痩せの絶倫」といわれます。SEXも驚くほど強壮になることを保証します。

  1. 寿命が延びる

カロリー制限で長寿遺伝子がオンになるのです。だから、当たり前です。世界の秘境の長寿村では150歳とか160歳の超老人もいるそうです。人間の寿命の可能性は、私たちの想像をはるかに超えているのかもしれません。

  1. 食費が3分の1

朝・昼・晩で各々500円をかけていたとします。朝昼抜いて1日1食にすると、1000円の節約になります。「つもり貯金」で貯金箱にチャリンと入れる習慣をつけましょう!

  1. 買い物、料理も楽

買い物の量も料理の手間も、3分の1になります。お茶碗を洗うのも3分の1で済む。お金だけでなく、家事からも解放されるのです。空いた時間を、趣味や運動などを有意義に活用しましょう。

  1. 趣味を楽しめる

浮いた食費を趣味に回せば、存分に温泉旅行や海外旅行、さらに絵画教室など、好きな趣味を存分に楽しみましょう。

  1. 感性が豊かになる

デトックス効果で直感力が増し、何事にも深く感動する感性が磨かれます。それは、芸術や創作、学問、哲学などに深い啓示を与えて、人間性の幅と奥行きを広げ、人生を豊かにしてくれるんです。

 

以上、16大メリットを体感して理解する人たちが続出しています。

講演会などで「1日1食、やっている方?」と尋ねると、100人中7~8人の手があがります。

 

<激しい運動でも心配なし>

<―—体験者の声❶極真空手の師範代>

<ためしてみました、超快調!>

・一人目の証言者。廣岡雅弘さん【36歳、身長178センチ、体重58キロ】は、極真空手の師範代。フルコンタクト(直接攻撃)の極真空手を20歳のときからやっています。

 

・『3日食べなきゃ、7割治る!』がファスティング開眼のきっかけになったそうで、久しぶりに会って、肌が驚くほどきれいになっていることにビックリ。断食のデトックス効果を目の当たりにしました。彼の体験は、初心者の方に大いに役立つでしょう。

 

自宅で1週間断食にチャレンジ

廣岡:1日1食にしたのは、5月末くらい、それまで、2食でした。今は1週間の断食明けです。始めたきっかけは『3日たべなきゃ、7割治る!』で、「これはやってみよう!」と。この本はバイブルです。この本をきっかけに甲田光雄先生を知り、またそれをきっかけに1日青汁1杯の森美智子さんに、昨日お会いしてきたばかりです。

 

・1週間の断食にチャレンジしてみました。体調の変化は、最初はつらかったけど、終わってからものすごく身体が軽くなった。すごく頭がスッキリしましたね。あと、肌が若返りました。

 

・肌が本当にきれいになりましたネ。女性だったら、もっときれいになると思いますよ(笑)

 いかに知らないうちに毒をためているか。自分では1日2食、玄米などを食べて気をつけていたけど、やっぱり脂肪などに毒がたまっていたんですね。断食じゃないと落ちないみたいですね。本当にデトックス効果だと思います。やってみてわかりました。まわりの人もびっくりしてました。3日断食でも肌はきれいになったけど、1週間断食の後は、より実感しましたね。

 

<梅干し、野菜ジュース、すまし汁>

・断食は、すべて自宅でやりました。口にしたのは、朝昼晩で梅干しと野菜ジュースとすまし汁とみそ汁(具なし)の4種類だけ。

 

不思議と直感が冴える

・僕はとくに持病などはなかったです。ただ、身体が軽くなった。頭がスッキリした。そして、不思議と直感が冴えるようになりました。

 

・「食べなくて体力持つの?」と心配する方へ、廣岡さんのような「空手」の師範代でも、断食をしているほうが身体が軽いといいます。激しい運動をするスポーツ選手ほど、本当は食べてはいけないのです。プロレスラーの力道山は試合前日から一切、食べなかったのは知る人ぞ知るエピソードです。「食べると力が出ない」が理由でした。

 断食のスタミナ効果は、ボクシング選手が一番よく知っているはずです。厳しい減量で、試合前はまさに断食状態。それで厳しいトレーニングを重ねて臨み、10ラウンド以上の打ち合いの死闘を繰り広げるのです。断食中はスタミナがなくなるどころか、逆にパワーアップするようなのです。

 

<30年来の痛風も鎮まった>

<―—体験者の声❷タクシードライバー

セカンドライフを満喫中だけど肥満気味………>

・林政朗さん【67歳、175センチ、77.8キロ】は、私の大学時代の先輩。柔道同好会で鍛えた4段の腕前。

 

・それまでは酒に強く、交際好きで、体重は84.8キロと肥満気味。おまけに30年来の痛風にも悩まされてきました。そこで、2014年4月、私との面会を機に、1日1食のファスティングを決意。その結果は、なんと約1カ月で5キロの減量成功!長いお付き合いの痛風も発作なし、このまま自然に消えていきそうです。

 

「食べないと筋肉が落ちる」はウソだった

<―—体験者の声❸ボディビルダー

少食なのに筋肉隆々のボディ

・田中裕規さん【53歳、身長163センチ、体重56キロ】はファスティングのインストラクターで、西新宿の新宿パークタワー30階に事務所を構える「ナチュラルラボ」の代表者。

ファスティングを指導するからには、自らも極限まで体験しなければということで14日間断食を実行したそうです。ダイエットから健康管理まで、企業などの団体指導も行なっています。

 

酵素玄米、納豆、ブロッコリー、アスパラ>

・田中:ふだんは筋トレするので、朝、6時過ぎくらいに軽く食べます。お昼の1時頃には、酵素玄米を食べます。あとは納豆やテンペなど大豆食品が多いですね。それからブロッコリー、アスパラを生で食べます。

 

・トレーニングする日は、朝6時前に小さいお握り1個とバナナだけ。ウェートを上げるのに炭水化物をとっておかないと、身体が重さに耐えられない。カーボニング(炭水化物補給)ですね。トレーニングは1時間半から2時間くらいに行ないます。お昼は終わった後にガッツり食べて、夜はほとんど食べない。これがふだんのペース。だから、1日1.2食から1.5食といったところですね。

 

毎日、仕事をしながら41日間断食

(田中):2年前くらいから始めました。もともとファスティングに興味があって、一番長いときには、41日間、断食をしたことがあります。2013年10月から11月10日までです。

 私はもともと断食を教えるのが仕事でした。だから、教える立場の人間がやっているメソッドじゃないと、お客さんに対しての説得力がないと思いました。41日間も、毎日仕事しながらウェート・トレーニングもやったりして、ふつうの生活を送っていました。

 

・そのときで13キロくらい落ちましたね。68キロから55.6キロですね。以前から、5日~10日くらいのファスティングをやっていましたから、まわりも「また、やってんの? 今回は長いね」くらいの感覚です(笑)。

 

<食の乱れから家族を守るため>

背中ニキビ、鼻炎も完治した

(田中):私は、もともと子供の頃から、犬・猫によるハウスダスト、鼻炎、いろいろなアレルギーがありました。そして、ずっと背中ニキビがひどくて、成人してからも悩みの種でしたが、ファスティングを始めたら、それらがピタリと治りました。鼻炎もない。鼻炎は手術まで考えていたのに、です。

 

デトックス効果はすごいね。食費も3食食べてた頃より安くなるでしょう

・超少食でも筋肉隆々、ボディビルダーの田中さんは、ほぼ1日1食の超少食なのに、筋肉隆々としています。このことからも「断食すると筋肉が落ちる」というのは迷信だということがわかります。

 

 

 

『治すヨガ!』  沖正弘がのこしてくれた

船瀬俊介    三五館   2015/9/22

 

 

 

丈夫になるのに重要なことは、いかに少なく食べるかの工夫である。>

<あらゆる健康法はみなヨガの中にある。あらゆる自然療法がある。>

<運命のつくり主は自分です。自分を励ますものは自分以外にありません。>

呼吸こそ、心身コントロールのカギである。呼吸法はヨガ行法の中心である。

<ヨガでは「生命が神である」と考える。すべての中に神が存在する。>

 

食べないほど幸せである。食べる工夫ではなく、食べない工夫をしろ

<腹が減るほど調子が出るのが本当の健康体>

・沖先生の第一声は、忘れがたい。若い私にとって、まさに目からウロコでした。

 だれでも、人並みに食べたい。そうすれば幸せ。そう信じて、額に汗して働いているのですから。それを、ヨガでは「食べるな!」というのです。天と地がひっくり返るとはこのことです。

 しかし――。今、私は確信します。人は、食べないほど、幸せなのです。

「空腹を楽しめ!」

この沖先生の言葉も、ヨガの神髄を表しています。

「腹が減るほど調子が出るのが本当の健康体だ!」

私は断食や一日一食を実践して、まさにそのとおりと確信します。

ファスティング(断食・少食・一日一食)は、万病を治す妙法であるーー。

これは、ヨガの奥義です。5000年以上の歴史を誇る実践科学、それがヨガです。その到達した結論が、ファスティングなのです。

人生の幸福も治病も“食べない”ことで、達成されるのです。

現代医学も、現代栄養学も、声を揃えてこう叫びます。

「餓死しますヨッ!」

医師たちは誤った西洋医学を学び、栄養士たちは誤った栄養学を学んできたのです。

 

<命が喜ぶ“至上の幸福”>

・ヨガの究極の目的は「生命が喜ぶ」ことです。ヨガが「食べない工夫」を説くのは、それが「生命が喜ぶ」ことに通じるからです。

 具体的に「食べない智慧」の恩恵をあげてみます。

(1) 万病が治る:これは、万病の原因が“体毒”だからです。それは代謝能力を超えるほど食べたことで、身体に留まります。断食すれば、“体毒”はすみやかに排泄され、身体はクリーンに自己浄化されます。病気の原因の毒素が排出されれば、病気が治るのは当たり前です。

(2) 生命力が高まる:“体毒”が排泄され、自己浄化されれば、身体は宇宙からいただいた理想状態に戻ります。すると、自然治癒力、免疫力、身体能力、精神力、直感力、生殖力……あらゆる生命力が最高レベルに高まるのも当然です。

(3) 精神が安定する:断食や一日一食の人たちに共通するのは、“怒らなくなった”“落ち込まなくなった”“許せるようになった”という心の変化です。

(4) 仕事がはかどる:「たべなきゃ仕事にならんだろう」と思うかもしれません。しかし、逆なのです。心身能力が高まり、身体も頭も冴えて驚くほど仕事が進むのです。

(5) 睡眠時間が短くなる:一日三食なら9時間、二食なら6時間、一食なら3時間の睡眠ですむようになります。食事、睡眠は3分の1、仕事、人生は3倍楽しめるのです。

(6) 食費がかからない:これは、いうまでもないことです。

(7) 子宝に恵まれる:ファスティングは男女ともSEX能力を高めます。

(8) 若返る:長寿遺伝子(サーチュイン)の発見で証明されました。「食べないから若い」、「食べるから老ける」のです。

(9) 感性が豊かに:直感力、創造力が高まるため、学問、芸術、創作活動などの能力が花開きます。

(10)社会が平和に:「食べない」と心が平和になります。

 

<身体が教えてくれる食べ間違い>

丈夫になるのに重要なことは、いかに少なく食べるかの工夫である

<症状からわかる適した食べ方、栄養素>

▼異常な食欲:やたら食べたい、甘いものが欲しいなどは、運動不足や心の乱れの現れ。

・栄養素は、多すぎても少なすぎても体調に影響します。

 沖先生はこれらの対処法として断食を勧めています。身体がクリ-ンアップし、真に必要な食物が直感的にわかるようになります。

 

ファスティング(少食・断食・一日一食)は、万病を治す妙法である――。 >

・沖正弘導師――沖ヨガの開祖であり、ヨガの指導者として、国際的に有名です。沖先生との出会いが、私のその後の人生を決定づけました。

 

ヨガは約5000年以上前にインド地方で生まれたと伝えられます。

それは、心身の調和を理想とする哲学であり科学です。その目的は「自分で自分の肉体や精神をコントロールする」ことです。言い換えれば「どんな過酷な環境に置かれたときでも、それに耐えられる肉体と精神をつくる」ことです。つまり「人間という生物の持つ能力を最大限に発揮する方法」なのです。

 ヨガという言葉は、古代サンスクリット語で「つなぐ」という意味です。いったい何と何をつなぐのでしょう?

 それは、「宇宙」と「人間」をつなぐのです。自分が大宇宙の一部であると体得する。そこから感謝と愛が沸き起こってきます。

 ヨガの基本の教えは2つあります。

「いつでも感謝し、いつでも笑える心を持ちなさい」

この教えを体得できれば、あなたの命もいききとよみがえってくるでしょう。

 

<慢性病の治し方>

慢性病とは、人格病、生活病なり。生活を変えれば、体質も気質も変わり治ってしまう。

・ところが、習慣だとか、癖だとか、一つの条件が固定すると、同一状態を続けます。同じ状態が続くから『慢性』という言葉を使うのです。異常が固定したということは、体質が異常な性質になっているということです。このように、慢性病は病気というより、異様な体質と気質が固定化している状態であると考えるべきです。

 

・「慢性病から救われる第一の方法は、停止している状態を変化させることです。同じ生活、同じような身体の養い方や使い方をしているから、慢性病になるのです。

 だから、救われるには、生活を変えることが、そのカギです。生活を変えれば、体質も変わり、気質も変わります。これにより、慢性病は治ってしまうのです」

 

クスリで治らぬなら、「医・食・住」を変えよ

・「慢性病という言葉の『病』というイメージから、『薬』を連想させますから、治らないのです。薬を飲んで、習慣性が変わるはずがありません。いくら注射をしても、鍼を打っても、癖が治るはずはなく、考え方も変わるはずがありません」

 

生活を変えるには、心を変える

・「今まで、好きなものばかり食べていた人は、嫌いで食べたこともないものも食べてみます。今まで、こういうことばかりしていて、他のことをしなかったという人は、その『しなかった』ことをやってみるのです。生活を変えること、慢性病はなくなってしまうのです。生活を変えるには、心を変えることがそのカギです」

 

<ガンはこうすれば治る>

私自身、ガンをわずらい、13年かけて治した。私の指導で筋腫やガンの治った人々が無数いる

ガンは血液浄化と延命装置である

森下博士は「ガンは血液浄化装置」と言います。ガンも他の病気と同じく、“体毒”から発病します。そして、その毒素が最大限に身体を侵した状態になったとき、発病するのです。そのとき、血液も“毒”で汚れています。放置しておくと敗血症を起こします。敗血症とは血液が腐敗する病気で、発症すると多くの場合1週間以内に死亡します。

 

・身体は、その最悪の事態を回避するために、自身の弱った部分で、その“毒”を引き受けるのです。早くいえば“ゴミ捨て場”を作るようなものです。すると血液中の“毒”は、そこに留まっていき、血液は浄化されるのです。そして敗血症で急死という最悪のケースを避けられます。「だから、ガンは延命装置でもあるのです」(森下博士)

 つまり、ガンが命を救ってくれ、命を長らえさせてくれている。ガンにも存在する理由があるのです。

 

・私が敬愛するもう一人の医師、新潟大学名誉教授の安保徹博士の理論も明快です。

「ガンは低血流、低体温、低酸素の場所にできる」。だから、まずはこれらを改善することがガンを快方に向かわせる秘訣なのです。

 

断食でガンは真っ先に消える

森下博士は、ガンを治すベストの方法はファスティングと断言します。

「身体を飢餓状態にすると、体細胞は血球細胞に戻ります。これを異化作用といいます。身体は、害を受けた組織を血球細胞に戻す働きがあります。だから、断食をすると、真っ先にガン細胞が血球細胞に戻り、排泄されていくのです」(森下博士) 

 私も実際に、わずか4カ月の断食療法によって直系10センチのガンが消滅した事例を知っています。

 

・断食が病気を治す根本原理は、その排毒作用です。ガンという毒素は、最優先で排毒されていくのです。ただし、ガンが育った背景には、誤った生活習慣があります。それも並行して正すことは、いうまでもありません。沖先生も同じ主張をしています。

「ガンは細胞の弱い所にできるものである。弱っている細胞は萎縮して、血行が悪く、栄養も酸素も不足している。断ち、捨て、離れることで、日常生活の習慣を一度、ブチこわして、違った角度から生活を見直すことが効果的である」

 生活改善とは、当然、心の改善もともないます。

「ガンになりようのない血液と細胞と心を持てば、心配することはないのである」

 

・われわれは「ガンは治らない」と“洗脳”されています。だから、告知の瞬間から恐怖で落ち込む。すると、ガンと戦うナチュラルキラー(NK)細胞が急減します。

自らガンを完治させた沖先生は言い放ちます。

「私は病人面して寝ることをしなかった。かえって、意識的に、人も驚く超人的な生活を続けることを心がけた。これが治るコツである」

 さて最後に沖先生が勧めるガンを治す食事をご紹介しておきましょう。

酵素、カルシウム、ビタミンおよび植物酸を多くし、偏食のない少食にする。脂肪を少なく、玄米、海藻、生野菜をとる。手軽で一番良い方法は、生食、自然食、断食をくり返すことである」

 

<病はチャンスだ>

ヨガは病や悩みを、自己改造進化の教師と考える。

・「このガンが、本格的にヨガの修行をやってみる決心をつくってくださった」(沖先生)

 

胃弱な人の治療法

・胃弱の人は、胃に無理をかける。姿勢が悪い。神経が苛立つ。この3つに対応する治し方をすればよい。

 

万病を治す第一歩はファスティング

・「胃に無理をかける」とは、早くいえば“食べ過ぎ”です。

 だから、まず「食べなければいい」のです。つまり「胃を休ませる」。このファスティング(断食)で、ほとんどの胃病は治ります。なんとあっけないことでしょう。

 その他、腸炎、下痢などの消化器疾患も「食べなきゃ、治る」のです。

 

・万病を治す第一歩は、ファスティングなのです。それなくして、いかなる病気も治りません。

まずは、朝食を抜く半断食をお勧めします。これでも、相当胃は楽になるはずです。半断食ができるようになったら、一日一食にしてみます。それをクリアしたら、三日断食に挑戦しましょう。

 

・ちなみに「食欲が出ない」「疲れやすい」「だるい」のは、ビタミンB₁、B₃などの不足です。これらは、玄米や小麦胚芽などに多く含まれます。つまり、精白した米や小麦粉、白パンなどを食べているために起こる一種のカッケ症状です。

 日ごろから未精白の穀物、雑穀、胚芽パン、さらにゴマ、木の実などを食べる習慣があれば、このような症状とは無縁に過ごすことができます。

 

血圧はコントロールできる

・断食をし、深呼吸を繰り返す。この2つが、血圧調整の決め手である。

 

<菜食は血圧を下げ、脳卒中などを防ぐ>

・高血圧の人は、まず食生活に問題があります。例外なく過食、美食、肉食の人が多い。食べることが無二の楽しみなのですね。しかし、楽あれば苦あり。今度は、そのツケの高血圧で苦しむことになります。そういう人は同時に糖尿病、心臓病の気もあります。結論からいえば、まず食生活を改めなければ、高血圧は治りません。

 

まず過食、美食、肉食を少食、粗食、菜食に変えることです。

とくに、日本人は戦後、欧米型の食生活に憧れ、さらにアメリカの占領政策で、“餌付け”されたため、肉食過多に陥っています。肉食、動物食は、まさに万病の元です。

 

・菜食が高血圧を劇的に改善する。これは科学的実験からも証明された事実なのです。菜食主義者と一般人を比較すると、肉食などを行なう人は、年齢とともに血圧が上がっていきます。それは、動脈硬化が進み、血管が硬くなっているからです。逆に、ベジタリアンは年齢とともに血圧は低くなっています。それは、血管壁が柔軟であることの証明です。柔らかい血管の持ち主は、脳卒中や心臓病とも無縁の人生を送ることができます。

 

「腹八分に医者いらず」「腹六分で老いを忘れる」「腹四分で仏に近づく」……。

これはファスティングの重要性を明快に説いたものです。

 さらに「食べる工夫でなく、食べない工夫をしろ」「空腹を楽しめ」「腹が減るほど調子が出るのが、本当の健康体だ」……。

 まさに、目からウロコ。これらの言葉は、その後の私の人生を大きく変えることになりました。

 

  

 

『世界神秘学事典』

荒俣宏) (平河出版社)  1981/11

 

 

 

<シャンバラの奇跡>

・シャンバラは、単に仏教の知られざる知恵の隠された聖地と考えるだけでは、足りない。シャンバラはまさに来るべきカルパつまり、宇宙時代への指導原理なのだ。

 

・仏教伝来以前にすでにチベット地方で広まっていたと思われる理想都市信仰と、その伝承である。チベットの古い伝承によれば、広大なる南の中央大陸は六つの地域に分かれ、北から“雪の国”“シャンバラ”“中国”“ホータン”“チベット”“インド”と呼ばれたという。

 

・その住民は、マハトマと呼ばれる聖人に支配され、地下の不思議な通路によって世界へとつながり、この世の平和を基礎とした霊的指導原理を信奉している。そして、マハトマは、折りにふれ、シャンバラの使者を世界各国へ派遣するのだという。マハトマの使徒によるシャンバラ幻想王国の建立―これがリューリフの見果てぬ夢、神秘的共同体思想であった。

 

・「私が神秘の土地から始めてヨーロッパに持ち込んだ教えは3つある。一つは、ヨーガの中でも最高のヨーガ<火(アグニ)のヨーガ>。そして次の一つは、<地球内部の空洞世界に暮らす地底人の伝承>。そして第3は、<シャンバラ>である」とリューリフは言った。

 

・「地底の聖なる人々」についての伝承は、造山運動や天変地異を逃れて、地中に移り住んだ人類の祖先を語っている世界各地秘伝の大本(おおもと)である。

 

・ “未来仏マイトレーヤ”の到達に備える文化的事業こそがリューリフの確信であり、マハトマー霊の指導者―の使徒の役割であった。そしてリューリフは、そのための心の共通語として(美術)を選んだのである。

 

・リューリフが伝えたこの伝承に影響をうけて、SF雑誌に<シュエイバー・ミステリ>と云う奇妙な作品が登場した。アメリカとチベットは、地中の空洞を通じてつながっており、異星人が出入りするのだという小説である。

 

 

 

地球アストラル次元

『シャンバラからの超レッスン』 

目から銀河も飛び出す超巨大宇宙情報

By ペガサス  ヒカルランド   2012/12/10

 

 

 

薔薇十字団/仕組まれた入会

・「神とはどんな存在でしょうか?」「はい、天敵です!」

 

・地球独立のため、シャンバラの地球代表になるべくレッスンを受けたエリザベスに、ペガサスが緊急インタビュー。

 

ホワイトハウスに入ったアロム!アンドロメダの宇宙人たちの歴史介入>

・「そう、私たちは、4次元に今いるの。アロムたちは、多次元存在、つまり異次元だから、5次元だっていうのね」

 

ソビエトの崩壊は、1991年12月25日。ソビエト連邦大統領、ミハイル・ゴルナチョフが辞任し、各連邦構成共和国が主権国家として独立した。これに伴い、ソビエト連邦は解体された。しかし、ベスの話していることが事実なら、1980年代初頭に、『ソビエト崩壊』は、アロムたちによって予定されていたことになる。

 

シャンバラは地球のアストラル体(幽体)の中に存在している/そしてあなたも行ける!!

シャンバラへ入会/マイトレーヤ、クートフーミ、9人の賢者たちとの交流

マイトレーヤは、サンスクリット語弥勒菩薩、中国では布袋を示す。その姿は、中国の道教の神仙。神仙は神に近い者で、人間がなることは出来ない者と考えられていた仙人を指し、中国の道教においては、仙境に暮らし、仙術を操り、不老不死を得た人を意味した。つまり、道教の不滅の真理である、道(タオ)を体現した人とされた。

 私が、日本に一時帰国をした2008年2月、自宅の居間に神仙が現れたことがあった。

 

・「私、マイトレーヤって言いづらいから、Mさん、Mさんって呼んでいるの。それで、アロムと会長とマイトレーヤと、クートフーミ大師で、封印の開け閉めをやったのよね」なんともまあ、あっけらかんとベスが話を続けた。

 

・クートフーミ大師もまた、神智学で、「古代の知恵の大師」と言われるアセンデットマスターの1人だ。

 

・私たちの肉体は、中に、アストラル体という、幽体と、その中に、メンタル体という、霊体を持ち、肉体の外に、エーテル体という気功でいう気、ヨガでいうプラーナを持つ。そして地球を肉体とするとシャンバラはその中の4・5次元メンタル体(霊体)に近いアストラル体(幽体)に存在する。

 

・私たちは、自分の内側のアストラル体(幽体)から地球の内側のアストラル体(霊体に近い幽体)に入ることで、シャンバラに入ることが出来る。そこは、私たちの魂のいる場所だ。

 

表と裏の2つあるフリーメーソンの組織構造

・私が、組織図を書いた。一番下に、表のフリーメーソン、その上に、300人委員会、次に裏のフリーメーソンのトップグループ。そして、薔薇十字団、シャンバラ、9人の賢者、さらに、三長老、そして、トップは1人。綺麗な三角形が出来た。

 

・「そう、フリーメーソンの中で組織だって会社を持っている人たちが、300人委員会に入ってて、この300人委員会に指示を出しているのが、フリーメーソンのトップクラス。でも、そのフリーメーソンのトップクラスに指示を出しているのが、薔薇十字団

 

911/シャンバラのグループがはめられた!?

911アメリカ同時多発テロ事件)は、2001年9月11日にアメリカで発生した、前代未聞の航空機を使った4つのテロ事件の総称である。

 

・「もう、恐らく、精神世界の本だけで、1000冊以上読んでいるわ。私、日本で最初の本を出すまでの間に、考えられないくらいの数の本を読んでいるのよ」

 

会長サナトクマラとブラックマン

・「アロムのグループ自体が、薔薇十字団だって言うの?」私が聞いた。

 

・『今回のアセンションの一番上のリーダーが、実は、サナトクマラって、いう人でこの人は、金星から来てます

 

<シャンバラへ入会/マイトレーヤ、クートフーミ、9人の賢者たちとの交流>

・「これが、『シャンバラ』だったの」ベスが答えた。

 確かこれも、語源はサンスクリット語だったはず。シャンバラは、チベット密教で伝えらえる不可視の王国の中心地で、肉体を持たず、人の最高に進化した形のエネルギー体つまり、キリストや釈迦のようなマスターたちの住む場所だった。彼らは、私たちの精神的向上を願い、進化したいと思う人間を援助すると聞く。サナトクマラは、シャンバラと金星を行ったり来たりしているマスターで、彼は、百戦錬磨の戦士だが、本当の姿は、平和を好むやさしい存在、鞍馬ツアーに行ったことで、私には、そんな基礎知識が備わっていた。

 

・「薔薇十字団の中の9人の賢者、つまり同じ人たちなんだけど、シャンバラの中にある9人の賢者と繋がる世界なのね。シャンバラの中に入る方法は、自分の心の中に部屋を持ち、部屋を持っている人が入って来るの、それから、部屋の外に出ていくと、国があるわ。その国の中で、スタッフ達と一緒に仕事をするのね。丁度、この頃は2000年の世紀末の頃で、シャンバラの中で、私たちの世界と繋がっているアストラル界(幽界)の封印の開け閉めを手伝ってた。もちろん封印の授業も受けたし、黒魔術の使い方、白魔術の作り方、それによる邪気の出し方、仕舞い方とかってね」

 

マイトレーヤは、サンスクリット語弥勒菩薩、中国では布袋を示す。その姿は、中国の道教の神仙。神仙は神に近い者で、人間がなることは出来ない者と考えられていた仙人を指し、中国の道教においては、仙境に暮らし、仙術を操り、不老不死を得た人を意味した。つまり、道教の不滅の真理である、道を体現した人とされた。

 

<ベスのカウンセリング/石屋の任務を支える>

・「アロムは、ドイツ系アメリカ人なの。ドイツ人の姿、形もしているのね。ドイツにも4年くらいに行っていたから、言葉も喋れるの。だから、ドイツのフリーメーソンの方に入りながら。イギリスとドイツのフリーメーソンの本部。それから、ヨーロッパをずーっと転々としながら、『また新しい任務が入った』って言っては飛び回ってるの。そう言う意味では、しょっちゅう任務が入ってて、彼としては、いつも追われてる感があるんだけれど」

 

地球は今、独立国家登録中/かつ、金星保護観察下

・聞いたことがあった。宇宙人たちは地球のアストラル界にあるシャンバラの許可がない限り、地球での勝手な行動が許されず、それほどシャンバラは地球にとって、とても大きな存在だと。

 

・「私の場合、マイトレーヤとキリストは良く出て来るなあ。もっとも、2人は同一人物だし、『守護は金星、キリストの船。何かあったら金星が動く』そう言われたのよ」私が言った。

 

<地球人に埋め込まれた戦いの遺伝子/それは火星人の仕業なのか?!>

・「う~ん、病んでるというよりもね、基本的に地球人の遺伝子の中に、何者かが、戦闘の道具として、戦闘能力を植え込んだ形跡があるって、アロムが言うの」

 地球人の遺伝子の中に戦闘のための遺伝子が、故意に組み込まれてる。

「それは、金星人は持ってないわ。強いて言えば、火星人は若干持っているって言われてる。だけど、火星人たちが、その遺伝子を私たちに植え付けたのかどうかは、わからないのね」

 

地球が金星の植民地

・「地球を金星は植民地として、今まで支配していたんだけれど、火星もそれが欲しくて、今まで結構、攻防戦みたいのがあったらしいのね」

 

・「そうそう、でも、人類は滅亡せずに、世紀末を抜けちゃったわ。だけど、今度は、アンドロメダ銀河がぶつかって来るから、地球を独立国家に仕上げたの。地球を金星と共にエネルギー調節するために、シャンバラっていう存在があるのよ。シャンバラって何っていわれると、結局、私、ベスという人間が肉体として存在している幽体でもあり霊体の名前なのね。そして、地球という物の幽体。それが、シャンバラ」

「幽体がシャンバラかあ」

 私たちの肉体は、中に、アストラル体という、幽体と、その中にメンタル体という、霊体を持ち、肉体の外に、エーテル体という気功でいう気、ヨガでいうプラーナを持つ。そして地球を肉体とするとシャンバラはその中の4・5次元メンタル体(霊体)に近いアストラル体(幽体)に存在する。

「私もシャンバラに行ける?」

「うん。自分の内側の中に、意識で部屋を作る。すると、その部屋に、必ず訪問者が来て、その訪問者が案内してくれるわ」

 

・私たちは、自分の内側のアストラル体(幽体)から地球の内側のアストラル体(霊体に近い幽体)に入ることで、シャンバラに入ることが出来る。そこは、私たちの魂のいる場所だ。

 

アンドロメダ銀河との衝突を避けるために、次元を変えるには、人々の意識の周波数を上げる必要がある

アンドロメダ銀河

・でも異次元だと、アンドロメダ銀河が、地球の隣りに来るのね。

 

・「火星と金星は戦争になって戦った時期があったから、火星からは、アラブ人として生まれ変わったらしいのね。でも、金星の方は、プレアデスから金星に来て、金星から地球に生まれ変わったの」

 

ある生き物の細胞壁/それが私たちの生きている場所?!

・「アロムたちは、私たちのいる宇宙のビッグバン以前から来ているから、この細胞(宇宙)では、『ビッグバン以前の神』と言われてるわ。でも、実際には、光の物理学、つまり、宇宙物理学的な話になるんだけれど、彼らは、他の細胞(宇宙)から、私たちの細胞(宇宙)に入り込んだの。だから、ビックバン以前の人間というよりは、他の細胞(宇宙)

からやって来た面々って言い回しが正解かしら。でも、その彼らの居た、元の細胞(宇宙)なんだけれど、ここの細胞(宇宙)と同じ歴史を持っているのよ」

「つまり、彼らは、私たちの未来を経験したことがあるのよね」私が言った。

「そう」ベスが頷いた。

「彼らは、前の細胞(宇宙)の時に起きた出来事を、私たちの細胞(宇宙)の時には、変化させたい。つまり、歴史を変化させようとしているわ。彼らの細胞(宇宙)の中には、太陽系つまり、天の川銀河アンドロメダ銀河がぶつかったという歴史があるのね。だから、彼らは、自分たちのいた以前の細胞(宇宙)の歴史にあった事実を、私たちのこの細胞(宇宙)では起こさないようにするために、地球の次元を変えようとしているの。まず、歴史を変化させるために、アロムたちは私たちの細胞(宇宙)に、『宇宙連合』を作ったわ。そして、各銀河との調整は、結構出来上がっているの。彼らは、他にも、自分たちが過去の細胞(宇宙)で体験した、細胞(宇宙)を老化させた原因の一つである、銀河団同士の戦争と、その戦争を起こしてしまった人間を抹消しようとしているんだけれど、とにかく、前の細胞(宇宙)で学んだ歴史を踏まえて、この細胞(宇宙)の歴史を変えようとしているの」

 

<輪廻転生がこの世の善悪を超越させる!?>

遺伝子の戦い/それは自らの意志で遺伝子を変えること!?> 

<コーザル体/潜在意識を変え周波数を上げる>

・「コーザル体がある人たちって、10億人くらいしかこの星にはいなかったよねえ。要は、コーザル体がある人たちになれば良いわけじゃない。そのためには、一人一人の潜在意識を変えて、周波数を上げなくちゃいけないわ。周波数が上がらないと、結局、コーザル体が動かないし。道は1つね。教育で周波数を上げるしかないのよ。だから、本を出して101匹の猿現象を目指すわ」私が言った。

 

<世界はすべて「電気体」で出来ている/オーラ、超能力解説>

アストラル界(幽界)/それは私たちの世界の雛形

<本書は宇宙人との遭遇をテーマとするチャネリング情報を、著者の個人的な体験や研究の成果を総合して編纂したものです>

私は、高い評価を得ているロサンゼルス存在のチャネラーの下で、チャネラー養成のための正式な訓練を受け、1985年から複数の存在をチャネリングするようになりました。

 

チャネリングの手順は極めてシンプルです。まず、私は自分の意識を瞑想状態に導きます。この時点で私のパーソナリティーは、日常的な現実から遠ざかっていきます。次に、私と交信する意識体が、私とエネルギー的(テレパシー的)に接触します。意識体はあるテーマについて語るために私の脳を翻訳機として使います。このプロセスは、霊媒が霊に

身体に占領される「憑依」とはまったく異なり、情報提供の作業は、あくまでもチャネラーと意識体との共同作業として行われます。

 

 

 

『この本に真実は何もない しかし、それがまさに現実なのである』

ボブ・フリゼール  ナチュラルスピリット    2000/4

 

 

  

時空を超えたドランヴァロの軌跡

・ドランヴァロ・メルキゼデクとはいったい何者なのでしょうか。それについて述べる前に、まずはドランヴァロの5代前にあたるマキアヴィンダ・メルキゼデクについてお話ししましょう。マキアヴィンダは銀河中枢機構より地球での任務を受け、人類創造の瞬間からすでに地球上にいた存在です。

 

「大いなる白色同胞団」と、あらゆる手法においてそれに対立するという、2つの「集合意識体」がありますが、便宜上、ここでは後者を「大いなる闇の同胞団」と呼ぶことにしましょう。マキアヴィンダの属する大いなる白色同胞団が人類の進化を促す支援を惜しまない一方で、大いなる闇の同胞団は、人類に怖れを植えつけ進化を遅らせるためならば、いかなる手段も厭わない立場を取っていました。

 

・我々の進化が、早すぎず遅すぎず、最も適切な時に起きるのは、それら2つの同胞団の力が相互にバランスを取り合っていたためであり、4次元以上の高次レベルから見た場合、これが意識の統合した在り方となります。この2つの同胞団というのは、調和裡に働く「一なるもの」の異なる2つの側面にすぎません。私たちは2元性を有する意識のただ中にあるため、善悪というものの見方をします。悪とは、はなはだしく無慈悲で嫌悪をもよおす物事を指しますが、それらは単なる学びの課題なのです。

 

・1972年に起きた驚くべき出来事が原因で、大いなる闇の同胞団は、オリオン星系から新たに4人のメンバーを迎え入れました。彼らにはこれから先、何が起きるのかがわかっていたからです。一方で大いなる白色同胞団も、その対抗措置として自分たちの仲間を4人呼び寄せました。ドランヴァロはそのうちの1人です。彼が選ばれた理由は、13次元の領域におけるメルキゼデク聖師団での長期にわたる経験が評価されたためでした。彼はほぼその集団の結成時から、地球の歳月にして百億年間そこに留まっていたのです。彼には2元性を認識する意識がほとんどなかったので、その2元性に対する無垢を買われて地球に遣わされたのでした。

 

ドランヴァロは「ウォーク・イン」と呼ばれる方法で地球に来ています。その準備が整うまで、彼の現在の肉体には別の存在が入っていました。その人物は、後々ドランヴァロが必要とするであろう一定の訓練や教育を前もって受けていました。それらのことも含めて、すべては合意があって初めて成立するのです。双方の合意なくして他者の肉体へ入るという行為は、いかなる理由があったとしても最高次元レベルにおける宇宙の法の道に外れます。ドランヴァロに譲り渡すべく肉体を離れた人物は、非常に特別な何かを受け取っているとのことですが、ドランヴァロはそれ以上は言及していません。

 

13次元から3次元に到着するまでの、数々の次元レベルでの体験を、ドランヴァロはどんな瞬間も、ほば完璧に思い出すことができます。ただし、13次元での記憶はあえて思い出さないようにしています。現時点において13次元での生活の記憶を保つのは、あまりに耐え難いことだからです。13次元という世界を完全に記憶していながら3次元で生きる術はありません。しかし彼は、もともとは13次元にいた存在だったこと、そして3次元に来ることを父なる存在から依頼されたことや、「大いなる虚空」の中を進むための移動パターンを授かったことは思い出せます。彼は長い時間をかけて、「大いなる虚空」をその移動パターンに沿って進み、この次元へやってきました。どれだけの地球時間に匹敵するのかは本人にもわかりませんが、かなりの時間であることは確かです。おそらく数百万年という歳月を要したでしょう。

 

・ドランヴァロは再び光を目にするまで進み続け、光が見えたその時その場所で、マキアヴィンダに迎えられました。それから、星雲の中心に位置し、異次元レベルへと続く主要スターゲートの一つでもある、オリオン・ベルトの真ん中の星を通過しました。我々の銀河には13の主要スターゲートがありますが、なかでもこのオリオン・ベルトの中星は、大いなる光と闇が非常に密接に関わりながら作用し合っている特別なスターゲートなのです。グレイの多くは銀河のちょうどこの辺りから出現しています。

 

・オリオン・ベルトを通り過ぎた後、ドランヴァロはプレアデス星系へと向かいました。目的地は4次元意識レベルにある、緑の環境を有した類いまれな惑星です。そこでの彼は形をまとわず、完全に目覚めた状態にあり、光の球体そのものとして存在しました。そして胎児の肉体に入り、地球時間でいう約15年の歳月をかけて生育しました。プレアデスは銀河の大学を内包していることを彼はやがて知りました。ここの人々は4次元の高位の倍音域に棲み、学びはすべて喜びと楽しみを通して行われます。あらゆる教育の手段として「遊び」が導入されていたのです。

 

・プレアデスで必要な知識のすべてを学び終えたドランヴァロは、次にシリウスBから3番目にある星へ飛びました。その惑星はほぼ全域を海でおおわれていました。シリウス人も4次元に暮らしていますが、プレアデス人よりも低い倍音域のため、同じ程度の喜びや楽しみを体験することはできません。間もなくすれば、シリウス人もそのレベルに達するでしょう。

 

ドランヴァロは350名の乗組員と共に、すでに設定ずみの地球までの飛行パターンをたずさえて、宇宙船に乗り込みました。この飛行パターンは、シリウスBからシリウスAの中核を貫通して進むというものでした。星と同じ振動周波数に同調することで、熱さを「熱い」と感じることなく通過できるのです。そして90秒後には、太陽を通って地球に出現します。このようなことが可能なのは、私たちとシリウスが密接につながっているからに他なりません。ドランヴァロと乗組員たちはこうした操縦を展開して、金星の軌道域に到達しました。そこには太陽系で最も進化した存在、「ハトホル」と呼ばれる人種がいます。

 

・激しい硫酸雨に見舞われるなどの現実レベルでの金星の冒険を終え、ドランヴァロら一行は地球を通過し、我々の次元レベルよりも一倍音高い領域に入りました。よって私たちの目には彼らが見えません。

 ドランヴァロはシリウス人の体から脱すると、燃え立つような光の球体へと変容を遂げましたが、これも彼にとっては意識上の変化にすぎませんでした。その後に控えていた、本物の二元性を有する意識への衝撃的な参入に比べれば、すこぶる簡単なことだったのです。

 

・彼は地球の4次元レベルまで移行し、レベルを上昇させながら生き物の痕跡を探しましたが、4次元には何も見つけることができず、5次元は完全なる虚空状態でした。そして6次元の10~12番目までの倍音域へ上昇したところで、ようやくマスターたちに出会うことができたのです。ドランヴァロは1819年から1850年までの間、そのマスターたちと共に生き、彼らから学びました。

 

1850年、ドランヴァロはニューメキシコ州に暮らすタオス族の女性として地上に誕生しました。そして40年間その女性として生きた後、1890年に覚醒した状態でその肉体を離れています。その時、彼はただ故意に息を止めただけで移行が実現したのです。彼は再び6次元へと戻り、今度は1972年までそこに留まりました。

 

・1972年4月10日、ドランヴァロは現在の肉体にウォーク・インしました。すべては一呼吸の間に完了しました。入れ替わりに肉体を離れた存在は、息を吐きながらそこを去り、ドランヴァロがそれに続く吸気で

入ったのです。ウォーク・インの方法とはただそれだけの、純粋な宇宙の法に基づくものです。二人の霊はこの決行以前に7、8年をかけて話し合い、このことに関してすべての意識レベルからきちんと許可を得ていたのです。

 

・ドランヴァロは決して自分が特別な存在だと言いたいがために、こうした話をするのではありません。真意はむしろ正反対で、あなたがその話を聞くことにより、自分がいかに特別な存在であるかを思い出してほしいのです。なぜなら、あなた自身もまた、特別な任務を授かって地球に来ている高次元からの存在であるという可能性がないとは言えないからです。その任務遂行のためには、できるだけ人間になりきる必要があるのかもしれません。つまりそれは眠りに入って記憶を失うことであり、しかるべき時が来れば、己の真の資質が明らかにされるということです。最初に述べた人間になりきる部分に関しては、あなたは完璧にやり遂げています。

そして今や第二段階へと踏み込む時が来ているのです。

 ドランヴァロは記憶をしっかり維持しているという点で、我々と異なっています。彼が地球へ来たのは、人類に目覚めを呼びかける触媒としての役目を果たすためなのです。

 

 

 

 『エメラルド・タブレット

(M・ドウリル)(竜王文庫)   2005/10

 

 

 

アンタレスにはホワイト・ブラザーフッド(白色聖同胞団)の本拠地がある

・昔アンタレス(さそり座の赤色の一等星)には、エーテルを活用する住民がいて、地球に降りてきた。彼らは、星から星へと旅行する秘密を解していた。彼等は、物質と肉体を意思の命令のもとに変化させた。また、エーテルから自分の要求するものを何でも創造することができた。

 

物質自然界の背後は、アキヤシヤの空間である。アキヤシヤの空間に入っていくことが、本来宗教の極意であって、その方法を教えるのが、ヨガである。宗教はその極意も方法をも喪失して殻になっている。

 

・物質自然界は、アキヤシヤに画かれた、その通りのものが、物質自然界に現れる。

 

 

 

『聖シャンバラ』

三浦関造)(竜王文庫)   2010/3

 

 

 

シャンバラには、大師達の“グレート・ホワイト・ロッジ(純正大同胞団)”の中心本部がある

・ドウリル博士「この大通路には、エネルギーのピラミッドが立っている。ピラミッドは縦250フィート、幅200フィートで高さ500フィートである。ピラミッド頂点には、エネルギーが凝集して、常に太陽の方を向いている」

 

・「大師たちは、太陽と同じ源泉からエネルギーをとっているので、食物をとる必要がない」

 「シャンバラには、大師達の“グレート・ホワイト・ロッジ(純正大同胞団)”の中心本部がある」

 

・「大師の総数は、144名、各自十名の弟子(チェラ)をもつ。1440名の弟子はメンタル界で働いている。これらの弟子はまた10人づつの弟子をもつ。アストラル界で働く。彼らもまた、各自住人づつの弟子を持っている。総数14万4千人である。この数字は、黙示録に“選ばれたる14万4千人の者がいる”とは、このことである」。

 

・「松果腺の完全なる活動は、大宇宙意識の活動を目覚ましめる

 ヨガの正精進によらないと松果腺の活動は、開始されない

 

・「地球のホワイト・ロッジではなくて、宇宙ホワイト・ロッジがある。その静かな聖所は、プレアデス星座、アンタレス星にある。それが聖書にある“天”である。地球の大ホワイト・ロッジは、チベットから下って行く地下の聖所なるシャンバラにある。地球の聖所は、その他にもある。一つは、ゴビ砂漠の大オアシスにあり、サハラ砂漠のアトラス山中、カナダの荒地、マヤ人がミクトリンといっていたユカタン(ミクトリンとは“真っ暗な家という字義”)、カリフォルニアのシャスタ山の地下、もう一カ所は、ドイツのハルヅ山中である。しかし中央聖所は、地下のシャンバラにある

 

 

 

『宇宙からの大予言』

迫り来る今世紀最大の恐怖にそなえよ

松原照子   現代書林  1987/1/10

 

 

 

<予言者誕生の物語>

・私は、いつもいろいろなことを見ようとして暮らしているわけではありません。ただ人に質問されると、テレビのスイッチを入れたように、目の前に画像が映し出されます。テレビや映画のように映るのですから、私にとっては別段大変なことではありません。

 

・私自身、信じきれないところがありますが、私の不思議はまだまだ続きます。私が触ると病気が治るという人が増え、また不思議と良くなる方々が増え始めています。

 

・それに、眠る前にいろんな方が私を訪ねて来て、この世の不思議を教えて帰ります。そして、その人々が私に「今回のことは発表しなさい」と、ささやくのです。

 

<ささやく人々の訪問>

ブルーグレーのおばあちゃん

・「あなたはだれ?」1982年春のことです。いつものように本を読み、眠ろうとした朝の4時ごろです。ベッドの横に、ロシア系の老婆が立っていました。「おばけ」とよく出会う私は、また「おばけ」かと気にもとめず、眠ろうとしたのですが、老婆はいつまでも私を凝視し続けています。ほほはたるみ老婆の顔ですが、グレーの中にブルーが光るその目は、若々しく燃え、けっして老いた人の目ではありません。

 

<黒い法衣の僧侶>

・ブルーグレーのおばあちゃんと黒い法衣の僧侶は、たびたび現れますが、いつも決まって5時の鐘音の前に姿を消します。私の5時消灯の習慣も、この二人の時間割に準じてのものなのです。

 

・いつもはやさしいブルーグレーのおばあちゃんが、怒り顔です。後ろの方々の中に、私は、初めて見る口ひげと顎ひげのある50歳ぐらいのやせた西洋人を見出し、その方に救いを求めました。

 

<出会い、不思議な世界>

・私は、ブルーグレーのおばあちゃんが率いる皆様に見せられたこと、聞かされたことを『恐怖の大予言』と称する小冊子にまとめ、自費出版しました。1985年10月のことです。

 

・私の会う“おばけ“の方々は、我々と同じように足もあり、ごく普通に歩きます。その姿は、50年ぐらい前までのファッションで江戸時代や戦国時代のいでたちではありません。

 

・夜、帰宅途中に"おばけ"に会うと、私は、つい、「こんばんは」と、話しかけてしまいます。

 すると、その方々は、私と一緒に歩き出し、我が家へ一緒に入ろうとするのですが、「南無阿弥陀仏」と合掌すると、私のことを気にしていないという素振りで帰っていきます。

 

<ささやく人々の正体>

その方の話によると、ブルーグレーのおばあちゃんは、ブラヴァツキー夫人といって近世に神智学を復興した初代会長、ひげの西洋人はクート・フーミ大師だそうです。彼らは、数千年も古くから密かに伝えられてきた神智学に関係のある人たちでした。

 

・そして、“地球コントロールセンター”とは、彼らのいるシャンバラであって、ここに地球のそれこそすべてを支配している超人(アデプト)の方々がおられ、ブッダもキリストも、そこから来られたのだというのです。正体を知ったあとも、私は、あの方々に会い続けています。

 

 

 

『人類はなぜUFOと遭遇するのか』

(カーティス・ピ-ブルズ)  文芸春秋   2002/7

 

 

 

ラージノーズ・グレイが人類を創造した

・クーパーは、1947年から53年にかけて、27機のUFOが墜落した、と主張した。全部で91体の異星人の死体と、5人の生きた異星人が回収されていた。1948年には2機のUFOが、ニューメキシコ州アズテックの近郊で回収されていた。その円盤の中で、人間の体のパーツが多数発見された。

 

・空飛ぶ円盤に関する情報は、トップ・シークレットに分類されていた。

 

・また、クーパーによれば、1953年に、地球へと向かう巨大な物体を天文学者が発見していた。その後その物体は地球上空で、非常に高い軌道に入った。その時、ブロンドのヒューマノイド系異星人のノルデックと呼ばれる異星人が、軌道に乗った巨大な宇宙船内にいる異星人について危険を警告するため、政府に連絡を取ってきたという。

 

・ノルデックは、人類が自己破壊の道を歩んでいる、ということについても警告した。

 

クーパーは、後から、1954年には、「ラージノーズ・グレイ」という種族が、ホロマン空軍基地に舞い降りた、と主張した。彼らは、赤色巨星であるベテルギウスにある惑星からやって来た、と述べた。

 

・彼らの世界は死にかけていたために彼らは新たな住みかを必要としていたのだった。

 

アイゼンハワーも同席の上、二回目の着陸が、エドワーズ空軍基地で行われた。彼とラージノーズ・グレイは、技術交換する条約に基地で署名した。

 

・クーパーはさらにラージノーズ・グレイのために働いているグレイと、人間に良く似ているが赤毛なために「オレンジ」と呼ばれている二種類の種族についても話をしている。

 

・1955年には、異星人は条約を破って、自分たちが生き残るため、人間や動物をミューテーションし始め、そのリンパ液や酵素や血液を取り出し、遺伝子実験を行っていたことは明瞭だったと、クーパーは語った。

 

・人類を創造したのは、ラージノーズ・グレイであり、また長い間、宗教や秘密結社、さらに魔女や悪魔崇拝、魔術やオカルトなどを通して、彼らは人類を操っていた、ということにも気がついた。

 

 

 

『完全アセンション(次元移動・昇天)・マニュアル』

(ジョシュア・D・ストーン博士)

ナチュラル・スピリット)2001/3/30

 

  

 

<シールドとシャルーラ、マリーン・チェイニーによるメルキゼデク寺院の設立>

地球内部の空間について述べた章で、自らをシャスタ山の地下約3キロ余りにある地下都市テロスから来た者であると説明している女性について触れている。彼女は名をシャルーラといい、年齢は350歳前後であるという。シャルーラが寺院の女司祭をつとめる、地下文明テロスのメルキゼデク団に関わる情報を持っていた。彼らの教えは、メルキゼデクが、かって地球で暮らしていたことを裏付けるものであり、メルキゼデク団を宇宙レベルの聖職者集団であるとしている。

 

<●●インターネット情報から●●>

ウィキペディアWikipedia

メルキゼデクとは旧約聖書の登場人物で、『創世記』(14:18)にて「いと高き神の祭司」、並びに「サレムの王」として紹介されている。『詩篇』(76:3)の記述などを根拠に、「サレム」は伝統的にエルサレムと同一視されている。

 

彼の名前はウガリットの文書に記されていたカナンの神ツェデクに由来しているのだが、この「ツェデク」は王の称号、あるいは異名として代々エルサレムの王に引き継がれていたと見られ、実際、『ヨシュア記』(10:1)にはアドニ・ツェデク がエルサレムの王として登場している。

 

 

 

『アガルタ(虹の都)』 

  (R・E・ディクホフ)(密教科学社)  1961

 

 

 

<ロードマイトレヤ>

・ノアの洪水は、約1万1千年前に起こり、壊滅した人類の文明がその後、徐々に復興期に向かったこと。

 

・残存している蛇体人の群れに対して、ラマ僧の集団がこれを攻撃、法術により蛇体人を撃退した。

 

・ロードマイトレヤが「アガルタ」を通じて人類に平和と愛の念波を送っていること。

 

ラマ教では、造化三神の代行者ロードマイトレヤ(ミロク菩薩)が、地球の精神的統治者として、崇拝され、ロードマイトレヤは現在も霊体で活動し、地上一切の生類の進化向上発展のプランを持って、指導の任につかれていると信ぜられている。

 

・シャンバラは、チベットのどこか、または、それ以外の場所にある神秘の都市ではない。それは世界の全仏教徒が霊的な交通を行なう場である。

 

・アガルタは、6万年前に聖者に指導された民族が、地球内奥部の地底に潜入したときに生まれた。その民族は、数百万人を数えられ、地上のいかなる科学もおよばない高度な科学は、この不思議な王国の地下住民を十二分に活躍せしめているといわれている。交通機関として、まだ我々に知られていない推進原理でトンネル内を走行運転される超速度の車両が利用されている。

 

 <アガルタ伝説と金星崇拝>

・「アガルタは、中国のサンポー渓谷に実在しており、老王マニ・リンポチェによって統治されている。その住民は、数百万に達し、地上のいかなる国にも及ばない高度の科学は、彼らを十二分に活躍せしめている」。

 

・「人間は200万年前に宇宙船で地球にやって来た火星人によって創造されたという。火星人たちは高度の文明と超能力を持ち、南極に虹の都という7つの都を建設し、そこから世界中をつなぐ地下トンネルを掘った。人間はこの地下トンネルを利用して、南極からゴンドワナ大陸、レムリア大陸、アトランティス大陸へと居住範囲を広げていった。ところが地球の征服をたくらむ悪の化身、金星人は、テレパシーによって人間に邪悪な心を吹き込んだ。そしてついに8万年前、全人類を巻き込んだ大戦争が起こった。生き残ったわずかな人々は例の地下トンネルに逃げ込んだ。あらためて平和の大切さに気づいた彼らは、金星人の魔手に対抗するため、火星人の指導の下にアガルタを建設したのであるー

 

・「金星人も火星人を追って地球に到来したが、彼らは身長14フィート、クロコダイルのような形態で直立し、手足には6本の指と水掻きを持つ。邪悪な金星蛇人は人間の精神を操作し、その結果アトランティスとレムリアの間で核戦争が起こり、高度に発達してきた文明は滅び、両大陸は沈没する。しかし、この時までに地下にはトンネルが縦横に走り、地下都市が出来ていたので、避難所となった。その一つが中国のサンポー渓谷の地下にあるアガルタである。チベットのラサの下にはシャンバラという地下都市があり、アガルタとトンネルで結ばれている」。

 

・「現在なお金星人と火星人の間で、人間の精神をめぐる善悪の闘争は続いている。火星陣営の指導者は、虹の都に陣取る『太古の三聖』であり、対して金星蛇人は仮死状態で地下に隠れている。その状態でも金星人の精神は活動しており、テレパシーを放ち地球人に対し再度核戦争を起こすように好戦的な扇動を行っている。彼らにとって地球人の意味は「生ける飼料」に過ぎないのであり、地球人は『仮死の状態におかれてイワシの缶詰のように加工され、宇宙船で金星に運ばれてから、彼らの食用に供せられる』だろう。

 

・アガルタも金星人の占領下にあったが、1948年、500人のラマ僧がここを襲撃し、奪還に成功している。少数の者がトンネルを通って逃れたが、ジュニアと呼ばれる三百歳を経た蛇人は、研究と調査のために透明なプラスティック容器に入れて保存されている」。

 

 

 

『秘教真義』

ヨガの大聖堂シャンバラと大白色同胞団の解明

 (M・ドーリル)霞が関書房  1952年

 

 

 

 地球内奥部と青色人

 「『では、この道路に沿ってもっと遠いところまで行ってみよう。そして、青色人種の実体をみてみよう』ゼロンが言い終わると、セートンは急速にこの道路を落下させられたように感じ、およそ20マイル(32キロメートル)も下りたところで止まった。止まったところでセートンをみると、内壁に裂け目があるのが分かった。それは急に広くなって入口となっている様に見えた。その入口は末広がりに広がっていて12人ほどが横に並んで通れるほどの広さにまでなっていた。二人はここに入り、少し行ったところでやわらかい黄金色の光で満ちた広い大洞窟に出た。

 

・洞窟といってもあまりに広すぎて、上部の天上や向かい側の壁が遠くて見えなかった。0.25マイル(4百メートル)ほど向こうに平屋建てや二階建ての家並みで出来た町があった。もっとも“家”といっても屋根のない建物らしかったが、その町の丁度真ん中にチラチラ光る白い石の塔が立っていた。その塔には、頂上にピカピカきらめく水晶の丸天井がのっていた。

 

・その町の各街角から広い道路が走っており、その内の三本はずっと遠くで消えて亡くなるまで続いていた。ゼロンとセートンから一番近いところにある道路は、この大洞窟の側壁に向かって延びており、その壁の下でポツンと途切れていた。セートンがよく見ると、一番近い道路のところに何か動くものが見えた。それは三人のグループで側壁の方に向かって歩いていた。その人達は、セートンが今まで見てきた人々の中でも最も活気に満ちた人であった。身長は約5フート(150センチメートル)で衣服を身に着けておらず、皮膚の色は特有の青色をしており、丁度、ピカピカに磨いた金属のような皮膚であった。

 

・彼らの皮膚の色も不思議なものだったが、最も不思議なのは、その顔だった。その容貌は鮮明でハッキリしており、堂々とした広い知性的な顔を持っていたが、その顔には目がひとつもなかった。両眼のあるべきところは滑らかな皮膚だけであった。彼らはセートンに何らの反感も反応も感じさせなかった。むしろ、セートンは、彼らから深い平和と調和の感じをうけるとともに、彼らから注がれる清い愛情が自分の琴線に触れたのを感じた。

 

 

 

『天空人伝承』

 (山岡徹・山岡由来)(たま出版)1999/12

 

 

 

「サンダー・バード物語」

・北米インディアンのクィラュト族に不測の災難が襲ってきて、異常気象が続き、食物となる魚や作物がとれなくなり、一族は連日のように餓死していった。このとき、一族の酋長が、彼らが名づけた「サンダー・バード」に救いを求めた。そうすると、空飛ぶ円盤が生きた鯨を運んでくれて、一族が救われたという伝説。

 

・神の仮面を脱ぎ、素顔を見せて、「私はお前たちと同じ人間だ」と語るサンダー・バード。

 

 アイヌの聖地を訪れた見知らぬ人>

・1969年ごろ、北海道日高平取にあるアイヌの聖地「ハヨビラ」に、早朝、謎の人物が訪れた。当時、この場所は、UFO研究団体CBAインターナショナルによって鉄筋コンクリートオベリスク、モザイク大壁画、稲妻形パネル、三角池、同心円花壇、太陽のピラミッド、モルタル仕上げの空飛ぶ円盤のモデルなどが、団体の会員による奉仕工事で完成していた。

 

 

 

『大いなる秘密  爬虫類人レプティリアン)』

デーヴィッド・アイク 三交社  2000/8

 

 

 

68光年の彼方から火星経由、地球にシュメール文明を打ち立てた金髪碧眼のアルデバラン星人

・ドイツの研究者ヤン・ファン・ヘルシンクは、その著書『20世紀の秘密結社』のなかで、「ヴリルとトゥーレの両秘密結社は、1919年12月ベルヒテスガーデン・ロッジで、マリア・オルシックとシグルンという二人の霊媒を通じて、異星人との交信を試みていた」と述べている。ヴリエウ・ソサイエティー関連の資料によると、それらの通信は、地球から68光年の距離にある牡牛座のアルデバラン太陽系の二つの惑星からなる「スメーラン」帝国とのあいだで行われていたという。

 

・同資料の説明を続けて紹介しよう。アルデバランの人々は、明確に二つのタイプに分けられているという。一つは光の神と呼ばれる金髪碧眼のアーリア支配種であり、もう一つは気候変動によって遺伝子的に劣化したいく種かの亜人類である。5億年以上もの昔、アルデバラン太陽は、膨張とともに、すさまじい熱線を放射し始めた。そのため「劣等な種族」は、居住可能な他の惑星へと避難させられたという。そしてついに光の神アーリア人種も、母星からの退去を余儀なくされたのであった。このような経緯で我々の太陽系にやって来た彼らは、まず最初に惑星マローナを占領した。

  

・惑星マローナはマルドゥクという名でも知られており、ロシア人やローマ人はこの惑星をパエトンと呼んでいた。火星と木星の間、現在のアステロイド・ベルト軌道にあったとされるこの惑星は、古代シュメール人の言う惑星ティアマトに相当している。その後、金髪碧眼のアルデバラン星人は火星に植民し、続いて地球へと下りてシュメール文明を打ち立てた。・・・少なくともヴリル・ソサイエティーの人々はそう信じていた

  

・ヴリル・ソサイエティーチャネラーたちによると、シュメール語はアルデバラン星人の言語であり、その音は「不可解なドイツ語」のようであるという。そして、ドイツ語とシュメールーアルデバラン語は波長が同じであるとも彼らは信じていた。

 

・彼らのテーマはこうだ。金髪碧眼のマスター・レイス(支配人種)が火星より地球へとやって来て、古代伝説の神々(gods)となった。彼ら支配種は高度なシュメール文明の発祥にインスピレーションを与え、この地球に純粋な血流を植えつけた。以来このgodsは、地下都市から地上の人類をコントロールし続けている。

 

・しかし、一つ言い忘れていることがある。それは、アーリア人のなかにはレプティリアンの血流が潜んでいるという事実だ。ブラザーフッド内部の者から聞いた話だが、レプティリアンは金髪碧眼の人間の血を必要としており、アーリア支配種の純粋性を維持するというナチスの教義はそのためのものであったという。

  

・トゥーレ協会の名は、伝説の都市ウルティマ・トゥーレに由来している。このウルティマ・トゥーレは、アルデバラン太陽系からやって来たアーリア人が最初に、入植したという北方の大陸、ヒュペルボーリアにあったと言われている。

  さらにまた、このヒュペルボーリアは、アトランティスやレムリア(ムー)よりもずっと以前の大陸だったとも、アトランティスそれ自体であったとも言われている。はたまた地球の内部にあったという説すらある。

  

  

 

『歩く人。』 長生きするには理由がある

土井龍雄、佐藤真治、大西一平  創英社/三省堂書店   2013/6/20

 

 

 

<健康に長生きする人>

正しく歩きつづけることで、いつまでも健やかに暮らせます。歩くことは、健康増進や生活習慣病予防に役だちます。

 

<歩くことの大切さを科学的に検証する>

<データが示した「よく歩く人は長生きする」>

・私が積極的にみなさんに、歩くことをすすめるようになったのは、ある論文との出会いがきっかけでした。

 

 それは、私の恩師(矢野勝彦先生)が関わった論文で、ハワイに移住した日系人707人を対象に12年間、彼らの健康状態を調査したものでした。驚くことに、日ごろからよく歩いている人と、あまり歩いていない人の死亡率に、なんと倍以上の差が出ていたのがわかったのです。

 

 1日に歩く距離が、1マイル(約1.6キロ)未満とほとんど歩かない人と、1~2マイル歩く人、2~8マイルと比較的よく歩く人の3タイプに分けて、12年間追い続けて調査した結果が表1です。

 

 2年目を過ぎるあたりから、ほとんど歩かない人の死亡率は高くなり、4年目を過ぎると、よく歩いている人の死亡率が明らかに低くなっていることがわかります。

 

・1マイルを歩くのに20分かかると考えると、1日に20分以下しか歩いていない人の死亡率は、6年目で約18%、12年目で約43%でした。一方、1日に40分以上歩いている人は、6年目で約9%、12年目で約21%と、あまり歩いていない人とは2倍以上の差があることがわかったのです。この結果は、歩くこと以外の因子を加味しても同じだったと述べられています。

 

 論文では、死亡率に大きな差が出た要因として、よく歩いている人は動脈硬化の進行が抑制されていたことを指摘しています。動脈硬化の進行が抑えられると、心筋梗塞脳卒中などの慢性疾患である生活習慣病が予防できます。その結果、死亡率が低く抑えられたのです。

 

動脈を鍛えて動脈硬化の進行を抑制する>

私は、心臓病や糖尿病の運動療法に長くたずさわっています。この経験から確証を得たことは、“運動は動脈硬化の進行を抑制し、生活習慣病を予防できる”ということです。

 

そしてそこには、3つのメカニズムが働いています。

 

 ひとつは、「動脈そのものに対する効果」、それから「筋肉に対する効果」、そして「自律神経に対する効果」です。

 

 ひとつずつ説明しましょう。まず、「動脈そのものに対する効果」です。

 

 もともと運動が動脈硬化の危険因子(糖尿病、高血圧、肥満等)を改善することは知られていました。最近になって、これらに加え、血管内皮細胞に対する効果が注目されています。

 

動脈硬化の進み方にはいくつかのパターンがありますが、いずれの場合もファーストステップは血管内皮細胞の機能の障害です。すなわち、血管内皮細胞の障害を抑え、その機能を保持することができれば、動脈を動脈硬化から守ることができるのです。

 

 血管内皮細胞の機能を鍛え、保持するのに効果的だといわれているのが、歩くこと、運動することです。

 

 その理由を、具体的に説明しましょう。

 

 運動をすると血流が盛んになります。この血流の変化により、血液が血管をこする物理的な力が働きます。この力を「ズリ応力」というのですが、この「ズリ応力」が血管内皮細胞を刺激し、その機能を鍛えるのです。

 

・若いうちは、血管内皮細胞の機能は運動をしなくても保たれています。歳をとるごとにどんどん機能は低下していきますが、定期的に運動をすることにより、血管内皮細胞の機能は若者と同等に保たれます。歩くことで、血管内皮機能が若者並みに保たれるというのは、とても魅力的ですよね。

 

 この「ズリ応力」、血管内皮細胞を鍛える以外にも、別のメカニズムを介して動脈硬化を改善します。

 

 血管内皮細胞の機能が弱まると、血管内に脂の侵出を許してしまいます。血管内に入った脂はプラークという炎症を伴う固まりになり、これが破たんすると血栓が生じます。心筋梗塞脳梗塞は、この血栓によって動脈が詰まることが原因です。

 

・実は、運動によって生じる「ズリ応力」は、この血管内のプラークを小さくすることも期待されています。ある糖尿病患者さんは、ほぼ毎日4キロメートル歩くことで、プラークを小さくすることができました。同様の効果は、心筋梗塞後の患者さんでも観察されています。

 

「ズリ応力」は、血管内皮細胞を鍛えるだけでなく、血管内の脂の掃除もしてくれる頼もしい味方です。

 

ミトコンドリアを活性化させ糖尿病を予防する

・次は「筋肉に対する効果」です。

 ご存知のように、運動は筋肉の形態や機能にさまざまな作用を及ぼしますが、ここでは筋肉細胞内に存在するミトコンドリアに対する効果について解説します。

 

 ミトコンドリアというのは、われわれの身体の60兆の細胞一つひとつすべてに存在している小器官で、発電工場のような働きをしています。そして特に、筋肉細胞内には多く存在します。

 

 われわれは酸素を取り入れて、脂肪や糖質からエネルギーを得るのですが、そのエネルギーを生みだす役割を果たしているのがミトコンドリアです。生命活動を維持するのに、なくてはならない存在です。

 

 このエネルギーを生みだす発電機能がしっかり働けば、充分な活力が生み出されますが、機能の働きが悪くなると、さまざまな弊害が生じます。

 

・例えば、ミトコンドリアの機能が低下すると、エネルギーの素となる脂肪が消費されにくくなります。

 

 消費されない脂肪は行き場を失い、筋肉の中に留まりはじめます。脂肪が蓄積されてくると、筋肉は本来の機能である、糖質を蓄えるという機能が鈍くなってきます。

 

 すると、筋肉に取り込まれなかった糖質が血液中に長くとどまることになり、それが高血糖、ひいては糖尿病の原因となります。

 

・このようなエネルギーの流れの停滞が起こらないように、ミトコンドリアの機能を高めるにはどうしたらいいのでしょう。実はこれも、歩くことや運動することが有効なのです。

 

 より効果的にミトコンドリア機能を高める運動の方法(歩き方)についても研究が進んでいます。

 

 なかでも、強い運動と弱い運動を交互に繰り返す、インターバルトレーニングは、有力な候補です。研究成果がまとまるのは、しばらく先ですが、ブラブラ歩くのではなく、ゆっくり歩いたり早足で歩いたり、高低差のあるところを歩いたりすることは、試してみる価値があると思います。

 

歩くことで自律神経のバランスも整う

・そして3つ目は「自律神経に対する効果」です。

 

 自律神経は、交感神経と副交感神経から成り立っています。自律神経はこのバランスをとることが大切だといわれていますが、歩くこと、運動することによってバランスが整えられます。

 

 イライラが続いたり、ストレスを強く感じたりすると、交感神経が優位な状態になります。適度に運動をしてリラックスした状態になると、副交感神経が優位にシフトします。副交感神経が優位になると、心拍はゆっくりとなり、心拍数が減ると、心臓にかかる負担も減ります。

 

 哺乳類は、どの動物も一生涯に打てる心拍数は20億回という説があります。副交感神経が高くなり、心拍数が下がると、長寿に繋がるかもしれませんね。

 

 また、われわれの心拍というのは一定の秩序をもってゆらいでいます。心臓は、安静時「ドキン・ドキン・ドキン」と一定に打っているようですが、厳密には早くなったり遅くなったり、規則性をもってゆらいでいるのです。

 

 この心拍のゆらぎは、副交感神経が優位な人ほど大きくなっており、交感神経が優位な人では小さくなっています。

 

・心拍のゆらぎは、よく運動している人は大きく、あまり運動していない人は小さいのですが、ゆらぎが大きいほうが長生きできることもわかっています。

 

 自律神経は免疫にも関わっています。副交感神経が高ければ、免疫力が増すことはよく知られていることです。

 

 太っている人は、自律神経のバランスが悪いことが指摘されています。メタボ傾向にある人は、エネルギー消費のためだけでなく、自律神経のバランスを整えるために歩くこと、運動することも意識してほしいですね。

 

認知症の予防にも期待>

・冒頭で紹介した、ハワイに移住した日系人を調査し続けた同じグループが、同じ対象で認知症を追跡したデータが、近年報告されました。これをみると、よく歩くことが、認知症の予防にもなることがわかります。

 

 脳血管性認知症アルツハイマー認知症をあわせた認知症全体では、0.25マイルとあまり歩いていないお年寄りよりも、2マイル歩いている人のほうが、約2倍リスクが低いことが示されています。興味深いことに、その傾向はアルツハイマー認知症において顕著でした。データからわかるのは、よく歩いている人は、歩いていない人よりも、2.24倍アルツハイマー認知症のリスクが少ないということです。

 

 日本人にはこれまで、脳血管性認知症が多かったのですが、今後、アルツハイマー認知症が増えるとの予想もあります。

 

 アルツハイマー認知症になってしまうメカニズムも、最近やっと輪郭がつかめはじめていますが、予防することを考えると、歩くことの大切さが注目されることは間違いありません。

 

<身体に負担のかからない歩き方を身につけよう>

・歩くことの効能がいかに多くあるかを、運動療法の専門の立場から述べてきました。ただ最後にお伝えしたように、人それぞれ体力や状況が異なりますので、くれぐれも無理をしないで、歩いてほしいと思います。ずっと歩き続けることで、みなさんが健康になり、長生きをしてほしいと心から願っています。

 

 

 

『100歳までの健康の知恵』  賢い生活と食

 中村雅美   日本経済新聞出版社    2013/5/23

 

 

 

<世界一の長寿国>

 野菜や魚を中心にした低脂肪食

・日本人の平均寿命は80.9歳(1998年)で世界一の長寿国である。しかし、単に長命というだけでは十分ではない。たとえば、寝たきりでではない、社会活動ができる寿命がどれだけあるかが大切だ。

 

・日本が健康寿命で世界一である背景としては、衛生教育の普及や生活環境の改善など多くのことが挙げられる。中でも大きいのは食生活だ。野菜や魚を中心にした低脂肪食が健康につながったといってもよい。

 

・3つのことを頭に置けば健康を増進することは可能だろう。3つとは休養、栄養、美養(美容ではない)である。

 

  休養は、単に「ぐーたら」を決め込むことではない。きちんと運動をすることだ。それも散歩など軽い運動でよい、続けることが大切なのである。栄養は、バランスのよい食事を規則正しく取ることだ。

 

  それに加えて美養を挙げたい。美は美しさと同時に清潔さもあらわす。美しくなることに気を使い、身の回りの清潔さに配慮すれば健康の維持・増進にもつながり、生活も充実する。

 

 <ジャンクフードに要注意>

・『40代から始める100歳までボケない習慣』(朝日新聞)の中で同意できるのは、第2章にある「ジャンクフードは危険」の項だ。ジャンクフードは体を痛めつけると指摘している。それだけでなく、ジャンクフードをやめられない人の脳の中はドラッグ中毒者と同じ状態だとまで言い切っている。

 

・米国はいろいろな意味でお手本としてよい国のひとつである。ただ、私は「日本として、絶対に米国のまねをしてはいけないものが2つある」と思っている。ひとつは医療保険制度であり、もう1つは食生活(食事)である。公的医療保険制度が近くスタートするとはいえ、医療保健制度は民間主体であり、また料理もバラエティに富んでいない。食生活は健康の基本だが米国は食生活が非常に貧しい。国民はさまざまなジャンクフードに取り囲まれている。そのためか、健康を害している人の割合が高く、平均寿命も先進国の中では短い部類に入る。

 

 「歩く」が運動の基本

・食事と並んで気をつけたい健康のキーワードは、「運動」である。といっても、「今さら運動などやる気にならない」という人は多いかもしれない。

 

  かつて、「まなじりを決して運動をする必要性はない」と書いたことがある。生活上のちょっとした工夫が運動になりうるからだ。加齢研究の第一人者である順天堂大学の白澤卓二教授の著書『40代から始める100歳までボケない習慣』(朝日新書)にも、こう書いてある。

 

 まずは『なるべく歩く』を心がける

 

 <肥満防止、食事回数より量>

・「医食同源」という言葉がある。日本で生まれたとされるこの言葉は、健康の基本は「食」にあることをうまく言い表している。

 

・ほとんどの生活習慣病は肥満がきっかけになっており、症状を悪化させる要因にもなっている。肥満を防ぐには、「食事は1日に3回を規則正しく取り腹8分目を目安にする」ことがよいとされる。最近、寝坊のせいなのか、ダイエットのためなのか、朝食を抜いて出勤したり登校したりする人が増えているようだ。

 

 <健康維持、まずは生活習慣>

・健康を維持することは、バランスのよい食生活と適度な運動、十分な睡眠でかなり達成できる。要するに、ごく当たり前の生活習慣の改善で済むことなのだ。特定の健康食品ばかりを取り続ける必要性はほとんど感じない。

 

 「これを実行すれば、病気や痛みなどがみるみるうちになくなる」。こうした奇をてらった健康法とは、そろそろおさらばしたいものだ。

 

 <糖尿病の予防、血糖値に配慮>

・糖尿病は今や「国民病」といわれる。2007年版「国民健康・栄養調査」によると、国内の患者は推定で約890万人、予備軍も1320万人いる。合わせると2210万人で、日本人の5人に1人は糖尿病か、その予備軍となる。

 

  患者が増えているのは日本だけではない。国際糖尿病連合によると、11年に3億6600万人いた世界の糖尿病患者は、30年に約5億人、場合によっては約10億人になると見られている。

 

・糖尿病には1型と2型がある。いずれも血糖を分解するインスリンが分泌されなかったり、働きが悪くなったりするために起こる。1型糖尿病の人は、インスリンを作る膵臓の細胞が自己免疫疾患などで破壊されることで発症する。若者によく見られる。

 

  2型は生活習慣病といわれ、食生活の乱れや運動不足などが原因とされる。人種による差があるが、日本では圧倒的に2型が多い。

 

 <カフェインで抗ウイルス>

・コーヒーと健康について考えてみよう。コーヒーにはカフェインが多く含まれている。このカフェインに、ある種のウイルス(JCウイルス)の増殖を抑える効果が期待できるという。

 

 <コーヒーに脳卒中予防効果?>

・コーヒーと脳卒中の関係を調べた論文は少なく、はっきりしたエビデンス(科学的証拠)があるわけではない。ただ、コーヒーを飲む習慣のある人は、脳卒中のリスクが下がるという報告がある。  

 

たとえば、スウェーデンでの調査では、コーヒーを毎日1杯飲んでいる女性は飲まない人よりも脳卒中になるリスクが25%低いという結果になった。

 

・「過ぎたるは、なお及ばざるが如し」というように、コーヒーや緑茶に脳卒中の予防効果があるらしいというだけで、がぶ飲みするのは避けたい。脳卒中リスクを下げるのはカフェインの働きによるものと見られるが、このカフェインをたくさん取ると、思わぬ「副作用」が出るからだ。

 

 <「カフェイン中毒」要注意>

・1日にコーヒーを100杯以上飲まない限り、何ら問題はないといえる。

 

・大きな副作用としては、「カフェイン中毒」がある。個人差はあるが、コーヒーから離れられなくなったら要注意だろう。顔面紅潮になりやすく、落ち着かなくなり、集中力の低下やけいれんを起こしやすくなる。悪くすると動悸や不整脈につながる。

 

  やはり、コーヒーは「体によいから」といって一度に大量に取るのは避けたい。カフェインを含んでいるとはいえ、コーヒーは医師や薬剤師が扱う医薬品ではなく、素人が誰でも簡単に口にすることができる食品なのだから……薬は「もろ刃の剣」で、作用があれば副作用もある。ほどほどにというわけだ。

 

 ポリフェノールの合理性>

・「フレンチパラドクス」という言葉がある。フランスの逆説という意味だ。1990年代の初めごろから世界中で広まった。

 

  フランス料理は肉料理が主体だが、それにクリームやバターがたっぷり入ったソースをかける。食べ物に動物性の脂肪が多いから、当然フランスの人たちは動脈硬化になり、心筋梗塞など心臓・血管系の病気が多いと予想される。

 

  ところがフランス人が心臓病で死亡する割合はほかの西欧諸国に比べて少ないといわれている。脂肪分が多い食事を取っているにもかかわらず、心臓病の死亡率が低いというのが、フレンチパラドックスの由来である。

 

パラドックスの理由としていわれるのが、赤ワインに多く含まれるポリフェノールだ。実際、フランスの人たちは赤ワインを多く摂取する。これで日本でも赤ワインブームが起きた。ただ、赤ワインを多く飲むことによる肝臓病の増加といったマイナス面もある。

 

ポリフェノールには抗酸化作用がある。植物(食物)に含まれる抗酸化物質としてはビタミンCやビタミンEなどが有名だがポリフェノールもその1つ。フラボノイド、クマリン、ヒドロキシケイ皮酸の代表的なものとしては、コーヒーポリフェノールがある。

 

・体の中では活性酸素ができる。活性酸素は細胞にダメージを与え、シミやしわを作るなど皮への悪影響のほか、老化や動脈硬化、糖尿病、がんなどの引き金になるといわれる。活性酸素は常にできているが、普通はカタラーゼやスーパーオキシドディスムターゼといった酵素や、植物由来の抗酸化物質が生成した活性酸素を消している。

 

酵素がよく作られ、食事などから植物由来の抗酸化物質を摂取できる若いうちはいい。それが高齢者になると・・・。ポリフェノールを取ることは、ある意味では合理的なのかもしれない。

 

・日本人が飲料から取るポリフェノールとしてはコーヒーの47%が最も多かった(緑茶は16%で第2位)

 

 <睡眠時間足りない日本人>

・ひとりでパソコンに向かって黙々と仕事をするのが日本のビジネスパーソンの姿なのだろう。このワーキングスタイルが日本人の睡眠の質の低下や、慢性的な睡眠不足状態を招いているのだろうか。

 

 <たばこを「断つ年」に>

 <禁煙で脳も長生き>

 

 

 

『逆転の発想で悪の罠を見抜き人生の悩みを裁つ』

 弁護士50年の法力

松枝迪夫    アドスリー   2010/7

 

 

 

<私の健康長寿法十則>

・私の健康長寿法を十ヶ条にまとめてみた。便宜的に私の健康長寿法十則と名づける。古来多くの実践者、研究者が唱えていたものをいわば現代の着想法をもって然るべき順序をつけてわかり易くまとめたものである。重要点はすべて網羅した。

 

 またこの何々が少なく、何々が多くという表現は、貝原益軒の用語やたまたま愛用している湯呑茶碗に健康長寿法として書かれていた用語を借用した。

 

 どうかこの十則は、東西の大家の養生法をいい塩梅に整理したものです。まず箇条書きにし、その後で解説する。

 

一即 食を少なく 噛むことを多く

二則 肉を少なく 野菜を多く

三則 塩・甘糖を少なく 酢・果実を多く

四則 欲を少なく 施しを多く

 

五則 憂い悩みを少なく 眠りを多く

六則 怒りを少なく 笑いを多く

七則 言葉を少なく 行いを多く

八則 乗物を少なく 歩みを多く

 

九則 衣を少なく 入浴を多く

十則 エアコンを少なく 風と太陽を多く

 

<十則の解説>

<一即 食を少なく 噛むことを多く>

・これは腹八分目にすること、食生活の最も重要な原則を宣言。かむことは消化にもいいし、八分目でも満腹感をもたらす。噛まないでいい柔らかい食品が増えたので噛むことが減ってきた。そのため頬がふっくらせず、やせた顔付の人間が多くなってきた。

 

<二則 肉を少なく 野菜を多く>

・最近の洋風化の食事の欠陥は、肉が多いことにあるから、もともと日本人が好んできた魚を中心として野菜、大豆を原料とする豆腐を多用するのがよい。

 

<三則 塩・甘糖を少なく 酢・果実を多く>

・塩の多用は色々の病気を引き起こすとされているので注意すべきであるが、大変神経質になって塩分を少なくし過ぎる傾向がある。これも過ぎたるは及ばざるが如しで、子どもがそのため元気を失ったり、労働者が力をなくしたりするので、ほどほどにする。病気だと思って医者に見せたら、その先生はベテランの名医で一目で病気でない、塩分不足と見破って塩を与えて間もなく快癒したという。未熟な医者だったら、すぐ注射とわけのわからない投薬をしただろう。

 

 糖分はこれまたとり過ぎは病気のもとであるが、運動をしたり、頭を使って疲れた感じのときは速効性があり大切な栄養である。

 

<四則 欲を少なく 施しを多く>

・精神の平静が一番大切なことである。そのためには欲望を少なくし、欲を抑えることである。食と色の欲望は本能であるから、これを抑えるのは難しいことであるが、それをすることが修養である。本能のままに振り回される人生を送っては身の破滅、仕事でも成功は覚束ない。反社会的な欲望はもちろん抑えなければならない。むしろ他者に対する愛、慈悲の心をもって行為することが大切である。その善行は、本人にも気持ちのよいもので、まして他人から感謝されたりすれば嬉しいし、後に満足感が残る。

 

<五則 憂い悩みを少なく 眠りを多く>

・人は色々なことを憂い悩み、夜も眠れないということが多い。現代人はあまりにも多くのストレスに悩まされ、心の苦しみを抱えている。これをできるだけ少なくし、明日のことは思いわずらわないでいること、過去のことをくよくよ後悔しないことである。杉田玄白も、明日を思い悩むな、後悔するなと言っている。

 

 すべての精神の健康法を説く説はこの項を最重要な手段と見なしている。心を平静に保つ最も大切な心持ちである。

 

<六則 怒りを少なく 笑いを多く>

・これもすべての精神の修養を説く人が一致してあげている実践上最も大切な処世術である。怒りのために人は他人を傷つけ、ついには己の身の破滅に至った例は枚挙にいとまがない。この修養こそ不断に若い頃から積まなければならない。

 

・笑いを多くとは、人生を楽天的に、前向きに生きることでこれは人間の生き方として成功に導く鍵である。前途を暗く、悲観的に考えるのはよくない。外国でも「プラス思考をせよ」というのはこのことである。笑う門には福来るともいうし、夫婦円満、家庭円満、その人の職場も明るく円満という、すべてに喜びと福の感情をもたらす。

 

<七則 言葉を少なく 行いを多く>

・これは寡言の徳をいうもので、不言実行の系譜にある。昔から「沈黙は金」という諺がある。もっとも欧米流の自己主張の風潮が入り、どんどん発言し、何でもしゃべるのがいいのだといわんばかりの時代になりつつある。程度問題である。

 

 無言では処世ができないから、要は冗舌をやめ、行動で示すということである。言葉遣いは社交では大切な武器で、軽々しい発言はせず、言行一致が望ましい。

 

・行いを多くとは、日常の暮らしで、身軽に身体を動かすことをいやがらないで、こまめに動くことである。これは大切なことで、相手にもいい印象を与え、尊大な人間だと思われないし、不精な人間と思われない利点がある。

 

 またこまめに身体を動かすのは健康にもいい。老人になってゴロンとしていると健康に悪く老化してぼけも早くくるという。

 

 女性が家事をやるのはこまめに動く典型だから、男性に比べて長生きである。いい報酬が与えられていて帳尻が合っている。

 

<八則 乗物を少なく 歩みを多く>

・身体の運動で歩くことは一番健康によいとされている。それと散歩をすることは特別の場所も相手も器具もいらない。しかも散歩先の町や風景をみて楽しむことができるから一石二鳥だ。

 

・必然的に車の利用者は歩くことが少なくなり、運動不足となる。色々な健康障害がでてくるなかで、ほとんど歩くことで直った例が多いし、その副作用で悪くなったという例はまずない。

 

<九則 衣を少なく 入浴を多く>

・皮膚の鍛錬には薄着がいい。

 

・私は一年中下着は木綿のシャツにステテコ一枚で通している。ニューヨークの冬もそれで、通し、その上にはワイシャツと薄手の背広だけである。慣れれば何でもなかった。

 

・身体を清潔にすること、皮膚をきれいにすることは新陳代謝によい。入浴はバスタブでもシャワーでもよい。

 

<十則 エアコンを少なく 風と太陽を多く>

・自然の大気と気温で暮らすのがその住民には一番健康的である。最近は暖房、冷房をする人が普通になった。

 

・お蔭で昔の日本人は、皆風もひかず元気だったのではないかと思う。

 

・北欧やドイツなど北部欧州の人は寒い冬が過ぎるのを待って公園で裸になって日光浴をしている。くる病になるのを防ぐには日光が必要なのである。日本人はあまりにも太陽に恵まれているので、その有り難さを知らない。

 

 

 

『病気にならない人の「考え方」』

「治す」から「守る」へー“予防医療”という選択

折茂肇  池森賢二     ダイヤモンド社  2013/2/16

 

 

 

「100歳までの健康長寿」の人々の知恵に学ぶ

・最近の日本では100歳を超えて長生きする人の数が急速に増えていて1963年には、その数がわずか153人にしかすぎなかったのが、2012年には5万人に増加しています。健康長寿の皆さんに日常生活の知恵を学ぶというのも予防医療の一つでしょう。

 

<老化は「未病」の一つである!>

・西洋医学の世界には「健康」か「病気」かという区分、つまり白か黒かの区分しかなく、通常は病気になって初めて医師の世話になります。

 

しかし、高齢者を診断していますと、健康か病気かをはっきり分けるのが難しいことがしばしばあります。白(健康)ともいえず、黒(病気)ともいえぬ、その中間のグレーゾーンがあるのです。

 

このグレーゾーンのことを、東洋医学では「未病」と呼んでいます。つまり、東洋医学の世界では健康と病気の間には連続性があると考え、両者を結ぶ境界線のことを「未病」と呼んでいるのです。

 

・いわば、侵入者や反乱者を押し返したり、そのいたずらを封じ込めたりしてくれる人体防衛軍が、いつも体内でスタンバイしているということ。これが、人体に備わっている「免疫機能」です。

 

防衛軍は好中球やマクロファージ、リンパ球といったさまざまな能力を備えた「白血球」で構成されています。

 

 若い頃はこの白血球の働きがとても活発なので、少々の無理はきくのですが、年を取ると全身の細胞が老化して人体防衛軍の力が衰えてくる。つまり、免疫機能が低下してきます。

 

・また、ガン細胞という体内の反乱者の脅威にもさらされます。こうした免疫力をはじめとして、人体に備わっている各種の「生体防御力」の総称をホメオスタシスと呼んでいます。

 

 前述したとおり、食事を取ると誰でも血糖値が上がります。しかし、上がった血糖値を下げるために脾臓からインスリンというホルモンが分泌され、血糖は正常値に戻ります。これがホメオスタシスの働きです。

 

<老化というのはこのホメオスタシスの機能を低下させる最大の危険因子>

・加齢とともに人体の機能には次のような変化が現れます。

 

心臓→血液を送り出すポンプの機能が低下する

 

血管→動脈硬化を引き起こしやすくなる

 

骨→骨密度が減少し、骨折を起こしやすくなる

 

関節→変形して痛みを伴い、可動域が少なくなる

 

筋肉→筋肉量が減り、筋力が低下する

 

脳・神経→脳細胞が減少するため、動作が緩慢になり、バランスも悪くなる

 

目→40歳を過ぎた頃から老眼が始まる

 

耳→聴力が低下し、老人性難聴という修復不能な病気になる人もいる

 

呼吸器→酸素と二酸化炭素を入れ換える換気能力が低下する

 

・病気とはいえないけれど、いつ病気になっても不思議ではない状態!

 

つまり、「老化」というのは、「未病」の状態にあるという言い方もできるのです。

 

<予防医療は、40代で意識しよう!>

<死の寸前まで働き、ボケる人がいない。まさにPPK(ピンピンコロリ)の大往生を遂げる>

・40代は、人間ドックやサプリメントを含めた予防医療を意識すべき年代だといえます。

 

長野県が日本有数の長寿県になったわけ

・長野県というのはもともと内陸部の寒い土地柄で、県民の多くは典型的な塩分過多の生活をしていました。そのため、脳血管系の病気が多かったところです。

 

・ところが、県ぐるみで「予防医療」を実践したことにより、2007年には沖縄を抜いて、「男性長寿全国第一位」の県になったのです。しかも老人医療費が全国最低の47位。つまり、長野県には健康長寿の老人が多いということです。その秘密は、「健康補導員」という聞き慣れない肩書きを持つ人々の活躍にあります。

 

80歳を過ぎても元気な人が多く、「ピンピンコロリの里」として全国的に注目されている長野県佐久市

・保険補導委員会は、市内の各地区を担当する保健補導員を任命、的確な予防医療の研修を受けてもらったうえで、住民の先頭に立って、次のような予防医療を普及させたのでした。

 

・減塩運動

・一部屋暖房運動

・食生活改善運動(ピンピンコロリ食)

・体を動かす(ピンピンコロリ体操)

キーワードは「食」「運動」「癒やし」。

 

健康長寿とPPK(ピンピンコロリ)は決して不可能ではない

<元気な老人は肉を食べる!>

・1963年には、全国でその数がわずか153人に過ぎなかった「100歳超え」の長寿者が、2012年には5万人を超えました。まさに1世紀を生き抜いてきた超エリート!

 

<「長寿の秘訣は何か?」というアンケート調査>

1位→物事にこだわらず、くよくよしない

 

2位→暴飲暴食をしない

 

3位→幸せな家庭に恵まれている

 

<長寿者の食習慣>

・腹八分目で、食べすぎないようにする

 

・完全に米にかたよるのではなく、魚介類などタンパク質も充分に取り、肉類も積極的に摂取する

 

・野菜や海草を好んで取る

 

・薄味の料理を好む

 

・規則的に食事を取る

 

<今、フィトケミカルが注目されているわけ>

・一般的に、摂取すべき食品の種類は1日30種類が目安だとされています。朝昼晩に少量でもいいから、できるだけ多種類の食品の摂取を心がけることです。なかでも最近注目されているのが「フィトケミカル」という成分です。フィトは植物。ケミカルは化学の意味。つまり植物が含有している化学物質のことです。付帯的には野菜や果物などの植物が紫外線や害虫から身を守るためにつくり出す物質のことで、「色」「香り」「苦味」などの基になっています。

 

・わたしたちが心がけるべきは、なるべく多くの色の野菜をいただくこと!

 

野菜や果物の色は「赤」「黄」「橙」「緑」「紫」「黒」「白」の七色に分類されますので、サラダをつくる場合には、できることなら「七色サラダ」を心がけるといいのではないかと思います。つまり、見かけが派手で、華やかなサラダを意識するといいということです。

 

早歩きの人ほど死亡率が低い!

・ここでいうスポーツとは本格的なスポーツではなく、ウォーキングやジョギング程度の軽い運動を習慣的にしているかどうかを質問しているのですが、おわかりのように特に男性では、スポーツを習慣にしていない人は早々と自立機能が低下してしまうことが明らかにされています。改めていうまでもなく、運動習慣は健康に直結しています。

 

・具体的には、各種の調査によって、運動が虚血性心疾患の死亡率を減少させ、血圧を低下させ、血清脂質を改善させて動脈硬化性疾患の予防に役立つことが明らかにされているのです。特に注目されているのがウォーキング。

 

・最近、年齢に関係なく早朝ウォーカーが増えていて、「ちょっと早起きして、出勤前に一歩き」というOLの姿も目につくようになりました。

 

ウォーキングは、散歩とは違い、普段歩く速度よりもやや速めに歩くのがコツ

・調査結果によると、速く歩く人ほど死亡率が低く、遅くなるに従って死亡率が高くなるというものです。「遅い→やや遅い→やや早い→速い」と、速くなるに従って明確に死亡率は低くなっています。

 

<早朝ウォーキングのススメ>

<朝日を浴びながら歩く!>

・サーカディアン・リズム(概日リズム)の法則とは、人体にはいわゆる「体内時計」が備わっていて、それが24時間のリズムで変動しているというもの。

 

晴耕雨読。朝日とともに起きて、暗くなれば寝る。大自然の中で、そもそもそんな生き方ができたなら、健康長寿が約束されるのではないでしょうか?ところが、現実がそれを許しません。

 

<西から東に、東から西に向かって歩く>

・西から東、東から西。これは、太陽の軌道に沿った歩き方です。つまり、サーカディアン・リズム(概日リズム)の法則に従った理想的なウォーキング・コースだといえるでしょう。

 

<最低でも20分間は歩く>

・理想をいえば最低でも20分。トータルで40分程度は歩いていただきたいと思います。

 

<胸を張り、手を前後に振って、やや大股で、いつもより速足で歩く>

 

・あくまでもマイペースで歩く。無理をすると、三日坊主で終わってしまいます。

 

 

 

『100歳』

日野原重明   NHK取材班  NHK出版 2011/9/27

 

 

 

<99歳の健康診断>

・2011年1月19日、ライフ・プラニング・クリニックにて、99歳の日野原先生の健康診断が行われた。

 

・日野原先生は、通常の健康診断に加え、体力測定や認知症の検査、生活状況についてのアンケートなども含めたさまざまな検査を受けた。

 

・医師というのは聴診器を使う仕事だから、やはり聴力も大切です。聴力検査では計ってくれた担当者が、その場で「30代と変わりませんね」とほめてくれました。

 

・今日行った検査は、加齢とともに体力が低下する勾配を診るためのものです。一般的には、身長が縮む、肺の機能が落ちる、肝臓の働きが落ちる、大脳の働きが落ちるなど、すべてにおいて下降カーブをたどることがわかっています。

 

・まず、先生は大きな病気をお持ちでありませんし、血液検査でも特別な問題は見つかりませんでした。気になるところは、血圧が少し高いというところでしょうか。ただ、今回は降圧剤を飲まれていますので、上が107、下が56ということでしたし、よくコントロールされていて脈波速度も正常ですので、健康状態は極めて良好だと判断できます。

 

・脆弱化の5つの指標では、体重の減少、握力の低下、歩行速度の低下、日常生活の活動低下、そして気力の低下を評価します。これらがすべてなければ脆弱化なし、3つ以上あれば脆弱化、1~2であれば中間と判定します。

 

・しかし、細かい点では下肢の蹴る力と歩行速度がやや落ちてきていること、そして眼をつぶった際のバランスが不安定であるという変化が見られますので、つまずいて転ぶなどの危険性もあります。くれぐれも足下に気をつけていただきたいと思います。よく歩くことはもちろん重要ですが、足首に軽いおもりをつけて、仰臥位(あおむけの姿勢)で下肢を持ち上げるなどの簡単なトレーニングも試みる価値はあると思います。脆弱化が進行しますと元へ戻すことは難しくなりますので、予防的にトレーニングされておられることは大変よいことだと思います。

 

ヘルス・リサーチ・ボランティア

・とにかく今、高齢者の医学的なデータが不足しています。75歳以上の食事のカロリーはどれくらいが適切かさえエビデンス(検証結果)となるデータはありません。現在のところ、85歳でも90歳でも、75歳のデータを使うしかないのです。長生きをする人が増えていますから、ぜひ調査していかなければなりません。

 

・私が解明したいのは、「老い」の本当の姿です。認知症にならず、社会生活を送る限界がどこにあるのかを調べたい。現在、遺伝子の働きが大きいということはわかっていますが、認知症の遺伝子を持っていても認知症にならない人もいるのです。例えば、認知症の発症因子の遺伝子を持っているにもかかわらず、認知症を発症していない方がいれば、発症を抑える外的な環境因子があるのではないかと仮定することができま

 

す。聞き取り調査から、それが食事か、運動か、社会活動か、趣味かを分析し、特定していきます。

 

・一人一人がどういう環境で過ごしているかということはこれまで調査されたことがありません。ボランティアの仕事をする、勉強をする、今までやったことがないことをする、新しい人と出会う。日々の暮らし方や活動も含めて環境因子といいますが、それらによって老化を遅らせることができるという結果が実証されれば、みなさんが目標を持って生きることができるようになるでしょう。

 

<99歳からのトレーニング>

・2011年3月以来、月に4回くらいのペースで自宅に経験豊富なトレーナを呼び、ストレッチや簡単なトレーニングを行うようになった。次男の妻、眞紀さんの勧めだった。トレーナーの吉沢剛さんは、「日野原先生は、99歳の体としては、本当にスペシャルな体だと思います」と驚く。

 

・日野原さんは我々が持っている百歳のイメージを吹っ飛ばしてくれた人物である。今も現役の医師であり、本を次々と執筆し、講演も年間、100回を超える。海外にも頻繁に出張するし、記憶力は抜群にいいし、ステーキも食べるし、好奇心は若者以上。いちいち驚いていたらきりがない。百歳にしてなぜ、このように生きることが可能なのか?この疑問に迫るべく取材を始めたのが2010年10月、日野原さんの99歳の誕生日パーティだった。そこでの驚きの言葉、「不思議と、老いるという感覚がない」。

 

・そして、以来1年間にわたり密着取材を行い、さまざまな場面で比野原さんやご親族、関係者などに話をお聞きしてきた。そのインタビューをもとに構成したのがこの本である。

 

 

 

60歳からはじめる

認知症にならない脳にいいこと』 

周東 寛  コスモ21     2012/12/5

 

 

 

<これが脳を元気にする食生活の基本>

糖・塩・油・酒の摂りすぎは認知症リスクを高める

アルツハイマー認知症の原因物質として、近年「アミロイドβタンパク」が注目されています。アミロイドβタンパクは、加齢とともに脳にたまってくる「ゴミタンパク」の一種です。

 

・ところが、このアミロイドβタンパクを掃除する能力が加齢とともに衰えてきて、掃除しきれなかったものがしだいに脳内にたまっていきます。それがあるところまでくると脳の機能に障害がでてきて、認知症になるといわれます。

 

・私の考えでは、糖・塩・油・酒の摂りすぎると、体の細胞がしだいに糖化・塩化・油化・酒化されていきます。この状態になると細胞からは水分が抜けていき、細胞の代謝機能にも障害が起こります。その結果起こる現象の一つがさまざまなゴミタンパクが体内にたまることです。

 

・ゴミタンパクは「ラクナ梗塞」という小さい脳梗塞の原因にもなります。

 

心筋の血管にゴミタンパクがたまって血栓になると、心筋梗塞が発症するリスクが高くなります。

 脳内の血管にゴミタンパクがたまって血栓になると、脳梗塞や脳内出血のリスクが高まり、脳血管性認知症になる可能性も出てきます。

 

・ですから、糖・塩・油・酒の摂りすぎに気をつけることは、生活習慣病はもちろん、認知症の予防のためにもぜひ実行してほしいのです。

 

認知症予防には青魚がいい>

認知症予防に有効な食事の基本は、一言でいうと「魚と緑黄野菜を多く摂る」ことです。なかでも魚に含まれているDHAEPA動脈硬化を予防し、血栓を防ぐ働きのある脂肪酸で、とくに脳によい効果をもたらします。

 

血液サラサラ食品を摂る>

・豆乳、豆腐、おから、納豆、味噌などの大豆製品には、抗酸化作用がある大豆サポニンが多く含まれています。大豆サポニンには、コレステロールを低下させ、高血圧、動脈硬化、ガンを予防する作用があります。

 

 さらに大豆製品には多くの大豆レシチンも含まれています。大豆レシチンには、脂質代謝を高める働きがあり、肥満を改善させる効果があります。もちろん、こうした働きは認知症予防にもつながります。

 

・さらに脳の血液をサラサラにするものを加えた食事を摂れば、もっと効果的です。それが期待できる食物としては、キャベツ、タマネギ、らっきょう、にんにく、長ネギ、ニラなどがあります。キャベツ、長ネギ、ニラは便秘解消にもよいので、毎日食べるようにすすめています。

 

<緑黄野菜は認知症予防になる>

・ビタミン類は、ヒトが体内でつくることはできませんから、総合ビタミン剤を飲むか、緑黄野菜をしっかりと食べるしかありません。

 

<とくにビタミンB、C、E群が認知症予防に有効>

・緑黄野菜にはビタミン類が多く含まれていますが、とくにビタミンB群、ビタミンC群、ビタミンE群には脳の老化を防ぐ作用があります。もちろん認知症の予防にも有効です。

 

<カルシウムをしっかり摂る>

・なかでもとくに大切なミネラルが、カルシウムとマグネシウムです。体内にあるカルシウムの99%くらいは骨と歯に含まれますが、残り1%がとても重要なのです。

 

 もし、その1%のカルシウムが不足すると、骨のカルシウムが血液や筋肉に放出されます。その分カルシウムが減って、骨がスカスカになり、もろくなります。この状態が進んだのが骨粗鬆症です。

 

認知症予防には肥満も気をつけよう>

・高血圧、動脈硬化、脂質異常性、糖尿病などの生活習慣病認知症を呼び寄せます。それらは肥満とも関係しているので、認知症予防には肥満対策も必要です。

 

認知症予防には一切飲まないにかぎる>

アルコール依存症の人に高い割合で脳萎縮がみられることは、よく知られています。大量にお酒を飲む人に認知症患者さんが多いことも、地域や集団を調査した疫学調査によって明らかになっています。

 

<タバコにより認知症の発症率は2倍以上に>

・タバコに含まれる有害物質は数百種類といわれます。

 

・タバコを吸うほど脳の委縮進む。アルツハイマー認知症に共通しているのは脳の委縮。

 

受動喫煙認知症の高リスク>

認知症で失われるのは記憶だけではない>

<日本社会全体で10人に1人が認知症に>

<脳血管性認知症の予防は生活習慣病の危険因子除去から>

 

<脳は「怠け者」>

・筋肉は、まったく使わないでいると、1日に3%から5%ずつ低下していくといわれています。  

 

 お年寄りが1カ月も寝たきりの生活を送ると、ほとんどの方が歩けなくなるのも、それだけ筋肉が痩せて減ってしまうからです。寝たきりになると、筋肉のほかにも、骨や関節、皮膚、さらには心臓や肺臓などの内臓機能も低下します。

 

・しかし、いわゆる元気なままで「ピンピンコロリ」と亡くなる人は、おそらく10人に1人もいないでしょう。

 

 ほとんどの人がどこかで必ず寝たきり状態になるとか、認知症になって死を迎えているのです。とくに認知症は、今後日本社会全体で10人に1人の割合で発症するともいわれています。

 

 

 

『超高齢社会の未来 IT立国 日本の挑戦』

小尾敏夫・岩崎尚子   毎日新聞社   2014/12/27

 

 

 

<人類が経験したことのない少子・超高齢・人口減少社会>

・少子・超高齢・人口減少社会である日本は、いまだかつて世界が経験したことのない未知の世界が広がっている。日本では65歳以上の高齢者人口は過去最高の25%を超え、4人に1人が高齢者になった。増え続ける高齢者の質は大きく変わっている。8割は元気な高齢者と言われるアクティブ・シニアだ。

 

・2030年には約8割の高齢者が介護不要で自律的に暮らせるようだ。

 

・高齢社会が進む一方、今後日本の総人口は長期にわたって減少し、2060年には約8600万人にまで減少すると推測される。

 

・未曽有の人口構造の変化は、2025年がターニンフポイントとなる。戦後の象徴とされる1947年~49年生まれの“団塊の世代”が75歳以上になる年だ。

 

・世界に目を転じれば、高齢化率は世界規模で上昇しつつある。2060年意は世界人口の約5人に1人が高齢者になる。

 

<日本は2007年に国連で定められた世界初の“超高齢社会”に突入>

 

国家財政破綻危機の2025年問題

・高齢者の約8割は就業意欲があるのに、そのうちの2割しか仕事に就けない厳しい現状である。

 

・介護の面を考えると、厚生労働省の試算で、2025年に50万人の看護師、4~6万人の医師、100万人の介護職員が必要といわれている。

 

<高齢化と情報化が同時進行する新複合社会時代の幕開け>

・1980年代のICT革命以降、ICTは人々の生活に密接に浸透してきた。近年ICTは、財政悪化や労働人口の減少、地方の疲弊、企業統治などの成長の制約条件の社会課題を解決するためのツールとしてその地位を確立している。

 

・世界で唯一の超高齢社会に突入した日本の情報社会の将来は、ユーザー(消費者)がいかにICTを駆使し、供給側はいかにICTでネットワーク化された社会を構築し、ユーザーに優しいより豊かな情報社会を形成することができるかが課題となる。

 

・65歳以上のインターネット利用状況は、平成20年末から23年末で約1.6倍と年々増加傾向にある。

 

・また高齢者にとってオンライン・ショッピングも当たり前のものになり、行政手続きも役所に行っていたものが一部、自宅でオンライン申請ができるようになった。電子政府サービスの普及である。今後は、ICTサービスや商品が無用の長物とならないよう、高齢者はICTリテラシー(習得度)を身に付けなければならないということだろう。

 

・さらに医療や年金などの社会保障の負担が、現役世代に重くのしかかり、個人格差が広がり地域社会やコミュニティ意識が希薄化するおそれもある。こうした社会背景において、ICTはパラダイムシフトをもたらす原動力の一つとして期待されている。時間や距離といった制約を越えて積極的な利活用を促すことにより、将来的に高齢者の生活を変革し、活力を引き出すエンジンになるとも期待されている。いよいよ、情報化と高齢化が融合する人類史上初めての新複合時代の幕開けである。

 

<解消するか、デジタル・デバイド(情報利活用格差)>

・既に60歳代の団塊の世代は8割がインターネットを使える調査結果もあり、シニア世代の本格的デジタル経済が間もなく始まる。

 

<政府が超高齢社会対策に乗り出す>

・今後、特に2025年問題の解決策として、下記の諸点を重点分野にした対応が急がれる、と報告された。

 

1、 在宅医療・介護を徹底して追及する

2、 住まいの新たな展開を図る

3、 地域づくりの観点から介護予防を推進する

 

高齢者雇用が地方創生の鍵

・2020年には約8割の高齢者が介護不要で自立できるといわれている。つまり元気なアクティブ・シニア層が増えるということだ。このアクティブ・シニア対策が喫緊の課題となっている。少子高齢社会の中でますます生産労働人口が縮小する。経済成長の制約となっていた生産労働人口の減少を解消するのはどうしたらよいのか。

 

・最近多くの企業が導入し始めている取り組みは、 高齢者の退職年齢を上げる、 フレキシブルな働き方を提供し、働きやすい環境を作る、 クラウドソーシングなどを利用して、インターネットを使い、適材適所の仕事を依頼する、 テレワーク(在宅勤務)を推進する、などがある。

 

・高齢化に加え、少子化も深刻な日本では、今後の労働力が懸念される。地域の過疎化や就労機会が減少すれば、少子高齢化が進む地方では地域経済そのものが疲弊する。こうした問題を解決するのが、“テレワーク”だ。在宅勤務で日本を変えるというスローガンのもとで、さまざまな取り組みがスタートしている。

 

・テレワークのメリットは、満員電車に揺られて通勤する必要のない、働く時間や場所の制約がない点にある。もちろん会社に勤める他の社員や職員と同様の成果を挙げなければならないし、同等の拘束時間や仕事のクオリティも追及されるだろう。しかし、時間や場所に縛られないテレワークの働き方は、働く意欲があっても、体力的な理由から通勤が困難な高齢者や、出産、育児、介護に時間が必要な就業者が仕事をすることができることから、今後成長が期待される分野である。

 

・また、多くの人材を確保することが難しい中堅・中小企業にとっては、全国各地から人を募集できるので、有能で多様な人材を幅広い範囲で確保することができ、さらには生産性向上につながるともいわれている。この他、テレワークによって、家族と過ごす時間や自己啓発や趣味の時間が増える等、生活にゆとりが生まれ、ワークライフバランスの向上にも効果があるだろう。

 

・実際にはまだ大企業を中心に1割の導入に留まっているテレワーク制度であるが、高齢者の社会参加や社会貢献に加え、ワークライフバランスの観点から有効な施策となる。資本金50憶円以上の企業では25%の普及である。働き方だけではなく、新しい高齢社会モデルを構築するための地域振興や規則改革を同時に進めることも検討しなければならない。

 

・また高齢者の起業も盛んだが、数少ない成功事例の一つが福島県上勝町で行われている“いろどり“事業だ。高齢者の自立支援策、日本料理を飾り付ける草花を、地域の植物をよく知る高齢者が収穫し、全国の料亭に、タブレット端末を利用して販売する”葉っぱビジネス“が注目を集めている。

 

総務省「ICT超高齢社会構想会議」>

・高齢者が自ら会社を興し、地域に還元し経済を潤す。高齢者は生きがいを見つけ社会貢献ができる。こうしたモデルが日本全国で展開できれば、地方創生は現実のものとなる。筆者の小尾が委員長を務めた総務省の研究会で視察した東京都三鷹市では自治体が高齢者の起業を応援しているケースだ。NPO「シニアSOHO普及サロン・三鷹」が中心となって活動している。この他、地域支援マッチングのアブセックや孫育て工房で地域ケアのBABAラボをはじめとする高齢者の自立支援地域プロジェクト事例は急増中である。

 

 問題は日本全国で展開される数多くのプロジェクトが政府の支援や特区モデルを離れた時、プロジェクトが自立し、独り立ちできるかが勝負である。

 

人類は“シルバー・ツナミ(津波)”で滅亡するリスクがある

・“シルバー・ツナミ”とはピーク時に24億人に膨れ上がる高齢者集団が津波のように押し寄せてくる、との比喩的な表現である。スピーチの続きだが、「世界で最初に“シルバー・ツナミ”に襲われるのは日本であり、我が国の対応次第で世界の歴史が変わるかもしれない」と述べた。

 

・全てを書き終え、次の四つの分野にわたる優先的課題解決の必要性を理解することができる。

 

第1に、雇用問題である。深刻な労働力不足が将来起きるが、高齢者、そして女性の活躍こそ日本再生の王道である。特に、アベノミクスが目指す“女性が輝く社会”の推進は超高齢社会において必要不可欠であり、一歩でも前進することを望みたい。残念なことに、日本の女性の社会進出は、先進国中、韓国に次いでランクが低いのが実情である。

 

・第2に、シルバービジネス3000兆円市場(2050年)への企業努力である。

 

・第3に、日本の経験や教訓を後に続く世界各国に紹介していく国際貢献の責務を忘れてはならない。

 

・最後に、電子政府など行政の役割である。今後の研究課題だが、高齢者に優しい電子政府の推進が経済活性化の鍵を握ることを証明する必要がある。

 

電子政府がフルに活動すれば、日本政府は経費の3割をカット可能との試算がある。

 

 

 

 

 

 

 ■■■ 私が思うこと、聞いたこと、考えること ■■■

 

(2025/5/8)

 

 

 

・ここ2年間で100冊以上の本を出したというのですから、当然ながら、内容は似てきます。繰り返し和田先生の説が述べられています。

老年医学の専門医で精神科医の和田先生の本は、多くの読者を持っているようです。脳の前頭葉が司令塔のような機能を持っているといわれます。

 

・著者は、「東大時代はほとんど授業に出ていなかったので、同じ年にほかの大学も含めて、医学部を卒業した中では劣等生のほうだったと思います」、「この前頭葉は40代、50代から萎縮が目立ち始めます。縮んでいくのです。この前頭葉が意欲を司るとされているので、脳が老化することで意欲が落ちていってしまいます」、「<前頭葉を活性化させれば頭も体も若くいられる>「人生、意外となんとかなる」と開き直って明るく生きてこそ、脳も生き生きと働き出すのです」、「<高齢になってから人生のピークを迎えた人たち>人生終盤で絶頂を迎えた人はたくさんいます。歴史上の偉人の多くが、実は遅咲きなのです」、「<前頭葉を鍛えるほどに老化は止まり、頭はよくなる>「人は感情から老いる」というように、人の老化は前頭葉から始まります」、「前頭葉の特徴の一つに、「快の体験」を好むというものがあります。つまり、わくわくと楽しい気持ちでいるほどに、脳は活発に働き、頭がよくなっていくということです」、「<日記をつける、メモをとる……「書く」ことが脳を刺激する>書くという行動も出力行為ですから、すばらしい脳トレになるのです」、「私自身も、心不全の治療で利尿剤を服用しているため、トイレが心配なときは尿漏れパッドつきのパンツを活用しています」、「認知症の症状が進行した状態でも、知的な能力は残り続けます。認知症は誰もが罹患するもの。病気というより老化現象の一つです」、「おめでたい思考ができる人は頭も運もよくなっていく>「自分は運がいい」とおめでたく認識している人は、「自分は幸運」であるということを裏付ける出来事を見つけるのが上手です」、「<死は誰もに訪れる。過剰に怖がらないのも賢さの一つ>私は、一人ひとりに決められた寿命があり、人はそれを全うするために生まれてくるのだと思っています」と述べています。

 

 

 

(2025/4/30)

 

 

 

和田先生は精神科医で、老年医学の専門医です。多方面の多くの本を出版しています。和田先生の本を参考にして「高齢者の健康問題」を勉強しようと思って10冊ぐらい集中してみています。和田先生の見解は「少数説」に属するものもありますが、参考になります。

「死ぬのは寿命だ」といいますが、「健康で寿命を全うする」というのは言うは易く行うは難しでしょうか。

和田先生自身が「病気のデパート」というのでは、皮肉な話です。

 

 

・著者は、「ここ日本の100歳以上の高齢者数は、2022年では9万526人」、「日本の平均寿命は男性81.47歳、女性87.57歳となりましたが、健康寿命との差を見ると男性8.79年、女性12.19年です」、「前頭葉は、思考や感情、行動をつかさどる脳の部位で、脳の老化が最初に始まる部位でもあります」、「そのような生活が続けばからだを動かすこと自体を面倒に感じるようになり、それこそ歩けなくなってしまったり、自由に動けなくなったりするリスクが高まります」、「一般的に、年をとればとるほど高齢者はものを買わないと思われています」、「このように、AIの時代というのは、現役を引退した高齢者でも誰でもリーダーになれる可能性をもつことになるわけです」、「なぜ、日本がこんな貧乏な国になったのでしょう。それは、いまだ封建的な制度、意識が残っているからかもしれません」、「スト権を行使しないとどういうことが起こるかというと、労働組合の積立金がどんどん増えていきます。連合などは2兆円の闘争積立金をもっているといわれています」、「「令和4年中の交通事故の発生状況」を見てみると、16~19歳が1039.2件と圧倒的に多く、次いで20~24歳が597.2件、この次に85歳以上が498.4件とくるのですが、このように若い世代に事故が多いことがわかっていても、世間の目は高齢者に冷たいのです」、「高齢者全員に免許証を返納させたら、要介護率は約2.2倍に増えるということが報告されており、むしろこちらのほうが問題です」、「つまり、一度決まってしまったことを大きく変えるという発想がそもそもないということがよくわかります。日本の不況が30年も続いている原因、税制や労働待遇が変わらない話もまったく同じだといえます」、「2020年の日本の男女の平均寿命は80歳を超えましたが、健康寿命は、男性72.68歳、女性75.38歳です。これは80歳になる前に、心身の不調で生活上の制限を受けてしまう人が多いということです」、「養老先生に限らず、かなりのヘビースモーカーでも100歳まで生きた人もいます」、「わたしの血圧や血糖値、コレステロール値は、一般的に治療が必要とされる数値ですが、わたしは快適に暮らしていくため、自分なりに治療を受ける受けないを判断しています」、「がんになるかもと思っている人は、自分ががんになったら、どこの病院でどんな治療を受けるのか、認知症になるのが不安なら、介護保険を受給するための準備をするなどです」、「日本人が一生のうちにがんと診断される割合は、2019年のデータで男性65.5%と、2人に1人以上の確率です。女性も51.2%と、2人に1人です。さらに、日本人ががんで死亡する割合は、2021年のデータでは男性26.2%と、4人に1人は亡くなっているのです。女性も17.7%と、6人に1人です。ご存じのように、がんは最も身近で死亡率の高い病気といわれているわけですから、がんが見つかる可能性は誰にでもあります」。「がんが怖いと思われている理由の一つに「転移」がありますが、がんには転移しないがんと転移するがん、この2種類しかありません」、「わたしが高齢者専門の浴風会病院に勤務していたとき、そこで病死した患者さんの解剖結果を数多く見てきましたが、85歳を過ぎて体中どこにもがんがないという人はいませんでした」、「「治療は受けない」、これがわたしのがんに対する結論です。もちろん、人に押しつける気はありませんが」、「程度の差こそあれ、認知症は誰がなっても不思議ではありませんし、年をとればとるほど、その可能性は高くなっていきます。2020年時点で、日本の65歳以上の認知症患者数は約600万人、これが2025年に約700万人になると予測されており、高齢者のおよそ5人に1人が認知症となるといわれています。

 さらに細かく見ていくと、85歳以上の4割、90歳以上では6割が認知症を発症しているといった統計データもあり、亡くなった高齢者の脳を解剖してみると、85歳を過ぎたほぼ全員にアルツハイマー認知症の所見が見つかっています。つまり、高齢者にとってはありふれた病気ということです」、「死を早めたり要介護となったりするきっかけは、がん、認知症に限ったことではありません。80代になると、それまでとは比べものにならないほど、さまざまな病気やケガの可能性が高くなります」、「老化と上手につきあっている人ほど要介護状態に陥りにくく、健康寿命が長い傾向にあります。そのような人は要介護となっても、人の手をうまく借りながら、楽しそうに日々を過ごしています」、「2025年には75歳以上の人口が全人口の約18%に達するとされています」、「医師のわたしが言うのもおかしな話に聞こえるでしょうが、100歳まで生きるか否かは、かなり「運」の要素が強いと思っています」、「ある年齢になったら、「人間は死ぬものだ」という覚悟をもたなくてはいけないとわたしは考えています」と述べています。

 

 

(2025/4/20)

 

 

・インタ―ネット情報によると、「特に、2025年には、「団塊の世代」と呼ばれる昭和22年~昭和24年生まれの人たち約800万人が75歳以上となることで、国民の5人に1人が後期高齢者になる」といわれます。

 後期高齢者の社会に与えるインパクトは、大きなものでしょうが、実態はよく知りません。認知症の患者も増えています。介護離職も増えており、

中年や若い人々の社会生活にネガティブな原因となっています。また団塊の世代と呼ばれる後期高齢者も、本やSNS等で発信する機会が増えています。

 

インタ―ネット情報によると「認知症の人はどれくらい? 高齢化の進展とともに、認知症者数も増加しています。 65歳以上で何らかの介護・支援を必要とする認知症の人は、2030(令和12)年には約523万人、2060(令和42)年には約645万人になる」と推計されています。

 

後期高齢者のネガティブな面とポジティブな面が現れてきていますが、筆者はポジティブに捉えようとしています。

著者は、「私は絵を残したいと思いますが、書でも焼き物でもよいかもしれません。私の講座には、自分史を残す、という受講生もいます」、「免許返納は、高齢者の義務となっていくでしょう」、「どんなことでも10年続けていけばプロになれる、といわれます。あなたも、これからの10年をかけて、「残せる仕事」に取り組んでみませんか。これが、70歳へのあなたへの、私からの最期の課題です」、「また、足腰は使うことで強くなります。疲れない程度に、歩くことは毎日の日課として心がけるようにしましょう」と述べています。

 

 

・転倒による骨折も寝たきりのリスクになります。しかしながら、認知症にならず後期高齢者は「適度な運動」によってサバイバルする必要があるのでしょう。

高齢者のいろいろな問題は、いずれすべての家族の問題になっていくといわれます。

後期高齢者は車の免許返納を考え、数としては増えますが、都市部では、生活に不便ではなく免許は要りませんが、地方の場合は、免許がないと生きていけないというところも増えており、後期高齢者にとって深刻な問題になるようです。

 

 

 

・話しは変わりますが、日本テレビのネット情報によりますと、「拉致被害者の早期救出を求めて 曽我ひとみさんが署名を呼びかけ 新潟・佐渡市」(2025/4/19)と報道されています。

北朝鮮による拉致被害者の早期救出を求めて、拉致被害者曽我ひとみさんが新潟県佐渡市で署名を呼びかけました。 地域のまつり会場で署名活動を行ったのは拉致被害者曽我ひとみさんと地元の支援団体です。 共に拉致された母・ミヨシさんは去年93歳の誕生日を迎えましたが、いまも再会を果たせていません。 ことし2月には拉致被害者有本恵子さんの父・明弘さんが96歳で亡くなり、曽我さんが胸の内を語りました曽我ひとみさん「有本さんがこんなに元気で頑張っているから絶対母も元気でいるんだろうという気持ちで一緒に頑張れた」 被害者の家族が高齢化するなか一刻も早い救出が求められています」と報道されています。

 

「被害者もその家族も高齢化しており、拉致事件はどうなるのでしょうか。この程度の問題に40年以上もかかっているようでは政治家の非力が窺える」といいます。被害者もその家族も高齢化しており、残酷な話です。

 

 

(2021/6/21)

 

・昔の人は栄養失調と食料不足で病気になったり、死んだりしましたが、現代では栄養過多、肥満から病気になり亡くなる人が増えたといわれます。「過ぎたるは、なお及ばざるが如し」でしょうか。そのために、1日3食から1日1食、1日2食、少食、プチ断食や断食がすすめられています。健康管理に注意している人々が増えており、適度な運動と食事の管理に関心が高いようです。日常生活に「適度な運動」と「バランスのある食事管理」を取り入れるのが普通になっています。「歩くこと(ウォーキング)が体に一番よい」ともいわれます。

 白いもの(砂糖と塩)は控えること。そこで、コーヒーの砂糖は、使わないか代替物にする。歳をとれば、やはり「禁酒、禁煙」でしょう。酒は適量だと体によいとかの説もあるようです。

 空腹にならないと人間が本来持っている「病気の抵抗力」「免疫力」がエンジンをかけないというのですから驚きです。太古の時代は、空腹の時間が多かったといわれます。1日3食になったのは江戸時代からといわれます。ですから、栄養過多になると、健康に障害がでてくるようになるそうです。

 

・ヤフーニュース(2021/6/20)JIJI,com によりますと

新型コロナウイルス、現在の感染者・死者数(20日午後7時時点) 死者386.2万人に

 

AFP=時事】AFPが各国当局の発表に基づき日本時間20日午後7時にまとめた統計によると、世界の新型コロナウイルスによる死者数は386万2364人に増加した。

 これまでに世界で少なくとも1億7812万5020人の感染が確認された。大半はすでに回復したが、一部の人々にはその後も数週間、場合によっては数か月にわたり症状が残っている。

 この統計は、各国の保健当局が発表した日計に基づいたもので、他の統計機関が行った集計見直しに伴う死者数の大幅な増加分は含まれていない。世界保健機関(WHO)の推計によると新型コロナウイルス感染症により直接または間接的に生じた超過死亡を含めると、死者数の総計は公式統計の2~3倍に上る可能性がある。

 多くの国では検査体制が強化されたが、軽症や無症状の人の多くは検査を受けず、感染に気付かないままとなっている。

 19日には世界全体で新たに9048人の死亡と35万4462人の新規感染が発表された。死者の増加幅が最も大きいのはブラジルの2301人。次いでインド(1576人)、コロンビア(589人)となっている。  最も被害が大きい米国では、これまでに60万1741人が死亡、3353万8037人が感染した。

 次いで被害が大きい国はブラジルで、死者数は50万800人、感染者数は1788万3750人。以降はインド(死者38万6713人、感染者2988万1965人)、メキシコ(死者23万1151人、感染者247万5705人)、ペルー(死者19万202人、感染者202万6729人)となっている」と報道されています。

 

 オリンピック・パラリンピックが近づいていますが、世界経済の影響は不透明のようです。『強い者』が生き残るのではなく『適応性のある者』が生き残るという「最適者生存の法則」といわれるダーウィンの法則が機能するといわれます

 

・ちなみに『「首の後ろを押す」と病気が勝手に治りだす』

(神経の流れを正せば奇跡が起こる)

松久正  マキノ出版  2016/7/15

という本の説明には、次のようなことが書いてあります。

 

「松久 正(まつひさ・ただし)
慶応義塾大学医学部卒。鎌倉ドクタードルフィン診療所院長。
米国公認ドクターオブカイロプラクティック日本整形外科学会認定整形外科専門医」

 

著書

シリウスがもう止まらない』(ヒカルランド)
『これでいいのだ! ヘンタイでいいのだ! 』(VOICE)
『からまった心と体のほどき方』(PHP 研究所)
松果体革命』(ナチュラルスピリット)
『あなたの宇宙人バイブレーションが覚醒します! 』(徳間書店)
『ドクター・ドルフィンのシリウス超医学』(ヒカルランド)
『ワクワクからぷあぷあへ』(ライトワーカー)
『水晶( 珪素) 化する地球人の秘密』(ヒカルランド)
『Dr. ドルフィンの地球人革命』(ナチュラルスピリット)
などがある。

なかでも『「首の後ろを押す」と病気が治る』は、健康本ベストセラー。
『「首の後ろを押す」と病気が勝手に治りだす』(ともにマキノ出版)はその最新版。
世界で今、もっとも強力に新しい流れを創るドクターである。

 

 

「首の後ろを押す」と、神経の流れが正され、高血圧、糖尿病、耳鳴り、
めまい、脊柱管狭窄症などが次々よくなる
! 衝撃のベストセラーから6年。
予約6年待ちのスーパードクターが、新たにわかった病気治しの極意を大公開!
薬も使わず、手術もせず、背骨にかるくふれるだけで、現代医学ではお手上げの病気が、続々よくなっています。
その秘密は、首の後ろを軽く押すと、神経の乱れが正され、全身の神経の流れがよくなることにあります。

本書では、この「ピンポイント療法」が誰でもできるように簡略化したメソッドを、詳しくご紹 介しています。
それとともに、数多くの難病を克服した例も紹介。
病気の悩みから脱却し、心も体もうまくいき、愉しく暮らすヒントが満載の一冊です」と記載されています。

 

なお読者の欄には、

「いわゆる上部頸椎カイロプラクティックの理論を自分でできるように工夫したものと思われる。
上部頸椎カイロプラクティックアメリカ初のカイロプラクティック大学を経営し、上部頸椎カイロプラクティック理論を証明するための病院も立ち上げた、カイロプラクティックの発展に最も貢献した方の理論なので信頼と効果があると思います
著者はこの理論を大学でカリキュラムの一部としては学んだのかもですが実際は他の方法理論が専門のようです。
効果があることは証明されているが、自分ではできなかった理論を売名?商売?のため書いた感じが好きになれない。
当然効果は人それぞれで多くは??だろう」

 

「ガンステッド・カイロプラクティックといわれる、アメリカの伝統的な手技による治療法を学んだ医師による自伝。著者は鎌倉ドクタードルフィン診療所院長。
背骨を中心にみて、ヒトの神経の流れとその詰まりを発見し矯正する治療法。いわば歯の矯正のようなものだと、理解した。
背骨の歪みを治すと言われる事については著者が反論している。それに止まらず、神経の流れをスムーズにすることが本来のカイロプラクティックであるという主張。
個人でもできるマッサージとして、耳の後ろ付け根付近乳様突起周辺を手の指で押すことと、複式呼吸を行うことを紹介している。第一頸椎を重視し、その左右横突起を押すことで脊髄神経の流れがスムーズになるとしている。脳からすべての臓器への指令は第一頸椎を必ず通る。第一頸椎は椎間板がなく、リング状で回転可能であるために、首を動かした時の影響がでやすく、問題を抱えている人は多いと記載されている。
また変形性膝関節症、脊柱管狭窄症、めまい、脳出血後遺症、肝機能数値改善といった症例を記載している。
ただし本書には問題もあり、奇跡的な施術=誇大広告となりそうな文言を含むこと。自伝が大半で、症例と治療に関する部分は少ないこと。
手技による治療であれば、日本には伝統的な東洋医学鍼灸柔道整復按摩マッサージほか)があり、それに対してカイロプラクティックが特別に優位な点が今一つはっきりしない。
背骨と神経に関する症状はこの治療法が有効な手段なのだろうが、それを選ばれた一握りの人物だけが使える特別な技であるかのように言うのは違うのでは?(著者は医師免許を持っているため、一般の柔道整復等とは異なりすべての外科治療も国内法的には行えるし、全ての症状に対して知りうるあらゆる治療手段を患者に提案できるのであろうが。)

どのような系統の医学であれ、診断・治療を教える学校を卒業したものがみな同じように使える手技でなければ、治療法としての再現性が低い。そして患者にとってはわざわざ遠方まで特定の「高名なドクター」を訪ねなければいけなくなる。手技による治療を、特定の人物だけが使える魔法・奇跡・ゴッドハンドと形容するのは、時には患者にとってマイナスになると感じた」と記載されています。

 

 

著者は宇宙人や精神界の本も多く、42件ほど書籍があります。「効果なし」という人もいて、毀誉褒貶の激しい書物となったようですが、いずれ、このブログでも取り上げたいと思います。

 

 

(2018/5/28)

 

・今の時代、難病・奇病が増えています。現代医学でも原因や治療法が分からないというのです。ガンや心臓疾患、肺炎、脳血管疾患で死ぬ人びとも多いようです。医薬品や手術でも治らないので、ラースト・リゾート(最後の手段)としてファスティングが注目されているようです。ヨガでもファスティングが普通のようです。それぞれの人が、自分の健康法や美容法を実践していると指摘されています。どちらかというと女性のほうが、健康法に敏感のようです。今の時代、子供の貧困から「子供食堂」の問題もでてきていますし、逆に「子供の肥満」の問題もあります。両極端の現象となって社会に出てくるようです。格差の時代ですから、極端に現象がでてくるようです世界中に両極端の社会現象が起きていると指摘されています。「栄養学」や「健康」についても学説が種々あり、学者により大きく見解が違っていますので、注意が必要のようです。

  アメリカのように肥満で悩む人が非常に多い国もあれば、飢餓で餓死する人もいる国もあります。国単位で大きな格差がついているネガティブな人類の近未来のようです。世界中の全ての難民を物理的に救えないと指摘されています。

健康法は、現代人の最大の関心事になったようです。「体毒」がさまざまな病気の原因であり、ファスティングにより改善できるという話は、参考になるようです。やはり社会で活躍している人や芸能人は、さまざまな健康法を実践しているようです。持病を抱えている人は、ファスティングも試してみてはどうでしょうか。しかしながら、ファスティングでどこまで効果があるのでしょうか。保証はないですが、実践の価値があるのかもしれません。

 

amazonに「ヨガ」といれると3393件、「健康」といれると42914件、「断食」だと、1060件、「食べ物」だと6060件、「美容」だと11653件の本がわかります。現代人にとって、健康・美容は大きな関心事です。それで、それに関するビジネス・マーケットも非常に大きいもののようです。それにつれ、広告宣伝費も多額になっています。毎日の様に「美食」や「食」、「グルメ」のテレビ番組が大きな時間を占めているようです。

  『「医者いらず」の食べ物事典』(PHP文庫)のように、「医者が必要のない」状態にいたいものです。断食やヨガの効果もどの程度なのでしょうか。私たち一般人は、「実践者」ではないので、詳しくはわからないようです。断食でがんが治るのなら、がんで苦しんでいる人は誰でも、試してみたいものでしょうか。敗戦後の食糧不足の時代と違って、飽食や美食の現代では、「美味しいもの」とか、「健康によいもの」が求められています。特に健康を害している人は、健康食や栄養になるものを探します。美食から素食へ人びとの関心が移行しているようです。健康第一の思想が徹底しています。

  私たち一般人は、現代のヨガのことは、よくしりません。インターネット情報によると、「第一生命経済研究所の調査によると、日本のヨガ人口は2004年時点では23万程度でしたが、2013年にヨガ人口が100万人を突破したとみられています。健康ヨガブームの影響もあり、2015年には350万人を超えるという予測もあります」とのこと。ヨガ教室も約6000個の教室が登録されているようです。「美容・ダイエット」から「スピリチュアルの充実」へと、ブームのようです。知る人ぞ知る世界のようです。薬でも治らないのなら、最後の手段として「断食」に頼る人も多いのでしょうか。

 

amazonに「船瀬俊介」といれますと221件の本が分かります。

ウィキペディアWikipediaによると、「船瀬 俊介(ふなせ しゅんすけ、1950年 - )は環境問題を専門とするジャーナリスト、評論家。 2009年6月6日に著書『知ってはいけない!?』が第18回日本トンデモ本大賞を受賞した」とのこと。

  異次元世界のアストラル界やエーテル界には都市が存在するといわれます。ヨガは、異星起源のようで、インドに伝えられたようです。ヨガとシャンバラなどの精神世界は結びついているようです。ヨガは、宇宙人の概念のようです。「瞑想」もあらゆる宗教で実践されているようです。現代では、健康法として発展してきますが、本来は、超能力や精神世界のアイデアと結びついているといわれます。

  異世界の体験者は、古今東西絶えないそうです。シャンバラは、都市型の超巨大宇宙船だったともいわれます。おそらく、正確に分かりませんが人類に数十万年(?)も進化しているシリウス星人のものなのでしょうか?数十億年とか、永劫の時間のようです。百万年進化している異星人もいるそうです。

 

・このような本(『シャンバラからの超レッスン』)は荒唐無稽な内容が多いそうですが、面白い「読み物」として読めばよいのでしょう。内容が「理解不能」という方も多いのでしょうか。「はるかに進化した天使のような宇宙人は、人間の守護霊や背後霊なのだろうか」という理解の仕方もあるようです。「遥かに進化した高次元の高等知性体・異星人は、人間の肉体や精神体に憑依するので誰も識別できない」ともいわれます。アンドロメダ星雲からも異星人が来ているようです。「アセンディド・マスター(高級教師)がガーディアンより、さらに進化した霊的存在の生命体。7人存在し、7色の虹のように輝いている」そうです。アセンディッド・マスターのコンタクティやチャネラーがいるのでしょうか。アセンディッド・マスターのクラスは、シリウスやリラ、プレアデス等の重要な場所にニルヴァーナ(涅槃・天国)から瞬時に移動できるそうです。

  シャンバラは異次元に突入した都市型の超巨大宇宙母船のようですが、時空を超えた異次元では「極大を極めれば、極小になる」ということですから、アストラル・トリップでもすればシャンバラに容易に行けるのかもしれません。「夢の中でアストラル・トリップをしてクリスタル・シティでキリストに会った」という欧米のチャネラーが多いそうです。「ペガサス」という著者の同様な本は、他にヒカルランド社から『アセンションへの超導き 不可視の王国<<アストラル界>>へ行こう』、『アセンション・ゲームの手引き書 ドリームランド<<地球>>へ行こう』、『アンドロメダ発!宇宙系自己啓発書』等数冊、出版されています。

 

・リラ星人の超物理学に「極大を極めれば、極小になる。極小を極めれば極大になる」というのがあるそうです。「エイリアン・エンジニアリング」もアメリカでは盛んのようですが、エイリアンの超テクノロジーは現代の普通の科学者にとっては理解不能のようです。現代の「天動説」が幅を利かしているそうです。しかし、「エイリアン・エンジニアリング」によって、地球製の恒星間飛行技術を持った宇宙船が出来ているのでしょうか。宇宙人情報は、厳秘(アバブ・トップシークレット)扱いのため、私たち一般人には、理解不能なことが多いようです。

 

ある雑誌に載っていましたが、「現在のアメリカでは著述業だけで飯が食えるのは300人くらいだ」そうです。それを見たときは、「やけに少ない数字だな」と思いました。アメリカでは、街中の書店が、どんどん消えていっているようです。同様に日本でも書店は減り続けているそうです。私たち一般人には、出版業界の実情については詳しくは知りません。特定のベストセラー作家が出にくくなっているのでしょうか。「出版業は資本主義になじまない」そうですが。インターネットの情報があまりにも膨大なので、私たち一般人には、到底、把握できません。また、一般の書籍の内容を上回るものもインターネット情報にはあるそうです。インターネットを見ていると新聞を見ることも忘れることもあります。人びとの時間の配分が、インターネット情報を読む時間に偏るといわれます。

  「全国で2万数千軒あった書店数は、いまや1万5000軒程度まで激減した」そうです。「小説の出版はビジネスとしては終わっている」ともいわれます。小説を買って読む人が減っているのでしょうか。面白い小説も少なくなっているそうです。誰でも素人小説家になりブログに大量に書いているからなのでしょうか。ブログも膨大で見る方が大変です。日本では書店での「雑誌」の販売状況が重要のようです。電子書籍が、様々な面で特に米国や先進国において出版業に影響を与えているようです。Amazonなどの通信販売のディスカウントで町の書店は、消えていっているそうです。通信販売では、古本が格安で豊富に手に入るからのようです。インターネットで古本を探すのも大変便利になりました。

 

・インターネット情報によると、「日本の出版販売額は、1997年の2兆6563億円がピークで、その後は下がり続け、2013年はとうとう1兆7000億円を下回った。これで市場は、ピーク時の5分の3程度にまで縮小したことになる」そうです。情報化の時代に、驚きの変化です。人口の減少現象もこれからはひどくなってきます。インターネットによる情報量が膨大に伸びていますので、「本を書店で買って読む」という読書習慣が大きく変化しているようです。将来はテレビを見るよりもインターネットで好みの「動画」を見る時間が多くなるようです。本を買って読むよりは、インターネットを見ている時間が増えています。ところでインターネット・ビジネスの動きは、早すぎて分からないことが多いようです。産業や職業が世界的に大きく変化してきているのが窺われます。膨大な文字情報や映像情報があふれるインターネットの影響で、職業作家が成り立つのが難しい時代になりつつあるようです。社会全体の「価格破壊」の勢いで、容易にデフレ傾向はなくならないそうです。金融政策だけではデフレ傾向は克服できないと指摘されています。

 

・「ホワイトブラザーフッド(白色同胞団)」と「闇の同胞団」という語は、宇宙人の物語にはよく出てくるようです。「闇の同胞団』も悪の勢力と単純に割り切れないようです。いわゆる聖書の言う「神と悪魔の戦い」なのでしょうか。米国が秘密協定を結んだのはラージノーズグレイというオリオン星人といわれています。オリオン星人は人類に5万年進化しているといわれ、「人間の魂の交換」ができるようです。オリオン座は「神の故郷」ともいわれますが、『闇の勢力』も経由地にしているようです。「オリオン大戦」やスター・ウォーズの原因や結果も詳しくは分からないそうです。「一万年以上前のベテルギウス(オリオン座の恒星)星人の容姿は現在の「エンジェル」とほぼ同じであったらしい。彼らは、背が高く金髪碧眼だった」ようです。金髪碧眼のウンモ星人は、ヨーロッパで同化している異星人として知られています。金髪碧眼のノルディックと金髪碧眼のアルデバラン星人がよく混同されるそうです。

 

・「平家がプレアデス星人の末裔で、源氏がオリオン星人の末裔」といわれます。「遠野郷の民家の子女にして、“異人”にさらわれて行く者年々多くあり。ことに女に多しとなり。-遠野物語第三十一話」、「黄昏に女や子供の家の外に出ている者はよく神隠しにあうことは他の国々と同じ。-遠野物語第八話」という“異人”はオリオン星人だったようです。異人も昔からさまざまな人間社会との繋がりがあるようですが、詳しくは分かりません。「異人」情報は、昔から警察のごく一部が握っていたのかもしれません。柳田国男は当時の警察の「異人」の情報を調べなかったようです。日本でも、ホワイトブラザーフッド(白色同胞団)の神人やサンジェルマン伯爵のコンタクティやチャネラーがいるそうで、驚きです。真偽はともかく、与太話として片づけられない話のようです。

  「神々や天使、堕天使が、ワンダラー(転生)やウォークイン(憑依)など、さまざまな形態で、昔から人間の姿を装い地上を徘徊している」といわれます。また「神々や進化した宇宙人(天使)は、背後霊や守護霊となり人間に憑依している」ので誰も分からないそうです。「神々は憑依などで市井のひととなり普通の生活をしているので誰も識別できない」ともいわれます。

  amazonに「松原照子」といれますと36件の本がでてきます。最近の本は『心を整えて幸せを呼ぶ64の方法』『「不思議な世界の方々」から教わった予知能力を高める法』があります。ブラヴァツキー夫人やクート・フーミ大師とコンタクトしているという不思議な方のようです。

 

インドで発達した(幽体や霊体における)ヨガは、昔、アキヤシヤの空間に入っていくための手段であったようですが、現在は、それ自体が忘却されているようです。しかし、「都内にもインドのヨガ教室はあちこちにある」そうです。現代物理学も非常に細かい粒子のエーテルの秘密を解くことができないでいるようです。リラ星人は人類に3万年進化しているそうです。リラ星人のエロヒムが「人間を実験室で創った」といわれます。またリラ星人エロヒムのコンタクティであるフランスのクロード・ボリロン・ラエルによると遺伝子操作による「不死の惑星」に行ってきたそうです。

  オリオン星人は人類に5万年進化しているといわれ、「人間の魂の交換」ができるようです。ですから、あまりに進化しており、現代の科学者には超テクノロジーが理解できないようです。米国は「エイリアン・エンジニアリング」に力を入れており、ロシアやイスラエルもエイリアンとコンタクトがあるそうです。「ロシア人はタウ人との協定を破棄し、同じ協定をリュウ座人の前衛部隊と交わしてタウ人を追い払ったと考えられている」とも伝えられています「モスクワには多くの異星人が住んでいる」というリーク話もあるそうです。いろいろと宇宙人が存在し、「その彼らは地球から68光年離れた惑星クイントニアに住む宇宙人で母星から「エリア51」まで45分で移動できる」といわれます。またエリア51白鳥座61番星の異星人とコンタクトしていた日本人科学者もいたといわれます。

 

・ラージノーズ・グレイといえば、西洋の御伽噺にでてくる「大きな鉤鼻の黒いマントの魔法使い」のイメージを連想させます。「ゼータ・レチクル星人のグレイと、オリオン座のリゲル人の長身のグレイ、オリオン座の有翼のドラコ族、恐竜から進化した地球のレプトイド(恐竜人)」がエリア51等のアメリカの秘密基地で活動しているともいわれます。「宇宙人“グレイ”の故郷もベテルギウス(オリオン座の恒星)なのだ」そうです。

  「小柄なグレイの後に金髪碧眼のノルディックという異星人やオレンジといわれる人間タイプの宇宙人が来て、その後に東洋人タイプが来た」という情報以外に日本で公開されるリークの話はないようです。第2次世界大戦後、宇宙連合が米国政府とコンタクトしたようなのです。東洋人タイプには日本関係する神々(異星人)も混じっていたのかもしれません。

  しかしながら、この分野では、関係者の情報のリークが今後ともあるように思われます。このような話は、全てが荒唐無稽な話ばかりとはいえないところに不気味さがあります。なお、ベテルギウスは、「オリオン座のα(アルファ)星。冬の空に輝く赤色の超巨星で、0.4~1.3等に変光する。距離500光年。和名、平家星」です。「あなたはプレアデスの鎖を結ぶことができるか。オリオンの綱を解くことができるか」(旧約聖書ヨブ記38章31節)という謎の言葉がありますが、私たち一般人には、訳の分からない話だそうです。米国では異星人に関して様々なリーク話があったようです。「米国政府がリゲル人に騙されたことに気付いた後、プレアデス人が招聘されたが、過去ヒトラーの人類浄化政策を画策し仏教を堕落させた」という情報にも驚愕します。

 

・「地下都市」は、異次元の亜空間に浮かぶ「都市型の超巨大な宇宙船」のことなのかもしれません。「シャスタ山の地下約3キロ余りにある地下都市テロス」とは異次元にある都市なのでしょうか。異次元の都市を地下都市と言っているのでしょうか。「アストラル界にもアストラルの惑星がたくさんあり、アストラル界またはアストラル次元と呼ばれる世界を構成している」そうです。「アストラル界はとても巨大です。ここに存在する全ての世界からおよそ600億人の人間タイプの生物が集まっているといわれる」そうです。シャンバラは異次元に突入した都市型の超巨大宇宙母船なのかもしれません。異星人の進化に応じて、上位の次元に行ける宇宙船のテクノロジーを持っているようです。

  「地下にある」というのを「異次元にある」と解釈すれば、理解がつくのではないのでしょうか。異星人は、見かけ以上に、実際の年齢が老けている場合が多いそうです。人間タイプの異星人の場合は、外見上20歳に見えても、実際は200歳以上だったりするとプレアデス異星人の例では、説明がなされているようです。遺伝子の操作による「不死の惑星」もあるようです。プレアデス人は古代リラ星人の末裔といわれます。プレアデス星人は人類に6000年進化している種族ですが、人類に近く神でも天使のような宇宙人でもありません。プレアデス人は人間に最も近い宇宙人種族であると指摘されています。「プレアデス的統制はオコツトの言葉通りオリオン的統制として変態を起こし、新しい知の体系を私達にもたらしてくれることになるだろう」ともいわれます。

 

 ・ディクホフの『アガルタ(虹の都)』という書籍は、アガルタ関連の本では、特異な内容を持つといわれているようです。原著は、1951年に出版されました。火星霊人や金髪蛇人も異次元でそれぞれ一層、格段に進化していったようです。異星人は進化の速度が早いようなのです。またそれぞれ人間化しており、異次元から人類を操作・管理しているともいわれています。アヌンナキとかサナンダといわれる金星のマスター(長老)が活動の中心ともいわれます。とにかく異星人は宇宙連合としてまとまって動いているようです。火星や金星の異次元に壮大な文明の都市があるそうです。サナンダは神智学ではサナト・クマーラより上位の存在として「沈黙の監視者」と呼ばれています。「キリストの転生歴を持つ金星のマスター(長老)、サナンダと宇宙母船上で会見したという日本人がいた」そうで驚きます。

アシュター(銀河連合の総司令官と呼ばれる存在)という存在がよく米国のスピリチュアルな本で言及されます。アシュター・コマンドというのは、現在、地球周辺の宇宙空間に滞空しているUFO艦隊の司令官アシュターならびに、主サナンダ・クマラという霊的な導きの下に存在する「光の偉大なる聖職者団(グレート・ブラザー/シスターフッド)の空挺部隊のことだそうです。かつてイエスであった存在は現在「サナンダ」と名乗っており、アシュタールとともに彼の宇宙船に住んでいるともいわれます。

 

・「火星人」と「金星人」という名前は昔から馴染みがありますが、近年では、シリウス星人とかオリオン星人とかの具体的な星座や惑星の名前に変ったようです。目に見える金星や火星は、砂漠の様なイメージですが、探査衛星が、さまざまな人工遺物を撮影してきているという説や写真もあるようです。空飛ぶ円盤で目に見える形で異星人が来るケースと、目に見えない霊体や幽霊の形で異次元から観察しているケースがあるようです。幽霊や霊人は昔から存在するようですが、誰も認識できないそうです。火星霊人と金星蛇人の対立・戦争があったともいわれています。「火星や金星の異次元に都市があり壮大な異星人の文明がある」といわれます。

  常に対立する二種類の宇宙人が存在し、それが進化を促すというルシファーの論理でしょうか。「ネガティブな宇宙人」と「ポジティブな宇宙人」の存在と対立があり、常に競争によって進化がすすむようです。ディクホフは、この本をある隠れた啓示に従って書いたそうですが、その内容はかなり破天荒で、SF風な印象を与えるようです。

 

・金星蛇人とは、SF的なようですが、レプティリアンがかなり進化しているようです。最近では、火星霊人とか金星蛇人とかの言葉は使わなくなったようです。レプティリアンも人間化してイタリアのクラリオン星人のコンタクティ、マオリッツオ・カヴァーロによると「人間タイプは知性的な顔をしている」そうです。レプティリアンの地球人化のイルミナティが地球の管理をしているともいわれております。「イルミナティは宇宙人の集団なので強力なのだ」ともいわれます。イルミナティの空飛ぶ円盤はタイム・トラベルができ、「米軍の将軍が同乗していた」ともいわれます。「イルミナティ・エージェントが第三次世界大戦を引き起こす」という不気味な予言もあるようです。「そして彼らとは、古代の爬虫類で、あなた方の祖先であり、親戚なのです。爬虫類人は、男と女、男神と女神というコントロールの仕組みに基づいた宗教を編み出したのである。男神はニムロデ、女神はセミラミスと名付けられた。この二神は、半分爬虫類人で半分人間であるように描かれた。その容姿は人間を怖がらせて服従させるようにデザインされた。ニムロデとセミラミスは、やがてエジプトのオシリスとイシスとなり、ギリシャのアポロとアテナとなり、他のさまざまな神々となっていった。いずれも男女、男神女神のテーマは共通していた」と語られています。

 

・まるで昔に日本でも放映された米国の連続テレビ映画「ビクター」のような内容です。「ビクター」という映画は、レプティリアンの人間化したものを描いていました。善神と魔神の対立抗争は、宇宙戦争の中心テーマで、伝説、神話などで記録されております。人肉食の鬼、宇宙人の話もあったようです。

  青色人の伝承は、インドの絵図に見られる青色の肌の神々と関連するのでしょうか。白人、黄人、青人、赤人、黒人という超太古には5色人と呼ばれた種族が存在したようです。シャンバラは異次元に突入した都市型の超大型母船のようです。地下都市というのは低層4次元とかの異次元のイメージのようです。虚空にシャンデリアのように輝く都市規模の宇宙母船を見たとカナダのコンタクティが報告しているそうです。そのクリスタル宇宙船は、現在「地上の平和」号と命名されていて、我々の太陽系の惑星間のヒエラルキーの最高の旗艦だそうです。

 

・国内のUFO研究家、研究グループも多いようですが、詳しくは調べておりませんが、さまざまな活動をしているようです。米国の連続テレビ映画「スタートレック」は、SF映画ですが、「全部が空想の産物」とはいえない番組だそうで、リアルな話もあるそうです。膨大な数のUFO関連の洋書を読むとかなりのことがわかるそうですが、私たち一般人は、その時間がありません。

  第2次世界大戦後、米国に飛来した金髪碧眼のノルディックと小柄なグレイは、金髪碧眼のアーリア支配種と遺伝子的に劣化した、いく種かの亜人類でしょうか。リークされた情報によると金髪碧眼のノルディックはプレアデス星人だそうですが、いろいろと説があるようです。

  『厳秘』(アバブ・トップシークレット)扱いのため、人間タイプの宇宙人の情報は、米国のマスコミでもつかめないようです。人間タイプの異星人は、テレビ映画のように昔から米軍関係者に交じっていたという話もあるそうです。

  グレイにはいろいろと種類があるようです。「1、(ビーガン)と呼ばれるシリウスA人の遺伝子から作られたグレイ。2、(ゼータ・レティクリ1)地球人監視のためにリゲル人が作ったグレイ。3、(ゼータ・レティクリ2)このグレイは遺伝子操作で作られた爬虫類人への奉仕階級のメンバーがいる」とのこと。「進化した宇宙人は人間の肉体や精神体に憑依するので誰にも分からない」ともいわれます。進化した異星人は、遺伝子操作などでバイオ・ロボットを作れる超テクノロジーを持っているようです。

  フランスのリラ星人のコンタクティ、クロード・ボリロン・ラエルによると「リラ星人のエロヒムが実験室で人間を創った」そうです。サタン(悪魔)といわれるリラ星人は無神論者のようです。リラ星人も人類の源流ともいわれ謎の多い宇宙人種族のようです。「第2次世界大戦は堕天使ルシファーと大天使ミカエルの代理戦争だった」という奇説もあったといわれます。ルシファーは堕天使の長であるサタンの別名であり、魔王サタンの堕落前の天使としての呼称であるともいわれます。「現代的な解釈ですと堕天使ルシファーとかリラ星人のサタン(悪魔)という言葉は、遺伝子科学者の研究集団の名前だ」と指摘されています。

 

 

 (2016/4/21)

 

熊本地震では「エコノミー症候群」が相次いでいると報道されています。やはり、車の中で、一夜を過ごすことは、ストレスにもなり、血液の血栓を作るようです。とにかく体を動かす、歩くことが必要だと言われます。「健康法」にもさまざまな見解があり、奇説と思われるものもあるようです。高齢者になると「ラジオ体操」でも体に悪いという医者もおり、説が分かれているそうです。

 

 現代人は絶対的な運動不足だそうです。若いうちは「運動不足」でも、なんとかスムーズに日常生活ができますが、高齢になると「適度な運動」が必須になります。働くという事は、通勤を含めて、「適度な運動」になります。高齢者は意識して、日常生活に「適度な運動」を取り入れる必要があるようです。

 

・断食の本もよく読まれているようです。Amazonに「断食」といれますと1060件の本がわかります。たとえば、『週1断食で万病が治る(週1回、2食抜くだけ!)』、『奇跡が起こる半日断食―朝食抜きで、高血圧、糖尿病、肝炎、腎炎、アトピー、リウマチがぞくぞく治っている!』、『3日食べなきゃ、7割治る!』、『「断食」が健康のための最高の方法だ!』、『食べなきゃ治る!糖尿病』、『断食でがんは治る』等、刺激的な題名が続きます。女性のダイエットということも非常に大きな話題・関心事になっています。断食がこれほど効果があるのなら、実践してみたいと思うものばかりのようです。

 

アメリカ人の自己啓発書を読んでいますと「白いもの、砂糖と塩を控えめに」と書いてありました。肥満や心臓病に大敵だからでしょう。喫茶店にも人工甘味料が置いてあるところが増えたようです。アメリカ人はコーヒーやコーラを良く飲みますし、食事も塩味が基本だからです。砂糖を入れないでコーヒーを飲む人も増えているようです。砂糖と食塩の「白いもの」はタブーのようです。色とりどりの野菜サラダが良いようです。アメリカ人の肥満も日本人のサイズを超えているものが多いようです。

 

・ドイツ人がビールで、フランス人がワインという具合に歴史的にも日常の食生活に結びついているようです。酒屋や煙草屋には悪いですが、ここは「禁酒・禁煙」でしょう。ノンアルコール・ビールを飲む人も増えているようです。特に年齢を重ねますと酒が体に悪いことが実感されます。また、アメリカのビジネスパーソンは、「タバコを飲んでいると仕事ができない」といって、マイナス評価をするそうです。しかし、若い頃から「禁酒・禁煙」を実行することは難しいことでしょう。日本の場合はビジネスマンと煙草が結びついているイメージです。病に倒れて入院したりする契機があれば、「禁酒・禁煙」の道にすすむようです。

 

・「禁酒・禁煙」で塩分と砂糖は控えめ、野菜のバランスの食生活、日常生活に組み込まれた適度な運動、「死ぬまでできる仕事やボランティアや生きがい」、「実行が容易な生活習慣」、「介護フリーの人生」が現代人の理想だそうです。確かに働かなくなると、軽い引きこもりになり足腰が弱まるといわれます。とにかく、ありとあらゆる病気が蔓延しているような現代です。医学の発達と病気の数が比例しているかのようです。難病や奇病も増えており、困った人々も増えています。

 

・「健康」と「運動」はコインの表裏で、「適度な運動」を日常生活に組み込むことが必須のようです。アメリカ人は「死ぬまで仕事をしたい」というモーレツ人間が多いそうですが、「仕事を続けることが適度な運動になる」ようで健康に良いようです。健康ばかりでなく社会性という観点からも「死ぬまで仕事をする」ことが、これからは重要になってくるようです。趣味に生きるのも良いですが、「死ぬまでできる何かを探す。適度な運動になる生きがいを探す」ことが重要になるようです。それでこそ、「ピンピンコロリ」で介護なしの大往生を遂げられることでしょう。「ひきこもり」やうつ病のような精神の健康についても「適度な運動」が効果的でしょうか。

 

・フランス料理の基本は「塩味」だそうです、ヨーロッパ人は、塩味になじみがあり、昔は、日本の味噌、醤油、生魚、納豆にはぞっとしたようです。今でも、ぞっとする外国人が多いそうです。しかし、寿司は、世界的なフードになりましたが。近年の世界中の和食ブームで、寿司なども外国人が好んで食べるようになりました。欧米人も健康志向で、長寿の日本人の原因が、和食、魚を中心とする食事ということからのようです。

 

・インターネットの世界でも「数百もある健康法や美容法」は大きなジャンルのようです。「料理法」のネット企業もあります。健康法や美容法は商業ベースにのりやすく、「食」が大きなテーマのようです。「世界中の大人は誰でも何かの健康法や美容法を実践している」そうです。健康や運動は毎日のことです。あなたは、いかがでしょうか。

 

・昔の中国の皇帝は「不老不死」を求めたようです。昔から宇宙人と会っていたからかもしれません。死後の世界が不老不死の世界で、幽界では人生のベストな若い時の姿になるようです。「不死の惑星」というエロヒムのリラ星人の惑星もあるようです。遺伝子操作で「不死」を達成している宇宙人がリラ星人のようです、フランスのコンタクティ、クロード・ボリロン・ラエルによると「3万年進化しているサタン(悪魔)と呼ばれるリラ星人が、実験室で人間を創った」そうです。

 

・米国政府が秘密協定を結んだといわれているオリオン星人は人類に5万年進化しており「人間の魂の交換」ができるそうです。「オリオンの邪体霊」ともいわれ、アブダクション(誘拐)や生体実験をしたりして「宇宙の悪玉」のようです。また「平家がプレアデス星人の末裔で、源氏がオリオン星人の末裔」といわれ、「日本の異人や天狗」もオリオン星人系列のようです。

 

・パラレル・ワールドに住む宇宙人、天国に出入りし転生と憑依を自由に操るシリウス星人の植民星が地球ともいわれ、人間は死後、幽界で天使のような宇宙人、シリウス星人と出会うそうです。しかし、ネガティブ・グループのシリウス星人もおり、「シリウス星人の地球支配があまりにも巧妙なので、しょっちゅう戦争が起こる」ともいわれます。

 

・著者(松枝迪夫)の「私の健康長寿法十則」には「禁酒・禁煙」については書かれてありませんが、著者は適度に嗜む方なのでしょうか。昔の学生は酒をよく飲んだようです。しかし、酒も過度に飲めば体に悪いようです。何か大病を患い、病院に入院するなどして、そこで「決心」して「禁酒・禁煙」に向かう人も少なくないようです。私たち一般人は、「禁酒・禁煙で健康リスクをかなり減らせる」そうです。

 

・近年の世界的な「健康志向」で人々の関心も「自分自身や家族の健康の維持」に向けられているようです。現代人は絶対的な運動不足ですので、自分でジョギングやウォーキングをしたり、マラソンなどの練習をしたりする人が増えているようです。家庭でできる運動器具の販売宣伝も非常に多いようです。室内でやる運動器具にはすぐに飽きてしまう人々が多いそうです。またスポーツ・ジムやスイミング・クラブに通う人々も多く「適度な運動」を日常生活に取り入れて健康を維持して楽しい生活をしよう、人生を送ろうということのようです。

 

・街中では散歩をしている老人も増えており、「家に引きこもり」だと足腰が急に弱くなるようです。日常生活に「体を動かすこと」「歩くこと」を取り入れる必要があるそうです。そしてダイエットは女性の日常的な関心のようです。「肥満は万病の元」ともいわれます。メディアにはガン等で死亡した有名人のニュースが頻繁に出てきますが、ガンで死亡する有名人が意外に多いという印象です。また「塩や砂糖」も控えめにとるのがいいのですが、どの程度がいいのか分からなくなるようです。「人は誰でも自己流の健康法・美容法を実践している」といわれます。健康法を毎日実践して、介護リスクや痴呆リスクなど、誰でも嫌なことを本能的に避けようとしているのでしょう。

 

・近年、子供や大人の奇病や難病も増えているようで、治療法も分からない病気が増えているようです。医者でも病気の原因が分からないのですから厄介です。また自殺者も依然多いそうで、「心の健康リスク」の悪化が懸念されています。高齢化、少子化の時代に自分自身の肉体や精神の「健康リスク」にどう向き合っていくのかが日常の課題のようです。

 

・現代人は「絶対的な運動不足」といわれています。またガンや心臓病などの病気で亡くなる人も増えております。現代人の最大の関心事は「健康」ということでしょうか。そのために適度な運動を無理なく日常生活に取り入れている人が増えています。スポーツクラブやスイミングクラブに通う人も多いでしょう。その他の体を動かすサークルに参加したり、ジョギングやウォーキングが入りやすいようです。自転車で体を動かすことも必要です。長寿のためには「適度な運動」が必須だそうです。部屋に閉じこもって仕事をしていると、能率も落ちてきます。

 

・働かなくなると老け込むといわれます。働くことが通勤も含めて適度な運動になり、体に良いようです。人間は毎日、体を動かすようにできているようです。散歩よりも早歩きのウォーキングを習慣にしたいものです。また老齢化と共にボランティア活動や仕事などで、「社会との関わり合い」が必要なようです。

 

・「食べる健康」では、この書のように「七色サラダ」を中心にタンパク質を取り入れるようにすることも必要です。また砂糖は体に悪いともいわれております。「砂糖や塩は控えめに」ということです。ノンアルコールビールに変えたりして「禁酒・禁煙」が最も体にいいようです。歳をとると「断酒」する人も増えてくるようです。お酒の会社には悪いですが、高齢者にとっては「酒は体に悪い」そうです。サプリメントも必要になりましょう。寿命が延びていますので、100歳を超える人々の数はますます、伸びるものと思われます。やはり、あの世に行くのにはPPK(ピンピンコロリ)がいいのでしょうか。あの世には天使のような異星人があなたを待ち受けているそうです。

 

・インターネット情報(2014/9/12)によると、「全国の100歳以上の高齢者が過去最多の5万8820人に上る」、「100歳以上の高齢者の内訳は女性が5万1234人、男性が7586人。今年度中に100歳になった人と、なる予定の人々では女性が2万5千人、男性が4357人」、「国内最高齢は、女性が116歳、男性は111歳」、「日本人の平均寿命(13年)は男性80.21歳、女性86.61歳」、「100歳以上の人数は調査がはじまった1963年が153人だったが、98年に1万人を超え、2012年に5万人を突破した。近年は1年に3千~4千人台のペースで増えており、今後も増加が見込まれる」とのこと。近未来は、高齢者が増え長寿化しますので、100歳以上の人々は大きく増えるように思われます。

 

・日野原さんの長寿の原因は詳しくは分かりませんが「現役の医者として活動している」からのようです。「働くこと」が「適度の運動」になり、社会との関係もでき、健康に最も良いようなのです。現代人は絶対的な運動不足ですから、定年退職して家に引きこもりますと、足腰がすぐに弱くなるようです。「通勤」や「働くこと」が「体を適度に動かすこと」になり肉体や精神に刺激を与え、長生きができるようです。

 

・とにかく体を毎日、動かす必要があるようです。病気で早死にするのも困りますし、病気で寝たきり老人でも家族が困ります。やはり、外に働きに出ることが自然な適度な運動になり、スポーツジムや室内での運動器具を使うことよりも効果的のようです。「働くこと」は、適度な運動になり、ウォーキングやジョギングよりも効果的のようです。

 

アメリカ人は「死ぬまで働きたい」という人々が多いそうです。「働くこと」が健康によいことを知っているからでしょう。遊んだり、趣味に生きるのもいいですが、社会でボランティア活動をしたり、死ぬまでできる何か、働くことを見つけて、「生涯現役」ということで、長寿を全うしたいものです。しかし、普通の医者でも70歳以上になると引退する人が多いのでしょうか。血管の病気で倒れないために、食事にも注意をしなければならないようです。「肥満は万病の元」のようです。やはり「ピンピンコロリ」が理想的な死に方のようです。しかし、ピンピンコロリで実際、死ぬ人は少ないようです。

 

・さまざまな病気のリスクを掛け合わせると高い確率になり、発症リスクを避ける努力が個人に課せられています。「食べ物」のテレビ番組が多いようですが、日常の食と認知症は密接に関係しています。食の西欧化でこれまできましたが、認知症などを考えると「洋食」「中華」よりも「和食」に軍配があがるそうです。一般的に普通でも砂糖と塩分の摂りすぎになるようです。意識的に減塩・減糖をしなければ突然倒れる可能性が高まります。

 

・「認知症予防には一切飲まないにかぎる」ということですが、「お酒のリスク」は、まだ一般化していないようです。「タバコのリスク」は、昔から広く研究されて報道されていますので、若い人でも「禁煙」をする人も増えているようです。喫煙には規制も多くあります。タバコを喫煙するひとへの風当たりも強くなっています。「お酒のリスク」は病気で倒れないとなかなか一般的に認識されていないようです。

 

・飲酒の習慣が社会に一般化しており、全く飲めないことは、マイナスのイメージになるようです。毎日の飲酒の習慣を持つ人々も多いようです。サラリーマン社会では「居酒屋文化」がありますが、飲酒習慣のない人が増えると夜の商売の人々が困ります。飲酒習慣のついた人にとっては、「断酒」は難しいようです。

 

・「言うは易く行うは難し」で、病院に長期入院でもしないと「禁酒禁煙」の決心や実践もできないようです。「食生活の改善」とともに「適度の運動」も必須だそうです。とにかく毎日、体を適度に動かすように工夫することが必要です。「散歩」やウォーキングも日常の習慣として実践しなければならないようです。「介護」のお世話にならないように、しっかりと「適度な運動」をしなければなりません。

 

・「介護の問題」は、知識人でも自分の家族が倒れたことを契機に、真剣に考えだすようです。遠隔地の親が倒れて困ったという人々も多いようです。介護が原因でサラリーマンを辞めた人もいます。高齢化・少子化の時代ですから誰でも「認知症」や「介護」の問題に直面する時代のようです。

 

・「少子高齢化の時代」で、当然ながら、各国政府もさまざまなシナリオを描き政策を研究・実施しているようです。また「地方創生」ということで各国の地方自治体や企業もいろいろな手法を研究・実践しているといわれます。「近未来の高齢者、女性、若者の働き方」が斬新な発想で組み直しされる必要があるようです。女性の場合は、子育て支援とかさまざまな制度的な担保が必要のようです。「超高齢化」は世界の潮流ですので、各国政府とも対策には余念がないようです。待機児童の保育所の問題が脚光をあびています。

 

・高齢者の場合の対策は、米国の様に「定年なしの会社」も増えてくるものと思われます。若者の就職状況は、世界的には悪化しているようです。それに比較すると日本の学生は恵まれているようです。日本でも正社員以外の派遣労働者の問題が大きくなっています。日本の将来は人口減少でネガティブな見解が多くありますが、対策は考えれば豊富にあるようです。意外にも「ピンピンコロリ」の高齢者が増えるようです。少子高齢化でも創意工夫によっては、明るいシナリオが描けます。しかし、NPO法人補助金や寄付が頼りで、採算にのるのは困難なケースが多いといわれます。

 

・社会の遅れた面、非近代性、後進性、頭の古い面が予想以上に増えてきています。改革の速度も大変遅いようです。本当に優れた官僚や政治家が登用されなかった結果でしょうか。「失われた20年」と言われますが長い期間です。「日本は先進国だろうか」という声も街中で増えてきています。「女性の登用も先進国とはいえない」そうです。女性の眼から見ると「政治や経済の後進性」を痛切に感じることでしょうか。

 

・「限られた予算、増えない税収、十分でない福祉予算を削る財政赤字」ということで、アベノミクスの成果が問われています。アベノミクスもはっきりした数字も出てきています。「消費税の増税も将来は20%にまでいく必要がある」とのエコノミストの予測もあるようです。「定年を75歳まで延長し、消費税を20%にすれば社会保障制度の維持が可能になる」という議論もあります。今後は特に「高齢者に優しい電子政府の推進が経済活性化の鍵を握る」のかもしれません。国家経営の実務に精通したベスト&ブライテストのテクノクラートのドリームチームの英知を結集した「国家改造計画」が求められているそうです。

 

 

 

 

 

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日本は津波による大きな被害をうけるだろう

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神の国か?」「人類の原郷か?」 「天上のエルサレムか?」・・・・・・・・・

「パラレル・ワールドに住む宇宙人、天国に出入りし転生と憑依を自由に操るシリウス星人の殖民星が、地球か?」、「ネガティブのシリウス星人の地球支配があまりにも巧妙なので、しょっちゅう戦争が起こるのだろうか?」

「金髪碧眼のノルディックが住んでいたアガルタのシャンバラ情報の集大成を目指す・・・・・・・・・・」「金星蛇人と火星霊人の戦争はその後どのように展開したのだろうか」
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「小人族のグレイの母船に同乗する金髪碧眼のノルディックは、”悪魔の王””ルシファー”なのか?!」

「円盤は神人や異人、悪魔の乗り物なのか!?」「天使は神の秘密諜報員なのか」「神は最初のフリーメーソンなのか」

「UFOは、人類の歴史が始まって以来、最も重要な現象なのか。UFO問題とは、人間にとっての死の問題を解くことなのだろうか。UFOはフリーメーソンの創作なのか」

「全宇宙を創ったという“虹の神々”も地球に来ているのだろうか」

イルミナティなどのフリーメーソン組織に入ると神に会えるのだろうか」「金星の神々は地球に到着するやいなや、イニシエーションのためのフリーメーソン本部を設けたのだろうか」「フリーメーソン結社はこの大地が創出されるよりずっと前から、さまざまな太陽系をめぐって、存在していたのだろうか」「フリーメーソンとは、“現在、世界で信仰されているいずれの宗教より古い”教団となるのだろうか」

国際連合の設立に動いたキリストの星、アプ星人とは」

「人は皆、記憶喪失の異星人だろうか」

「はるかに進化した天使のような宇宙人は、人間の守護霊や背後霊なのだろうか」「セドナ上空に見えないエーテルのシティが滞空するのだろうか」

シリウス星人の故郷である天体イジュニュは、もっと高い周波数で共振する6次元の天体であり、地球の宇宙と同時に存在するパラレル・ユニバースに存在するのだろうか」

 

グーグルのブロガー(多言語翻訳:約250言語)にも書いています→UFOパラレル・ワールド