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「イルミナティ」の意味する「光」はルシファーを表すもの、すなわち悪魔崇拝だとする解釈は、イルミナティ陰謀論でよく見られるものである。(1)

 

『世界の陰謀論を読み解く』  ユダヤフリーメーソンイルミナティ

辻隆太郎  講談社現代新書   2012/2/17

 

 

 

世界は陰謀に満ちている

陰謀論は歴史のなかで絶えることなく語られつづけてきた。18~19世紀のヨーロッパでは、およそあらゆる社会変革がフリーメーソンをはじめとする秘密結社の陰謀と結びつけられた。ユダヤ人は古くからさまざまな疑いをかけられてきたが、第1次世界大戦前後の時期に広く普及した『シオン賢者の議定書』という文書をきっかけに、ユダヤ陰謀論は世界中に根づいてしまった。それは、第2次世界大戦におけるユダヤ人の運命にも、少なからぬ影響を与えたのである。

 

シオン賢者の議定書(プロトコル

・今日のユダヤ陰謀論の基本的形式を決定したのは、『シオン賢者の議定書』(以下プロトコル)と呼ばれる文書である。ユダヤ人の世界支配陰謀という主張は、フランス革命からロシア革命にかけての1世紀あまりのあいだにポピュラーなものとなった。

 

・『プロトコル』は、ユダヤ地下政府の会議で語られた世界支配計画が流出したもの、とされる。そこに描かれたユダヤの計画とは以下のようなものだ。

◉国家の秩序と安寧は、身分制と教会の権威によって保たれている。われわれはそれを破壊するため、諸国家の内側に潜み、各種の秘密結社を手先に使って自由主義社会主義共産主義・国際主義を蔓延させた。大衆に偽りの自由と権利を与え、支配者と敵対させ、国家を崩壊させた。フリーメーソンを使ってフランス革命を起こしたのもわれわれである。

◉身分制と教会の権威にもとづいた秩序ある統治の代わりに、すべてが金で動く世の中に変えなければならない。大衆には高度な政治や宗教には関心をもたせず、金と快楽にのみ目を向けさせるようにした。われわれは意図的に経済不安や失業者の群れを生み出すこともできる。われわれは絶大な経済力によって、国家や大衆を自由に操れるのだ。

◉われわれはメディアの情報を完全に支配している。ある事柄に対する賛成意見も、反対意見も、中立意見も、すべてわれわれから発している。そうすることで、われわれにとって真に都合の悪い物事には気づかせず、人びとを思うままに操ることができる。

◉「新しい」学問や知識は、非ユダヤ人の青少年を誘惑し堕落させるために、われわれが作り上げた。ダーウィンマルクスニーチェはわれわれの手先である。またわれわれは、賭博や遊技場、スポーツといった娯楽を大衆に与えて堕落させ、愚民と化せしめる。

◉われわれは2000年にわたって、非ユダヤ諸国に不和や猜疑の種を蒔いてきた。それらの国々の国家的、民族的、宗教的な敵対関係はわれわれが育て上げたものである。反抗する国家があれば、それらの対立を煽り、戦争を起こさせる。

◉国家、民族、宗教、それらの秩序ある枠組みをわれわれは破壊する。国際主義はそのための道具である。そのうえで、神の選民たるわれわれが支配する世界政府が打ち立てられる。

◉すべての秩序が破壊され準備が整ったところで、ユダヤ人の王が登場する。われわれは絶対的な専制でもってすべての秩序を取り戻し、大衆は無批判に服従することになるだろう。

 

・『プロトコル』とユダヤ陰謀論ナチスユダヤ人政策にも影響を与えている。ヒトラーは『わが闘争』で、平和主義・自由主義共産主義・国際主義などあらゆる反ドイツ的なものはユダヤ人による創作物であり、彼らの世界征服の手段であると説いた。またヒトラーは『プロトコル』について、ユダヤ人の本性と活動を明らかにしたものとして評価している。ナチスは「世界サービス」という団体を作り、『プロトコル』を全世界に宣伝することまでしていたのである。

 1918年シベリア出兵の際、『プロトコル』は日本にも上陸し、軍部を中心に日本にユダヤ陰謀論を流行させるのに大きな役割を果たしたことはすでに紹介した。

 

「パイクの予言」という都市伝説

1871年に、アメリカの大物メーソンであるアルバート・パイクが、イタリア転覆を目論む革命家マッツィーニに宛てた手紙がある。そこでは世界征服のために、三度の世界大戦を意図的に引き起こす必要があると記されている。一度目はロシアを無神論共産主義の砦に変えるために。二度目はファシストシオニストにあいだの不和を利用して。最終的にナチズムが破壊され、シオニズムイスラエル建設にじゅうぶんなほど、また国際的共産主義キリスト教に拮抗するにじゅうぶんなほど強力になるように。そして三度目は、シオニストイスラム教徒を互いに滅ぼし合わせる。その他の諸国も巻き込み、すべてを消耗しつくさせる。さらに、残虐性と血なまぐさい混乱の源である無神論の効果によって、諸国に恐るべき社会変動を引き起こし、また、文明の破壊者たる革命主義者からの防衛を強いる。そしてキリスト教に幻滅した人びとは、ルシファー崇拝を受け入れるだろう一度目と二度目の大戦は、パイクの筋書きどおりになった。これはメーソンの陰謀が真実である何よりの証拠である。彼らの世界統一陰謀の完成、第3次世界大戦はすぐそこまで迫っているのだ――。

 フリーメーソン陰謀論の著作を読むと、3回に2回はこの「パイクの予言」が登場する。

 

陰謀論者たちのイルミナティ

ユダヤフリーメーソンはしばしば同一視されてきた。イルミナティもその両者と密接に関連づけられる。ヨーロッパの保守反動主義者たちにとって、この三者は排除すべき近代の象徴として容易に結びついたのである。

 

5つの目的

イルミナティの活動は一貫して、つぎの5つの行動理念にしたがっている。

・秩序ある政府の破壊

・私的所有権、相続権の破壊

愛国心、国家主権、民族意識の破壊

・あらゆる宗教の破壊

・家族制度、結婚制度の破壊

 

フランス革命以降のあらゆる革命運動は、この目的に沿って扇動された。多くの陰謀論者は共産主義社会主義を区別しないが、これらはイルミナティの発明によるものだ。累進課税社会保障制度、先進国から発展途上国への援助などは、明らかに「共産主義」の陰謀である。

 

・理神論や無神論は当然として、教会一致運動や宗教間対話、ニューエイジや「カルト」問題なども、「正しい」宗教的真理に対するイルミナティの攻撃だ。フェミニズムや同性愛、あるいは親から子どもを取り上げる児童養護施設や社会全体で子どもを育てようと志向する政策などは、伝統的な家族制度を破壊し、社会道徳を崩壊させるための陰謀だ。

「彼ら」はあらゆる秩序の破壊を目論んでいるのである。これまで社会を正しく律してきたすべての伝統的秩序や道徳が疑問に付され、疑わしく邪悪な「新しい価値観」なるものが大手をふるようになったのは、ひとえに「彼ら」の仕業なのだ。そして、「彼ら」の最終目標は、このようにすべてが失われた廃墟のうえに救世主として唯一の秩序を打ち立てること、全人類を一元的に支配する統一世界政府を樹立することなのである。

 

イルミナティの組織は他にもあり、下部組織やフロント組織も数多く存在している。それらは社会のあらゆる局面に関わっている。「彼ら」は名称を使い分け、さまざまな集団を偽装して、裏から世界を操ってきたのである。それらの組織のなかには当然各種メディアも含まれ、情報操作がおこなわれている。

 陰謀論者たちの考えでは、イルミナティは消滅したのではなく、有名になってしまったのでその名を公には使わなくなっただけなのだ。したがって、「イルミナティ」の名称がいっさい見当たらなくても、ある集団がイルミナティの目標を推進しているとみなすことができれば、それはイルミナティなのである。

 

イルミナティの手足

・望む結末を実現させるため、イルミナティは長い年月をかけて準備をおこなってきた。そしていままさに、その陰謀の完成は間近に迫っているのであるーと、何十年も前から陰謀論者は主張しつづけている。

 

・かくして、保守派の人びとにとってイルミナティは、世の邪悪な「自由主義者」どもの背後で糸を引く、すべての秩序を破壊せんと目論む悪魔崇拝集団と、容易にみなすことができたのである。

 

・一方で陰謀論のなかのイルミナティは、緻密で完璧な命令系統を備えた超大規模組織だ。ある論者は、イルミナティは経済、政治、市民生活、オカルトと宗教、芸術と文化の五部門に分かれていると述べる。別の論者は麻薬・ポルノ部、政治部、事業経営部、カルトの儀式部、世界通信部、マインドコントロール部に分かれていると主張する。いずれにせよイルミナティの陰謀は社会のあらゆる分野に浸透している。

 

例えば、イルミナティの目的は世界統一政府の樹立であるから、あらゆる国際的な組織、越境的な活動はイルミナティの仕業、となる。

 

<すべての黒幕は・・・・爬虫類的異星人>

・ヴァイスハウプトのイルミナティは、その連綿とつづく、「イルミナティ」のごく一端が、たまたま表に出ただけにすぎない、というわけだ。

 

・一方でそうした風潮は、保守的なキリスト教的秩序を絶対とする立場から中国・日本までを含む「東洋」の宗教文化は、同一の根をもった悪魔崇拝として十把一絡げにされ、イルミナティのなかに放り込まれていった。

イルミナティ」の意味する「光」はルシファーを表すもの、すなわち悪魔崇拝だとする解釈は、イルミナティ陰謀論でよく見られるものである。

 

・さらに言えば、大きな社会変化や現代社会の状況を陰謀の結果とみなす考え、それらの出来事は何者かによって以前から計画され誘導されていたのだという考えは、突き詰めればその因果を際限なく過去へ遡ることになる。

 

「どこで世界はまちがったのか」を際限なく遡っていった結果、イルミナティの起源を古代文明どころか人類誕生以前にまで求めるものもある。イギリスのデーヴィッド・アイクによればすべての陰謀の黒幕は爬虫類的異星人である。地球上の文明のほとんどは、彼らが地球人類を奴隷化するために作り上げたものだ。彼らは自らと人類の混血種を生み出し、その者らに奴隷管理者として地球人類を支配させている。この混血種がロスチャイルドら地球エリートの正体である。そして地球はブラザーフッドと総称される各種秘密結社により支配運営されており、その頂点にあるのがイルミナティだ、ということである。

 

<新世界秩序の陰謀>

<世界を覆う陰謀の網の目>

・以上のような、あらゆる出来事・集団・領域に陰謀の存在を見出し、それらすべてが「統一世界政府の樹立」といった目標のもと統一された陰謀の一大ネットワークを形成しているとみなす陰謀論は、「新世界秩序」の陰謀論と呼ばれている。

 これまでバラバラに語られていたような各種の陰謀説、さらにはUFO、オカルト、疑似科学など種々雑多なマージナルな言説を統合する、いわば最上層のレイヤーとして機能するのが新世界秩序陰謀論だ。

 

超管理社会と「ヨハネの黙示録

・新世界秩序の本質は少数エリートによる全人類の管理・奴隷化である、というのが陰謀論者たちの共通認識だ。その表現として「人類の家畜化」だとか「世界人間牧場」といったフレーズがしばしば用いられる陰謀論者たちが描く世界の将来像として頻出する、典型的主張が「コンピュータによる超管理社会」と「人口削減計画」である。

 

・こうした未来像の出所は『新約聖書』の「ヨハネの黙示録」である。世界の終末に「第一の獣」(反キリスト)と「第二の獣」(ニセ預言者)が現れ、あくまで神にしたがう少数をのぞく全人類が獣にしたがうことになるのだが、その様子として以下の記述がある。「すべての者にその右手か額に刻印を押させた。そこで、この刻印のある者でなければ、物を買うことも、売ることもできないようになった。この刻印とはあの獣の名、あるいはその名を考えるがよい。数字は人間を指している。そして、数字は666である」(「ヨハネの黙示録」13章16~18節)。バーコードもバイオチップも、「この「獣の刻印」なのだ。

 

・なお“A Pale Horse”とは「ヨハネの黙示録」(6章8節)に登場する。世界の終末を告げる4つ目の封印が開かれたときに現れる「青白い馬」で、「死」がそれに乗っており、人を滅ぼす権限が与えられている。キリスト教の終末思想に関わる言葉である。

 

<人口削減と「グローバル2000報告」>

・コンピュータによる超管理社会の形成と並ぶ陰謀の柱が、大量虐殺計画である。多くの場合、「彼ら」の人類管理のため人口を適正人数にまで削減する「間引き」計画として説明されるが、「4人の天使は、人類の3分の1を殺すために解放された」(ヨハネの黙示録9章15節)のような聖書の記述を実現させるためなのだ、という主張もある。

 減らされる人口の数は、「40億」「30億」「25億」「20億人まで」「10億人まで」等々、論者によって(時には同じ論者の1冊の書籍のなかですら)バラバラであるが、おそらく30憶がもっとも人口に膾炙しているものと思われる映画『ターミネーター2』の冒頭では、核戦争による30億人の死が描かれているが、これは「彼ら」による計画のほのめかしなのだ、と主張する者もいる。

 

第三次世界大戦が方法として想定されることも多いが、現在もさまざまな手段で人口削減は進行中とされている。各種致死性ウイルスの開発利用は、多くの論者にとってこの削減の大きな柱である。アジア風邪、香港風邪、ラッサ熱、鳥インフルエンザなどの伝染病はすべて、「彼ら」が流行させたものだ。中世ヨーロッパで猛威をふるった黒死病も陰謀の産物とみなされている。エイズが「彼ら」によって開発された生物兵器であり、人口削減計画のための意図的に流行させられたものであることは、陰謀論者たちにとって論証の必要もない自明の前提となっている。

 

・現状のまま推移すれば、世界人口は2000年には60億、2030年には100億、21世紀末には300億に達する。その増加の90パーセントは最貧国に集中するだろう。食糧生産、エネルギー資源、鉱物資源の供給は地球全体の需要に追いつかず、それらを先進国に吸い上げられる発展途上国はますます危機的状況となるだろう。地域的な水不足や環境破壊による動植物種の絶滅も深刻となる。

 

「黒い貴族」「三百人委員会」「悪魔の十三血流」・・・

・例えば、ユースタス・マリンズやデーヴィッド・アイクらが言及するのは「黒い貴族」だ。マリンズの説明では、「黒い貴族」とは古代より白人文明に寄生する「カナン人」の末裔であり、フェニキアからヴェネチアにわたった彼らはヨーロッパの貴族階級と混血して勢力を広げ、イギリス王室を乗っ取り、世界を支配しているとされる。

 

モンロー主義

アメリカの陰謀論者は、モンロー主義アメリカ外交のあるべき姿とみなす。つまり他国に干渉せず、干渉されないというあり方だ。陰謀論者たちに言わせれば第2次世界大戦も、朝鮮戦争も、ベトナム戦争も、アメリカは邪悪な陰謀によって無理矢理巻き込まれたのである。

 コールマンによれば「アメリカが二度の世界大戦に参戦したのは、秘密政府による計画が実行されたため」であり、上位メーソンであるF・D・ルーズヴェルト大統領は第2次世界大戦にアメリカを引きずり込むことによって首尾よくアメリカに多大な損害を与えたのだった。ロバートソンは朝鮮戦争ベトナム戦争といったアメリカの対共産主義戦争は、勝つことを許されない戦いとして最初からデザインされていたと主張する。彼にとっても朝鮮戦争ベトナム戦争は、アメリカは望まぬ戦争に「巻き込まれ」た被害者である。

 

・国際機関の代表的存在といえば国連だが、アメリカの国益が国連によって脅かされている、という認識がアメリカの陰謀論者には共有されている。

 ロバートソンの認識では、国連は非同盟諸国共産主義国に牛耳られたコミュニスト機関である。国連は合わせても負担金1パーセントの取るに足りない野蛮な小国が80パーセントの票を牛耳っており、多額の負担をしているアメリカにはふさわしい発言権がないソ連を含めたそれらの票はアメリカに反対するために働いており、発展途上国を擁護し先進国を非難するという「異様な見解」を推進している。ロバートソンはアメリカに不利益であるということをもって、国連は「全人類の利益に公平な機関ではない」と主張する。にもかかわらず、連邦政府は国連に隷従してしまっているのだ、と。

 

自己責任と社会福祉

アメリカの分離主義者たちの尊ぶものは自由・自律・自己責任であり、嫌悪するものは平等や相互依存、あるいは「社会正義」である。彼らにしてみれば累進課税制度のような富の再分配や社会福祉政策、発展途上国に対する国際援助などは、ひとつには個人や国家の自由独立の侵害であり、また自助努力に欠けた「弱者」によって「われわれ」の不当に搾取されることを意味する。そして、それらは社会主義共産主義マルクス主義である。

 

キリスト教原理主義陰謀論

主流派と福音派

・現代アメリカのプロテスタントについての分類でよく用いられるのは「主流派」と「福音派」という2分法だ。これは特定の教派の名前ではなく個人の信仰の傾向を示すもので、大雑把には主流派=リベラル、福音派=保守と考えてよいだろう。

 主流派教会は近代思想を受け入れ、社会改良を志向し、社会的立場を重視し、知識人を中核とする。一方、福音派は社会参加より個人の魂の救済を重視し、劇的な回心、異言(聖霊の働きによって自分では理解できない言葉を発すること)、神癒(奇蹟による癒やし)などの宗教体験の強調、積極的な伝道活動、聖書の文字どおりの解釈などを特徴とする。

 主流派とは社会的に主流だったからこその名称だが、現在では福音派とのあいだの趨勢は逆転している。

 

急進的福音派ファンダメンタリスト

・この福音派の人びとが、いわゆる「宗教右派」の支持基盤だ。1970年代末ごろから世俗的な保守派である「新右翼」と接近し一大保守陣営を築いた彼らは、80年代のカーター・レーガンブッシュ政権期に大きな影響力をもち、ブッシュJr.の重要な支持基盤ともなった。

 

福音派伝道師のうちにある人びとは、リベラルな諸改革によって凶悪犯罪、麻薬、エイズ、離婚、フェミニズムなどが蔓延し、アメリカの家庭と社会は崩壊してしまったと主張し、キリスト教によるアメリカの再生を説く。ロバートソンはその代表格である。彼らは現代アメリカの諸問題の原因を人間中心主義に毒されたアメリカ社会の道徳的堕落に帰し、アメリカの道徳的再生のために、個人・家族・学校教育を中心とした人びとの再道徳化=再キリスト教化をめざしているとくに進化論、同性愛、人工中絶は、彼らにとってアメリカ社会の堕落の象徴である。

 こうした福音派のなかの、さらに急進的な一部の人びとがファンダメンタリストと呼ばれる。

 

彼らを特徴づけるのは第一に聖書無謬説――聖書に誤りはいっさいなく、すべて文字どおりに解釈されるべきである、という信念である。聖書に誤りはないというのは、神学的な意味だけではなく、その記述は歴史的にも科学的にも絶対に正しい、ということである。ここでは聖書批評の研究成果は、正しい福音を破壊するものとしていっさい否定される。第二には異説を認めない排他的な態度、自分たちの立場こそがキリスト教そのものであり、それと異なる立場の「キリスト教徒」は名ばかりの偽者だという考え。第三に保守的価値観の擁護。変化の否定、原点回帰主義といってもいいだろう。彼らにとっては変化=堕落であり、信仰的にも社会的にも可能なかぎり保守的であろうとし、正しい伝統の「原点」に回帰することが唯一の正義にかなった方策だと考える。

 

イルミナティによる第三の革命」

例えば、コールマンはフランス革命ボルシェヴィキ革命につづくイルミナティの手による第三の革命が現代アメリカで進行中であり、その最前線が同性愛運動や堕胎流行という悪魔的運動だと述べる。男女同権論者や女性の権利を現代社会に強制する人びともイルミナティの手先である。その結果としてアメリカはいまや児童虐待、家庭破綻、親への反抗、家出、試験管ベビー代理母、犯罪率急上昇、同性愛、堕胎、フリーセックス、未婚出産等々の道徳的退廃、無秩序状態に覆われてしまった。こうした流れは、最終的に宗教的無政府主義革命によるアメリカ崩壊につながる陰謀なのである。

 

・家族道徳に関するロバートソンの見解は、保守的陰謀論者の主張の典型だ。彼にとって神の定めた社会・国家・国際秩序の最小単位は家族である。男が働き女が子を育てる伝統的な家族像こそが健全であり、それ以外の形態は異常である。また子育ては家族の専権事項であり、社会全体で子どもを育てる、というような社会的・制度的な介入は有害なものでしかない。

 

リベラル=神なき思想

・このような家族道徳に関する話にかぎらず、保守的な陰謀論者たちにとってリベラルあるいは左翼的なものはすべて陰謀である。彼らは政治的・文化的・宗教的保守の観点から、世界はどんどん悪くなっているという危機感を募らせる。社会主義的な政治運動から国際協調、社会福祉政策、多様な価値観の共存や融和、マイノリティに対する人権尊重や反差別運動などにいたるまで、すべてが「リベラル」の一言でくくられ、共産主義無政府主義無神論・無秩序・道徳的堕落と同義とされる。そして、それらはすべてひとつの悪魔的源泉から湧きでたもの、神が定めた秩序から離れさせる邪悪な陰謀なのである。

 

・しかしファンダメンタリストおよび陰謀論者たちは、その流れの一部に反/非キリスト教的なものが存在しているということをもって、すべてを反キリストの悪魔的思想と断ずることをためらわない。

 

再臨が先か千年王国が先か

キリスト教の終末思想が語られる際の基本セットは、ハルマゲドン、キリストの再臨、千年王国最後の審判である。それらはすべて「ヨハネの黙示録」にもとづいている。

 ハルマゲドンは反キリストが神の軍勢に挑むために諸国の王を集結させた場所の名前だが、俗に最終戦争と解釈されている。キリストの再臨とは、イエスが救世主として地上に復活すること。千年王国とは世界が終末を迎える最後の段階、つまり「歴史の終わり」に到来する、1000年間つづくとされる地上の理想郷だ。

 

とくに重要なのはキリストの再臨と千年王国の順番だ。千年王国実現の「後」に再臨があるとするのが、「後千年王国説」、千年王国の「前」に再臨があるとするのが「前千年王国説」という。

 

黙示録と陰謀論

「聖書の言葉はどのように今日の出来事と関係しているのだろうか?偽りの世界秩序はサタン的な独裁者を待つことになるだろうということは明らかだ。それは自然発生的に起こることではありえない」と、ロバートソンは述べる。

 彼によれば、サタンは反キリストのために世界政府がまもなく準備されることを知っている。しかし反キリストの世界独裁は42ヵ月だけしかつづかず、キリストと神の子たちが反キリストと支持者を滅ぼし、サタンは1000年間つながれ、その後地上天国が成立することになっている、という。

 

ファンダメンタリズム陰謀論者たちにとって、陰謀の最大にして唯一の目的がキリスト教の破壊、反キリストによる世界支配であることは当然の大前提だ。彼らによれば新世界秩序陰謀は、根本においてサタンによる神への反逆計画であり、その計画を阻むものは真正なキリスト教信仰である。また陰謀についてのあらゆることはすべて聖書のなかに明確に描かれており、陰謀計画は「黙示録」どおりに推移するものとみなされる。

 

・例えば「黙示録」においては反キリストとローマ帝国が強く結びつけられているが、陰謀論者たちはそれに対応して「復活のローマ帝国」が反キリスト誕生のために用意されると述べる。多くの場合、その役を任じられるのはEUだ。構成国が「7つの頭と10本の角」に比せられるわけである。「第二の獣」は新宗教モルモン教エホバの証人統一教会など)、ファンダメンタリストから見れば真正な信仰に対する冒瀆でしかないキリスト教系の諸教派・運動(教会一致運動やユニテリアン・ユニヴァーサリズムなど)、あるいはニューエイジ思想(禅やタオ、ヒンドゥースピリチュアリズムなどが十把一絡げにされる)などが対応する。獣の数字の刻印は、すでに述べたようにバーコードやキャッシュカード、スーパーコンピュータによる超管理社会の到来を意味している。

 

アメリカは最後の砦

・人間の罪深き本質を再三強調しつつ、ロバートソンは陰謀によって進められる現在の新世界秩序、あるいは漸進的な社会改良の努力をユートピア的妄想と断じる。

 その一方で彼は、全人類がキリスト教信仰に帰依すること、政治・経済・社会すべてがキリスト教にしたがって活動することを当然あるべき姿だと信じ、皆が神にしたがいさえすれば、あらゆる社会問題は勝手に完全に解決する、という考えを現実的なアイデアだと信じる。「黄金律と呼ばれる神の原則のたったひとつの自発的な運用は、大気および水質汚染を、犯罪を、離婚および子供虐待を、経済的搾取を、そして戦争を終わらせるだろう」。「すべてはこのようにシンプルである。このように安価である。このようにとても実際的である」。

 

東日本大震災地震兵器

震災デマの流布

・多くのデマはすぐに消えていくがいくつかは根を下ろし、社会に現実的な不利益を与えることになるだろうし、すでになっている。

 震災デマについての分析は『検証 東日本大震災の流言・デマ』(荻上チキ著、光文社新書)や『検証 大地震の予言・陰謀論“震災文化人たち”の情報は正しいか』(ASIOS、アンドリュー・ウォールナー著、文芸社)といった優れた解説書がすでに出ている。ここでは震災にまつわる陰謀説の一例として、「東日本大震災地震兵器による攻撃だった」という主張を取り上げたい。

 なお、「地震兵器」にまつわる主張は、主に疑似科学の領域で古くから存在するが、そのものについての詳しい解説は割愛する。たいていの場合エジソンのライバルと言われる発明家ニコラ・テスラの研究をもとにしてソ連アメリカが開発していることになっていること、そんなものは存在しないことを知っておけばじゅうぶんだ。

 

HAARP=地震兵器

・もうひとつ地震兵器として主張されているのが、アラスカにある米軍施設「HAARP」(高周波活性オーロラ調査プログラム)である。この施設は上空に向け強力な電磁波を照射することのできる巨大アンテナ群で、電離層研究が目的とされている。

 

・HAARP=地震兵器というのはいまや一部の人びとにとっては常識となっているようだ。

 

関東大震災時にもあった地震兵器説

オウム真理教は人工地震の方法を「核による地震兵器」「ニコラ・テスラの振動共鳴による地震発生」「高周波・高電圧の電磁波を照射する地震兵器」に分類し、「今回の阪神大震災では、この第3のタイプの地震兵器が使われた可能性が極めて高いのだ!」と主張した。

 

関東大震災時にすら、地震兵器の噂はあったようだ。1923(大正12)年発行の『大正大地震大火災』では、このようなエピソードが紹介されている。

 

地震を起す機械

 出所はどこか分らないが、あの大地震大火災で、下町一帯火の海と化した最中に、大阪警察へ飛び込んで来た一壮漢!「この大地震は西洋で起したんだそうですが真実ですか ⁉」

「何?」と云ったが、巡査は何のことか意味が分らない。

チェッ! さとりの悪い巡査さんだな、この地震は、今度西洋で地震を起す機械を発明して、日本を真先にやっつけようとしたんだっていうことですが、本当にそうなんですか? 警察の方へはまだ宣戦の詔勅の通知はありませんか ⁉」と息せき切って訊ねる。

 これには流石の巡査も返答の仕様がなかったそうだが、つづいて56人もこれと同じ質問を警察へ持込んだ人があったので、巡査君ボウッとしてしまい、「ハテナ、これはひょっとすると、そう云う新発見が事実あったのかナ?俺が時勢におくれているのかナ?」と思ったそうだ。

 察するに飛行機其の他から、考えついた流言らしいが、さりとはウマク考えたもの。

 

 

 

『地球を支配するブルーブラッド 爬虫類人DNAの系譜』

スチュアート・A・スワードロー   徳間書店   2010/6/18

 

 

 

エイリアン集団紳士録

アルデバラン   ゲルマン人とバイキングを創作・管理

・典型的なアーリアン型で金髪で青い目を持つ。薄い茶色か中ぐらいの茶色の髪で、目がヘーゼル(はしばみ)色の人もいる。この集団は、ゲルマンの諸民族とスカンジナビア人、特にバイキングの創作と管理を担当した。強い関心を持って、こと座文明の再創造を支援している。よくノルディック人と混同されることがあるが、ノルディック人は、もっと背が高く傲慢である。

 

アルクトゥルス  ローマ帝国建設を手伝った精神性の高い種

・非常に精神性の高い種である。原始的な形態の宇宙旅行技術(地球より発達しているが、シリウス人ほどハイテクではない)を保有している。白いローブを着た聖職者層が支配している。

 

りゅう座人(ドラコ) このレプティリアン型生物の交雑種がイルミナティ

・地球の月は、永劫の昔、レムリア大陸への入植の時代に、軌道上に設置されたりゅう座人の宇宙船である。分断して征服することを画策する彼らは、リゲルとともに海を沸騰させたり、大地を焼き焦がしたりしたように、暴虐さで有名である。

 りゅう座人は、地球に巨大な地下基地、金星にコロニーを持っている。地球には二番目の月が配置されている。1997年にヘール・ボップ彗星に隠れて到達した。そこにいるのは、純血爬虫類人である。交配人種であるイルミナティは地球の支配を行っている。

 

プレアデス   こと座からの避難民、長身金髪のノルディック

・ノルディック、背の高い金髪とも言われる。元々は、こと座(リ-ラ)文明からの避難民であるが、7つの恒星と15の入植済みの惑星からなるプレアデス星系の存在である。

 

・1959年に米国政府がリゲル人に騙されたことに気付いた後、技術格差を埋めるためにプレアデス人が招聘された。だが、過去、彼らは、ヒトラーの人類浄化政策を画策し、仏教を堕落させた。チベットに広大な地下基地を持っている。

 

・プレアデス人は、ローブを着た白い姿で現れる非物質的存在が率いる最高評議会の指揮下にある。プレアデス人の一集団(アトランと言われる)が、アトランティスに入植した。小柄で青い肌をした集団がプレアデス人と一緒に行動している。

 

爬虫類人レプティリアン)支援のシリウスB星人が作った仏教思想

・こうした宗教の蔓延は、地下の爬虫類人たち(主にチベットの地下に集まっている)が、意図的にコントロールしていた。

 

・この爬虫類人を支援していたのが、仏教思想を開発したシリウスB星人であり、その他に爬虫類人支配下でこと座(リーラ)文明を再生させようと企むこと座人(リーライアン)の裏切り者集団もいた。奇妙な相棒だ。

 

・エジプトは、爬虫類人の神々は、オシリスとイシスとして知られていた。エジプトの万能薬的な効力を持つ神々には、極めて多様な合成物(半人半獣)が含まれていた。

 

・これはアトランティスの交配実験を懐古する気持ちがエジプトの文化になって表われたといえるが、爬虫類人の乗っ取りに向けてエジプトの文化を準備していたシリウス星人普及させたものである。

 

アトランティス人は、昔からのこと座の信仰体系に揺るぎない愛着があったため、爬虫類人が文化的な拠点を築くまでに数千年の時間が必要だった。

 

「透明人」とシリウスA星人が創造し、りゅう座(ドラコ)に配置した爬虫類人

・その生物(透明人)は、私の思考に直接働きかけ、完全にテレパシーで交信してきた。もはや人間が存在しなくなった遠い未来から来たこと、そして、その生物種は、この現実界に由来するものではないことを伝えた。さらに、その生物種は、遠い過去に旅をして戻り、ある品種を作り(これは爬虫類人のことだ)、人間をテストするために敵対させたと伝えた。

 

・また、シリウスA星のシリウス人の協力を得て爬虫類人を作り、りゅう座(ドラコ)に配置したとも語った。シリウス人は、別の非物質的存在の集団であるオハル評議会の創造物である。シリウスの二連星システムは、決してこと座文明に吸収されたことも、こと座の植民地にもなったこともない。

 

 

 

『深{地球史}宇宙人UFO大辞典』

ジム・マース 徳間書店      2002/2

 

 

 

月宇宙船説とアルカディアの「月以前の人々(プロセレネ)」

旧ソ連の二人の学者は、この理論(月は地球外知的生命が創造したものか?)を発展させ、月はその全体が自然にできたわけではなく、数十億年の昔、宇宙の遥か彼方で人類より遥かに優れた科学技術を持つ知的生命が小惑星の内部を空洞に穿って作り出したものと考えた。

 

・この理論によって月が地球より非常に古く、そしておそらく太陽系よりも古いことを示す形跡が月に存在することが説明できる。

 

アリストテレスはプロセレネと呼ばれる人々について言及している。プロセレネ人は、ギリシャ人がやってくるずっと以前から中央ギリシャの山岳地帯にあるアルカディアに住んでいた。セレネという名はーギリシャ神話の月の神―月それ自体をさしていて、プロセレネは「月の前」を意味することになる。

 

・古代伝説によれば、プロセレネ人は「天空に月が現れる前から」住んでいたとして、アルカディアに対する権利を主張した。ギリシャ時代の著述家プルタークアルカディアの「月以前の人々」について触れているし、ローマ時代の詩人オヴィディウスも、アルカディア人は「月が出現する前から山地に住みドングリを食した」と書いている。

 

チベットの古文書では「ゴンドワナ」という消えた大陸に住む人々について触れられていて、夜空に月が来る以前から文明化していたと記されている。

 

・常識を超えた理論を唱えるイマヌエル・ヴェリコフスキーも月が現れる以前の古代期のことについて書いている。そして「遠い昔のことだが、いまだに人間の記憶に残る『月のない地球』については、その補強証拠を様々な民族の伝統の中に見ることができる」と述べている。また、ヴェリコフスキーは、フインランドの叙事詩『カレワラ』から「月が軌道に乗った」ときに関する一説を引用している。