日本は津波による大きな被害をうけるだろう UFOアガルタのシャンバラ 

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ボルマンが戦火に引き裂かれたベルリンで死んだというのは疑わしい。中立国で750社もの会社を設立して、ドイツの存続に備えた男が、みずからの逃亡への配慮を怠ったはずはないだろう。(1)

 

 

イルミナティ

世界を強奪したカルト

ヘンリー・メイコウ  成甲書房  2009/5/19

 

 

 

人類はサタニストに支配されている

ユダヤ人の陰謀」なるものは実在するのか

ヒトラーを利用した副総統ボルマン
ナチス・ドイツヒトラーに次ぐ権力者だったマルティン・ボルマンは、ドイツとヨーロッパのユダヤ人の両方を破滅に導いた「ソ連の(つまり、イルミナティの)」工作員だった

 そのため、彼はイルミナティの主要目的の二つを推進した――一つはドイツの国家的・文化的・民族的権威を失わせることによって同国を世界政府に統合すること、もう一つはヨーロッパのユダヤ人を根絶すると脅すことによってイスラエルを世界の中心地として確立すること。

 イルミナティは、ユダヤの金融一族と英国・米国・欧州の上流階級とが結婚や金脈、オカルト信仰(フリーメイソン)によって結びついた緩やかな同盟である。ウィンストン・チャーチルは片親がユダヤ人のフリーメイソンで、この説明にぴったりの人物である。

 

・ボルマンの経歴は、彼らがこの長期目的を進めるためにいかに戦争を画策したかを物語っている。

 マルティン・ボルマン(1900~没年?)はヒトラーの給与小切手にサインしていた。彼はナチスのまとめ役であり、経理部長であり、給与支払い担当官であって、その有力組織を動かしていた。彼はナチスに資金を提供していたイルミナティの銀行家や実業家との窓口だった。副総統およびヒトラーの秘書として、彼はその肩書通りの役割を務め、ヒトラーの行動を管理した。ヒトラーはボルマンを遺言執行人に指名していた。

 

1972年、ラインハルト・ゲーレン将軍は、ナチスの多くの上級将官や幹部に一致した見解として、ボルマンがソ連のスパイだったと明かした。

 そこから示唆されるのは途方もないことだ。ウィンストン・チャーチルの言葉を思い出してみよう――「この戦争はヒトラー国家社会主義に対するものではなく、ドイツ国民の強さに対するものであり、それがヒトラーの手にあろうが、イエズス会の司祭の手にあろうが、最後には全滅させる」

 ナチスが組織され、第ニ次世界大戦が展開されたのは、ドイツ国民の道徳的信用に致命傷を負わせ、彼らを邪悪な罠に陥れるためだった

『ボルマン友愛会』(1972年)の中で、著者ウィリアム・スティーヴンソンは、ボルマンにとって「ドイツの行く末はもっとも優先順位の低いものだった。彼はそれよりもナチス哲学に基づいた未来に関心があり、それはナチスの略奪によって資金を得、個人的忠誠によって結びついた友愛会に支えられていた」と言っている。

 これが新世界秩序なのだろうか。

 次なる世界戦争が、今度は米国を弱体化させるために画策されるだろう。私たちはイルミナティの仲間のジョージ・W・ブッシュとウラジミール・プーチンの間で生み出された「対立」に、その戦争の概要をすでに見ることができる。

 

330「50個師団ほどに役に立つ男」ボルマン

陥落するベルリン、副総統ボルマンはいずこへ逃れたか>

イルミナティは私たちにそう信じさせようとしているが、ボルマンが戦火に引き裂かれたベルリンで死んだというのは疑わしい。中立国で750社もの会社を設立して、ドイツの存続に備えた男が、みずからの逃亡への配慮を怠ったはずはないだろう。実際、旧ソ連がボルマンを救出し、モスクワで彼を重用したという報告もあれば、南米に逃れたとする報告もある。

 二度のピュリッツァー賞を受賞したルイス・キルザーは、著書『ヒトラーの裏切り者』(2000年)で、「ボルマンがソ連のスパイだった」と主張している。キルザーは「ヴェルテル」と呼ばれるスパイとモスクワとの通信を調査し、この情報にアクセスできたのはボルマンだけだったと断定した。ボルマンは後世に記録を残したいとして、ヒトラーの戦争会議を速記者に書き取らせていた。

 

ソ連ナチスの意図や防衛力について非常に詳細な質問をすることができた。その結果がスターリングラードやクルクスでのナチスの決定的敗北だった。「ボルマンは50個の赤軍師団と同じくらいロシアの役に立っていた」とキルザーは書いている。

「ボルマンがスターリンにとって意味を持つようになったのは早い段階だった。1941年、ドイツはウクライナの何百万人もの民族主義者を利用してソ連の支配を破ることができたのに、ボルマンは彼らが『奴隷化と人口減少』にしか値しないと断言した。(中略)ドイツの虐殺か、ソ連の政治的支配かを迫られたウクライナは生き延びる道を選び、そうすることによって、容易に征服できると思っていたドイツの期待を破った」

 ボルマンはスターリングラードでのナチスの敗北を、イルミナティの第二の目的であるユダヤ人撲滅の口実として利用した。

 

ニュルンベルク裁判の検察官の言葉を借りれば、ボルマンは「飢餓、堕落、略奪、そして撲滅の計画における原動力」だった。彼はぞっとするような詳細からヒトラーの目を遮り、ヒムラーがその話題をヒトラーと話し合ったり、報告書を提出したりするのを妨げた。

ウクライナ人やユダヤ人に関するボルマンの役割は、彼が第三帝国に与えた壊滅的影響のごく一部にすぎなかった」とキルザーは書いている。彼はドイツ経済を「総力戦」体制に移行させようとしたアルベルト・シュペーアの企てを、それが手遅れになるまで阻んだ。「ボルマンの影響力は国家に大惨事を招いた」とシュペーアは締めくくった。

 

・キルザーはボルマンを操っていた多くの人物を紹介しながら、彼とソ連諜報機関との接触について詳細に記している。ボルマンの愛人の一人だったマリー・ルバッハ・シュパンゲンベルクは、ドイツの共産主義地下組織で活動していた。

 ただ、「ヒトラー自身が裏切り者だったのか」という疑問は残っている。彼もイルミナティの手先だったのか。キルザーはヒトラーが仲間内の意見の対立に驚くほど寛大だったとして、「反逆の文化」を奨励していたと述べている。ヒトラーはボルマンの役割に気づき、騙されたふりを続けたのだろうか。答えはまだ模索中だ。

 

333ニューヨークの出版社が黙殺した秘密暴露本

・ウィリアム・スティーヴンソンは適切な結論を提示している――「ボルマンは秘密権力の代理人だった。人間としての条件を乱された我々にとって、民主主義という装飾は、(中略)秘密主義の生じるところに真の権力が生じること(中略)を隠すための危険なカムフラージュにほかならない。マルティン・ボルマンは(中略)絞首刑を免れる程度に(中略)秘密権力を持っていた

 

340戦争にも歴史にも、偶然などありえない

・フランクリン・D・ルーズヴェルトの有名な言葉にあるように、政治の世界では偶然の事件など一つもない。すべては計画されたものなのだ。

 イルミナティの第ニ次世界大戦における目的は、経済、政治、オカルトのすべてに及んでいた――ヨーロッパの国民国家(英国も含めて)を破壊し、何百万人もの命を彼らの神である悪魔に捧げる一方で、私腹を肥やす。

 ユダヤホロコーストもその計画の一部で、フリーメイソンの「ユダヤ」国家建設を正当化するためのものだった。

 

歴史で重要なのは、何ごとも見かけとは異なるということを忘れないことだ。すべては何世紀にも及ぶ計画に従って組織されている。キリスト教文明の薄明が消えうせる一方で、暗黒と不安の時代がこの世に忍び寄っている。

 

50不満を抱く人間が世界征服ゲームの手駒となる

・「ユダヤ人とその世界的影響力に関する過去および現在における問題は、あらゆる事柄の根幹に関わっている」と、オスカー・レヴィは語る。

 現代史には、ユダヤ教カバラ信者の銀行家と、フリーメイソン共産主義シオニズム自由主義フェミニズム社会主義その他を通じて彼らが選抜した人物による、キリスト教文明の転覆劇が列挙されている。カバラ主義者の銀行家は神になろうともくろんでいるのだ。そのため彼らは神を拒絶し、教会を破壊しようとする。そして「世俗化」が進む現在の社会は、さらなる暗黒時代への移行期間にすぎない。

 キリスト教には一度として勝ち目はなかった。キリスト教は人々に精神的な完成を目指すように説いてきたが、ユダヤ教は富こそが神の思し召しだと説いた。

 

52権力・金銭・セックスの欲望は悪魔への信仰

キリスト教徒が永遠の命を選んだのに対して、ユダヤ教は地上と現世を選んだ。ユダヤ教パリサイ派はこの世を楽園にすると決めた――自分たちにとっての楽園だ。彼らは、自分たちが神になると決めたのだ。

 このように神を否定し、その地位を奪おうとする姿勢を、私は「悪魔的」だと定義する。これには、自然で善なるもの(男女間の愛、母と子の愛、すなわち真のフェミニズム)の否定と、他者を傷つけ従属させようとする欲求も含まれる。無限の愛に代わる邪悪な欲求、つまりは無限の権力、金銭、セックスへの欲求は、神ではなく悪魔への信仰を表わす。そして新世界秩序の裏にある動機は邪悪、その一語だ。

 フリーメイソンの指導者アルバート・パイクは、フリーメイソンがサタンを崇拝していると認めた。「サタンの真の名は、ヤハウェの逆だ。というのも、サタンは黒い神ではなく、神を否定する存在だからだ。そして案内役はルシファーだ! 暗黒の神の名にしては奇妙で謎めいている。ルシファーが朝の息子とは! 彼が光を掲げて道案内をしているのだ………本当のことだ!

 

・フラヴィアン・ベルニエは、ユダヤ教は信者に神の民であるというよりも、ユダヤ人が神=民だと説いている。「パリサイ人は、正統派ユダヤ人の法律に記されている全世界支配への約束を、モーセの神による諸国家支配とは異なるものとしている。パリサイ人は、ユダヤ人が世界を物質的に支配すると解釈している

 

54イスラエル・シャミルが語るユダヤ教の実相

ユダヤ教からキリスト教に改宗したイスラエル人、イスラエル・シャミルは、ユダヤ教が、キリストに代わってユダヤ人が神と人との仲介役になるよう説いていると警告しているユダヤ人は、この計画に乗るか乗らないのかの決断を個人として下さなければならない。

 

113「2000万人虐殺」を指揮したレーニントロツキー

レーニントロツキーは、悪名高いシークレット・サービス「チェカ」を創設した。目的は、財産を奪取し、反抗する勢力を粉砕するためだ。

 すべての市や町に配置された最初のチェカ部隊の最重要任務は、皇帝派の官僚、警官、高官、白衛軍の家族、1万ルーブル以上の資産を持つ市民を抹殺することだった。何千人もの科学者や技術者が「搾取者」として殺され、国内の医師の半数が殺されるか強制的に移住させられた。人々は年齢に関わりなく、家、通り、チェカ本部の地下室で殺された。

 何千人ものキリスト教司祭や修道僧がグラーグ(矯正労働収容所)に送られ、虐殺された。

 

勇気あるユダヤ人作家スティーブ・ブロッカーによれば、チェカは少なくとも2000万人を殺したと思われる。ブロッカーは、チェカを導き、配置していたのは主にユダヤ人だったと述べている。チェカに権限を与えていたのは、レーニントロツキーだ。二人ともイルミナティユダヤ人であり、イルミナティユダヤ人銀行家に資金援助されていた。

 

125ユダヤ人の精神統一体「エグレゴア」

・「エグレゴア」とは、「思考様式」「集団的心理」を表わす超自然的な概念であり、一つの集団の思考で構成され、その集団の思考に影響を与える自立した精神的統一体とされる。近年では、エグレゴアとその集団の共生関係は、企業(法人)という非超自然的概念と比較される。

 

この「エグレゴア」とはルシファーだユダヤ人エリートは、悪魔を新世界秩序の指導者に据えたのだ。ユダヤ人エリートとは、「共産主義資本主義インターナショナル」であり、婚姻関係にあるドイツ・ユダヤ系銀行家ファミリーだ。

 

128史上最大の虐殺、ウクライナの「ホロドモール」

・史上最大の大虐殺は、ユダヤ人に対するホロコーストではなく、ウクライナで起きた「ホロドモール」、すなわち「大飢饉」だ。スターリン自らの推定によれば、1000万人のウクライナ人が死んでいる。死者の大半を手にかけたのはユダヤ共産党員だ。

 ウクライナの大飢饉は、ボリシェヴィキがすべての穀物を没収したことに端を発した。リッソンは次のように記している。「男女、子供といった農村部の人口の4分の1が国土の広範囲にわたって野垂れ死にするか、瀕死の状態で捨て置かれた。まるで巨大なベルゲン・ベルゼン強制収容所のような光景だった。死んでいない者も、亡くなった家族や隣人を埋葬する気力もないほど衰弱していた。(強制収容所でのように)犠牲者たちは、栄養の行き届いた警官隊や党役員たちに監督されていた」

 ウクライナのクラーク(富農)の絶滅はクレムリンが指揮したものだ。

 

128グローバリストに変身したエグレゴアの体現者たち

ユダヤ人であれ非ユダヤ人であれ、一般の共産主義者は騙されているだけだ。マルクス主義、平等、その他もろもろは、真の経略を隠すためのまやかしでしかない。人種・宗教・家族・国家の破壊であり、富の蓄積と人類の奴隷化こそが真の目的なのだ。時代とともに手法は変わったが、計略そのものは変更されていない。

 

170ヴァイスハウプト理論で武装した邪悪な組織

イルミナティは、金やセックスを提供して社会の上層にいる人間を籠絡し、経済的破滅や暴露、暗殺をほのめかして従わせるといったこともやっている。これは今日でも行なわれていることだ。

 ヴァイスハウプトはこんなことも書いている。「その時々によって話を変えることだ。そうすることで、下の者たちには本当の目的がわからなくなる

 その本当の目的とは、「力と富を手に入れ、世俗的政府や宗教的政府を転覆させて世界を支配することにほかならない」

 そのために最初にやるべきことは、著述家、作家、出版社、教育者を仲間にすることだった。

 

175悪魔の勝利は人類の破滅を意味する

176人類はオカルトの攻撃にさらされている

178金融はこうして独占されていった

ラコフスキーによると、フリーメイソン主義の真の目的は、共産主義をもたらすことにある。共産主義(新世界秩序)では、人類を人類たらしめている四つの基盤が破壊される。すなわち、人種、宗教、国家、家族だ。「多様性」「多文化」「フェミニズム」「性の解放」「同性愛者の人権」などが真に目指しているのは、これらの基盤の破壊にほかならない。

 

180高位のメイソンだけが知る真の教義

フリーメイソン主義は、下位の者には慈善や「人間性の向上」などが目的だと説明されているが、高位の者だけが知る真の教義(オカルト)は、ルシファーのための世界征服である。

 

世界を支配する「すべてを見通す目のカルト」

「自分たちを除くあらゆる集団の力を骨抜きにしてやる!」

ある種の宗教となってしまった「セックスの解放」

・私たちは「フリーセックス」が「進歩的で近代的」だと教えられてきた。実際サバティアンのセクトは、妻の共有や乱交、不倫、近親相姦などを350年以上にわたって続けている。異人種間の性交渉を奨励し、多くの人々を自らのカルトに取り込んできた。

 アンテルマンは、ラビ法廷でシュロモの息子のシュムエルが、トーラーの教えに背いて妻に数回にわたりハーシェルとのセックスを勧めたと涙ながらに告白した話を紹介している。「私は罪を犯しました。妻はいやがっていたのに」

 共産主義の特徴でもある性的遺棄は、サバティアンが行なってきたことの延長にすぎない。ヤコブ・フランクは美しい妻を使って有力者を籠絡していたし、共産党女性党員も同じ行為をさせられていた。イルミナティの創設者アダム・ヴァイスハウプトは、義妹を妊娠させている。

 

・元モサド工作員のヴィクター・オストロフスキーという人物が、モサドの息抜き法を暴露しているのだが、若い未婚女性多数を含むスタッフが全裸でプールの周りに集まってパーティを開いたことがあったという。

 

250イルミナティは大統領殺害も躊躇わない

・「我々の市民的諸制度を崩壊させる原因はフリーメイソンにある。彼らはすでに大きな影響力を持ち、日ごとに巨大化している。私は国家に対してその危険性を暴く義務がある」

 

・「マルディ・グラの秘密」という非常に興味深く、信頼性の高いインターネット文書によれば、イルミナティ工作員によって、ウィリアム・ヘンリー・ハリソンとザカリー・テーラーの二人の大統領が毒殺された。1857年にはジェームズ・ブキャナンも毒殺されかかったが、辛うじて死を免れた。三人の大統領に共通するのは、南北戦争をめぐるイルミナティロスチャイルド家の計画を妨害していたということだ。

 この文書はまた、エイブラハム・リンカーンとヒューイ・ロング上院議員の殺害についてもイルミナティの関与を認めている。私たちの知るところでは、ガーフィールド、マッキンリー、ケネディ、そしておそらくウォーレン・ハーディングとフランクリン・D・ルーズヴェルトも彼らの手によって殺された。もしあれほどのひどい仕事をしていなかったら、ジョージ・W・ブッシュも殺されているはずだ。

 

イルミナティの首謀者はケーレブ・クッシングで、彼は1832年にイェール大学のスカル&ボーンズ(別名「死の結社」)は「世界経済を血族的エリートで支配しようとするロスチャイルド家の計画に反対する米国の政治家を暗殺する殺し屋集団にほかならない。事実、ケーレブ・クッシングは1841年4月4日のウィリアム・ヘンリー・ハリソン大統領、1850年7月9日のザカリ―・テーラー大統領のヒ素中毒死に関与していた。両大統領はテキサスとカリフォルニアを奴隷州として認めることに反対していた」

 ウィリアム・ヘンリー・ハリソンは在任わずか1カ月で死亡した初の大統領となった。ウィキペディアによれば、死因は「肺炎」とされている。

 一方、テーラー大統領は1850年7月3日、「連邦軍への反乱に加担した」連中を絞首刑にすると脅した。翌日、テーラーは急病に陥り、黒っぽい吐瀉物を吐いて、7月9日に死亡した。ケンタッキー州当局は最近、ヒ素中毒の証拠を得るためにテーラーの遺体を掘り起こした。

 

252リンカーンを暗殺した「金環騎士団」

・ユースティスによれば、南北戦争中、リンカーン大統領は戦費の調達が必要となった。強欲な銀行家たちは年利24%から36%という高利を求めた。そこで、リンカーンは4億5000万ドル相当の政府紙幣の発行を議会に認めさせた。それは公共・民間ともに、すべての負債に対する法定通貨として働いた。

 ロスチャイルド家は、主権を有する政府が無利息・無借金の紙幣を発行すれば、一族の影響力が失われると考えたリンカーンを暗殺したジョン・ウィルクス・ブースは、パイクの「金環騎士団」のメンバーだった。

 

・ユースティスは、第3位階より下のフリーメイソンはほとんどが善良で勤勉な人々だと父親が強調していたことに触れている。フリーメイソンイルミナティとスカル&ボーンズの隠れ蓑として利用されていた。33位階を昇りつめた者たちは「王殺し」の儀式に参加することでそれを果たし、下級メンバーは「王殺し」に加担するとは知らされないまま、ただ指示に従った。

 

・「結果として、イルミナティはウィリアム・ヘンリー・ハリソンとザカリー・テーラーの二人の米国大統領の暗殺を果たした。彼らはまた、1865年4月14日のエリブラハム・リンカーン1881年7月2日のジェームズ・ガーフィールド、そして1901年9月6日のウィリアム・マッキンリーの銃撃事件についても、その死に加担した。

 ルーズヴェルトは第33位階に昇格し、ミスティック・クルー・オヴ・コムスの秘密の王となった。彼の大統領在任中、『スカル&ボーンズ』はその地位を確立し、米共和国を支配した」

 

フリーメイソン大統領を自在に操るカルト集団

・「マルディ・グラの秘密」は、米国の政治体制がその深刻な腐敗によって、とても民主主義とは呼べない代物だということを示唆している。米国には歴史を通じて、イルミナティロスチャイルド家の支配という構図がある。これを否定する者は幻想の中で生きているにすぎない。

 米国は、ロスチャイルドの信用支配に基づくイルミナティの新世界秩序を進めるために建国された。米国の理想とは、大衆を欺き、改造するためのものであり、決して実現されないものだ。

 

264四大帝国の瓦解によって任務は完了した

・第1次世界大戦は、その始まり方と同様、終わり方も不自然だった。1918年12月、ドイツ帝国は突然、崩壊した。何が起きたのかは想像がつくだろう。銀行家たちがその目的を達成したため、蛇口を閉めたのである。当然、ドイツは裏切られたと感じ、ヴェルサイユ条約で銀行家たちに重い賠償を命じられると、その思いはさらに募った。

 では、銀行家たちの目的とは何だったのか。それは旧秩序が滅ぼされ、四つの帝国(ロシア、ドイツ、オーストリアハンガリーオスマン・トルコ)が廃墟と化すことだった。

 

293こうして戦争は創られていく

・戦争は、全世界に触手を伸ばす悪魔的カルト集団、イルミナティが意図的に作り出したものである。

 

イルミナティが戦争を仕掛けるのは、人類を混乱させ、破滅させて、その権力を強化し、莫大な利益と借金奴隷を生み出すためである。思想や表現を締めつけるこのカルト集団は、まさに現実を定義するものだ。私たちに残された唯一の道は、種々の情報源から真実を見つけ出し、現実を新たに定義し直すことである。

 

告白「私はヒトラーの上官だった」の余波

・マイルによれば、ヒトラーは「飼い主を探している疲れた野良犬」のようで、最初はルーデンドルフ将軍、次はゲーリングの雑用係として、その目的を果たした後はいなくても困らない存在だった。彼は「郵便配達員として郵便の仕事に就こうとしたが、知能テストが不合格だったために断られた。オーストリアの村では十分な学校教育を受けたようだが、戦争でガスを浴びてから彼の知能は損なわれた」

 この文書は後にヒトラーに反対した(そしてブーヘンワルトの強制収容所へ送られ、殺された)マイル大尉が書いたと思われる一方で、偽情報だった可能性もある。

 

はみ出し者のヒトラーが「軍事独裁者」になる

・指導者たちは「少数派を苦しめなければならない」と考え、「ユダヤ系ドイツ人をその主なスケープゴートとし、彼らの撲滅によって何百万票というナチスへの支持を得ようとした。小売商人はユダヤ人がチェーン店を所有していたために彼らを憎み、農場主はユダヤ人銀行家に借金をしていたために彼らの撲滅を望み、知識人でさえユダヤ人が芸術や科学、専門職において有利な地位を占めていたことに嫉妬していた。共産主義者もまた撲滅する必要があったが、それは彼らがロシアから指示を受け、帝国ドイツに賛成票を投じようとしなかったためだ

ナチスの売り込み役は大衆の頭を戦争へ向かわせるため、ありとあらゆる表現を使った――ドイツは貧しい国で、富はすべて他国のものだ。したがって、ドイツは彼らと戦って勝利し、その富を手にする資格を得なければならない」

 そのためにナチスは多数派の欲求をつねに満たした。「結果として古き良き時代が復活するのであれば、誰もドイツがどうなろうと気にしなかった」

 ヒトラーは「ナチスイデオロギーの優秀な売り込み役にすぎず、用済みとなればさっさと解雇されるだろう」と考えられていた。

 

306お飾りのヒトラー、真のドイツ指導者は誰だったのか

・マイルはヒトラーナチスの指導者だったことは一度もないと言っている。「ヒトラーが指導者だったというのは、おそらく世界で他に類を見ないでっちあげである。彼の報告書はいつも書き直しが必要だった。思考力は8歳の子供より低かった。ヒトラーは自分で決断を下すこともできなかった。彼が『わが闘争』の一行も書かなかったのは明らかだ。(しかし)自分の名前を本の著書として記すだけの傲慢さはもちろんあった」

 

・「ドイツには多くのファウストがいたが、彼らのメフィストフェレスゲーリングで、彼はゲッペルスのような狡猾な宣伝者を通して、ヒトラーを愛国的超人として全世界に売り込むことができたゲーリングは単独で国会議事堂放火事件を工作し、その犯人として頭の弱い少年を処刑させた。レームがヒトラーの暗殺を企てているとのデマをヒトラーに届けさせたのは彼だった。ヒトラーに対するゲーリングのへつらいは、世論を惑わすための見せかけにほかならなかった」

 歴史家の一般的な見方としては、ゲーリングは無能な指導者とされ、ドイツ空軍を指揮するよりも美術品の捜索や収集(あるいは窃盗)を好んだ。彼はヒトラーに怯えながら生きていたと言われている。

 

イルミナティ演出の輝ける実験作品

・マイルの見方はヒトラーに対する世間一般の見方とはまったく対照的だ。マイルが嘘をついているのか、それとも現代史家の多くがヒトラーをもっともらしい指導者や悪の化身に仕立て上げているのか

 私はヒトラーイルミナティに演出されたもの、つまり、金融経済の独占を守ろうとするロスチャイルド家の世界独裁のためにフリーメイソンによって計画されたものだと思う。

 シオンの議定書』によれば、反対勢力はすべて抑圧されるという。もしどこかの国がロスチャイルドの支配に異議を唱えたとしても、「それは我々の裁量、そして我々の指示による形式的なものにすぎない。なぜなら、そうした反ユダヤ主義は我々の下層の兄弟たちを監視するために必要だからである」

 

309ヒトラーを狂人化した洗脳タヴィストック機関

・グレッグ・ハレットの著書『ヒトラーは英国の工作員だった』では、戦争はオカルト魔術師が呼び起こした残酷な幻覚であり、その目的は人類を堕落させ、最終的に世界政府の奴隷にすることだとしている。

 ヒトラーが「英国の」工作員だったというハレットの主張は、元情報部員の怪しげな組織の証言に基づいている。ハレットは証拠書類こそないが、説得力のある状況証拠を提示している。

 

・ハレットによれば、ヒトラーは1912年2月から11月まで、デヴォン州ダヴィストックの英国軍心理作戦訓練学校とアイルランドで洗脳の訓練を受けていた。「軍事機構は戦争を必要とし、(それは)その走狗となり、手先となり、傀儡の敵となるために資金提供や訓練、支援を受けた二重スパイ(が必要であることを意味する)」と、ニュージーランドを拠点とするハレットは記している。

 

・ハレットの主張は、第ニ次世界大戦における数々の不自然な出来事を浮かび上がらせる。たとえば、ヒトラーはなぜダンケルクで33万5000人の連合軍兵士を追撃せず、撤退を許したのか。この非現実的な命令は寛大な和平工作として説明されているが、もしその軍隊をナチスが捕虜としていたら、英国はその後の戦闘でもっと従順だったはずだ。

 1940年5月のナチスの勝利は、第一ラウンドのKO勝ちのようなものだった。イルミナティはその戦争をそれほど早く終わらせるつもりはなかったし、ナチスに勝たせるつもりもなかったのだ。

 

ロスチャイルド血縁者・ヒトラーとは何者だったのか

何よりも不自然なのは、オーストリアの浮浪者であり、清掃作業員であり、男娼であった男がドイツの首相になれたということだヒトラーは卑しい身分でありながら、目に見えない力を借りて一躍世界に名を馳せた者たちの一人で、恐喝されてもおかしくない人物だ。

 ハレットは、ヒトラーの祖父がネイサン・マイヤー・ロスチャイルドであると記している。ヒトラーの祖母マリア・シクルグルーバーは、ロスチャイルド家のウィーンの屋敷で女中をしていたとき、悪魔崇拝儀礼強姦によって「恐怖のうちに」、彼の父アロイスを身ごもったロスチャイルド家は一族の間でしか結婚できないため、匿名の工作員として働く非嫡出子をつくった(これはイルミナティ定法のようだ。あくまで噂の域を出ないが、ビル・クリントンもロックフェラー家の人間だという巷説がある)。

 

ヒトラーの祖母は、おそらく彼の祖父の仲介者だったユダヤ人実業家から養育費をもらっていた。ブリジット・ヒトラーは彼の妹パウラのこんな言葉を引用している――「(アドルフが)人種政策を始めてから、アドルフと私には祖父がいないの。望めば誰だってそこからうまい取引ができるはずよ」

 ロスチャイルドの息子、アロイス・ヒトラーは姪のクララと三度目の結婚をし、彼女がヒトラーの母親となった。父親は虐待的で、母親は過干渉だった。18歳で母を亡くし、極貧となったヒトラーは、同性愛者のたまり場だったウィーンの男性用宿舎で暮らした。

 ドイツの歴史家で教授のロータル・マハタンによれば、ヒトラーミュンヘンとウィーンの両方で男に嫌がらせをしたという長い前科を持つ同性愛者だった。こうした調書はロシアと英国にも届いたが、それが宣伝に使われることは一度もなかった。これはその戦争が茶番だった可能性を示すさらなる証拠である。

 

世紀の殺戮者はこうして形成された

・ハレットによれば、ヒトラーは1912年、ドイツ語で行なわれる訓練を受けるために英国へ向かった。この「訓練」とは、その後のドイツにおける彼の役割を意識に植えつけ、聴衆を魅了する方法を学ばせるものだった。

 それにはトラウマとなるような洗脳も含まれていた。残虐行為を見せられ、性的虐待を受ける様子もすべて撮影されることにより、「もう一人の自分」の意識が粉々に打ち砕かれる。そして様々な意識の断片が心にプログラムされ、特別な暗語によってアクセスできるようにされる(イルミナティによるマインドコントロールの詳細については、フリッツ・スプリングマイヤーとシスコ・ウィーラーの著書が参考になる)。

 ヒトラーは1913年5月にドイツへ戻り、ドイツ軍に入隊した。第1次大戦中に、彼は伝令係を勤め、英国軍に二度捕まったが、いずれの場合も英国諜報部の「ホモ」によって処刑を免れた。

 

ことごとく達成されたイルミナティの野望

・歴史はイルミナティの長期計画に従って展開している。戦争は何十年も前から画策され、権力と富の獲得はもちろん、国家や生来のエリートたちの破壊、人口減少、士気喪失を遂げるために着々と組織されている。

 

ハレットによれば、スターリンイルミナティの「戦争工作員」であり、彼は1907年にタヴィストック心理作戦訓練学校へ通った。クリフォード・シャックはスターリンロスチャイルド家の非嫡出子であったともほのめかしている。

 ハレットはヒトラーの死が偽装で(替え玉が殺された)、彼はバルセロナへ逃れ、1950年に胃癌で死ぬまでその地で暮らしたとしている。

 

318すべての戦争には青写真がある

ヴェルサイユ条約のインクがまだ乾かないうちに、イルミナティアドルフ・ヒトラーナチスを生み出すことで第ニ次世界大戦への準備を始めた。

 1919年以前、ヒトラーは多くのユダヤ人の友を持ち、共産主義社会主義の両方にちょっかいを出していた政治的「殺し屋」だった。その彼が一夜にして反共産主義反ユダヤ主義になった。いったい何が起きたのか。彼は軍諜報機関の将校となった。1920年代を通して、ドイツ国防軍は密かにヒトラーと彼の党に資金を提供し、ナチ「突撃隊」の訓練を行なっていた。

 私はクルト・フォン・シュライヒャー将軍がマックス・ウォーバーグのようなイルミナティの銀行家の中心人物だったのではないかと考えている。

 

監訳者解説――太田龍

・このように同化主義者として出発したヘンリー・メイコウはまず、イルミナティの謀略としてのフェミニズムのペテンという重要問題に取り組んだ。メイコウが反イルミナティのウェブサイトを立ち上げてほぼ毎週1回公表し始めたのは、筆者の記憶では2000年代初頭のことである。したがって、合計四百ないし四百数十編の反イルミナティのニューズレターが公開されている。

 本書『イルミナティ 世界を強奪したカルト』(2009年)には、そこから厳選した必読論文四十篇が収録されている。

 

・メイコウが明記した定義によれば、「シオン長老」とはイルミナティ奥の院のことである。イルミナティは特定の任務をエージェントに委任する。イルミナティは無数の走狗を使い捨てのコマとして利用する。最後は四番目のゴイムである。ゴイムとは羊人間であり、家畜人間である。これがイルミナティの支配構造である。

 

・こういうふうに見ると、我々は走狗としてのイルミナティを適切に定義し、観察することが出来るであろう。

 しかし仮定によれば、地球人類のうち約20%は走狗である。これは膨大な数である。この人たちの役割は人類支配にとって無視できない。

 メイコウは、イルミナティの内実は中央銀行カルテルであるという。そして、そのような方向へと地球人類全体を持っていくためには、彼らイルミナティは約20%(12億人)の走狗を動かさなければならない。意図した方向に走狗の大軍を動かすために、彼らには何が必要とされるであろうか。彼らは、私利私欲を原理とするイルミナティというカルトが、走狗自身の立場であり、思想であるというふうに思いこまさなければならない。

 この思い込みは、タルムードであり、カバラである。

 メイコウが「イルミナティとは、世界をハイジャックしたカルトである」というとき、それはこのことを意味するのである。

 つまり自分自身の利己主義的原理とイルミナティの原理とを同一視するように持ってゆかなければならないのだ。

 

陰謀理論研究者としてのメイコウの主張は「悪魔的カルト集団の超長期アジェンダの隠れた手が世界を支配している。今日の民主主義はまやかしであり社会的規制の道具に過ぎない。マスメディアは真の情報を報道せず大衆から考える力を奪い、各種のエンターテイメントは現実から大衆の目をそらす。カルト権力(フリーメイソン組織を通じて機能)はロンドンを本拠とする中央銀行カルテルによって世界的独裁体制を着々と築いている」というものであり、その積年の研究が本書として結実している。