(2024/3/8)
『神になりたかった男』
回想の父・大川隆法
宏洋 幻冬舎 2023/9/28
<宗教への目覚め>
・しかし、隆法は、留年までしたにもかかわらず狙っていた司法試験に落ち、さらには上級国家公務員試験にも落ちてしまう。隆法は東大に助手として残ろうとしたが、成績が悪かったためにそれにも失敗する。
どん底の隆法は、なんとか総合商社である(株)トーメンに就職してサラリーマンになった。
<「霊言」が下りてきた>
・東大の卒業を控えたこのころから、隆法は宗教法人GLAの創始者である高橋信次の本を読みはじめ、かなりの影響を受けたらしい。
そして間もなく、「霊言」を聞くようになる。
・1985年、彼は会社勤めの傍ら父親、つまり僕の祖父を著者に立てて『日蓮聖人の霊言』を潮文社から出す。「霊言シリーズ」のはじまりだ。
・隆法は翌1986年には(株)トーメンを退社し、「幸福の科学」を設立する。
<ひとりぼっちの少年>
・後に新興宗教「幸福の科学」の総裁となる大川隆法(本名中川隆)は、1956年に四国の徳島県麻植郡川島町(現在は吉野川市川島町)に生まれた。
<共産党と宗教と>
・隆法の家庭は、両親と兄がひとりいる4人家族だった。
隆法の父、つまり僕の祖父は名前を中川忠義という。ただし宗教活動では善川三朗と名乗っていた。
・祖父から隆法への影響は他にもある。政治と宗教への関心だ。
・祖父は若いころ、少しだけ東京で暮らしていた時期があり、そこでキリスト教を学んだり、新宗教「成長の家」の創始者である谷口雅春に教えを受けたりしたという。
さらには戦後、徳島に戻った祖父は共産党に近づき、県委員会の機関紙『徳島新報』の発行にまで深く関わったらしい。
・重要なのは、祖父が徳島を訪れた宗教法人GLA創始者、高橋信次の講演を聞き、感銘を受けたらしいことだ。
<2つの『太陽の法』>
・幸福の科学でもっとも重要とされている隆法の著書、いわば聖典が『太陽の法』『黄金の法』『永遠の法』の3部作で、特に大切なのが『太陽の法』だということになっている。
<華やかな高校生活?>
・高校時代の隆法は、先ほどの同級生の証言にもあった通り、パッとしなかったんだろうと思う。
<東大受験の失敗>
・前に書いたように、隆法は東大受験に失敗して1浪しているが、旧版にはその描写がしっかりとある。
<東大での挫折>
・期待にあふれて東大に進んだ隆法だけれど、学生生活は挫折の連続だったらしい。
<GLAを通して宗教に目覚める>
・というのも、どちらにも卒業を控えたころに宗教法人GLAの創始者・高橋信次の本を読み、その後霊との通信がはじまるという記述があるからだ。
・ただし、高橋とGLAへの隆法の評価は、途中から大きく変わっている。
旧版では、当時すでに亡くなっていた高橋の霊が隆法に通信してきたことを「決定的な瞬間」と書いている。
<会社でもひとりぼっち>
・そうそう、社員の半数以上が悪霊に憑依されていたから、隣にいるだけでも辛かったとも言っていた。実際、隆法がいきなり同僚に「おまえには狐が憑いている!」とか言ってお祓いをはじめたという証言もある。
<「霊言」のはじまり>
・5年にわたるサラリーマン時代、隆法はどんどん宗教に近づいていく。
隆法が父親の中川忠義に「霊が下りてきた」と連絡したのもこのころだ。
・遅くとも1985年には、隆法と祖父は霊言を本にまとめて出版することを考えるようになったらしい。祖父は著名な霊能力者に、隆法の霊言を録音したテープを送りつけたりもしている。
・カルト宗教問題を追っているジャーナリストの藤倉義郎によると、交霊に凝りはじめたのは祖父と伯父が先で、隆法はむしろその後を追った立場だった。
・そのうち(たぶん)いやいや霊言をはじめた隆法だけれど、例によって伯父さんのほうが上手かったという話もある。
<砂上の楼閣>
<「隆法」の誕生>
・1986年11月、日暮里の酒販会館の一室に、緊張した面持ちの隆法がいた。「幸福の科学発足記念座談会」の当日だ。
<拡大する幸福の科学>
・このころになると、幸福の科学は世間からも注目されはじめる。1991年には講談社による記事への抗議や訴訟を派手に展開して話題になったし、作家の影山民夫や俳優の小川知子みたいな有名人の会員もいた。
<転機になったオウム事件>
・幸福の科学と同時期に拡大していったオウム真理教と幸福の科学は反目し合い、隆法はオウム批判を繰り広げていた。
・そして1995年3月20日、オウム真理教が東京の地下鉄に猛毒のサリンを撒き、13名の死者が出る。いわゆる地下鉄サリン事件だ。
<砂上の楼閣>
・僕たち家族は隆法のことを「総裁先生」と呼ぶ決まりになっていた。
<頂点>
・僕は、1995年あたりが隆法と幸福の科学の絶頂期だったと思っている。1956年生まれの隆法は当時40歳前後、まだまだ若く、体力もあった。
<ほころび>
・宇都宮の小学生だった僕は、学校の勉強とは別に教育係の秘書さんたちからも勉強を叩き込まれていた。隆法の中では、僕は麻布中学校に進学することになっていたらしいので、中学受験をすることは決まっていた。
隆法は僕に何度も「麻布高校から東大法学部に行け」と言っていた。
<カンシャク持ちの恭子さん>
・隆法の後継者である僕は、麻布高校から東大法学部に入らなければいけない。だから僕が麻布中学に受かるかどうかは、隆法にとってとても重大だった。
母親の恭子さんも隆法に負けず劣らず教育熱心で、しかもまずいことにカンシャク持ちだった。
<暗雲>
・僕はこのころの隆法が、それまで以上に太っていた気がする。ストレスで暴飲暴食をしていたのかもしれない。そしてある日、事件が起こった。
<隆法、倒れる>
・その日、外出先から帰ると、真っ青な顔の恭子さんが「総裁先生が倒れられた……!」と狼狽しながら駆け寄ってきた。
・心不全だったらしい。隆法の家系は心臓・血管が弱いらしく、前に書いた隆法のお兄さんも心不全で倒れ、その後若くして亡くなっている。
<隆法のゼロ年代>
・ところで、隆法にとってのこのころ、つまりゼロ年代はどういう時代だったのだろうか。
少なくとも僕は、幸福の科学を作った80年代、組織が大きくなった90年代は違う、とても重要な意味を持った10年間だったと思っている。隆法はもともと、政治への興味が強かった。
・その政治思想は、おおざっぱに言えば後に隆法が立ち上げる幸福実現党に近い右翼的なものだと言えそうだけど、全体として宗教がかっていてわかりづらい。
<ワンマンの悪化>
・だがゼロ年代には、おそらく隆法が知らないところでも変化が起こっていた。
隆法がワンマンだったことは、なんどか書いた。人の意見は聞かず、いつも自分の思い通りにしたがる。
<裸の王様>
・まあ、隆法は王様になりたかったわけだから、めでたく夢をかなえたと見ることもできる。
でも、このころになると独裁体制の弊害が現れはじめていた。
<政治への進出>
・まだ恭子さんと離婚していない2009年、隆法は十数年ぶりに大々的な講演会をやり、政党「幸福実現党」の結党を宣言した。
・でも隆法だけは水増しを知らず、数百万人の信者がいると本気で思っていた。いよいよ恐怖政治のツケが、隆法本人に回ってきたわけだ。
<狼狽>
・さて、あるとき隆法は僕に、政界進出について聞いてきた。
僕は信者数の水増しを知っていたから、止めるべきだと言った。「当選者はゼロだと思いますが、それでもやるんですか?」と聞いた記憶がある。
<100億円近く使った選挙での大敗>
・隆法は選挙の準備のために上がってくる報告書を見ているうちに、実際の信者数が隆法の思い込みよりもはるかに少ないことに気づいたらしい。最初の選挙である2009年7月の東京都議会選挙で擁立した10人の候補が全員、落選したことも響いただろう。
・急に弱気になった隆法は、本命だった夏の衆議院議員総選挙の直前に、選挙からの撤退を表明する。選挙まで3週間を切ったころだった。恥をかきたくなかったんだと思う。
しかし今度は逆に僕が、撤退反対を進言した。
・選挙ではもちろん、隆法を含む337名の候補者全員が落選した。
選挙でのダメージは大きかった。その後の国政選挙にもたくさんの候補者を立ててきたけれど、当選者はゼロ。政党への貸付金が100億円以上あった時期もあるから、2009年の選挙だけで100億円近く使ったと思う。
<「神」を継ぐものたち>
・還暦が近づいてきた隆法が、自分の「王国」の引き継ぎを考えるようになっても不思議はない。
・前に書いたように、隆法には僕を含めて5人の子供がいる。
<2代目大川隆法・咲也加>
・咲也加は、「神になりたい女」だと言っていい。いろいろな意味で隆法に似ている女性だ。
<隆法の秘蔵っ子・裕太>
・三男の裕太は、隆法にとっての理想的な息子だったかもしれない。
まずなんといっても学歴がいい。麻布中高から東大法学部に入っている。しかも現役でだ。
さらに、霊言ができる。
<緩やかな死へ>
・恭子さんとの離婚と選挙での失敗で幕を開けた2010年代は、客観的に見れば、明らかに破滅へのカウントダウンがはじまった時代だった。
その根拠はいくつかあるけれど、信者さんが離れはじめたことと、信者さんの高齢化が大きい。
・もちろん2世信者もいるけれど、親からの惰性でやっているだけだから抜ける人も多いし、寄付にも熱心じゃない。
<現実からの逃避>
・僕は、2023年現在のアクティブな信者数はおよそ1万3000人と見積もっている。いやに具体的なこの数字は、幸福の科学がやっている各種SNSのフォロワーの数が、どういうわけかどれも1万3000人前後になっていることからの推測だ。偶然の一致というのは考えにくい。
もちろん幽霊会員やダミー会員を含めれば信者数はもっと増えるけれど、教団が公式に言っている1100万人にははるかに及ばないのは確実だ。
<幸福の科学はなぜ成功したか?>
<幸福の科学の教えとは?>
・多くの読者が気にしているのが、幸福の科学の教義の内容かもしれない。だけど、教義は意味不明だ。
・たとえば9次元の世界とは、「縦、横、高さ、時間、精神、神知識、利他、慈悲の8つの構成要素に、宇宙という要素が加わります」ということらしい。そして、「9次元世界になると、地球系だけにとどまっておらず、太陽系以外のほかの星団の霊界ともつながっているのです」だそうだ。
この独特の「次元」の解釈は実は教団にとってはとても重要なので、後で説明しよう。ちなみに自己紹介をすると、僕は8次元の住人ということになっている。
・さらに読み進めると、「金星人」とか3つ目の超能力者たちが住んでいた「ゴンドワナ文明」とか「ムー大陸」とかが出てくる。
・ただ、幸福の科学の教えの根底には非常に重要なメッセージがあることは見逃せない。それは、「考えることを止めなさい」ということだ。
<「考えること」からの解放>
・『太陽の法』に限らず隆法の言っていることは無茶苦茶ではあるが、根っこにあるのは「私の言うことを信じなさい。あなたは考えたり判断したりしなくて大丈夫です」という教えだ。
・隆法を信じれば、自分の頭で考え、自分の意思で判断する負担から解放されることができる。思考停止しても生きられる。そういう教えだ。
・宗教界全体を見渡したとき、幸福の科学には2つのユニークな点があることに気づく、ひとつはトップの隆法が東大法学部を出ていること。もうひとつは、非常に幅広い出版ビジネスを手掛けていることだ。
東大に限らず、高学歴の教祖様は珍しい。僕は幸福の科学が信者を増やせた理由のひとつは隆法の「東大法学部卒」という肩書にあったと考えている。隆法もその威力を知っていたからこそ、息子たちに東大に入るようしつこく言ったんだろう。
もうひとつの出版ビジネスは、その後の「霊言シリーズ」の乱発によって世の中に知られるようになってきたけど、こちらも実は重要な意味を持っていたと思う。
<宗教じゃなくて「オンラインサロン」>
・幸福の科学が設立されたのは1986年だけれど、宗教法人の許可が下りたのは1991年。では初期の幸福の科学が何の団体だったのかと言うと、「学習会」とか「学習の場」という位置付けだった。
・そして隆法の本を鵜呑みにすれば、なんとなく知的な感じを装うことができるというわけだ。「東大法学部卒」の学歴がモノを言ったことも間違いないし、なによりも幸福の「科学」という名前の付け方が、当時の方向性を物語っていると思う。
<「信者買い」が見込める本>
・以上の収益に加え、もちろん出版事業からの収入も大きい。こちらは課税されてしまうのけれど、収入面の柱の一つではある。
・2016年時点のデータで約300億円集まっているので、ピークのときは500億円くらいであろうと考えられる。
<惰性でやっている信者>
・今の信者さんたちは、大きく3つに分類できると思う。
まずは、惰性でなんとなく信者をやっている人たち。もしかしたら、数の上では一番多いかもしれない。「親が信者」という理由で信者になった人たちの大半はコレじゃないだろうか。
・「エル・カンターレ・ファイト!」は入信してすぐに教わるお祈り(?)で、憑依霊を撃退することができる、らしい。
憑依霊というのは死んだ人の霊だったり生霊だったり、まあ定義はテキトーなんだけれど、たとえば、「肩が凝るな」「ちょっと体調が悪いな。霊に憑かれているかな?」と感じたら憑依霊の仕業かもしれないので、寝る前などにこれをやると効果的だとされている。
話が逸れまくっているけれどせっかくなのでやり方を解説すると、「主よ悪霊を撃退させたまえ……」うんぬんと経文を読み上げたら、「ライト・クロス×2」と十字架を2回切り、指で宙に五芒星を描きながら「エル・カンターレ・ファイト!」と叫ぶ。これを2回繰り返すと、悪霊が退散されるというわけだ。
肩凝りや体調不良に悩まされている方、いかがですか?
<承認欲求を満たす主婦たち>
・対照的に、熱心な信者さんもいる。
僕の感覚では比較的富裕層の主婦が多かったと思う。
・幸福の科学は、そういう人たちにコミュニティを提供できる。
たとえば支部単位でのイベントがけっこうあって、信者さんが絵画教室を開いていたりするから、そこで生き甲斐を見出す人も多いようだ。
<ビジネスに利用する経営者たち>
・一番金遣いが派手なのは、今紹介した主婦層ではなく、その旦那さんたちかもしれない。
幸福の科学の信者さんたちには、中小企業のトップがけっこういた。
<隆法の教えの「面白さ」>
・マジメな信者さんなら必ず知っている「四正道」は、基本的な教えだけど、はっきりいって大したことはない。愛・知・反省・発展(プラス思考)を大切にしなさいというくらいの意味で、その辺の自己啓発書に書いてありそうな内容だ。
・信者さんに評判がよかったのはSF的な世界観だ。幸福の科学の信者になるということは、そのSFに参加できるということでもあるからだ。
<宇宙の次元構造>
・普通の人々が過ごしているこの世は、次元構造の中では、縦、横、高さで構成されている3次元界だ。
だけどその上には4次元界、5次元界……とどんどん上がり、上の次元にいる人ほどエライということになっている。
3次元世界には時間がないので過去の人と同じところにいることはできないけれど、4次元界は3次元界に時間が加わった世界なので、過去の人物と同じ空間にいられる。
5次元界は「善人界」といって、3次元界での行いが良かった人が行ける場所。6次元界は「光明界」といって、善人の中でも指導者的な人々が行ける場所、という具合に細かい設定がある。
7次元界は……なんだっけ、忘れた。歴史上の偉人がいるんだったかな?
8次元以上にいる人は、壮大な人類育成計画みたいなのに関われる幹部的な人ということになっている。僕は今もここにいいるので実はとてもエライのだが、あまり知られていないようで残念だ。
なお、20次元以上の設定はないようだ。隆法は設定を作りきれずに死んでしまったのかもしれない。
・これ以上は省略するけれど、この次元構造のトップに君臨しているのが、地球神にして宇宙神のエル・カンターレこと我らが隆法だ。もちろん、全知全能。隆法の下にいるイエス、ムハンマド、孔子、仏陀なんかはエル・カンターレの魂の一部でしかない。
・なお霊言というのは、天上界にいる人たちを隆法が自分の中に入れてしゃべらせる行為、ということになっている。エル・カンターレならそのくらいは朝飯前なので、霊言集もたくさん出せるというわけだ。
・隆法の偉大さを理解してもらったところで、次に過去世について解説しよう。前述のように過去世っていうのは前世のことで、誰にでもある。
たとえば僕の場合、本体である宏洋は3次元でこの本を書いたりYou Tubeに動画をアップしたりしているけれど、過去世は8次元界のカフカとかデカルトらしい。つまり、僕は8次元界と3次元界を行き来していることになる。
・こういう設定は、ぜんぶ隆法本人が作ったものだ。
隆法は設定を自分で作ることにこだわっていて、僕と映画を作ったときにも、「そのシナリオは設定と違うから変えなさい」みたいなことをずいぶん言われた。
<過去世は誰?>
・この過去世は、信者さんたちの間での定番ネタになっている。
・過去世と並んで信者さんたちの楽しみになっているのが、「宇宙人リーディング」だ。
・大昔、ビッグバンを起こしたエル・カンターレこと隆法は金星にいて、いろいろな実験をしていたらしい。それが一段落してから地球に来るときに、隆法は火星人とかプレアデス星人とかレプタリアンといった宇宙人をあちこちから集めてきて地球に入植させた。
今の地球人はその宇宙人たちの子孫なので、一見みんな同じ人間に見えるけれど、先祖の宇宙人たちの性質を受け継いでいるという。だから、隆法が見れば、その人が何星人の子孫なのかわかるということだ。
そこにも「レプタリアンの子孫は冷たいけれど仕事はできる」とか「プレアデス星人の子孫は美的センスが優れている」とかの細かい設定がある(地球に来た宇宙人は数百種類はいたことになっている)。
・隆法はとにかく発信する情報の量が多いから、入信すると毎日、長時間、こういう情報に触れることになる。すると、接触する時間が長いほど相手を好きになる「単純接触効果」みたいなものが作用して、だんだんと熱心な信者さんになっていったのかもしれない。
<地域拠点となる支部>
・教団全体の職員は2000人くらいいると言われているので、もしそれが事実なら幸福の科学は大企業といってもいい。彼ら全員を食わせているわけだから、でかいビジネスをやっていたといえる。
<幸福の科学はなぜ失敗したか>
<デジタル音痴の隆法>
・ここだけの話、隆法は今どき珍しいくらいのデジタル音痴だった。
<隆法=幸福の科学>
・隆法の失敗のひとつは、完全なワンマン体制を作ってしまったことだ。周囲にはイエスマンしかいないし、隆法への批判は許されない。
<夢追い人・隆法>
・一方で隆法は、夢を見がちな理想主義者でもあった。だから「国のトップになりたい」「映画を撮るぞ」みたいな大きな目標を持つと、そこに向かって突っ走ってしまう。
こういう隆法の性格がよく表れているのが東大時代の失恋のエピソードだと思う。
・もっとも、いきなりベストの方法を見つけられる人なんてまずいない。普通は自分のやり方を反省して、少しずつ方法を修正していくはずだ。
ところが隆法は反省ができないから、いつまで経ってもよい方法にありつけない。だから失恋を繰り返すしかない。
<マネジャーがいない幸福の科学>
・しかしそういうタイプの人間が成功するためには、彼の脇に控えて冷静に実務を行う、マネジャータイプの人間が欠かせないと思う。
実際、神がかった教祖と冷静なマネージャーという組み合わせは、新興宗教ではよくあった。
大本を立ち上げたシャーマンの出口なおと養子の出口王仁三郎のコンビは宗教に詳しい人には有名だし、企業でも、スティーブ・ジョブズみたいなカリスマ的なトップの裏には、そのトップをうまく「運転」する人がいるものじゃないだろうか。
幸福の科学でも、初期は隆法のとりまきにいろいろ有能な人がいたらしい。彼らは隆法のカリスマに惚れて教団に尽くしたけれど、やがてひとり、またひとりと離れていくことになる。
・1993年という早い時期に書かれた暴露本『虚業教団』の著者である関谷皓元も、そのひとりだった。自動車販売業をやっていた彼は隆法に心酔し、すべてをなげうって教団の基盤づくりに奔走したが、やがて隆法に疑問を抱くようになり、退会してこの本を書いた。
・この本の出版直後、幸福の科学は彼を訴えたが、一審でも高裁でも最高裁でも負けた。
<隆法は人を信じられない>
・隆法はこういう人たちをどんどん切り捨てていった。彼は、人間を信頼できないからだ。僕は隆法が口癖のように言っていたのを思い出す。「あいつにやらせると、裏切られるかもしれない」
隆法が人間関係でことごとく失敗してきたことは確かだ。
・それでも、「東大卒」「幸福の科学総裁」といった肩書と権力だけは彼を守ってくれた。だから彼はそれにすがるしかなかった。
<自分の限界を見極められなかった>
・幸福の科学が、隆法個人でどうにかできる範囲を超えて拡大してしまったことも失敗の要因だ。
会員1万人くらいの小さな教団として細々とやっていくことはできたかもしれないが、隆法は足ることを知らなかった。特に政治への進出は無理があったと思う。
彼が選挙に出ると言い出したとき、僕は、まずは数十年かけて地方選で地盤を固めて、国政選挙に出るのは次の世代まで待つべきだと進言した。
・教団が成長し、周囲をイエスマンで固めたことが隆法を変えてしまったのかもしれない。
<時代の中でバズった幸福の科学>
・そんな隆法と幸福の科学が、一時的にせよ拡大できたのは、上手く時代の需要に合ったからだと思う。
あのころはまだ新興宗教に勢いがあったし、ノストラダムスの大予言とか、オカルトへの需要も大きかった。だから、宗教とSFと終末思想をごちゃまぜにしたような幸福の科学の教義に魅力があったのかもしれない。
・それに、戦後、経済成長を続けてきた日本が豊かになった時代だったから、時間を持て余して自分探しをしている主婦も増えていたはずだ。
でも、時代は変わった。今は、昔なら信者になっていたような人たちはネットの世界に移行してしまった。
・そんな時代に、デジタル音痴の隆法は対応できなかった。幸福の科学はもう、役割を終えてしまった。
<信者たちの未来>
・可哀想なのは信者さんたちだ。
彼ら彼女らは幸福の科学というコミュニティに数十年もどっぷりつかってきたから、隆法が死んだといっても、今さら抜け出すことは難しい。
・僕は、教団を去って知った。外には広い世界が広がっているということを。
・隆法は僕にとって最高の教師だった。ただし、反面教師として。
僕は隆法の教えの正反対の生き方を選んできた。
本の虫だった隆法とは違って友達と遊ぶことにたくさん時間を使ったし、隆法が大嫌いな飲み会や麻雀、ゴルフもやってきた。
<神になれなかった男>
・初版を書いたころの隆法は卑屈で、謙虚で、自分の劣等感を隠そうとはしない、いじけた青年だ。1回目の東大受験に失敗したことや、失恋をしたこと、自分自身への嫌悪も赤裸々に告白している。
・あの謙虚な隆法は、いったいどこにいってしまったんだろう?年老いた隆法には謙虚さのカケラもなかった。
・隆法は、哀れで孤独な老人として死んだ。人は神にはなれないらしい。
<あとがき>
・2023年3月2日、大川隆法は死んだ。
幸福の科学はこの1年の間に急速に縮小し、数年後にはほとんどの人が存在すら忘れ去っていくであろう。
・しかし、日本では他にも多数のカルト教団が、現在もつつがなく活動を続けている。
僕のカルト宗教批判活動は、幸福の科学以外の教団に矛先を変えて、これから先、何十年も続く長い戦いになるだろう。
・全てのカルト宗教被害をなくすまで、僕の戦いは終わらない。
<解説 小川寛大>
・新興宗教団体の代表的存在といってよかった、麻原彰晃を教祖とするオウム真理教は、95年に地下鉄サリン事件という未曽有のテロ事件を起こし、同年、宗教法人として解散に追い込まれた。教祖・福永法源氏の「最高ですか~!」というかけ声で知られた法の華三法行も、悪質な霊感商法を行っていたとして幹部らが詐欺罪に問われ、解散。インドの霊能者サイババの後継者を自称した高橋弘二を指導者とするライフスペースも99年、高橋の主張する病気治療法を施された男性が死亡。そのままミイラ化するまで放置したとして高橋が逮捕される事態に発展した。
・そういう意味において、大川隆法によって1986年に設立された幸福の科学は、「最後の新新宗教」と言ってもいいような団体だった。彼らは大規模な出版事業、映画の制作、そればかりか政党や学校の設立に至るまで、一般のニュースとして取り上げられるような派手な活動を近年まで休むことなく展開し続け、またそうした活動に付随する社会問題をも、引き起こし続けてきた。
・本書を一読してまず私の印象に残ったのは、「失敗した家庭人」としての大川隆法の顔だった。そもそも宏洋氏が教団を離れている。
・こう概観してみると、大川隆法は、“カリスマ教祖”としては少し不思議な存在だったのかもしれない。
・オウム真理教教祖・麻原彰晃は、それが妄想であることは言うまでもないが、本気で自分が日本の王になれると信じていた。だから1990年に自前の政党・真理党を立ち上げて国政選挙に挑み、惨敗した後、「これは陰謀だ」との妄想を深め、地下鉄サリン事件という未曽有のテロ事件にまで突っ走った。
・あえて誤解を恐れずに言えば、だからこそ大川隆法は麻原彰晃ほど大それたことができず、幸福の科学もどこか半端な形で残ってしまったのではないか。そう感じざるをえないほどに、宏洋氏の描き出す大川隆法と幸福の科学は、やることなすこと中途半端で、それゆえにあまりにも哀しい。
もちろん、本書とて宏洋氏というひとりの人間の視点のみによってつむがれたものだ。幸福の科学教団からは、いろいろ反論も出るかもしれない。そして私は、そういう流れになることをむしろ期待したい。
『完全アセンション(次元移動・昇天)・マニュアル』 (上・下)
(ジョシュア・D・ストーン博士)(ナチュラル・スピリット)2000/11/11
<地上に存在するエーテル体のアセンション(次元移動・昇天)したマスター>
<アセンション(次元移動・昇天)>
・ 「まずヴァイワマスからの情報によれば、地上で肉体をもつアセンション(次元移動・昇天)したマスターは800人おり、うち約20~30%が女性の、約70%が男性の肉体を有しているという。さらにヴァイワマスは、地上に存在するエーテル体のアセンション(次元移動・昇天)したマスターに至っては、総勢1800人から2500人を数えると述べている。その多くは、アシュター司令部のメンバーである」
・ 「我々の銀河における異星人文明で、何累代も前から地球を訪れているものには、即座に思いつくだけでも、琴座星(リラ)系、ヴェガ星系、アルクトゥールス、シリウス、オリオン、プレアデス、そして言うまでもなくアシュター司令部がある。さらに将来には、異星人文明との自由な交流がごく日常になる」
<第7イニシエーション>
・第7イニシエーションは、地球での生が関わる七界層の現象的生の支配から自由になることである。これは実際には宇宙レベルの物質界から、その上に引き上げられることであり、神的すなわちロゴス的意識界層との融合をいう。当のマスターの意志は、惑星ロゴスのそれと完全なる融合をみる。そして、神の息子ないし娘はみずからの源である父へと続く通路を見出すのであるが、このときの状態を「シャンバラ」という。マスターは息づく光の集中点となり、シャンバラの議事堂への出入りが許され、その視界は太陽系の「越えられざる環」をも透徹することができる。
<高次の進化へと続く七つの道>
・ 我々は、アセンションの時点で、高次の進化へと続く七つの道から、どれか一つを選ぶことになる。我々の選択肢となる七つの道は、以下の通りである。
1、地球での奉仕の道
2、磁気に取り組む道
3、惑星ロゴスとなるための修練の道
4、シリウスへの道
5、光線の道
6、ロゴス自身が在る道
7、絶対的な神の子の道
・人類の大半はシリウスへの道を選択するが、それはシリウスが、その一部にシャンバラを含む大学だからである。そこは訓練の場としての役割を持ち、宇宙レベルの進化における後々の時間に<人格>はそこからより高度な道へと移ることができる。
・私自身はシリウスへの道を選択しており、後にシリウスでの基礎訓練を終えた時点で、できれば絶対的な神の子の道へ移行したいと考えている。私は、シリウスに行く前に、今後約20年は地球に留まり、ジュワル・クールのアシュラムで働くと告げられている。私は、たいてい毎晩、睡眠中に魂体でシリウスを訪れている。
<都市>
・中位および上位アストラル界の都市は、車やその他の交通網もなければ、産業や汚染も存在しないため、地上界の都市よりもはるかに美しい。都市建築は車輪のように、たいがい中心から放射状に外に向けて広がるように計画されている。そうした都市の中心には、全ての信仰の聖堂である「七天球の寺院」が置かれている。
・そうした都市には、高次の次元からマスターたちも訪れる。芸術活動に捧げられた建物や学びのための集会場もある。高い次元に進めば進むほど、都市やその周辺部も美しさを増す。近郊に建つ家並みも最終的には筆舌に尽くし難いほど見事な見晴らしを呈する美しい邸宅街にある。そうした高次の意識階層にある魂の延長が抱く目標は、物的達成ではなく、霊的達成である。
<下位アストラル界での生活>
・煉獄と地獄の上位には、ある種どっちつかずの領域とも言える一帯があり、実際そこは地上界に重なるようにして存在する。ここにいるのは自分たちにとって心の安らぐ場所を地球の近くに見出した善人たちである。そこはアストラル界に属する領域ではあるが、地上の生活がそのまま行われているというアストラル版地球といったところである。あまりに地球の生活とそっくりなので、しばしば自分が地上界を去っていることさえ自覚するのが難しいこともある。そんな<魂の延長>も、あるところまで来ると、今より好状況に憧れるようになるのである。
<電気生命体との戦争>
・プレ・レムリア時代は、地球が他の惑星から来た「電気生命体」の集団に侵略戦争が仕掛けられた時代でもあった。地球人類は自己防衛を試み500年も続いたこの戦争において、最終的に勝利を収めている。その電気的存在にしても、芯からの悪者ではなく、移住のための新天地を求める科学者集団にすぎず、彼らは、実に気の遠くなるような距離を旅してやって来たのである。
<地上生と死後生とを比較>
・「さて、死後生が地上生とそれほど違わないということは、理解してしかるべきだろう。アストラル界、メンタル界、そしてそれらより高次の諸階層でも、地上と同じような都市、海岸、山々、住居、道路、演奏会場、図書館、社交場、クラブ、教会、寺院などを有する生活があまねく繰り広げられているのである。
・ 多くの“魂の延長”が、死とそれにともなう移行を迎えた後にも、死んでいることに気づかないことさえあるのだ。彼らは生前の肉体とそっくりのアストラル界をまとっている。死後生に特有な点といえば、アストラル体がマインド(心識)に従って動くということである。海岸に行きたいときには、ただ『海岸』を念じるだけで、当人はすでにその場所にいることになる。旅をするのにも車や電車や飛行機を使う必要はない。
・そういう状態で死後へ移行した“魂の延長”の場合、往々にしてあとに残してきた家族に思いを馳せるため、たちまちその家族のもとに現れることになる。しかし、自分が異なる次元にいることや、そのため家族には自分の姿が見えたり声が聞こえたりしないことは、まだ自覚していない。「自分が死んだことがわからない人」にとっては、このことが大きな困惑を引き起こす。
<アストラル界とメンタル界の住居>
・「アストラル界」では、魂の延長、全員に住まいが与えられる。このプロセスの素晴らしいところは、住居が住人の性質を反映したものになるという点である。霊性に乏しい人は、その性質をそのまま反映した家なり環境なりに住まうことになる。
住居は、“魂の延長”が獲得するに至った霊的性質から何らかの神秘的方法で創られる。進化すれば、したぶんだけ家や環境が美しさを増す。優しさから生まれる行為、愛、周囲への奉仕活動などは、そうした作為の念が即座に当事者の環境や住居の何かしらの向上という形で具現化する。
・霊的世界にある家は、時間の影響を受けることがないため、腐食や瓦解の心配がない。そして、住人が必要とする間、家は、永遠に存在する。住人がそこを去り、もはや住処としての目的がなくなると家は姿を消すのである。“内にあるがごとく、外にかくあり。上にあるがごとく、下にかくあり”という概念の働きを、ここアストラル界では、如実に目にすることができる。
・既述の家に関するプロセスは、アストラル界での人々の服装についても同様である。アストラル界でも人は、衣服をまとっているが、その服装に関しては、地球で着ていたものであれ、アストラル界の町や地域に似つかわしいものであれ、好きに選ぶことができる」。
<ジョシュア・D・ストーン博士は、たいてい毎晩、睡眠中に魂体でシリウスに行っている>
<アセンションの座>
1、 宇宙の核にあるメルキゼデクの黄金の室の「アセンション(次元移動・昇天)の座」
2、 銀河レベルにあるレンデュースのアシュラムの「アセンション(次元移動・昇天)の座」
3、 銀河の核にあるメルキオールのアシュラムの「アセンション(次元移動・昇天)の座」
4、 太陽の核にあるヘリオスの室の「アセンション(次元移動・昇天)の座」
5、 サナート・クマラにの原郷であるシャンバラの「アセンション(次元移動・昇天)の座」
6、 「光の統合室」と呼ばれるアルクトゥールス人の宇宙船にある「アセンション(次元移動・昇天)の座」
7、 「原子加速器」と呼ばれるワイオミング州のテーブル・マウンテンにある「アセンション(次元移動・昇天)の座」
8、 ギザの大ピラミッド内部の王の間にある「アセンション(次元移動・昇天)の座」
9、 シャスタ山にある「アセンション(次元移動・昇天)の座」
10、 シャスタ山の地下1.6キロのところにある地下都市テロスの「アセンション(次元移動・昇天)の座」
11、 アシュター司令部の宇宙船にある「アセンション(次元移動・昇天)の座」
12、 アフリカにある地下に格納された異星人の宇宙船にある「アセンション(次元移動・昇天)の座」
13、 地球内部の空間の中心にある「アセンション(次元移動・昇天)の座」
14、 ルクソールにあるセラピス・ベイのアセンション(次元移動・昇天)静修地の「アセンション(次元移動・昇天)の座」
『110の宇宙種族と未知なる銀河コミュニティへの招待』
イラスト完全ガイド
エレナ・ダナーン ヒカルランド 2022/12/23
<異星人種族解説(これまで地球と関わりあった異星人)>
<アンドロメダ>
<アンドロメダ銀河(メゴペイ)>
▼マイトラ族
**非常に悪い、全てのうち最も悪い種族**
・彼らは地球人の最悪の敵であり、また、この銀河の全ての種族の最悪の敵です。
・彼らは最後の2度の氷河期よりも前から地球に来ており、何度も機会を狙って植民地化しようとしましたが、毎回シカールやアヌンナキや五種族評議会や銀河連合によって干渉されて来ました。
・彼らによって大っぴらに人間の拉致が行われており、それは彼ら自身の利益のため、あるいは米国テロス同盟に協力する場合のいずれかです。
・マイトラ族は人類の歴史を通して起きた悲劇に数回、関わって来ました。酷い伝染病のいくつかは、人類の人口が80億を超えないようにしたいと考えるレプティリアンの知識と同意を得て、彼らによってもたらされました。
<竜座“ドラコニス”>
<竜座の主な星系:アルファ星、イプシロン星、およびシグマ星>
・竜座の恒星系には、7つの異なる爬虫類人種族(レプティリアン)が、アルファ・ドラコニアンを含む、3つの主なヒト型爬虫類種族が最も知られ、恐れられています。彼らは1万5000年以上、ずっと地球にいるのですが、散発的には、もっとはるか以前の、何百万年も遡る頃から来ています。
・そして指導者たちはその見返りに富、武器、技術を約束され、全ての条約が調印されると、竜族(ドラコニアン)は、これら全ての背後にいる、真の支配者として現れます。そして一度入ると、大きな犠牲を払わない限り、それらを取り除くことは出来ません………。
・多くのヒト型爬虫類種族は、例えばシカール、ナーガ、マザレックと同様に、エーテル性物質に加え、肉と血液を摂食し(人間を食べ、人間の血を飲む)、そしてこれら両方の栄養源は、実は本質的に繋がっています。
・また、彼らが地球の所有権を手放したくないのには、非常に確固とした理由があるのです。つまり、アドレノクロムです。それは、地球で子供たちが極度の痛みと恐怖に晒されることによって生産される物質です。そしてこれがレプティリアンにとって、宇宙で他の何よりも価値のあるものなのです。
<アルファ・ドラコニアン、つまりシカール人>
・レプティリアン人は、地球から215光年離れたところにある、以前は地球の極星であった、ツバン星系、つまり、竜座アルファ星が起源です。彼らは、別の非常に優勢な爬虫類人種族の、ティアマティアン族によって別の次元から地球に捨てられた、「知性を持つ爬虫類」です。
・こういった全てのバリエーションは、彼らの社会階級によるものです。この種族は暴力的で、彼らの文化は戦争に基づいています。シカール人は地球人のことを栄養、取引、奴隷の原材料と見なしているため、人間を見ると特に我慢が出来ず、拉致の大部分が彼らのせいだと考えられています。
戦争をする種族は必ずしも知性を必要としないというのは、しばしば主張されることですが、ドラコニアン人はこの一般法則の例外です。
・彼らはまず二つのタイプに分けられます。つまり、テラ・ドラコニアンとオフワールド・ドラコニアンです。テラ・ドラコニアンは、地球の人類より何億年以上も前から存在しています。
・他の新しく訪れた種族は、彼らからは侵略的であると考えられていました。彼らは次元間移動の能力があるので、銀河連合は、テラ・ドラコニアンを3次元レベルに閉じ込め、オフワールド・ドラコニアンのことも、太陽系の圏外のエネルギー・バリアによって、地球星系に潜入しないよう、ブロックしました。
<社会構造>
・爬虫類の社会構造よりもむしろ昆虫のような社会階級に基づいた構造に倣っており、それは、3つの主な階級から成っています。
▼シカール族
・王族とエリート。シカール王家の人たちはベージュまたは緑がかった茶色の鱗のある人たちで、身長約18~25フィート(約550~760センチ)です。彼らは湾曲した角、尻尾、そして翼を持っていますが、翼は彼らの肋骨の延長によって出来た皮膚のたるみであり、体の後ろにぴったりと折り畳むことが出来ます。
▼ナーガ族
・軍人階級。(シカールより)背が低く、厚みがあり、非常に筋骨たくましく、翼はありません。
▼下層階級
・身長が低く(約122~365センチ)、かなり弱く、防護器官もより少ない。翼はない。
<シェイプシフト>
・これは彼らの優れたスキルであり、戦争と征服の目的のために、自然界にあるカムフラージュ能力から開発されました。彼らは彼らが選ぶどのサインであれ、彼らのエネルギーのサインをぼやけさせるでしょう。
<竜座シグマ星>
▼ギアンサール族――イギアノイド/サウロイド(トカゲ人)
・彼らの故郷の世界はティフォン・ギアンサール(竜座シグマ星)です。
・この者たちは、人間を寄生虫の宿主として利用し、遺伝的に(ハイブリッド)、精神的に(インプラント)、さらには、プラズマ生命体的にも同化させています。死者の領域との接触と、“悪魔”の召喚を含む、闇の魔法の儀式……悪魔が何を意味するかはおわかりでしょうが、その儀式はレプティリアンにとって、彼らとあなた方の次元のレベルの間の時空構造に穴を開けるのに、非常に便利なものなのです。
▼MIB(メン・イン・ブラック)すなわちドラコ・ボーグ
・いわゆる“メン・イン・ブラック”は、米国政府の秘密部門と協力しているシカールによってコントロールされたサイバネティック(人工頭脳搭載の)生命体(サイボーグ)で、あなた方を驚かすために訪れる場合、通常は本物のシェイプシフターを連れて来ます。
<地球におけるシカール帝国の活動>
<レプティリアンのハイブリッド化>
・彼らは昔から人間のDNAに関わって来たので、人間のDNAに興味を持っており、この目的のために、彼らのシェイプシフトを使う熟練した能力を、大いに活用しています。シカールは、グレイ種族をその助手、生命科学的に作られたドローン、シンソイド、そして様々なハイブリッドのように、彼ら自身のハイブリッドを作ろうというコンセプトで地球人のDNAの操作に関わっています。人間の拉致は、拉致被害者が決して戻って来ない場合、普通、ドラコニアンによるものです。彼らは地球に地下施設を持っており、一部は地球の軍事施設と繋がっており、極地やシャスタ山などの様々なポイントに接続するモノレール・システム網で結ばれています。
<魂の剥ぎ取り>
・地球人の体を処理して、その魂が彼らのマトリックスに住むようにするために、シカールは卑劣な手順を実行しました。時間、練習、そして粘り強さでもって、人の魂を体から引き剥がし、それを容器に捨てる技術を完成させました。
<植民地化>
・シカールとナーガは非常にタフで、極端に言えば、ほとんど全ての環境に適応出来ますが、薄暗い光と穏やかな不変の温度のため、地下環境タイプを好みます。これが、小惑星や死んだ惑星の中に建てられた彼らの軍事基地が多数見つかる理由です。彼らは必要な場合にのみ地表に出ます。人が住んでいる世界を植民地化する彼らの通常の方法は、最初に地下に最初の作戦基地を建設し、次にそれを徐々に拡大し、トンネル網で地球を横断し、全ての主要な戦術的施設をゆっくりと接続することです。
<占領者のヒエラルキー>
・地球の侵略者種族は、米国政府とその安全保障と同様に、彼らの間で相互に関連する協定を結んでいます。ドラコニアンは、エイリアンの存在に関連する全ての情報を制御する軍隊・産業・異星人複合体の秘密のピラミッド型の頂上を構成します。
<地下の悪夢と高まる嵐>
・アメリカ政府は、アガルタ王国のケンタウルス座アルファ星からの移民である、テロシ派の一部の分離主義派閥と同盟を結びました。この二つの組織の同盟関係は、後にレチクル座ゼータの星のドウ・ヒュー族と秘密契約を結びました。
・要するに罠に陥ることを選んだアメリカ政府でしたが、ドウ・ヒュー族とドラコ・レプティリアンが協力し、地球の政府とテロシ族の統治者の間の狡猾な条約を利用して、米軍事基地とテロシ族の地底の植民地を占領しようとしていたことがわかり、不快な思いをしました。ドウ・ヒューを使った共同の操り作戦は、簡単に征服する方法として非常によく知られています。
・それでこの状態は何十年も続き、悪化して行きました………。拉致された数百人の地球人のリスト、主に囚人と精神病の患者は光速で増加し、そして急速に拉致の数は短期間で数千か数百万人に達しました。シカール帝国は、条約が調印されるとすぐに介入し、その直後には、オリオン帝国とアルタイル共同体は勝手に宴会に押しかけました。
・何十年もの間、米軍基地と繋がり協力を受けた広大な地下施設で、地球人たちが拉致され、保管され、飼育され、拷問され、強姦され、屠殺されて来たのです。子供は性的売買、食用、そしてアドレノクロムのために、女性は遺伝子の繁殖と性奴隷のために、そして男性は様々な鉱山植民地に奴隷労働者として送られました。
地下施設の中には、次の技術に特化したものがありました。つまり、ナノ技術や量子による微粒子散布装置(ケムトレイル)を使ったマインドコントロール技術、人工知能、誘導エネルギー兵器、人間のクローン作製、および遺伝子実験、そしてさらに悪いことに……ソウルスカルピング(魂の剥ぎ取り)も行っていました。
・あなた方は地下鉄と都市のネットワークの広さを想像出来ないことでしょう………巨大な地下都市のことを。非常に古くからあるアガルタ人の地下建造物は、地球外技術の助けを借りて調達され、大幅に拡大されました。時速1200キロに及ぶ反重力技術を使った列車は、大陸間を非常に深いところで結んでさえいるのです。
これは、銀河連合が最終的に介入を決定し、不介入の規則を破り、カバールの同盟とその活動を保護する条約にも拘わらず、最近まで続いていました。21世紀の20年目には、大規模な浄化に進むための膨大な作戦が行われました。名付けて、“ストーム(嵐)”です。その目的は、カバールを絶滅させ、地球人種族を解放することでした。
・このような地下共有施設は何百もありますが、テロシの一派と地球政府の協力を得て、アガルタ人の既存の地下建造物の延長線上に建てられた、シカール・オリオン・アルテア同盟によって使用された主なもののリストを以下に挙げます。
<USA・他>
▽ニューメキシコ州:ダルシー:高度に機密扱いの地下共同運用施設。地球外技術が使用され、シカール司令部、ナーガ将校、ドウ・ヒュー族の労働者の住居、そして主にマイトラとキイリイ・トクールトを含むオリオン同盟の前哨基地となっています。
・ダルシー基地は、人間のコントロール技術、クローン化、認知研究と高度なマインドコントロール、動物と人間の交配、視覚や聴覚のチップの移植、そして子供に関する実験に取り組む、生物遺伝学研究所としての方が、専門分野においては、より知られています。ダルシーは2番目に大きいシカールとグレイの地下基地ですが、他の全ての基地の中核的な存在です。最大の施設はタオスにあり、ダルシーからは遠くありません。
・独自の道路と地区を持つ12界層で建てられ、最初の3層は、地球のオフィスと研究所、地球と地球外の車両駐車場、技術的および機能的な整備のためのものです。第4層からは酷くなって行きます。第4層では人間の魂や、夢の操作、催眠術、そしてテレパシーに関する実験が行われています。第5層には、拉致された地球人が食料として保管されている、地球とは思えない倉庫があります。巨大なタンクに入れられたバイオサポートジェルの中で、ロボットアームによって絶えず攪拌されながら、人体パーツが保存されているのです。同じ階には、何千ものケージが横にも縦にも積み重ねられ、その中には、あらゆる年齢と性別の地球人が入れられ、食べられるのを待つだけです。第6層は………“悪夢の部屋”と呼ばれています。そこには遺伝子研究所があり、ここで人間と動物を交配する実験が行われています。第7層には何千何万という地球人の大人と子供の低温貯蔵所であり、階を降りるに従って………闇へと沈んで行きます。
・最大の基地はタオスにありますが、同様に、次の場所にもあります:
・アラモゴード~ホワイトサンズ:放射線とマインドコントロールに関する研究の主要な拠点。
・ダティルタウンとパイタウン:各地下施設のリーダー的存在。
・カールズバッド洞窟、イースト・カールズバッド、エンジェルピーク:宇宙船基地。
・ロスアラモス:アガルタ人の地下ネットワークに繋がる地下構造物が1940年代に囚人によって掘られた。そこでは、種族間遺伝子実験やソウルスカルピング(魂の剥ぎ取り)が行われており、ここの施設はイド(快を求める本能的な欲求)レベルでの食物としての人間の調理と貯蔵も扱っている。
・次の施設は全て地下トンネルで結ばれており、特にエリア51、コロラド州、テキサス州の基地と繋がっています:
・カートランド空軍基地:医学実験。
・マンザノ空軍基地:ナーガ族の駐屯地司令部と宇宙船基地。
・パイタウン:宇宙船基地。
・サンディア山脈:宇宙船基地。
▽アラスカ州:ノーム:マイトラ族によって運営される地下宇宙船基地。
▽アリゾナ州:
・フアチュカ砦:ここには宇宙船の主要な地下格納庫がある。
・ゲイツパス:武器と技術の保管施設で、地球人の奴隷にとっての処刑場。
・ヒラ山脈:ソウルスカルピングや遺伝学に関する実験場。
・サンタカリナ山脈:遺伝子実験場であり、武器と技術の貯蔵施設。
・パームズ海軍基地:宇宙船基地、米軍の複合研究施設。
・チャイナレイク:米国のマインドコントロールと武器の研究基地。
・ディープスプリングス:宇宙船基地(キイリイ・トクールト族)。
・フォートアーウィン:宇宙船基地(ナーガ族)
・エドワーズ空軍基地:3つの大型宇宙船基地(シカール人、キイリイ・トクールト族、ゼータン族)。
・ロックヘッドのヘレンデール:3つの宇宙船基地(シカール人、オリオン人、アルタイル人)。地球外技術開発と秘密諜報プロジェクトの中心地。
・ロサンゼルス、テハチャピ山脈:エリートの秘密プロジェクトのための技術開発。地下42階まである。エレクトロニクスおよびハイテク航空宇宙研究に携わる。
・シャスタ山:ケンタウルス座アルファ星のテロシ族によって作られた地下構造の一部で、テロスという名前の広大な地下都市があり、地球の米軍、そして侵略者たち(ワシントン・テロス同盟)によって共有されている。ここでは、高度な宇宙技術研究、遺伝子実験、ビーム兵器が行われている。地下鉄によってシャスタ山と、ブラジルのマットグロッソジャングルにあるテロシ族の主要都市の一つとが繋がっている。
・ナパナレー:宇宙船基地と奴隷の輸送。
・シェラネヴァダ:宇宙船基地。ダルシーと同じ活動を再編成する多目的施設。とても深いところにある。
▽コロラド州:
・アラモサ:宇宙船基地。
・コロラドスプリングス:巨大な施設と大きく広がった地下施設網で、45の建物、何百人もの人員、地球人奴隷を留置する広大な収容所がある。
・以下の場所では大量マインドコントロールの過程をある種の衛星中継装置によって監視しています:
・フォートコリンズ:マイトラ族の宇宙船と活動のための基地。
・グランドメサ:オリオン同盟の宇宙船基地。
・パラドックスバレーのマウントローズ:奴隷施設とマインドコントロール執行部。
・レイクデンバーのゴアレンジ:図書館と中央データバンク。
・デンバー:直系約35キロの場所に建てられた70階建ての地下構造物が5棟と8つの地下都市。
▽フロリダ州:エグリンにある巨大な基地。オリオン同盟の宇宙船基地。
▽ジョージア州:
・アトランタ:マリエッタのケネソー山とフォレストパークにあるドビンズ空軍基地は、巨大な地下複合施設の主要な中心地。
▽カンザス州:
・ハッチンソン:病院の下にトンネルの入口がある。
▽マサチューセッツ州:メイナード
・レイクスーペリアー:湖底から約1500メートルのところに異星人の基地がある。
▽ネバダ州:
・グルームレイク:エリア51またはドリームランドとしても知られているところ。この複合施設はCIAの援助を受けて運営されており、3つに分かれて構成されている主要な地下基地の一つで、他の二つはパプース牧場とコッキードリッジ。ここでは、地球外宇宙船のエンジニアリングに関連する秘密の技術を開発し、テストしている。地下29階では、様々な地球外プログラムで労働力として使用するドウ・ヒュー族のクローンと人工生命体の製造、ハイブリッド化実験と拉致被害者に対する手術など、あらゆる種類の恐ろしい手術が行われている。そこで起きていることは、最も卑劣な種類のもの。
▽オレゴン州:
・クラマス滝:地下強制収容所。
▽ペンシルベニア州:サイトR:サイキックダークの実験と処置、魂の剥ぎ取り、マインドコントロールによる性奴隷の輸送。
▽バージニア州:ブルーモントおよびマウント・ウェザー基地:地下都市、閣僚レベルの地位を持つ政治家のための政権本部。闇の遺伝子実験が地下で行われている。裏でシカールとマイトラが維持している。
▽南極:アドミラルティ山脈。氷の上に在るレヴィック山:気象制御装置、人体実験、通信制御、核兵器。
▽オーストラリア:パインギャップ:粒子兵器、兵器研究、遺伝子実験、宇宙船追跡。13階の深さ。
▽カナダ:トロント:国会議事堂通りの二つの建物の間に入口がある。
<プレアデス星団(牡牛座②)>
▼エラヘル族
・タイゲタ星系の第2惑星、エラは、“知識の殿堂”という意味です。ここは私(ソーハン)の出身地です。
・私たちはあなた方種族のスピリチュアル・マスターではなく、あなた方の宇宙の親戚に過ぎません。あなた方と同じような人々です。違うのは、別の場所で生まれたということだけです。
・私たちはあなた方の惑星の守護者ではありません。銀河連合と五種族評議会は、地球をより良く守ろうとしていますが、あなた方には固有の守護存在がいるのです。私たちは神々でもなければ、あなた方の伝説が“天使”と呼ぶものでもありません。
▼ドウ・アコオルヒュー族
・彼らは、あなた方が“光のプレアデス人”と呼んでいる人たちです。彼らはマン種族の中で、最高のレベルの進化を遂げ、第9密度の領域に住んでいます。その世界では、彼らは上昇と共に変質しています。
・変質したノオル族の遺伝子の限られた可能性を超越し、この移民共同体は、彼らの体を、半透明のエーテル体の器へと変えました。そして、寿命を、信じられないほどの最高記録へと、延ばすことが出来ました。彼らは自分たちが望む時、つまりソースに仕える時間が、もう終わったと感じた時に去り、そして再びソースと一体になりたいと思えば、再生し、新しい存在になって、新しい使命のために戻って来ます。
・彼らは次元間旅行の可能なエーテル体の宇宙船を使用しています。
<レチクル座>
▼“ドウ・ヒュー”族は古い種族で、絶滅しかかっていたので、レチクル座ゼータの星系にある、彼らの故郷の惑星エルデラン、M2を離れました。
・ところで残念ながら、彼らはそこで捕らえられ、オリオン同盟に同化させられて、奴隷として遺伝子を変えられたのです。
・このドウ・ヒュー族の小さいけれど危険なグループは、オリオン帝国のために、地球で非常に活発に働いていて、主に拉致を任されています。彼らは感情を奪われてしまったので、ほとんど感情を伴わずに、冷淡に仕事をします。
・このように、法的に銀河連合に対抗し、処罰の手の届かない立場となることで、騙すために与える技術と交換に、そこに永遠に居座り、“先住種族生命体を研究する”ことが出来るのです。征服された住民の権利を、思い通りに奪える協定に守られ、彼らの主人たちによる侵略の基礎が、準備されるのです。ドウ・ヒュー族は、アイゼンハワーと悪名高いグリーダ条約に署名し、その元の合意は、ドウ・ヒュー族に、地球人の遺伝子を研究させるのと引き換えに、技術を共有することで地球人を支援するため、ということでした。地下施設は彼らの要求で建設されましたが、アメリカ政府は、彼らが署名した本当の相手がやって来て、移り住んで来た時に、間違いに気づきました。我々が知る限り、これと同じシナリオが、この銀河だけでも、27の世界で起きました。こういった筋書きで書かれた時点で、地球とその月に、約2000人のドウ・ヒュー族がいて、主にアメリカの政府と働いていました。しかし彼らは、スケジュール通りに所定の仕事を終えるため、さらに何千も多くのクローンを使っています。
<蠍座>
▼エントリ族(エンドリアン=エンドラ星人)
・アンタレス星系の惑星エン・トラに、素晴らしい種族、エン・トリ族が住んでいます。彼らは、美しい第9密度と第11密度の異次元存在で、自分たちの惑星から離れることはありませんが、次元間意識共鳴を使って、よく旅をします。彼らの身体構造のベースは、ヒューマノイドですが、純粋にエーテル体です。このような進化のレベルに達した種族は、この銀河(天の川銀河)では、わずかしかいませんが、エン・トリ族はその一つです。
・彼らの顔の特徴は、見ることが出来ませんが、彼らはクリスタルのような目を持っているそうです。
彼らの力はとても強いのです。カエアヤロンなどの地球の守護者たちは、エン・トリ族と同じ性質を持っています。エン・トリ族の世界は、聞いたところによると、9D(第9密度)の、この世のものとは思えない場所で、重力がなく、半透明の生き物が泳ぐ、光の流れのエーテル状の海の中に、山々が浮かんでいる、というころだそうです。彼らの惑星には、他にも多くの生命体がいて、全てが第9密度~第11密度で生きています。
・彼らが住んでいるのは、こういうところです。完璧な世界です。彼らは、銀河連合を手伝って、あなた方の惑星のグリッドを上昇させ、浄化しています。彼らのエーテル体の、きらめくカラフルな宇宙船を見ると、いつも驚嘆します。移動に使っているのは、円盤型の光る船です。
<太陽系>
<金星(ヴィーナス)>
・さて、次は興味深い場所、金星です(我々はナアラと呼んでいます)。この小さい惑星の密度は、シカール族の影響から保護されるために、第4密度まで引き上げられました。これを行ったのは、五種族評議会の人たちです。従って、今ナアラには、異なる二つの存在平面があります。第一に、それはバイオドームや地下施設にある、銀河連合の科学的前哨基地であり、そこから我々はあなた方の太陽を調査し、監視しています。第二に、そこはまた、アークトゥルス人(オホライ族)などの第4~第6密度の居住者の生息地と、“コルダシイ”という名前の、高密度の12種族の異次元集団を入れた小さいセル(居住区画)でもあります。
<地球(テラ)>
・これまでの部分で、地球の人類に敵対して、あなた方の政府の一部と協力しながら働いている、様々な種族の、地下施設や潜水艦施設を全て挙げたので、ここでは繰り返しません。しかし、まだ話していない点が一つあり、それは特に注目に値する事柄です。
<《南極における同盟》>
・地球の南にある大陸、つまり南極大陸は、広大な地下ネットワークがあり、二つの敵対するグループの複雑な軍事作戦が行われている場所です。
1、<ツーレ>地球人+シカール+オリオン・グレイ共同体+アルタイル共同体
“ナチ”と呼ばれる地球人のグループが、シカール帝国とアルタイル共同体の人たちと共謀して、航空機を開発しました。
この連合軍は、銀河系のこの地域に恐怖を広め、他の世界の平和を好む住民たちに対して、征服や無数の残虐行為を行いました。オリオン共同体とアルタイル共同体と、この“ツーレ”としても知られている、地球人のナチのグループとの間の“条約”は、地球の第ニ次世界大戦の前に調印され、この地球人グループに属する一部の人たちは、宇宙旅行に参加して、アルタイル星系とオリオン星系まで行っています。地球人のツーレ・グループは、南極大陸の地下に住む、レプティリアンのグループと同盟を結んでいます。そして、このレプティリアン・グループは、この地球人グループが、そこに駐屯地を建設するのを指導しました。
2、米軍の遠征隊が1946年、ツーレの共同体の基地を乗っ取るために、派遣されましたが、その軍事作戦は、レプティリアンの反撃によって、敗北しました。しかし、この失敗からそれほど経たないうちに、両方のグループの間に、科学技術上の協力関係が生まれ、航空宇宙産業のために、米国の科学者が南極大陸に派遣され、ドイツの科学者は米国に派遣されました。
・この卑劣な同盟は、“南極同盟”または“南極共同体”と呼ばれています。シカールとアルタイルは、南極大陸の領土を巡って、今でも頻繁に争っています。
・アシュタール共同体もまた(彼らはシリウス出身で、オリオンのレプティリアンによって支配されていることを、覚えていますね)、これらの南極の秘密同盟に関与しています。南極大陸の氷の下にある、アルタイル人、ソーレ、そしてオリオン人の基地は、奴隷施設も運営しており、そこでは、人間の捕虜が、我々の知る限り、3つの目的で役割を果たします。まず、拉致被害者たちは、銀河の他の目的地に売られて行くため、地球の月と火星の施設に送られる前に、そこに保管されます(これは巨大なビジネスの一部であり、南極大陸は、銀河に数多くある、奴隷貿易のための宇宙船の寄港地の一つです)
・二つ目は、地球人の秘密の先進技術計画の、奴隷労働者として働く役割で、そして三つ目は、そしてこれは、卑劣なものであり、何千人もの拉致被害者が、そこの地面の下で、恐ろしい遺伝子実験やクローン化実験、放射線や生物学のテストのために、使用されています。拉致被害者のうち、地球と火星の月にたどり着くことが出来る人たちは幸運だと言えるでしょう。
・もしいつの日か、あなた方の政府や産業が、地球外の計略に関与していることについて、完全な開示がなされれば、それは、あなた方が知っている地球のシステムの、終点となるでしょう。そして、確実に良いことが起きます。それを私たちが、あなた方のためにすることが出来ないのは、第一に、あなた方はまだ、地球規模で、この情報を思慮深く、落ち着いて受け取る準備が出来ていないことと、第二に、前もって、地下での戦争に勝利する必要があるからです。銀河連合は、アルタイル帝国、オリオン帝国、そしてシカール帝国を、全部まとめて相手にして、表立って戦う力はないのです。これは、非常に複雑な状況です。
<火星(マーズ)>
・火星は過去に何度も攻め込まれ、狂ったように残忍な紛争によって破壊され、その大気圏から奪われました。最も暴力的な攻撃は、マイトラ族による、近くの第4惑星、ジャノスの破壊で、火星の全ての生命を抹殺したことでした。
・現在、アルタイル同盟と相互に関係付けられた、地球人の秘密の宇宙プログラムが、火星に前哨基地を持っており、そこには、エリートの中から厳選された、地球人の入植者が住んでいます。彼らは二つの米軍基地に置かれた、“航空再配置室”と呼ばれる二つのテレポーテーション装置を介して、そこに運ばれます。同様のものが、月にも存在します。これと並行して、5次元と6次元の平面で、慈悲深い五種族評議会が、地球に転生した、宇宙の魂を持った使者たちを、教え、覚醒させるための巨大な施設を運営しています。我々は、火星の第3次平面を失いました。そこは今では、グレイ共同体とオリオン同盟のもので、我々は彼らと、長い間、戦争をしています。残念なことに彼らは、火星とどの二つの衛星を合法的に所有しています。これら二つの衛星は次のような目的と所有者のために、空洞化された施設です。
・火星第1衛星(デイモス):奴隷選別所として機能する、マイトラ族の施設で、捕らえられたばかりの拉致被害者たちが、多様な所有者や、仕事や、目的地へ発送されるために、連れて来られる場所。地球の月の隠されている側にも、同様の施設がある。
・火星第2衛星(フォボス):クローグ星人の施設。彼らの拉致、インプラント、その他の同様の計略のための、中枢です。
<木星(ジュピター)>
▼アシュタール銀河司令部隊(アシュタール分離独立派)
・さて次は、シリウスB出身のアシュタール分離独立者です。彼らはアシュタール共同体とは何の関係もありません。木星にある、アシュタール銀河司令部隊の前哨基地は、あなた方の星系に来ている銀河連合のメンバーと共に働いており、私は銀河連合の責任者として、アシュタール銀河司令部隊に、私たちの仕事について、彼らと共益関係にある事柄を定期的に報告しています。彼らの本部は、動く戦艦上にあります。
彼らは、銀河のこの地域の平和を維持し、オリオン・グレイ共同体とシカール帝国から、(各種族の)世界を解放するために働くことを誓う、傭兵軍事組織であると、理解されることも出来るでしょう。
彼らの戦闘能力の高さは有名なので、我々銀河連合と彼らの同盟関係は、天恵です。アシュタール銀河司令部隊のこのチームは、木星の表面に本拠地を置いており、そこは、非常に敵の攻撃を受けやすい環境にあります。それは巨大な浮遊都市であり、(シリウスの各星系出身の)アシュケルの人々の、有名な建築学と建築技術の全てを用いて建てられた、攻撃不可能な要塞です。
▼アルマヒュールック・ストラット・163族
・アルマヒュールック族は、木星の、別の次元平面に住んでいます。彼らは大昔に、琴座と白鳥座から、ここにやって来ましたが、琴座共同体の祖先ではありません。彼らは背が高く、非常にスリムな、エーテル体の存在で、彼らのスーツのおかげで、第3密度の平面に存在することが出来ます。とても大きい目をしています。彼らは現在、第3密度に化身する振動状態から引き上げましたが、戦争のため、琴座に戻ることが出来なかったので、その代わりに、木星に定住しました。銀河連合の太陽系本部も木星にあるので、彼らは銀河連合と共存して、そこで平和に暮らしています。アルマヒュールック族は、隠された霊能力を持つ、長老と見なされています。
・彼らの宇宙船は円盤型で、眩しく燃えるように輝く、青いライトが付いています。ほとんどの部分が目には見えませんし、彼らも、自分たちを見えなくするスーツを着ています。
<1954………コンタクト(接触)>
・アメリカのアイゼンハワー大統領および近しい高官と、グレイのあるグループとの初めての接触があり、その後、他の3つのグループが、シカール帝国の代理だということは隠して、やって来ました。
<グリーダ条約>
*エイリアンは我々の諸事に干渉せず、我々は彼らのことに干渉しない
*米国政府は、地球上での彼らの存在を秘密にしておく
*エイリアンは米国に高度な技術を提供する
*エイリアンは、医学的検査と監視のために、限られた基準で人間と家畜を拉致することが出来る
*被験者は、傷つけられず、記憶を消されて、拉致された場所に戻される
*米国もまた、エイリアンの医学的検査と遺伝子実験を行うことが出来る
*検査と実験の結果は共有されること
*エイリアンは、彼らの宿泊施設および実験のための秘密の施設を与えられる
<地球外からの訪問者の計画と活動(異星人グループ分類)>
<《善意ある存在》>
<アンドロメダ評議会>
・ゼナテアン同盟とも呼ばれ、140の高度に進化した種族からの使節を再組織したもので、この銀河内の霊的進化を支援する方法と決定について議論します。この同盟の高等評議会は、比類なく霊的に進化した種族で構成されており、銀河連合と共に地球を助け、使者(スターシード)も派遣しています。彼らは地球の未来を予見し、それが地球の歴史における、レプティリアンによる5700年間の占領後の大転換だと知ったので、地球が建設的な道を歩んで進化するために、影響を与えようとしています。
<アシュタール銀河司令部隊>
・シリウスB出身のアシュタール共同体からの分離独立派。シカール帝国のスパイ侵入とそれによる腐敗のため、主にヒューマノイドの反抗派閥が、アシュタール共同体から離れ、銀河連合の味方に付きました。アシュタール分離独立者たちは、軍事行動に見事なまでに熟練しており、銀河連合から、地球星系における作戦の支援を求められ、木星に前哨基地を置くことを提案されました。アシュタール共同体との区別を図るため、彼らは自らをアシュタール銀河司令部隊と名乗りました。彼らは、大きな移動式母船を本拠地にしています。
・あらゆる地球の事情に関わっており、銀河連合と連携している、アシュタール司令部隊の地球星系の前哨基地です。“アシュ・タール”というのは、“司令官”という意味の役職名で、“高等司令官”という意味でも使われます。しばしば、ややこしい誤解を招く情報によって信じられているような、個人名ではありません。
<五種族評議会>
・オリオン地域に拠点を置き、以前は九種族評議会として知られていました。アルダマント星出身のエルマヌク族によって創設され、現在は、オレラ族、エガロス族、ギレヴォ族、レダン族、エマーサー族の5つの種族だけで構成されています。彼らは、地球とその他の多くの星系の保護に関わっています。彼らは、銀河連合が誕生するずっと前から、地球の保護に関わっており、後にその評議会に、代表として加わりました。
彼らは、あなた方がまだ海に浮かぶ生物だった頃から、あなた方の種を観察しており、霊長類への進化、アヌンナキ族の干渉、銀河のあらゆる場所からの、地球の植民地化を目的とした、様々な来訪者や邪悪な帝国の到来、そして地球の領土を巡っての、異星人たちの戦争を目撃して来ました。
現在エガロス族によって運営されている五種族評議会は、地球人のリーダーたちと何度も会う機会を持ち、賢明な方法を教えることによって、地球人の決定に影響を与えようとしましたが、これは、常に非常に困難な作業でした。
<銀河連合>
・この銀河の平和と正義を維持するために作られた銀河連合が、あなた方の星系において主に行っている仕事は、他の種族による、特にシカール帝国、オリオン・グレイ共同体、マイトラ族、キイリイ・トクールト族による、地球社会の破壊についての地球人の認識を高め、これらの敵の橋渡し役となって、悪賢い操作を行って来た、腐敗した組織やエリートを特定し、暴露することです。また、銀河連合は、人間の意識を高めることや、高度なマインドコントロール技術に対抗する戦略の開発にも、取り組んでいます。彼らは、地球外からの潜入を監視したり、拉致被害者を救助してマインドコントロール・プログラムを解除したり、可能な限りインプラントを除去したり、地球の支援に関わっている主な種族は、以下の通りです。
*ケンタウルス座アルファ星人:国際的レベルでの社会正義や人間の自由、並びに、先進技術の責任ある使用を推進する。
*アンドロメダ人:精神的なレベルにおける、地球の現状に対処する上での、銀河共同体の決定に携わっている。アンドロメダ人のゼネエ族は、紛争解決のための革新的な戦略の発見に取り組んでおり、また、若いサイキックやスターシードの子供たちの教育を監督し、平和教育を促進している。
・アークトゥルス人:アークトゥルス星系のオホラン人は、この惑星系を変革する上での戦略的助言を提供することによって、そしてまた、異星人の地球人とのコミュニケーションにおいて、チャネリングやコンタクトをコーディネートすることによって、高度な技術と精神的な価値の統合をサポートしている。
*ライラ人:人類の起源について、地球人の意識が開くことと、それにふさわしい霊的能力や、紛争における平和的解決を支援し、また、教育や知識を促進している。
*プレアデス人(アシャアラ星系):彼らは、人類が、意識の向上によって、抑圧的な構造からの自由を見出すのを助けると、誓っている。アシュタール銀河司令部隊と緊密に協力し、銀河連合の軍隊を率いて、レプティリアンとグレイの占領を地球から排除するため、活発に軍事活動を行っている。
*プロキオン星系:五種族評議会の一員としても知られているが、プロキオン星系のギンヴォ族は、異星人による破壊に対する積極的な抵抗を支援し、多次元意識を発達させる。
*シリウスB星系:アシュケル・タアル族は、プレアデス人のエラヘル族と連携して、地球の生体磁気エネルギーグリッドを強化することによって、地球における、人類の進化に適した生態系の構築を支援している。
*鯨座タウ星系:エマーサー族は、異星人による腐敗を暴露することによって、腐敗したエリートや組織の特定を助けるため、社会に根を下ろして働きながら、真実を引き出し、それを明るみに出し、地球人の司法機関に差し出すことをしている。
*テロシ族:ここで話すのは、もちろん、米国・テロス同盟の一員のことではない。彼らは、地球人が自分たちの古代の神聖な歴史を学び、人類の寿命を取り戻し、不健康な信念体系を変え、生物多様性を促進することによって、環境を保護するのを助ける。
*ウンミット族:科学文化と国際的な教育の進化、科学の理論的枠組みの変革、代替技術の開発、および、教育改革の誘致のための技術情報を共有している。
*ヴェガ人:地球人類の意欲と可能性を理解した上で、他の全員の仕事を手伝っている。
<オリオン・リーグ、すなわちオリオン種族の連合>
・この組織(オリオン・ブラックリーグとも呼ばれる)は、それらの星系の文化と関わっています。それは、オリオン帝国と戦うために作られました。現在のメンバーは、アルニタク星系、ベデルギウス星系、そしてメイッサ星系の人たちです。彼らは、銀河連合に加入しています。
<宇宙連合アライアンス>
・“アライアンス”とも呼ばれるこの組織は、アルタイル星系の多種多様な種族の内の、ヒューマノイド種族の同盟です。銀河連合およびアルタイル統括部隊と提携しており、表裏のある行動を取っています。その本部は、アルタイル星系の第4惑星、アクホリアにあります。アルタイル人のアクホリ族ヒューマノイドは、米国政府と共謀して、拉致と異種交配プログラムに深く関わっています。彼らは、地球人の軍隊から派遣される、特別なエリート分遣隊の地球人の存在を頼りにしています。すなわち、米国・テロス同盟とツーレ同盟です。
<ヴェガ同盟>
・アダリ族/エレヴァール族/ピュクヒティ族/ゼネエ族/アラマン族/ギンヴォ族/エルダル族。これらの種族は、オリオン帝国の発展と脅威の力に耐えるために、同盟を結びました。
<《邪悪な存在》>
<南極共同体>
・アクホリ族/キイリイ・トクールト族/シカール族/ゼータ・クローグ族/ナチ(ツーレ同盟)・ソ連&米国・テロス同盟/オリオン共同体。“南極同盟”とも呼ばれ、そこでは、地球人の“ナチ”が、古代アガルタの地下施設の一部を使って、アルタイル共同体とシカール族の前哨基地と共謀して、航空機を開発しました。この同盟は、銀河のこの地域じゅうに恐怖を蔓延させました。そして、オリオン共同体、アルタイル共同体と地球人ナチグループ、並びに米軍のエリートグループとの間でも条約があり、中には、アルタイル星系やオリオン星帯までの星間旅行に参加した地球人もいます。シカールとオリオン・グレイの基地のそばには、非常に様々な、金髪のヒューマノイド種族がいて、アルタイル星系のアクホリ族(ナチグループと働く)、もいますし、テロシ族の分離独立派(米軍と働く)もいます。アシュタール共同体もまた、彼らと関わっています。南極大陸は、あらゆるレベルで噴火している火山のようだと言えるでしょう。
<アルタイル統括部隊>
・アルタイル星系の第4惑星に拠点を置く、共同体の本部であると同時に、アシュタール共同体とドラコニアン共同体との、危険な結びつきを維持しています。これは、グレイ種族と協力関係にある、金髪のヒューマノイド種族によって構成され構成された、混合グループです。
<アシュタール共同体、シリウスB星系>
・様々なタイプのヒューマノイド(主にシリウスB人またはアルタイル人)、爬虫類種族、グレイ神族、昆虫型種族、そして人工的に遺伝子操作された種族の集団で、“シリウス共同体”とも呼ばれています。本部は、シリウスB星系の惑星モルガにあります。
・シカール帝国のレプティリアンのスパイによる侵入と腐敗によって、ヒューマノイドの反乱グループは、アシュタール共同体から分離し、銀河連合の味方に付き、“アシュタール銀河司令部隊”と名乗りました。一方、アシュタール共同体は、地球人の影の政府やカバールとも関わりを持つようになりました。
<カバール>
・これは、地球人の全ての秘密同盟と、地球に住む邪悪な異星人とを再編成したグループの名前です。
<シカール帝国>
・白鳥座からペルセウス座、オリオン腕まで広がるシカール帝国は、500以上の天体を植民地化し、何千もの惑星に存在しています。
<軍隊・産業・異星人複合体>
・“MIEC”とも呼ばれます。現在、地球外生命体の存在と、それに関する同盟についてのほとんどの情報を、ここがコントロールしています。地球上の政府や機関、金融権益、マスメディアを支配し、体系的な地球規模の問題を担当しています。
<オリオン帝国またはオリオン同盟、または“六種族同盟:”“ネブ”>
・リゲル星を中心としてその周囲にある、オリオンの散開星団の中に、レプティリアンのいる星系があります。
<オリオン・グレイ共同体>
・オリオンを中心に、リゲル同盟が共に活動しています。
<グレイ種族統括部隊(レチクル座ゼータ星系)>
・グレイ種族の統括部隊の心臓部はクローグ二重星系にあります。
<レプティリアン共同体>
・竜座アルファ星系/牛飼座イプシロン星系/オリオン座ベータ星系/レチクル座ゼータⅡの星系。
<ワシントン・テロス同盟(米テロス同盟)>
・アメリカ軍と、シャスタ山出身のテロシ族分離独立派グループとの同盟。彼らは次々に、オリオン帝国(グレイ)とシカール帝国(爬虫類)の両方と条約を結びました。
<海底基地>
・オリオン・グレイ共同体:太平洋:12基地。
・アルタイル統轄部隊:一つの巨大な南極大陸の地下にある基地。北海。アイルランド海。インド洋。
・銀河連合:北大西洋(アイスランドとアイルランドの間)。東太平洋。南太平洋。北極。アラスカ沖。
・ピューリット・アヴ・イリューミュー族(帆座ミュー星系):ヒト型両生類グレイ種族。監視役として銀河連合のために働いており、海洋と、そこにある次元間ポータルへのアクセスを監視している。3つの巨大な基地:北大西洋、バルト海、北海の広大な海底施設の中にある。
(2021/6/4)
『釈尊の未来予言』
<コロナ・パンデミック>
・「霊言現象」とは、あの世の霊存在の言葉を語り下ろす現象のことをいう。これは高度な悟りを開いた者に特有のものであり、「霊言現象」(トランス状態になって意識を失い、霊が一方的にしゃべる現象)とは異なる。外国人霊の霊言の場合には、霊言現象を行う者の言語中枢から、必要な言葉を選び出し、日本語で語ることも可能である。
なお、「霊言」は、あくまでも霊人の意見であり、幸福の科学グループとしての見解と矛盾する内容を含む場合がある点、付記しておきたい。
<釈尊の未来予言収録に当たって>
<宇宙戦争のごとき様相を呈しつつある新型コロナウイルス問題>
・世界地図を色塗りすれば、ほとんど全世界に広まりつつあることが分かるので、まるで“宇宙戦争”か何かの様相を呈しているのではないでしょうか。
・「天意が人口を減らそうとしている。今、地上の人口がたくさん増えて、この世の価値観が“地獄霊生産場”と化しているので、人が増えたら地獄行きが増えるということであれば、人口を減らすというのは、まあ、そうでしょうね。もう、“釈尊の涅槃寂静”に入るしかないんじゃないの?」というような結論でありました。
・「ウィルスがはびこっている」のと、「人類がはびこっている」のとはほとんど共時性があり、(人類が)この世に生きていること自体、やっていることも、意味のないマイナスのことというか、地獄的なことをするためにはびこっているように見えるというような価値観、判断も入っていたかと思われます。
<自らの言葉に慎重である釈尊に、あえて「未来予言」を訊く>
・釈尊には、正語、真実語を語らなければいけないということがあるために、ほかの人のように、無責任には話せない厳しいところがあります。
<「死が支配する世界」を考えるべき時代>
<「現在の延長上の未来は築けない」>
釈尊:「現在の延長上の未来は築けない」ということを意味しているのではないかと思います。
・まあ、ある意味では、それは、人類にとっては「立ち直りの機会」が与えられているのかもしれません。
<「人の死とは何か」について考えなければならない時代>
釈尊:今、人間の力が大きくなりすぎていてね。すべてを支配できるような気持ちになっているときで、「世界80億・総天狗化」してきている時代ですのでね。その天狗の鼻が折られる時期は来ているのかと思います。
まあ、ウィルスは「一つの象徴」であって、特にウィルスにこだわっているものではないと思います。
その前も考えてみれば、例えば、大地震、大津波、火山爆発、その他、たくさんいろいろな危機の予兆はあったはずですね。
<「ニューヨークの状況」が世界的に展開すれば………>
<今の「日本の状況」が世界標準なら、感染者、死亡者の数は?>
釈尊:2百万人が1千万人になるのは、そんなに時間はかからないので。それから、先進国からしてこの状態ですので、中進国、発展途上国になりますと、もう無力ですので、やっぱり、感染者が最低でも数千万人は行くでしょうね。
ただ、「叡智を結集して、何らかのワクチンに当たるものがつくれるかどうか」ということもありますけどね。
<「現代の“魔女狩り”」が起きる可能性もある>
釈尊:そうすると、死ぬ前に、もう手を打ち始めることもあるかもしれませんので、あなたがたの最も見たくないものを見なくてはいけないかもしれませんね。「野球ができない球場のようなところで、大規模な火葬をやる」みたいなことが起きることもないとは言えません。
ただ、“変数”は、いつの時代もあるかもしれませんから。
<「地上が『ユートピア化』していくなら人口は増えてもよい>
釈尊:まあ、私もあんまり、地上の人類が増え続けることは賛成ではありません。やっぱり、地上を縁として地獄界はできていますので、地上が「ユートピア化」していくなら、人口は増えてもよいと思うのですけれども、地上が「地獄界化」していくのなら、あんまり望ましいとは言えません。
<今が、人類が方向を変える「最後のチャンス」>
<「人口増大の時代」は、「救世主の力をも弱める時代」でもある>
釈尊:まあ、「人口増大の時代」というのは、「救世主の力をも弱める時代」ではあるのでね。ええ。それから、悪い意味において、「庶民が神になりたがる時代」でもあるのでね。まあ、その意味での難しさはありましょうね。
<人類にはまだ「考える時間」が与えられている>
斎藤:また、先ほど釈尊から頂いたご解説、お教えによれば、「人類80億・総天狗化」が進み、「自分たちが神になりたがる時代」ということで、この世的な生き方になっているということでした。
こうした現象の背景には、やはり、「無神論の快楽主義やこの世的な生き方を許さない」という意図が働いているものなのか。または、そういう人類の悪想念のようなものがあって、自業自得というか、その悪想念の結果、引き起こしているのか。
・釈尊:ただ、このウィルスが広がっている状況においては、「まだ考える時間がある」かもしれませんね。広がっていくときに、「現代文明のもろさ」を感じるのは確実ですから、「違ったかたちの文明」を考えなければいけなくなる可能性がある。
<「人間のあるべき姿」を説き、AIが支配する未来と戦え>
釈尊:自宅に籠っている人間に代わって、人工知能が、世界の動きのすべてを決めるようになっていくかもしれませんね。
・(AIが支配する)この未来を神仏は肯定していないということですね。
<今、人類が気づかなければ、さらなる事態もありえる>
釈尊:だから、病気で、順番に、搬入され、治療され、治療が届かず、死んでいく人がいっぱい出てきますけれども、「その間に、文明のあり方の修正をかけるべきだ。その次は、もっと大規模なものが待っていることになりますよ」ということです。
<なぜウイルスが流行るのか>
<ウイルスは「人類全体の象徴」>
・釈尊:ウィルスは象徴ですよ。「人類全体の象徴」です。ウィルスのように地球の表面上を覆っている、どんどん、どんどん増えてくる人類。
<日本自体が「世界を救うほどの力」を持ちうるかどうか>
釈尊:とにかく、世界を見れば、西側諸国といわれるところはキリスト教の強国がほとんど、それから一方の極では、中国を中心とする無神論・唯物論の大国が増殖している。あと、中間地帯で、イスラム教を信じる人たちがゲリラを起こしたりしながら、その位置づけをどうされるべきか、問題されていると。まあ、こういうことですね。
日本はこのまま放置すれば、世界3位から世界20何位の国まで、あっという間に転落していく予想がもう立っていますよね。
<疫病流行の原因となる「異文化接触」>
斎藤:過日、国之常立神(くにのとこたちのかみ)という方が、どうしても話したいということで、何回か大川隆法総裁に交渉されました。日本の神々のうちの一部ですけれども、語るところによれば、「外国の神は要らない。外国の神が来たから、こういうウィルスが流行ったのだ」ということを主張していました。
・「エル・カンターレ信仰が広がったから、ウィルスが流行ったのだ」というようなことを言っているところがあります。
釈尊から見られて、霊界の「裏側の世界」と通じるような神仏の一部が、日本の先進性やこれからの未来をどのように阻害しているのか、そのあたりの霊界事情を賜ればと存じます。
・釈尊:聖徳太子が活躍されたころも疫病がいっぱい流行っているから、それで、「これは仏教を入れたからだ」というようなことで、反対勢力が日本神道側から出てきていますが。現実に、それは仏像だけでなくて、外国の人や食べ物やいろんなものが入ってくるときに、ウィルスはやっぱり入ってきていて、病気が流行っていることはあります。そういうことは起きていますね。
・そうした「異文化接触」によって、いいものもあるが悪いものも入ってくることはございますね。
・それを解釈するに、古代の解釈から見れば、「異国の神を信じたからだ」ということになりますが、それは「異人が入ってきたからだ」ということですね。「異国の民が入ってきて、その文物が入ったからだ」ということになることは、そうだろうとは思いますね。
もし、中国との関係が遣唐使船ぐらいしかない時代であるなら、遣唐使船をやめてしまえば、中国のウィルスはもう入ってこないでしょうね。まったく入ってこないでしょうね。
<仏法真理の「広がり」と「速さ」を増し、「トレンド」にできるかどうか>
・釈尊:コロンブスが西インド諸島といわれるアメリカ、カリブ海の島で性病を持って帰ったら、百年以内には世界中にそれが広がったというようなこともありましたけれども、昔は百年で広がったことが、今は“一年以内に広がる時代”になっているということですね。
<今、何をなすべきか>
<後世の視点から「今、何をなすべきか」を考えよ>
釈尊:象徴的なものは、もちろん、海外伝導も難しく、国内伝導も難しく、また、政治活動も難しい。あるいは、マスコミは唯物論の“共産主義ウイルス”に侵されたものが強いということもありますね。
・まあ、一見、不幸が流行っているようには見えるけれども、こういうときに、やはり、「心霊的価値観を逆転して広げる、それだけの活動ができるかどうか」を試されていると思います。
<コロナ感染流行の原因の一つは「人類の自己処罰」>
武田:先ほど、斎藤さんのほうから、国之常立神(くにのとこたちのかみ)の話が出ました。その主張の一つとして、現代の無神論・唯物論的世界に対して憤っていて、「神への信仰が必要だ」と。そして、それは、「日本古来の神への信仰なのだ」というものでした。おそらく、キリスト教やイスラム教などの世界宗教でも、「既存の神への信仰」の必要性を説くのではないかと思います。
そこで、私たちは、エル・カンターレ信仰を世界に広げていきたいと考えています。
・(エル・カンターレ) 地球系霊団の至高神。地球神として地球の創生より人類を導いてきた存在であるとともに、宇宙の創生にもかかわるとされる。現代日本に大川隆法総裁として下生している。
釈尊:だから、天罰だという考えもありますけれども。まあ、それも、ある程度そうだとは思いますが、「天罰」以前にですね、「人類の自己処罰」なんですよね。「自分自身を偽っている、自分自身を裏切っていること」に対する反作用は起きてくるだろうと思うんですよ。
<「本当の神」に祈れば、「本当の神」とは何かが見えてくる>
釈尊:ドイツのメルケル首相もキリスト教ですけれども、やはり、神に祈っているはずで、だから、エル・カンターレのところに来ていましたね。
最後は、キリスト教の神を超えたもの、イエスを神とするのではなく、その上にある神に気づくか。ムハンマドが認識した神を超えた存在まで到達するか。宗教も、そうした戦いが起きます。
日本にもお寺がいっぱいあります。神社もあります。神社仏閣で祀られている「本尊」と、「それを超えたもの」、まあ、ここまで行くかどうかですね。
<「自分自身を知らない」という罪を知れ>
釈尊:根本的に、「天罰」という考えもあるけれども、「自己処罰」でもあるのです。「自分自身を知らない」ということは罪ですよ。「自分自身が、肉体は頂いているけれども、肉体のなかに魂が宿って修行していることを知らない。車はあるけれども、運転手があることを知らない」というのは罪なことですよ。自動運転で運転されていると思っているのかもしれないけど、運転手はいるんです。
<「今後の国際情勢」と「日本の使命」>
武田:世界の他の国々にも参考になるのではないかと思いますので、重ねてお伺いしたいのですが、日本では、2011年に「東日本大震災」がございました。これは、その前の年に、天照大神様からも霊示による警告を戴いており、当時の民主党政権下の政治の乱れなどの原因があったかと思いますが、地震と津波によって、2万人近くの方が亡くなりました。
・釈尊:東日本大震災に関しましては、結局は、あれが民主党政権を倒したことになるのではないでしょうかね。あれ以降、支持率はだんだんに落ちて、回復しなくなりました。やっぱり、みんな、「統治能力がない」というふうに考え、神仏のご加護がないことを感じたと思います。
<日本は中国とは独立した「政治経済・外交体制」を持つべき>
釈尊:そのようなわけで、二つの事件を見たときに、日本は、中国に対して完全に遮断はできないかもしれないけれども、独立した「政治経済・外交体制」は持っていなければいけないと言えます。
なぜならば、かの国はかつてのような仏教大国でもなく、無神論・唯物論の国であるから、「神を信じる国である日本」であるならば、一定の距離は取らなければならないからです。「そういう神示だ」と考えるべきだと私は思います。
<世界にウイルス感染を起こした中国には、反作用が起きる>
釈尊:「コロナウイルスの問題は、中国が峠を超えて沈静化する」と見ているのだと思いますが、もう、われわれの世界では、次に中国を襲うものが現れることを予知しておりますので、そんなに簡単に、原因行為である世界ウイルス感染を起こした国が世界の支配者にのし上がれるような、「縁起の理法」に反したことは絶対に起きません。ですから、「それだけの反作用は起きる」と信じてよろしいと思います。
<コロナウイルス感染をめぐる米中戦争の可能性をどう見るか>
斎藤:世界各国からの査察等で、もし、「中国の生物兵器を原因としてウイルス感染が起きた」ということが判明した場合、エドガー・ケイシー霊いわく、「アメリカが中国に戦争を起こす可能性がある」というように言っていました。
<日本は「自衛できる国防体制」をつくるべき>
(釈尊):(中国が)少なくとも、侵略的意図を持っているのは明らかなので、そうした侵略的意図を持っているものに対しては、外交において相互の平和を護ることができないならば、やはり、「甘んじて滅びるか」、さまなければ「自衛できるところまで国の体制をつくるか」、どちらかしかないと思っております。
そうした「軍事力を拡大して、ちゃんと自衛できるようにする」という考えは、日本では佐久間象山などが持っていた思想でありますけどね。まあ、幸福実現党も、この十年余り、そういう考え方を述べているようですから、応援している霊系団の方々は、そうした考えであるのでしょう。「一方的に占領したり、滅ぼしたりするようなことは許さない」という考え方なのだろうと思います。
・それらは幸福実現党が立党したときの趣旨ですので、それを全うできるかできないか、今、11年目になって、政党としての存亡が……。周りから見たら、損得勘定で見て「損をしている」と思われている政党であるので、その存在根拠を世に示して、意見をキチッと発信することが大事なのではないかと思います。
<日本が「世界の宗教対立に意見を言えるための条件」とは>
釈尊:そのように、国内のGDPが入れ替わるのと同じように、「イスラム教の人口のほうが増える」というときに、キリスト教国は、たぶん黙ってはいられないでしょうね。
ですから、逆に、イスラム教の国が豊かになり、軍事強国になったときに、キリスト教圏もまた滅ぼされる可能性も出てくるし、その前哨戦としては、「『旧約聖書』の国、イスラエルが滅ぼされるかどうか」という問題も、たぶん出てくるでしょう。まあ、世界はどこでも、そういう意味での“火薬庫”であるのは間違いがありません。
ただ、あなたがたから出ているものとしては、「イスラム教もキリスト教も、幸福の科学における根本神(主エル・カンターレ)とつながっているものであって、その形態は違っても、相互理解すべきである」という意見を発信しておりますね。これが通じるかどうかは、まだ分からないところがございます。
・そういう意味で、「ある意味での自主国防体制はつくっておいたほうがいい」ということは言っていますね。
だから、アメリカは、ヨーロッパの遺伝子を引き継いで、「十字軍戦争」?アメリカが起こした“十字軍戦争”はまだありませんので。まあ、「イラク戦争」をそう捉えればそうなりますし、「湾岸戦争」もそうは言えますけれども、本気でイスラム教を滅ぼそうとする大統領も出てくるかもしれませんね。
<世界宗教の「霊的背景」と「問題点」>
<イスラム教成立の根本にある「エローヒム」と「ヘルメス」の指導>
釈尊:近年、特にイギリス、アメリカが近代化、産業化に成功してから、再度、強国になったことと、プロテスタントのキリスト教が強くなってきたことにより、「盛り返しがまた起きてきた」ということではありますが。
そういう意味で、ギリシャの神々が滅びたあと、「ヘルメスが、イスラム教国において、ムハンマドがメッカの勢力と戦うときに指導していた」ということは事実です。
・マニ教は、3世紀に、一時期、世界宗教になるほどの広がりを見せているんですけれども、それを起こした理由は、実は、紀元1世紀にイエスを送ったのに、イエスがイスラエルで処刑されて、十字架に架かって、キリスト教はローマ帝国から弾圧されて、クリスチャンたちはみんな、ライオンの餌にされたり、逆さ十字に架けられたり、石打ちの刑にされたりして、3百年以上、そういう状態が続いておりましたので、マニを送ってマニ教をつくらせようとしたけれども、このマニ教も滅ぼされた。
それで、次に、ムハンマドらを中心としてイスラム教を起こした。
イスラム教におけるアッラーの指導というのは、まあ、あなたがたはそれほど細かくは勉強なされてはいないとは思うけれども、アッラーの霊言のなかには、「ムハンマドがメッカの勢力と戦うための細かい戦闘の指示、戦い方」まで出ています。ここまでできる人は、ヘルメス以外にはありません。
ですから、現実的な指導はヘルメスがやっていて、大きなかたちでの「エロ―ヒム」という部分が、中東を大きな慈悲の光でもり立てていたのではないかと思われます。
・(エローヒム) 地球系霊団の至高神であるエル・カンターレの本体意識の1つ。約1億5千万年前、今の中東に近い地域に下生し、「光と闇の違い」「善悪の違い」を中心に、智慧を示す教えを説いた。イスラム教の最高神・アッラーと同一の存在。
<今は「第三の勢力」が伸びてこなければいけない時代>
釈尊:まあ、唯物論勢力とぶつかって、互いに限界が見えてきた時代ですね。
これはまた、「第三の勢力」が伸びてこなければいけない時代でもあるというように思いますね。
釈尊:その意味において、「ユダヤ教」と共通しているんですよ。ユダヤ教は、イエスを殺したほうの宗教です。これと協力できるのは、懺悔していないからです。
救世主を殺したことに対する懺悔もなく、十字架に架けたことの懺悔もなく、宗教改革をしようとした人たちを魔女狩りで火あぶりにしていったことに対する反省もなく、まあ、こうしたことの反省がないところに、キリスト教の改革は、今、必要とされているものだと思います。
また、バチカンの腐敗もかなり激しいものだと、私も見ています。
<「今こそ、世界宗教ができる時期でもある」>
吉井:キリスト教とイスラム教は、一見、ぶつかり合っているように見えてはしまうのですが、実は、その背景には、エル・カンターレの魂のご分身である9次元存在として、イスラム教はヘルメス神が、また、キリスト教圏の特に北米はトス神が中心に指導されていることも教えていただいております。
・釈尊:かつてはできなかった。地方宗教しかできなかった。釈尊は歩ける範囲しか伝導はできなかった。だけど、今は違うでしょう?
だから、「今こそ、世界宗教ができるとき」ではある。
<「本当の信仰を持っているかどうか」が試される>
<「光と闇の戦い」「混沌の時代」がしばらく続く>
斎藤:今、お教えいただいた「世界宗教をつくれる時代」というのは、また、光と闇の激突の時期でもあろうかと思います。つまり、闇を打ち破って新たな世界基準を打ち立てるチャンスではあるのですが、同時に闇もまた強くなっていると思われます。
・そうしたときに、「悪魔・悪霊」といわれる存在もまた、この状況を利用して、さらなる闇の計画を立ててくる可能性もあるかと思われます。
例えば、中国の武漢でのウィルス発生におきましては、今、さまざまな霊人から、水面下で遠隔的に悪質宇宙人の存在も示唆されており、そうしたものによる妨害も、見えないかたちで行われているようにも伺っております。
悪魔・悪霊など、マイナス想念を司るような存在たちの意図は、いったいどのようなものなのか、釈尊の「降魔の目」から見まして、ご示唆を賜れば幸いに存じます。
釈尊:悪質宇宙人の問題は「次の段階」ですので、私の言論は控えさせてもらおうと思っています。まだ人類全体はそこまで行っていなくて、宇宙人の存在そのものがまだはるかに遠いレベルであり、「次の段階」だと思いますので、人間のレベルでの話を先にさせていただきますけれども、一定の間、「光と闇の混沌の時代」は続くだろうと、私は思っています。
・だから、もし、この病原体の広がり、および、肺炎によって死亡する人が減ってきて、ある程度の収まりを見せたとしても、そのあとの「経済的な面」では、世界的な大恐慌的不況が続くことは確実ですので。混沌は続きますよ。
<奇跡に対してどう考えるべきか>
釈尊:すべての人を救うことはできません。なぜなら、全員死ぬからです。必ず死ぬので。その死の原因を、人間はなかなか選べないんです。だから、それについては、最後はしかたがないと思います。
ただ、「生きているその時間を、いかに有意義なものにし、いかに魂の向上のために使えるか」ということですね。
<創世記の神が“コウモリの毒”に負けるわけがない>
・信仰には、レベルに差があるんですよ。
だから、「本当の信仰を持っているかどうか」が試されることになると思います。「エル・カンターレは本当に地球神なのか。本当に始源の神なのか。本当に長く人類を指導してきた方なのか。これを信じ切れるか」というところまで問われると思うんですよ。
<まずは国内で本物の信者を十倍化する>
釈尊:国内で、「本物の信者を十倍化すること」が大事ですね、まずはね。
<悪性ウイルスの全世界拡散>
・「コロナ・パンデミック」による感染と死の恐怖は、人類がそれをどう受けとめるかで、「神の福音」にも、「死神の勝利宣言」にもなるだろう。
『{UFOリーディング}写真集2』
現代の救世主の前に現れた宇宙存在たち
<たくさんのUFOと遭遇し、宇宙人と会話することになった>
・つい3年~4年ほど前、幸福の科学出版の社長がUFOを追いかけて写真を撮っていると聞いて、「そんなことをしないで、ちゃんと本を売りなさい」と叱ったのは私自身である。
その後、私自身が、たくさんのUFOと遭遇し、宇宙人と会話することになった。
・夜空の光り物が、UFOか星か、航空機かを見分けるのは簡単ではなかろう。私の場合は、生体反応があるかどうかを調べた上で、遠隔透視とテレパシーによる交信を開始する。そして、UFOの出自と搭乗員、その姿、数、目的を確認する。
昼間は目視できないことが多いが、霊感のある方向を写真に撮るとたいていUFOが写っている。
私の大講演会の当日にはUFOフリート(艦隊)が会場の上空に現れる。だいたい100機から150機ぐらいだ。護衛と講演のモニターリングがその目的だが、前日から数機は警備には現れている。
・信じる信じないは読者の自由であるが、UFOの内部まで透視して、宇宙人と直接会話できる地球人(?)は、私しかいないだろう。
<本書のUFOリーディングについて>
・UFOリーディングとは、高度な霊能力によって、上空のUFOを霊視したり、宇宙人の想念を読み取ったり、宇宙人とテレパシーで会話をしたりするものです。
古来、釈迦のように悟りを開いた人には、人知を超えた六種の能力「六神通」(神足通・天眼通・天耳通・他心通・宿命通・漏尽通)が備わっているとされます。大川隆法総裁は、六神通を自在に駆使した、さまざまなリーディングが可能です。
本書に収録されたリーディングにおいては、下記のような能力を使用しています。
■タイムスリップ・リーディング
対象者の過去や未来の状況を透視する。
■リモート・ビューイング
遠隔透視。特定の場所に霊体の一部を飛ばし、その場の状況を視る。
■マインド・リーディング
遠隔緒の者も含め、対象者の思考や思念を読み取る。
■ミューチュアル・カンバセーション
宇宙人やUMA等、通常は話ができないような、さまざまな存在の思いを代弁して会話する。
<空を見上げるとUFOがいる――>
・大川隆法:UFO研究家にはまことに申し訳ないのですが、私たちはほとんど努力らしい努力はしていません。夕ご飯を食べたあと、「ちょっとベランダに出てみようか」と言って外に出て、「あそこ、動いていませんか」ということで撮っているわけです。待ち時間はほぼゼロであり、UFOは「ここにいます」という感じで来ていたのです。「星かな?」と思ったものが動いているという状況でした。
私は決してUFOの研究を本業だとは思っていないので、傲慢に聞こえたならば申し訳ないと思いますが、「見ればUFOがいる」という状態です。
・スパイシー星人 「インドを指導しているヴィシュヌといわれている者がいるけれども、その正体の根源は、おおいぬ座から来た者なんです。もとにあったモデルはそうで、今から、たぶん6千年ぐらい前になると思います。インドの深い哲学のもと、今のヨガにつながる哲学のもとを教えた者なんです」
<ヤイドロン――エル・カンターレを護る正義の守護神>
・ヤイドロンは、マゼラン銀河エルダー星から来た宇宙存在である。肉体と霊体を超越した無限の寿命を持ち、地球の文明の興亡や戦争、大災害等にもかかわっている。地球霊界における高次元霊的な力を持ち、「正義の神」に相当する。エルダー星では、最高級の裁判官兼政治家のような仕事をしており、正義と裁きの側面を司っている。かつて、メシア養成星でエル・カンターレの教えを受けたことがあり、現在、大川隆法として下生しているエル・カンターレの外護的役割を担っている。
・(リエント・アール・クラウド) 地球神エル・カンターレの分身の一人。約7000年前に古代インカの王として生まれた。現在、天上界において、宇宙と交流する部門の責任者をしている。
<地球に来るのは、侵略的宇宙人だけではない>
・おそらく、21世紀中には、ハリウッド映画などでよくあるような、宇宙人による地球侵略といったことが部分的に起きる可能性は、一度ならずあるとは思っていますが、「一方的に地球を征服する」というかたちにはならないでしょう。
・「もしかしたら、一部、そうした侵略的なことが起きる可能性もある」と見てはいますが、おそらく、地球人も防衛しようとするでしょうし、地球を護ろうとしている宇宙の勢力もあるので、「彼らとも力を合わせれば防げるだろう」と、私のほうは思っています。これが現時点での考えです。
<R・Aゴール――エル・カンターレを防衛する仏陀・釈尊の宇宙魂>
・R・Aゴールは、宇宙防衛軍の司令官の一人でありメシア(救世主)資格を持つとされる、こぐま座アンダルシアβ星の宇宙存在である。仏陀・釈尊の宇宙魂の一つであることが、2021年1月30日の霊言で明らかにされた。大川隆法として下生しているエル・カンターレを防衛する役割を担っている。宗教家的側面を併せ持ち、惑星レベルで優れた文明をつくる力を備えているという。ミスターR、マスターRとも呼ばれる。
<宇宙規模での真理が問われる時代へ>
・人類は宇宙時代に入ってきました。「宇宙時代の正義とは何なのか。宇宙時代の真理とは何なのか」ということが問われる時代に入ってきたのです。
21世紀から、2千年後、3千年後の未来まで見渡してみると、これからは、宇宙の悟り、宇宙時代の仏法真理、宇宙時代の正義というものも念頭に置いて考えなければなりません。
<メタトロン――エル・カンターレを支援する、キリストの宇宙魂>
・メタトロンは、エル・カンターレを護る最上級の天使「熾天使」の一人であり、「光の神」の一人とされる。イエス・キリストの宇宙の魂「アモール」の一部で、過去、地球で大きな戦いが起きたときには、地上を平和にするための宇宙的パワーの象徴的存在として助力してきた。6500年ほど前には、メソポタミア地方に生まれたことがあるという。現在は、大川隆法として下生しているエル・カンターレを支援している。
『日本のオカルト150年史』
日本人はどんな超常世界を目撃してきたのか
<空飛ぶ円盤 アメリカで報告され、米軍が研究機関を設立>
・そのようなときに、海外から飛び込んできたのが、UFOの目撃ニュースである。これを契機にして、オカルトは宇宙を舞台に発展していく。
・この飛行物体は、アーノルドの試算で時速約2700キロの高速で移動していた。当時のジェット機ではあり得ないスピ―ドであった。しかもその9個の物体は、鎖のようにつながって飛び、その編隊を崩すことなく、数秒の間隔を置いて急降下と急上昇を繰り返し、ジグザグに飛行したのだ。
・こうしたUFO目撃事件が相次いだため、この不思議な現象の正体を突き止めようとする動きも強まった。1947年には米空軍技術情報本部に、UFO問題を専門に研究するグループ「プロジェクト・サイン」を発足させた。有名な米雑誌『トゥルー』も、海兵隊空軍の退役将校ドナルド・E・キーホー少佐に調査を依頼、半年間の調査の結果、「空飛ぶ円盤は実在する」という記事を掲載した。キーホー少佐はそのなかで、空飛ぶ円盤が地球外の天体から飛来している他の知的生物が乗った宇宙艇に間違いないと主張した。
<UFO アメリカの目撃談は多くの日本人に衝撃を与えた>
・実は、こうした空飛ぶ光体の目撃例は、アメリカでUFOが目撃される以前からあった。有名なのは、太平洋戦争中にしばしば日本やドイツの上空で目撃され「フーファイター」と呼ばれた謎の戦闘機だ。
それ以前にも、「空飛ぶ謎の物体」などは日本では当たり前のように目撃されていた。「人魂」とか「火の玉」などと呼んで、みんなで空に向かって呼び掛けたら、不思議なものが飛んできたというような話は無数にあった。今日のUFOを思わせる物体が着陸したというケースもあった。徳川家康は、宇宙人を連想させるような「河童」と出会ったという話も伝わっている。
つまり、日本では「UFO」が飛んでいるのは当たり前であったのだ。
・国内におけるUFO目撃例を記録した本も出ている。1958年に朝日新聞が発刊した『バンビ・ブック 空飛ぶ円盤なんでも号』だ。そのなかで「日本空飛ぶ円盤研究会」の荒井欣一代表は、信頼できる目撃例を報告しているので、主なものを列挙しておこう。この内容は、いま見ると改めて驚異的である。
<1947年7月9日>鹿児島県で警察官がT字型飛行物体を目撃。日本で最初に新聞で取り上げられたケース。
<1948年2月1日>新潟管区気象台長土佐林忠夫氏が月の半分くらいの大きさの物体が飛んでいるのを目撃。
<1948年8月2日午前5時すぎ>函館で国鉄機関区助役の鈴木満次氏ほか4名が、円盤状の飛行物体を目撃。
<1952年3月29日午前11時20分ごろ>在日アメリカ空軍パイロットのデヴィド・C・ブリンガム中尉がジェット機に乗って北日本の上空を飛行中、円盤状の光る物体が突進してきて衝突直前にほぼ直角に曲がり、ジェット機の前を横切り、垂直に上昇して視界から消えるのを目撃した。
<1952年12月29日午後8時ごろ>米軍の戦闘機隊指揮官ドナルド・J・ブレークスリー大佐がF-84で飛行中、青森県淋代の東方海上約8キロの上空で、赤、白、緑の光を放って飛ぶ物体を発見。
<1953年1月9日>F-84戦闘機に乗っていた米軍パイロットのメルヴィン・E・コナイン中尉が、変光して飛行する物体を目撃。
<1956年5月18日夜>東京・高尾山の見晴らし台でキャンプ中の店員2人が、オレンジ色に光る、お椀を伏せたような物体1機と、その後ろにその半分の大きさの球状の物体2機が編隊を組んで、自分たちの方に向かってくるのを目撃。
<1956年7月27日午後3時ごろ>福島県の会津農林高等学校の物理学の教師・佐藤健壮氏が天文班の学生数名と太陽黒点の観測をしていたところ、太陽の周りを扁平楕円形の白く光る物体が飛び回っているのを目撃。
<1956年8月11日午後11時ごろ>広島県福山市の親子が自宅の庭から異様な光体群がV字型やU字型の編隊で空を飛び交っているのを30分以上にわたり目撃した。
<1957年11月7日夜> 岡山市の就実高考の屋上で、同校の地学教師・畑野房子氏が生徒10数名と月食の観測をしていたところ、ボーッと光る白い球状の物体が数度にわたって飛び交うのを目撃した。岡山市ではその後も同様の目撃が相次ぎ、目撃記録は翌58年8月までの9か月間で100件を超えた。
・これらの大きな流れのなかで、1955年7月1日には、前出の荒井欣一氏が「日本空飛ぶ円盤研究会」を発足させた。同会には、作家の三島由紀夫や北村小松、石原慎太郎といった名士も多く参加しており、本格的なUFOブームが到来したのである。
<海外流出した日本のオカルト 戦勝国の米ソは何に注目し、本国に持ち帰ったか?>
・そうした目に見える流行とは別に、戦後の10年間は日本のオカルト文化や技術が、静かにそして密かに海外に流出した時期でもあった。
・その研究対象のなかには、旧日本軍が研究していた電磁波兵器もあったことは想像に難くない。そして電磁波と超能力を結びつけ、ロシアは電磁波兵器の研究を推進させてゆく。おそらく、旧日本軍の初期の電磁波兵器の研究内容を参考にしたのではないかといわれている。
<電磁波兵器 日本軍のオカルト的秘密研究は海外に流出した‼ >
・たとえば、旧日本軍の特殊な鉄をつくる現場で働いていたとされる楢崎皐月は戦後、「イヤシロ地」と「穢れ地」という概念を提唱して、製鉄所の立地によって同じ原料の鉄でも、より硬い金属ができる場所とできない場所があることを発見したという。楢崎はまた、兵庫県の山中で「カタカムナ文字」という成立期不明の謎の文字を宮司から伝授されたと主張していることでも知られている。そうした啓示を受けて、それを農業に応用したのが電子農法であった。
・その楢崎が軍で研究していたということは、軍も電磁場のことに少なからぬ興味をもち、研究していたということになる。実際に戦時中は、「勢号作戦」という電磁力兵器を使った作戦が水面下で進行していた。その兵器は勢号兵器、Z兵器とも呼ばれた。戦争中、国威発揚のために子供の科学雑誌の付録として付けられていた絵葉書には、「三点交差」と思しき光線が、コイル状の装置から発射される写真が印刷されているものもあった。
・1990年に私が初めてロシアにいったとき、そういった装置を開発する研究は依然として続けられており、実際に装置も見せてもらった。スイッチをオンにすると、「ビーン」という音が聞こえ、周りの人たちが一斉に気持ち悪くなった。頭蓋骨の平均的な横幅に共鳴する特殊な電磁波であると話していた。その研究の被験者になった人たちを専門に収容する精神病院をつくっているという話も聞いている。
ところが、ソ連崩壊後の1993年に再びロシアを訪れたときには、実験室はすでに蛻の殻で、アメリカの軍事産業企業が、それらのシステムから人間まで全部買いとった後であった。その後、いきなりアメリカの「HARP(ハープ)計画」が明らかになった。表向きはオーロラを研究するため高周波を照射して電離層に熱を発生させるなどして電離層の現象をコントロールする実験とされているが、電磁パルス攻撃、気象兵器、マインド・コントロールなどにも応用できると考えられている。
電磁波研究の現場で光線兵器の研究にかかわっていたといわれているが、「日本超科学学会」を設立した橋本健であった。彼が戦後はオカルト研究に深くかかわっていくのは偶然ではない。
旧日本軍が超能力と電磁場の研究を進めていたのはまず間違いなく、当時の日本はオカルト研究の先進国であったように思われる。
<竹内文書 『記紀』とは異なる超古代文明の痕跡をGHQが調査した ⁉>
・戦前、旧日本軍が、当時の国体における正史を守るため、正史以外の歴史にかかわるような、全国の謎の巨石建造物や古い神社を多数、爆破したり破壊したりして歩いたという話を聞いたことがあるからだ。
・旧日本軍はなぜそのような行動に出たのか。その答えはおそらく、電磁場の研究からイヤシロ地のような場所があることに気づき、そこへいくと謎の神が祀られた神社があることに気づいたからではないだろうか。つまり、どうも自分たちよりも古い民がいて、しかも彼らが渡来系であったことがわかってしまった可能性が高い。
それは、万世一系の天皇を掲げる軍部からすると、消し去りたい事実であったに相違あるまい。
旧日本軍が破壊した遺跡のなかでもっとも有名なのは、現地の人たちが語りたがらないが、富士山の南側にある愛鷹山山中の神社と巨石群だ。愛鷹山には、五色人を祀っている神社があったらしいが、いまは跡形もなくなっている。
巨石文化の名残りはあるが、旧日本軍が村人を銃殺したとの話も残っており、巨石文化の調査はほとんどおこなわれていない。
静岡周辺には、そのような話がいくつかあり、巨石を使った「謎の文明」の痕跡が多い。おそらく、戦前において、そうした歴史が隠されてオカルト化されたのだと思われる。
<科学とオカルト>
・奥行きのいちばん奥にいる神と、いちばん手前にある好奇心との間に「科学」や「物質主義」という番長が立ちはだかって、通行料を取るようになったという感じがしなくもない。そのようなイメージを私はもっている。
<聖母マリアの出現問題>
・中世から近世にかけての欧米で破竹の勢いで急伸したキリスト教世界においても、困ったオカルト問題が出てきた。
19世紀半ばごろから始まった、「ファティマの予言」に代表される一連の「聖母出現」である。のちにカトリック世界で「マリアの時代」と称されるきっかけとなった聖母出現問題をめぐって、キリスト教の権威者は、大いに頭を抱え込んだに違いない。
・最初期の現象は、1830年11月27日 に発生した。フランスのパリ7区バック街の「愛徳姉妹会」のカトリーヌ・ラブレという修道女の前に聖母が現れ、お守りとしてのメダル鋳造のメッセージを託し、メダルの表と裏に彫るべき図柄のメッセージを視覚化して伝えたというのである。2年後に、パリ大司教が許可したそのメダルが頒布されると、あちらこちらで奇跡や回心が起きたと大評判になったのである。
その後、聖母出現はヨーロッパで、1846年のラ・サレット、1858年のルルド、1865~67年のイラカ、1866年のフィリップスドルフ、1871年のポンマン、1879年のノック(以上、フランス)、1917年のファティマ(ポルトガル)、1932~33年のボーレン(ベルギー)、1933年のバヌー(ベルギー)と20世紀にかけて相次いで発生した。1830年から1967年までの137年間に各地司教区調査委員会の検討に委ねられた件数だけでも187件に達し、うち11件が教会の許可を得て、マリア巡礼地の資格を獲得しているという。
そのなかでもとくに有名なのは、ルルドの聖母出現事件だ。
<四次元と超能力>
・霊を信じる人たちからすると、私が交信している人は、4次元どころか6次元だとか8次元だとかを主張する人すら出てきた。次元が上にいけばすごいのではなくて、「次元」はあくまでも物理学の用語にすぎない。精神世界の人たちはサービス精神旺盛で、科学にすり寄ったり、科学の用語を使おうとしたりすることが多くなり、より混乱が生じたように思われる。現象をエネルギーで説明しようとするいまの科学で、オカルト的現象を測定できると考えたことも、混乱に拍車をかけた。
<高度成長期 オカルトが物質文明に反旗を翻す>
<「リンゴ送れ、C事件」 広い支持を集めながらオカルト化したUFO団体の悲願>
・オカルト運動が顕著になるにつれ、社会問題化する事件も発生するようになった。
・事の発端は、CBAの松村雄亮らが、1962年ごろまでに地軸が傾くことによって地球規模の大災害が発生すると信じ込んだことから始まった。その「来るべき日」がきたら会員には事前に知らせるので、宇宙船に救出されるために集まる合流地点Cに、いざとなったら集合する取り決めをしたのだ。
その事前に知らせる合図の電報の文言が「リンゴ送れ、C」であったので、後日、事件名として有名になったが、問題となったのは、この取り決めがメディアにリークされ、産経新聞などの媒体に「終末論を語るカルト」の団体のように書き立てられたからである。周知の通り、「来るべき日」が1962年までにくることはなかった。
<「宇宙友好協会」の功績 のちのUFO研究の発展と普及に大きく貢献>
・そうした負の面もあったが、同時に、UFOをテレパシーで呼ぶという、当時多くのコンタクティーが主張した現象や宇宙語を紹介したのも彼らである。たとえば、宇宙語の「ベントラ」は宇宙人の宇宙機を表す言葉で、地球のことを「サラス」と呼ぶと主張した。
これらの言葉は、私が知っている宇宙語とも矛盾しない。サンスクリット語にも「デベントラ」という、宇宙を表す、似たような言葉があることがわかっているし、古代インド語では「サラス」は水と音の女神であった。いわゆる芸能の神様で、日本の弁財天は「サラスバティ」と呼ばれている。非常に共通点があって面白い。その「サラス」から「ベントラ」と繰り返し唱えて呼び掛けるとUFOが現れるという現象を、CBAを通じて、多くの人が体験したといわれている。
<オカルト批判とカルト 「リンゴ送れ、C事件」が残した教訓は>
・なにかネガティブな事件があると、はじめは肯定的な人も、みるみる立場を変えて“批判派”に転じていくことは多い。「リンゴ送れ、C事件」は、確かに批判されても仕方ない要素はあったが、だからといって宇宙友好協会のそれまでの活動や功績のすべてを否定してよいかといえば、それはまったく違う。
・「国際銀行家」とウィリアムソンが呼ぶ人たちが世界的にUFO情報を隠しているのだということをずっと以前から指摘していたのも、彼であった。彼はそのことを『UFO・コンフィデンシャル』という本のなかで書いている。
▼(別の惑星への訪問と帰郷)
・その惑星は本当にすばらしい桃源郷のようなところであった。だが、滞在3日目になると、急に地球が恋しくなったのだ。それを彼らに告げると、私の使命は地球にあることを気づかせるために彼らの惑星に呼んだのだというような趣旨のことを話して、私を再び地球に戻してくれた。現地での滞在は丸2日間(約48時間)であったが、地球に帰ると2、3時間しか経過していなかった。
その後も彼らとの交流は続き、現在に至っているのである。
<1970年代 超能力・UFO・大予言……1億総オカルト化>
<ネッシー、ツチノコ 学者や文化人もこぞってロマンを追いかけた>
・1970年7月20日には、戦前のオカルティスト・酒井勝軍が「太古日本のピラミッドである」と称した「葦嶽山」に近い広島県比婆郡西城町(現在の庄原市西城町)で、獣人型UMA(未確認動物)「ヒバゴン」の最初の目撃報告があった。その後4年間、目撃情報が相次ぎ、メディアを巻き込んだ騒動となった。
<1980年代 精神世界と自己啓発が密接に結びつく>
<精神世界とビジネス 自己向上を目指す人々がセミナーに通う現代>
・そういった人たちの欲求にうまくはまったのが、アメリカからやってきたダリル・アンカ氏のチャネリングと、そのチャネリング相手の宇宙存在バシャールであった。なにしろ宇宙が相手になるのだから、段階も無限にある。
では、バシャールが何者かというと、三角形のUFOに乗り、物理的には不可視の惑星エササニからきた宇宙存在ということである。
・バシャールとのチャネリングで説かれるメッセージは、基本的にはアメリカで当時流行っていた自己啓発セミナーの延長線上にあり、キャッチフレーズは「宇宙はワクワクすることを望んでいる」であった。ワクワクすることをやれば、宇宙的な拡大を感じることができる、と説いた。
<超能力者とUFO、幽霊の関係>
・ユリ・ゲラー氏はスプーン曲げなどの超能力では有名だが、コンタクティーであることはあまり知られていない。ユリ自身が催眠状態で語ったところによると、ユリは幼いころ、「ゆっくりと音もなく流れ落ちる、巨大な球形の物体」を見ている。その球体の前に、長いマント姿の大きな「人間の影のような物体」が現れ、その頭の部分から目が眩むような光線が発射されて、ユリに当たった。それ以来、超能力が開花したという。
またユリは、地球から5306兆9000億光年離れた「スペクトラ」という宇宙船にいる「ザ・ナイン」という宇宙人グループとテレパシー交信を続けているとも話している。
<オカルト真贋論争 目撃者・証言者に振りかかる厳しいバッシング>
・オカルト事件が起きると、非常に厳しいプレッシャーが当事者に加わることが常であった。
たとえば、1986年11月17日に発生した日航機機長によるアラスカ上空での巨大UFO遭遇事件である。この事件は、パリ発ケプラヴィーク、アンカレッジ経由成田行の日航機の貨物便が、アラスカ上空で、自機の3~4倍もある巨大なUFOに1時間近くにわたってつきまとわれたという。 それを報告したがために地上勤務への配置転換を余儀なくされた、当時47歳だった寺内謙寿機長には相当の圧力が加えられたことが知られている。
<1990年代 カルト教団の凶行がオカルトの転機に>
<奇跡のリンゴと超常体験>
・木村秋則氏は1949年11月8日、青森県岩木町(現・弘前市)のリンゴ農家に生まれた。機械いじりが好きな青年に育ち、ごく普通の生活をしていたが、高校生のとき不思議な体験をした。
自転車にのって家に帰る途中、向かい側を歩く男性が突如動作の途中で動かなくなるという体験をした。そのとき、松の木の下に巨大なワニのような動物を見た。自転車を停めてよく見ると、それはヒゲだけでも自分の太ももくらいの大きさがある巨大な龍であった。龍は松の木の上に出て尻尾一本だけで立ち上がると、しばらくしてからそのまま飛び去ったという。
龍が飛び去ると、不思議なことに、それまで停止していた男性が動き出し、すべてが元に戻ったのだという。私も経験したことがあるが、3日間別の世界で過ごしたのに戻ってきたら3時間しか経っていなかったということは、オカルトの世界ではよく起こるのだ。私はそれを「逆浦島現象」と呼んでいる。
・その3年後の1988年、木村氏はついに無農薬・無肥料のリンゴの自然栽培に成功した。その成功物語は2013年には『奇跡のリンゴ』として映画化され、大きな反響を呼んだ。実験田は、国連食糧農業機関(FAO)の世界重要農業資産システムに認定されている。
・実はこの成功ストーリーの背景には、数々の不思議な事件が起こっていた。
・バイクで帰宅途中、道をふさぐように二つの人影を見たことがあった。バイクを停めて目を凝らすと、130センチくらいの黒っぽい二つの人影と、猫の目のような形をした四つの目が見えた。とても人間とは思えず、足は宙に浮いていた。そのとき「危害を加える気はないから安心しなさい」という言葉のようなものが伝わってきたという。おそらく宇宙人がテレパシーで木村氏に伝えたのだろう。そのときはそれで終わった。
リンゴの自然栽培に成功した数年後には、もっと強烈な体験をする。自宅2階の寝室で寝ていた木村氏がフッと目が覚めて窓の外を見ると、以前帰宅途中に見た「宇宙人に違いない二人」が宙に浮きながら、目をギョロッと光らせてこちらを見ていたのだ。木村氏は金縛りにあっても動けず、声も出せなかった。
二人の宇宙人は、カギのかかっていたサッシをいとも簡単に外側から開けて、窓からなかに入ってきた。そして動けずにいる木村氏の両脇を二人で抱えて、拉致した。木村氏の記憶はここで一旦途切れる。
<宇宙人によるアブダクト 夢や幻ではなかった確実な証拠とは>
・次に目覚めたとき、木村氏は大きな建造物のような空間にあるベンチに座っていた。静かで音はまったくしていなかった。そのベンチには他に二人の人が座っていた。
・一人になった木村氏はベンチの上に上がり窓から外を見た。そこには「竪穴式住居がいっぱい並んでいるように、光がずらっと見えた」という。そのとき、例の二人がやってきて、今度は木村氏を両側から抱えて、建物の奥へと連れていった。
途中、いくつかの部屋があって、最初の部屋には先ほど連れていかれた「海兵隊員」が、次の部屋には金髪の女性が、どちらも裸にされたうえに、ベルトのようなものでベッドに固定され寝かされていた。その周りにはたくさんの宇宙人がいて、二人を観察していた。
自分も裸にされて調べられるのかと思ったが、連れていかれたのは操縦室と思われるスペースだった。真ん中には丸いレバーがあって、ピカピカ光っていたという。
・そのとき、テレパシーのように言葉が頭のなかに飛び込んできたと木村氏はいう。その内容は「われわれは、256のすべての物質を知っている。地球人が知っているのは120くらいで、そのうち使っているのは20とか30くらいだ」「われわれはケーという物質を使って時間を移動している」というものだった。
宇宙人は、その「ケー」という物質を見せてくれた。それはB4サイズくらいの大きさの三角形で非常に重かったが、彼らは軽々ともっていたという。
・その後、木村氏は宇宙人から透明な丸い玉をもらった。海兵隊員と金髪女性もそれぞれ円錐形のものと四角いサイコロ状のものをもらったのを木村氏は見ている。
そこから記憶が希薄になり、気がつくと両脇を二人の宇宙人に抱えられて自宅の窓の外にいた。そして彼らと一緒に部屋に入ったかと思うと、彼らの姿は忽然と消え、木村氏もそのまま眠ってしまったという。
翌朝目覚めても、拉致された記憶は鮮明に残っていた。だが、もらったはずの丸い玉はどこを探しても見つからなかった。あれは夢だったのだろうか、と木村氏は一瞬訝ったが、夢にしてはあまりにもリアルだった。
<宇宙人からの啓蒙>
・木村氏の場合は、宇宙人がリンゴの自然栽培の方法を直接教えたわけではなかったが、いろいろ示唆を与えながら、なんらかの影響を及ぼしたと考えられる。
木村氏のように宇宙人から示唆を受けたり情報を得たりして農業で活躍した人は、他にもいる。メキシコでも、宇宙人から導かれた地底人に教えられた巨大野菜の栽培に成功したオスカー・アレドンドとカルメン・ガルシアである。それは宇宙にある未知の力を味方につけ、種子に宿らせる方法なのだという。
・そのようななか、私はUFOとのコンタクトの記録を公表するような宇宙人側から促されたこともあり、1997年に『私は宇宙人と出会った』という本を出版した。
・オウム事件に端を発したオカルト批判が渦巻くなか、新たに宇宙人とのコンタクトを始めても声を大にできない「第二世代の子供たち」にとって、私の本が勇気づけるきっかけとなった可能性はあるのではないかと思っている。
その証拠に、『私は宇宙人と出会った』という本は口コミだけでよく売れたと記憶している。それだけ宇宙人とのコンタクト情報に興味をもった人たちがいたということだ。
<大企業による超能力研究>
・80~90年代に企業が超能力を積極的に活用しようとした流れについても、もう少し詳しく説明しておこう。
本田技研工業の創設者・本田宗一郎は1989年、人づてに私を本田技研の朝霞研究所に呼び、私に講演をする機会をくれたことがある。そのさい私は、超能力の特別チームを研究所内につくるように依頼を受けた。
<21世紀 猛烈な批判を浴びたオカルトの復権が始まった>
<相次いだカルト事件>
・そして21世紀に入った2000年5月9日、「法の華三法行」の教祖・福永法源が詐欺容疑で逮捕される事件も起きた。
自己啓発セミナーから出発し、宗教法人となったあと、霊感商法をおこなっていた。これもオカルトの事件に挙げられるが、われわれからすれば、法の華三法行は、オウム真理教同様、当初から問題があるカルトであった。オカルティストのほうが、カルトに対する問題意識が強く、オカルトに詳しくない一般の人ほどカルトにだまされるという現象が起きているように思う。
<X-ファイル>
・90年代当時、精神世界に影響を与えた米国ドラマシリーズが二本生まれた。一つはクリス・カーターが監督したサイコ・サスペンス『ミレニアム』、もう一つはSFドラマ『X-ファイル』だ。
この二つのドラマには、当時ささやかれていた陰謀論からあらゆるオカルト現象までが全部、盛り込まれていた。
<アメリカ発オカルト・ブーム>
・かつて一部の“研究家”によって誤認説のレッテルを張られた日本のUFO目撃情報に、米政府関係者が「本物であった」という太鼓判を押す出来事もあった。
9・11テロがあったその約4か月前の2001年5月9日。アメリカの首都ワシントンDCのプレスクラブでは、アメリカの政府や軍関係者ら約20人が集まって、UFO情報が一部の権力者によって隠蔽されていると暴露会見をおこなった。
その会見では、日航貨物機を操縦していた寺内機長がアラスカ上空で目撃した事件について、当時の米航空局幹部が、寺内機長が見たUFOはレーダーにも捕捉されていたと証言。当時の航空評論家や一部メディアが主張した「機長の惑星誤認説」など陳腐な見誤り説を一蹴した。
<陰謀論に興味を持つ女性たち 男性と女性の対立が超えるべき課題>
・『ムー』の女性購読者数が上がってきたのも、そのころだと聞いている。聞くところによると、いま『ムー』購読者数の4割が女性であるという。以前は、ほぼ9割が男性購読者だった『ムー』が、この変わり様である。
2011年に開設されたオカルト情報発信サイト『TOCANA(トカナ)』も女性が編集長を務めているのは、女性がオカルトに興味をもつようになったことを象徴する現象といえる。
<情報の渦に惑わされないオカルト的生き方のススメ>
・智の地平線を広げるためにも、まだまだ、われわれは勉強しなければならない。精神世界はそのためにある。モノの見方を狭めるのではなく、広げるために精神世界やオカルトはある。愛と智を広げる原動力そのものが、精神世界でありオカルトなのだ。オカルトの歴史は、人類が無限の地平線に向かって歩を進める限り、永遠に続くのである。
<精神世界は社会の鎖>
・その結果としてわかったのは、精神世界、オカルト、スピリチュアルと呼ばれる世界は、社会の不安や、一般大衆が無意識のなかで引っかかっていることが、現実の社会現象や物質世界より先んじて現れているということである。つまり、オカルト的な世界には、ある種の予言性があるのである。
ノストラダムスの予言がどうだとか、これから出てくる予言者の予言がどうだとかいった話とは別に、オカルト界そのものが予言性や予知性をもっている。そのため、オカルト界で起きる現象をつぶさに見ていけば、意外にも未来の傾向がわかるのである。
社会の裏面史や抑圧されたもの、大衆の不安、悲しみ、恐れといったものが、やはり抑えきれなくなると、最初にそれが現象として噴出してくるのが、オカルトの世界なのだと私は思う。オカルトは未来を読み解くバロメーターといえるのではないか。
『日本UFO研究史』
UFO問題の検証と究明、情報公開
天宮清 ナチュラルスピリット 2019/1/20
- 日本最古参のUFO研究家で、元CBA(宇宙友好協会)会員が、
60年以上に及ぶ空飛ぶ円盤・宇宙人研究の成果を集大成!
生涯をかけて追ったUFOや宇宙人の正体を明かす!
<松村雄亮(まつむら・ゆうすけ)自らがコンタクトし、「緊急事態」を告げられる>
・1959年7月10日、松村雄亮は東京における打ち合わせを済ませ、午後11時半頃、横浜桜木町に着いた。車を拾おうと思ったが、なかなか来ないので、人通りの少ない道を野毛の方へ歩いて行った。
「日の出町の交差点を左折し、しばらく行くと行く手の交差点から1台の車が曲って来て、その前照灯で3人の女性がこちらに向かって歩いてくるのに気づいた。すれ違う時に見るともなく見ると一番左にいた女性が微笑みかけたように思われた、10メートルほど行き過ぎてから何となく気になってふり返ってみると、すでに3人の姿はかき消すごとくにそこにはいなかった。そして上空には、フットボール大の大きな円盤が横浜松竹の屋根をすれすれにかすめるごとく右から、左へゆっくりと街路を横切ったではないか。全身が凍りつく思いであった。では今の女性は宇宙人だったのだろうか。まさか!すぐ後を追った。そこはビル街で横へそれる道はない。1分とたたぬ間の出来事である。しかし彼女らの姿はない」
・まず最初は1959年1月16日午前10時ごろ、松村宅上空でゆっくり旋回する「スカウト・シップとおぼしき円盤」を撮影した事件である。当時まだ松村は、アダムスキーなどのコンタクト・ストーリーを信用していなかった。したがって、当然この円盤写真は幸運な偶然によって撮影されたものと考えていたという。しかしそのあと、同誌(『宇宙友好協会の歩み』)では「今から考えれば宇宙人が意識的に文字通りスカウトに来ていたものと思われる」という記述が続く。
・その後、家族と共に目撃すること数10回、1958年7月28日には再び自宅の庭で「スカウト・シップ」をカメラで撮影したという。そして最初のテレパシーらしきものを受信して以後は、相次いで不思議な出来事が起ったという。
<宇宙人の女性・男性と会見する>
・1959年7月17日、松村雄亮は東京における打ち合わせの後、夕方7時頃に横浜桜木町駅に着いた。駅前から市電に乗ろうとして、雨の中を停留所に向かう途中、7月10日の夜、謎の微笑を残して消えた女性と再会する。茫然と立ちつくす松村に対し、彼女は誘導するごとく先に歩き出した。2人は野毛の喫茶店で相対して座った。
年の頃は21、2才であろうか、ワンピースの上に首から下げた直径5センチメートルほどの装飾品が絶えず七色に光り輝いていた。
ここで彼女は、自分は最近日本へ配属された宇宙人であること、現在横浜に3人、東京に4人の宇宙人が来ていること、キャップは東京にいること等を打ち明け、あなたは東京のキャップに会うようになるだろうと言った。この時2人はコーヒーを注文したが、彼女はコーヒーに入れるべきミルクをコップの水に注いで飲み、コーヒーには手をつけなかった」
・何か証拠が欲しいと思った松村は、目の前の美しい「宇宙人」に「今日の記念にあなたの胸にある装飾品をいただきたい」と申し入れたという。すると彼女はにっこり笑って「いずれ差し上げることもあるかもしれません」と答えた。
・1959年7月20日、夕方6時から東京・渋谷でCBAの理事会が開かれることになっていたので、4時頃、松村雄亮は渋谷・道玄坂を歩いていた。すると何者かに左肩をたたかれた。振り返ると品のよい外国人紳士が立っている。「一目見ただけでそれが宇宙人であることが諒解できた」。
このときも「宇宙人」は松村を喫茶店へ連れて行く。この男性は「日本における宇宙人達のキャップであった」。このとき「宇宙人」から一つの約束が与えられた。それは、「来る25日高尾山頂に円盤が飛んだら、松村を円盤に同乗させる。もしその日に飛ばなかったら都合が悪いのだから後日を待って欲しい」というものであった。
<松村雄亮(まつむらゆうすけ)ついに円盤に乗る>
・翌26日の午前5時頃、山頂で解散。松村雄亮と丹下芳之は横浜まで同道し、午前8時頃そこで別れた。横浜線の車内ですでにテレパシーによって行くべき場所を指定されていた松村雄亮は、横浜駅から直ちに現場に向かったという。
指定された場所では渋谷で会ったキャップを含めて3人の「宇宙人」が出迎えてくれた。街並みを外れて歩いていると、真っ黒な前方に薄く光る円盤が、浮かび出るように着陸していたという。
近づいてみると、円盤の直径は30メートルぐらいで、上部のドームに窓はなく、下部は全体に丸みを帯びてギアは見当らなかった。側面の一部が開くとスルスルと梯子が伸びてきて、内部に入る。内部はいくつかの部屋に分かれているらしく、5坪ほどの部屋に招き入れられた。乗員は12名で、うち1人だけが日本語を上手に話し、他は皆英語しか話せなかったという。
円盤が着陸してから15、6分たった頃、母船に到着した。母船内部の円盤発着場から降り、廊下へ出ると、再び地上に降りたのではないかと錯覚するほどであった。渋谷か新宿の大通りのようであったという。しばらくして、ある一室に案内された。
この部屋はかなり広く百畳はあったようだった。通路もそうだったが、照明が見当たらないが、かなりの明るさであったという。入った部屋の半分ほどを占める半円形にテーブルが並べられ、そこにずらりと宇宙人が腰を下ろしていた。中央に長老と思われる宇宙人が座っていた。その正面にテーブルと椅子が一つ置かれていた。
松村は緊張してその椅子に座った。宇宙人はみな首から裾まで垂れたガウンをまとっていた。右端の宇宙人が英語で話しかけた。問答はすべて英語で行われたという。
この問答は三つの要点に絞られる。
<緊急事態を新聞に発表しようとするも、宇宙人に止められる>
- 地球の大変動が極めて近い将来に迫っている。そのため常時地球の観測を行なっているが、その正確な期日は宇宙人にもわからない。あなたはその準備のために選ばれたのである。
- われわれとしては、将来の地球再建のために1人でも多くの人を他の遊星に避難させたい。
- 決して混乱をまねかないよう慎重にやりなさい。
・あらかじめ用意していた質問や円盤の中古品の話を出すどころではなかった。いきなりこのような話が始まり、その話題で終始したという。
・話し合いの間に果物と飲み物が出された。果物は刺身に似ており、赤、黄、緑、紫などの色のものが皿の上にきれいに並べられていたという。コップは上に向かって階段状に広がっている珍しい形であった。グレープジュース色の液体が入っていた。
残念なことに果物には手をつける余裕がなかった。飲み物はいい香りがしたという。出発した地点に送り返されるまで、約7時間地球を離れていた。
・1959年8月18日の打ち合わせに参加したのは松村雄亮、久保田八郎、丹下芳之、小川定時、桑田力であった。「嘲笑されようとヤユされようと、新聞を通じなければ多くの人に知らせることはできない。とにかく事実を事実として新聞に発表しよう」と決めた。
ところがこの日、松村雄亮が新橋駅に到着するや、宇宙人が姿を現し、「新聞を使ってはいけません」と言われてしまう。
<「トクナガ文書」と「1960年大変動」騒動>
<1960年大変動」騒動>
<1960年1月、産経新聞の記事から始まった>
・まず、1960年1月29日、産経新聞「話題パトロール」欄が、「CBAの情報」の記事を掲載した。前掲の『宇宙友好協会(CBA)の歩み』によると、
「『196X年、地軸が132度傾く。このため海と陸とが相互に入り乱れて、地球上の生物は93%が死滅する。ノアの洪水より数十倍もの大規模な“地球最後の日”がやってくる』という情報をCBAが流したというのである。しかもこれは松村雄亮が直接宇宙人から聞いた情報であると書かれていた」という。この記事は、当時福島県でCBA地方連絡員であった徳永光男がCBAから伝えられた情報と、レイ・スタンフォード、アダム・バーバーという学者の見解などを総合的に取りまとめ、徳永個人の見解を交えて作成されたと見られる。
松村が宇宙人から受けた通告の第一項は前述のとおり、「地球の大変動がきわめて近い将来に迫っている。宇宙連合はそのため常時地球の観測を行っているが、その正確な時期は今のところ宇宙人にもわからない。あなたはその準備のために選ばれたのである」であった。
<1959年の「トクナガ文書」を公開!>
・CBAの特別情報をお知らせします。(CBAのある人が数カ月前から宇宙の兄弟たちとコンタクトを持つようになりました。以下述べるのは、宇宙の兄弟たちが知らせてくれた情報です。)
- 地球の軸が急激に傾くのは、1960年~62年です(ゼロの可能性がかなり大きいと見られています。)
【注】3百機の宇宙船円盤が地球をめぐり、地軸の変動を常に測定しています。
- 宇宙の兄弟がわれわれを救いに来てくれます。円盤に乗る場所は、日本では2カ所になる予定です。東日本と西日本の2つのグループに分けられます。この場所はCの少し前(時期を知らせる通知のわずか前)に知らされます。
【注】C――Catastrophe(大災害)の頭文字で、地軸大変動の略記号または暗号として使われます。
(以下省略(当ブログ))
<「地球の軸が傾く?」のはなぜ「1960年」とされたか>
・高梨純一が入手した「短い文書」を読むと、どこまでが「宇宙情報」としてCBA幹部たちが共有していたかが不明である。
・まず地球の軸が急激に傾くとされる「1960年」について説明しよう。
1958年、米国テキサス州の円盤愛好家レイ・スタンフォードは弟と連名による著作『Look Up』を自費出版した。それを入手したCBAは、その『Look Up』を翻訳し、1959年8月に邦題『地軸は傾く?』として発行する。
・この『地軸は傾く?』の中の「………最も影響の大きい『地軸傾斜』はここ数年内に発生するでしょう。しかし大規模な変動は恐らく196X年に発生し小規模な変動はそれ以前にも突発するかもしれません」とある。
この部分が原著『Look Up』では「1960年」となっていたが、CBAはこの箇所を「196X年」として出版したのだ。徳永はこのいきさつを知る立場にいたと推定される。
<レイ・スタンフォードは「1960年大変動」予言に関わったのか>
・「レイ・スタンフォードは霊能者(サイキック)で、意識不明のスタンフォードを通じて、様々なアクセントと抑揚による『語り』があり、それらの存在はエーテル界の『白い兄弟たち』とも呼ばれた。彼らはスタンフォードの声帯を借りて語った」
・見えない霊的存在からの意志と霊媒による肉声で伝える行為から類推されるのは、霊界人による「大変動予言」の問題である。1954年に「1955年に大変動が起こる」という霊界宇宙人サナンダからの予言を受信したのは、シカゴに住む54歳になるドロシー・マーティンであった。
それは自動書記と呼ばれる心霊的なメッセージ受信によって筆記された。もちろんその予言が外れたので、今日の世界が存続しているわけだが。
レイ・スタンフォードの声帯を借りて語る「ソース」が、もし「1960年大変動」という予言にも関係があったとしたら、日本に騒動をもたらした元区はレイ・スタンフォードに語りかけた霊界の「白い兄弟たち」ということになる。しかし、それを確認することはできない。
<「何年何月何日に世界が終わる」という予言もまた、何度も繰り返されてきた。>
・「大変動」「最後の審判」の伝説と、「何年何月何日に世界が終わる」という予言は同じ一つの終着点「大変動」「世の終わり」へと向かっていた。しかし、「大変動」「最後の審判」の伝説の流れは「そのときは誰も知らない。ただ父だけが知っておられる」「宇宙人にも分からない」と言い逃れ、「世界が終わる」という予言の流れは「それは何年何月何日」と予言され、そのつど外れてきた。
・「神あるいは主」は「そのときは誰にもわからない」で終わるのが定石で、「それは何年何月何日だ」とするのが「予言的霊能者」の役目であったようだ。信じる人々は予言が外れる度に繰り返し失望させられてきた。20世紀となり、米国予言の「1960年」を受けて、CBAに所属する日本人が緊急文書を作成し、それが新聞社に流れて波乱を巻き起こすことになった。
<トクナガ・ミツオの弟が明かす「ボード事件」の詳細>
・相手は「天の神様」「サナンダ」と名乗った。サナンダとは「イエスが金星で生まれた名前」であるという。また通信文に見られる「ワンダラー」「リンゴ」という言葉は、ウィリアムスンが受信した相手の通信文にも見られるし、日本のボード通信にも見られた。
「ワンダラー」とは、惑星から惑星へと生まれ変わりつつ移動する放浪者の魂を指し、「リンゴ」とは「外の遊星から地球に生まれ変わってきている人」を指す。「リンゴ」がなぜそうした意味になるのかというと、地球にまかれた種子(魂)が腐らないように(任務を忘却しないように)することを塩漬けにしたリンゴに例えたものである。
・「ワンダラー思想」において、「リンゴ」とは「外の遊星から地球に生まれ変わってきている人」を指す。「ワンダラー」とは、惑星から惑星へと生まれ変わりつつ移動する放浪者の魂のことである。しかし、真性宇宙人との接触者である松村雄亮はこのような概念を否定していた。
・筆者の隣にいた久保茂が松村に質問した。「惑星から惑星へと生まれ変わる魂というものはあるのか」と。すると「それはありません」と松村は即答した。
筆者が思うに、肉体の死によって分離した魂というものは、円盤なり宇宙船に回収されて運ばなければ、他の惑星には行けないということではないか。「死んで、他の惑星へ転生する」という概念は、個人的なロマンとしてなら許されるかもしれない。しかし、それを「メッセージ」として、事実として発信するのは問題が大きい。
それは霊界所属の自称宇宙人によってなされてきた。その目的とは何か。まさか1997年の「ヘブンズ・ゲート」事件(1997年3月、ヘブンズ・ゲ-ト[天国への門]と呼ばれるカルトが、カリフォルニア州サンディエゴ市北部で「ヘール・ボップすい星接近に合わせて」として集団自殺し、死者39人を出した事件)のような結末を招くようなものとは思いたくない。
・その世界の住民はUFOのように我々の眼には見えるものではない。眼に見えなくても「宇宙人」を名乗ってコンタクトしてくるのだ。
「宇宙人」を名乗る眼に見えない意識体は、特定の人物を選び「メッセージ」を伝えたりする。その結果、科学的なUFO研究に種々の分派が生まれるという現実となってくるのである。
<松村雄亮の「宇宙連合」とのコンタクトとCBAの古代研究>
<松村雄亮と「宇宙連合」とのコンタクトの方法>
・松村雄亮が1959年7月に茨城県の某地から、在日宇宙人と共に搭乗した円盤は「実体図」には見られない。元CBA理事・丹下芳之から1961年頃、筆者が聞いたところによると、その最初に乗った円盤の内部には設備はなく、人を運搬するだけのがらんどうの機内であったという。
・松村は宇宙連合から連絡を受けると、旅の仕度をして航空会社に予約を入れる。横浜から羽田空港へと向かい、国内便で九州の某空港へ飛ぶ。そして着陸地点である丘陵地帯へと向かうのである。
空飛ぶ円盤の飛行や母船への搭乗は常に「九州の某丘陵地帯」で行われた。その往復にかかる費用、そしてタクシーを使って現場近くに行くための苦労があった。母船の中は、地球大気と変わらない気温に保たれていたという」。
・宇宙連合の円盤は、高梨純一がその実在を強く主張した「土星型円盤」を基調としていた。その円盤には一切窓はなく、外界は天井の「天体スコープ」によって見ることができる。円盤に搭乗する宇宙人は、松村雄亮もその能力を得た「SMVP」、つまり人間レーダーのような能力を持っている。そ能力があれば、航空機の自動操縦を上回る操縦性を持つのであろう。自動操縦が完璧になれば、我々の乗り物が窓を必要とする時代は過去のものとなる。
<松村雄亮がコンタクトした宇宙連合の円盤>
・直径が50~60メートルの司令機は、3段に分かれている。3階建ての建物としてみると、1階と2階の吹き抜け空間に、円形のテーブルを囲む大会議室がある。その周辺の部屋、まず、1階には個室と調理室、倉庫がある。2階には個室と資料室、サロン、小さな会議室が2つある。
動力機関はほとんど見当たらないが、土星の輪に相当する翼を貫く「ダクト」のみがそれに相当するようだ。
・「空飛ぶ円盤実体図 中型機」は直径40~45メートル。内部は2段に分かれている。1階にやはり会議室があるが、テーブルは四角い。1階の周囲には資材室、倉庫、調理室、サロン、そして個室が5室ある。制御盤に4人、操縦席に1人が座る。乗員は約12名となっている。
・この夜には、長さ3000メートル級と1700メートル級の母船が撮影された。その状況は『空飛ぶ円盤ニュース』と『空飛ぶ円盤ダイジェスト』に掲載されている。
<著者略歴 天宮清>
・1960年春、弟から平野威馬著『それでも円盤は飛ぶ』を見せられて、すぐに三省堂書店へ行き『これが空飛ぶ円盤だ』『空飛ぶ円盤実見記』『我々は円盤に乗った』『地軸は傾く』などを購入。CBA発行の宇宙シリーズで月刊『空飛ぶ円盤ニュース』を知り、CBAに入会した。
・1975年より天宮一家は奈良県天理市に移り、杉山繊維工業の宿舎を拠点に子育てとUFO観測、スライド作品制作とそれを見る天理高校2部生を相手にした啓蒙活動を展開する。
・2011年2月5日に娘が心肺停止により病院に搬送され、以後植物状態になって長期入院することとなる。その入院先に妻と毎日通う過程で、新たなUFO目撃撮影や印刷通販による冊子の制作を行う。
・著書に『天空人伝承~地球年代記~』(たま出版)がある。山岡徹、山岡由来は筆者と妻のペンネーム。
『UFO事件クロニクル』
ASIOS 彩図社 2017/8/29
<リンゴ送れシー事件>
・1960年、「宇宙友好協会(CBA)」が密かに地球の地軸が傾く大異変に備えるよう会員に指示していたことがマスコミに報道され、社会問題となった事件。
<大災害を予言する文書>
・「リンゴ送れシー」という呼び名は、1959年末、CBA幹部・徳永光男が作成したとされる通称「トクナガ文書」の内容に由来する。
その内容を要約すると、1960年あるいは62年に地軸が傾く大変動が起こるが、宇宙の兄弟が我々を助けに来てくれる。円盤に乗る場所は日本では東日本と西日本の2ヶ所であり、具体的な場所は「C(英語のcatastrophe:大災害の頭文字をとったもの)」の少し前に知らされる。Cの10日前に電報又はその他の方法でCが起こることが知らされるが、その電文が{リンゴ送れシー}ということだった。
・11月3日には、「重大な任務を遂行する」資金を確保するため、浅川嘉富、平野威馬雄らが発起人となって「維持会員制度」が設置されている。
<宇宙人の長老と会見>
・ではなぜ、CBAは、1960年に地軸が傾くと信じたのだろう。
事件を遡るとその発端は、CBAが1959年に翻訳出版した(松村雄亮訳)したスタンフォード兄弟の『地軸は傾く』に行き着く。
本書にはスタンフォード兄弟がコンタクトした宇宙人から知らされたとして、1960年に地軸が傾く大変動が起きると記されていた。CBA幹部はこれをこのまま信じていいものかどうか大いに迷い、原著者の1人、レイ・スタンフォードにこの点を確かめたところ、返書には「私の会っている宇宙人はいまだかつて嘘を言ったことはありません」とあった。そこで直接宇宙人に確かめてみようということになり、1958年6月27日、筑波山上空に松村雄亮代表と幹部が何人か集まってUFOを呼び出した。こととき、実際にUFOらしきものが飛来し、その模様は後日ラジオでも放送されたのだが、肝心の年号については、2名の者の頭に「1962」という数字が浮かんだだけで、決定的ではないとされた。
・CBA代表の松村はこの直後の7月から宇宙人とコンタクトするようになり、26日には円盤で母船に連れて行かれ宇宙人の長老とも会見したのだが、大変動がいつ起こるか、正確な期日は宇宙人にもわからないということだった。しかもこのとき、慎重に事を運ぶようにと念を押された。そこで日本語版では196X年という形にぼやかして出版した。さらにその後宇宙人からは、新聞を使ってはいけないとも警告された。
<一般社会からの注目>
・こうしたなか、1960年1月29日付「産経新聞」がCBAの動きや、荒井、高梨の反論を報じたのを皮切りに、他の週刊誌も関連記事を何本か掲載する。しかもその内容は、「トクナガ文書」の内容を紹介するだけでなく、地球滅亡が近いとして乱行を繰り広げた京都の女子高生や食料を買い込んだ千葉の事件、試験を放棄した広島県の高校生などの他、CBA代表の松村がMIBに襲われた話など、真偽不明の内容が含まれていた。
・他方、当時の報道を精査しても、事件そのものがそれほど大きな社会問題となった兆候は見当らない。ただし、事件を契機にCBAと他のUFO研究家との亀裂は決定的なものとなり、松村も一時役員を退く。しかし1年後には対立する幹部を放逐し、独裁的な指導者として復帰、以後CBAは独自の宇宙考古学路線をひた走ることになる。
<宇宙人紳士との愛の軌跡 エリザベス・クラーラー>
・エリザベス・クラーラー(1910~1994)は、1980年に『光速の壁を越えて』を出版して世に知られることになる。
エリザベスはアダムスキーの本を読んで、自分が幼少の頃よりずっと宇宙人と精神的なコンタクトを続けていたことを思いだした。そしてある日、誘われるように近くの丘に行くと、そこには着陸した円盤とハンサムな紳士が彼女を待っていた。
彼女がエイコンと名乗るプロキシマ・ケンタウリ星系のメトン星からやってきた白人紳士型宇宙人と濃厚なコンタクトをしたのは、54年から63年までの間で、やがて2人は当然のように恋に落ち、エリザベスはエイコンの子供を身ごもることになる。そしてメトン星に4ヵ月滞在し、エイリングという名の男の子を出産する。メトン星は争い事のない自然豊かな楽園で、彼女は地球帰還後、地球を彼らの星のようにすべく世界中を巡り講演活動を行った。
<松村雄亮(まつむらゆうすけ、1929~?)>
・日本のUFO研究家。「空飛ぶ円盤研究グループ」及び「宇宙友好協会(略称CBA)」代表で、自称コンタクティー。
・1959年、松村が翻訳したスタンフォード兄弟の『地軸は傾く』に記された大異変への対応を巡り、CBA指導部が議論を重ねる中、松村は7月に自ら宇宙人とコンタクトし、さらには円盤に乗って宇宙人の長老とも会見したと主張するようになった。こうしたCBA側の動きはマスコミにも知られることとなり(リンゴ送れシー事件)、CBA以外のUFO研究団体・研究家との関係も決定的に悪化した。
・一方、アイヌの文化神オキクルミをはじめ、大和朝廷による統一以前に各地の古代日本人が崇拝した神や文化英雄を宇宙人とする見解が宗教団体「成長の家」との対立を招き(成長の家事件)、熊本のチプサン遺跡に無断でアーチなどの建造物を設置したことが熊本県教育委員会より批判を受ける(チプサン遺跡事件)などで世間の耳目を集めた。
・1970年6月24日には、ハヨピラでオキクルミカムイ祭1200年式典が行われたが、この直後松村は消息を絶った。
松村の行方は他のCBA関係者も詳しく承知していないが、ある証言によれば2000年頃、京都の小さなキリスト教団体に身を寄せて亡くなったという。
<クロード・ヴォリロン=ラエル(1946年~)>
・「ラエリアン・ムーブメント」の創始者。コンタクティー。フランス生まれ、車専門誌のジャーナリストをしていた1973年12月13日、フランス中部のクレルモン・フェランに近いビュイ・ド・ラソラの噴火口で、「エロヒム」と名乗る宇宙人に遭遇したとされる。
その際、ヴォリロンは「一つになる」という意味の「ラエル」という称号を与えられ、人類に「真実のメッセージ」を伝えるための「最後の預言者」としての役割を与えられたと主張する。
またエロヒムからは、彼らの超技術によって、2万5000年前に人間を含む地球の生物が創造されたことを聞かされたとも主張している。
・1975年10月7日には、エロヒムと二度目のコンタクトを果たし、彼らの宇宙船で、母星の一つ「不死の惑星」に行き、数々の驚異的な体験をしたともいう。
1975年末には、エロヒムを地球に招くために大使館を建てるという名目で、「国際ラエリアン・ムーブメント」をスイスのジュネーブに設立。その後、世界中に支部をつくり、会員を集めている。
公式サイトからダウンロード可能な入会申込書によれば、会員には大きく分けて「国際会員」と「国内会員」があり、活動を積極的に行う国際会員の場合は、年収の7パーセント、国内会員の場合は年収の3パーセントをそれぞれ会費として納めなければならないとされている。
・ちなみにラエルは、ヘアスタイルをちょんまげにするほどの日本好きで知られ、現在は沖縄に移住しているという。またラエリアン・ムーブメントの日本支部は比較的会員が多く、日本での活動も積極的に行われている。
<バック・ネルソン さみしい農夫と恥ずかしがりやの宇宙犬>
・ネルソンが最初に空飛ぶ円盤を目撃したのは54年。家畜たちが突然騒ぎだしたので外に出てみると空に3機の空飛ぶ円盤が浮かんでいたという。この時彼は3枚の写真を撮影し、その1枚にだけ2機の円盤が映っていた。最初のコンタクトはその約1年後、その時は簡単な挨拶のみで、その1ヶ月後には本格的なコンタクトを果たしている。農場に着陸した円盤からは3人の男と犬が降りてきて、ネルソンは自宅に彼らを招き入れた。3人の男のうち2人はバッキ―と名乗る若者と、名乗らない年寄りの地球人で、もうひとりがボブ・ソロモンと名乗る金星人だった。55年の6回目のコンタクト時、とうとう彼らの円盤に乗せてもらい、月と火星と金星のクルージングに出かけている。
<オルフェオ・アンジェルッチ 虚弱体質なニューエイジ・ムーブメントの先駆者>
・オルフェオ・アンジェルッチは、55年に『円盤の秘密』を出版し世間に知られることになる。この時、彼は43歳。
彼を一躍有名にしたのは心理学者のC・G・ユングが興味を示したことで、ユングはこの本について「彼の中では真実」と評した。
・それは心に直接語りかけてくるテレパシーだったが、同年ネプチューンと名乗る宇宙人と物理的なコンタクトを果たしている。そして、海王星、オリオン、琴座などの宇宙人と日常的にコンタクトし、世界戦争が差し迫っていると警告した。また彼はイエス・キリストも宇宙人の1人だとしている。
・彼がコンタクト体験で語ったことは、きわめて宗教的で、宇宙人は自由に現れたり消えたりすることができる実体を持たない存在であるとされた。宇宙人が高次元の精神的な存在であるとする言説は、今ではニューエイジの世界ではありふれたものだが、彼が著書で「ニューエイジ」という言葉を頻繁に使っていることと合わせて、ある意味時代を先行していたと言えるだろう。
アダムスキーがあくまで既存宗教と距離をとったのに対して、キリストも宇宙人の1人としているところも興味深い。
<ウッドロウ・デレンバーガー UFOに人生を壊されたミシンのセールスマン>
・ウッドロウ・デレンバーガー(1916~1990)は、1966年に宇宙人と遭遇した体験がメディアに報道され世間に知られることになる。
・その物体は着陸し、中から長い黒髪を後ろに撫でつけた浅黒い肌の男がニタニタ笑いながら降りてきた。その男は怖がる必要はない、わたしはきみの国よりはるかに力の弱い国からやってきたとテレパシーで語りかけ、男は自分をインドリッド・コールドと名乗った。
その2日後、デレンバーガーはまたもやコールドからのテレパシーを受ける。彼は自分が戦争も貧困もない「ラヌロス」という地球とよく似た惑星からやってきたと語った。その後、コールドは彼の前に度々現れ、デレンバーガーは彼らの宇宙船への搭乗も果たしている。宇宙船の中はがっかりするほど何の変哲もなく、ベッドや見覚えのある商品がおかれ、ラヌロス星は牧歌的でヌーディストの星だったという。
・このことが報道されてからというもの、電話が鳴り止まなくなり、UFOをひと目見ようと集まった人々で彼の農場は連日黒山の人だかりになってしまったのだ。彼は家族と共に何度も引っ越しを繰り返したが、事態はさほど好転せず、耐えられなくなった妻は子供を連れてデレンバーガーのもとを去っていった。
<エドウィン やむことのないメッセージ>
・1960年、エドウィンは働いていた南アフリカの農場で無線技師募集の求人でやってきたジョージ・Kと名乗る長身で黒髪の男と意気投合する。そしてその男こそコルダスという惑星からやってきたヴェルダーと名乗る宇宙人だった。彼によれば、地球には宇宙人の組織があり、地球人が精神的霊性向上に気付くように観察しているのだという。
ヴェルダーはエドウィンとのしばしの親交ののち、円盤に乗ってコルダス星に帰っていった。この話はエドウィンの信奉者であったカール・フォン・ブリーデンによって『惑星コルダスからのUFOコンタクト』としてまとめられている。
この話にはその後がある。宇宙人ヴェルダーはエドウィンへの置き土産として「無線機」を残していた。エドウィンはあちこちいじってみたが、しばらくはありきたりのホワイトノイズしか聞こえてこなかった。
しかしその6ヶ月後、ウィオラと名乗るコルダス星人と交信することについに成功する。
コルダス星人は通信の担当者を度々変えながら、宇宙と地球の平和、そして宇宙船の技術的な秘密などを延々と語り続けた。この無線による通信は72年まで続けられ、その後も通信方法を変更して続けられたという。
・核兵器をなくせとか戦争をやめろとか、UFOコンタクティーたちはそういう直接的なメッセージをあまりしない。彼らが繰り返し訴えるのは、ここではない<他所>があるということ。その<他所>では、ここでは日常的な出来事が、逆にまったく非現実的だったりする――それは例えば、核戦争の恐怖におびえたり、子供が飢えて死んだり、理不尽な争いで人が大勢死んだりすること。そんな、この世界の毎日どこかで起こっている、ごくごく当たり前の出来事が<他所>にはないということだ。
<並木伸一郎 1947~>
・超常現象研究家。1973年に設立された「宇宙現象研究会(JSPS)」では会長を務める。
介良事件や甲府事件をはじめ、日本で起きた奇妙な事件を現地まで赴いて精力的に調査。JSPSの会誌では、そうした事件の貴重な調査記事が、会員の報告と共に掲載されている。
・80年代以降は学研の老舗オカルト雑誌『ムー』のメインライターを務める。オカルト作家としては批判を浴びることもあるが、話を創作したり、プロレスやエンタメだと言い訳するようなことはしない。
また、表面的なオカルト作家の顔とは別に、海外情報に非常に精通したフォーティアン(奇現象愛好家)としての顔を持ち、UFOについても造詣が深い。おそらく現在、日本で最もUFOについて詳しい人物。
・普段、あまり見せない顔を見られるものとしては、『ミステリー・フォトニクル』(デジタル・ウルトラ・プロジェクト)に収録されている「ある円盤少年についてのまじめな話」という記事がある。
これは、かつてのUFOブームの時代に起きた並木氏とある少年との秘話を記した名文である。未読の方にはぜひ一読をお勧めしたい。
<韮澤潤一郎 1945年~>
<実際は目撃事例のうち、本物は10~15%くらい>
・新潟県生まれ。たま出版代表取締役社長。UFO研究家。UFOを研究するきっかけは、1954年、小学校3年生の夏休みに初めてUFOを目撃したとき。以来、UFOに興味を持ち、ジョージ・アダムスキーの『空飛ぶ円盤実見記』や『空飛ぶ円盤同乗記』をはじめとするUFO本を読み込み、自宅の屋根に観測台をつくって観測会を開くなどした。
中学から高校にかけては、自ら『未確認飛行物体実見記録』と題した研究ファイルを作成。写真つきで詳しい観測結果を残している。
・大学卒業後は現在のたま出版に入社。当時、社長の瓜谷侑広氏と2人だけという状態からのスタートで経済的には苦しかったため、日本テレビの矢追純一氏が担当していた深夜番組「11PM」などで資料提供するなどして生活を支えた。
<南山宏 1936年~>
・超常現象研究家。翻訳家。東京外国語大学ドイツ語学科時代にSFにハマり、早川書房へ入社。当時、SFをやるとつぶれるというジンクスがあったが、それをはねのけ、「SFマガジン」の2代目編集長として、数々のSF作品を世に送りだした。
超常現象に興味を持ったきっかけはSF同人誌「宇宙塵」。同誌の関係者が日本空飛ぶ円盤研究会に参加していたことから、UFOを入口に興味を持っていったという。
・1960年代から70年代にかけては、『少年マガジン』をはじめとした少年誌などで、定期的にオカルト特集記事を執筆。早川書房を退社してフリーに転身後も、精力的に活動を続け、UFO本をはじめとする数多くの著書や翻訳本を出版した。英語が堪能で、翻訳した本では、訳者あとがきが非常に詳しい解説記事になっているのが特徴。
・海外の超常現象研究家とも交流が深く、10以上の研究団体に所属。イギリスの老舗オカルト雑誌『フォーティアン・タイムズ』の特別通信員も務める。また日本のオカルト雑誌『ムー』にも創刊当時から関わり、現在も同誌の顧問を務めながら、記事を執筆している。
日本ですっかり定着した「UMA」(謎の未確認動物)という用語の考案者でもあり、超常現象全般に造詣が深い。
かつては矢追純一氏のUFO番組などで情報提供を行ったり、自ら出演したりすることもあったが、現在は見世物的になることを嫌い、テレビの出演依頼は断っている。
<矢追純一 1935年~>
・TV番組ディレクター。1935年、満州新京生まれ。1960年、日本テレビ入社。
UFOを特集した番組を手がけ、80年代から90年代の日本におけるUFO文化を、事実上牽引した立役者の一人である。
まだTV黎明期の日本テレビに入社後、様々な番組の現場を転々としたが、なかなか自分に会う番組に出会えず腐っていたところ、深夜の情報番組「11PM」が始まると聞き、プロデューサーに頼んで参加させてもらう。当時の深夜番組はメジャーな存在ではなく、スポンサーもあまりつかなかったが、逆に自由に番組を作っても文句を言われにくい土壌があった。
もともと矢追氏はUFOに興味があったわけではなかったが、日本人が脇目も振らずに働いて心に余裕も持てない現状を憂い、ふと立ち止まって空を見ることができるような番組を作りたいと考え、当時ブームでもあった「UFO」という、空を見たくなる素材で番組を作り始めたと本人は語っている。
・機動性を重視した少人数の取材班で実際に現地取材を行い、目撃者などの当事者にインタビューを敢行する行動力、スピード感のある編集、番組の合間合間に挟まれる特撮のUFO映像となぜか「ピギー ―」と鳴く宇宙人のアップ、何より冒頭の「ちゃらら~ちゃららら~♪」というテーマ曲は当時のUFO大好き少年たちに強烈な印象を残している。
<ジョージ・アダムスキー 1891~1965>
・アメリカの自称コンタクティー。世界で最初に異星人とのコンタクトを公表した人物。
ポーランドに生まれ、2歳の時に両親ともにアメリカに移住した。貧困のため高等教育は受けられなかった模様であるが、13年から16年までメキシコ国境で第13騎兵連隊に所属、17年に結婚するとイエローストーン国立公園職員やオレゴンの製粉工場などで働き、26年頃よりカリフォルニアで神秘哲学を教え始めた。30年頃にはカリフォルニア州ラグナビーチで「チベット騎士団」なる団体を設立、神秘哲学の教室を開いていた。40年にはカリフォルニア州パロマー天文台近くに移住し、44年からは弟子のアリス・ウェルズが所有する土地をパロマー・ガーデンと名づけ、そこに建てられたパロマー・ガーデン・カフェで働きながら神秘主義哲学を教えていた。
・アダムスキーの名が知られるようになったのは、53年にデズモンド・レスリーとの共著という形で出版された『空飛ぶ円盤実見記』が世界的なベストセラーになったことによる。この中でアダムスキーは、51年3月5日に葉巻型母船を撮影し、52年11月20日に、カリフォルニアのモハーベ砂漠で金星人オーソンに会ったと主張している。続く『空飛ぶ円盤同乗記』では、1953年2月18日にロサンゼルスのホテルで火星人ファルコンと土星人ラムーに会い、一緒に円盤に乗った経緯を語っている。
・この2書が世界的ベストセラーになると、59年1月から6月にかけて、各国のアダムスキー支持者が集めた資金でニュージーランド、オーストラリア、イギリス、オランダ、スイスなどを旅行し、オランダではユリアナ女王とも会見した。このとき久保田八郎にも訪日の打診が行われたが、十分な資金が集まらず断念したという。
・その後、アダムスキーの主張はますます肥大し、62年3月には土星に行ったと主張し、ケネディ大統領やローマ法王に会ったと主張するようにもなった。さらに各種の講演会の場や、弟子たちとの非公式の場では8歳からチベットのラサに送られたとか、父親はポーランドの王族で母親はエジプトの王女などとも述べるようになった。