『現代オカルトの根源』 霊性進化論の光と闇
<レプティリアンによる人類家畜化>
・『大いなる秘密』によれば、現在の地球を支配しているのは爬虫類型異星人=レプティリアンであり、彼らの故郷は「竜座」にある。彼らは地球に到来する以前、火星をも侵略しており、そこに生息していた金髪・碧眼の白色人種たちと交配を行った。レプティリアンと火星人の混血によって生み出された人間は、「レプタイル・アーリアン」と呼ばれる。
・その後、火星の気候が急激に低温化し、居住には適さなくなったため、レプティリアンとレプタイル・アーリアンは、ともに地球へ移住した。彼らは、自分たちに奉仕させる奴隷種族を作り出すため、自らの遺伝子と、当時地上に存在していたさまざまな動物たちの遺伝子のあいだの交配実験を繰り返した。その結果、約20万年前、ホモ・エレクトゥス(直立原人)に遺伝子操作を施し、ホモ・サピエンスへと人工進化させることに成功した。こうして誕生した人類は、自分より遥かに進んだ知恵を有するレプティリアンを神として崇め、彼らに従属することになったという。
レプティリアンは人類に厳しい労働を課し、ムーやアトランティスの地に高度な文明を築いていった。しかしそれらの文明は、1万3000年前に発生した大洪水によって壊滅してしまった。
・同様に、聖書の『創成期』第6章に見られる、神の子が人間の女を妻とすることによって「ネフィリム」が生まれたという記述は、レプティリアンがしばしば人間と直接的に性交を行ったことを示しているという。その他にもアイクは、エジプト、インド、ギリシャ、アメリカ、中国、日本等の世界各地に「竜神」の伝説が存在していることを列挙し、それらはレプティリアンが太古から世界を支配していた証拠であると主張する。
・また『大いなる秘密』によれば、レプティリアンたちの主な住処は、「低層4次元」(=アストラル界)という非物理的領域に位置している。彼らは、物理的世界に現れる際には爬虫類の姿を取るが、その他の形態にも自由に変身することができる。地球を支配するレプティリアンたちは、大別して三種に分類される。その一つは、3次元の世界に自己を投影し、その姿を自在に出現・消滅させたり、変形させたりすることができる種類。二つ目は、自ら人間の肉体を纏っている種類。そして三つ目は、レプティリアンとの混血種である人間に憑依している種類である。
<神人としてのアーリア人種――アリオゾフィ>
<アーリアン学説と神智学>
・これまで何度か触れたように、神智学系の諸理論においては、「アーリア人」という存在に特別な位置が与えられている。すなわち地球上の霊性進化の過程において、現在の人類は「第5根幹人種」の段階に達しており、その人種はアーリア人種とされるのである。
・ミュラーは、インドに進入にしたサンスクリット語を話す人々に対し、彼らが自らを「高貴さ」を意味する「アーリア」と称していたという理由から、その存在を「アーリア人」と呼ぶべきであると主張した。ミュラーによればアーリア人は、インドから北西に向かって移住してゆき、その過程でさまざまな言語や文明や宗教を作り上げたのである。
ミュラーは晩年、自身の説が根拠に乏しいことを認めたが、「諸文明の祖」としてのアーリア人という幻想的なイメージは、多くの研究者や思想家によって拡大されていった。
・しかしながら、オーストリアやドイツの思想風土においては、神智学とアーリア=ゲルマン至上主義がそれぞれ広く受容されるにつれて、両者が緊密に統合されるという動きが現れた。その思想は「アリオゾフィ(アーリアの叡智)」と呼ばれる。そこでは、アーリア人種至上主義が、神智学のオカルト的宇宙論・宗教論をもとに再解釈され、アーリア人こそが「神人」に他ならないと主張されるのである。
<リストのゲルマン崇拝>
・リストが主に手掛けたのは、「アーリア人の原言語」の探求であった。リストによれば、それを話していたのは古代ゲルマン人であり、サンスクリット語・ギリシャ語・ラテン語といった諸言語は、そこから派生したものである。また、アーリアの原言語は、ゲルマンの古文字である「ルーン文字」によって表記された。
・アーリア人種のなかでも最も高貴な存在は、ゲルマン民族である。リストによれば、古代においてゲルマン民族の社会組織は、生産階級・戦士階級・学者階級の3身分から構成されていた。そのなかで最上位に位置するのは、「アルマネン」と呼ばれる学者階級であり、彼らが保持していた秘密の教えが、先述の「アルマニスムス」である。アルマネンは、その教えが当時の一般の人々には理解されないことを察知し、それをルーン文字や、スワスティカ等の紋章の背後に隠したと言われる。
・その際に必要とされるのは、アーリア人種の純粋性を回復し、「高貴な人種」を育成することである。アーリア人種の血統は、これまでの歴史の過程で、多くの劣等人種との混血によって汚されてしまった。これ以上の人種混合を阻止し、「神々の後裔」となるエリートを育てること、また、高等人種と劣等人種を明確に区別し、それぞれの性質にふさわしい階級や職業を与えるべきことを、リストは主張したのである。
<ランツの神聖動物学>
・ランツは1874年、教師の子息としてウィーンに生まれた。宗教に対する関心が強かったランツは、家族の反対を押し切り、19歳でカトリック・シトー会の聖十字修道院に入会している。
その1年後に彼は、院内で偶然発見された墓石の彫刻から、決定的な霊感を受ける。その彫刻は、1人の貴人が一匹の野獣を指さしながら踏みつけているという図柄であり、ランツはそこから、善の原理である貴人=高等人種と、悪の原理である獣人=劣等人種の闘争こそが、人類史の隠された真相であると直感するに至った。彼はそれを契機に修道院を去り、その後、特異な神学的人種論を展開するようになる。
・1905年にランツは、『神聖動物学――ソドムの猿と神々の電子についての学問』という論考を発表した。このなかでランツは、聖書を始め、タルムード、エッダ、ギルガメッシュ叙事詩の文献を渉猟することにより、古代社会においては、人間と動物のあいだで頻繁に性交が行われていたことを論証しようとする。
なかでもランツが大きく影響されたのは、紀元前9世紀のものとされるアッシリアの彫刻であった。そこには、人間の顔をした奇怪な動物たちを連れて歩く人々の姿が描かれている。碑文によればそれらの生物は、他国からアッシリア王へ贈られた献上品であり、王はその獣人たちを国内で繁殖させたという。ランツはこれを、古代において人間と獣人の混血が生じた証拠であると解釈する。
・他方でランツによれば、人間は本来、神に等しい超自然的能力を備えていた。それは、電子を介して自在に交信する能力であり、人間はそれによって霊的存在を知覚することができたのである。脳内の松果体は、そうした高次の感覚器官の名残であり、かつては「第3の眼」と呼ばれていたとされる。
・人間は原初において、純粋交配によって神の力を維持しなければならないという掟を課されていたが、人間のなかにはその掟を破り、動物との性交に及ぶ者たちがいた。聖書に記された、エデンの園における人間の原罪、天使の堕落、ソドムの罪といった物語はすべて、獣姦を犯すことによって人間が神的能力を毀損させたことを表しているという。
・獣姦が繰り返されることによって、神人=高等人種が堕落した一方、獣人=劣等人種は高みに引き上げられ、彼らは今日の有色人種となった。すなわちランツによれば、白色人種とは「堕落した神人」であり、有色人種とは「引き上げられた獣人」なのである。
・白色人種のなかでも、神的要素をもっとも多く留めているのはゲルマン民族であり、金髪・碧眼・長身といった身体的特徴は、神に近い存在の証であるとされる。ゆえにゲルマン民族は、劣等人種との雑婚を拒絶して血統の純粋性を回復し、神への進化の道を再び歩まなければならない。ランツは、キリスト教を始め、さまざまな宗教の伝統のなかには、人間に内在する神性を回復させるための鍵が隠されていると考えた。後に彼はそれを「アーリアの叡知」=アリオゾフィと称するようになる。
<「神智学」とアッシリアの獣人>
・1907年に発表された論考『神智学とアッシリアの獣人』においてランツは、先述の神人と獣人に関する自説を、ブラヴァツキーの『シークレット・ドクトリン』を参照しながら再論している。この文書によれば、原初においてアーリア人は、グリーンランド、アイスランド、スカンディナヴィアといった北方の島嶼部に居住していた。彼らはその地で純粋交配を行い、安定した進化の道を歩んでいたのである。
ところが、アーリア人が北方の聖地を離れ、他の地域にまで広まっていった際に、動物との交接という忌むべき事態が発生した。ランツはそれを、『シークレット・ドクトリン』におけるレムリア大陸の記述を援用しつつ論じている。高等人種であるアーリア人はその行為によって、神聖なる「第3の眼」を失ってしまった。またランツによれば、今日存在する有色人種・類人猿・奇形等は、かつての獣姦による所産であり、彼らの正体は「退化した人間」であるという。そればかりか、ルシファーを始めとする悪魔たちも、その正体は「堕落した人間」に他ならない。
人類の、とりわけアーリア=ゲルマン人の神聖性は、これらの劣等種族によって汚され、その本質を覆い隠されている。ランツはこの論考の末尾で、諸宗教における秘密の伝統を探求することにより、人間本来の神的な姿を取り戻すべきであると論じる。
<新テンプル騎士団>
・ランツが発行した機関誌『オスタラ—―金髪と男権論者のための雑誌』においては、アーリア人種の純粋性を高め、その数を増加させるための方策が積極的に論じられた。すなわち、金髪同士の夫婦に対して給付される報奨金制度や、高等人種の女性を僧院に囲い込んで「種母」とし、多くの子供たちを出産・育成するためのコロニーを創設するといった計画である。他方、劣等人種への対策としては、避妊の徹底、断種、去勢に加え、強制労働や戦争への動員によってその数を減少させることが提案された。このようにランツの思索は、次第に具体的かつ大規模な人種政策へと及ぶようになった。そして「新テンプル騎士団」という組織は、アーリア=ゲルマン人が神への進化の道に復帰するための雛型として位置づけられたのである。
<ゲルマン主義結社からナチスへ>
・リストやランツによって創始されたアリオゾフィの宗教結社は、数々の後継団体を介して発展した。なかでもナチスと直接的な影響関係を持ったのは、ルフォルフ・フォン・ゼボッテンドルフ(1875~1945)によって創設された「トゥーレ協会」である。
・その後、ドイツに戻ったゼボッテンドルフは、リストによるルーン文字の研究から触発を受け、イスラム神秘主義とルーン文字はともにアーリア的起源を有するのではないかと考えるようになる。彼は1916年、アーリア至上主義の団体「ゲルマン教団」に加入し、その2年後には、同教団の分派を改組してトゥーレ協会を創設した。トゥーレとは、極北に存在すると言われる伝説の島の名であり、同協会はその地を、アーリア人の原郷と見なした。
・トゥーレ協会は、第1次世界大戦の敗北によって懊悩と不満を抱えたドイツの若者たちの心を捉え、急速に発展した。司会は18年に『ミュンヒナー・ベオバハター』という新聞を買収、翌年には紙名を『フェルキッシャー・ベオバハター(民族の観察者)』に変更し、ゲルマン民族礼賛と反ユダヤ主義の論説を盛んに掲載した。また19年には、トゥーレ協会のシンパであった青年が、ユダヤ人の政治家でバイエルン革命政府首相であったクルト・アイスナーを暗殺するという事件を起こしている。
<『20世紀の神話』>
・『20世紀の神話』によれば、アーリア人は、北方に存在した伝説の地アトランティスに原種を有し、そこから南下して、エジプト、インド、ペルシャ、ギリシャ、ローマの地に我々の文明を創造した。しかし彼らが築いた文明は、アジア人、アフリカ人、ユダヤ人といった劣等人種との雑婚によってアーリアの高貴な血が汚されることで、やがて頽廃へと追い込まれることになった。
・なかでも今日、ユダヤ人の影響力は甚大である。イエス・キリストは、ユダヤ人ではなくアーリア人であり、それにふさわしい偉大な人格の持ち主であったが、その教えは彼の死後間もなく、パリサイ的形式主義によってユダヤ化された。イグナチウス・ロヨラによって創始されたイエズス会も、2代目総長にユダヤ人が就任して以降、ユダヤ的組織に変質した。ユダヤ人によって考案された金融学という擬制的かつ詐欺的な手法は、今や世界を席巻している。フリーメイソンが掲げた「自由・平等・博愛」の理念は、民族の絆を弛緩させ、ユダヤ人や有色人種に不当な権利を与えることになった。資本主義の打倒を標榜するマルクス主義もまた、唯物論によって世界を染め上げるためのユダヤの策謀に他ならない――。人類を雑種化させ、その精神を退嬰化させるユダヤの力に抗して、アーリア=ゲルマンの本来的純血と精神的高貴さを取り戻すことこそが、現在のドイツ人に求められているのである。
・こうしてアリオゾフィの世界観は、ローゼンベルクの『20世紀の神話』という書物を介して、ナチズムの教義のなかに吸収されていった。他方、アリオゾフィに見られた結社の形態を踏襲したのは、ハインリヒ・ヒムラーによって率いられた「親衛隊」である。
・かつてランツが「新テンプル騎士団」を結成し、ヴェルフェンシュタイン城に金髪・碧眼の隊員たちを集めたように、ヒムラーもまた、親衛隊の施設としてヴェーヴェルスブルク城という古城を入手し、金髪・碧眼の選り抜きの隊員たちを集め、ゲルマン部族の血統の永遠性を象徴する宗教儀礼を執行した。親衛隊のなかには、「祖先の遺産(アーネンエルベ)」という名称の研究機関が設けられ、そこでは、北欧神話やルーン文字を始めとして、アーリア人種の歴史的足跡の探求が行われた。
また彼は、死者の再生を信じており、自身を1000年前のザクセン王・ハインリヒ1世の生まれ変わりであると考えた。そしてヒトラーに対しては、カルマによってその出現が運命づけられた救世主的人物と見なしていたと言われる。
<神々と獣たち>
・ヒトラー自身は、ローゼンベルクやヒムラーに比べれば遥かにリアリスティックな人物であり、彼らの夢想家振りをしばしば揶揄していたことが伝えられているが、高等人種と劣等人種の相克という二元論的世界観や、前者を純化して後者を駆逐することが人類にとっての「種の変化」につながるという発想を、少なくとも彼らと共有していたように思われる。ヒトラーの謦咳に直接触れた人間の一人であるヘルマン・ラウシュニングは、ヒトラーの次のような発言を記録している。
人間は、生物学的に見るならば、明らかに岐路に立っている。新しい種類の人類はいまその輪郭を示し始めてる。完全に自然科学的な意味における突然変異によってである。これまでの古い人類は、これによって、必然的に、生物学的に衰退の段階に入っている。古い人間は、衰退形態においてのみ、その生を生きながらえるのである。創造力は、すべて新しい種類の人間に集中することになろう。この2種類の人間は、急速に、相互に逆の方向へ発展している。一方は、人類の限界の下へ没落していき、他方は、今日の人間のはるか上まで上昇する。両者を神人および獣的大衆と呼ぶことにしたい。(中略)人間とは生成途上の神である。人間は、自己の限界を乗り越えるべく、永遠に努力しなければならない。立ちどまり閉じこもれば、衰退して、人間の限界下に落ちてしまう。半獣となる。神々と獣たち。世界の前途は今日、そのようなものとしてわれわれの行く手にあるのだ。こう考えれば、すべては、なんと根源的で単純になることか。(『永遠なるヒトラー』)
・しかしヒトラーは『わが闘争』において、人類の文化における芸術・科学・技術の成果に対し、そのほとんどがアーリア人種の「神的なひらめき」から生み出されたと論じており、それのみならず、「アーリア人種だけがそもそもより高度の人間性の創始者であり、それゆえ、われわれが「人間」という言葉で理解しているものの原型をつくり出した」と述べている。すなわち、ヒトラーにとってアーリア人種とは、人間性そのものを作り出したそれ以上の何か、だったわけである。
他方でヒトラーは『シオン賢者の議定書』に由来するユダヤ陰謀論から多大な影響を受け、『わが闘争』のなかでユダヤ人を、人体の見えない部位に潜んでそれを密かに蝕む「寄生虫」に喩えている。神的な創造力を有するアーリア人を純化・育成し、人間以上の存在に到達するか、あるいはユダヤ人に蝕まれて人間以下の存在に堕ちてゆくか――。ヒトラーにとって現在の人類は、そのような岐路に立つものと映ったのである。
・第2次世界大戦の状況が刻々と悪化するなか、ナチスが最後まで固執し続けたのは、一方でゲルマン民族にとっての「生存権」の確保であり、他方でユダヤ民族の駆逐と殲滅であった。ユダヤ人が推し進める国際化の波に抗して、ゲルマン民族が単独で生存しうるための十分な領土を獲得しなければならないという「生存圏」の理論によって、ドイツの対外侵出は正当化された。また、ドイツ国内の他、ポーランドやノルウェー等の占領地には、親衛隊の主導によって「生命の泉」という養護施設が作られ、金髪・碧眼の子供たちを養育するための政策が実行された。親衛隊の長官であったヒムラーはその目的を、「指導者階級としての、すなわち世界を治める全能の貴族としての北方種を復活させることである」と表現している(『ナチスドイツ支配民族創出計画』)。
・その一方、周知のように、600万人以上にも及ぶユダヤ人が強制収容所に送致され、「チクロンB」という殺虫剤の使用により、人間以下の生物として粛清を受けることになった。ナチズムにおける民族的運動が、通常の近代的ナショナリズムの範疇を遥かに超える暴挙に結びついた原因の一つとして、霊性進化論に基づく特異な世界観からの隠然たる影響があったということを、われわれは決して見逃してはならないだろう。
<日本の新宗教>
<高橋信次の霊体験>
・スピリチュアリズムと神智学を結合させることによって、新たな宗教団体を作り上げたのは、「GLA」の開祖である高橋信次という人物であった。
・その一方で彼は、幼少期の霊現象や戦争体験の影響から、死後の世界や宗教に関する探究を続けていた。ある時期には、浅野和三郎と交流の深かった小田秀人という人物が主宰する心霊主義の団体「菊花会」に出入りしていたと言われる。高橋はそのような人脈を通して、世界のスピリチュアリズムの動向について学んだと思われる。
高橋が本格的に宗教の領域に足を踏み入れる切っ掛けとなったのは、68年7月、彼の義弟に「ワン・ツー・スリー」と名乗る霊が降りてきたことである。その霊は高橋に対し、生活上のさまざまな助言を与えるとともに、自分が高橋の指導霊であること、また高橋の守護霊として、「フォワイ・シン・ワォワイ・シンフォー」という霊が存在していることを教えた(後にこれらの霊は、モーゼとイエスの霊であることが明らかになる)。
<GLAの世界観>
・GLAの教義における基本的な考え方は、人間の心や魂が「光のエネルギー」から作られているということである。現代の人間は、物質的想念によって心が曇らされているため、自らの魂が光り輝くエネルギー体であること、それが輪廻を繰り返しながら永遠に存在し続けていることを感知しえない。しかし、仏教が教える「八正道」に従って心の動きを内省し、その曇りを取り除くとき、人は霊の世界の実在を認識しうるようになる。GLAはそれを「霊道を開く」と称した。霊道を開いた人間は、自らの過去世を見通し、高位の霊格たちと交信することが可能となる。
<立宗までの経歴>
・その頃大川隆法は、GLAの高橋信次や高橋佳子の著作を愛読していたが、信次の著作『心の発見――神理篇』を初めて読んだとき、自分は昔これを学んだことがあるという強烈な思いに捉えられたという。
その後、誰かが自分に話しかけようとしているという気持ちが湧き上がり、自動書記によって、日蓮の弟子の日興から、「イイシラセ、イイシラセ」というメッセージを受け取る。それを契機に、日蓮やイエス・キリスト、高橋信次の霊と交信することが可能となった。そして高橋の霊は、81年6月、大川に対して、人類のために「救世の法」を説くように促したとされる。やがて大川は、天上界のあらゆる霊と交信することができるようになり、それをもとに85年以降、父親の善川三朗とともに、『日蓮聖人の霊言』『キリストの霊言』『天照大神の霊言』等の霊言集を公刊していった。
<エル・カンターレ崇拝の確立>
・それを明示するために行われたのが、大川の「エル・カンターレ宣言」である。先に見たように「カンターレ」という霊格は、GLAの教義においては、人類の祖である「エル・ランティー」の分霊と一つとされていたが、幸福の科学はそれを、地球霊団の最高大霊と称した。そして大川は、91年に東京ドームで開催された「御生誕祭」において、自身をエル・カンターレの本体意識が降臨したものと位置づけたのである。
・95年の地下鉄サリン事件を契機として、当時の宗教ブームは下火に向かったが、それ以降も幸福の科学は、1000冊を超える霊言集や教典類の刊行、映画製作等を手掛け、教団の目標であるユートピア社会の実現に向けて活動を続けている。2006年には、聖なる使命を果たすエリートを育成するための「幸福の科学学園構想」を発表し、高校や大学の経営に着手した。09年には「幸福実現党」を結成、政治への進出を目指している。しかし13年3月の現在まで、選挙で議席を獲得するには至っていない。
<『太陽の法』の宇宙論>
・しかしながら、9次元霊の1人であるエンリルという霊格は、「祟り神」としての性格を備えていた。そのため、エンリルの部下の1人であったルシフェルは、1億2000年前にサタンという名前で地上に生まれたとき、堕落して反逆を起こし、4次元幽界のなかに地獄界を作り上げてしまう。こうして、地球における人間の霊魂は、エル・カンターレを筆頭とする光の指導霊たちに導かれ、意識レベルを進化させてユートピア社会を築こうとする傾向と、悪魔や悪霊たちに誘われ、欲望に溺れて地獄界に堕してしまう傾向に引き裂かれることになったのである。
『ムー 2015年10月号』No.419
「異星人との謀略「モントーク・プロジェクト」の真相」
<プロジェクト体験者からの緊急提言>
・「私が強調したいのはただひとつ。日本の人々に、ポジティブでありつづけることを絶対にわすれないでほしい……」
・彼の名前はスチュワート・アウワードロウ、“検体”のひとりとして、あのモントーク・プロジェクト」に13年も関わった経験をもつ。
<カイパーベルト・エイリアンと世界政府>
・「カイパーベルト」をご存じだろうか。太陽系外縁部に広がる、天体が密集する一帯のことだ。
1950年代、オランダ生まれのアメリカ人天文学者ジェラルド・ピーター・カイパーが、海王星と冥王星の軌道の外側に小さな天体が集まった帯状の領域があるという説を発表した。
実は10年にわたりそのカイパーベルト内で、惑星級サイズの「物体」が相次いで発見されている。しかも奇妙なことに、物理法則に逆らう動きを見せている。
スワードロウ氏がいうには、この「物体」はすべて宇宙船で、他の銀河の星、あるいはパラレル・ユニバースに点在する超先進文明を誇るエイリアンたちによって操られているものらしい。
・1990年代にすでに70種類以上の異なる種族のエイリアンが地球を訪れていると告げた。しかもこれらは地球人種と敵対する性質のエイリアンばかりで、2002年から2003年にかけての最終報告では、その種類も217に跳ねあがっている。
・「インセクトイド(昆虫型エイリアン)」「ライオンピープル」「シリアン(シリウスA)」「キーロット」といったグループに分けることができる多様なエイリアンが、カイパーベルトに集結しはじめているというのだ。これをスワードロウ氏は「カイパーベルト・エイリアン」と呼ぶ。
・しかもカイパーベルト・エイリアンは、南極の地下に拠点を置くナチス第4帝国ともつながっている可能性が高いらしい。
「1938~1944年にかけ、ナチスは南極大陸の地下に巨大基地を造って、研究プロジェクトを展開していた。一帯はベース211、あるいはニューベルリンと呼ばれていた。
この基地で、時間旅行や次元間移動の研究が行われていた。ナチスが共同作業のパートナーとして選んだのが、カイパーベルト・エイリアンなのだ」
<実行に移される、やらせ侵略計画(ステージド・インヴェイジョン)>
・「第4帝国と提携関係にあるカイパーベルト・エイリアンに対しては、イルミナティの目的は、世界統一にほかならない。世界をひとつの政府――世界政府――にまとめてしまえば、人民の管理がしやすくなるからだ。
きわめて近い将来、カイパーベルト・エイリアンと第4帝国、イルミナティがひとつになって、全地球規模の管理システムの構築が試みられることは間違いない」
<大衆を自在に操る悪魔のテクニック>
・しかし、多数の人間を同時に騙すには、想像を絶するレベルの仕掛けが必要になる。そのための決定的かつ効果的なテクニックが、ブルービーム・プロジェクトおよびHAARPプロジェクトである。
・2015年3月20日、NASAは火星と木星の間にある小惑星帯最大の天体セレスの地表で何かが光っている画像を公開した。
・「計画は周到に進められてきた。銀河系だけで地球にそっくりな惑星は4億個あるという話も、今では半ば事実化している。全宇宙という規模で考えれば、地球のような惑星が何十億個も存在するというマインドセットもできあがっている」
<異星人も同じ兄弟だと語った教皇>
・「宗教がマインドコントロールの手段として使われやすいことは否定できない。現時点で、世界政府樹立への準備は着々と進んでいる。世界宗教もしかりだ。不幸なことに、メディアも完全にコントロールされているので、自由なニュースメディアなどこの世に存在しない。メディアに洗脳された大衆は、伝えられた情報を鵜呑みにし、何の疑いもなく現実として受け容れてしまう。誤解を恐れずにいえば、悲しいかな、大衆は愚かなのだ」
<被験者が語るモントーク・プロジェクト>
<秘密裏に行われていた非人道的な実験>
・「私は数多く存在する検体のひとりにすぎなかったので、プロジェクト全体にどのくらいの数の人間が関わっていたのかはわからない。施設内には軍服を着た人もいれば、民間人も白衣を着た研究者風の人もいた。私のような検体に関していえば、20万~30万人くらいはいたと思う。ただ、大多数は生き残れなかった。生存率は1パーセントもなかったはずだ。
・「モントーク・プロジェクトの基盤部分はマインドコントロールの研究だ。世界中の人々をひとつにまとめ、ひとつの方向に導いて行くテクニックを開発するためのものだった。電磁波を使った装置も開発されていたが、これはエイリアン・テクノロジーが移植されたものだった。これらは時間旅行、電磁波兵器、遺伝子操作など広い範囲を総合的に研究するためのプロジェクトで、1983年に集結したときには、実に多くのジャンルをカバーしていた」
<完成していたテレポーテーション技術>
・「リモートビューイングは、いわゆる超能力ではないのだ。DNAのポテンシャルを97パーセントまで活性化し、脳を90パーセントまで働かせればだれにでもできる」
「フィラデルフィア実験を通じて開発が続いていたテレポーテーション技術も、すでに実用化されている」
<協力しあうレプタリアンとイルミナティ>
・「モントーク・プロジェクトにより、全地球規模でマインドコントロール装置の設営が完了した。人工衛星はいうにおよばず、携帯電話の中継アンテナからも特殊電波が特定の人たちに向けて発信されている。全地球規模のグリッドを構築し、どんな場所へでも思いのままの効果をもたす電波を送ることができる」
スワードロウ氏は、こうした大規模かつ時間がかかるプロジェクトの裏側にあって、すべてを取り仕切っているのがイルミナティであると語る。
・レプタリアンは「マスターレイス(支配種族)」と形容されることも多く、ニューメキシコ州ダルシーの地下基地に関する話にもしばしば登場する。
・スワードロウ氏が語るには、ヨーロッパにおけるイルミナティの起源は、それまで敵対していたハザール人とメロヴィング家の結婚によって和平協定が結ばれたことだった。イルミナティの源泉はメロヴィング家に辿ることができる。その後、イルミナティは13支族に分かれることになるが、13は神の全体性を意味するシンボリックな数字だ。
・レプタリアンは創造主が喜ぶであろうことを計画し、それを実行するのが自分たちの義務であると考えている。
・地球人類のほとんどが10~15パーセントのレプタリアンDNAを宿しているのだ。
<日本内部にも協力者は存在する!>
・「ヨーロッパのイルミナティは、日本を潰したがっている。ハドロン加速器の建設は日本制圧計画の一環と考えて間違いない。日本政府も騙されている。だから、これから日本に起きようとしていることが世界政府の一部であることはいうまでもない」
日本政府内部にも、イルミナティ・レプタリアン連合の意向通り行動するグループが存在するというのだ。
・主体がイルミナティであれ、第4帝国であれ、レプタリアンであれ、そしてこれらすべての共同体であれ、彼らの究極の目的は、地球規模のロボット社会の構築であるはずだ。
・「私が強調したいのはただひとつ。日本の人々に、ポジティブでありつづけることを絶対に忘れないでほしいということだけだ」
『地球を支配するブルーブラッド爬虫類人DNAの系譜』
スチュワート・A・スワードロー 徳間書店 2010/6/30
<リゲル人と爬虫類人の交配人種が築いた国が現在の日本と中国であり、これは西洋の親類とは無関係に発展した。>
<宗教は爬虫類人のマインド・コントロールの道具>
・狡猾にも、爬虫類人は、男と女、男神と女神というコントロールの仕組みに基づいた宗教を編み出したのである。男神はニムロデ、女神はセミラミスと名付けられた。この二神は、半分爬虫類人で半分人間であるように描かれた。その容姿は人間を怖がらせて服従させるようにデザインされた。
・ニムロデとセミラミスは、やがてエジプトのオシリスとイシスとなり、ギリシャのアポロとアテナとなり、他のさまざまな神々となっていった。いずれも男女、男神女神のテーマは共通していた。もともと両性的であった爬虫類人を人間の原型として男女(アダムとイブ)に分離したことの表現に他ならないからである。
<シリウスA星系の中心的な世界クーム>
・シリウスAの周りを回る軌道を持つ惑星でキルロチという世界がある。そこで、シリウス人は、高度な知性を持つ猫のような生物を創作した。この猫のような存在は、ライオン人間と呼ばれた。
・高次アストラル界には、エーテル体のライオン種がおり、金色で翼を持ち、紫の目をしている。その種の名前をアリという。アリは、古代ヘブライ語でもライオンを意味する。シリウスA星系を統治するオハル評議会で作ったのがアリである。
<爬虫類人・ハザール・バビロニア・シュメール派はこぞってユダヤ教に>
・バビロニア文明では、シュメール文明が中央アジアに拡大してハザールとなる過程で発展したものである。実際に何千年もの歴史を通じて発展してきたものである。ブルーブラッドの数々の組織は「バビロニアの盟友」(ブラザーフッド)と自称している。このバビロニアン・ブラザーフッドが、ヨーロッパのアトランティス系エジプト秘教組織と合体して、フリーメーソンとなった。この人々の一部がバウアーを名乗るようになり、現在ロスチャイルドとして知られている。この一族は、ヨーロッパの金融と商業の基盤を速やかに支配下におさめた。
<欧米イルミナティは、日本のイルミナティは竜座人階層の下等な種の末裔であると主張している>
<50億年前、天の川銀河に入って来た天使的存在(半霊半物質のこと座人(リーライアン))>
<半霊半物質のこと座人が物質次元に囚われて人間的存在に>
・彼らは、直線的な時間で40億年の間、この銀河に存在し、こと座と呼ばれる星団を占拠するようになった。この場所こそが、この銀河系の全ての人間たる存在の生まれた故郷であると考えてよい。この時点ではまだ、こと座人は、完全に肉体としての生命を経験していなかった。普段はエネルギー体であり、物質的な感覚を経験するためにどうしても必要なときだけ物質的な姿をとった。
<琴座避難民の火星とマルデック星>
・火星人は、爬虫類人からの攻撃だけでなく、近隣や親類になる人間的存在の攻撃からも惑星を守るため、惑星クーム出身のシリウスA星人に火星を保護する技術を依頼した。
・シリウス人はオリオン人と交戦していた。この敵対関係は今でも続いている。奇妙なことに、オリオン人はかっては琴座からの移民である人間らしい存在だったが、その後レプティリアンに征服されてしまった。しかし、シリウス人と爬虫類人は互いに取引しており、シリウスAの生命体はドラコに武器を売っている。本当に複雑な政治状況だ。
<地表奪回の交配計画が変身可能な爬虫類人にさせられたシュメール人(出自は火星人)>
・爬虫類人は、この交配の技術を保有していたシリウス人に協力を求めた。シリウス人は、遺伝子改変や思考プログラミングに広範な知識を持っており、それを惜しみなく爬虫類人に与えた。
・変身能力を持った爬虫類人ブルーブラッドは、日常的に人間の姿を維持する技術を得るため、シリウス星人に助けを依頼した。シリウス星人は、改変した動物の形態を通じて、ブルーブラッドに人間のホルモンと血を食べさせることができれば、それが人々に気付かれることもなく、一番簡単に人間の姿を維持する方法だと発見した。
<爬虫類人交配人種はあらゆるエリアに増殖、青い血の血統へ支配を固める>
・ブルーブラッド指導者たちは、聖書のカナン人、マラカイト人、キッタイト人など中東の人々にも浸透していた。
同時にエジプトでは、シリウス人がアトランティス人の子孫を作り直していた。これがフェニキア人になる。フェニキア人は金髪で青い目をしており、一部だけ赤毛で緑の目が混じっていた。
・シリウス人は、古代ヘブライ人も遺伝子組み換えを作り出していた。ユダヤ人とは、実際には、こうした遺伝子操作されたヘブライ人とシュメール人の混合物である。
<古代ヘブライ人は、こと座人(リーライアン)を使ったシリウス人の遺伝子工作物>
・古代ヘブライ人は、現代ユダヤ人と何の関係もない。前の章で述べたようにヘブライ人は、シリウス人が自らとこと座人(リーライアン)の遺伝子を組み合わせてエジプトで作り出した人種である。ヘブライ人は、身長が高くて力は強く、古代ヘブライ語に相当するシリウス語を話していた。学者たちも、ヘブライ語が唐突に出現したことを認めている。
<本来ヘブライ語は高位聖職者やエジプトの秘密結社だけで排他的に使用されていた言語である>
・ヘブライ人は、血の儀式と人間の生贄を習慣としていたシュメール人交配人種の子孫である現地の民族と混合した。こうした習慣が全て古代のエジプト人・アトランティス人・シリウス人の信仰を基盤とする宗教の集合体へ組み込まれていった。これがユダヤ教誕生の経緯である。
<「アメリカ」はL(こと座(リーラ))・アトランティス)、S(シリウス)、D(りゅう座・レムリア)の合体>
・「アメリカ」を象徴的に解読すると、レムリアとアトランティスの結合、こと座人間とりゅう座系爬虫類人の混合という意味になる。恐らくイルミナティが作った薬物LSDのアナグラム(綴り換え)にも隠された意味があるに違いない。
・L(こと座)、S(シリウス)、D(りゅう座)だ!この三つの文明を結合させれば、前代未聞の最強・最先端技術の帝国ができるに違いない。
<爬虫類人(レプティリアン)支援のシリウスB星人が作った仏教思想>
・こうした宗教の蔓延は、地下の爬虫類人たち(主にチベットの地下に集まっている)が、意図的にコントロールしていた。
・この爬虫類人を支援していたのが、仏教思想を開発したシリウスB星人であり、その他に爬虫類人支配下でこと座(リーラ)文明を再生させようと企むこと座人(リーライアン)の裏切り者集団もいた。奇妙な相棒だ。
・エジプトは、爬虫類人の神々は、オシリスとイシスとして知られていた。エジプトの万能薬的な効力を持つ神々には、極めて多様な合成物(半人半獣)が含まれていた。
・これはアトランティスの交配実験を懐古する気持ちがエジプトの文化になって表われたといえるが、爬虫類人の乗っ取りに向けてエジプトの文化を準備していたシリウス星人普及させたものである。
・アトランティス人は、昔からのこと座の信仰体系に揺るぎない愛着があったため、爬虫類人が文化的な拠点を築くまでに数千年の時間が必要だった。
<「透明人」とシリウスA星人が創造し、りゅう座(ドラコ)に配置した爬虫類人>
・その生物(透明人)は、私の思考に直接働きかけ、完全にテレパシーで交信してきた。もはや人間が存在しなくなった遠い未来から来たこと、そして、その生物種は、この現実界に由来するものではないことを伝えた。さらに、その生物種は、遠い過去に旅をして戻り、ある品種を作り(これは爬虫類人のことだ)、人間をテストするために敵対させたと伝えた。
・また、シリウスA星のシリウス人の協力を得て爬虫類人を作り、りゅう座(ドラコ)に配置したとも語った。シリウス人は、別の非物質的存在の集団であるオハル評議会の創造物である。シリウスの二連星システムは、決してこと座文明に吸収されたことも、こと座の植民地にもなったこともない。