日本は津波による大きな被害をうけるだろう UFOアガルタのシャンバラ 

コンタクティやチャネラーの情報を集めています。森羅万象も!UFOは、人類の歴史が始まって以来、最も重要な現象といわれます。

5次元の意識は万物の製造元。個人の意識は5次元の巨大なスーパーコンピュータによってプログラミングされた情報で、それが脳に組み込まれている。(1)

 

 

(2021/12/21)

 

 

 

『精神世界の歩き方』

輝く人生を送るためのスピリチュアルガイドブック

スピリチュアルリーダーたちから教わったこと

小笠原英晃   BABジャパン 2019/1/24

 

 

 

人生を輝かせる「真のスピリチュアリティ」を本書で見つけてください。

・どんなにすばらしいスピリチュアルな理念や理想に触れたとしても、その解釈と運用を誤ると、目指す方向と真逆に進むこともある。地に足のついたスピリチュアリティこそが、暴走しがちなエゴを制御し、魂の歓喜をもたらす。

 

僕が精神世界に感心を持つようになったわけ

・この本は、出版業界で主に精神世界・スピリチュアルな分野に30年ほど関わってきた僕が、取材を通じて出会った「見えない世界の専門家たち」から学んだことや、個人的な体験を通して気づいたことなどをまとめたものです。

 見えない世界の専門家たちとは、主に次のような方々です。

 霊能者、宗教家、ヒーラー、スピリチュアルカウンセラー、セラピスト、チャネラー、ホリスティックドクター、ニューサイエンティスト、アニマルコミュニケーター、量子物理学者、瞑想・ヨガ指導者、心理学者、神秘学研究家、超心理学研究家、コンタクティー、UFO研究家、古代史研究家、先住民の長老、臨死体験者、前世の記憶を持つ人たちetc.。

 

・僕が見えない世界に関心を持ち始めたのは中学1年の頃です。その当時、家庭の事情などの理由によって言いしれぬ孤独感から自殺を考えていたのですが、ちょうど同じ時期に祖母が精神を病んで自殺をしてしまったことから、ますます魂やあの世への関心が深まっていきました。

 僕が自殺を思いとどまることができたのは、音楽の先生のある言葉によって自殺衝動へのブレーキがかかったことと、自分の守護霊からのメッセージによって、わずかながら生きる希望が見出せたからです。

 音楽の先生は、「自殺をした若者が真っ暗闇の世界でさまよっていて、自殺したことをとても後悔している」という話をなぜか授業中に突然し始めたのですが、僕はその言葉を聞いた瞬間に、「そんな暗い世界なら行くのはやめよう」と単純にそう思ったのです。

 

・守護霊からのメッセージというのは、とにかく僕は生きる理由、目的が知りたくて、「何のために生きるのか、それがわからないと生きていても仕方ない。生きる意味を教えてほしい」と守護霊に訴え続けていたら、「人生の目的はできるだけエゴをなくすこと」という、とてもシンプルな回答が得られたのです。

 それで少し心が楽になったものの、祖母の自殺のあと、家族が祖母を追い込んでしまったのではないかと、ジワジワと心が締めつけられ、キリスト教の教会に通ったりしたものの、僕にとっては心の救いにはなりませんでした。

 

見知らぬ霊能者が自殺した祖母からの伝言を伝えにきた

・やがて大学に入ると、短期間にいくつかの新興宗教団体を巡る一方で、精神世界系の書籍をむさぼるように読破、その間、一所懸命に祖母の供養に励み、自分なりに供養の意味が理解できたころ、実家の母親から一本の電話がありました。

 母が言うには、見ず知らずの霊能者らしき女性から、「お宅の玄関前で光輝いている人が私を呼び止めて、家の人に『もう大丈夫だからと伝えてほしい』と言われたので……」といきなり告げられたとのこと。僕は、「あぁ、祖母はもう大丈夫なんだ」と安堵し、あの世との繋がりを実感しました。

 

・また、従来の霊媒師とは少し異なるチャネラーという存在が、プレアデスやシリウスといった宇宙存在からのメッセージを仲介するチャネリング情報に触れたのもこの頃で、今再ブームが起きている「バシャール」にしても、当時はごく一部の精神世界オタク(⁉)しか感心を示していなかったことを思うと、隔世の感があります。

 一方、個人的には30代から40代にかけて、結婚、離婚、失業、貧乏生活、うつなどを体験し、人生のどん底の中にあって、とことん自分自身と向き合う期間が7年間ほど続きました。

 

何かに背中を押されるように信州の地へ移住

スピリチュアリティとは、見えない繋がりを取り戻すこと

スピリチュアリティとは、見えない繋がりを取り戻すこと。

 これは、これまで取材させていただいた方々から学んだキーワードの一つであります。

 見えない世界の対象は、宇宙、自然、天界(神霊界)、先祖、自然霊、グループソウル(類魂)やソウルメイト、過去世(前世)や未来世、宇宙人や多次元のエネルギーの存在等々だけでなく、自分自身、他者との関係、動植物から微生物に至る万物であり、スピリチュアリティとはそれらすべての存在との繋がりを意味します。

 全ての存在は一つの同じ源から分化したもので、あらゆるものが見えないエネルギーで結ばれているからです。

 

日本的霊性の大切さを再認識させてくれたマヤの長老

農的暮らしの背後にかいま見える縄文的世界観

・今から20数年前の話ですが、僕は『パワースペース』という雑誌でUFOで町おこしを始めたあるユニークな人物を取材したことがあります。

それは、石川県羽咋市の「コスモアイル羽咋」を立ち上げた公務員の高野誠鮮さんです。ところがその後、10数年経ってからマスメディアで高野さんの現状を知って驚きました。

 なぜなら、以前はUFOマニアと思われた高野さんが、過疎地域で自然栽培による「神子原米」のブランド化に成功して話題になり、普通の公務員では考えつかないユニークな取り組みを次々に行ってみごとに村興しと農業の再生に成功し、全国の自然栽培農家さんたちのネットワークを立ち上げたり、『ローマ法王に米を食べさせた男』という本まで出版していたからです。

 そんなスーパー公務員としての高野さんのご活躍ぶりを知ったとき、「エッ、あのUFOマニアだった高野さんが?」と驚くと同時に、奇跡のリンゴの木村さんと同様に、地に足の着いたスピリチュアリティの一つの形を見せていただいたような気がしたのです。

高野さんたちに限らず、豊かな土づくりや大地の再生のために命がけで励んでいる人たちは、自然界の摂理やサイクルと共鳴して、生き方そのものにムリ・ムダ・ムラがなくなって、本当に大切なものは何かがはっきりと見えてくるのかもしれません。

 

古くて新しい「ネオ縄文的」生き方とは?

・これまで僕は、あるテーマに関心が深まるとそれに呼応するような仕事の依頼をいただいたり、ヒーリングや自然療法、デトックス等々の自分のやりたいテーマや著者を立てて一つの企画を提案すると、見えない力に後押しされるように出版社からGOのサインがおりて、編集協力などの形で書籍化するという仕事を長年続けてきました。

 これは、直感だけを頼りに生きてきた僕なりのセンサーが、時代の流れとシンクロする部分が多少なりともあったからではないかと自負しています(もちろん、実際にはガイドの采配によるものが大でしょうが)。

 

宇宙から来た法華経の真実を伝える行者

マスメディアは「触らぬ神に祟りなし」として報道してこなかった>

・こうした記述やご本人の言葉から、五井野さんは常に宇宙的な視点から法華経の神髄、すなわち大乗仏教の真意を説くことによって大衆の目覚めを促そうとしていたのは間違いないと思います。

 

・それでも五井野さんは、宇宙的な視点から、さまざまな闇の勢力の動きを含めて末法の世をもたらした真の原因とは何かを明かしながら、一般大衆に向けて原因・結果のカルマから解放される方法を最後まで説き続けていました。

 詳しくは、ヒカルランド刊『一念三千論で解く宇宙生命の秘密』をご参照いただくとして、五井野さんが何度も強調していたのが、ニュートンが発見したとされる「重力の法則」や、アインシュタインの「光速を超えられない」という今の科学理論の誤りです。

 

・また、五井野さんが宇宙飛行士から直接聞いた証言などによると、今、地球上で目撃されている円盤は、地底人による円盤、宇宙から飛来する宇宙人による円盤、そしてそのいずれかの技術を学んだ地球製の円盤で、これらに共通しているのは、どの円盤も推進力に磁力を使っている点だそう。

 そして、円盤だけでなく、軍事や宇宙開発に関わる超ハイテク技術は、地底人や宇宙人によってもたらされているとも語っていました。この証言は、元CIAのスノーデン氏や数多くの軍事専門家なども同じような証言をしていることから、ほぼ間違いないでしょう。

 ようするに、私たちが教科書で習ってきた唯物科学や、メディアの報道は多分にウソが含まれていて、五井野さんは心ある人はまずその点に気づいてほしいとの思いから、最後まで諦めることなく、独自の観点から情報を発信し続けていたのだと思います。

 言い換えれば、スピリチュアルな体験と多次元的な世界観を背景にしながら、仏法を説く方便として歴史や裏社会の真実を明かすと同時に、この世のさまざまな問題解決のためのヒントやモデルを可視化してきたとも言えます。

 この点が、いわゆる「陰謀論」者との大きな違いです。

 

五井野博士が始めた美しい日本を取り戻すための運動

◎オーヤング構想とは、日本人が自然豊かな場所でもっと自由な暮らしを楽しめるようにという構想で、『7次元よりの使者』の本の読者らとともに、地方における新しい時代にふさわしい形のふる里づくりを提案したのが『ふる里村文化運動』の出発点。

 

◎モデルとしたのは日本の江戸時代(循環型)の暮らし。

 

◎『ふる里村情報』(1982年創刊)では発刊当時から食の安全について取り組み、農薬の空中散布の危険性についても警鐘を鳴らし、無農薬の食物の情報を提供したり、都会から「ふる里村」に移住を考える人のために住居や仕事の情報を世に発信。

 

◎この新たなふる里づくりは、仏教で言われる「弥勒浄土」とも関係していて、宇宙における地球文明の総決算を一念三千の中の国土世間に表していくことが、東方の弥勒浄土に繋がっていく。

 

◎シュメールでは30万年前から黒曜石を使っていたことがわかっていて、シュメール文明と日本の縄文は明らかに一本の糸で繋がっている。

 

旧約聖書から観ると、ノアの箱舟がたどり着いたアララト山は地理学的にいうとアルメニア高地に位置していることから、今のアルメニアは聖書の世界におけるアララト山に降りた最初の民族。

 

◎他にも、シュメール神話と日本の記紀(『古事記』・『日本書紀』)の説話や王家の紋章がよく似ていることや、また日本各地で古代シュメールのペトログリフ(岩刻文字)が発見されていることからも、日本人のルーツはシュメールでもあると考えてもおかしくはない。

 

◎今の温暖化はCO2(二酸化炭素)が原因ではなく、地球を取り巻いている磁気圏の一部が大きく崩壊しているから。磁気圏の中の熱圏が崩壊しつつあるのは、すでにNASAによって発表されている。

 

◎東南海における大地震が起これば大津波も起き、そうなると海深くの日本海溝の中に日本列島が沈み、富士山も沈む可能性が大になる。そうなれば、縄文時代と同じように海面が上昇し、定住できる場所が今よりも限られてくる。

 

◎一方で、アジアでもいつ戦争が起きても不思議ではないし、ロスチャイルドたちはそのための最後の仕掛けをしてくるかもしれない。そのようなことを総合的に勘案すれば、都会ほどサバイバルに向いていないことは明らかで、今のうち少しでも安全な地域に移り住むのが賢明な判断。万が一のために、今から自給自足生活をしていくことが必要になるかもしれない。

 

弥勒菩薩の「慈悲」と文殊菩薩の「智慧」が人類を救う

・今で言う「循環型の暮らし」や「自然と共生するコミュニティ」を誰よりも早く志向していた五井野さんは、他にも浮世絵の価値を世界に広めたり、アーティスト活動を通してファンの感性を刺激したり、国際政治の裏事情をいち早く日本のジャーナリストや識者に知らせるなど多方面の分野で活動されていました。

 こうした活動の背景には、やはり次元界(虚空)へのトリップ体験が色濃く影響していたようで、ご自身はそのときの体験を踏まえて次にように語っています。

 

大宇宙は無量無辺の世界であり、大空間を占めるものは虚空であり、そこに虚空蔵菩薩がいる。そこに智慧が備わっている。これはいわゆるアカシックレコードエーテル界などを諸仏の世界にまで応用すればできるものですが、いずれにしても宇宙にはあらゆる情報が隠され、記録されているわけです

 私はウイッピー運動の限界を知り、その後、大日経の秘密部の修業のときに虚空の世界に入り、身を持って霊的な世界を体験してきました。

 そのときにわかったのは、死んだら終わりでないし、大脳を超えた「神経」の働きの中に魂の記憶があって、それが輪廻をくり返している、ということなどでした。

 つまり、それぞれの神経のレベルに応じて、目には見えない多層構造からなるエネルギーの世界とは共鳴しあっているのです。

 

・菩薩にもいろんな菩薩がいるのはそのためで、弥勒菩薩は“慈悲”を象徴しているのに対して、文殊(師利)菩薩は“智慧”を象徴していることからもわかるように、弥勒は心が素直で良いけれど、智慧が足りないのです。

 これは法華経の序品にも記されていますが、智慧が足りなければ、末法の世の世界は救えません。もしこの世に出現したとしても、殺されてしまうでしょう。

 

・これを僕なりに解釈するとすれば、こうなります。

 人類のある一定の割合の人々が、左脳と右脳をシンクロさせて全脳の機能、すなわち智恵を最大限に発揮すること。

 そしてそのためには、全脳と全細胞を調和的かつ創造的に統合するスピリチュアルなハートの機能、すなわち純度100%の愛と多次元から届けられる宇宙の叡智をフルに活性化すること。

 そのように、高次のレベルにおいて愛と智恵を結び合わせることができれば、モノ化する人類がもたらしている現代のさまざまな危機を、回避することができるのではないかと思います。

 

世界的に著名な彗星探検隊が体験した3度の死と蘇生

・次にご紹介するのは、3度の臨死体験を持つ彗星探索家の木内鶴彦さんです。

 彗星探索家としての木内さんの実績は世界的に知られておりこれまでに4つの彗星を発見。1992年には「見つけたらノーベル賞」と言われたスウィフト・タットル彗星をわずか11桁の電卓を使い、独自の軌道計算によって発見し、世界を驚かせました。さらにその軌道から、木内さんが「2126年に地球への衝突」を示唆したことから、初の国際的な環境会議が催されるとともに「地球防衛宇宙構想」が立ち上がり、それに伴ってそれまで米軍が占有していたインターネットが一般に解放され、さらに映画『ディープインパクト』や『アルマゲドン』のモデルにもなっています。

 

・もう一つ、木内さんの名が世界的に知られるきっかけとなったのが、非常に稀有な臨死体験です。何が稀有かと言うと、木内さんの場合、大病が原因で3回も臨死体験をしており、しかも心筋だけでなく脳波も止まっていて、医師からも「死亡」と診断されたにも関わらず30分後に蘇生し、その間の記憶も残っている点です。

 

・ところでその後、木内さんは中国で再び臨死(死後)体験を重ね、それ以降、周囲からの要望もあって、臨死時の様子や、過去や未来を見てきたあの世の記憶について公表されるようになりました。

 

・木内さんが臨死時に訪れたのは、3次元や4次元の世界を取り囲む「意識」だけの世界で、木内さんによると、「そこではすべてが我として繋がっていて、一つの膨大な意識体を構成していた」と言います。

 一般的な臨死体験では、トンネルや光、三途の川やお花畑があったなどの話がよく聞かれますが、木内さんによると、それはおそらく脳内の生体反応によるもので、「第一次臨死体験」とでも呼ぶべきもの。

 それとは別に、完全に心肺や脳の機能が停止し、意識が肉体から離れる状態があって、これが「第二次臨死体験。木内さんによると、このときに膨大な意識体が感じられ、そこが本当の死後の世界だというわけです。

 

木内さんが死後、膨大な意識の世界で見てきたものとは?

◎三途の川や光などを見る臨死の第一次体験は、脳機能が急速に低下したときに現れる一種の幻覚作用であり、心肺と脳機能が完全に停止してから移行するのが本当の死後の世界(第二次体験)で、その次元においては意識体だけで現在・過去・未来を自由に行き来できるあの世、すなわち膨大な意識とは、3次元 + 時間(回転運動)を含む4次元を超えた5次元世界であり、一つの根源的な意識体である。

 

◎肉体から抜け出て意識体(霊体)だけになっても、自己意識や視覚、聴覚、触覚、味覚などの五感がはっきりある。意識体になると、時間や空間の制約を一切受けなくなり、思うだけで別の場所や過去、未来にも行ける。

 また、知らない言葉の内容が理解ができたり、さまざまな潜在能力が開花する可能性がある。3次元における未来の選択肢はいくつもあり、未来がどんな世界になるかは自分の選択によって決まる。

 

◎膨大な意識(5次元)は完全不動なので、動きを起こすために空間にゆがみを生じさせ、その空間のゆがみが解消されるときのエネルギーの流れが物質や生命を発生させた。5次元の意識は万物の製造元。個人の意識は5次元の巨大なスーパーコンピュータによってプログラミングされた情報で、それが脳に組み込まれている。

 

◎人間も、膨大な意識のゆがみによって生じた変化の中に入って、苦労を楽しむために生きている。そして、亡くなって肉体を離れたら、元の一つの意識体(5次元)に吸収されていく。

 

死後体験は人類の意識覚醒を促すモーニングコール

◎意識体から発せられた思いや祈りによって細胞の再生を設定すると、自然治癒が起きる。将来的には、体の波長の乱れを音叉を使って同調、共鳴させる波動療法が行われる。

 

◎現代人は、唯物論の洗脳によって機械と同じになり、意識の働きを封じてしまっている。自分自身が無になって、周囲の気配と同化したときに第六感が覚醒する。自分の本質が肉体や自我ではなく、意識だということに気づくことが重要。

 

・そして、木内さんの特異性は、大いなる意識の可能性を私たちの前に開いてくれたことです。木内さんの体験を踏まえると、意識の働きに関して次のような推測ができます。

➀個の意識体が脳や肉体の枠を超えて5次元に解放されると、個人の量子情報が非局在化し、「大いなる我」と一体化して「すべてが自分」となる。

②内なる5次元意識が開放されると、テレパシーなどの潜在能力が開花し、個や種の差を超えてあらゆるレベルのコミュニケーションが可能になる。

③臨死・死後体験は、人類の意識の覚醒を促す5次元からのモーニングコールなのではないか。

 

湯川博士の「素領域理論」の研究を引き継いだ物理学者

・僕が見えない宇宙の仕組みについて学ばせていただいた3人目の科学者は、物理学者の保江邦夫さんです。

 保江さんは、ノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士の「素領域理論」の研究を引き継がれていて、その理論に基づいて見えない世界の仕組みについても科学的に解き明かしています。素領域とは空間の最小単位で、素領域理論は、素粒子(物質)の世界だけでなく、非物質、すなわちあの世や霊体などの仕組みについても、矛盾なく説明ができる最先端の物理理論なのです。

 つまり、場の量子論が物質を構成している素粒子を細かく見ていくのに対して、物ではなく、物を入れている「空間」に着目し、その未知なる空間の構造と働きを明らかにしていくわけです。

 この素領域理論をベースに、保江さんは物理学者としての立場からスピリチュアルな世界の仕組みについてわかりやすいたとえを使って説明しています。とりわけ取材の際、僕が最も認識を新たにしたのが、量子についての解釈です。

 これまで一般には、「素粒子は粒子性と波動性の二重性を持つ」とされ、この二重性が量子のふるまいだと解釈されてきました。ところが、保江さんによると、実はこれは誤った解釈だと言うのです。以下、保江さんから伺ったうくつかのポイントを列記してみます。

 

素粒子は粒子でもなければ波動でもなく、量子である。つまり、量子とは、最小単位のエネルギーであって、粒子ではなく、整数倍でやりとりしている、最も小さいエネルギーの塊。

 

◎量子エネルギーは「自発的対称性の破れ」によって発生する。こ自発的対称性の破れによって、最も小さな空間である素領域が生じた。

 素領域はジョッキに注がれたビールの泡のようなもので、泡にはさまざまな次元があって、泡と泡の間に接している部分(液体)は「完全調和」の領域。

 

◎私たちの肉体も素領域(泡)の集合体。そして細胞や原子をつくっている素粒子は、素領域(泡)から他の素領域(泡)へとエネルギー(量子)として飛び移っていて、3次元空間ではそれを素粒子という物体が運動していると認識される。

 

この素領域理論によって、これまでのこの世の物理学(唯物論)を超えるあの世の物理学が構築できる。なぜなら、普通の物理学は空間という「泡の中」しか見ていないのに対して、素領域理論は「泡の外」(泡と泡の間に接している完全調和の部分)と泡(素領域)との関係に着目し、泡(素領域)は泡の外(完全調和)からの影響を受けていることが伺い知れるから。

 

◎人間の場合は、3次元の素領域の集合体である「肉体」であるのに対して、素領域と素領域の間にある完全調和な部分で構成されているのが「霊体(スピリット)」に当たる。この二つを重ね合わせたものが私たちで、主体はあくまで完全調和な領域側にある霊体のほう。

 

本当の幸せと完全調和たる神様の望み

・この完全調和の領域は、精神世界では「絶対空間」「サムシンググレート」「太極」「一元世界」「創造の源」「ワンネス」などとも呼ばれますが、保江さんは「神様」と呼んでいます。つまり、神様が分かれた素領域を全部集めたものが私たちのいる空間で、私たちはみんな神様の一部であり、神様は私たちのすぐそばにいる。

 そして、その同じ空間内に他の次元の素領域も同時に存在していて、素領域と素領域の間で常にエネルギーのやりとりをしている、ということです。

 このように、ニューエイジや精神世界でよく言われる「ワンネス」も、このような意味合で使うのならばよく理解できます。

 

スピリチュアルな表現をすれば、何事に対しても神様のようなやさしい心で真摯に向き合えば、結果として奇跡的な現象が起きたり、個人的な思惑を超えた「万事良し!」の結果がもたらされる――これが古典的な引き込み現象を超える、あらゆる可能性に開かれた量子効果の働きです。神様と呼吸を合わせるだけで、向こうから幸せがどんどんやってくる、という感じですね。

 では、その完全調和な領域である神様は何に反応するのか? 数学者の岡潔先生はそれを「情」と言われましたが、僕は「愛」と表現しています。愛を持って素領域の外側に働きかけると、完全調和な領域が周囲の素領域を最適な配置に整えてくれて、幸せの連鎖が起きる。しかもそれは一個人の幸せに留まらず、全体にとって最適な状態に導くように!

 その結果として、思いもつかないような恩恵が与えられます。たとえば、僕ががんの手術をした際、手術室に運ばれるストレッチャーの横で励ましの言葉をかけてくれた看護師さんがいたのですが、あとで確認したらそのような看護師さんはどこにも存在せず、天使が姿を変えて傍らにいてくれていたしか思えない、そのような不思議な現象が何度も起きています。

 

・保江さんが言うように、「愛を持って完全調和な領域(神様)に働きかけると幸せの連鎖が起きる」としたら、我欲(エゴ)を捨てて、愛だけを受け取り、愛だけを伝えていくことができれば、それが本当の幸せに繋がるということなのかもしれません。

 

<愛>

・精神世界、スピリチュアルな世界のエッセンスを一言で表現するとしたら、愛に尽きるのではないでしょうか。もちろん、愛はあらゆる伝統宗教の中でも重要視されており、仏教学者の中村元さん(故人)によると、古今東西密教のエッセンスは慈悲と愛に集約できるということです。

 

・また個人差はあるにせよ、医療従事者やボランティア経験が豊富な人たちに愛情深い人が多いのは、人助けをしたいというピュアな精神に加えて、実際にたくさんの患者や困っている人たちと触れあう機会が多く、それゆえ「愛情ホルモン」と呼ばれるオキシトシンが分泌しやすいという理由もあるのかもしれませんオキシトシンは、愛情や絆を育んだり、抗ストレス作用があることが知られており、「Nature」誌でも「オキシトシンが人相互間の信用・信頼を醸成する」という興味深い研究報告がなされているそう。

 

<対談 光田秀 × 小笠原英晃>

小笠原;初めに、エドガー・ケイシーアメリカにおいてなぜ「ホリスティック医学の父」と呼ばれているのか、そのあたりの説明からお願いできますか。

 

光田;まず、ケイシーが催眠状態で一度も会ったこともない人の病気を正確に診断し、それまで医師が見落としていた病気の原因を明らかにし、そしてリーディングによって得られた的確な治療法を施したところ、その人たちが治った、という事実があります

 しかも、ケイシーが相談を受けたのはどれも難病の人ばかりですから、彼らの病気が治ったということは、唯物論的な考え方では説明できないのは明らかです。

 もう一つ十条な点は、ケイシーが残した膨大なリーディング情報に基づいて、現在の私たちが同じようにやってみると、ちゃんと成果が出るということです。たとえば、ケイシーが言ったように、アトピーの原因は小腸にあるのかもしれないと思って、ケイシー療法の食事を試してみる。具体的には、ナス科の野菜や揚げ物は避けるなど小腸をケアすることでアトピーが治っていくわけです。そのような事例がたくさんあって、現代においても信頼できる情報であり、そのうえでケイシーは「人間の本質は魂である」とも述べている。つまり、医学的にも反論の余地がない状況で、魂や輪廻転生のことにも言及している点において、ホリスティック医学の父であり、原点だと高く評価されているわけです。

 ケイシーは魂の情報として、人間は何度も生まれ変わりながらいずれ高い次元に行くこと、そして生きている間はカルマの法則などのもとで生かされていること、神の配慮、恩寵のもとに我々の人生があることなどについて述べています。つまり、健康に関するフィジカルリーディングと同じように、ケイシーの魂の情報も我々の魂を癒やしてくれることが体験的に理解できます。

 

コラム スピリチュアリティを開く 実践のヒント

今は、スピリチュアルな内面世界の扉を開くためのツールやスキルがたくさんもたらされています。以下はその代表的なものです。

◎フラワーエッセンス

・花の持つ精妙なエネルギーを水に転写したもので、主にトラウマや感情の解放など心理的な癒しの目的で使われます。この方法(花療法)を発見したのは、英国の医師エドワード・バッチ博士で、その後世界各地でフラワーエッセンスがつくられるようになりました。類似のセラピーにホメオパシーオーラソーマなどがあります。

 

◎各種の瞑想法

・TM瞑想やヴィパッサナー瞑想などさまざまな瞑想法がありますが、自我を超えた真の自己を発見するのが瞑想効果の一つと言われています。心身をリラックスさせた状態で深い呼吸を続け、価値判断をせず、気づきや「今、ここに在る」ことが大切で、これによりスピリチュアルな内面世界の扉が開きやすくなります。

 

◎各種のワーク

・スピリチュアル系のワークを体験することも真の自己の発足に役立つことがあります。自己観察やプロセスワーク、インナーチャイルドの癒し、スピリチュアルヒーリング、ファミリーコンステレーション(家族療法の一種)などのほか、シャーマニックな舞(巫女舞や観音舞など)も神霊を招き、内なる女性性を開くと言われています。

 

私たちの本質は5次元のエネルギー

・ハートのスピリチュアルな働きは、あの世(5次元)とこの世(3次元)の境界領域に及んでいて、エネルギーレベルにおいては「高圧」「深淵」「量子真空」の特徴を持ち、電磁波や音波だけではなく、4次元時空の制限を受けないエネルギーによるコミュニケーションを行っていて、ゆえにテレパシックな交信はハートを介して行われると考えられます。

 

いずれにしても、私たちの本体であるスピリットから見たらハートが主で、脳は縦の関係。

 そして、やむにやまれぬ思いや愛に基づく無私の祈りなどのハート固有の振動と、自我や自意識などの揺れ動く脳の振動が同期した状態がハートコヒーレンスであり、この状態をキープし続けることが地に足の着いたスピリチュアルな生き方に繋がるのだと思います。

 

コラム ハートを開く 実践のヒント

・ハートマス研究所では「クイック・コヒーレンス・テクニック」という簡単な方法を紹介しています。またハートはオキシトシンとも密接に関連しているので、オキシトシンが出やすい以下の方法もオススメです。

 

◎クイック・コヒーレンス・テクニック

ステップ1 リラックスし、呼吸を落ち着けてハートのあたりに意識を集中します。

ステップ2 ハートのあたりで呼吸をしているようにイメージします。

ステップ3 愛情や思いやり、感謝などのポジティブな感情を感じるようにします。

 

◎ハートを意識する

・ハートに意識を向けて深い呼吸を続けるだけでもハートからのメッセージやサインを受け取りやすくなります。また、「本当にやりたいこと・好きなことをやっていいよ」と自分のハートに許可を与えることや、あるがままの現実を受け入れること、感謝することや相手のハートを意識することでも自分のハートが元気になります。

 

◎ハートのオキシトシンを出す

・ハートを開く鍵はオキシトシンオキシトシンが分泌されると、心臓が若々しく元気になります。それには、心を許せる人、動物、植物たちと触れあう(スキンシップやアイコンタクト)、可愛いと思えるものを見たり、前向きな心、感謝、人を思う無私の祈りといったスピリチュアルな行為もオキシトシンを増やしてくれます。

 

今を生きる

・今でこそマインドフルネスという言葉が広く知られるようになってきましたが、意識を“今、ここ”に集中することの大切さは、古来よりさまざまな宗教家や求道者たちによって語られてきました。白隠禅師は『坐禅和讃』で「当処即ち蓮華国 此の身即ち仏なり」と説きましたが、それは「今、すでに浄土にいる仏としての我」に気づくこと。すなわち、今、ここにすべてがあり、今、ここに向き合うべき現実があって、それを静かに観察(只管)することによって悟りの境地に近づける、ということではないかと思います。

 

無常を体験すればするほど「今を生ききる」覚悟が持てる

・この世の儚さ、世の無常を体験すればするほど、人は今を精一杯生ききる覚悟が持てる。なぜなら、「もうあとがない」「明日はどうなるか、生きている保証はない」からです。

 僕の場合は、うつになったことで、その覚悟を問われたような気がします。

 

うつという体験が僕にもたらしてくれたもの

・僕がうつを自覚したのは離婚をしてから1年ほど経った頃。そもそもきっかけは、離婚をする前に体験した仕事上の挫折でした。

 新雑誌の立ち上げに際して、編集長のポストを用意してくれるという好機に恵まれた僕は、創刊準備に向けて意気揚々と動き始めていました。ところがその矢先、突然のスポンサーの撤退によってその新事業が中断してしまったのです。

 年齢的にもほぼラストチャンスだっただけに、僕はそのショックから抜け出せず、妻の経済力に依存しながら仕事らしい仕事もせずに日々をやり過ごしていました。

 それから数年後、42歳のときに長年連れ添った妻と離婚しました。

 

・そんな折に僕の心を大きく揺さぶる出来事が立て続けに起きました。

 一つは、仕事で知り合った身体障害があるIさんがある日突然にこの世を去ったことです。Iさんは同じ障害を持つ奥さんとともに車イス生活を送りながらバリアフリーに関わる仕事に携わっていて、二人はいつも精力的に社会福祉活動を続けていました。

 そんなIさん夫妻が海外留学という新たなステージに踏みだす直前、ある朝なんの前ぶれもなくIさんが一人あの世に旅立ってしまったのです。

 先天性筋ジストロフィーだった彼は、いつか自分の本を出すときには僕に協力してほしいと言ってくれていたのですが、それも叶わぬ夢となり、Iさんの突然死によって、僕は人が生きる意味と、残された人たちに対する彼の無言のメッセージを強く意識せざるを得ませんでした。

もう一つの大きな出来事、それは元妻Nさんの死です

 

・けれど、Nさんは僕と別れた後にがんを患い、共通の友人から連絡を受けた時には、すでにこの世にはいませんでした。

 

死を意識することで生が輝き始めた

・再生を促してくれたかけがえのない人の死、そしてうつという暗いトンネルの中に入り、そこから抜け出すにはどれほどの時間を要するかはまったく検討もつきませんでした。

 

・今、それを僕なりの言葉で表現するとしたら――うつという体験は、自分自身を新たに再生するためのスピリチュアル・レッスン、そんなふうに感じています。

 

いつ死んでも後悔しないよう、今を生きよう

離婚後、40歳を過ぎてうつになってから、中学の頃と同じように、再び頭の中を死がよぎるようになったのですが、そのときも病院に行く気はありませんでした。

 その理由は、抗うつ剤の副作用に苦しんでいる仕事仲間の姿を目にしたり、祖母が精神科に入院後、症状が悪化して自殺した姿をこの目で見ていたので、どうしても精神科の治療を受ける気にはなれなかったからです。

 それよりも、仕事で出会ったセラピーやヒーリングに期待を寄せ、スピリチュアルな文脈でうつを捉えようと1人もがいていました。

 

・いつも自死がよぎる頭とは別に、僕の“内なる声”はこんなふうに聞こえてきました。

 うつは、今、使えるエネルギーがなくなっているだけで、どこかにそれは溜まっている、そのエネルギーがマイナスの方向に作用すると、自殺という行為に走ってしまう。

 けれど、プラスに作用すれば、創造的な形で再生できるのだ、と。

 新たな価値を創造し、人生をクリエイトするための充電期間がうつの意味。

 

深い呼吸を続けながら心の内側を観察していく

・うつになってから僕の唯一の気晴らしは、ほとんど人がいない平日の昼間にスーパー銭湯に通うことでした。

 

「私」は借り物、ゆえに誰もが今を生ききる覚悟を求められている

・少なくとも私の場合はそうでした。7年間に及ぶ孤独な期間、それは真っ暗闇の中で、汲めどもつきぬいのちの源泉に向かう意識のダイブ。

 さらにその先でかいま見えたものは、「私」がいのちを生きているのではなく、いのちの光が「私」を生きているのだという事実――そのことに気づかせてもらったように思います。「私」という存在は、大いなるいのちの借り物。そして誰もが光の分霊。

 もしそうであるならば、誰もが「今を生ききる」覚悟を求められている。

 

「今を生ききる」にはまず現実を受け入れること

「今を生ききる」ことの大切さが、今ほど求められている時代はない……。

 だとすると、それだけ現代人が過去にとらわれたり、未来に対する漠然とした不安にさいなまれ、今という現実に対して無意識に拒絶したり、向き合うことを避けているからなのかもしれません。

 

個々の人生においても同じで、善因善果・悪因悪果、自業自得という「カルマの法則」があるがゆえに、自分が直面している現実はどこかで自分が成した行為の反映であり、自分の内面を映し出す鏡のようなものだということです。

 

健全なスピリチュアリティの可視化とは?

・そして私たちは実際に、一つの惑星「宇宙船地球号」の乗り組員として、何事においても他人事として突き放すことができない現実に直面しています。

 紛争やテロ、温暖化や環境汚染、新型インフルエンザ・パンデミックなどにしても決して他人事ではなく、すべて一つのコップの中で起きているのだということを全人類に知らしめている――これが今、私たちに突きつけられている喫緊の課題です。

 地に足のついたスピリチュアリティが求められている根源的な理由も、まさにそこにあるわけですが、言うまでもなく、敵味方の二分思考や責任のなすり合い、優勢思想や序列、意識などはスピリチュアリティとは相容れません。

 

光のアクエリアス時代とネオ縄文ライフ

・スピリチュアルな分野では、そのような光の時代の到来を、「水瓶座時代」「アクエリアスの時代」と呼んでいます。

 水瓶座の時代というのは、占星術の一つの見方で、春分点水瓶座にある時代のことです。春分点は一つの星座の中を約2100年かけて進み、その期間中はその星座によって象徴される特性が時代精神に強く反映されると考えられています。

 

水瓶座時代は、多様な個性を持った人々が共生・融合し、多様性の中に調和、統一をもたらす時代。こうしたコンセプトが、1960年代からアメリカで興ったニューエイジ思想・ムーブメントの底辺に流れています。

 

コラム 今を生きる 実践のヒント

・「今を生きる」ことが難しいのは硬直した価値判断(思い込み)や他者からの評価、あるいは過去や未来にとらわれているから。身体を緩めて心を解放し、意識を今、ここに集中する(弛緩集中)ことで“内なる神”が現われます。

 

瞑想やヨガ 本来、座禅や瞑想、ヨガは“今、ここ”を味わう体験。習慣化すればすべてをあるがままに受け入れられるようになるとも言われますが、大切なのはそれを日々の暮らしの中で体感すること。その極意は呼吸で、「人生は呼吸一つで変えられる」のかもしれません。